能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2014年1月22日水曜日

Perfume - Baby Cruising Love (2008)『GAME』ツアー



これは名曲です。



Perfume - Baby Cruising Love (2008)

Album:  GAME
Released:  Dec 31, 2007
℗ 2008 AMUSE Inc.



この曲は最初に聴いたときから大好きです。ちょっと切ない曲調がすごくいい。

私がPerfumeを知ったのはたまたまTVでやっていたPerfume NHKでのスタジオライブ。2010年の春です。それから興味を持ってYoutube動画めぐり。中田さんの曲が良かったことがまず第一ですが、動画サイトにあがっているPerfumeさん達がまぁびっくりするほど魅力的でした。

そんな中でもたぶんコレが一番好きなライブ映像。


Baby Cruising Love (LIVE) from Perfume First Tour GAME
リンクが切れていた


こういう動画を大量に動画サイトで見て、ある程度内容を知った上でオフィシャルのDVDを購入。「この私がアイドルのDVDを大人買いか…?」最初はかなり迷ったけれどポチってしまったらしょうがない。ところが一つ一つ『Bitter』から『直角二等辺三角形ツアー』までのDVDを一気に見続けるうち「あ~これはいいものを発見したな。この年でこんないいものにめぐり合うなんて…」と本当に感激した。


特に好きなのはこの『GAMEツアー』のビデオ

この時のステージのデザインと衣装が最高なんですよ。ミラーのシャンデリアが4つ。天井からはネックレスのようにチェーンが下がっててキラキラ光る。ステップの付いた3人分のお立ち台。舞台上にいろんなものが立体的に置いてあるんです。
 
そして何よりもライブの最初に着ていたこの黒の衣装が最高にいい。アルバムジャケットの黒衣装をアレンジしたものですね。

濃いメークもあ~ちゃんのティアラも可愛い。3人の下まぶたにはラメが付いていてそれが時々キラキラ光るのも可愛い。のっちは首周りに小さなパール、右肩に白い羽。3人ともアクセサリーを沢山つけてて本当に可愛い。3人お揃いのパールのブレスレットにかしゆかとのっちは右腕にも大きなブレスレット。かしゆかの長いネックレス。あ~ちゃんのレイヤーを重ねた衣装。かしゆかの板を重ねたようなスカート。黒のストッキング。全員黒のラメ衣装。

ステージデザインも衣装も全体が本当にお洒落。キラキラ宝石のように綺麗。まだ幼さの残る3人が、(たぶん大人達に勧められるまま受け入れていた)ちょっと大人びた衣装やステージセットの中で一生懸命踊るのが本当に可愛い。愛しい。


この時のライブは観客も素晴らしいです。最初の歌い出しで歓声があがってます。熱気が伝わる。純粋にこの子達をサポートする熱いファンのつくる幸せな空間。こんな小さい会場でのライブには、ドームのような大きな場所では決して出来ない小会場ならではのよさがあると思う。
 
今のPerfumeさん達は、1回のショーで2万人3万人が当たり前の人達なので、こういうライブはもう一般向けには出来ないのだろうと思う。だけど(昨日私が文句を言った)対バンツアーみたいなことが出来るのなら、例えばファンクラブツアーで限定されたファン向けになら、こういうライブもやろうと思えば出来るんじゃないかと思う。
 
私が欲しいのは、それを撮影した質の高いライブの映像。それさえあればいい。

2014年1月21日火曜日

Perfume:また対バンツアーだそうだ



正直に書きます。辛辣です。

うひゃーまたまた対バンツアーだって…なんだか萎え萎え…。

もういいですけどね。これって働き者のPerfumeさん達への年に1度のごほうび営業みたいなもんなのかしら。だって…内輪ウケでしょ…コレ…誰得なんだ。Perfume得…?

だってね、Perfumeちゃん達は楽しいばっかりでしょ。大好きな憧れのアーティストと同じステージに立って、楽屋で親交を深めてサインなんかもらっちゃったり握手したりハグしたりしてうひゃひゃひゃおいしい嬉しい楽しい売れてよかったなーアタシタチ…って企画でしょこれ。

去年はまあいいかと思ったんですよ。斉藤さんも奥田さんもマキシマムさんもいい感じでしたし。ライブの様子も微笑ましい感じだったみたいだし、それにどうせ1度だけだと思ってました。

…が、今年2回目よ。オイ。これ毎年レギュラーになっちゃうの?


なぜ海外組みのワタクシが文句を言うのか…。というのはですね、

Perfumeはワンマンをやってなんぼ。
…でそのビデオを商品化してくれてなんぼ

だからです。映像化されなきゃ見れないからなんです。

 
もし今回の対バンツアーがPTAファンクラブツアーとか、小規模ホール全国ツアーとか、ワンマンライブでフルセットをやるのであれば、どれかが何らかの形でビデオ商品化される可能性はあると思うんですよ。
 
しかし対バンだとPerfumeの出演は半分の時間なんで、まずビデオの商品化はされないでしょう。それがね…つまんないの。
 
ステージだって他のバンドとのシェアであれば凝ったデザインも出来ないですしね。バンドが演奏した後のステージに3人が素で出て行って、チョコチョコっと10曲やってアンコールでバンドをバックに生歌。なんだかな…。
 
 
それに、これは余計な老婆心ですけど、こういう対バンツアーってビジネス的にもたいして儲けにはならないと思うの。対バン様にもギャラは出るだろうから、ライブの収益でのPerfume側の実入りも減るでしょうし、それに何よりも対バンの相手のバンドのファンが今さらPerfumeのファンになる可能性って少ないんじゃないかと思う。そもそもバンドのファンってアイドル枠には非常に厳しいんじゃないのか…。どちらかと言えばPerfumeのファンが、相手のバンドに流れる可能性のほうが大きいんじゃないかな…。バンドのライブは生で見ればやっぱり面白いですからね。
 
そんなところを考えても、この対バンツアーはPerfumeさんご本人達が楽しい以外には何の得も無いような気がする。Perfumeのファンの方たちだって、チケットが取れなければ不満しか出ないでしょう。6500円も払うのならフルセットが見たいPerfumeファンの方がずーっと多いと思う
 
 
それでもいいのかもしれないけど…。何だかファンが望むPerfumeの形とPerfumeの望むPerfumeの形にちょっと温度差がある気がしてきた。私は大いにありあり。クリップ集は予約したけど…これも発売が遅いですよね。Youtubeフル解禁の前ならバンバン売れただろうに。
 
去年のロンドンライブの映像も商品化してほしかったわ。そのうち出るのかな?まだ期待していい?
 
 
ともかく、こういう内輪な遊びを年1でスケジュールに入れたいのなら、もう夏は大型フェスなんかでお茶を濁さずに毎年ワンマンツアーでもやった方がいいと思う…。
 
去年の対バンツアーが発表になった時も、ワタシ文句言ってましたから今年も同じね。だってまったく蚊帳の外だからしょうがない。また5月以降の活躍を祈る。
 
きゃりーちゃんはがんばっとるんだけどなぁ…。


2014年1月20日月曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第3回「命の使い道」



今回はまた脚本の粗さが気になったかな…。この大河、演出は凝ってていいと思うんですよね。戦いの場面や、夜の光、堺の街や死体累々の場面なんかも雰囲気はすごくいいと思う。…なのに肝心の脚本が粗いのがもったいない。雰囲気が良くて脚本が粗いって…『平清盛』を思い出してちょっと心配ですな。

先週はいろんなことがあったんで、話に引っ張られて脚本の粗さが目立たなかったんですよ。しかし今回は、おたつちゃんの死で官兵衛君が悲しんでて何も起こらなかったんで、脚本の細かいところが気になったという感じです。


そんなあたりの文句をちょっと…。


まず、おたつちゃんをガールフレンドにする必要無し。

もともとおたつちゃんは、史実では官兵衛君の妹だったらしいです。だったら妹でいいじゃないか。あんなに簡単に殺されちゃう役だし、これから本妻と大恋愛なんだろうから、わざわざおたつちゃんを恋人にする意味は全く無し。子供同士ですしね。妹でいいんですよ。官兵衛君も可愛い妹を殺されて悲しむ方が普通でいいと思う。今回、まずこの不必要な恋愛設定でなんだかな~と残念な印象。
 
だいたい姫路から浦上家まで馬で行くのにどれぐらい時間がかかるのか知らないけど、官兵衛くんが一人で出掛けて行ったら、おたつちゃんがまだ生きてるなんて…ちょっと演出ベタベタよ…アナタ。
 
そんなわけで、ガールフレンドを殺された官兵衛君、1回分悲しい悲しいと言い続けて1話終わっちゃった。刀をブンブン振り回して藪を刈ってたのは、まぁよしとしよう…。
 
 
脚本の粗さと言えば…爺ちゃんの話。官兵衛君、大好きなガールフレンドを亡くして死にそうなくらい悲しんでいるのに、おせっかいな爺ちゃん「いや…実はな…おたつはお前の事が好きだったのじゃ…」なんてすごく残酷じゃない?言う必要ないですよね。ひどく無神経。もう彼女も生き返らないんだから忘れさせてあげなさいよ。そしてその直ぐ後に「官兵衛…世界は広いぞ…」なんてのも変な台詞。そんな…ガールフレンドを亡くして頭がいっぱいな子供に言う言葉ですかね…。これも無神経。もちろん俳優さんが悪いわけではないですよ。問題は脚本。爺ちゃん、急にお亡くなりになったし。
 
ところで江口信長は色が黒い。信長さんは性格はうつけものでありながらも、正装をすれば上品にピシッと決まる人だったと聞いてますが、このドラマでは今のところワイルドですね。この信長さんはハゲ月代ヅラを被ってくれるのかな…。濃姫は江口信長と一緒いるとなんだかとても嬉しそうだ。
 
それから堺の今井宗久さんは、官兵衛君に「織田信長様が鉄砲を沢山買った…木下藤吉郎さんが来た…」などとぺらぺらしゃべってましたが、いいんでしょうかね。一応こういうのって他国の軍事機密だと思うのですが、商人がお得意さんの軍事機密をばらまいてもいいのかしら…と心配になった。
 
 
さて今回一番良かったのは荒木村重ちゃんです。田中哲司さんが好きなだけ。なぜかこの俳優さんを見てると嬉しくなる。しかしこういう大雑把で大きな子供みたいなキャラはいいな。可愛い。今後もよく出てくるのかしら…。ネット上で言われている饅頭事件とはなんだろう…?
 
ワタクシこの時代の歴史も「過去の大河ドラマを見た程度」の知識しかないので、これからどうなるのか楽しみです。脚本が粗いのはしょうがないみたいなので、これからも毎回文句を言いながら気楽に楽しもうと思う。

 

2014年1月16日木曜日

映画『あなたを抱きしめる日まで/Philomena』:お母さんの気持ち・息子の気持ち



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Philomena2013年)/英仏米/カラー
98分/監督:Stephen Frears
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去年、暫く前に見たんだけど、何故か感想を書けずにそのままになってました。

原作は実話。監督さんは『Queen』の監督スティーブン・フリアーズさん。素晴らしい配役。事実を事実として描く冷静な眼。ある女性の実話をそのまま映画にしたもの。落ち着いていて地味ですが、心を動かされます。

こういう映画は感想を書くのが難しいです。見てからいろいろと考えているのだけど、どう感想を書いていいか分からない。しかし素晴らしい映画。


★あらすじ

1952年のアイルランド。主人公フィロミナは若い時に未婚で妊娠してしまい、家族からカトリックの修道院に入れられ、そこで男の子を出産する。子供の名前はアンソニー。しかし彼は3才で連れ去られてしまう。アメリカで養子になったらしい。それ以来息子には一度も会っていない。50年後、アンソニーを探しに彼女はアメリカに渡る。元政治ジャーナリストのマーティンも同行。フィロミナとマーティンのアンソニーを探す二人旅。

主人公フィロミナは英国の名女優ジュディ・デンチさん。ユーモラスな普通のおばちゃん。よく喋ってすごく可愛い。過去にそんな悲しい経験をしていたなんて思えないほど明るい元気のいいおばちゃん。悲しい事があっても人前では涙を見せない。芯の強い女性です。彼女の旅に同行するのは元政治ジャーナリストのマーティン・シックススミス。英コメディアンのスティーブ・クーガンさんが演じる。



★ちょっとネタバレかも


この話は、お母さんと息子の話なんですね。

50年以上も前に連れ去られた息子に会いにいくお母さん。いろんな想いを50年間も抱えてきた。息子に会いたい。元気でいるだろうか。幸せだろうか。私の事を恨んでいるだろうか…。そもそも息子は私の事を覚えていてくれるだろうか…?

最初は、一般人の個人的な話になんてあまり興味のなさそうだったエリート・ジャーナリスト、マーティンも、フィロミナと旅を続けるうちにいつしか実の息子のように打ち解けてくる。二人のやりとりがいい。本当の親子みたい。微笑ましい。二人を見ていて何度も笑った。

一見楽しい珍道中を続けるうちに、次第に真実が浮かび上がってくる。フィロミナさんも迷ったり悩んだり悲しくなったり…。それをマーティンさんが息子のようにしっかりと支える。


本当にこの二人が親子そのものなんです。

最後に全てのことが明らかになって幕を閉じる。マーティンさんがアイルランドの修道院での過去の事実を暴き出し怒りを爆発させるが、フィロミナさんの気持ちは落ち着いている。なぜなら彼女はこの旅を終えたことで心の平和を摑んだから。この旅で彼女の魂は救われたんです。

やっと探し当てた真実。50余年も抱え続けた疑問の答え。その結末は彼女にとっては十分に幸せなものだったのだろうと思う。最後のフィロミナさんの穏やかな表情にじーんときます。お母さんが知りたかったのは息子の気持ちだった。


演技も配役も最高。ジュディ・デンチさんは本当にすごいです。映画によって全く違う人物になりきる名女優。スティーブ・クーガンさんもステキです。最初は一見冷たいエリート記者も心の中は優しい紳士。この二人が大好きになる。そして私達も彼等二人と一緒に旅に出るんです。

静かな映画ですが心に染みます。いい映画。


ところで、この邦題『あなたを抱きしめる日まで』って、これだけで泣けるんですけど…。