能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2024年6月23日日曜日

バスルーム改装;初めてのミーティング



去年の10月10日、シャワールームの床が水漏れした。その水漏れの音にまず猫が気付いた。猫がそわそわして鳴くので耳を澄ますと、確かに壁の後ろで「トン…トン…」と音がする。

水漏れした浴室の下は(猫の好きな)階段の踊り場の横のドアからアクセスできる収納スペース。猫に言われるままその収納スペースのドアを開けて灯りを点けると、その天井=上の浴室の下の床から水が滴っていた。暫く様子を見ていると水漏れは止まった。

水漏れの音がする直前、私は浴室でシャワーを浴びていた。水を流している間だけ漏れているらしい。原因はおそらくシャワー裏の水道管か、それともシャワールームの床そのものにひびがはいったか…。 その日の翌日からメインのシャワールームが使えなくなった。というわけでうちでは秋からもう6カ月間もゲスト用の小さなバスルームを使っている。


水漏れがある以前からメインのバスルームはずいぶん古かった。そもそも引っ越してきた時に改装をするべきであった。様々な都合と工事がめんどくさいことから今まで改装が延ばし延ばしになっていたがとうとう水漏れし始めてしまった。もう延ばすわけにはいかない。

しかしなぜ6カ月もそのままになっているのか?その理由は旦那Aの仕事時間にある。旦那Aは自宅勤務なのだが米国東海岸と欧州の仲間と提携して仕事をしている。担当は東京とアジア時間。旦那Aの仕事時間は…夏時間は午後1時から翌日の午前1時過ぎまで、冬の間は同じく午後1時から翌日の午前2時過ぎまで。

要するにバスルームの改装工事をするにあたって、旦那Aが冬の間、午前2時、3時頃まで仕事をして、翌日の午前8時過ぎに改装工事が始まるとなれば、彼の睡眠時間が短くて大変だから…というのが工事がなかなか始まらなかった一番の理由。

そして超神経質+人間嫌いの猫ももう一つの理由。改装工事で人が家に出入りすれば彼女にとってとてつもないストレスになることは間違いない。本当に彼女は大丈夫だろうかと私が心配している。

猫の神経質さはともかくとして、旦那Aの仕事時間は今の夏時間の間はそれほど辛いわけではない。午前1時過ぎにベッドに入れば、翌朝の工事8時までには7時間ほどの睡眠がとれるだろう。なんとかなるだろう。なんとか夏時間の間に改装工事を始めなければならない。

それなのに今度は私が5月の半ばに謎の皮膚疾患を発症した。間違いなくストレスのせいだが、ともかく私の状態が落ち着いてから話を進めようということになって、またまた予定が1カ月延びた。


先々週、もうなんとしてでも始めなければならぬ…ということで、General Contractors(建設業者)/Architects(建築家)の会社2社との打ち合わせを予約。それが週末の金曜日。



★会社①

午前の会社①は地元で評判のいいContractor。雑誌やネット上の口コミ評価もいいし、彼らの公式サイトのポートフォリオを見れば沢山のバスルーム改装の写真が出てくる。

やってきたのはいかにもデザインコンシャスな若者・Rさん…いや私が年寄だからお若く見えるだけで30代後半から40代前半だろうか。鼻ピアス耳ピアス、もみあげから顎に繋がる黒い髭が顔半分を覆っている。半袖のシャツの腕の下にはタトゥーが見える、日焼けしているのはサーファーだろうか。両足首には木のビーズのアンクレット。あれ、なんだかお洒落なお兄ちゃんが来ちゃったぞ。 彼は工事のゼネラルマネージャ/現場監督だという。彼が私達のアイデアを具体化し素材選びを手伝ってくれ、工事が始まれば毎日現場にやってきて仕事をチェックし工事全体のクオリティー管理をしてくれるとのこと。今回の打ち合わせはまず工事全体のラフな見積もりを出してもらうため。

早速バスルームに通して、こちらの様々なアイデアと要求を告げる…基本的に室内の全ての物を取り除いて空箱の状態にし、全て新しいバスルームに作り替える。 照明、ミラー、シャワーヘッドや蛇口等のパーツの色、バスタブを新しく入れるからその設置のスタイル、シャワー室全体の壁と床のタイル、シャワーの位置を変える、新しい照明、新しいガラスのドア、シンク下のキャビネット(Vanity)、もしかしたら窓を新しく小さくしようか。キャビネットのハンドルの素材、バスルームのドアは家中のドアも一緒に揃えて全て新しいデザインに取り換えて統一する。そのドアのハンドルのデザインと素材…。ありとあらゆる事柄を思いつく限り…今まで沢山テキストデータにしてリストアップしてきた項目をひとつひとつ口頭で伝える。

お洒落なRさんはおそらくデザインコンシャスなお方だろう。彼が顧客のデザイン的な要求も具体化してくれるのであれば、手っ取り早くこちらの思う「夢のバスルームのイメージ写真」を見てもらった方がいいと思った。それで事前にネット上から選んでプリントアウトしていた写真を見てもらうことにした。

ダイニングに降りてきて、テーブルの上にプリントした写真を10枚ほど並べた。すぐにデザインのイメージは伝わったらしい。シンクのある部屋は暗いのでシンクのカウンターもキャビネットも床も壁も全て白。そしてFixture(シャワーヘッドやシンクの蛇口、タオルラック等の金属パーツ)は鈍いゴールド。天窓のあるシャワールームも色は全て白とゴールド。ドアも白で、ハンドルは家中の窓枠、カーテンレールなどと合わせて黒か濃い茶(cast-iron /鋳鉄色)。蛇口やシャワーは今のところDeltaかBrizo(Delta内の会社)の質が高いと聞いているが、プロにも他にいい物があるか相談してみよう。

イメージを見せたことでアイデアはかなり具体的に伝わったと見た。これからRさんが来週までに大まかな見積もりを出してくれるらしい。打ち合わせはスムーズに終了した。


★会社②

そして午後3時過ぎは次のContractorの会社②との打ち合わせ。この会社はうちの家のレベルよりももっと上の大きなプロジェクトを請け負うことが多いらしい。ハイレベルな仕事で豪邸を持つ顧客を相手にするContractorらしいので、私は担当者に会う前から少し腰が引けていた。うちは相手にされないのではないか。この会社は旦那Aが「仕事の質が高いらしいから試しに話をしてみようよ」と打ち合わせをすることになった。ドキドキ。

やってきたのは会社のロゴのシャツを着て髪の短いキリっとしたハンサムな青年Eさん…いや彼も40歳は超えているのかな。身体ががっちりと日焼けして筋肉質。彼はいかにもノー・ノンセンス/実直そうなビルダータイプ。話がしやすそうだ。ちょっと安心する。彼の肩書はProject Engineer/Manager。

彼は建築のレベルでどこを改築、改装するのかを工事の観点から大まかな見積もりを出してくれるとのこと。そしてデザインに関しては、その見積もりでこちらがOKした後で、あらためて具体的に社内のデザイナーとの打ち合わせになるとのこと。

まず挨拶をして旦那Aが「うちのプロジェクトがもし小さすぎるのなら言ってください」と伝える。すぐに笑顔で「いいですよ、まずは現場を見ましょう」ということで早速バスルームに通す。そこで窓のサイズ変更の可能性、ミラーの設置のスタイル、シャワー室とバスタブの設置の寸法、排水のパイプをどこに設置するのか、ライティング、壁の位置が斜めになっているのを真っ直ぐに直そうか…等々、工事の目線から話を進めた。

デザインの話は、後でデザイナーと打ち合わせすることになるのでEさんにはデザインのイメージ写真を見せなかった。後にデザイナーと話をしてバスタブやFixture(金属パーツ)等を会社から注文することになるらしい。来週に見積もりを出してこちらに送ってくれるとのこと。

二つの会社のどちらかに決めるかは、それぞれの見積もりを見て決定することになる。



とりあえず最初の打ち合わせは無事に終わった。どちらもいい感じだ。(評判のいい)最初の会社①は、Rさんがこちらの要求するアイデアのスタイルをよく理解してくれて責任を持って監督してくれるようだし、(ハイエンドの)会社②のEさんはとても信頼できる印象。決まったらまたデザイナーとの打ち合わせをすることになる(デザイナーと私の相性がいいかどうかはちょっと心配だが)。

どちらの会社も「どれ程の期間の工事になるか」と聞いたら「ほぼ1カ月」とのこと。4週間。けっこう長い。

他に気になることもある。もしバスタブやキャビネット、シンク、窓を新しくカスタムメイドで注文するとしたら、それらが出来上がるまでに何週間、何カ月かかるのだろうと思う。ここハワイは基本的に物がない。だからほとんどの物を本土に注文することになる。Fixture(金属パーツ)等は既にある物なので届くのに2週間もあればいいと思うが、カスタムメイドのキャビネットやバスタブはどうなるのだろう。以前窓のショールームで「窓を注文して出来上がるまでに3か月」だと言われたことがあった。ハワイとはそういう土地。これからバスタブやキャビネットを注文して3か月だとしたら…、早くても工事が始まるのが10月以降ということになる。

また旦那Aの睡眠時間の話になるが…、もし(カスタムメイドの品が届くのに3か月かかり)工事が10月の半ばに始まったとしたら工事の後半は冬時間になってしまうかもしれない。旦那Aが睡眠不足になる。今日お昼ご飯の時にそのことで「もし冬時間に工事が重なることになったら、クリスマス・ホリデーを11月にして仕事を休んで、早寝早起きをした方がいいかもね」などと話した。


話は変わるが、実は私は以前にもバスルームの改装工事をしたことがある。ロンドンで古い小さな長屋式家/Terraced house の家を買ったら2階のバスルームから水漏れした。評判のいい配管/工事の会社に頼み、かかった時間は2週間だった。当時旦那Aは会社勤め。全て私が2人の工事の方々に指示して思い通りのデザインにしてもらった。すごくいい思い出だ。しかしその経験があるからこそ(私の中にデザインへのエゴがある=私はかなり気難しいクライアントだと思う)今回の人生2度目のバスルーム改装工事…前回とは違う土地で違うスケールの工事でどうなるのか、かなり緊張している。  

しかしとうとう改装工事に向けての第一歩がスタートした。
これからなんとか無事に進んで終わりますように



2024年6月20日木曜日

DHT Musical★『トッツィー/Tootsie (musical)』






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    Tootsie (musical)
    Music & Lyrics by David Yazbek
    Book by Robert Horn
    Basis:Tootsie
       by Larry Gelbart, Murray Schisgal, Don McGuire
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ホノルルのコミュニティー・シアター Diamond Head Theater(DHT)で先週の週末またまたミュージカル『Tootsie/トッツィー』を見てきた。忘れる前に記録しておこう。


このミュージカルは元々は映画作品…ダスティン・ホフマンとジェシカ・ラングの出演した1982年のコメディ映画『Tootsie/トッツィー』。売れない俳優が女装をすることで売れっ子になる話だった。


この映画がブロードウェイのミュージカルになったのは2018年。ミュージカル化されたのは映画の公開からずいぶん時間が経ってからですね。役者の設定は…元の映画ではダスティン・ホフマンが(売れない)ドラマの俳優だったのを、このミュージカルではブロードウェイのミュージカル役者に変更。主役の男性が女装をすることでミュージカル・スターになっていく話を描いている。


ブロードウェイでのミュージカルをそのまま持ってきて上演。監督はDHTのArtistic Director:John Rampageさん。曲も演出もほぼブロードウェイの作品と同じ。しかし演じるのはほとんどが素人さん。でも上手です。

面白かったです。全体にドタバタのコメディ仕立て。主役の役者さんは普段は不動産業のお仕事をなさっている方らしい。ルックスもいいし歌もうまい。ストーリーが進むにつれ役者さんがだんだんノッてきて、赤いスパンコールのドレスを纏って出てきた時はとてもゴージャスだった。華やか。

それにしてもこの作品は全体に歌が難しいと思った。メロディが複雑で歌うのは難しそうだ。言葉数も多く、英語のネイティブではない私は慣れるまで言葉を聞き取るのに苦労した。最初は役者さん達も歌うのに苦戦しているのではないかと思ったが、話が進むにつれて皆波に乗ってくるのがわかった。


トニー賞でのプロの歌(CBS)
やっぱりこの作品の歌は難しいと思う



主演のトッツィーの相手・ジュリー役の役者さんは、今ミューヨーク界隈でプロを目指しているのかな?彼女は声がいい。発音もはっきりしていてクリアで言葉がひとつひとつよく聞こえてくる。歌声も綺麗だし芝居も表情豊かで上手い。

このコミュニティー・シアターでは様々なバックグラウンドの人々が舞台に立っているのだけれど、時々アメリカの本土のセミプロの役者の方が出演することがある。そうするとそのようなプロを目指している方々のレベルがどれほど素人とは違うのかがわかってまた面白い。このジュリー役の女性はニューヨークではおそらくまだ下のレベルなのだろう。それでも地方のコミュニティー・シアターにやってくるとレベルが段違いに上なのがわかる。すごくいい声で芝居も上手い。生まれ持った声の質がいい。そして舞台に出てきて最初の一声から上手い。それが素人との違いなのだろう。


余談だけれど、そういえば随分前に一度だけこのシアターで、実際にブロードウェイでメインのキャストとして出演していた役者さんが主役をしたことがあった。演目はミュージカル『Something Rotten!』。彼は同作品のブロードウェイでの公演で主演の取り巻きメンバーの一人だったというからかなり上のレベルの人。まぁ~その人のかっこよかったこと!もうカリスマと輝きががとてつもない。ダンスも歌もレベルが高くてドキドキするほどかっこいい…あ~これがブロードウェイのレベルなのねと納得した。彼はハワイ出身で里帰りしていた時に出演してくださったのだそう。そういうサプライズもコミュニティー・シアターは面白かったりする。上手い役者さんの有難みがよくわかる。


今回の役者さん達は今までほぼ見たことのない新しい顔ばかり。ホノルル界隈には舞台に立ちたい人々が沢山いるのだろうと思う。主役のマイケル/トッツィーは男前で華やか、ジュリーは特に上手い、サンディはコミカル、ルームメイトのジェフも上手い、そしてトッツィーに片思いするマックスが最高におかしい。コメディの間がすごく上手い。ゲラゲラ笑った。

選ばれた役者さん達が日々練習を重ね、晴れの舞台でスターになって誇らしく演じている。観客も彼らに温かい声援を送り続ける。役者さん達が皆舞台の上に立っていることを心から楽しんでいるのが伝わってくる。小さなシアターにはいつもいい空気が流れている。

皆踊って歌ってすごく陽気で楽しいミュージカルだった。


2024年6月10日月曜日

謎の発疹⑥…その後の経過=順調な漢方と遅れ過ぎる西洋医療



5月14日火曜日に発症した腕と脚の謎の皮膚炎。発症から4週間が過ぎた。もう快方に向かっている。腕は早く回復して、今はほんの少し皮が剥けている以外はほぼ普通に見える。もう半袖を来ても大丈夫。脚はまだまだ回復中。赤く腫れていた膝下全体はまるで酷い日焼けのあとのように今もボロボロと皮が剥けている。完全に痕が無くなるまでまだ時間がかかりそうだ。しばらく短パンやスカートは我慢。

ハワイはここのところ晴天が続いている。気分が晴れてきたのは天気がいいことも大きいのだろう。湿疹を発症した5月の半ばは毎日のように雨が続いていた。そして壊れ続ける古い家の床や天井に水回り…。それでストレスが積み重なったのが原因だとは思うが、それにしてもずいぶん弱くなったものだと思う。自分では平気だと思っていたのに問題は皮膚に出た。


前回ストレスで湿疹が手足に出たのは17年前に父を亡くした時。日本の実家に帰って家族と共に1カ月父を看病し看取った。その時に掌いっぱいに痒みのない湿疹が粟のように出た。そして足の甲にも湿疹。そして足の中指と薬指の付け根がキリキリと傷んだ。背中も痛かったかもしれぬ。当時のテレビで奈美悦子さんが掌蹠膿疱症のことをお話しになっているのを見て「もしかしたら私のこれもそうか」等と思ったが病院にいく時間はなかった。父が亡くなった後、症状は次第に消えたと思う。若い頃からストレスが多いと何らかの皮膚疾患を度々発症していたので、どうやらそういう体質らしいことは理解している。それにしても今回は酷かった。しかし前回の掌蹠膿疱症のような症状とは違っていたので何が悪いのかは今もわからない。


今回、皮膚疾患を発症してから総合病院にコンタクトしようとしたが予約が詰まっていてすぐに診てもらえない。それで症状が酷くなっていた(発症してから)10日後の5月25日土曜日に漢方医を訪ねた。問診の後に丸薬を処方してもらった。その時点で既にピークは越えていたのか、それとも漢方薬が効いたのか、その後症状は次第に治まっていった。

その後6月4日火曜日に再度漢方医を訪ねた。経過を医師に見せて少しの問診の後、また同じ漢方薬を処方された。今回は丸薬の数を少しづつ減らして摂るように指示される。「また来るように」とは言われなかったのでこれで治りつつあるのだろう。ほっとする。
  
前回と同じお薬?

そして今日の6月10日の様子は上記の通り。まだ脚は外に出せないがもう回復に向かいつつあるのはわかる。漢方医を訪ねてよかったと思う。またいつか発疹することもあるかもしれないが、これからは漢方医を訪ねればいいと思うだけで少しは気持ちが楽になった。その安心感がストレスを少なくしてくれるかもしれぬ。  


それから漢方薬を飲みながら今回他にも気をつけたことがある。アレルギーや自己免疫不全などとの関係なども考えて、発症してからは暫く食べる物も気をつけることにした。野菜をよく食べる。そしてご飯は玄米に変えた。パンは出来るだけ全粒小麦のもの。そして出来るだけ砂糖を摂らないようにした(お菓子やソーダ類)。アルコールを絶ち、カフェイン(コーヒーとお茶)を避け、水、白湯を飲む。肉類はチキンと魚を増やし脂の多いものは避け、ハムやソーセージなどの加工食品を摂らないようにした。そういえばグルテン耐性があるのかどうかは知らないがその辺りも考えてグルテン・フリーのものも試してみた。健康のために今回は食物のことも考えさせられた。

玄米は歯ごたえがあって美味しいし、健康にもいいのなら暫くこれでいくのもいいねと旦那Aと話した。クッキーやケーキ、ソーダ類(大好きなジンジャーエール)はもう少し我慢。アルコールもまだ。砂糖関連はこれからも控えたほうがいいのだろうと思う。身体にいい食べ物のことを意識することになったのはよかった。


それからネット上でアトピー関連の情報を検索していて皮膚疾患にいいという肌のケア製品も注文した。Hylunia Skincare社Hymed Skincare社の製品…クレンザーとスプレー式の化粧水、保湿クリームを注文。それぞれ同じようなケア製品を3点ずつ買ったのだけれど、同じHylunia の箱に入って届いたのでどうやらこの2社は同じ会社なのかも。もう肌は内面から回復に向かっているようなのでこれが直接効いているのかはわからないが、使用中のHyluniaはどの製品もいい感じ。特に保湿クリームはしっとりしていてとてもいい。
 
BODY WASHは刺激が少なく、化粧水は炎症を抑え、
クリームは保湿がいいのだそう

Hylunia(使用中 いい)
・HYDRATE BODY WASH
・LAVENDER FLORAL WATER MIST
・HEALING & RESTORING CREAM
Hymed(まだ使っていない)
・Gentle Skin Cleanser For Deep Cleansings
・Colloidal Silver Mist For Rosacea Skin Treatment
・Hyaluronic Reconstructive Crème For Eczema & Psoriasis



さてその後の総合病院との関係はどうなったのか?これも記録しておこう。

総合病院の担当医と電話で話をしたのは5月21日火曜日。その会話で「皮膚科に紹介(Referral)しましょう。たぶん3日後ぐらいにはこちらから連絡ができると思うよ」と言われた。

その後担当医から電話があったのが5月31日金曜日。その電話で担当医から「来週に皮膚科から直接電話がありますよ」と伝えられる。この担当医はとても親身になってくださるいい先生。しかし皮膚科の専門医からその担当医に連絡があったのが彼との電話での会話から10日後ということになる。普段から親しく話をしているその中国系の担当医に「実は漢方医に行って薬をもらってもう治りつつあるので皮膚科の予約はキャンセルします」と伝えたら「ああそれはいいですね」と言われる。この担当医は漢方薬を悪いことだとは思っていないらしい。担当医も総合病院の複雑なシステムのせいで患者を専門医に早く通せないことを考えていらっしゃるのではないかと察した。

翌週の6月3日月曜日、皮膚科の看護師から「診察の予約できる空き時間」を告げる電話があった「他の患者の予約がキャンセルされたから今日の午後診察ができる」とのこと。しかし既に私の症状は回復しつつあったので診察をキャンセルした。


全体の経過をまとめると…

5月14日・火 皮膚炎を発症。
● 5月18日・土 総合病院のUrgent Careの医師による深夜のビデオ診察でステロイド剤を処方される
● 5月21日・火 総合病院担当医と電話で問診・皮膚科へ紹介してもらえることになる
● 5月23日・木 ステロイド剤プレドニゾンによる副作用
● 5月25日・土 漢方医を訪ねる
● 5月31日・金 担当医から皮膚科から連絡があったことを告げる電話
● 6月  3日・月 皮膚科から当日の予約が可能との電話…キャンセルする
● 6月  4日・火 漢方医を再度訪ねる


5月14日火曜日 に発症してから総合病院のUrgent Careに連絡をしたのが4日後。その後担当医経由で皮膚科の専門医に診てもらえることになったのは発症からほぼ3週間後の6月3日月曜日。3週間後の診察とはずいぶんのんびりしているものだと思う。結局、総合病院は全く役に立たなかったね…というのが正直な感想。

それにしてもこの総合病院のシステム、このような手間のかかるやり方で…もっと深刻な病気の場合には手遅れになる前にきちんと診てもらえるのだろうかと少し心配にもなった。

そろそろ保険会社を変えたほうがいいのかもしれぬ。  

今回の病院との経験で少し考えた。日本人の平均寿命が長いのはもしかしたら病院のシステムがきちんと整えられているおかげではないかと。アメリカでは(無謀にも)危険な薬に頼りずぎる医療と、そして遅れがちの医療体制で、救えない患者も多いのではないか(英国でも20年前からNHSでの治療の遅れは問題になっていた…しかし英国にはプライベート医療というものもある)。今回の経験で、もしかしたらアメリカでは長生きできないのかもしれないよね…と考えずにはいられなかった。アメリカの医療、やれやれである(あくまでも個人的意見です)

そういえば処方されたステロイド剤を1錠飲んだ後、左目の外側に光が走り視界が曇るようになっていたのだが、今はそれもずいぶん治まった。目はまたあらためて病院に行かなければならないと思う。

あれもこれも…結局は「老い」なのだろうなとも思う。


2024年6月5日水曜日

2024年・今年の蘭



今年も蘭の花が咲いています。

3月14日 左の鉢に最初の白い花が咲き始めた頃。左から2番目と4番目に花芽が出ている。3番目は花芽が出ていない
5月6日 左から2番目と4番目にも花が咲いた。3番目も遅れて花芽が伸びてつぼみがついている
5月23日 全ての鉢に花が咲いた
5月23日のこの日、この写真を撮った翌日から白い蘭の花が枯れて落ち始めた。この白い花の今年最後の日
5月28日 白い花が落ちて3鉢の花が残った 


南国では蘭が育てやすい。私は観葉植物を育てるのが下手で、今まで何を育ててもダメにしていたのに、不思議に蘭だけは元気に育ってくれている。厚みのある葉が暫く水分を溜めているのか、私が水をあげるのを忘れて葉がしわしわになっても、また水をあげれば元気に持ち直してくれる。適度に薄めた肥料をあげれば毎年3月頃から花を咲かせる。毎年花芽が出るととてもうれしい。 


2024年5月28日火曜日

謎の発疹⑤…漢方の医師を訪ねてみた



現在療養中。なんとか治ってきた。その記録。


5月14日火曜日に発症した腕と脚の謎の皮膚炎。かかりつけの総合病院は診てくれない。担当医も電話での会話のみ。日曜真夜中の緊急ビデオ診察でステロイドの薬を処方されたが具合が悪くなったので飲まないことにする。同病院の皮膚科で診てもらうことも怪しくなってきた。藁をもつかむ思いで他の方法を探った。


5月24日金曜日
腕と脚の新しい発疹はないようだが、湿疹は肌全体に広がって丘のように腫れている。触れば不思議にすべすべしているが少し熱を持っている。少し痒いが我慢できないほどではない。食事をした後に痒みが増すような気がする。総合病院からの「皮膚科に予約が入った」との連絡は午後になってもまだない。これは何とかしなければ…。

先日ステロイドの錠剤で具合が悪くなったので、西洋の医療は諦めたほうがいいのかもしれぬと思い始めた。そこでこの地の口コミサイトで他の病院を探すことにした。どこかに皮膚炎やアトピーの治療に評判のいい医師はいないのか…?

口コミサイトYelpで出てきたのは漢方医だった。その漢方医の評判は1位。評価は4.8/5点。2位は別の大型病院内の皮膚科専門医。漢方医が大手の病院の皮膚科の上?? 興味を持ち始めた。そこで旦那Aと相談して、午後2時頃に飛び込みで薬局を訪ねてみることにした。閉まっていた。それなら明日訪ねてみよう。


5月25日土曜日 漢方医を訪ねる
午前中しか開いていない小さな薬局の漢方医を訪ねた。薬局に踏み込むと壁一面に漢方薬の入った瓶が並んでいる。誰もいない。すぐに年配の男性が出てきた。穏やかな声で「予約ですか」と聞かれるので「いいえ」と答える。「じゃあ少し待ってて」と言われるので待つ。しばらくして鍼の治療を終えた患者さんが出てきた。先ほどの男性が医師らしい。ここの医師は評判のいい鍼灸師でもある。その後私は小さな診察室に通された。



私が受診票に書き込んだのは「Unknown skin rash. Eczema. It started on 14th Tuesday and spread all over my arms and legs.」だったと思う。すぐに問診が始まった。アクセントの強い英語。穏やかな声。

上着を脱ぎ腕を見せ、幅広のズボンをたくし上げて赤くなった脚を見せた。そして今まで発症から皮膚の状態を撮った写真をiPadで見てもらった。熱がないこと、胴体には発疹が無いこと、発疹した時ストレスが多かったこと。過去にもストレスで発疹があったことがあること。今回ステロイドのプレドニゾンを病院の医師に処方されたが具合が悪くなったこと…等々さまざまな情報を伝える。先生はうんうんと頷きメモを取りながら話を聞いて下さる。

ところでアメリカでは Eczema とは一般的にアトピー性皮膚炎のことだということを私はネットで調べて知っていた。先生は私が受診票に書いた Eczema の文字を見て「Eczema…これは皮膚科に診断されたの?」と仰るので病院で診断されたわけではないと答えた。「疲れていますか」の問いに Yes と答える。先生はうんうんと頷く。私の話す症状を聞きながら、先生は漢字…中国語で全ての情報を書き込んでいる。全て漢字ばかり。沢山の沢山の文字。ああ本当に漢方の先生に診てもらってるんだなと嬉しくなる。「このような漢方薬は飲んだことあるの?」と聞かれたので「私は日本人で漢方の生薬の入った商品は飲んだことはあるけれど、こういうのは初めてです」と答えた。先生は私の腕をとって脈を測り、血圧計で血圧を測り、その後「わかりました、外で待っていてください」と仰った。診察の時間は10分もなかったと思う。

診察室の外に出ると、次の患者さんが二組。私が予約も無しにこの薬局に飛び込んですぐに見てもらえたのはラッキーだったのだろう。今度は予約を入れよう。

すぐに先生が出ていらした。漢方薬の入った小さな袋が4つ。飲み方を教えて下さる。薬は7日分。値段は100ドルに届かない値段。安くはないが藁にもすがる思いなら高いとは思わない。「10日経ったらまたいらっしゃい」と仰った。「Thank you Doctor」と何度も伝えて店を出た。私はなんだか嬉しくなっていた。

西洋の医師が私を診てくれないのなら、アジアの先生に診てもらおう。漢方医に診てもらうのは初めてだ。勇気をもって薬局に飛び込んだことに嬉しくなった。小さな冒険にわくわくした。

家に帰ってきてから先生のことを調べた。Dr. Aはハワイに来て今年で39年。それ以前は中国の総合病院で内科の医師をなさっていたことを知った。ハワイでは鍼灸師と漢方医を長年なさっている評判の医師だった。元々内科の医師ならますます安心。中国の病院では漢方薬や鍼灸も治療に使っているのだろうかと想像した。


小さな丸薬と生薬を砕いた粉薬
1回分
小さな粒
小さな粒を取り分ける


漢方薬
小さな丸薬が小さな袋にみっちりとつまっている。黒い小粒の丸薬10粒、黒い中粒の丸薬5粒、茶色の錠剤を4錠、朝昼夜の食前に白湯で飲む。一度に19粒の薬を飲むことになる。薬局から帰ってきて最初の昼食では、19粒をひとつひとつ飲んでいたら白湯でお腹いっぱいになった。それで一飲み3錠ずつ飲むことにした。 それから毎晩寝る前に漢方の生薬を砕いた粉薬を白湯に溶かして飲む。これを7日間続ける。


旦那Aはそんな私の様子を面白そうに見ている。西洋人の旦那Aに、漢方薬は日本人にとってそれほど珍しいものではないと説明する。養命酒とか正露丸、それに葛根湯、お正月のお屠蘇…日本の健康医療には昔から漢方薬が自然に馴染んでいる。だから今回の薬も私には少しも違和感がないことを話した。そして西洋の薬がピンポイントで症状を抑える(Fix it)のであれば、漢方薬は人の身体全体を調整するもの(Condition it)とか健康な状態に戻す(Restore)のだと思うと伝えるとなるほど「Cool」と納得していた。


5月26、27、28日
それから連日、毎食毎に薬を飲み続けている。既に湿疹は治まっている。熱が引いて腫れもなくなった。痒みもない。一度は発疹が繋がって全体に広がり真っ赤になっていた皮膚は、少し色素沈着してベージュの濃い色に変わりつつある。今は皮膚の表面が乾燥してカサカサになりところどころで皮が剥けているが、もう炎症を起こしているわけではない。見かけ上はまだ皮膚炎の痕が残っているけれど、もう治りつつあるのはわかる。完全に治るのはこの表面の乾燥した皮膚が全て自然に剥がれ落ちた時なのだろう。

それ以外に興味深いのは、今まで更年期の頃からすっと継続してぽつぽつと手や足の甲に出ていた痒い湿疹…私はそれをもう8年ほどドラッグストアのステロイド軟膏を毎日塗って抑えてきた。それらの湿疹が漢方薬のおかげなのだろうか、今治まっている。そしてその痕もカサカサに乾燥して皮が剥け始めているが炎症をおこしているわけではない。もしかして…今まで長い間諦めていた原因不明の手足の皮膚炎も治りつつあるのではないか?

漢方薬を飲み始めてからまだ4日しか経っていないのに結果が見えてきている。もしかしたらすごくいい治療法に出会ったのではないか?嬉しさと面白さとワクワクと先生に対する感謝の気持ちと共に今の私はとても嬉しくなっている。漢方の医師を訪ねてよかった。



その後、総合病院の皮膚科からは未だ連絡がない。担当医に(念のためと)入れていた31日の診察の予約はキャンセルした。もしこれから「皮膚科の予約が入った」と連絡があったらそれもキャンセルするつもりだ。もう皮膚のことで総合病院を訪ねることはないと思う。

保険会社が経営するこの総合病院の皮膚科で優先して診てもらえるのは、皮膚癌などの命にかかわる疾患なのだろうと思う。この病院は大病の治療では決して評判の悪い病院ではない。ただこの総合病院のシステムでは、免疫不全の皮膚疾患を治せる専門医はいないのだろうと思った。たとえこれから私が同病院の皮膚科に診てもらったとしても、またステロイド薬を出されるだけだろう。同じように私はまた具合が悪くなって「どこに連絡をすればいいのだ」と怒りを爆発させることになる。今回この総合病院では原因不明の皮膚炎は治せないことがわかっただけでも収穫だった。

それよりもステロイド錠プレドニゾンの後、ぼんやりと視界がぼやける左目をどうしようかと悩み中。網膜剥離だか緑内障の初期だか知らないが、これもいずれ専門医に診てもらわなければならないだろう。医師に会うまでにまた複雑なプロセスを踏まなければならない。本当にめんどくさいと思う。



2024年5月23日木曜日

謎の発疹④…医師との電話+ステロイド錠剤



自分用に記録します。

21日火曜日
電話問診の予約どおり担当医のDr. Aから電話がかかってきた(こちらからはかけられない)。早速前日に送ったメールと添付した写真3枚を見てもらう。日曜深夜のビデオ診察の女医さんDr. Kとのやりとりの記録が残っているのでそれも見てもらってそこから会話を続ける。Dr. Aは「皮膚科に紹介(Referral)しましょう。たぶん3日後ぐらいにはこちらから連絡ができると思うよ」と言われる。なんとか皮膚科に通してもらえることになった。しかしそこから皮膚科の医者への予約が3か月後…などということにもなりかねない。

またDr. Aに(少し怖い)ステロイドの飲み薬のことも確認する。ステロイドの薬は中程度の強さの薬だと聞いているけれど、皮膚科の医師の診察の前に飲んだ方がいいですか?「ああ飲んでいいと思うよ~」じゃあもし問題が出たらどうすれば…と医師に聞いたかどうかは覚えてない。なぜならこの病院のシステムでは問題が出ても彼には電話出来ないのだから。ちなみに医師は「具合が悪くなったらポイズン・コントロール・センターまで連絡して」と言っていた。要するに私にこれから何かが起こったとしても、担当医のDr. Aへは電話できず、また誰に連絡するのかも示されていない。このシステムは絶対に間違っていると思う。

結局、担当医Dr. Aができることは私を皮膚科に紹介することだけ。先日土曜深夜(日曜午前)のビデオ診察のDr. Kの処方した薬に同意し患者に勧めはしてもDr. Aがその後責任を持って私を見てくれるわけではない。仮に私がステロイドの薬を摂取し具合が悪くなったとして、もし私が「なんとか我慢できるかな」と自己判断して摂り続け、そのために問題が大きくなったとしたら、誰が面倒を見てくれるのだろう?救急車?

深夜のビデオ診察のDr. Kから出された薬を書いておこう。
クラリティン/Claritin 10mg
 =抗ヒスタミン アレルギーの薬;1日2錠
ファモティディン/Famotidine 20mg
 =胃薬だがこれもアレルギーに効くと言う;1日2錠
●プレドニゾン/Prednisone 20mg
 =合成副腎皮質ホルモン剤 抗炎症作用;1日1錠

クラリティンとファモティディンは数日前から摂っていたが、この日の夕食後にプレドニゾンを試みた。


22日水曜
目が覚めて目を開ける。瞬きをすると左目の目尻側に明るい稲妻のようなものが走る。また左目の視界の左にわかめのような黒い影がもやもやと浮いているのも見えた。真っ黒の小さな点も時々見える。そのようなものは私は今まで経験したことはない。この光の線が走る様子は1日中続いた。なにかがおかしい。それから午前中からお腹を壊した。やっぱりこれはステロイドの副作用に違いない。

それでも確かに腕と脚は痒くない。薬が効いているのだろう。ところで腕と脚の状態はあいかわらず最悪。なぜか発疹が膨れて広がって低い丘のように盛り上がっている。しかし表面は意外に滑らか。ブツブツとしていない不思議。腕も足も赤く炎症が広がっていて、ものすごく醜い。これがすっと続くのか恐怖を感じる。ハワイで腕も脚も出せないなら辛い人生。医師にはろくに会えず、症状は治まらず、薬で調子が悪く…絶望の文字が頭をよぎる。

ステロイド薬のせいか頭が重い感じがする。頭にもやがかかっている。少し不安にもなる。ステロイドは合わないんじゃないのか。疲れているのでソファに寝転んで1日中情報を集める。

そしてわかったこと。このステロイドは眼圧を高くすることがあるらしい。このステロイドの目への副作用は緑内障や白内障と出てきた。それ以外にもこの薬の副作用の多いこと多いこと。恐ろしいほどの副作用が延々とリストになって出てくる。…これはやばい薬だ。これは私は飲んではいけない薬だと思った。

夕食の後、このプレドニゾンを飲まないことに決めた。異常を感じても今の病院には問い合わせるすべもない。もうこんな得体のしれないものは飲まない。

旦那Aによると、この日は私がすぐにUpset=イライラして感情が高まりやすいようだったと言う。プレドニゾンの副作用にAggression · agitationと出ているのでなるほどそうなのかもしれぬ。


23日木曜日
昨日の深夜、夕食後にプレドニゾンを飲まなかったせいか、腕や脚がまた少し痒くなる。しかし耐えられないほどではない。朝起きてからの目の調子は、左目の目尻側にまだ少し光が走るようだがその回数は減った。昨日のわかめのような浮遊物も黒点も左目から消えた。元に戻ったのだろうか?少し視界が曇っているような気がするが。

早速症状を調べる。英語の情報は出てこない。しかし日本語で出てきた。

 視野の一部に光が一瞬見える=光視症
光視症そのものは病気ではないけれど、網膜剥離を早期に発見する手掛かりになることもある。

 わかめのようなものがふわふわ視界に浮かぶ=飛蚊症
これは以前日本のテレビで見て知っていた。網膜剥離の初期に起こる。

問題なのは光視症と飛蚊症が同時に起きた場合は網膜裂孔や網膜剥離が起きている可能性があること。

私の左目は網膜剥離になりかかっているのではないか?


今までの人生で、視界に光の線が見えたことやわかめや黒点が見えたことは一度もなかった。これはステロイドのせいだろう。網膜剥離になったら失明の可能性もある。やっぱり昨晩あれを飲まなくてよかった。しかしなんとおそろしい薬だろうとぞっとする。

この目の状態が続くようならまた眼科の予約をしなければならない。予約はいつできるのだろう。



近道ばかり探し求める恐ろしいアメリカの医療

未だ病院から皮膚科の予約が取れたとの連絡はなし。3日と言っていたからおそらく明日なのだろう。それにしてもどうよ、アメリカの医療。免疫不全の皮膚疾患のような…患者に合わせてカスタムメイドのケアが望ましいものを、アメリカという国はまるでベルトコンベアのように薬だけ与えてそれでよしとする医療をやっている。

確かにステロイドを飲めば効く。塗れば効く。一時的に皮膚の状態を元に戻すこともできる。しかし免疫不全の場合、原因を見つけなければまた再発する可能性は残っている。結局ステロイド治療とは問題に一時的な蓋をするだけアメリカは病気の根本を見つけて治療するのではなく、臭いものに蓋をする治療をしているように思えてしまう。


日本のネット上の情報を探して、日本ではそれぞれの患者ひとりひとりに合わせた治療をしているクリニックや薬局があることを知った。日本には漢方による方法もある。日本の医師の中にはそのことを理解して食事療法や漢方などを合わせて時間をかけて治療を行う方もいると聞く。

一方アメリカ。一度中国系の女性の医師(昔の担当医)に私が「漢方とかホメオパシーをどう思いますか?」と聞いたら「データがないから(そのような研究をしていないから)アメリカの病院は漢方やホメオパシーを信じていないのよ」と言われた。そのかわりステロイドの錠剤はどんどん処方する。

アメリカはなぜ簡単にステロイドなのか?
それになぜアメリカではオピオイド中毒が問題になっているのだろう?

今回の件で、アメリカの医療の本質が見えた気がする。アメリカは「早く直す。早く結果を出す。患者に長い時間を割かない。身体に何か出来たらすぐに切る。身体の具合が悪くなったらすぐ直る特効薬を処方する。簡単に錠剤をポイポイ口に投げ入れれば直ぐに問題とさようなら。問題がなくなったらお医者さんにもさようなら。そしてまた具合が悪くなったらまた病院のベルトコンベアにいらっしゃい。ステロイドでもオピオイドでもオゼンピックでもなんでもほいほいと出しましょう。Miracle Medicineがあればすぐに問題解決!!!! そしてMiracle Medicineはどんどん開発される。しかしそのようなやり方のせいだろう、アメリカは薬害も多い。

医師と患者が長い年月をかけて少しずつ体質改善して…などという免疫不全の治療などアメリカには存在しないのだろうか。

アメリカの何事も「すぐに結果を出したがる」方法が、Miracle Medicineをただただ処方するだけの医療のあり方を促進しているのかもしれないとも思う。西洋の、何事もやっつけろ精神…病気に勝つ!病気を打ち負かす!すぐに結果を出す!…そのような考え方が、今のアメリカのPill popping culture{薬を口に投げ入れる文化)を生み出しているのではないか。その結果、多くの人々がオピオイド中毒で苦しんでいる。なんと恐ろしい。

免疫不全による皮膚疾患の治療は日本の方がずっといいのだろうと思う。「自然を打ち負かし開墾し文化を作り上げた西洋の考え方」ではなく、「自然と折り合いをつけながら、自然の様子を見ながら共に平和に生きる道を考える日本の考え方」…病気に蓋をするのではなく、時間をかけて患者の身体を知り、患者の身体を改善していく日本やアジアのやり方の方ががずっと信頼できると私は思う。西洋の医療の考え方は私には合わないのだろう。

本気で中華街の漢方薬局を訪ねようかと思っている。

不安は続く。


2024年5月19日日曜日

謎の発疹③…深夜のオンライン診察 そして病院に予約を入れる



昨日5月18日土曜の深夜、発疹の状態がますます酷くなってきた。痒い。もしかしたら免疫不全ではなく細菌感染の可能性もあるのではないかと恐ろしくなる。旦那Aに相談したら、病院の24時間アクセス可能な緊急連絡先に電話をしようと言う。午前0時半過ぎ。

まず看護師への緊急連絡の番号にかける。看護師さんからいくつかの質問を受ける。その答えを看護師さんがカルテに書き留めている。このやり取りの目的は、病院のカルテに出来るだけ多くの私の症状をを入力してもらうこと。

例えば腕と脚のみの発疹で顔や頭、胴体には発疹がないこと、熱がない。咳も出ない。息苦しくない等の身体の状態から、何を食べたか(アレルギー)、クリームや軟膏など普段使わないものを使ったか、ストレスを感じていたか等々の、症状が起こるまでの行動や状況を数多く聞かれる。

まず熱が出ていないことから、直接医師に予約を入れることにはならなかった。しかし同病院では医師によるオンラインのビデオ診察もやっているから、よかったら今からすぐにでもトライしてみて欲しいとアドバイスされる。


午前1時過ぎ。さっそく病院のサイトにPCでアクセス。ビデオ診察のページを開けてみたら、待ち時間は5分以内と出た。早速アクセスしてPCの前に座る。クリックして直ぐにうちのPCに私の映像が映り始めた。画面の上には「次の患者はあなたです。このままお待ちください」とかなんとかメッセージが出ている。PCの画面に映りこんだ自分と旦那Aの顔を見ながら医師を待つ。

暫くしてアジア系の女性のお医者さんの画面が現れた。ほっとする。医師の画面と私の画面が二つの箱になって横に並んでいる。ずいぶん簡単に繋がるものだと感心する。これはズームと同じ仕組みなのだろうか。

早速診察が始まる。さきほど看護師に告げた様々な私の情報がカルテになって上げられていて、医師がそれを見ながら話をする。PCのカメラに私の腕を映してライブ映像で見てもらい、それから椅子に立ち上がって脚の状態も見てもらう。解像度が低いので症状の酷さの全ては伝わらなかったと思うが、それでもお医者さんは状態の酷さに驚いていた。

結果医師も「おそらくはアトピーなどと同類のものだろう」とのこと。湿疹で肌が炎症を起こしている。身体に熱が出ていないことから細菌感染ではないと思われる。しかし今すぐに原因がわかるタイプの病気ではないとも言われる。私にもそれはわかっているので同意。診断されたのは「Dermatitis/皮膚炎」。結果、医師は花粉症などのアレルギー薬のクラリティン、それからアレルギーの薬をもう1種類。その二つを普通の倍の量で摂るように言われる。

それからもう一つ、ステロイドの飲み薬(全ての炎症を抑える薬だそうだ)を5日分処方するとのこと。それで炎症が治まるはずだと言う。それもなるほどと同意。ただステロイドの飲み薬とは少し怖い気もするが…。 診察が終わったのは午前1時半頃。この女医さんはオンライン診察の深夜の担当なのだろう。心から感謝する。


結局処方された薬は症状を抑えるもののみ。何が原因なのか、どうやったら再発を防げるのか、体質を変える食生活はあるのか…などの話にならないことは、この診察がランダムにあてがわれた医師による一時的な処置であることを考えれば納得できる。

しかし私が知りたいのは、もっと深く掘り下げた情報。私は専門医…皮膚科やアレルギー科の先生には会えないのだろうか?


オンライン診察をしてもらった女医さんの言葉はそのまま受け止めながらも、やはり私の担当医のGPに連絡しようと思い立った。もっと詳しく話を進めるためには、一時的な処置だけでは満足できない。


そこで今日はまずGPに診察の予約を入れた。電話での問診は21日火曜日。そして一応直接の診察も5月31日に予約を入れた(後でキャンセルは可能)。それからGPに直接送れる病院のサイト内のメッセージ欄に、「火曜日の電話診察の前に状況をお知らせします」とメールを書いた。症状と私の心配、それから昨夜の女医さんの診断には納得したが、それでもやはりこの皮膚の状態はGPの先生にも知ってもらいたいと書いた。そして今朝撮った最悪の状態の腕と脚の写真を添付。これで昨夜低解像度でビデオに映らなかった症状をGPの医師に見てもらうことができる。


できることはやった。明日月曜日にはまずGPの医師に写真を見てもらえるだろう。そして火曜日には電話で医師と会話。酷い状態の皮膚の写真を送っているから話もしやすいと思う。

それから明日の朝には病院の薬局にステロイドの飲み薬を取りに行こう。今はとりあえず指示されたアレルギーを抑える薬で状態を見ようと思う。

なんだか病気のことを考えて1日が過ぎた。やれやれである。


2024年5月18日土曜日

謎の発疹②…医者に見てもらえない?



14日火曜日から皮膚に異常が出ているので医者に行こうと思った。


アメリカで医療ケアを受けたい場合、何事もまず「かかりつけの医者GPを通す」というシステムがある。今うちが世話になっているのが総合病院だからなのだが、そのシステムは英国でも同じだったと記憶している。


かかりつけの医者とはGP=General Practitionerこれは英国式で、アメリカではPrimary Care Physicianと呼ばれることが多いそうだ。身体の調子がおかしいと思ったら、まずはかかりつけの医者GPに相談する。そしてそのGPが「専門医が必要」だと判断したら専門医に紹介してもらえることになる。つまり患者は専門医に会えるまでにフィルターにかけられる…専門医に会えるまでに時間がかかるシステムになっているということだ。


それではGPならすぐ見てもらえるのか?

今回は今まで経験がないほど異常な数の発疹が出たことから医者に診てもらおうと思った。まず総合病院のサイトにアクセス。GPにコンタクトできる方法は4つ。

① 直接医者に診てもらえる診察
② オンラインビデオ診察
③ 電話での問診
④ メールによる質問(皮膚病の場合は写真添付可)


…④のメール以外は全て予約制。

病人は直接病院に出かけても見てもらえない。


早速オンラインで予約を試みる。①~③までの予約の空き情報はサイトに出ている。PCの画面をクリックして予約ができるシステム。

①の医者に直接会う
私がGPに会える一番近い日は5月31日。ずいぶん先だ。

それなら
② ビデオ診察は? 5月29日

③電話での相談は? 5月21日

やっぱりそうか。ほぼ絶望的。電話でお医者さんと話すことさえ来週の火曜日までできない。この皮膚の異常を電話で話しても通じるとは思えない。症状を見せられるビデオ診察も5月29日。直接GPに会える日はほぼ2週間後である。

まずGPに見てもらい、そこから皮膚科の専門医に通してもらうとして実際に専門医に見てもらえるのは2週間後以降ということになる。2週間以上も皮膚の異常を放置していたら治ってしまうかもしれぬ。つまり…緊急の事態にでもならない限りは専門医に会えないということか?


まだ希望はある。メールで写真を送る方法があった。

今日は土曜日、これからこの状態がもっと酷くなるようなら月曜日に写真をメールで送ってみようと思う。それで異常だと診断されたら専門医に早く通してもらえるかもしれない。しかし月曜日までに治り始めていたら連絡しないかもしれない。


しかしどうなんだろうこのゆるい医療システム。ハワイは医者不足だとは聞いているがそれでもずいぶん酷いと思う。病人をフィルターにかけて医者に会えないようにしているとしか思えない。

なぜ日本のように皮膚科に直接行けないのだろう?


もちろんこの診察の方法は症状が緊急でない場合のみ。痛みや熱などの緊急を要する場合はまず看護師さんに相談ができる緊急の電話番号(24時間連絡可能)もある…そこからGPの診察を早めてもらうこともできる。オンラインでのビデオによる看護師や医師への相談も可能。またUrgent Careでは(GPではないが)空いている医者からの比較的早い診察も受けられる(予約制)。息切れなどもっと緊急を要する場合はEmergencyということになる。救急車を呼ぶ可能性もある。

それにしても病人が病院で実際に診察を受けられるまでかなり複雑な方法を通らなければならないので本当にめんどくさいなと思う。そして私は病院にいかなくなってしまう。病院にいかない、追い詰められるまでなかなか病院にいく決心がつかない…それだけで症状が悪化する可能性もある。問題だなと思う。


謎の発疹①…ストレスの結果か?


また今日も雨。朝から家は霧の中。窓の外は真っ白で通りの向かいの家も見えないなら雲の中なのだろう。昨日は曇っていて昼間は雨も降らず外出もできたが、今日は朝から雨。


今私はたぶん病気中。腕と脚に原因不明(たぶん)の発疹でものすごいことになっている。少しかゆい。おそらくストレスによる免疫不全。昔からアレルギーだアトピーだ乾癬だと色々とやってきたが、ここまで酷いのは初めてだ。

私は子供の頃から肌が弱く、ティーンの頃もその後大人になってからも更年期も、人生ずっと何らかの皮膚の問題に悩まされ続けてきた。それぞれの症状は小さいから日常生活に支障はないのだが気にならないわけではない。若い頃は病院にも行ってみたが、いつも何らかの病名を与えられてステロイドの軟膏をもらってくるだけなので、そのうち病院にも行かなくなった。もう60年近く生きてきているので自分の体のことはわかっていると思っていたが、今回ほどの大きな範囲の発疹は初めてなので驚いている。


ここのところストレスの原因はあった。

去年の秋に床から水漏れしたメインのバスルームは、今年大掛かりな改装工事を予定している。ここのところそのアイデアを出すために様々な情報を集めていた。しかし工事そのものがとにかく嫌で嫌でたまらない。考えるだけでも憂鬱。重苦しい気持ちがもう半年以上も続いている。臆病な猫が人の出入りのストレスで病気になったらどうしようと心配している。

1カ月前に玄関上の天窓の側の天井から雨漏りが始まった。天井のペイントがはがれて落ちてきたのは4月の始め。雨が降るたびに雨漏りがしていた。やっと修理してもらったのは今週15日。これから天窓を全部新しくすることにもなった。

今週14日に半地下の家事部屋のトイレの下の床の排水管との接合部分から水漏れ。心の底からぞっとする。今回は2度目。前回2年前の修理方法が悪かったらしい。16日に修理してもらえた。今回の工事は1年間保証だと言うのでたぶん大丈夫なのだろう。

そのトイレのある半地下の部屋の外の防水加工がたぶんダメになっていると思う。ここのところ雨が多い。土に埋まった壁の下の床が湿っているのを14日に発見した。おそらくこれから大掛かりな防水工事が必要になると思う。

ストレスの原因と言えば今までにもあった。1月に窓枠が壊れた(修理が必要)。2月には温水タンクが下から水漏れし買い換えることになった。そういえばTVのケーブル会社の手違いでDVRの録画が全て消えた。いろいろとあった。


この家は建ってからほぼ40年なのだが、近年様々な場所の修理が必要になってきている。コロナの時期にも換気扇が壊れて修理、それからメインのバスルームのシンクの蛇口下が水漏れして修理をした。もう全てが色々と古くなっていて問題が山積みになっているのだろうと思う。それも心に重くのしかかる。


畳みかけるように起こる問題に、どうやら私の心のストレス耐性がキャパのリミットを超えたらしい。この皮膚の異常は、おそらくストレスによる免疫不全だろう。今までにも同じようなことはあった。しかし手や足に発疹が出たことはあっても腕や脚全体を覆うような症状が出たのは初めてだ。少し驚いている。

14日火曜日の夜から腕と脚に発疹がぽつぽつと始まり、15日、16日には腕と脚全体に広がった。最初は白かった湿疹が、今は薄赤い点に変わって盛り上がっている。腕は発疹があまりにも多く形が変わって見えるほどだ。今日は鎖骨の真ん中…喉の下の方に少しの発疹を見つけたが、今のところ顔や身体には何も出ていない。ネット上で情報を集めてみるが、やはり自己免疫不全なのだろう…いつものように決め手は無い。幸い関節の痛みはない。食中毒か、それともアレルギー反応、アナフィラキシーの一種かとも思ったが、呼吸に問題が出ているわけではないので命に別状はないだろう。不快ではあるが日常生活はできている。

しかしあまりに酷いのでそろそろ病院に連絡したほうがいいかとも思い始めた。


2024年5月7日火曜日

Canonのシン・カメラと2日目に友情を結ぶ



OMG OMG OMG.…

ちょっと今日私が何をしたか話をする。

というわけで昨日の私のシン・カメラとの格闘…昨日は無残に敗北した。もう手に負えないと諦めた。アマゾンで注文したUSBケーブルがうまく繋がるようにお祈りして待とう…そう思った。人生あまりこだわってはいけない。潔くあきらめるのも肝心である。

しかしやっぱり心残り。今日もお昼を食べた後に「もう1回Wi-Fi接続を試みようか」と思い立つ。

またまた髪を振り乱し、PCのネット情報をありとあらゆる検索項目でサーチ。特にYouTubeのHOW TOビデオは役に立つことが多い。片っ端から見てみる。

とあるインド系英国人の青年がCanonのEOSとパソコンをWi-Fiで接続する話をしていた。どうやら簡単そうだ。それからまた別にネット上を「Powershot G7 X Mark IIとWindows 11のPCの接続」で検索したら、どうやらEOS UtilityなるものをPCにインストールすればうちのPowershotにも繋がるらしいとの情報を見つける。

よしそれならとUtilityソフトをダウンロードしPCにインストールし再度カメラ側の設定を試みた。

…しかしやっぱりカメラのスクリーンはPCを探してドットがくるくる回る。なんだなんだなんだ…やっぱりだめか。やっぱりだめらしい。やっぱりケーブルが届くのを待つか。



そして最後の頼みは日本のカメラ・ファンのご意見ですよ。やっぱ日本のカメラ・ファンのご意見を聞かなければ。それでネット上を色々と日本語で検索してつついてみました。

そこで出てきたのが、とあるオンライン・ショップの質問コーナー。質問のひとつにうちのと同じ機種のカメラを「どうやってPCに繋いだらいいか?」とあった。そしてその答えの一つ…

「(PCに) カードリーダーがあればSD カードは取り込めます」

…え、ちょっとまって。うちのパソコン、なんかスロットがありますよ。


どれどれ…とカメラからメモリーカードを取り出しおそるおそる差し込んでみた。


おおおおおおおおおおおおお…OMG…


なんとPCがカードを認識している!!!!中身の写真もそのままPCにドラグ&コピーが出来る。ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお歓喜歓喜歓喜の舞。💃😍

よし、それならビデオも取り込めるか?…と寝ている猫を起こし少し文句を言わせて数秒のビデオ撮影を試みる。よし音声も撮れた。

またまたカードをPCのスロットに差し込む。ビデオのデータが出てきたのでドラグ&コピー。そしてコピーされたデータをプレイしたらしっかり再生する!!! ぉおおおおお再度歓喜歓喜歓喜の舞💃💃💃💃

ぉおお~💕日本のカメラファンのお方💕どうもありがとうございます。感謝感激。心からありがとうございます。Love, love, love...


どうやらとうとううちのシン・カメラを手懐けた模様 😄。 そうかそうかカードをPCに直接差し込めば全て解決か。今は本当に進歩したのね。すごいな。なんだUSBのケーブルもいらなかったわ。はははははははは、あ~よかった。私はとても嬉しい。これから猫のビデオも時々撮ろう。嬉しいな。

ちなみにカメラのマニュアルは英語版と日本語版のPDFをダウンロードした。これからぼちぼち使い方を学ぼうと思います。


2024年5月6日月曜日

Canonのシン・カメラと格闘し敗北する



去年の秋、15年ほど使用したコンパクトデジカメが壊れた。うっかり床に落としたらモニターのスクリーンにひびが入って画像が映らなくなった。

そんなわけで12月の初頭、キャノン様のカメラPowerShot G7 X Mark IIを購入!ハワイではよくあることだがブツが無いので注文。ブツは自宅に届くことになった。店の人が言うにはこのカメラは大変人気で順番待ちだそうだ。しかしたまたま1週間ほどで配達できると言う。それは嬉しい。

結局届いたのはクリスマスの2日前くらいだったか。クリスマス・プレゼント?嬉しいね。

そして年末年始のバタバタが過ぎて、なんとなく「その気」にならないまま時は過ぎた。



なぜ届いたカメラの箱を開けなかったのか?心構えが出来なかった。カメラを開ければセットアップとかいろいろとあるだろう…それがめんどくさくてそのままになっていた。その間写真が撮りたくなったら手持ちのスマホとiPadでなんとかなった。そうだ、スマホとiPadでなんとかなるわけだ。

じゃあなぜカメラを買う?それはスマホはシャッターが押し辛いからだ。ちょっと前にスマホのボリューム・ボタンがシャッター代わりになることを発見したが、それでもやっぱりスマホは使いづらい。スティーブ・ジョブスのミニマリズム志向のせいでAppleのスマホはつるっと何もないデザインだが、あいにく私には扱いにくい代物。そもそも私は電話が嫌いだ。やっぱりカメラは純カメラがいいわ。片手でカチッと撮れる小型のデジカメがいい…。


前のカメラは2008年頃のCanon製。小さくて軽くて形状もシンプル。多分CanonのIXYとか、そういうモノだったと思う。また同じようなカメラを買うつもりでいた。

ところが、その手のお手軽デジカメ…IXYタイプのカメラはアメリカには売っていなかった。というのもその手のお手軽デジカメは全てスマホに取って代わられたらしいのですね。要するに「カメラをカメラとして購入したいのならきちんとした真面目なカメラにしなさいね」と言うことらしい。

私が新しいカメラでやりたいのは、片手で猫を撫でながら写真を撮る。それ。

だから一眼レフは考えていない。一番お手頃で良さそうなモノ…いや性能がよく世間でも評判のいいカメラはどれだ。それで調べてPowerShot G7 X Mark IIに決めることにした。そしてお店で注文した。



箱を開けたのは4月の終わり。ざっと説明書を読んでバッテリーをチャージ。…ところがカメラにメモリーカードが入っていないぞ。というわけで週末に郊外の電気屋Best Buyに車を飛ばす。

さてやっと撮影できるようになった。おそるおそる室内や窓の外、今咲いている蘭の花、そして猫さんの写真を撮り始めた。今日までに撮った写真は88枚。


さてこのカメラ、使い心地はどうよ? ちょっと重い?結構ゴツいデザイン。レンズも飛び出している。確かに片手でシャッターは押せるけれど重い。そしてオートフォーカスだかなんだか…カメラは勝手に チッ チッと音を立てて動く。あ…これはどえらいモノを手に入れたかも。

なんだか機能がいっぱい。メニューのボタンを押してみたが内容がかなり複雑。マクロで蘭の花や猫の鼻の写真が撮りたい…とマクロのボタンを探すが見つからない。Autoで撮影するのか、それともManualで撮影したほうがいいのか?マクロはチューリップの絵を選択するの?できないよ…。…さてどうするよ。

箱に入っていたマニュアルには何も書いていないので調べたら、ネット上にマニュアルの完全版があることを知る。PDFで日本語版420ページ英語版225ページのとてつもない量の情報。プリントをしたら大変なことになる。もしかしてこれ、ものすごい高機能カメラなの?一眼レフじゃないのに?汗  ヤバいものを手に入れてしまったかもしれぬ。



ともかく猫さんの写真も撮ったし、そろそろブログに写真も上げなきゃ…と思い、今日はカメラの写真をPCに取り込んでブログにあげるつもりでいた。

それではケーブルで写真データをトランスファー…と思ったらケーブルがない。…あ~接続ケーブルが箱に入ってないんだわ。

早速ネット上でCanonの公式ページに行ってみたが、公式に「これですよ」というオススメのケーブルが見つからない。何十分かうろうろして、結局アマゾンでそれらしいものを購入(使えるかどうかはブツが届くまでわからない)。届くまでに数日かかることになった。


しかし待って…このカメラ、Wi-FiでPCまで写真が飛ばせるらしい。それなら…とWi-Fi接続を試みる。ところがネット上で手にいる情報が少なすぎ。US Canon公式のYouTubeビデオを見つけたが、それは7年前の映像だった。公式のダウンロード・ページで言われたとおりにソフトのダウンロードをしようとしたが該当するソフトが見つからない。

じゃあとりあえずカメラのWi-Fiボタンを押して何とかなるかと始めたが、カメラの画面にドットがぐるぐる回るばかりで結局PCとは繋がらず。



ケーブルも無い。Wi-Fiも繋がらない。というわけで頭を掻きむしり、天に向かって毒づきながら何も結果は出ずじまい。しょうがないから今日はちょっと前にiPadとスマホで撮った猫さんの写真をブログに上げることにした。なんだなんだなんだなんだなんだなんだ …


要するにここに文句を書いているわけですが、だって今日5時間以上無駄にしちゃったんだ悶。これからアマゾンで注文したケーブルが届くのを待ってまた挑戦しようと思います。マニュアルもぼちぼち読んでいこうと思う。昔フィルムの一眼レフカメラを使っていたので、一応ASAだのISOだの絞りだの深さだの云々はわかる。なんとかなると思う。なんとかする。次回の猫写真はシン・カメラの写真が乗せられればいいな。Hopefully...



2024年4月28日日曜日

OPERA★『ラ・ボエーム/La bohème』by Giacomo Puccini






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La bohème
Opera by Giacomo Puccini
Language: Italian
Based on Henri Murger's “Scènes de la vie de bohème”
Approximately 2 hours and 35 minutes
Premiere: 1 February 1896, Teatro Regio, Turin
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Tom Moffatt Waikiki Shell
April 26, 2024, Friday, 7:00pm



久しぶりのオペラ。先週に続きまた観劇。コロナ後初めてオペラを見る。前回オペラを見たのは2020年2月14日のバレンタイン・デーだった。あれから4年。

このHOT/Hawaii Opera Theaterはしばらく前から公演を再開していたのだけれど、私達は参加する勇気が出なかった。今回行こうと思い立ったのは、今回のショーはコンサート・ホールの室内ではなく野外のオープン・シアターだったから。野外なら大丈夫。演目は『ラ・ボエーム』なら楽しいだろう。行きましょう行きましょう。ということで金曜日の公演に出かけることにした。

Tom Moffatt Waikiki Shellはワイキキのすぐ側にある野外ステージ。時々ポップスやロックのコンサートをやっている。私達がここに来るのは今回初めて。早めに出たので駐車も簡単。すぐに会場に入ることが出来た。

いつものように公演の前に解説のレクチャーを聞く。内容は事前に下調べもしたので準備万端。

席はステージを見渡せるいい席だった。Waikiki Shellの会場は意外に小さかった。ワイキキの空の下、客席が前の方に並んでいて、その後ろ半分は芝生のオープン・スペースになっている。今度ポップ・スターのショーがあったら、ビーチタオルを持ち込んで芝生の上でまったりとショーを楽しみたいと思った。


インターミッション中


ところで普段はBlaisdell Center Concert Hallで行われるハワイのオペラ。なぜ今回は野外になったのか?…その理由はBlaisdell Center Concert Hallが現在改装中だからだ。実は工事は去年から始まっていて、去年から続く2023/2024のシーズンは(コンサートホールではない)様々な場所で公演が行われていたらしい。今回久しぶりにショーを見たので全く知らなかった。

この公演は2023/2024シーズンの最後の公演。今後の2024/2025シーズンのショーは(おそらく)ホールの改装工事の終わる来年になるだろうとのこと。(ハワイタイムで遅れているらしい)


★『ラ・ボエーム』自分用の簡単なあらすじ

第1幕パリに暮らすボヘミアンの貧しいアーティスト達…詩人、画家、音楽家、哲学者。4人は屋根裏部屋に住み、生活は苦しいが日々なんとかやりくりしている。ある日皆で外出。部屋に1人残った詩人のルドルフォは訪ねてきた隣人のお針子・ミミと恋に落ちる。
第2幕:クリスマスのラテン・クオーター。ルドルフォは皆にミミを紹介。また画家マルチェッロは元カノのムゼッタとよりを戻す。
第3幕:新年。ミミが結核を患っている。ルドルフォはミミを愛しているが貧しく、ミミを救えないからとミミとの関係から身を引こうとする。マルチェッロもムゼッタと別れ話。
第4幕:屋根裏部屋。ムゼッタが瀕死のミミを連れて訪ねてくる。ミミはルドルフォの元で死にたいと言う。皆は薬を買いに出かけ、皆が帰ってきたところでミミは命を落とす。


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詩人ルドルフォ: Yi Li
隣人ミミ: Emily Michiko Jensen
画家マルチェッロ: SeungHyeon Baek
恋人ムゼッタ: Nayoung Ban
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さて今回の『ラ・ボエーム』は特別企画…全アジア系のキャストでの公演。今現在、米国のオペラ界には才能に溢れたアジア系のオペラ歌手が沢山登場してきているそう。そこで今回の『ラ・ボエーム』は全アジア系のキャストで公演しようとの試みだったそうだ。

全員素晴らしかったです。素晴らしいシンガーの方々。作曲はプッチーニで曲のメロディーも美しく特にメインの4人のスターの方々の声が素晴らしかった。


詩人ルドルフォを演じたYi Liさん。中国出身のテナーのシンガー。このお方のテナーは美しい。本当に綺麗な声。私は普段はテナーにそれほど特別な思いを持ったことはないのだけれど、Yi Liさんのお声は美しかった。第1幕の最後でルドルフォが隣人ミミに出会ったシーンで彼が歌い終わったら、会場から「ブラボーッ!」と声が上がった。この地のオペラ・ファンも感嘆していた。素晴らしいシンガーに出会えて嬉しかった。

Yi Liさんは今期待されているオペラ・シンガーなのだそう。今までにも様々な賞を各地で受賞なさっている。これから大きくなるお方なのだろうと思う。

そこで考えた…中国からの才能に溢れた芸術家の方々。中国は巨大な国。人口も多い。その中国からやってくる才能に溢れた方々は、中国国内の沢山の人々の中、抜きん出た才能でトップに立った実力者。そのような中国のトップの方々は(実力の差がわかりやすい)世界の音楽のシーンでも一気に才能を認められるのかも。このお方の声を、彼がまだ若い今聴けたことはとてもラッキーだったのではないか。…などと思いながら楽しんだ。

それから隣人の女の子ミミを演じたEmily Michiko Jensenさん。彼女は日系アメリカ人シンガー。このお方のソプラノはパワフル!声がまっすぐに聞こえてくる。何よりも印象深かったのは彼女の声量。とにかく大きな声。ものすごいパワー。もしかしたら病弱なミミさんを演じるのにはパワフル過ぎるのではないかと思うほど笑。音は正確で心地よいソプラノ。

画家のMARCELLOのSeungHyeon Baekさん。
彼は韓国出身で現在米国を拠点とするバリトン・シンガー。豊かなバリトンがとても気持ちいい。私はいつもバリトンの声が好き。うっとり。

そしてマルチェロの恋人MUSETTAのNayoung Banさん。Banさんも韓国出身で現在米国を拠点とするソプラノ・シンガー。彼女のソプラノはふんわりと柔らかく伸びる感じ。同じソプラノでもミミのJensenさんとは印象が全く違うのが面白いなと思った。

お二人の声を聴きながら、韓国はオペラが盛んなのだろうかとも考えた。韓国出身のシンガーの方々は今までにもこの地で何人か拝見してきている。そして韓国にはオペラの大スターSumi Joさんがいらっしゃる。(私の勝手な思い込みではあるけれど)元々西洋の伝統的な文化であるオペラ界で、アジア系の方が成功するのは大変なことなのではないかと想像する。韓国からのシンガーの方々が世界のオペラ界で活躍していらっしゃるのを見るにつけ、韓国には才能に溢れ努力家で強い意志を持つ方々が多いのだろうと思った。

それからPARPIGNOLのTaka Komagataさん。このお方は日本のお方です💕 彼は2021/2022のシーズンのこの地の公演『蝶々夫人』にも Goro役でご出演なさっていたとのこと。米国を拠点に様々な公演にご出演、それからリサイタルも多くなさっているそう。

今回のショーは沢山のアジア系の方々の豊かな才能に出会えて嬉しかったです。これからの皆さまのご活躍を楽しみにしてます💕


ストーリーはわかりやすくプログラムが早く進むように感じられた。あっという間に1幕と2幕が終わって休憩時間になった気がしたのはシンガー達の歌声がとても気持ちよかったからだろうと思う。

ステージはフラット。ステージの奥にオーケストラが見えている。前面に椅子や小物でシーンを作る演出。シンプルなステージ・セットではあったけれど、歌声は夜空に美しく響いた。ハワイの空の下、久しぶりにライブのオペラを鑑賞できて楽しかった。


それにしても今のハワイは寒い。当日は途中でパラパラと雨も降った。ワイキキの気温は23度(もっと寒いと思った)。風も吹いていた。爽やかと言ってもいい気温だけれど、私はウールのセーターを2枚着て丁度よかった。4月も終わりなのにまだ寒い。不思議ですね。



CONDUCTOR: Dane Lam
DIRECTOR: Kyle Lang
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RODOLFO: Yi Li
MIMI: Emily Michiko Jensen
MARCELLO: SeungHyeon Baek
MUSETTA: Nayoung Ban
SCHAUNARD: Sejin Park
COLLINE: Robert Ellsworth Feng
BENOIT: Chung-Wai Soong
ALCINDORO: Chung-Wai Soong
PARPIGNOL: Taka Komagata
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2024年4月22日月曜日

DHT Musical★『キス・ミー・ケイト/Kiss Me, Kate』





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Kiss Me, Kate
Music & Lyrics by Cole Porter
Book Bella and Samuel Spewack
Basis The Taming of the Shrew
   by William Shakespeare
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DHTとはDiamond Head Theater。ハワイ・ホノルルのコミュニティー・シアター。週末にこの劇場でミュージカル『キス・ミー・ケイト』を見てきた。

DHTでのショーは以前はほぼ毎回見に行っていたのだけれど(ここではレポートしていなかった)、コロナになってからしばらく行かなくなっていた。シアターもライブもコンサートも…人が集まるイベントをほぼ4年間避けてきた。去年の年末にコロナ後に初めて映画館に『ゴジラ-1.0』を見に行ったが、人が密になる劇場はまだ勇気が出なかった。今回コロナ後に初めて劇場に出かけたので記録しておこう。


まずDHTは、コロナの間に建物が新しく建て替えられていた!すごく立派なシアターに変わっていてびっくりした。以前は古い古いシアターだった…元々は米軍の映画館だったその古いシアターが建てられたのは1933年!掘っ立て小屋とまではいかないが、かなり小さなボロボロの古い小さな劇場だった。舞台も小さくバンドの入る場所は観客と同じレベルの脇に小さくしつらえられていた。その古いシアターが壊されて、2023年に新しい劇場がオープンした。新しくなった劇場のキャパは482席。なんと(小さいけれど)オーケストラピットも舞台と観客の間に掘られていた…なんと本格的な。舞台上の天井も高い。電動で幕も上下する。なんと素晴らしい。DHTはモダンなシアターに変わっていた!


『キス・ミー・ケイト/Kiss Me, Kate』とは、1948年が初演のブロードウェイ・ミュージカル。ストーリーは…とある劇団によるシェイクスピアの戯曲『じゃじゃ馬ならし』の上演中の話。舞台に立つ役者が離婚した夫婦で、それぞれに恋人がいて…と男女の関係が混乱していくドタバタ劇…そのミュージカル。

音楽はコール・ポーター。『Why Can't You Behave』『Always True to You In My Fashion』『Too Darn Hot』等々キャッチーないい曲が多い。これらの曲はジャズのスタンダードにもなっているので、メロディを聴けば知っている方も多いのではないかと思う。


楽しかったです。久しぶりのシアターはやっぱり楽しい。いつもDHTのミュージカルはクオリティーが高いのに驚く。本当ですよ。

基本的にコミュニティー・シアターとは、素人が集まって演じる舞台なのだが、このDHTの舞台はかなり楽しい。私はこのシアターに通い始めて(コロナ期を除けば)もう10年以上、今までに50ショー以上見てきているけれど毎回必ず楽しませてもらっている。(もちろんローカル劇場だから身びいきというものもあるけれど)正直な話、私が舞台芸術の楽しさを実感したのは本場のロンドンではなくこのハワイのDHTだと断言してもいいほどだ。

この劇場では芝居もミュージカルも見るたびに演者たちの情熱を強く感じる。舞台芸術の基本の基本…いい芝居とは観客も演者も皆幸せな時を過ごす…そのことを毎回感じる本当に素晴らしい劇場。それはこのシアターに集う…演者も観客も皆それぞれが舞台の芸術を愛しているからで、その温かい雰囲気を毎回私が肌に感じるからなのだろうと思う。

そして舞台の質の高さには具体的な理由もある。ほとんどのショーにはいつも何人か本場ニューヨークのブロードウェイでの経験のある人々が関わっている。舞台が毎回成功しているのは監督や主役、それから演出の方々等々、毎回必ずプロレベルの人がどこかに関わっているからなのだろう。そして長い間このDHTでArtistic DirectorをなさっているJohn Rampagesさん…このお方の長年の豊かな経験と舞台芸術への愛がこのシアターの質の高さの一番の理由だろうと思う。感謝してます。



今回の『キス・ミー・ケイト』の主役リリー/ケイトを演じるのは元々オペラをなさっていた方。力強い歌声。DHTではおなじみのお方で彼女は今までにも何度も主演をなさっている。そして彼女の夫フレッド/ペトルーキオを演じるのは、この地の総合病院 The Queen's Medical Center の喉の専門のお医者さん!お二人ともカリスマに溢れてノリノリ。リリーがとにかく気の強いキャラで、途中怒りちらす場面があるのだけれど、それがユーモラスですごく面白かった。フレッドの役者さんは、昼間はお医者さんをなさっていて夜は練習にリハーサルにと大変なスケジュールだったと思うがすばらしい歌声と存在感。

また今回もエネルギーに溢れた楽しく素晴らしい舞台だった。


DHTでミュージカルを見るのは4年ぶりだったのだけれど、何人か馴染みのお顔も見えた。このシアターの役者さん達は皆オーディションで決まると聞いているが、ほぼ毎回選ばれている人々もいる。彼らは違う演目にも何度も登場なさっているので自然にお顔を覚えてしまう。その他にも地元の大学で音楽や演劇を専門に学ぶ大学生(米国本土の大学で学んでいて夏休み中に帰郷してこの地の舞台に立つ人もいる)、また彼らを教える大学の先生が同じ舞台に立つこともある。高校生や中学生、小学生も舞台に上がる。今までに見た演者の方々の中には米軍で働いている方、看護師さん、弁護士さんなどもいたのを覚えている。


● シアターの醍醐味はコミュニティーシアターにあるのかも

プロではないこの地のコミュニティー・シアターの演者の方々。しかし舞台の質は高い。このシアターに関わる全ての人々が情熱をもって舞台に臨んでいる。その様子を見ていて、私は舞台の本当の楽しさはこのDHTのような小さなコミュニティー・シアターにあるのではないかとも思い始めた。

以前ロンドンでは本場のよく知られたミュージカルをいくつか見た。しかし大都会の芝居はチケット代が高い。だから大きな劇場では3階の席で舞台を遠くから眺めることも多かった。舞台の演者は主役から末端の端役に至るまで皆全国から集まった中のトップクラスの人々でルックスも声も最高。オーケストラもバンドも最高レベル。しかし舞台は遠い。

舞台上で繰り広げられる華やかな世界を、階上の暗闇から見下ろし、小さく光り輝く箱庭を眺めるように舞台を鑑賞する。しかし私はそのように見たロンドンでのミュージカル体験にあまり感動しなかった。「あ、あれを見た、とりあえずあの有名なやつを見た」というようなよそよそしく軽い感想を持つことが多かった。そして財布は軽くなる。


ところがハワイのコミュニティー・シアターDHTに通うようになってからミュージカルへの考えが変わった。まず財布の中身が減らない(今は32ドル~62ドル)。だから何度見ても苦しくならない…そしてミュージカルは何度も経験して慣れてきてこそ面白さがわかってくることも知った。そしてショーは、シアターが小さいから舞台が近い。後ろの席でも舞台が近い。演者の顔がはっきりと見える。演者の一生懸命な熱が生で伝わってくる。観客が笑ったり泣いたりなんらかの反応をすれば、それが直接舞台の演者たちにも影響する様子を何度も目にした。観客と舞台が一緒になる瞬間も何度もあった。 もしかしたら舞台芸術の楽しさとはそういうことなのじゃないか。

全体のクオリティーはもちろん都会の大舞台とは比べ物にならない。このコミュニティー・シアターの演者はルックスもスタイルもダンスも声も皆それぞれさまざま。皆バラバラな外見や声の質、上手い人もいればそこそこやまあまあの人も確かにいる。舞台上のセットは全て手作り。スタッフさんがペンキを塗ってトンカン釘を打ってセットを作っている。お金をかけた豪華なものではない。

それでもこのシアターの舞台は楽しい。それは舞台上のショーが情熱と愛で作られ演じられているからなのだろうと思う。この劇場で沢山のショーを見てそれがわかった気がする。小さなシアターならではの醍醐味なのだろう。


2024年4月21日日曜日

コーチェラ YouTube Livestream Weekend 2 : レイ/Raye at the Mojave



昨日まで行われていたカリフォルニアのIndioで行われていたCoachella Valley Music and Arts Festival

今年英国のシンガー・レイ/Rayeさんが出演することを私は先週の週末の彼女の出演の後に知った。それでフェスの第2週目の昨日・20日の土曜日のショーはライブで見ようとテレビをYouTubeにセットして構えた。

開始時間はカリフォルニアの現地時間の午後4時10分。ハワイでの時間は午後1時過ぎ。キチンにいたところで映像が流れ始めた。

彼女はフルのバンドを揃え弦楽器に数名のコーラスの大所帯。なんとRayeちゃんすごいじゃん。


セットリストは…

The Thrill Is Gone.
 Five Star Hotels.

(Improvised intro; cut short… more )
 Mary Jane.
(extended outro while Raye… more )
 Ice Cream Man.
 Worth It.
 Let There Be Light
 Black Mascara.
 Prada

(cassö, RAYE, D-Block Europe cover)
 Escapism.

セットは全9曲。途中でギュウギュウ詰めの会場で具合の悪くなった観客を気遣い、また4:20 p.mにはこの日・4月20日「マリワナの日」をMary Janeを歌ってお祝い(どうやら米国では4月20日はマリワナの日だそうだ)…カメラが会場を映せば沢山の場所で煙が吹きあがっていた。彼女はいつものように饒舌で笑顔でショーを楽しんでいる様子で堂々とカリスマに溢れた力強いショーだった。あっぱれ。彼女は自信に溢れますます輝いている。すでに大物の貫禄。Mojaveテントには人人人のぎゅうぎゅう詰め。 

彼女がカリスマに溢れた上手いアーティストであることはもちろんのこと。しかしそれ以上に特筆すべきなのは、彼女の表現のスタイルが一つのジャンルに留まらないことだろう。彼女の才能は人になんと説明すればいいのかと迷うほど。彼女のパフォーマンスは…、エラ・フィッツジェラルドとアレサ・フランクリン、キャロル・キングにバーバラ・ストライザンド、それにチャカ・カーンとドナ・サマーとビヨンセにカーディ・B、イギー・アゼリアにミッシー・エリオット(このリストに誰を加えてもいい)…が全部ひとりの中に入っているようなもの。彼女は何をやらせても上手い。今はブロードウェイのミュージカル調、ジャズ・シンガー風が好みらしいけれど、彼女は激しいラップをやらせても超一流。ジャズとブロードウェイとストリートのヒップホップにEDMが全てできる人。リズムの取り方が最高にかっこいい人。まだお若いのにこれだけ才能に溢れる人もなかなかいないと思う。最近は英国での大きな成功でますますディーバの貫禄が出てきた。そんな彼女はまだ26歳。


彼女のことを私はここのところしばらく追っていなかった。それで少し調べたら今年の3月2日、彼女は Brit Awards 2024 で様々な賞を受賞していた。

Brit Awards 2024
 Rayeちゃんの受賞したのは
 British Album of the Year/英国最優秀アルバム賞
 『My 21st Century Blues』
 Song of the Year/最優秀楽曲賞
 「Escapism」
 British Artist of the Year/英国最優秀アーティスト賞
 Best R&B Act/最優秀R&Bアクト賞
 Best New Artist/最優秀新人賞
 Songwriter of the Year/年間最優秀ソングライター賞


なんと彼女は Brit Awardsの6つの賞を受賞していた。なんと史上最多の受賞だそうだ。すごいな。もうビッグスターじゃん。本当にすごいね。あらためてびっくり。Rayeちゃん本当によかった。おめでとうございます。


それにしても彼女はどこまで米国で知られているのだろう?

先日4月6日、彼女が米国NBC『サタデー・ナイト・ライブ/SNL』の歌のコーナーで3曲歌っていたことも後から知った。コーチェラ前のちょうどいいタイミングで出演したのはプロモーションだったのだろう。私はそれを後からYouTubeで見た。いい。やっぱりうまい。またバージョンの違う「Escapism」を歌っていた。

それから米国のトークショーのいくつかにも出ていたのを後から知った。今現在、彼女は英国での成功をバックに米国に売り込んでいるのだろう。それで今回のコーチェラのショーも人がいっぱいになったのだろう。

彼女はこれからまた今年の夏までいくつかのフェスに出演するらしい。8月2日には米国シカゴのロラパルーザにも出演。さあこれから彼女はどこまで大きくなるのか。

楽しみです。これからも期待してる。


RAYE - Oscar Winning Tears. (2023)(Live at the Royal Albert Hall)

2024年4月17日水曜日

Tile Match 3D, 2000面クリア!



とうとうやったのだ。
今日さきほど、Tile Match 3D: Triple Match 2000面をクリア!やりました。記録しよう。

画面は2001面の開始画面
ゲーム中

このゲームの1面をクリアするのにかかる時間はたったの3分間。家事の合間にちょこっと遊ぶのにちょうどいい。洗濯機を回して3分、掃除機をかける前にちょっと3分、パスタを茹でる間に3分…と毎日遊び続けてとうとう2000面達成!やった 😄 ワタクシハ ウレシイ


2024年4月5日金曜日

TVの録画か全て消えた



1週間ほど前、TV Japanが3月末日で終了するというので、ローカルのケーブル会社に電話をかけ、TV Japanのパッケージの契約をキャンセルすることを伝えた。基本のチャンネルはそのまま、TV Japanのオプション・パッケージのみをキャンセルする。キャンセルするからTV Japanの料金も支払わなくてすむようになる。


今日突然テレビが映らなくなった。画面は真っ黒なまま。最初はTVがおかしいのかと思ったが診断するとテレビ本体は問題ない。スマートTVに入っているNetflixやAmazon PrimeやYouTubeも問題なく映る。さてどうした?

旦那Aの部屋にもう1台ある小型のテレビをチェックしてみたら、そのテレビも点かないことがわかった。ケーブル会社のシグナルの調子が悪いのだろうか…?


ケーブル会社に電話をしてみた。するとうちの「契約が全てキャンセルされている」ことがわかった。オペレーターは「基本のパッケージのチャンネルもキャンセルされている」と言う。うちのアカウントそのものがキャンセルされていた。

ケーブル会社に話をしたのは旦那A。だからこちらの言葉が問題ではない。オペレーターは強いアクセント(インド辺りにカスタマーサービスを外注しているのだろう)だったと言うが、オペレーターからローカルのケーブル会社との連絡で情報が混乱し間違って伝えられたのだろうか。


慌てて基本のサービスを元に戻してくれと伝える。今日は金曜日。来週の水曜日にスタッフがうちにやってきて新たにケーブル・ボックスのセットアップをするという。来週の水曜日までテレビが一切映らないことがわかった。



そこでふと思いついた。今までの録画は?

このケーブル会社では、録画を会社所有のサーバーに保存することになっている。録画はうちのDVRには保存されていないので、どこかのサーバーの「うちの名前のアカウント」に保存されていたはずだ。

尋ねてみたら「一旦契約をキャンセルしたアカウントの録画は全て消える」と言う。



青くなる。全部消えた。今までこのケーブル会社のテレビから5年間録画していた映像が全て消えた。


TV Japanからの映画やドラマも消えた。かなりな数の「趣味どきっ!」も消えた。アメリカのケーブル・チャンネルから録画していた(まだ見ていない)ドラマや映画も消えた。大谷さんの去年のシーズン最後のエンゼルスでのまとめ映像も消えた。何から何まで消えた。

昨日録画を見た『将軍』の第7話もそれ以前のエピソードも全部消えた。消す前にもう一度見直そうと思っていたカポーティの『Feud』も、まだ見ていなかった『Gilded Age』のシーズン2も、『Winning Time』のシーズン2も消えた。

TV Japanから今まで5年間録画して見ていなかった(楽しみにしていた)大量の近年の日本映画も全部消えた。これからゆっくり見ようと思っていた。

大変貴重なアリノタカラとミツバアリも、シロオビアリヅカコオロギの映像も消えた。

なにからなにまで全部消え去った。


そういえばさっきDVRの問題かと思いDVRのボックスをリセットしたから、ボックスに残っていたタイトルも全部消えた。もう何の記録も残っていない。あとかたもなく。

今まででシリーズ一番だと思った『将軍』の第7話も消えた。旦那Aはまだ見ていなかったのに。来週の第8話はテレビがまだ映らないから見れない。あれは再放送されるのだろうか?


胸にぽっかりと穴が開いたよう。大きな穴が開いて後ろが透けて見えるのではないかと思う。いや胸のあたりで心臓が小さく縮んで音も小さくなったような気もする。身体が透明になって消えてしまいそうな気がする。ふわふわする。


2024年4月3日水曜日

喧嘩上等



たった今まで旦那Aと騒がしい喧嘩をしていた。台風に嵐に雷を総動員して火山も大噴火。虎が荒れ狂い龍が火を噴く。

喧嘩をすると外国語が上達する。言葉を使って相手を黙らせ理屈で相手の首の根を押さえてギリギリと縛り上げ、過去の記憶を辿って相手が息もできないように言葉の弾丸を撃って撃って撃ちまくり、言葉の刃で相手の心を切り裂き抉って血を流させる。もし相手が旦那Aじゃなかったらきっと殴られていると思う。

結婚をして30年近くにもなれば相手を傷つけるための言葉の弾丸のストックも増える増える。長い間弾が増えて増えて増え続けるからマシンガンを撃ち始めたらもう止まらない。相手を撃って撃って撃ち尽くしてボロボロにし、自分の撃っている銃も暴発してお互い息も絶え絶えになる。どちらもかなり負傷するから今休戦中。きっとこのまま終戦になる。いつものように。 いつも雨降って地固まるからなんとかなる。

結婚は結婚し続けるからなんとかなるのです。結婚を無理なく続けるために時々派手な嵐を起こしたりマシンガンを撃ったり火山を爆発させたりする。嵐が吹き荒れるから後には綺麗な小花も咲く。



2024年4月1日月曜日

イースターはプロヴァンス風ビーフ・シチュー+赤ワイン学び始め



いや…違うのだ。イースターだからこれを作ったわけではない。
イースターだから週末の休みが長い…というわけで旦那Aも休みでのんびりできるし、じゃあ冷凍庫にシチュー用の牛肉があったから週末はそれで何か作ろうかと思った。

調べたらイースターとは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」だそうで今年は3月31日の日曜日。イースター/復活祭で大切な日は「キリストが復活した日曜日」
それで復活祭に関する習俗として(今どきは厳しくはないらしいが)西方教会と東方教会では、伝統的に四旬節および大斎の期間中禁じられていた肉、乳製品、卵(東方教会では魚肉も)が復活祭の日の日曜日に初めて解禁になるのだそうだ。と言うことは…本当は日曜日までは肉を食べてはいけなかったのかな???😊

というわけでイースター前にお肉を食べてしまったけれど…宗教にあまり関係のないお休みの日ののんびりごはんというわけで今回もまたまたビーフシチューをつくる。



まずは復習。

 ブルゴーニュ風
前回ビーフシチューを作ったのは去年のクリスマス…ブルゴーニュ風ビーフ・シチュー/ブフ・ボギニョン/Boeuf Bourguignon。


ボギニョンは基本的には、ベーコンを炒めて牛肉に焼き目をつけ、炒めた粗みじんの玉ねぎ、人参、にんにくに小麦粉を加えて炒め、赤ワインにトマトペーストとハーブを入れて3時間煮る。後に炒めたマッシュルーム、小玉ねぎを加えて30分煮る。一旦ワインを入れたら煮るだけでできる料理。 …しかしあのクリスマスの日は長時間煮こんだつもりが、ストーブの火が消えていて翌日食べることになったのだけれど笑。


 ブルゴーニュ・ワイン
しかしそれでも収穫もあった。あのシチューを作るのに使ったワインはAlbert Bichot社のBourgogne Vieilles Vignes de Pinot Noir, 2020。旦那Aがラベルのブルゴーニュの名前を見て何も考えずにスーパーで買ってきたお手頃ワイン22ドル。半分以上をシチューに使い残りを飲んでみたけれど「すごく軽い」。十分おいしいけれどこんなに軽いもの?…と無知なワタクシは「安いから軽いのかな?」などととんちんかんな文句を言っていた。


興味を持ったので調べてみた。Albert Bichot/アルベール・ビショーさんというのは1831年に創立したブルゴーニュの銘家なのだそう。私はフランスのワインが長い距離をハワイまでわざわざやってきてくれただけでありがたいと思ったのだけれど、なんと名門のワインだったの?え、22ドルなのに?ちょっと嬉しくなったぞ。

というわけで興味を持ったのでブルゴーニュ・ワインについても少し調べた。ブルゴーニュの赤ワインはこの土地原産のピノ・ノワール種のぶどうを100%を使ったワイン。ブルゴーニュのワインボトルはなで肩(ボトルを交互に向かい合わせて保存すると場所をとらないことからこの形になったらしい)。そしてピノ・ノワールは石灰岩と粘土の土地の丘に育ち、果実の皮が薄く繊細で、そのため赤ワインも比較的タンニン(渋み)が穏やかで豊か、かつマイルドな酸味と香りの高さなのが特徴なのだそう。なるほど、もしかして私が「軽い」と思ったのはそういうことか。

英国にいた頃からワインは何も知らずにつき合いやいただきものを飲んでいたけれど今まで全く無知。どこのどれがどういう味なのかもほとんど知らなかった。わかりもせずにとりあえず飲んでいたのはシャルドネぐらいだ。そんなわけで時に飲みづらいくらい「濃い、重い赤ワイン」にぶつかって…それはどういうものかと疑問に思っていた。例えばある時は、家にあったいただきものの赤ワインでチキンの赤ワイン煮を作ったらチキンが青みがかった紫色になったことがある 笑。たぶんイタリアのワインを間違って使ったのだろうと思う。ワインによって味も色も質感も違うのはどういうことだろうと思っていた。今まで全く知らなかった。

ところが今はネットで調べればいろいろと情報が出てくるのね。面白い。とりあえず今回ブルゴーニュ産のピノ・ノワールはそれほど「重くない」んだね…というのがわかってよかった。

少しアルベール・ビショーさんの赤ワインをシャルドネと一緒に買い足してストックした。


プロヴァンス風
さて今回はプロヴァンス風ビーフ・シチュー/Daube de boeuf à la provençaleを作る。これも赤ワインを入れるシチュー。この南仏風のシチューはブルゴーニュ風とは何が違うのか?

基本的にはベーコンを焼き、固めの牛肉に焼き色をつけ、赤ワインを被るほど入れて煮立たせ、そこに人参と玉ねぎの粗みじん、生のトマトのざく切りとトマトペースト、にんにく、ハーブに胡椒の粒、それからクローブを刺した玉ねぎを入れて3時間。最後にパセリとオレンジの皮、絞ったオレンジジュースを入れて仕上げる。私は黒オリーブを入れないのだが本来は黒オリーブを入れることも多いらしい。美味しいのはオレンジの皮とジュース。爽やかです。


プロヴァンスと言えば南仏だけれど…じゃあワインはどうする。今回色々と調べたら、プロヴァンス産のワインもあるのですね。それを使った方がいいのだろうけれど知らなかった。

● ボルドー・ワイン
というわけで今回使ったのはボルドー産の赤ワイン…Chateau La Freynelle Cabernet Sauvignon, 2020、15ドル。スーパーでオススメされていたので15ドルならお手頃だと買ったワイン。今回もシチュー鍋に半分は消えるのでこれでよし。

ボルドー産のカベルネ・ソーヴィニヨンをブルゴーニュ産のピノ・ノアールと比べようと思った。
 

このワインもはるばるフランスからやってきてくれたワイン。Chateau La Freynelle/シャトー・ラ・フレイネル社についても調べてみた。この会社は1789年にナポレオン指揮下の将軍ジャン・バルト氏が、当時シャトー・ラ・フレネルと呼ばれていた場所に定住して最初のブドウの木を植えたのが始まりだそう。そこから7世代バルト家に代々受け継がれたそうで、現在は1992年より(フランス革命の頃から初めて一家に生まれた娘さんの)Veroniqueさんがオーナーだそう。彼女が大改革をして社のワインの質を上げたのだそう。 女性オーナーさんなのですね。かっこいいな。

ヨーロッパのワインは浪漫だ。太平洋の真ん中にいる今だからこそ遠い距離を旅してきてくれた欧州のワインはありがたいなと思う。欧州の文化を少しもらっている気がする。ボトルを開けた時に「この空気はフランスの空気だね」と旦那Aと笑う。


ボルドー・ワインのボトルは丸いいかり肩。このワインに使われたぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン 100%。ボルドー地方原産の代表的赤ワイン用ぶどう。このぶどうは小粒で果物の皮が厚く、種が大きく果肉の割合が少ないので、ワインは色が濃く渋みも強くなるそうだ。出来立てのワインは「ガシッ」とタンニンが豊富で刺激が強いけれど長期熟成が可能で熟成により複雑で魅力的な香りを得ることができるとのこと。

さっそく飲んでみた。ピノ・ノアールに比べて濃い。重い。濃いフルーツの味がする。酸味。 いかにも赤ワイン味。なるほど、そうか…これがカベルネ・ソーヴィニヨンか。同じ赤ワインなのにずいぶん違うのが面白い。ちょっと硬い感じがしたので乱暴に空気を通したら少し柔らかくなった気がした。ちょっと重いせいかすぐ酔っぱらう。


シチューもおいしくできた。今回は食べる日の前日に1時間ほど煮込んで火を止めそのまま冷まし、食べる日の午後にまた1時間半ほど煮込んで冷まし…食べる時にまた温めて食べた。2日をかけてゆっくりと煮込んだので肉も柔らかくおいしかった。冷めている時間もゆっくりと煮込むことになるのでおそらく3時間以上煮込んだことになると思う。煮込みを2日かけたこのやり方の方が楽なのでこれからもこうしようと思った。

これから煮る クローブを刺した玉ねぎは省略
食べる前にオレンジの皮とジュースを
完成です
デザート

今までうちでは長年マッシュポテトと食べていたけれど、このプロヴァンス風シチューはパスタやお米にあわせることも多いことを今回知った。


以前に少し書いたフランス料理の本はこれ。絶対に失敗しないフランス料理の本…Carole Clements氏とElizabeth Wolf - Cohen氏の『The French Recipe Cookbook』(1995)。アメリカの本。


しかし最近はネット上で本格的なレシピも手に入る。このプロヴァンス風シチューもGoogleの検索で言語をフランス語にしたら本場のレシピが出てきた。後はGoogleで翻訳すればなんとかなる。便利な世の中になったものだと思う。


2024年3月24日日曜日

MLB★Spring training・ドジャース vs エンゼルス (2024/3/24, 25, 26)これからMLBとどうつきあおうか?



さて、うちが契約しているケーブルテレビのパッケージのチャンネル・リストから、今までエンゼルスの野球の試合を放送してくれていたBally Sports Westが落ちた。もうエンゼルスの番組が見れなくなるらしい。
ぅわあああ~ものすごいストレスよそれ。


ところで今日は、先日の韓国でのシーズン開幕のスペシャル試合の後、初めてのドジャースの(練習)試合。なんと相手はエンゼルスでござる。これは見なければならない。しかしテレビのBally Sports Westが映らない。

ネット上をつついていたらMLBのAppで試合が見られるらしいことに気がついた。早速Appをダウンロードしてみたら今日のドジャース対エンゼルスの試合がライブでやっていた。喜喜喜喜喜喜…


さて久々の大谷さんはドジャースでどうしているだろう。色々と大事件らしいですがそれはおいといて…とりあえず野球が見たい。エンゼルスとドジャースの野球が見たい。

というわけでipadで見始める。

とうとう青いユニフォームの大谷さんを見る不思議。先日の韓国での試合はテレビで見れなかったので、青いユニの大谷さんを見るのは今日が初めて。

…とうとうドジャーズに行ってしまったのだねぇ…。
お元気そうよ💕
青いユニにOHTANIの文字が…

そして9回の表。アデル君で締め。
途中でネト君が頑張ったりしてエンゼルスに3点入ってよかった。


結局最後まで見てしまった。結果は

Angels 3 – 5 Dodgers



おつかれさまです。
大谷さんお元気そうでよかった。


さて海亀はどちらのチームを応援したいのだろう?う~む難しい問題だね。

今のところはまだエンゼルスですね。もうフレッチもウォルシュもいなくなったけれど、モニアックやオホッピがいる、レンドン、トラウトにアデル君にヒーホーにネト、ドルーリーもいる。そうだシャヌエル君もいる!今年は監督が変わったそうだ。まぁ、エンゼルスは色々とGMとオーナーがダメダメのゆるいチームではあるけれど、そこはなおエの弱いチームだからこそ愛着もわいて応援したくなる。


なによりも今日、この小さなipadの画面で見ていて思った。私はさぁ~、試合ももちろんそうなんだけれど、それ以上にエンゼルスの結果を追う習慣が変わってしまうのがイヤなのだね。試合も見たいけれど、もっと見たいのはグービーさんにエリカちゃんの喋り。

シーズン中の全試合を見るわけではないのだけれど、去年までシーズン中は毎日エンゼルスの試合後の解説番組の録画を見るのを習慣にしていた。それがこれから見れなくなるのが何よりも残念残念残念。グービーさんにエリカちゃんにサーモン先輩ギャレット・アンダーソン様、バレンタインさんパトリック・オニールさんの馴染みのお顔が、これから全く見れなくなるかもしれんと思うともう悲しい悲しい悲しい😭。それから『Angels Weekly』で試合以外のチームの様子も見たい。

それにしてもケーブル会社、どこのチームも全く見れないなんておかしいじゃん。ダメじゃんダメダメ。怒怒怒怒怒。せめてエンゼルスは放送してくれよぉ~~~~😭。


大谷さんとドジャースはたぶんポストシーズンまで我慢かな~。
今日の試合はムーキーの捻りジャンプ投げがかっこよかったわ。すごいね。

なかなかね…、ドジャースはナショナル・リーグなので馴染むのが難しいのよ。今までアメリカン・リーグだったからアストロズやレンジャースやマリナーズを身近に感じていた。そうそうそれから地区は違うけれどレッド・ソックスやヤンキースもアメリカン・リーグだし。なかなかナショナル・リーグのチームには馴染みがない。

それにドジャースはこれから勝って勝って勝って勝って勝ち続けるんだろうからさ、それはそれでつまらんと言えばつまらんのよ 😉 ダメな子ほどかわいいもの…

しかしともかくエンゼルスのテレビが映らなければ、全てはポストシーズンまでおあずけということかもしれんね。つまらんな~。それでも時々FOXやMLBのチャンネルで見られる試合は見ようと思う。


追記!
3月25日(月)の試合は…

Angels 6 – 0 Dodgers

やったー!オホッピ君がホームランで3点!トラウト兄さん打ってレンドン爺スコア4点!そしてシャヌエル君が打って6点!すごーい😍


またまた追記!
3月26日(火)の試合は…

Angels 4 – 3 Dodgers

昨日は全く試合を見れなかったのだけれど、今日は ipad で途中から見た。エンゼルスが3点リードしていたのにドジャースが追いついた。9回で同点だったので延長かと思ったが9回裏でエンゼルスのネト君とロペス君の頑張りで4点!!! ヤターッ

それにしてもドジャースはどんどん打者を変えていて、いかにも練習試合の様子だったのに、エンゼルスはほぼ全員がフルラインナップ…本メンバーがそもそも若い選手ばかりだからなのだけれど、それでもドジャース相手に勝ててよかったです。

さて今日でスプリング・トレーニングの練習試合も終わり。レギュラー・シーズンが今週の木曜日からスタート。ドジャースもエンゼルスも頑張ってください!私は時々見れるゲームだけを見るわ。

しかしMLBのAppで見る試合は元々Ballly Sports Westの放送内容で、試合が終わって早速エリカちゃんがネト君にインタビューを…というところでぶちっと切りやがった。チクチョー やっぱりエンゼルスはBallly Sports Westで見たいよね~。