能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2023年1月17日火曜日

RAYE, 070 Shake – Escapism (2022)



レイちゃんの本気



RAYE, 070 Shake – Escapism (2022)
LIVE (Later with Jools Holland) これが生なライブ音
まずこれでびっくりした
そして公式に上がっている スタジオでのライブ
オリジナル スタジオver. ビデオはオススメしない
Escapism. / The Thrill Is Gone. - Single
Raye
Released: October 14, 2022
℗ 2022 RAYE under exclusive license to Human Re Sources



売れましたね。レイちゃん。

この曲は、去年末から英国のシングル・チャートを上がって、今年1月6日に英国で1位になったそうです。米国は今チャートを上がっているのかな。1月17日にUS Billboard Hot 100で28位だそう。その他の英語圏とヨーロッパでも売れてますね。今後、アメリカでもっと売れればまだまだ波は広がるかも。

レイさんは今までにも大手レーベルPolydor Recordsに在籍中、様々なDJとコラボして何曲かダンスチャートでヒット曲を出してます(英国では新人のシンガー・ソングライターをDJ と組ませて売るケースが多い)。しかし彼女は2021年7月、その大手レーベルを辞めて独立。どうやらそのレーベルが、彼女がティーンのころから30曲以上もシングルを出しているのにもかかわらず彼女にアルバムを出すことを許さず、また彼女が試したい音楽上の冒険も許さなかったらしく、不自由を感じたことが理由だそう。


私が最初に彼女のことを知ったのは、ダンスチャートのヒット曲。まず彼女は歌が上手い。特にリズムの取り方が巧み。かっこいい言葉のリズムセンス。作曲もうまい…もう既にビヨンセを含む沢山のアーティスト達に何曲も曲を書いてヒットさせている、DJとのコラボも多数…等々、いろいろと彼女のことを掘り下げていくうちに、彼女の才能に魅せられファンになってしまった。それで(気になるアーティストにはいつもそうするように)彼女のことも度々動画サイトでチェックするようになっていた。

そんなわけで、彼女がPolydorを出て独立したことも今年の夏頃にたまたまチェックした動画で知った。ソロになってからの最初のシングルは「Hard Out Here」。内容は、彼女がいかに大手レーベルで酷い目にあったかと生々しい内容の文句を言っているもの(たぶん)。…その歌に実は私はちょっとひいた。その曲のヘビーさに、ちょっとまって…と思った。重すぎる。結局私も彼女の歌うダンスチャート上の陽気なポップスが好きだったから。

それからまた去年8月にリリースした「Black Mascara」。これも重い。深刻な、傷ついた女性の歌。…明らかに彼女は変わったんだな…と思った。そしてこの「Escapism 」が出たのが10月。この歌もシリアス。彼女は着々と今年2月にリリースされる新アルバムの新曲を出してきている。しかし私はどうかなぁ…もう彼女は陽気なポップスはやらないのかな…などと思っていた。


音楽に理屈はいらない。どんなジャンルでもどんなスタイルでも、どんなイメージの曲でもいいものはいい。アーティストは自分の歌いたい曲を歌う。そうやってアーティストから生み出された曲を、気持ちよく受け止められるかどうかは、あくまでも聴き手の問題。受け取る側の問題。

私はレイさんの本気を受け止めるまでにしばらく時間がかかった。数日前にこの曲のライブの動画を見るまで正直「どうかな…私これ、好きかな」などと彼女の新作に戸惑っていた。しかしこの曲、ライブがものすごい。彼女のパフォーマンスのエネルギーがすごい。ものすごいカリスマ。バンドも無茶苦茶かっこいい。彼女はEDMなんかではおさまりきれない人。

そうか…レイちゃんは、こんなのがやりたかったんだ。

シリアスで生な感情が直接訴えかけてくる。ちょっと怖いような歌。日本なら演歌。女の情念を生々しく歌うような…。

とにかくこのライブの映像を見れば、彼女がいかにすごいパフォーマーなのかがよくわかる。そのことに世の中が気付いたから、今曲がチャートを上がってるんでしょう。すごいな。よかったですね。

レイ/Rachel Agatha Keenさんは1997年生まれの25歳。まだ25歳!!!!
ひゃ~ スゲ~ これからも彼女を追いましょう。


★070 Shake
Danielle Balbuenaさん。米国ニュージャージー出身、女性シンガーソングライター。1997年生まれの25歳。2015年に活動開始。SoundCloudに上げたオリジナルが沢山のヒットを記録。そこからプロとして活動。この曲は作曲で参加。


歌のタイトルは「Escapism現実逃避」。前日に振られた女の子が、悲しみからすぐに男を見つけて飲んだくれてわけもわからずすぐに寝て…という話。悲しい歌。

●追記
2月15日、レイちゃんがアメリカのトークショー『The Late Show with Stephen Colbert』に出演して歌ってました!おめでと~!この歌はその後1月25日に US Billboard Hot 100で22位まで上がったそうだ。欧州各国でもよく売れたみたいです。おめでと~!



Escapism
070 Shake and Raye
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だらしなく乱れ 焦らして 私は彼の上に座ってる
私のダイヤモンドは全て彼に滴っている
彼とはバーで出会った、12時かそれくらい
ワインをもう2つオーダーした だって今夜 彼が欲しかったから

ちょっとしたことよ もしあなたが聞きたいのなら
私 ヤバい場所にいる
昨夜 私を座らせて話をした男
彼は もうお終いだと言った バカな判断ね
そして私は 自分の心が裂けるのを感じたくない
実際、何も感じたくない だから飲み続けてる
そして私は シンプルな決心で街に出た
私のリトルブラックドレスは、私にぴったりと馴染んで

失恋したビッチ 6インチのハイヒール
ナイトクラブの後ろで シャンペンを啜ってる
一緒にいるビッチ達のことなんて 私は信じていない
タクシーの後ろで コカインを吸って
酔っ払って電話 酔ったテキスト 酔った涙 酔ったセックス
私はわかり合える男が欲しかっただけ
今 またイントロに戻った バーに戻ってきた
ベントレーに ホテルに 私の昔のやり方に帰ってきた


だって 私が昨夜何をしたかなんて 考えたくないから
昨夜どうしたかなんて 感じたくない
ドクタードクター なんでもいいから プリーズ
ドクタードクター 私に哀れみかけて この痛みを取り除いて
私に症状を聞いているのね ドクター 私は何も感じたくない


このジョイントを吸い込んで 私は蒸気を吹かす
まるで2019年の私に逆戻り
元カレが私達の関係を終わりにしてから まだ24時間も経ってない
新しい男が私の上にいる これから汗ばもうとしてる
昨日の夜は、「ケーキの上のチェリーみたいな」最高の締めくくり
しばらく暗い日々を送っていたし 私も不自由だと思ってた
私の状態 ごめんね 今あなたの「希望」くらい私もハイになってる
私のベッドにたどり着いて 私を熱く焼きつかせるみたいな
もし一歩下がって いいことを見ようとするのなら
ふらふらしていても せめてプラダのツーピースを着てる
そして私はすでに傲慢に振舞ってる どういう意味かわかるでしょ?
だからあなたも同じにしたほうがいいわ

失恋したビッチ 6インチのハイヒール
ナイトクラブの後ろで シャンペンを啜ってる
一緒にいるこんなビッチ達のことなんて 信じていない
タクシーの後ろで コカインを吸って
酔ったままの電話 酔ったテキスト 酔った涙 酔ったセックス
私は同レベルでわかり合える男が欲しかっただけ
今 またイントロに戻った バーに戻ってきた
ベントレーに ホテルに 私の昔のやり方に帰ってきた


だって 私が昨夜何をしたかなんて 考えたくないから
昨夜どうしたかなんて 考えたくない
ドクタードクター なんでもいいから プリーズ
ドクタードクター 私に哀れみかけて この痛みを取り除いて
私に症状を聞いているのね ドクター 私は何も感じたくない (what?)


だって 私が昨夜感じたみたいに 感じたくないから
昨夜感じたみたいに 感じたくない
変えられないものは平和に受け入れて (last night)
  私は去る時も そして来るときも 裸のまま, yeah

  届かない 触ることもできない 麻痺してる 私は何も感じない
  乾杯?なんのため?ストリートスモール でもどちらにも繋がる
  だから走って逃げるけれど, yeah, でも逃れられない
  迷路の中のサンセット
私に症状を聞いているのね ドクター 私は何も感じたくないの

昨夜何をしたかなんて 感じたくない
昨夜どうしたかなんて 考えたくない
ドクタードクター なんでもいいから プリーズ
ドクタードクター 私に哀れみかけて この痛みを取り除いて
私に症状を聞いているのね ドクター 私は何も感じたくない


昨夜どうしたかなんて 考えたくない
昨夜どうやったかなんて 感じたくない
昨夜何をしたかなんて 感じたくない


Mm, 口紅がモダンアートみたいに擦れて汚れて
自分がどこにいるのかわからない 誰が車を運転してるかもわからない
ハイウェイを流して 飲みながら
お酒と薬を混ぜて飲んで だって こんな感情なんか知るもんか
愛する人達からのテキストに 返事も返さずにそのままにして (uh-huh)
私はベッドの中の見知らぬ人に 秘密を打ち明ける (uh-huh)
なにも覚えてない だからなにも後悔しない (uh-huh)
この4/4 キックドラムが 私の頭を打ちのめす以外は

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Songwriters: Rachel Agatha Keen / Danielle Balbuena / Michael Harris Sabath


★『My 21st Century Blues』和訳プロジェクト
2・RAYE - Oscar Winning Tears. (2023)(Live at the Royal Albert Hall)