年寄りは己の身体のことをよく語る。そして年寄りは文章が長い。そのような本日の海亀の文章、できれば短くまとめて記録したい。
人間は
己の身体のことを考えない時の方が幸せだと私は思う。思春期には皆「私は人並みなのだろうか?これでいいのだろうか?どのように飾れば少しでも良く見えるのか?」などと悩んだりもするものだが、時間が過ぎて色々なことが落ち着いて中年期にもなれば、人はあまり自分の身体のことを考えなくなる。それは楽だ。
ところがしばらく時間が過ぎると(女性の場合は)まず更年期がくる。そして老年期にさしかかると己の身体のことがますます気になるようになってくる。前と違う。なぜだ。なにかがおかしい。調子が悪い…。悩みが多くなる。
日本のように医療システムがしっかりとしているのならいい。しかし米国はどうもいけない。日本ならあたりまえのこと(病院に予約をすること)さえ難しかったりする。見てもらえないのかな?どうすればいい?不安だ。ますます悩みが増えて困る。
私の
左目がおかしくなったのは去年の5月。ストレスによる皮膚病を発症しても、かかりつけの医が2週間も予約待ちなので、別の医師にビデオ診察をお願いしたら
ステロイド錠の「プレドニゾン」というものを処方された。
夜に1錠飲んで翌朝目を覚ましたら
左目の外側に白い光が走る。そして黒いワカメのようなものが大量に泳いでいる。これはいけない。調べたらどうやら
症状が緑内障/Glaucomaに似ている。恐ろしくなった。すぐにステロイド錠を摂ることをやめ、漢方の医師に会いに行ったことはここにも書いた。
・謎の発疹④…医師との電話+ステロイド錠剤 ---2024/5/23あれから9カ月が過ぎた。去年は例のバスルームの改装が年末まであってその間は落ち着かず他のことが考えられなかった。
その後、左目の端の走る
白い光も黒いワカメもずいぶん落ち着いたと思った。しかし完治したわけではない。去年の年末に車の免許の更新に行ったら、視力が落ちていてギリギリで合格だったのに驚いた。「こんなに見えなかったっけ?」どうやら
左目の視界がぼやけていてよく見えていないようだ。まるで汚れた眼鏡をかけているように左目の全体がボーっとぼやけている。ちょっと心配になった。
医者に予約を入れなきゃと思いながら、それでも今まで延ばし延ばしになっていた。しかし
ここ2週間ほど特に状態が酷くなってきたと思った。左目が曇っていて常によく見えないのはもちろんのこと、パソコンを見ていると非常に疲れる。ある夜はパソコンの画面を見るだけで
開けていられないほど目が痛かった。目の表面も痛い。目の奥も鈍く痛いような気がする。これはいけない。
もし
緑内障(高い眼圧により視神経が傷む状態)や
白内障/Cataract(眼球内のレンズが濁る状態)になっていたらどうしよう。長い間放っておいたから状態が進行していたら?もう取り返しのつかない状況になっていたら。もしかしたら失明だろうか。また手術だろうか。どんな手術だろう。もし緑内障なら失った視界は戻せないらしい。もし白内障ならレンズを取り換える?どうしようどうしようどうしよう。きっと私の左目はダメになるのに違いない…
ネットで病院の予約ページを開いてもかかりつけの医師の予定はまた詰まっている。どうせまた2、3週間は予約が取れない。別のアプローチで、眼科医に視力検査で予約して病状を訴えてみるか?いやそれもまた時間がかかる。かかり過ぎる。
というわけで病院の
予約センターに直接電話をしてみた。病状をオペレーターに話すと、なんと近場の眼科医のオフィスに繋いでくれると言う(びっくり!)。そして10分後、眼科医の看護師に繋がったのでまた病状を伝えた。そうしたらなんと
2日後に医師が見てくれると言う。ぉおおおおおおお~♬ なんと電話をした日からたった2日後に眼科医に直接会えることになった!!!
よほど
緊急を要する危ない症状に聞こえたのだろう。
家で事前にネットで医師情報を調べた。その
F医師はなんと緑内障のスペシャリストだった。…ああ、やっぱり。
診察までの2日間、痛む目に煩わされながら私の心は心配のマックス。
「私はきっと重度の緑内障を患っているに違いない…。」
当日、病院ではまず看護師さんが
視力と眼圧を測って下さった。
瞳孔を開く目薬を射されて、しばらく待って医師に見てもらうことになった。
目の状態をF先生に説明する。早速検査が始まる。瞳孔が開いた状態で眼底を検査…白い光を当てて先生が目の中を検査。この明るい光が眩しくて眩しくて辛い。目を無意識に何度も瞬きをする。必死で我慢して目を開け続ける。そのような検査が2、3種類はあっただろうか。検査そのものにはそれほど時間はかからなかったと思う。
結果は「問題なし」 目の中も健康で何の問題もないそうだ。網膜が剥離しているわけでもない。眼圧も視力もノーマル。「え、じゃあこの影のように現れるゴミのようなもの(日本では飛蚊症と呼ばれる)は何ですか?」と聞けば、
「加齢ですね」とF先生。
左目の端に走る光も、視界に漂うゴミも加齢によるものだそうだ。その仕組みを説明して下さったのだけれど私はあまり理解できなかった。しかしともかく目そのものに問題はないらしい。ほっとする。
ただもう一つの検査で、
眼球の表面に傷が多くついていることがわかった。
その
理由は「ドライアイ」。 これも
加齢が原因。私の更年期はとっくに終わっているし、すでに老年にも足を踏み入れている。この年齢でドライアイがあるのは珍しいことではないそうだ。ましてや、
まるで中毒のようにパソコンやiPadを1日中見つめる日々の習慣が私の目にいいわけはない。そのドライアイのせいで目の表面に傷が沢山ついているらしい。緑に染色した目の表面の写真も見せてもらった。沢山の緑色のドットが見えた…それが目の表面の傷。
ドライアイが酷すぎて目の表面に傷が入りそれが目の不快感となっている。 視力が落ちているように感じたのがそのせいかどうかは聞き忘れた。ともかく問題はドライアイ。処方薬は必要なく、市販のいくつかの
ドライアイ用の目薬をアドバイスされた。
話の中で「人によってはFlaxseed oilがいいという人もいるね」と仰っていたが特に勧められたわけではない。後で調べたら
「Flaxseed oilとは亜麻仁油」…
「omega-3 fatty acids/オメガ3脂肪酸」が豊富に含まれているそうだ。
あれですね、日本でもよく言われる…亜麻仁油、それにエゴマ油、クルミ、そしてサバ、イワシ、サケ…などの
オメガ3脂肪酸をよく摂れということだ。このオメガ3脂肪酸が健康にいいことはよく話に聞く。もう20年以上も「身体にいい身体にいい」と聞いている。心臓にいい、脳にもいい、関節にもいい、動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧も下げる。そして(まだ研究中だそうだが)
目にもいいとは知らなかった。
そして
「水をよく飲むように」とも言われた。これも健康には大切なこと。
というわけで、薬局で
ドライアイ用の目薬を2種類買い、念のため
女性用の亜麻仁油入りビタミン・サプリのグミと、念のため
フィッシュ・オイルのカプセルを買って帰った。そして
日々沢山の水を飲むべし。
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サプリは摂りすぎに注意。 飲む時は量を少なめに飲んでます 目薬はいいのかどうかまだわからない |
しかしなによりも必要なのは
「パソコンとiPadを捨てよビーチへ出よう」 ということなのだろうね。難しいな。
やっぱり文が長くなった。