能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2023年3月30日木曜日

Fleur East - Count the Ways (2023)



Philly soul!
最高もうこれが優勝!



Fleur East - Count the Ways (2023)
Count the Ways – Single
Fleur East
Released: January 27, 2023
℗ 2023 Platinum East

Lyrics

Acoustic Version
このイメージの方が歌の内容には合っている



UKダンスチャートに上がってきていた曲。これは最高だわ。もう何度も何度もリピートしている。全く飽きない。フィラデルフィアサウンドの再現。MVも1970年代のソウルグループのイメージ。

この1970年代のソウルバンドのイメージは、近年ブルーノ・マーズがSilk Sonicで巧みに再現してました。このFleur Eastさんはロンドンのアーティストなのだけれど、動画サイトを色々とつついてみたらどうやら彼女はブルーノ君のファンらしい。何度も彼の曲のカバーをやっている。このMVもおそらくSilk Sonicにインスパイアされたものだろうと思います。

Silk Sonicが1970年代のソウルバンドを磨き上げて巧みに再現しているのであれば、Fleur Eastさんはそれを女性のソウルバンドとして演出。これが…もう最高にかっこいい。最高。ため息

曲はフィラデルフィア・ソウル風。イントロのドラムはDavid Bowieの「Young Americans」(フィラデルフィア・ソウルのコピーで有名)かと思いましたもん。あの頃のスタイルを2023年に磨き上げて、それはそれはかっこよく女性バンドで再現。最高。好き。

ダンスもかっこいい。Fleur Eastさんもダンスが上手いが、バックの左側の女性のダンスがうまい。この女性のリズムの取り方は最高にかっこいい。すごいね。


Fleur East(発音はフラ・イーストかな)さんは2005年に英国のオーディション番組『The X Factor』で出てきたお方だそうです。全く知らなかった。お顔も麗しくダンスもうまい。歌もソウルフルでうまい。かっこいいな。素敵ね。現在36歳だそう。英国は才能のある人がたくさんいますね。すごいと思う。


★Fleur East
英国ロンドンのシンガー・ソングライター/ラッパー/ラジオの司会。2005年の『The X Factor』に出演したグループAddictiv Ladies のメンバー。2012年からソロ。2014年に『The X Factor』にソロで再挑戦で結果は2位。その出演時のブルーノ・マーズのカバー「Uptown Funk」が英国のiTunes Storeで1位に。2015年にデビューアルバム『Love, Sax and Flashbacks』をリリース。シングル「Sax」は英国で3位。2020年にセカンドアルバム『Fearless』をリリース。


●訳注
MVの雰囲気が明るかったので、この歌の意図を「女性が振られたけどいい思い出」の歌かと最初は誤解していた。旦那Aに聞いたら「これは傷ついた女性が、あれもあったこれもあったと恨みつらみを数えている歌だよ。いい感情なんてないよ」と言った。おおおお。ちゃんと聞いたら確かにそうだった。海亀の英語まだまだやね。

You hurt me so good, hurt me so good, oh
なんてひどく私を痛めつけたの なんてひどい, oh 
←ここでのgoodはbadの意味
If I did, you would've seen me running
もしわかっていたら きっと私は逃げていたと思う 
←直訳・あなたは私が逃げるのを見ることになっただろう
Gave me that super sixteen dream loving
あなたは私にあんなsuper sixteen dream愛をくれた 
←16歳の女の子が夢見るような愛
I just can't keep count, my pain is running out
数えつくせない 痛みを感じなくなるほど 
← 痛みが多すぎてわからなくなるような意
Did your famous rodeo ride on me
私にあなたの有名なロデオ乗りをして 
← 有名=他の女の子もよく知っている=この男は遊び人ですね



Count the Ways
Fleur East
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[Verse 1]
あなたは私に愛の魔法の粉をかけた
あなたは私にファンキーな愛の欲望を滴らせた
私のためだけに愛を溜めていたのねと私に思わせた
なんてひどく私を痛めつけたの なんてひどい, oh 

そんな風になるってわかっていたらよかったのに (Oh, yeah)
もしわかっていたら きっと私は逃げていたと思う 
あなたは私に あんなsuper sixteen dream愛をくれた 
そしてあなたはひどく私を痛めつけた なんてひどい, oh


[Pre-Chorus]
数えきれない 
痛みを感じなくなるほど 
あなたが私にやったことを見て 
これ以上はないくらい
Ooh, ooh, ooh, ooh (Oh, mhm)
1,2,3,4,5,6,7,8

[Chorus]
Yeah, あのファーストキスで あなたは私を虜にした
スルーするべきだった でも私はリストを作った
Ooh, 私に数えさせて (私に数えさせて, 数えさせて)
私の心に印を刻んだ ひとつ ふたつ みっつ
もしあなたが私にしたことを覚えていないのなら (教えてあげるわ)
Ooh, 私に数えさせてよ (Mhm)


[Verse 2]

あなたはクールなR&B の眼差しを私に向けて (Oh, yeah)
スムースなロミオの言葉を使い (あの言葉を)
私にあなたの有名なロデオ乗りをして 
なんてひどく私を痛めつけたの なんてひどい, oh

およそ100回ほど私を泣かせて
Ooh, あなたは私におよそ1000回の嘘をついた
私があなたにさよならを言った理由は100万にものぼる
なんてひどく私を痛めつけたの なんてひどい, oh


[Pre-Chorus]
数えつくせない (Can't keep count),
痛みさえ感じなくなるほど (My pain is running out)
あなたが私にやったことを見てよ (Look what),
これ以上ないほどの
Ooh, ooh, ooh, ooh (Oh, let me count the ways)
1,2,3,4,5,6,7,8

[Chorus]
Yeah, ファーストキスであなたは私を虜にした (あのファーストキス, yeah)
手放すべきだった でも私はリストを作った (Oh, yeah, yeah)
Ooh, 私に数えさせて (私に数えさせて, 数えさせて, yeah)
私の心に印を刻んだ ひとつ ふたつ みっつ
もしあなたが私にしたことを覚えていないのなら (教えてあげるわ)
Ooh, 私に数えさせてよ (Allow me, let me count the ways)


[Bridge]
1, 2, 3, 1, 2, 3…
Baby, あなたが私にしたことを覚えてる
4, 5, 6, 7, 8, 9…
心を駆け巡る 四六時中
数えてる
1, 2, 3, 1, 2, 3, (Oh, yeah)
Baby, あなたが私にしたことを覚えてるわ (あんな言葉)
4, 5, 6, 7, 8, 9…心を駆け巡る 四六時中


[Chorus]
Yeah, あのファーストキスで あなたは私を虜にした
無視するべきだった でも私はリストを作った
Ooh, 私に数えさせて, uh
私の心に刻まれた ひとつ ふたつ みっつ
もしあなたが私にやったことを覚えていないのなら
Ooh, 私に数えさせてよ
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8

Yeah, あのファーストキスであなたは私を虜にした (That first kiss)
スルーするべきだった でも私はリストを作った (No, no, no)
Ooh, 私に数えさせて (私に数えさせて, 数えさせて, yeah)
私の心に印を刻んだ ひとつ ふたつ みっつ (Marked on my heart)
もしあなたが私にしたことを覚えていないのなら (Oh, yeah, yeah)
Ooh, 私に数えさせてよ (Mhm-hm)
Ooh, ooh, ooh, ooh

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Written By Fleur East



2023年3月29日水曜日

NHK 夜ドラ『超人間要塞ヒロシ戦記』全20話・感想



TV Japan にて。1話15分。日本での初回放送は2023年2月13日から3月16日まで 全20回


このドラマはまぁなんつぅか荒唐無稽なファンタジーでしょうかね。面白かったです。荒唐無稽と言えば先日もNHKのドラマ『我らがパラダイス』のことも荒唐無稽だ、ありえない話だと感想を書いたばかりなのだけれど、この一見SF風ファンタジー系ドラマはむしろ「荒唐無稽さ」がその魅力。

SFと言えば…そういえば少し前(ここでも感想を書いた)NHK『趣味どきっ!』の番組内で、生物学者の福岡伸一さんが「SFの特徴は奇想天外なありえないことを物語として作る時、魔法を使ってはいけない。「科学技術というものをもとに物語を作る」という論理構造がある」と仰っていた。それを思えば、この『超人間要塞ヒロシ戦記』はおそらく正しいサイエンス・フィクションとは言えない…科学技術をもとに物語をつくられたものではなさそうだ。


珍妙な話なので、見ながらツッコミどころを数えてニヤニヤしながら見るドラマなのに、ドラマの内容そのものはコメディではない。意図的に笑わせるコント的な脚本でもない。大変真面目なドラマ。有名な俳優さん達がニコリともせずに「真面目なSF風ファンタジー」を神妙に演じていらっしゃる。それがおかしい。それを楽しむドラマ。たぶん一度もコメディ調の場面はなかったと思うけれど…どうだったかな。

しかしSFとしてのツッコミどころは満載。疑問を数え始めたらキリがない。

ヒロシは金属製なのか?電気エネルギーで動いてるんだっけ?お風呂に入るとエネルギーがチャージされるのはなぜ?恋心エネルギーでまたチャージされるのもなぜ?なぜ人間のご飯が食べられるの?その食べ物はどこに消えるのだろう?塩分で錆びないのか?要塞ヒロシの中の小さい人々(スカベリア姫国の国民)の人口は何人だっけ?百単位?千単位?(←最初は真面目に見ていなかったので聞いていなかった)そしてヒロシ内に時々出てくる空のある広場はどこ?街はどこ?頭の上?操縦席で見えている映像は左右の目のカメラがとらえた映像を合成しているものだろうか?操縦席の下ではクルーの二人が自転車を漕いでヒロシを動かしていたようだけれど笑それでヒロシの全身が動かせるのか?あの窓のある独房はヒロシの身体の中のどこにあるのだろう?時々ヒロシの目が紫色に変わっていたけれどあれは波動砲でも出てくるのか?最後の赤ちゃんはどうした?笑笑笑笑


そういえば私はたまたまこのドラマと同じ設定の米映画を去年の年末に見ていた。アメリカの映画『デイブは宇宙船/Meet Dave (2008)』。テレビでやっていたので録画して見た。すごく面白かった。笑いのツボに効く。デイブミンチャンで大笑い。設定はこの『ヒロシ』と同じ。やっぱり荒唐無稽。好きですねこういう話。


このドラマに興味を持ったきっかけは、テレビの録画機に出た英語タイトルが『War Records of Super Human Fortress HIROSHI』だったから。Super Human Fortress HIROSHI って何?SFゴコロをすごくそそる笑…というわけで録画機を予約。ドラマを見始めたら(前述のように)SFというよりゆるいSF風ファンタジーだとわかったのだけれど、結局1回15分でお気楽にちょこちょこっと毎日気負わずに見れて、見続けるうちにうまくノセられて最後まで見た。面白かったですよ。そうか…Super Human Fortress HIROSHI って「超人間要塞ヒロシ」なのか。直訳だ。英語名はもっと不思議。強そう。


いいっすね。ツッコミを入れながら見るのが楽しかった。お若い俳優さん達が多い中、近藤芳正さんや吹越満さん斎藤工さん大東駿介さんが出ていらして、おかしな設定の役を真剣に演じていらっしゃるのがまた楽しい。

そしてヒロシを演じた豆原一成さんが絶妙にサンダーバードの人形風でうまい。うまいうまい。人間とロボットの中間というのか…あのほんの少しだけカクカクする動きも絶妙。うまいもんだねぇ…と感心した。お肌もつるつるで人形っぽい。要塞ヒロシの観察も楽しかったです。


ヒロシの動きのうまさに感心し、ヒロシとしずかちゃん(山之内すず)のやりとりにほのぼのし、「この話は一体どうなっていくのだろう?」といちいち心配し、またヒロシの中の人々は実際どれぐらいの大きさなのだろう(1センチぐらい?)と考えながら、まぁ色々とハラハラドキドキして面白かったです。

病院に連れていかれてバレないはずがないぞ笑。心配したわ。そんなハラハラドキドキをどんな風につじつまを合わせ続けるのかを最後まで見届けたいと思いながら最後まで見て完走しました。楽しかったです。最後の子供はどうしたんだろうね笑?不思議ね。

…え…今知った。ヒロシの豆原一成さんは、美麗ボーイバンド/アイドル「JO1」のメンバーだったのですねほぉおおおおおおぉびっくりしたわ。だから身体の動きが上手なのか。才能あふれるお方なのね。今「JO1」のMVをYouTubeで見てきたわ。美麗。すごいねぇ

追記
今最終話をもう1回見てきた。スカベリア姫国の国民は6,000万人と言ってますね。へぇえ…1センチよりもっと小さいかな。



2023年3月27日月曜日

お猫様H:太陽を待つ猫



3月も半ばを過ぎて太陽の角度が上がってきた。階段の踊り場にも日の光が下りてくる。もうすぐ光が床に届くようになるのを猫さんが待っている。この日は3月15日。

おしりぽんぽん猫鳴かせの術

先日健康診断に行ってきた。
今回の体重は12ポンド=5.4キログラム。
なんと5443グラム。
女の子としてはかなり大きい。
少し重いのでご飯を気をつけましょう。
それ以外はおおむね健康。
よかった。

WBCの野球観戦が終わってしばらくぼーっとしてた。
もうすぐ3月も終わりだ。

2023年3月22日水曜日

WBCアメリカと日本の戦い方


すっかりロス。

スポーツ観戦というのはのめり込めばのめり込むほど終わった後の喪失感も大きい。そもそもスポーツは結果が出れば終わるもので、その後には感激と記録以外はなにも残らないのがあたりまえなのだけれど。しかし心の空虚を埋めるために何か考えたい。何か出てこないかと思った。無理やり色んなものを持ってきて私なりの理屈を捏ねたい。というわけで考えた。メモする。


WBCの日本の初戦は3月9日。初戦を覗くぐらいのつもりで見始めたら朝の4時まで見ることになった。そして次のゲーム、次のゲームと日本チームが勝ち続けるものだからついつい見続ける。そしてとうとう昨日3月21日の決勝まで日本は戦い続けることになった。結果は日本チームの優勝!最高の結末。


あ~面白かった。日本の野球は見れば見るほどハマる。日本のプレイヤー達のお顔とお名前も覚えた。日本チームはうまいし強いし皆かわいいし面白くないわけがない。

私は普段はこの地でTV放送のあるLAエンゼルスの試合と、秋のワールド・シリーズしか見ないのだけれど、今回のWBCでの日本チームの野球はとても面白かった。

日本のチームは野球が巧み。丁寧な野球と言えばいいのか、皆野球がうまい。投手陣は層が厚いのだろう、投げるピッチャーが皆上手いし速い。そしてバッターは打つ。よく打つ。やっぱり日本のベストメンバーは世界一野球が上手いんだねと感心する。

その上に日本のチームは家族のように皆仲がいい。野球をわきあいあいと楽しんでいるようにも見える。(もちろんこのWBCで日本チームが一度も負けなかったこともその理由だろうけれど)ベンチ内ではメンバーが皆笑顔。みんなかわいい。本当にかわいい。

若い選手たちの様子を見ていて、思わず大昔に私が日本に置いてきた「友人や同僚との楽しい慣れあい」を思い出した。いいな。すごく楽しい。皆で楽しんで皆で笑顔。大谷さんがチームの親分として皆を鼓舞し、ヌートバー君がアメリカの風を吹き込んでくれれば、経験豊かなダル様がお父さんのように若い選手を励ましアドバイスをしてチームをまとめていらっしゃったと聞く。いいなぁ。そんな「仲間と一緒に何かを成し遂げる楽しさ」を日本のチームは思い出させてくれた。彼らが仲のいい様子を見るのが楽しかった。


日本以外のチームはそれほど見ていないのだけれど、このWBCでは中南米のチームにも見惚れた。彼らは本気。いつもはアメリカのMLBでプレイしている彼らが、それぞれの出身国のプライドを背負って必死に戦っていた。メキシコ、ベネズエラやプエルトリコ、ドミニカ共和国…彼らは本当にかっこよかった。


一方アメリカは勝つことを最初から予想されていた。バッターは最強のラインナップ。絶対に勝てなさそうなメンバーが並ぶ。誰も(本音では)アメリカが勝つことを疑っていなかったと思う。実は私もその一人。普段からMLBの大柄な選手達を見ていて「この人達と小柄なアジア人が戦って勝てるのだろうか」と思った。スポーツは身体の大きさと体力…そんなスポーツの暗黙のお約束を私も無意識に信じ切っていた。

それでも日本はアジア/パシフィック圏のプールA,Bで勝ち続けた。一つ一つ試合を見ているうちに「彼らはMLBの選手とは違うゲームのやり方で戦っている」と思い始めた。日本のチームには技がある。丁寧な野球。訓練に訓練を積んだ選手達の技。投げても打っても上手い。守りも上手い。そしてチームのメンバー達の仲の良さ。チームの結束の強さ。明らかに日本の野球はアメリカの野球とは違っている。


試合が進むにつれて、日本が勝ち進んでプールC,Dのチームと対峙すれば、それはきっと「技と力の戦いになる」と思うようになった。日本の巧みな野球はパワーのMLBに勝てるのか?

そして日本が勝った。感無量。技の野球が勝った。



アメリカはなぜ負けたのだろう?バッターは最強クラスが並ぶ。しかし最初の頃の試合を見ていて、アメリカは投手陣が弱いと気付いた。おそらく各球団がレギュラーシーズンの前に貴重なピッチャーを無駄に疲れさせたり負傷させたくないという理由で上手いピッチャーを出し渋ったのだろう。

いやそもそもアメリカ国内でWBCがそれほど注目されていないらしい。

それは理解できないわけではない。アメリカとは…アメリカ人がアメリカ人としてのアイデンティティを定義するのが非常に難しい国。アメリカ人は「アメリカ人」という言葉にはよく反応するが、それは「アメリカ人」という抽象的な概念に対するもので、(オリンピックや戦争等の特殊な状況でもない限り)彼らが「我々はアメリカの国のアメリカ人だから」と認識する機会は少ない。国が大きすぎて具体的な実感が掴みにくいのだろうと思う。(私が知る限り)アメリカ合衆国とは(それぞれが国のような)州が集まって出来た国であり、人々のアイデンティティや気質は州の地域性やお国柄/土地柄と繋がっていることが多い。例えば東海岸沿いのアメリカ人にとっての西海岸の人はまるで外国人。州やエリアが変われば国が違うのと同じようなもの。

そのような状況でアメリカの国内には、各地方に30のMLBのチームが散らばって存在し、それぞれのチームにはその土地のファンがついている。アメリカの野球ファンは「俺の地元のチーム」は応援するが、地元以外のチームには興味を示さない。

「チームUSA」はそのようなMLBの状況から作られたチーム。(元々しっかりと目標を持たなければまとまるはずもない)メンバーを募ってチームを作り、とりあえず強力なバッターが揃えば中南米やアジアは楽勝…ぐらいに考えていたのではないか。

ところが中南米やアジアは思った以上に強かった。その理由はそれらの国のチームの結束力。日本もベネズエラも国民がチームに大きな声援を送っている。普段はメジャーリーグでプレイする各国の選手たちも、ここぞとばかりに国を背負って「目指せ打倒アメリカ」を目標に真剣勝負。彼らは勝つ気満々。やる気満々。


WBCでは、そのように団結した各国のチームが(各チームから寄せ集めの)アイデンティティのあいまいなUSAチームと戦うことになった。

違いはチームの団結力の差。USAチームはベンチでの様子を見ても、あまりまとまっているようには見えなかった。チームのピッチャーが上手くなければ、それをバッターが面白くなさそうに見る。ピッチャーは追い詰められる。監督さんは優男であまり牽引力のある人にも見えない。

このWBCでのアメリカのチームは…「俺が一番、俺に打たせろ、俺が一番目立ちたい」そんな巨大なエゴを持つ暴れ馬のような個人主義の選手たちが、最後までうまくまとまらずモチベも完全にあげられないまま決勝に勝ち進んだようにも見えた。


アメリカの選手は自分のために野球をやる。


決勝戦の最後に大谷さんがピッチャーで出てきた時、アメリカのバッター達がざわめいたように見えた。スーパー・スターの大谷翔平…が投げることになったとたんに、アメリカのバッター達が勇むように感じた。彼らはなぜ「強い敵」が出てきてやる気を出すのか?

…その理由は、もし彼らが(あの)大谷翔平から打って点をとれば、打った自分がヒーローになれるから。彼らの様子を見ていて、アメリカのスター選手たちはなによりもまず「自分がヒーローになる」のが目的の人達なのだろうと思った。自分が輝けばチームも輝くし、結果的にチームの結束も強まる…それが彼らの戦い方=アメリカMLBの強いチームの戦い方なのだろうと思った。 そういえばそのような雰囲気は以前からワールド・シリーズに出るチームを見ていても感じていた。 

彼らは好敵手が現れればやる気を出す。難しい局面になるともっとやる気を出す。また自分のチームの他の誰かが脚光を浴びれば「じゃあ俺も負けるものか」と仲間に対してさえライバル心を燃やしてやる気を出す。皆自分が一番のスターになることだけをモチベーションに戦っているようにも見える。

「自分が輝けばチームも輝く」…それがアメリカのチーム・スポーツの戦い方なのかもしれぬ。彼らは「チームのために」などとは思わないのかも。自分が一番。まずは自分を輝かせる。

…それはもしかしたらアメリカ流の人の生き方、生きるための技でもあるのかもしれない。アメリカでは何事も人は勝ってなんぼ。勝つ人物だから他人にも尊敬される。勝つ人物だからこそヒーローになれる。

その結果…そうやってアメリカはどのような分野でもスーパースターを生み出してきた。普段から個人同士が競争をしてどんどん全体のレベルを上げていく。競争で勝った勝者がヒーローになるシステムだからこそ、アメリカのスーパー・スターは桁違いの巨人になっていく。

WBCのアメリカの野球を、そんなことを考えながら見ていた。アメリカのスポーツの世界はかなり厳しい世界なのだろうと想像する。


しかしそれに比べて日本のチームは「チーム全員で上っていこう」…そのような雰囲気。普段は違うチームで戦う日本の選手達が、わきあいあいと家族のように馴染んでいるのが微笑ましい。彼らは皆で一緒に勝利の階段を上っていった。

私が日本のチームを見ていて楽しくなったのはきっとそんなところなのだろうと思う。侍ジャパンはメンバー全員で目標に向かって一丸となることの楽しさを思い出させてくれた。(私個人はあまりチームワーク向きの人間ではなかったのだけれど)



この先もアメリカのチームは個人の力の集合体として戦うのだろう。今回のWBCに負けたことで(負けず嫌いのアメリカは)ますますやる気を出したと思う。次回は間違いなくうまいピッチャー陣がチームに加わるだろう。バッターも最強レベルが並ぶだろう。アメリカは今度はプライドをかけて勝ちにくるはず。

メンバー同士のエゴがぶつかる化学反応で勝ち進むアメリカと、国を背負う中南米のチーム、そして家族的チームワークで皆で一緒に勝とうとする日本のチーム。それぞれのキャラクターが面白いと思った。今後もどうなっていくのかゆるく見守っていこうと思う。


余談…(この地ハワイはアメリカ本土と違って雰囲気が違うのでいいのだけれど)…私は勝つことが全ての人は苦手だわ。そんな生き方も苦手。そんな人生は苦しいもんね。負けてOKで生きてる。




2023年3月21日火曜日

WBC 日本vs.アメリカ 日本・侍Japanが優勝!



米国 2 – 3 日本

日本が優勝です!
すごい試合。
最後に大谷さんがトラウトに勝った!
あ~びっくりした感無量。

いい試合でした。幸せな結果!
おめでとうございます!!!


昨日日本がメキシコに勝って「さぁ~ここまできた。明日のアメリカはどうだろう?とにかくアメリカの打撃陣は怖い。メジャーの大物ばかり。どうするよ?」などと心配していた。 日本の選手の方々が、あまり気負って緊張すると全力を出し切れないかもしれないから、肩の力を抜いてのびのびと自分たちのゲームが出来ればいいなと思っていた。

しかし結果は…今日の日本チームは「日本の野球ならではの野球」ができたのだろうと思います。勝った。素晴らしい結果。あのアメリカの怪物級の大物達が日本を相手に苦戦していた、焦っていた、皆難しい顔をしていた。一方日本チームは落ち着いてプレーしているように見えた。今日は最高のゲームができたのではないか。すごいこと。本当にすごいこと。

今もまだ感動して余韻に浸ってる。最後の大谷さんとトラウトの勝負がすごかった。あの場面は歴史に残りますね。いや~すごかった。感無量。


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お昼ご飯を食べてから12時30分。試合前の番組からテレビの前に座る。いつもの解説のおじさん3人…おっとそうだ、おじさんのうちの2人はMLB 元スーパースターのAlex Rodriguez (A-Rod) さんとDavid Ortiz (Big Papi)さ ん。彼らはMLBの超大物だったのですね。

さて今日は試合の前から全部放送してくれるらしい。日本、アメリカの各チームが出てくるところから始まった。アメリカの旗を持ってチームを率いるのはマイク・トラウト。日本の旗を持つのは大谷翔平。ここで普段エンゼルスを見ている者は、にやにやしながら複雑な気持ちになる。二人ともエンゼルスなのよね…。

それぞれのチームの印象は。

日本…にこにこ。リラックスしてる?大谷さんも楽しそうに笑顔。
アメリカ…あれ、緊張してるかも。アメちゃん深刻かな。

日本選手が並んでそれぞれ名前を呼ばれると一人一人おじぎをする。礼儀正しい。いいですね。

アメリカの国家。皆帽子を胸に目をつむる。
日本の君が代。栗山監督が歌っている。

侍ジャパン、大舞台に上ってきたわけだけれど、もしかして栗山監督は泣いているかも。ここまでこれてよかった。みんなこの場に立っているだけで嬉しいのかも。今日の彼らは緊張していたり悲壮な感じがしない。いい雰囲気。

はーっ海亀も武者震い。テレビの前で思わず「宇宙戦艦ヤマト」をイントロから大声で歌ってしまう。

今日はまずは結果から

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2回表アメリカ
トレイターナーが左へホームラン! +1点。
米国 1 – 0 日本

2回裏日本
村上宗隆が右センターへホームラン!+1点。
ラーズ・ヌートバーがファーストゴロで岡本和真スコア +1点。
米国 1 – 2 日本

4回裏日本
岡本和真左センターへホームラン!+1点。
米国 1 – 3 日本

8回表アメリカ
カイル・シュワーバーが右センターへホームラン!+1点。
米国 2 – 3 日本

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ホームランの試合。両チームともよく抑えてよく守ったということですね。



試合の流れ


試合開始。
先発ピッチャーは今永昇太1回表アメリカ いきなり2番M・トラウトが右へダブル二塁へ。ぉおおおトラウトがやる気じゃん。しかし点にはつながらず。

そして2回表アメリカ 突然トレイ・ターナーが打ったーっ!ホームラン!うわあああターナーまたかよどんびき。だからトレイ・ターナーは危険。彼はお顔は可愛いけれど目が笑っていない。彼は勝つことしか考えていないガチの勝負師だと思う。…アメリカのチームが打ち始めた?なんとか抑えた。よし

2回裏日本 いきなり村上宗隆 ホームランッ!!!!よしよしよし!みんな笑顔。どんどん打っていきましょう。村上さんのホームランから日本が打ち始めた。アメリカのピッチャーがアーロン・ループって…彼もエンゼルスですよ。そして一死満塁!ヌート君ゴロで1点追加!!!!侍達の表情がいい。ここで日本が1点リード。

3回表アメリカ ピッチャー戸郷翔征 トラウト三振!トレイ・ターナー三振!よし

3回裏日本 アメリカのダブルプレーで日本がアウト うまいね。

4回頃 ぶつかり合う二つのチームを見ていて思った。日本のチームはゲームが上手くいって嬉しいから勝つ。日本は嬉しければもっと気合が入って調子がよくなる。一方アメリカは負けず嫌い。やられると悔しいから必死に勝ちに行く。T・ターナーはやっぱり目が笑っていない。K・シュワーバーも目が笑っていない。日本が1点リードでアメリカは焦ってるのか。アメリカは余裕があるように見えない。

4回裏日本 たまたま席を外して帰ってきたら日本に点が入っていた!えっ誰…、岡本和真さんがホームラン ヤッター!!!!!日本また1点追加で3点!ぉおおおお!

5回裏日本 ピッチャー髙橋宏斗 20歳! 日本チームは笑顔。ムーキー・ベッツがチャレンジでセーフ。M・トラウト三振。よし。トラウトが汗だく。アメリカが打たなくなった。米は焦っている。日本すごいぞ。日本は冷静な野球をやっている。シュミット三振。ピッチャーの高橋さんが落ち着いている。彼は20歳?すごい。N・アレナドが打つがK・シュワーバーでアウト。ちょっと待って…あれだけ大物のアメリカのバッター達が全然打てていない。

6回表アメリカ ピッチャー伊藤大海。アメリカことごとくアウト、三振。アメリカの勢いがなくなっている。ダル様と大谷さんがブルペン。マジ?

7回表アメリカ ピッチャー大勢 アメリカのムーキー・ベッツがヒット。目が覚めたか?一死1,2塁で日本またダブルプレー!すげ~よしよしよしよし

7回裏日本 大谷翔平一塁セーフでチャレンジ→セーフ。こういうのが元気プラス。アメリカがダブルプレーして日本アウト。

8回表アメリカ ピッチャーダルビッシュ有様。おっとK・シュワーバーがホームラン!シュワーバーも目が笑わない。勝つことしか考えてない勝負師。コエ~

8回裏日本 日本点が入らず しかし点数はまだ日本が1点リード なんとしてでも抑えねば

9回表アメリカ ピッチャー・ラスボス大谷翔平 登場!なんと大谷さんが投げることになった!すごいじゃーん。大谷さんがクローザーとはなんと贅沢な。そういえばちょっと前に、エンゼルスのモレノ氏が「大谷はシーズンの初戦で投げるからWBC では投げない」と言ってなかったっけ? それで私は「それはアメちゃんのインボーに違いない、飴の野郎カワードチキン野郎じゃねーか」と吠えていた。それなのに今日なんと大谷さんが出てきたぞ。J侍ラスボスの登場にアメリカのベンチがざわざわし始める。飴ちゃん急にやる気を出すのか。大谷さん100マイル級を連発しはじめる。ふぅ。ムーキー・ベッツもやる気。アメリカのやる気に火をつけたか。

四球で1塁。落ち着け。観客が大騒ぎ。ムーキーが打って日本ダブルプレーで2アウト。ぉおおおお日本がうまい技の野球をやっている。しびれる。そしてマイク・トラウト登場!頂上対決、MVP対決、夢のエンゼルス同僚対決!現時点ではエンゼルスの同僚の彼らがここ以外で戦うことはない。さあどうだ。大谷さんが宙を睨む。ものすごい集中力。こんな大谷さんの厳しい表情は見たことがない。そしてトラウト…

三振!


ぅわああああああああっ!
勝った
すごい
勝った!


…なんだか唖然として茫然として、そう、そうなのよ。日本がアメリカに勝った。ぇえええええええええそうなの?なんか実感がわかない…すごすぎてピンとこない。いや、いやいやいやいや…勝ちました。

日本優勝しました


すご~い

テレビの前でぼーっとする。うわ~みんなの夢が叶った。大谷さんがトラウトに勝った。日本がアメリカのあの怪物バッター達を倒した。すご~い。拍手、拍手拍手拍手拍手拍手…!

ぇええ…すごいねぇ。
なんかもうびっくり
すごく嬉しい。え~信じられない。

「誰か飴ちゃんをボコボコにしてくれ」と私は願っていたのですよ。だってアメリカは強すぎるから。誰も勝てないと思っていた。そのアメリカに日本が勝った。うわああああ。

おめでとうございます!


テレビでは表彰式が放送されている。うわー嬉しいね。J侍すごいね。栗山監督泣いてる?大谷さんも泣いてない?みんなすごいなぁ。嬉しい。なんか…すごいすごい嬉しい嬉しいばかり延々と書き続けそう。


表彰式が終わって、大谷さんと一平さんが元スーパースターのいる解説席にやってきてインタビューを受けていた。大谷さんは紳士的で優等生。解説の元大物のおじさん達も大谷さんのことをリスペクトしていますね。「君が子供の頃憧れたMLBのスターは?」と聞かれて「お二人もそうですし…(一平さんがお二人の名前を伝えた)」と答えれば、Alex RodriguezさんとOrtizさんが「はぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは~とニコニコ顔で大笑いがとまらない。大谷さんをハグして、番組中なのにスマホで大谷さんと一緒に写真を撮り始める笑。楽しそうだ。


長かったようで短かった野球のお祭りが終わってしまった。まさか日本が勝ってくれるとは。すごく嬉しい。最初から全部見て応援していたからすごく嬉しい。日本は全ての試合に勝ち続けた。一度も負けなかった。感無量。感動してます。

私は1階のリビングで最初から全部、旦那Aは2階の仕事部屋で最後の頃だけを見ていたらしいのだけれど、優勝の決まった瞬間、私が階下で立ち上がって叫びながら飛び上がっている間、2階から物音が聞こえない。そっとしておこう。そして旦那A、2時間後ぐらいにやってきて

「…考えてみてよ。トラウトがアメリカのキャプテンで大谷が日本のキャプテンで、お互いに戦ったことのないMLB最強のプレイヤーの二人。大谷は最高のピッチャー。トラウトは最高のバッター。それが最後の試合で、最後の最後に対決して大谷がトラウトを三振で打ち取って試合終了って…

どれだけすごいんだよ


考えて見てよ。信じられない。うそみたいな話」

と告げに来る。「うん、うん、そうそう、そうね、うん」と何度もうなずく。わかってるよ。すごいことよ。ほんとに。まだびっくりしてボーっとしてるもん。私も。


侍ジャパンの皆様おめでとうございます!

すごく嬉しいです。感動した!
日本の野球を見ることができて楽しかったです。
ありがとう~💕LOVE LOVE LOVE 最高~!


HITTERS
Japan--------------------
(中左/CF-LF) L.ヌートバー (25)
(右/RF) 近藤健介 (29)
(指投/DH-P) 大谷翔平 (28)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (中/CF) 牧原大成 (30)
(3B) 村上宗隆 (23)
(1B) 岡本和真 (26)
(2B) 山田哲人 (30)
(遊/SS) 源田壮亮 (30)
(捕/C) 中村悠平 (32)

US--------------------
(右/RF) M. Betts (30)
(中/CF) M. Trout (31)
(1B) P. Goldschmidt (35)
(3B) N. Arenado (31)
(DH) K. Schwarber (31)
(遊/SS) T. Turner (29)
(捕/C) J.T. Realmuto (32)
(左/LF) C. Mullins (28)
(2B) T. Anderson (29)
 (PH-2B) J. McNeil (30)
 (PR) B. Witt Jr. (22)


Pitchers
Japan--------------------
今永昇太 (29)
戸郷翔征 (22)
髙橋宏斗 (20)
伊藤大海 (25)
大勢 (23)
ダルビッシュ有 (36)
大谷翔平 (28)

US--------------------
M. Kelly (34)
A. Loup (35)
K. Freeland (29)
J. Adam (31)
D. Bednar (28)
D. Williams (28)
--------------------

2023年3月20日月曜日

WBC 日本vs.メキシコ 日本が決勝進出!



メキシコ 5 – 6 日本

勝った。日本が勝った。
最後に村上さんが打った~!!!!
とうとう決勝進出です。
明日の対戦相手はアメリカ。ヒャ~


昨日はアメリカとキューバの試合を見ていて、アメリカがキューバを一方的にボコボコにしていたので頭にきて、ヤンキーおやじ言葉爆発で海亀大いに吠えたのですが、後で反省して不満顔の絵文字に書き換えた…昨日はそれぐらい頭にきていた。

やっぱり今年のアメリカは強すぎる。トレイ・ターナーはいかん。あいつは強すぎる…というわけで、このメキシコ戦に勝ってもあのUSAの爆打ちチームと対戦することになるのなら、日本チーム、このメキシコ戦は選手たちが納得のいくゲームさえできればいいと思っていた。

正直メキシコの強さはわからなかった。実は彼らはプールCでアメリカに勝っている。メキシコはそんなに強いのか?それともたまたまそのゲームはアメリカにまだスイッチが入っていなかっただけなのか?

一方日本チームは時差のあるアメリカに来てまだ数日。もう体調は整ったのか。それに今日の試合の会場で、初めて目にするラテン系の応援団もうるさいだろう。派手なラテン系の応援に真面目な侍達は圧倒されるんじゃないか。どうよ。日本…結構辛いんじゃないか?…と正直なところ思った。

それならば、日本チームは勝つことのプレッシャーを感じることなく、のびのびと自分たちペースのゲームをしてくれればいい。だってアメリカでMLBレベルのチームを相手に野球をするなんて、それだけでも素晴らしい経験。


前置きは長くなったけれど…

そんなわけで内心心配しながら、お昼12時半からテレビの前に座る。試合前の解説番組では佐々木さんの事や吉田さんのことを話している。楽しみになってきた。



そして試合開始。

先発ピッチャーは日本が 佐々木朗希さん 21歳。佐々木さんがどんどんストライク・アウト。いい感じ。対する相手のピッチャーはパトリック・サンドバル!おおぉ大谷さんとはエンゼルス対決やないか。サンドバルも頑張っている。

さて両チームとも緊張しているのか…特に日本チームは硬い。いやそれよりも会場の観客もおとなしい?

そして2回裏、吉田正尚さんが打った!やっぱり今日も打ち始めは吉田っち。点にはならなかったけれどまず打つことがいいムードを作る。

4回表、佐々木さんも調子が出てきた様子。身体が大きく動いてる。101マイル100、91…スピードが速い。100を超えると画面の隅に黄色い文字。メキシコ側は打てない。解説が「これは打てないですよ」と言う。佐々木さんが集中してる様子が伝わってくる。

メキシコのヘルメットは緑色のM&Mのようだ。

そして突然メキシコに3ランホームラン!Lウリアスが打つ。うわあああああこれは…。メキシコの観客が騒ぎ始めたぞ。これはいかん。ちょっと私の気持ちが折れるが日本チームは淡々とゲーム。おっとJ侍達、もしかして雰囲気に慣れてきたか?守りは堅実。プレイもこなれてきた。焦るな日本。どうせ相手はサンドバル。

しかしサンドバル君も頑張るね。これくらい今年のエンゼルスでも頑張ってね。

4回裏、日本チームは近藤健介さん吉田正尚さんが打つ。しかしそれにしても今日はゲームが速い。

5回表 ピッチャー  山本由伸さん 

5回裏 ピッチャー  J・アルキーディ

6回裏、メキシコの球がヨレヨレしてきた。

7回表、メキシコの2塁盗塁がセーフかと思ったらアウトに変更。やった。日本に元気がプラス。
 
7回裏、近藤健介打つ!ピッチャー J・ロメロ大谷翔平四球。そして吉田正尚よしだきたーっよしよしよしっよしだが打った~3ランホームラン!同点!吉田さん素敵よ💕 いつもありがとう💕吉田さんは心臓が強い。さすがレッドソックス。

ところが8回表、またメヒコが打った!2点追加。うわわぁあ…そうかそうかそうですか。ピッチャー交代 湯浅京己さん

8回裏、ピッチャー  Jクルーズ 。日本のチームがこなれた感じに見えてくる。もう彼らは緊張していない。技のゲームをやっている。そして山川穂高さんが打って1点追加。ピッチャー Gレイエス

9回表 ピッチャー  大勢さん。すぐにメキシコが3アウト。

9回裏 ピッチャー Gガイェゴス。日本最後のチャンス。今1点差。このままか。あっ大谷さんがいい当たりダブル。吉田さんが四球で周東佑京さんがピンチ走者。1塁と2塁に走者二人。さ~どうよ。次の村上宗隆さんが…

打ったーっ!!!


キターッ壁に当たった大当たり。やったーっその間に大谷さんが走る、そして周東さんがものすごい俊足で滑り込む!あっという間に2点追加で逆転!ギャ~ッ!!!!
うわああああああああっ!

勝った

勝った

勝った

勝った~っ!


え…なんか信じられぬ。すご~い。
勝った。ぇええええええ
びっくりした。

すごいじゃん、すごいじゃんすごいすごいすごいじゃん
喜びをかみしめる
あ~びっくりした。
ふぅ~…なんだ勝ち抜いたわ 
すごいじゃん!!!


それでは記録です

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4回表メキシコ
Uríasが左センターへ3ランHR!TellezParedesと共にスコア +3点。
メキシコ 3 – 0 日本

7回裏日本
吉田正尚が右へ3ランHR!近藤健介大谷翔平と共にスコア +3点。興奮したわ。
メキシコ 3 – 3 日本

8回表メキシコ
Verdugoが中央へダブルでArozarenaがスコア +1点。そうそうArozarenaはまたこのゲームも大活躍。彼はフライをよく取る。そしてParedesが左へ打ってDuranがスコア +1点。またリードされた。
メキシコ 5 – 3 日本

8回裏日本
山川穂高が犠牲フライで中野拓夢スコア +1点。
メキシコ 5 – 4 日本

9回裏日本
村上宗隆がセンターにダブルで大谷翔平周東佑京がスコア +2点。やったーっ!
メキシコ 5 – 6 日本

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最後まであきらめてはいけないのね。すごいな。9回裏、大谷さんがダブルを打ったあとに感情を爆発させて手を振り上げる。あれで皆の気持ちがあがったよね。やっぱり大谷さんはスーパー・スター。

そして村上さん最高。最高最高最高!
ドラマのような逆転!すごいわ~ 😍
大興奮ですよこれは。


テレビの中継は試合の後もしばらく続いていた。大谷さんが一平さんと共に、MLBでおなじみの蝶ネクタイの小柄なレポーターさんのインタビューを受けていた。そして解説のおじさん達の席にはヌートバー君が呼ばれてお話していた。すごく早口で喋ってた。日本のチームが2月から集まって練習してたこと。そして大谷さんが打った時の様子や村上さんのことを話していた。ヌート君アメリカでも有名だ。彼はメディアでの日本チームのスポークスパーソンにもなってくれている ♬

それから佐々木さんのピッチングのことも解説のおじさん達が褒めていた。彼はアメリカでも注目される選手になりました。吉田さんのレッドソックスの契約のことも話していて、特にあのホームランのことは何度も映像をリプレイして褒めていた。そしてドラマチックな村上さんの大ヒットも何度もリプレイ。


いい野球だった。いい気持ち。

もう明日は自由にのびのびと心置きなく自分たちのペースの野球をやってください。結果は勝っても負けてもいい。日本のチームが心残りのないゲームが出来ればいい。今のアメリカチームは異常だからさ。あんな打撃陣は普通じゃないから。もし勝ったらラッキー💕

でも今日の結果がすごく嬉しい
アメリカで勝ててよかったです

応援してます。



HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
(右/RF) 近藤 健介 (29)
(指/DH) 大谷 翔平 (28)
(左/LF) 吉田 正尚 (29)
 (走1/PR) 周東 佑京 (27)
(3B) 村上 宗隆 (23)
(1B) 岡本 和真 (26)
 (走2/PR-2B) 中野 拓夢 (26)
(2B-1B) 山田 哲人 (30)
(遊/SS) 源田 壮亮 (30)
(捕/C) 中村 悠平 (32)
 (打/PH) 牧 秀悟 (24)
 (捕/C) 甲斐 拓也 (30)
 (打/PH) 山川 穂高 (31)
 (捕/C) 大城 卓三 (30)

Mexico--------------------
(左/LF) R. Arozarena (28)
(右/RF) A. Verdugo (26)
 (走右/PR-RF) J. Duran (26)
(1B) J. Meneses (30)
(指/DH) R. Tellez (28)
(3B) I. Paredes (24)
(2B) L. Urias (25)
(遊/SS) A. Trejo (26)
(中/CF) A. Thomas (22)
(捕/C) A. Barnes (33)


Pitchers
Japan--------------------
佐々木 朗希 (21)
山本 由伸 (24)
湯浅 京己 (23)
大勢 (23)

Mexico--------------------
P. Sandoval (26)
J. Urquidy (27)
J. Romero (26)
J. Cruz (27)
G. Reyes (29)
G. Gallegos (31)
--------------------


2023年3月16日木曜日

WBC 日本vs.イタリア 日本がベスト4進出!



日本!とうとうイタリアに勝って米国へ!おめでと~!


結果
日本 9 – 3 イタリア

侍ジャパン、日本での最後の試合で勝利!
準決勝進出です!

日本での試合は全試合勝った!すごい~!


まずこの準々決勝にイタリアがプールAを2位で上がってきたことに私はびっくりしました。最初イタリアは弱くなかったっけ? このイタリアのチームも米国でプレイしているイタリア系米国人が多くて、メジャーよりもマイナー・リーグの選手が多い。ということはそれほど強くないのかと思っていた。オランダの方が強いのだろうと思っていた。

だからびっくり。イタリアと言えばフレッチャー兄弟がいるではないか。フレッチと大谷さんが戦う。それは嬉しい。日本からのニュースでイタリア・チームが日本入りして、ラーメンやお寿司を食べたと聞いてにやにやして、久しぶりにフレッチを見たら…あれっちょっとデブッチになってる?それよりもフレッチにあの青は似合わないわ。フレッチは赤が似合う。エンゼルスがあの青のユニフォームだったら私はフレッチのファンにならなかったかも…というぐらい似合ってないぞ?😁

というわけでまた午前0時からテレビの前に座る。  


ピッチャーは大谷さん。そうそうそういえば大谷さんはエンゼルスの都合でWBCのアメリカの試合では投げないと聞いた。なんだとぉ!トラウトと戦えないのか。これはアメリカのインボーに違いない。大谷さんとJ侍達が強すぎるから、WBCとしては飴ちゃんに恥をかかせたくないに違いない…などとインボー論を考えずにはいられない。なんだ飴ちゃんはカワードチキン野郎じゃねぇか。飴ちゃんはJ侍が怖いのか。ふふ。でも強い侍は大谷さん以外にもたくさんいますよ。ふふふ

というわけで、大谷さんがスターター・ピッチャー。なんの心配も無し。頼りにしてます。ぽんぽんストライクアウトが決まって、これは試合も早く終わりそう。

アメリカのテレビでの日本の試合の解説は、元エンゼルスの実況解説のホセ・モタさんだったのね。久しぶり~💕


それでは記録です。

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先発ピッチャーは
日本が 大谷翔平
イタリアが R・カステラーニ

3回表イタリア
フレッチが打った!スコアに繋がらず。

3回裏日本
ピッチャー J・ラソーラ吉田正尚ショートゴロで近藤健介スコア +1点。岡本和真 が左へ3ランホームラン!大谷翔平村上宗隆スコア +3点。
日本 4 – 0 イタリア
なんと大谷さんがバントォ!ぉおおおおおおびっくりした。近藤さんが3塁へ。そしてよしよしよしよしだがキターっ吉田っちがまた打ったーっ!近藤さんスコア! 吉田さんすごーい!このお方は毎回打ちますね。安心の吉田様いいわ~。J侍の雰囲気があがってきた。そして岡本さんがホームラン!!!!!キャ~ッ!3回裏で4点も入りましたよJ侍。イタリアのブルペン大忙しで練習中。もうなんか…J侍勝てるかも。

4回裏日本
ピッチャー Aパランテ

5回表イタリア
ドミニク・フレッチャー(フレッチの弟)が右へ打つお兄ちゃんデビッド DeLuzio がスコア +2点。フレッチの弟君やるね。ピッチャー 伊藤大海
日本 4 – 2 イタリア


5回裏日本

村上宗隆がセンターへダブル!!!!大谷翔平スコア! +1点。ここから日本がどんどん打つ。岡本和真が右へダブルで村上宗隆吉田正尚がスコア +2点。ピッチャー Vニットーリ
日本 7 – 2 イタリア
5回で5点差。ますます安心。選手たちの心理的な負担が軽くなりました。嬉しいですね。

6回表イタリア
ピッチャー 今永昇太

6回裏日本
ピッチャー Jマルシアーノ

7回表イタリア
ピッチャー ダルビッシュ有。ダル様がピッチャーよ。なんと贅沢な。ダル様もどうやらアメリカでのWBCの試合では投げないらしい。そしてダル様にとっては日本で投げるのは最後だろうということで感慨深いものがあったのだそうです。

7回裏日本
吉田正尚 ホームラン!+1点。キターよしよしよしだだっ!吉田さん本当にすごいのね。彼は毎回打つ。ピッチャー M・フェスタ源田壮亮が右へ打って村上宗隆がスコア +1点。源田さんは小指骨折なのに打つ。すごい。もう日本が勝つ。
日本 9 – 2 イタリア

8回表イタリア
ドミニク・フレッチャーがホームラン!+1点。弟フレッチ25歳は現在アリゾナダイアモンドバックスのマイナーリーグの選手だそうですがいい仕事してます。大活躍。
日本 9 – 3 イタリア

8回裏日本
ピッチャー Mスタンポ

9回表イタリア
ピッチャー 大勢

その後、日本チームは守りでも素晴らしいファインプレイをしてました。やっぱ日本は野球がうまい。毎回思う。さあ勝った!準決勝進出!!!おめでとー!

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勝ちましたね。

試合が終わったのはこの地の午前3時半。ワタクシにとっては朝の4時まで起きているのもこれが最後。ほっとする。
さて舞台は米フロリダのマイアミへ!!


ところで、このイタリア戦の前の日本チームの声出しの動画を見た。ヌート君の言葉がいい「今日のゲームが俺たちをマイアミに連れていく…俺たちのゲームをしようぜ、そして今夜飛行機の中でパーティしよう…」すると皆が「うぇえええぃ」と盛り上がる。ヌート君の力強い言葉。元気が出る。このお方は日本のチームの強さを倍増させてると思う。すごいね。そして日本チームは勝った!
 

それにしても日本は強い。最初の試合から簡単に毎回勝ち続けた。安定して強い。日本の野球ってこんなにうまくて強いんだ。すごいわ。面白い。米のメディアも日本を優勝有力候補にあげているそうです。そうですよね。だってあれだけ上手いピッチャーが沢山いて、あれだけ打てるんだもの。納得する。
 
日本のチームが今までと同じように自信をもって、場の空気に飲まれることなく自分たちのゲームを、気負わず、落ち着いて、いつもの力を出せれば、侍Japan はきっと大丈夫。

これからもがんばれ~
応援するわ


HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
(右/RF) 近藤健介 (29)
(投指/P-DH) 大谷翔平 (28)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (2B) 山田哲人 (30)
(3B) 村上宗隆 (23)
(1B) 岡本和真 (26)
(2B) 牧秀悟 (23)
 (左/LF) 牧原大成 (30)
(遊/SS) 源田壮亮 (30)
(捕/C) 甲斐拓也 (30)
 (捕/C) 中村悠平 (32)

Italy--------------------
(左/LF) S. Frelick (22)
(遊/SS) N. Lopez (28)
(右/RF) Do. Fletcher (25)
(捕/C) B. Sullivan (29)
(1B) V. Pasquantino (25)
(2B) M. Mastrobuoni (27)
(指/DH) V. Friscia (26)
 (打指/PH) A. Mineo (28)
(中/CF) B. DeLuzio (28)
(3B) Da. Fletcher (28)


Pitchers
Japan--------------------
大谷翔平 (28)
伊藤大海 (25)
今永昇太 (29)
ダルビッシュ有 (36)
大勢 (23)

Italy--------------------
R. Castellani (26)
J. LaSorsa (24)
A. Pallante (24)
V. Nittoli (32)
J. Marciano (28)
M. Festa (30)
M. Stumpo (26)
--------------------


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というわけでこれからの米国フロリダ州マイアミでのスケジュールは
(米国現地時間)

CとDの準々決勝
3月17日(金)結果 プエルトリコ 4 - 5 メキシコ
日本の次の対戦相手が決まりました。メキシコです。前のUSAチームとの対戦でメヒコがアメリカをやっつけてる😃ウヒャヒャ と笑ったのだけど、日本と対戦することになっちまった。でもこれは勝てる。

3月18日(土)結果 アメリカ 9 - 7 ベネズエラ
アメリカ勝った。なんだつまんねーヨ!今まで(絶対勝ちそうなUSAチームが)やる気なさそうにだらだらやってきて最後でやっと本気を出しやがった。ベネズエラと死闘。アルトゥーベちゃんは負傷。全くフェアじゃないよな。ベネズエラに勝って欲しかったわ。明日USAはキューバと対戦です。

準決勝
3月19日(日)結果 キューバ 2 - 14 アメリカ
茫然と立ち尽くす。飴ちゃんキューバ君をボコボコにしやがった。つまんねー試合 😩 頭にきたので途中から音を消して他の事やってた。モー誰でもいいから飴のヤロウをぼこぼこに叩いてほしいワネ。

3月20日(月)結果 メキシコ 5 – 6 日本
日本勝ちました。すごいじゃ~ん😍

決勝
3月21日(火)結果 アメリカ 2 – 3 日本
勝ちました~!!!!優勝!😍


18日の「USA vs. ベネズエラ」がアメリカでは一番盛り上がりそう。私はアメリカはベネズエラに勝てないと思う。アメリカは全然打ててない。まだ気持ちがひとつになってないのかな。
▲ 追記 3月18日 アテクシの予想が全然当たらん!米×ベネズエラ戦 アメリカが勝ったわ。
▲ 追記 3月19日 米×キューバ戦 やっぱり米が勝ったわ ナンダナンダ…😩



2023年3月14日火曜日

Freedo x Raphaella – Enough (2022)



今チャートに入ってる



Freedo x Raphaella – Enough (2022)
Enough – Single
Released: 25 November, 2022
A Lift Me Up Records / Capitol Records UK / EMI release; 
℗ 2022 Freedo Music Limited, under exclusive licence to 
Universal Music Operations Limited.



この曲はここしばらくUKのダンスチャートに入っている。派手な曲ではないけれどメロディーが頭に残る曲。

★Freedo
Fridolin Walcherさん。スイス人のsongwriter/record producer/DJ。2011年から活動開始。ドイツ人のDJとのコラボ、多くのアーティストのリミックスを手がける。

★Raphaella
英国とペルシャの血をひくシンガー・ソングライター/Producer。1990年生まれ。ロンドン在住。他アーティストとの作品でボーカルを担当。


Enough
Freedo & Raphaella
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I, I
I, I, I
I, I, I
I, I

これを最高のものにしたい
怖くなって 私がこれをダメにしてしまうほど, yeah
でもあなたの目を見つめたとき
あなたと私, yeah, あなたと私

私達は自然に恋に落ちた
そのことを考えることさえしなかった
私達は 完璧な作品のよう
私の心は考え続ける

これで十分?
あなたに全ての愛をあげる
あなたは私に全ての愛をくれる
これで十分だと言って
あなたに私の最高の愛をあげるから
あなたの愛の全てをくれればいいから

I, I, I
I, I, I
あなたに最高の愛をあげる (Mm)
あなたは私に全ての愛をくれればいい (Mm, mm)
I, I, I
I, I, I
ただ あなたの愛をくれればいい (Mm)
Yeah, あなたの最高の愛をちょうだい (Mm, mm)


たとえこれが終わったとしても (Mm, mm)
私は永遠にあなたの唇に (Mm, mm)
私はこれを終わらせたくない
あなたと私, yeah, あなたと私 (Mm, mm)

私達は自然に恋に落ちた
考えることさえしなかった
私達は 完璧な作品のよう
それでも私の心は考え続ける

これで十分?
あなたに全ての愛をあげる
あなたは私に全ての愛をくれる
これで十分だと言って
あなたに私の最高の愛をあげるから
あなたの愛の全てをくれればいい

I, I, I
I, I, I
あなたに全ての愛をあげる (Mm)
あなたは私に全ての愛をくれる (Mm, mm)
これで十分?
I, I, I
I, I, I
ただ あなたの愛をくれればいい
Yeah, あなたの愛をちょうだい (Mm, mm)

これで十分なのかな?
あなたに最高の愛をあげる
あなたは私に全ての愛をくれる
これで十分だと言って
あなたに私の最高の愛をあげるから
あなたの愛の全てをくれればいいから
これで十分かな?

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Written By Freedo, Raphaella & MNEK


NHK BSプレミアム『我らがパラダイス』全10話・感想



TV Japanにて。日本での放送は2023年1月8日から3月12日まで。NHK BSプレミアム。全10話。

原作 林真理子さん。日本の高齢化社会をテーマにした小説とそのドラマ。老人介護のテーマをコメディ調で描く…と書いていいものだろうか。



★ネタバレ注意


俳優さん達は皆うまい方々。だからドラマを見続けた。それぞれの回の個別のストーリーにもそれぞれ考えさせられる内容はある。しかしこのドラマのメインテーマ「とりかえ」…があまりにも荒唐無稽。でたらめですね。ああいうことは、実際にはまず無理。このドラマを心から楽しめるかどうかは、あの「とりかえ」のアイデアがストーリーの要として受け入れられるかどうか。

私は「これは現実的ではないから、たぶんファンタジー系の話と見ればいいか」と頭を切り替えた。高級高齢者施設のセッティングにしても、「とりかえ」の話にしても、真面目に現実の高齢者社会を扱ったドラマではないのだろうと思った。全体にあまり現実味がないから、実は深刻な状況もあまり重苦しくならずにコメディ調で描ける…そのような軽いドラマだと見た。

この「とりかえ」が犯罪であることや、(せめてフィクションとして受け入れたとしても)不快だと感じるならもうこのドラマを楽しむことはできない。あくまでもこれはファンタジー。むしろ介護に関わらない若い世代なら現実味のないフィクションとしてOKなのかも。


メインのテーマ「とりかえ」以外の話は考えさせられる内容もあった。それらがよかったのも最後まで見続けた理由。

特に細川邦子(堀内敬子)の話は深刻。認知症の始まった父親を心配する邦子。その兄と兄嫁は父の財産を受け取りながらも父の世話を拒否、結果邦子は追い詰められる。そこから「とりかえ」に関わることになる。

「とりかえ」のアイデアを思いついたのは田代朝子(木村佳乃)。

そしてシングルの丹羽さつき(高岡早紀)。彼女は自分が勤める高級高齢者施設の入居者にプロポーズされる。…さてこのさつきの結婚話に現実味があるのかどうかはまた別の話。誰かに愛されてプロポーズされるのはいいけれど年齢差の問題はどうしても避けがたい。あの立場でさつきがYESを言うことが信じられないのは私だけではないと思う。


最終回で「とりかえ」られていた裕福な老女が亡くなる。その後の雑さも気になる。そもそも高齢者をお世話するナースでありながら朝子はその可能性を事前に考えられなかったのか?そして施設のマネージャーが世間体を優先したことにより、その後その「犯罪」が明るみに出ることもない。そこもますますファンタジー調。現実味はない。

最後に6回の医療施設に老人たちが集まって騒ぐのも、なぜそうなったのか説明不足。そしてその後彼らはどうなったのか?あの老人達は皆施設を出たのだろうか?まさか。 そして最後は、土地持ちの癌患者の医者岡田恭太郎(渡辺正行)が「みんなで集まれるといいね」と夢だけを朝子に語ってドラマが終わってしまった。

雑な終わり方。何も解決していないし、邦子の父親のその後や、朝子の母のその後、そして高級高齢者施設を出たさつきと高齢の夫・遠藤仁志(油井昌由樹)はどうなるのか。さつきは母親も高齢者で、いずれ母親のお世話も必要になってくると考えれば、シングルのさつきはいったいどうなる。そのあたり…メインの人物たちのその後がほとんど描かれていないのも中途半端。

結局、深刻な問題をコメディ調に描くだけで何の結末にも至らないまま突然終わってしまった印象。驚きでもあり残念でもあり。


テーマが大きすぎるのですよね。邦子の家の問題はひとつのドラマとしても成り立つようなものだし、さつきの高齢者との結婚ももっと納得のできる描き方もあっただろう。朝子の過去の不倫も不要。なんだか…気持ちのいい落としどころがほとんどないドラマだと感じた。

俳優さん達は素晴らしいのに話が雑でもったいない。

高齢化社会のテーマそのものは今日本が一番考えていくべき話で、もっと丁寧に描けばいいのにと思った。笑いごとにするようなものでもないと思う。…とは言え個々のエピソードでは確かに色々と考えさせられたけれど。

俳優さんは皆うまい方々。特に丹羽さつきの母ヨシ子を演じた白川和子さんの演技が素晴らしい。夫を亡くし、悲しみと寂しさと疲労で弱々しくなっている高齢の女性がものすごくリアル。あまりにも疲れているから娘に問われても「そうだっけ?」と弱々しく答える様子がその状況にいる高齢の女性そのものでした。


林真理子さんがこの話で焦点を当てたかったのは介護する側の視点なのでしょう。介護する側…今50代、60代の(主に)女性たちが社会の中でどのように追い詰められているのかを描こうとしたのだろうと思う。

その解決策があまりにも荒唐無稽なので、何の参考にもならないファンタジーになってしまったけれど、この問題はもっと取り上げられてもいい大切な問題だと思う。


2023年3月13日月曜日

NHK 趣味どきっ!『読書の森へ』本の道しるべ・第1回 角田光代



NHKの 趣味どきっ!…の『読書の森へ』本の道しるべ シリーズ。去年の12月から今年1月にかけての放送。録画を放送の後すぐに見たのだけれど、とても面白かったのでメモしようと録画を残していた。心に残ったものを記録しておく。


第1回 
小説家、児童文学作家、翻訳家 角田光代さん
日本での初回放送日: 2022年12月6日
TV Japanにて


角田光代(1967年3月8日 - )
日本の小説家、児童文学作家、翻訳家。1990年「幸福な遊戯」で第9回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を受賞。2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞受賞。その他にも多数の賞を受賞。著書多数。


------このシリーズで唯一私がよく知る作家さん。角田さんの小説やエッセイは40代に出会った。彼女は私が初めてハマった日本の(ほぼ)同世代の女性の作家さんで、本を集めて一時期よく読んだ。小説もエッセイも面白い。私はここ暫く数年間(本全体をほぼ読まなくなっているので)彼女の本も読んでいないのだけれどまた読みたい。本が面白いから作家さんのことも知りたくなる。楽しく拝見。

角田さんは文章で物語を構築する作家さん。そのせいか本の読み方がこのNHKのシリーズの他の方々と少し違うと思った。興味深い。
トトちゃんがかわいい。


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大きな階段横の壁の本棚

30代に 
・ジョン・アービング
-----偶然。私も30代にアービングにハマってよく読んだ。すごく面白い。

世界文学全集より
・エドガー・アラン・ポー『黒猫』
怖いこと、恐ろしさが忘れられない

異世界を教えてくれた本
松谷みよ子『モモちゃん』シリーズ
目に見えない異世界を感じた

常識レベル
・美内すずえ『ガラスの仮面』


中学時代の愛読書

・太宰治『人間失格』


中学時代に読んで「自分のことを書いてくれている、私のことを書いてくれている」と錯覚するぐらい好きだった。 (主人公が自意識に苦しめられる姿に共感) 20代、自分で自意識をコントロールできるようになると太宰を好きだった自分がものすごく恥ずかしくなった。そして30代の半ばぐらいになってようやく太宰の本当の面白さに気づいた。言葉に対するものすごい新鮮な感覚というのがあると気付いて見直した30代。年齢によって付き合い方が変わる作家。

-----面白い。太宰の「人間失格」は皆通る道なのだろうか。角田さんは中学生で読んだのなら早熟だ。私は大学の18歳の時に読んだ。今でもあの頃独り暮らしのアパートのベッドの上に寝転がって、「人間失格」を読みながら涙をこぼした時に見えていた景色を思い出す。窓から明るい光の射す午後だった。『斜陽』を読んでその後太宰治から離れて時間が過ぎ、30代半ばにふと「あれはなぜ泣いたのだろう?」と思い出して「人間失格」を読み直した。その時に何を思ったかの記憶がほとんどない。あまりピンとこなかったのだろうと思う。この角田さんの言葉で、太宰さんの「文」に気をつけながらもう1回読んでみようと思った。


作家を目指す中で出会った

・内田百閒 
エッセイが声を出して笑うほど面白い。しかし小説を読むと全然違うのでびっくりする。
・内田百閒『サラサーテの盤』
なんでもない話なのにものすごく怖い。現実と現実でないもののあわいをいったりきたりする。するっと現実を抜け出てしまうような感じが好き。

現実が一枚ではない。裏にも何かあるかもしれない。そういうものがすごく好き。自分の書くものにもそういうところがあるのじゃないかと思う。

-----角田さんのエッセイやインタビューは見かければ読んでいたのだけれど、これは初めて知った。角田さんは異世界とかちょっと怖いものがお好きなのだろうか。このインタビューで出てきた「黒猫」も「モモちゃん」も、この内田百閒も「怖い」という言葉が繰り返されている。そういえば以前角田さんがツイッターで「今日はホラー映画を見た。怖かった」と書いていらっしゃるのを見たことがあった。角田さんは怖いものがお好きなのね。そうか~ そういうことを知ったうえで本を読むと、また受け取り方が違ってくるかも。面白い。


読書の森の歩き方

何冊も同時進行で読んでいる。 
本を読むことは喜び。ここではないところに行けたら喜び。

作家としての転機となった本

・開高健『輝ける闇』
60年代 ベトナム戦争を取材する日本人記者の不安や孤独、絶望を描いた。開高健もベトナム戦争に従軍。小説はその経験を元に書かれた。開高健「匂いを書きたい」

角田さんはベトナムを旅して作家が書こうとした「匂い」を感じた。自分の身体を使って体験し、帰ってきて本当に伝わる言葉で書く姿勢に感銘を受けた。 

(読んでから)
目指しているものが遠くなった。
書くことでしか行けないところに行きたい。

これからどんな読書をしたいですか

読みたい本がありすぎる。もう無尽蔵に本が読めるわけではない。それが悲しい。 希望は(だからこそ)どれだけ年を取ろうと、読みたい本がずっとこの先ある。


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本を愛し、本に育てられ、本に浸かり、本と異世界へ旅をし、本を生み出し、本と息をして本と生きる。ほんとにすごいお方。一生をかけて本本本本本と本と共に歩む人生。ほんとにほんと。すごいわ。

これほどに「本=生きること」なお方だったとは。いや作家さんとは皆そうなのか。本のプロの生活というものは皆そういうものなのだろうか。角田さんの本が好きだから、面白いから、そんな好きな本を生み出す作家さんのことをもっと知りたいから、今まで彼女のエッセイやインタビューを読んできたけれど、角田さんがこんなに本漬けの生活をなさっているとは知らなかった。

角田さんの小説を読み始めた最初の頃、私は「彼女の小説は何%ぐらい実体験が入っているのだろう」などと思いながら読んでいた。しかし短編集『三面記事小説』の解説を読んだ時に、あの小説が全て「頭から生み出された創作物」だと知って驚いた。「どうしてこんなに色んなアイデアが出てくるんだろう」と不思議だった。 その上に角田さんはものすごく多作な作家さんなのですよね。それらの小説が全て頭の中で構築されているのかと思うと…あらためて驚く。そんなことができるんだ…と、ただただすごいと。

それだけの多くの創作をなさっている上に、角田さんはまだまだ本が読み足りないと仰る。なんだかすごいわ…とあらためて思った。


私が角田さんの作品に出会ったのは映画の『空中庭園』。まず映画で「おおぉ」と思い、小説を買って読んだらもっと「おおぉ」と思った。不気味。怖いと思った。母親に関する場面でちょっとショックを受けて、そこから彼女の本を読み始めたのがきっかけ。 

その頃私は40過ぎ。10年間日本を離れた後、旦那Aの転勤でまた東京に帰ってきた時に角田さんの作品に出会った。当時の私は浦島太郎状態。そんな時にほぼ同世代の角田さんの本は、「私がいなかった時期」の日本/東京のことを教えてくれているような気がした。『対岸の彼女』を読んだ時も「もし私が日本を離れなかったら彼女達のように暮らしていたのかな」などと思った。角田さんが書く同世代の女性達の話が面白かった。

私はそれまで年齢が近い作家さんの本を読んだことがなかった。角田さんは初めての同世代の作家さん。彼女の本は、それまで読んでいた古い時代の文豪や翻訳もののSFを読むのとは全く違う本の楽しさを教えてくれた。若い頃に同じ時代の空気を吸ってきただろう女性の書く小説(特に短編)は、身近で、想像しやすいというのか、ストーリーの中の空気が以前自分の吸っていたものと近いような気がして、それに夢中になった。すごく楽しかった。


…それにしても、そうか…、角田さんは怖いものがお好きなのか。 それから彼女はとても活発なお方なのですよね。ボクシングにマラソンをなさるそう。そして毎晩よく飲むそうだ。体力と元気とパワーのあるお方なのだろう。 私は最初に彼女をメディアでお見かけしたとき、彼女は内気でシャイな女の子の印象の方だと思ったのですよ。しかしもしかしたら彼女はずいぶん印象と違うお方なのかもしれない。それもまた興味深いです(…interestingってうまく訳せない。面白いとも違う)

角田さんは旅のエッセイも面白い。東南アジアの海で村人と沈む夕日を見る話が好き。ヨーロッパで羊かヤギに囲まれた話もあったっけ?…そうだ、彼女は旅のしかたもすごくパワフル。やっぱり元気のいいお方なのですね。


また角田さんの本を読もう。

本を読む習慣がなくなって怠け癖がついた…どうしようもなく堕落してしまったせいで、私は今Kindleの『ドリトル先生』も苦戦している。私の人生ももう本を読める時間はもうあまり残っていないのに。なんとかしなきゃな~ どうするよ…



2023年3月12日日曜日

WBC 日本vs.オーストラリア 日本が準々決勝進出!



日本またまた勝利。準々決勝進出決定。

結果
日本 7 – 1 オーストラリア

勝った!「オーストラリアは強そうだしどうかな」と思っていたのに全く心配なかった。ほぼ完全勝利…と思ったらオーストラリア、なんと9回裏にホームランで1点だけはいった。最後にすごいねぇ。

日本はこの試合の前から準々決勝進出が決まっていたそうです。だからもしかしたら両チームともリラックスしていたのかも。日本には特にそれを感じた。もう進出が決まっているからのびのびと自由にやったら1回2回でどんどん点が入った。

なにより大谷さんの3ランホームラン!!!やった~!!!!!拍手!興奮したわ。すごい打ち方。しっかりと球をとらえたと思ったら、その直後に全身で球を飛ばしてますね。それで球がぐーんと伸びる。ものすごいパワー。あの打ち方にはあの腕の大きさが必要なのだろう。すごいですね。ほれぼれ。

さてこれで日本はプールBで全勝して1次ラウンド1位突破!会場の応援の人々もうれしそうだ。みんなハッピー。嬉しいね。

準々決勝はプールAのイタリアだそうです。ぇえええフレッチのチーム?嬉しいな。


それでは記録です

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先発ピッチャーは
オーストラリアが W・シェリフ 
日本が 山本由伸

1回表
大谷翔平が右センターへホームラン!L・ヌートバー近藤健介がスコア +3点。ピッチャー Lウィルキンス
日本 3 – 0 オーストラリア

2回表
L・ヌートバーがセンターへ中野拓夢スコア +1点近藤健介が右へダブルでL・ヌートバーがスコア +1点
日本 5 – 0 オーストラリア

4回表
中村悠平ヒットL・ヌートバー四球。ピッチャー B・タウンゼント近藤健介四球。無死満塁大谷翔平四球歩いて中村押し出しスコア +1点
日本 6 – 0 オーストラリア

5回表
ピッチャー L・ドーラン中村悠平が右へダブルで岡本和真スコア +1点
日本 7 – 0 オーストラリア

5回裏
ピッチャー 高橋奎二

6回表
ピッチャー T・ヴァンスティーンゼル

7回裏
ピッチャー  大勢

8回表
ピッチャー  Jガイヤー

8回裏
ピッチャー  湯浅京己

9回表
ピッチャー  Sホランド

9回裏
Hallが右センターへホームラン +1点。ピッチャー 髙橋宏斗
日本 7 – 1 オーストラリア 

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結局この試合も朝の3時半まで起きていて最後まで見た。スターターのピッチャーは山本由伸さん。山本さんもストライクアウト8本!すごい~!

バッターのヒットも沢山。そして守備もファインプレーが沢山あったと思う(眠かったので覚えていないけれど)。いいプレーがあった。


今回私は日本の野球をほぼ初めて真剣に見ているのだけれど、日本には上手いピッチャーがたくさんいる…ということを知った。これは今後、米や中南米のバッター達との勝負が楽しみになってきた。

昨日「日本の野球のやり方がメジャーとは違う気がする」と書いたのですが、やっぱり雰囲気が違いますね。日本人は勤勉…努力を美徳とする国民性の上に技を磨くので、結果職人のように野球が上手い選手が多いのかも…と思い始めた。日本のピッチャーは動きに無駄がなく丁寧で正確。バッターも無駄に力を入れずに楽々と当てているように見える。綺麗な野球。

それが米国や中南米の、パワーと勢いで押していくプレイスタイルとは全く違って見える。

大谷さんのすごさは、日本の野球の丁寧さに身体の大きさによるパワーも加わっているからでしょうか。鬼に金棒だな。だから彼は特別なのですね。

野球はアメフトと違って(オット…ゴメンヨ )身体が大きければいいスポーツではないですからね。日本の野球が強いのは、プレイヤーが身軽で動きが機敏で技も正確…職人的な野球だからなのだろう…と思った。

職人的、丁寧な野球の日本チームと、体力と勢いのブルドーザー的な中南北米エリア。WBCは、日本とアメリカの質の違う野球の戦いになるのかもしれません。面白いです。(もう日本が勝ち抜けるつもりでいる)


今これを書いているハワイの午後3時過ぎ、プエルトリコとベネズエラ戦をやってますが、やっぱり彼らは真剣。ごっついパワフルな野球。豪快な熱い試合をやってる。ベネズエラが強いな。今 「べ 9 – 2 プ 」でベネズエラがリード中。ベネズエラはユニフォームも(南国の鳥のように)派手派手で気合が入っている。彼らにアメリカを叩いて欲しくなってきたわ笑。


HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
(右/RF) 近藤健介 (29)
 (右/RF) 牧原大成 (30)
(指/DH) 大谷翔平 (28)
 (打指/PH-DH) 山川穂高 (30)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (左/LF) 周東佑京 (27)
(1B) 岡本和真 (26)
 (打一/PH-1B) 牧秀悟 (24)
(2B) 山田哲人 (30)
(遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 中村悠平 (32)
 (打捕/PH-C) 大城卓三 (30)

Australia--------------------
(右/RF) T. Kennelly (36)
 (RF) J. McArdle (24)
(指/DH) A. Hall (23)
(2B) R. Glendinning (27)
 (PH) J. Bowey (26)
(3B) D. George (30)
 (3B) L. Spence (24)
(中/CF) A. Whitefield (26)
 (PH-CF) A. Campbell (31)
(1B) R. Wingrove (22)
(遊/SS) L. Wade (31)
 (PH-SS) J. Dale (22)
(捕/C) R. Perkins (28)
 (C) R. Battaglia (30)
(左/LF) U. Bojarski (24)


Pitchers
Japan--------------------
山本由伸 (24)
高橋奎二 (25)
大勢 (23)
湯浅京己 (23)
髙橋宏斗 (20)

Australia--------------------
W. Sheriff (20)
L. Wilkins (33)
B. Townsend (21)
L. Doolan (24)
T. Van Steensel (32)
J. Guyer (28)
S. Holland (29)
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★追記 その後の結果
ベネズエラ 9 – 6 プエルトリコ 
ベネズエラ強いね。勝ち進みそう。

そして
アメリカ合衆国 5 – 11 メキシコ
メヒコがアメリカをボコボコにやっつけてたぞ 😃ウヒャヒャ  これで飴ちゃんは目が覚めるかな。




2023年3月11日土曜日

WBC プールC★米 vs. 英/プールD★ドミニカ共和国 vs. ベネズエラ



午後に見たプールCとDの試合の印象を少しだけ。
まずは敵を知るべし。


プールC 米 6 – 2 英

アメリカと英国の試合。アメリカはメジャーリーグ最強バッターを揃えるチーム。一方英国のメンバーの多くは在米の英国人+英国系米人。アメリカのマイナーリーグやローカルのチームの選手たちが多い。つまりはこの試合、メジャーとマイナーの試合のようなものと見た。

それならアメリカが圧勝かと言ばそうでもなかった。1回表に英国がホームランで1点入れたが、その後のアメリカに点が入らない。え?マイナーリーグ・レベルの球が打てないの?

そして心配していたアメリカのピッチャー問題。今日の米チームのピッチャーは球が遅い。80マイルあたりで投げる。まさかメジャーとは思えないほどののんびり具合。これは…やっぱり米チーム、ピッチャー不足が大問題なのではないか??

そしてそれ以上にアメリカのチームは雰囲気がゆるい。なぜ?
もしかしたら米チームはまだまとまっていないのではないか?

アメリカは3回裏からやっと打ち始めた。そして4回でシュワーバーがホームラン。しかしあまり面白いゲームではなかったので脱落して休憩することにした。結果は勝ったみたいだけれど、このアメリカのチームはあまり強くないのかも。実は数日前、彼らは練習試合でサンフランシスコ・ジャイアンツに負けている。

もちろん彼らが本気を出せば強いのだろうけれど、どうもプレイヤー達にやる気がなさそうに見えるのはいけない。「どうせ勝てるのだから」とのんびり構えているかのようにも見える。チーム内で誰かがヒットを打てば「あ、おれも打とうかな」とちょっとやる気を出すが、そもそもどの選手もこのWBCをあまり真剣に捉えていなそうに見えた。お祭りぐらいに考えてるのかも。きっと彼らは南米勢と当たる時は焦って本気を出すのだろうと思う。


プールD ドミニカ共和国 1 – 5 ベネズエラ

アメリカと英国のゆるい試合と同時に行われていたのがドミニカ共和国とベネズエラの試合。これは…もうこれが決勝でいいんじゃないかと思った。

両チームとも選手達はメジャーの最強クラスがぞろぞろ。去年のワールド・シリーズで見たような選手達がたくさんいる。そしてなによりも一番のアメリカチームとの違いは、彼らは全員やる気満々。全員本気で勝ちにきている。南米の、いつもはアメリカに出稼ぎに来ている選手たちが、今回は国を背負って皆でなんとしてでも勝とうと頑張っている。その気合が見えた。彼らを応援する観客もまた熱狂。会場の熱量が米英戦とは全く比べ物にならない。この南米の国々のプライドをかけた真剣勝負に、(外から刺激を受けなければやる気が出せない)ゆるいUSAチームが勝てるのかと疑問に思い始めた。アメリカは、もしかしたら準々決勝でプールDを勝ち抜いた南米チームに負けるかもしれない。


プールCの試合が終わったら、プールBの韓国とチェコの試合がやっていたので見る。
結果は 韓国 7 – 3 チェコ
途中からチラチラ見て、イケメンのマレク・フルプ選手が出てきたらじっくりみてにやにやした。


日本の準々決勝進出も決まったそうです。おめでと~。
今夜のオーストラリア戦は途中まで見ようか。



WBC 日本vs.チェコ



毎日嬉しいニュースが続きます。今日も勝利!

結果
日本 10 – 2 チェコ

よしよしよし!
今日の先発投手は佐々木朗希さん。2001年生まれの21歳。このお方の評判はネットでのニュースからも伝わってきてました。「100マイル以上で投げる若い選手がいる!」見たい。見たい見たい見たい。佐々木さんを見るのを楽しみにしてた。

そして佐々木さん登場。今日は旦那Aも「見る」とソファーに座る。そして佐々木さんの投げる球が102マイル(164キロ)を出すと「ほォ~こんなに速い球はメジャーにもあまりいないんだよ」と言う。おお、そうなの?すごいね。すごいねすごいね。…と思っていたら1回からチェコのイケメンが打った!ぉおおおおっ!そしてスコア!あ~びっくりした。

一方チェコのピッチャーの球はゆるい。おいっ82マイルで投げてますよ。そして日本のバッターが打てない!ぅわ~…これは調子狂うね。いつも95マイル以上で打ってるから80マイルぐらいは打てないらしい(笑)。…と心配していたら3回に吉田さんが打ったっ!きたーっまた吉田だっ!よしよしよしよしよしだだっ!そしてそこから侍がぽんぽん打ち始めた。

そして佐々木さんはストライクアウトをどんどん出す。すごい~。かっこいい。佐々木さんかっこいいわ。かわいい。かわいいかわいい…LOVE。オバチャンは 佐々木選手に魅了されてしまいました。ファンになった。応援するわ。あの細い身体からどうしてあんなに速球が投げられるのだろう。不思議ね。これからどんどん大きくなる選手。楽しみです。なんとみずみずしい若者…横顔が綺麗。ほれぼれ。佐々木さんを見ていて何度も涙が出そうになった。

佐々木さんのストライクアウトは8本!拍手!素晴らしい素晴らしい。大きな拍手!

ところでこのWBCでは、投手の投げる回数の上限があるらしくて、このレベルでは65本。佐々木さんは66か67本あたりで終了。 佐々木さんが投げ終わった後、カメラが彼の様子を追っていた。しばらくベンチにいる彼の横顔を映していた。その直後に日本の旗が画面に大写しになった。また涙が出そうになる。


そして宇田川優希さんに交代。宇田川さんもスパっとストライクアウトを1本!そしてその後、今日のもう一人のスター宮城大弥さん登場。なんと彼はその後の5回を投げ続けた!すごいすごいすごい~。宮城さんもストライクアウト7本!大きな拍手!ちょうどゲームが終わったのが、宮城さんが68回を投げたときだったそうだ。完璧です。


さて対戦相手のチェコの方々。かっこよかった。もう男臭いおとなの男勢ぞろい…と言う印象。すごいね。彼らが実はアマチュアで他の仕事もなさっていると聞いてまた驚いた。仕事の後に練習してるのかな。努力家なのね。さわやかな印象の素敵なチーム。

ハンサム揃いのチェコ勢。特にワタクシがおぅと思ったのは、マレク・フルプ/Marek Chlup(クルプ?)さん。ヒエ~かっこいぃ~。モデルさんみたいなお顔。24歳。マレクさんは今アメリカの大学でプレーしている若手外野手。この彼がアメコミ?アメコミからそのまんま出てきたような筋肉。ま~なんていい男なんでしょうとほれぼれ。シャープなお顔にまっすぐな太い首。その下にもりもりもりっと大きな肩、腕、胸…そしてきゅっと締まったウエスト、その下の大きなフトモモ。すげ~アメコミ体形だわ。いいね。彼はもうアメリカでプレーしていて成績がいいのならメジャーから声がかかるかも。アメリカの女性達にモテそうだ。マレクさんのことは記録しておこう。キンニク~


それでは記録です

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先発ピッチャーは
日本 佐々木朗希 
チェコ O.サトリア

1回表 チェコ
エラーによりM・Chlupがスコア +1点
チェコ1 – 0 日本

3回裏 日本
吉田正尚が左ダブルで村上宗隆近藤健介がスコア +2点山田哲人が左で吉田正尚がスコア +1点
チェコ1 – 3日本

4回表 チェコ
 ピッチャー 宇田川優希

4回裏 日本

ピッチャー Lフラウチ。 L・ヌートバーがセンターで中野拓夢スコア +1点近藤健介が右ダブルでヌートバーがスコア +1点大谷翔平が右ダブルで近藤健介スコア +1点吉田正尚がセンター犠牲フライで大谷翔平スコア +1点。 ピッチャー J・トメック
チェコ1 – 7日本

5回表 チェコ
ピッチャー 宮城大弥。 M. Cervenka ショートゴロの間にV. Mensikスコア +1点
チェコ2 – 7日本代打

5回裏 日本
牧原大成が左シングルで中野拓夢スコア +1点
チェコ2 – 8日本

6回裏 日本
ピッチャー T・デュフェク 

8回裏 日本
(代打)牧秀悟ホームラン! +1点。 山川穂高が右に犠牲フライで村上宗隆スコア +1点
チェコ2 – 10日本

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いい試合だった。佐々木さんがどんどんストライクアウトで回が速く進んだ。午前0時から見始めたこの試合が終わったのは3時30分ごろ。

勝ち続けて日本の選手の方々が皆笑顔。観客も皆笑顔。すごくいい雰囲気。

私は普段はメジャーばかり見ていて、日本の野球を久しぶりに見ていてるのだけれど、日本の野球はプレーの仕方が違う気がする。面白いです。ピッチャーが上手い人が多いので、これから彼らがUSAチームの最強バッター軍を相手にどこまでいけるか。それから日本のバッターもよく打っているので、これから対峙することになる南北米エリアの剛腕投手達からどこまで打てるのか。それが楽しみです。

今日の午後はUSAチームの初戦をチェックする。

今夜は日本とオーストラリア。オーストラリアは強そうなので、どこまでいけるか。
今夜も見る。


HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
 (中/CF) 牧原大成 (30)
(右/RF) 近藤健介 (29)
 (右/RF) 周東佑京 (27)
(指/DH) 大谷翔平 (28)
 (PH-DH) 牧秀悟 (24)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (左/LF)岡本和真 (28)
(2B) 山田哲人 (30)
(1B) 山川穂高 (31)
(遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 甲斐拓也 (30)

Czech Republic--------------------
(遊/SS) V. Mensik (24)
(指/DH) E. Sogard (36)
 (PH-DH)P. Zyma (33)
(中/CF) M. Chlup (24)
(捕/C) M. Cervenka (30)
 (捕/C) D. Vavrusa (31)
(右/RF) M. Mensik (30)
 (右/RF) J. Grepl (23)
(1B) M. Muzik (26)
 (PH)M. Prokop (20)
(左/LF) W. Escala (24)
 (PH)A. Dubovy (30)
(3B) F. Smola (25)
 (3B) J. Kubica (25)
(2B) J. Hajtmar (35)


Pitchers
Japan--------------------
佐々木朗希 (21)
宇田川優希 (24)
宮城大弥 (21)

Czech Republic--------------------
O. Satoria (26)
L. Hlouch (22)
J. Tomek (31)
T. Duffek (33)
F. Capka (24)
J. Rabinowitz (35)
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2023年3月10日金曜日

WBC 日本vs.韓国



よしよしよしよしっ勝たっ!!!

結果
日本 13 – 4 韓国

よしよしっ日本チーム頑張りましたっ!おめでと~。もうプールBはいけるでしょう。あと残りの試合は、チェコは大丈夫。オーストラリアは強そうなので予想できないけれど。侍ジャパン行けそうだ。

とにかくこのWBC、ラスボスはUSAチーム。しかし南米各国にもメジャー・リーガ―が散らばっているのでどこが強いのかわからない。過去の成績を見たらプエルトリコか。しかしドミニカ共和国やベネズエラもわからない。それでもUSAチームが強いのはお約束。あの最強バッター陣は怖い。


さてまたまた昨夜/今朝ハワイ時間午前0時開始の韓国戦。結局4時の8回表まで起きて見ていた。日本13対4韓国!圧勝です。すごかった。色んなドラマがあってすごく面白いゲーム。


それでは展開を…
ESPNの記録を見ながら振り返る

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先発ピッチャーは
日本 ダルビッシュ・有 
韓国 K.H.キム/K. Kim
今日はダル様がピッチャーよシャープでりりしいお顔がかっこいいわ。 


3回表 
E. Yangが左センターへホームラン!Kangと共にスコア +2点!そしてJu. Leeが右に打ってKimスコア +1点
日本0 – 3 韓国
ぉおおおおおっ韓国いきなりホームランか。やるなぁ。これは油断できない。最初のHRでダル様が焦ったか。韓国が打ち始めた。

3回裏
L・ヌートバーがセンターへ打ったぞ!源田壮亮スコア +1点。ヌ~ト君ありがとー!そこから近藤健介センターにダブルで中村悠平スコア +1点吉田正尚がセンターへ打って近藤健介L・ヌートバーがスコア +2点 ピッチャーT.I. Won。
日本4 – 3 韓国
ぉおおおおおおおヌートバー君が皆を元気づけたか?みんな打ち始めたぞ。侍元気が出てきた。沢山打たれて韓国のピッチャーがナーバスになったか。精神力の戦ですね。

4回表 
ピッチャー 今永昇太

5回裏
近藤健介センター右へホームラン!+1点。ピッチャー B. Gwak。吉田正尚犠牲フライで大谷翔平スコア +1点。ピッチャー C.W. Jeong。
日本6 – 3 韓国
また日本が打つ!よしよし。近藤さん吉田さんが打つ。

6回表
K. Park 右へホームラン!+1点
日本6 – 4 韓国

そして怒涛の
6回裏
ピッチャー Y.S. Kim。近藤健介 無死満塁歩いて中野拓夢押し出しスコア +1点。ピッチャー W.J. Kim。大谷翔平右へ打って中村悠平スコア +1点村上宗隆左へ犠牲フライでL・ヌートバーがスコア +1点吉田正尚右へ打って近藤健介スコア +1点。ピッチャー W.Y. Jung。岡本和真左へ打って大谷翔平がスコア +1点
日本11 – 4 韓国
この回、ほんとにすごかった。日本勢がどんどん打つ。満塁ばっかりになっちゃってすごいすごい。この頃眠くてぼ~としながら見てたけど、点が入るたびにひゃ~パチパチ手を叩いて喜ぶ。野球楽しいね。

 7回表
ピッチャー 宇田川優希。

7回裏
ピッチャー C.M. Koo。ピッチャー E. Leeワイルドピッチで中野拓夢スコア +1点。満塁 吉田正尚歩いて押し出し代走牧原大成スコア +1点。ピッチャー S.W. Park。
日本13 – 4 韓国
ひゅ~またスコア。すごいよ。しかし長いゲームだ。

8回表
ピッチャー 松井裕樹。

9回表
ピッチャー 髙橋宏斗。


8回表が終わったら午前4時になったので眠ることにした。歯を磨いていたら試合が終わったことを知る。日本勝利!!!

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皆さんすごかったですね~。特に吉田さんが打つ打つ打つ。近藤さんも打つ打つ打つ。大谷さん村上さん岡本さん中野さんも打つ。そして何よりも皆が打ち始める勢いを作ったヌートバーさん!彼は出れば間違いなく打つ!そして外野ではとにかく必死にキャッチ。見事なスライディング/ダイビング・キャッチ。すご~い。本当に頼もしいね。彼は前日の中国戦でも活躍していたし、素晴らしい。かわいい愛されキャラ。ありがとう

しかしこの試合を見て思った。野球は選手の心理状態が大きく影響しますね。韓国のピッチャーはプレッシャーで大変だったのだろうと思う。特に6回7回はきつかった。会場の応援もほとんど日本人だし。辛かったと思う。お疲れ様です。


さて中国戦では、侍がもっと打たんといかんと文句を書いていたのですがこの試合は侍よく打った。いいですね。素晴らしい。

今後の話ですが、今回のUSAチームのピッチャーはあまり有名な人が出ていないのですよ。たぶんレギュラー・シーズン前なので最強クラスは意図的に出さなかったのではないかと思う(シーズン前に怪我をされてはチームが困る)。

米メジャーの最強レベルのピッチャーでWBC出ているのはメキシコのウリアスドミニカ共和国のアルカンタラぐらいか。だからUSAチームは最強バッターの強さだけで勝とうとしているのでしょう。

そんなわけでUSAチームと戦うことになったら、彼らは打って打って打ちまくるので、日本もとにかく打たねばならぬ。大谷さんとヌートバーさんはメジャーで慣れているだろうから、吉田さん近藤さんもこの試合のように、そして他の皆さんにもがんがん打って欲しい。❤❤❤❤

今夜も見る。


HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
 (PR-CF) 牧原大成 (30)
(右/RF) 近藤健介 (29)
(指/DH) 大谷翔平 (28)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (走/PR-LF) 周東佑京 (27)
(1B) 岡本和真 (26)
(2B) 牧秀悟 (24)
(遊/SS) 源田壮亮 (30)
 (遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 中村悠平 (32)
 (PH-C) 大城卓三 (30)

Korea--------------------
(2B) T.エドマン/T. Edman (27)
(遊/SS) キム・ハソン/H. Kim (27)
(中/CF) イ・ジョンフ/J. Lee (24)
(1B) パク・ビョンホ/B. Park (36)
 (1B) パク・ヘミン/H. Park (33)
(左/LF) キム・ヒョンス/H. Kim (35)
 (左/LF) チェ・ジフン/J. Choi (25)
(右/RF) パク・コンウ/K. Park (32)
(指/DH) カン・ベクホ/B. Kang (23)
(捕/C) ヤン・ウィジ/E. Yang (35)
(3B) チェ・ジョン/J. Choi (35)


Pitchers
Japan--------------------
ダルビッシュ有 (36)
今永昇太 (29)
宇田川優希 (24)
松井裕樹 (27)
髙橋宏斗 (20)

Korea--------------------
キム・グァンヒョン/K. Kim (34)
ウォン・テイン/T. Won (22)
グァク・ビン/B. Gwak (23)
チョン・チョルウォン/C. Jeong (24)
キム・ユンシク/Y. Kim (22)
キム・ウォンジュン/W. Kim (29)
チョン・ウヨン/W. Jung (23)
ク・チャンモ/C. Koo (26)
イ・ウィリ/E. Lee (20)
パク・セウン/S. Park (27)
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2023年3月9日木曜日

WBC侍ジャパンの初戦(中国戦)を見た



真夜中の11時58分に「あ そうだ今日の試合の開始は0時じゃん」とシャワーを浴びに行く。先に風呂に入る。

ESPNの記録を見ながら振り返ろう

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0時30分が過ぎてテレビの前に帰ってきたらすでに2回。


先発ピッチャーは
日本  大谷翔平
中国  ワン・シャン


1回裏日本 
L.ヌートバーセンターへ。近藤健介四球。大谷翔平四球。満塁。村上宗隆四球押し出しL.ヌートバースコア  +1点。
日本 1 – 0 中国

よしよし。投げるのは「大谷さんだわ」大谷さん久しぶり。やっぱりかっこいいなぁ。小さな頭にがっしりと大きなおカラダ。彼ほどスタイルのいい人はメジャー・リーグにもあまりいない。あまりにスタイルが良すぎて漫画からそのまま出てきたみたい。完璧なスタイル。長いまっすぐな脚。長いフトモモ。ふぅすごいね~。❤❤❤

さて試合そのものは、1 – 0 からなかなか点が入らない。私は中国の野球がどれぐらいなのかは全く知らないが、それにしても中国の選手で米のメジャーリーグの選手はほぼいないのですよね。だからあまり強くないのだろうと思っていた。それなのに侍ジャパン、もしかして中国を相手に苦戦してる?

2回裏日本
ピッチャー  ワン・ウェイイー

そんなわけで3回の裏まで 1 – 0。

4回裏日本
大谷翔平左へダブル!4回の裏に大谷が打った~!近藤 健介L.ヌートバーがスコア。  +2点。 ピッチャー スン・ハイロン
日本3 – 0 中国。よしよし。

5回表中国
ピッチャー戸郷翔征。

そしてまたまた点が入らん。

6回表中国
リャン・ペイが左へホームラン!
日本3 – 1 中国

 6回裏日本
ピッチャー スー・ジャンロン

 7回裏日本
牧秀悟 右センターへホームラン!  +1点。
日本 4 – 1 中国

8回表中国 
ピッチャー  湯浅京己

 8回裏日本
ピッチャー イー・ジェン
そして運命の8回裏。山田哲人が左へ打って大谷翔平がスコア!  +1点。そして満塁で源田壮亮が押し出されて吉田正尚スコア。  +1点。  ピッチャー ワン・ユーチェン。 甲斐拓也 が左にダブルで岡本和真山田哲人がスコア~!!  +2点。
日本 8 – 1 中国
一気に4点~!この辺りは眠くてぼ~っと見ていたので、今米のESPNのネットの情報を見て書いてる。このあたりにヌートバーさんが心配する監督さんに「大丈夫大丈夫」みたいな様子で打ってましたね。彼はかわいい。このころ多分朝の3時半ごろ。起きててよかった。ふぅ。 

9回表中国
ピッチャー 伊藤大海。

そして試合終了!朝の4時頃。

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結果 

日本8 – 1 中国

やったー!勝った勝った!! 起きててよかった。
これで調子が出てどんどん勝ち進んでほしい。

頑張れっ!


日本を応援しますよ。


しかしそれにしても最初は日本チームは緊張していたんでしょうかね。最初は打てていなかったですね。その様子を見ていて「ありゃ~これは大丈夫か」と思ったのよ。というのもワタクシ普段はメジャーリーグしか見ていないのだけど、言いたいのは「メジャーリーグはパワーがすげえよ。ハンパねぇよ」と。

私、日本のプロ野球は今までに大谷さんやダルビッシュ様やイチロー、ゴジラとメジャーリーガーを出してきているので、もう今回のWBCのプールBなんて楽勝だと思っていた。日本チームはプールBのアジア/パシフィック圏なんて全チーム簡単に蹴散らして、アメリカや南米勢と競い合うものだと思っていた。だから(中国の野球の強さは知らないけれど)プールB内で苦戦してたら、どうにもならんぜ。…とちょっと思った。

ピッチャーはいい。大谷さん、ダルビッシュ様、それに佐々木君というハンサム剛腕選手も噂に聞く(楽しみ)。昨日の戸郷さんもストライクを7つも取った。だからピッチャーはいい。あとは打って打って打ちまくれなのですよ。頑張ってくれ。

メジャーリーグの選手、強いですよ。手ごわい。今回の米チームのピッチャーは知らない人が多いが、バッターにはすごい選手がいる。トレイ・ターナー、ム―キー・ベッツ、カイル・シュワーバー、マイク・トラウトがいる。最強レベル。強すぎ。打ちますよ彼らは。ものすごい打つ。無茶苦茶打つ。すげぇよ。南米もメジャー・リーガーが多いのでいい選手が多い。彼らも手ごわい。

いや~頑張ってほしいわ。バッター皆頑張ってくれ~。日本に勝って欲しいわ。


昨夜日本+中国戦と同じ時間に、イタリアとキューバが試合をしていた。テレビで放送していないので何かのAppをダウンロードしなければ見れなかったのでめんどくさくて見なかったのだけれど、イタリアのチームにはデビッド・フレッチャーが弟と共に出てるのだそうだ。フレッチャー兄弟はお母さまがイタリア人のダンサーだそう。見たいねフレッチ。スキ 
結果はイタリア 6 – 3 キューバ

あ、そうだそういえば今日の米チームは、大谷さんのLAエンゼルスと練習試合をして、USA 6 - 0 Angelsで米チームが圧勝。エンゼルスはコテンパンにやられてた模様。大谷さんとトラウトにフレッチ(たぶん他にもいる)のいないエンジェルスなんてどこにも勝てない  (^_^;)\ 

さて今晩は韓国戦だそうですがどうなるか。韓国チームにはメジャー・リーガーが2人いる。ダルビッシュさんのパドレスの同僚のKim Ha-seongさんは覚えている。今夜のピッチャーはダルビッシュ様?韓国はプロ野球のリーグがあるらしくて中国よりも手ごわいのではないか。韓国戦はまたまたこの地では深夜0時。さて今晩は起きていられるか?

侍ジャパン 

頑張れっ!!!




HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
 (PR-CF) 牧原大成 (30)
(右/RF) 近藤健介 (29)
 (PR-RF) 周東佑京
(投指/P-DH) 大谷翔平 (28)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
(1B) 岡本和真 (26)
(2B) 牧秀悟 (24)
 (2B) 山田哲人
(遊/SS) 源田壮亮 (30)
 (遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 甲斐拓也 (30)

China--------------------
(右/RF) リャン・ペイ/P. Liang (24)
(遊/SS) ヤン・ジン/J. Yang ()
(中/CF) 真砂勇介 (28)
(3B) チェン・チェン/C. Chen (28)
(指/DH) レイ・チャン/R. Chang (39)
(1B) ツァオ・ジエ/J. Cao (25)
(左/LF) コウ・ヨンカン/Y. Kou (22)
(2B) ルオ・ジンジュン/J. Luo (28)
(捕/C) リ・ニン/N. Li (28)


Pitchers
Japan--------------------
大谷 翔平 (28)
戸郷 翔征 (22)
湯浅 京己 (23)
伊藤 大海 (25)

China--------------------
ワン・シャン/X. Wang ()
ワン・ウェイイー/W. Wang ()
スン・ハイロン/H. Sun ()
スー・ジャンロン/C. Su (41)
イー・ジェン/J. Yi (22)
ワン・ユーチェン/Y. Wang ()
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2023年3月7日火曜日

NHK Eテレ『東京の雪男』全5話・感想



TV Japanにて。日本での放送は2023年2月4日から3月4日まで。全5話。 


山から下りてきて街で暮らしている雪男・山川ユキオ(磯村勇斗)と、千代田区役所の獣害対策課に務める女性・馬場翠(北香那)。その二人が恋に落ちる。異人種間の恋?

ほのぼのとしたファンタジー系ドラマだと思ったら、様々な問題提起のドラマだったようだ。最初からそのつもりで見ていなかったので、その「お題」が全部でいくつあったのかわからないのだけれど、私が気づいたのは…外国人の人権、環境問題(温暖化)、同性カップルの結婚。

最後の方で出てきた同性カップル(または様々なケースでの)結婚について(=ドラマ内では雪男・ユキオと人間・翠の結婚となっていた)の話は、なぜ「法律上の結婚」が当事者たちにとって必要なのか…その具体的な内容(理由)が台詞の中に出てきた。いいことです。こういうことはもっと説明が必要。

ああそうなのか…と回が進むごとに、このドラマが問題提起ドラマだと少しずつ気付いていったのだが、ドラマそのものが全体にスローペースでほのぼのとしていい雰囲気で、キャラクター達もそれぞれかわいかったり微笑ましくそれが楽しかった。演じる役者さん達も皆自然な演技のうまい方々でそれが心地いい。

さてその問題提起の内容は心に残ったのか…どうだろう。私は個人的には、雪男と翠ちゃんを見ていて「この二人はうまくいけばいいねぇ」などとのほほんと見ていたので、最後の回で「結婚」の真面目な話が出てきて少し驚いたほど。

外国人の人権や同性愛者の結婚に関して、それを具体的に外国人や同性愛者の登場するドラマにするのではなく、「雪男」というフィクションの存在を登場させてオブラートに包む表現をしていたのだと思うが、実はそのせいで(私個人的には)焦点が少しぼやけたかなという気もした。

始めはゆるいSF的な(人ではない)雪男と女の子のファンタジーの恋を見ていたつもりだったので、問題提起型のドラマだったと後から気付き、それなら最初からそのつもりで見ていればよかったと少し思った。 まぁそうでもないのかな。全体にいい雰囲気のドラマなのですよね。摩訶不思議で面白かった。

雪男の磯村勇斗さんはお顔は童顔なのに身体ががっちり大きくてかっこいい俳優さん。気負わない自然な演技。いい雰囲気。そして馬場翠の北香那さんは「鎌倉殿の13人」で公暁の母親つつじを演じていらした…彼女の公暁を止めようと説得する様子が印象に残っていた。うまい女優さん。そして周りを固める俳優さん達も皆達者な方々。普通の町の普通の日常の雰囲気がとても自然。ほのぼの。


それにしても雪男とはどういう存在なのだろう。動物と話しができるのはちょっと羨ましいが「息を吹きかけるとうどんが凍る」ということはやっぱり人間ではないのか。彼とちゅーをしたら唇が凍るの?危ない笑。肌も冷たいのかな。寒いね。


2023年3月6日月曜日

NHK 趣味どきっ!『読書の森へ』本の道しるべ・第2回 福岡伸一



NHKの 趣味どきっ!…の『読書の森へ』本の道しるべ シリーズ。去年の12月から今年1月にかけての放送。録画を放送の後すぐに見たのだけれど、とても面白かったのでメモしようと録画を残していた。心に残ったものを記録しておく。


第2回 
生物学者 福岡伸一さん
日本での初回放送日: 2022年12月13日
TV Japanにて


福岡伸一(1959年9月29日 - )
日本の生物学者。青山学院大学教授。ロックフェラー大学客員教授。専攻は分子生物学。農学博士(京都大学、1987年)。京大農学部食品工学科卒。分子生物学を研究し、遺伝子関連で積極的に発言する。著書は、生命の根源を問う『生物と無生物のあいだ』(2006年)のほか、『動的平衡』(2009年)などがある。わかりやすく書いた科学エッセイも多い。


------NHKの番組で時々お見かけした福岡さん。このインタビューで、福岡さんのお好きな分野が私の興味のある分野と重なると思いながら拝見。好きな分野だからお話しも楽しかった。それから先日感想を書いたヤマザキマリさん、鹿島茂さんのインタビューの内容とも少し重なる部分があると思った。面白い。


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原点

・昆虫図鑑
子供の頃から虫が好き。今も自然科学の専門古書店に通う。蝶が専門。
-----虫の好きな少年。ヤマザキマリさんも虫愛ずる少女でしたね

古書店のお宝

・アルシド・ドルビニ
/Alcide Charles Victor Marie Dessalines d'Orbigny 
『万有博物辞典』(1849年)

芸術品のような博物図鑑 全16巻。現在は古書店で120万円するそうだ。

大学の研究室で手に取る本は 思想の基本

・クリフォード・ドーベル/Clifford Dobell 
『レーベンフックの手紙/Antony Van Leeuwenhoek and His Little Animals』天児和暢訳
レーベンフックの(自作の顕微鏡による)細菌を含めた微生物の観察に関する手紙

・石川良輔 『うちのカメ』
カメの日常生活を綴った観察日記。人間と他の生物との理想の関係
-----これは読みたい!

昆虫を調べることで、世界の成り立ちを知ろうとした

・原色図鑑 世界の蝶 中原和郎/黒沢良彦
蝶の原寸の図鑑

本は未知の世界の扉、入口

図書館に行けば、本の背表紙が呼んでくる


少年時代の愛読書

・ヒュー・ロフティング/Hugh John Lofting
『ドリトル先生/Doctor Dolittle』シリーズ 
全12巻 井伏鱒二訳 ←訳者!山椒魚!びっくり!
物語の面白さ、ストーリー・テリングの楽しさを教えてくれた

ドリトル先生の助手になる少年トミー・スタビンズ君に憧れる

ドリトル先生はスタビンズ君を子ども扱いせずに「Mr.スタビンズ」と彼を呼ぶ。先生は他の大人のように命令したり抑圧することはない。スタビンズ君が求めれば答えてくれるし、教えてくれる。スタビンズ君を公平に自分と対等の人間として扱ってくれる。

後に福岡さんは『ドリトル先生航海記』の翻訳をなさった。
楽しかった。翻訳は究極の精読。


とある一節から…
旅から帰ってきた先生の荷物の少なさに驚いたスタビンズ君に先生は答える
「旅に沢山の荷物など本当は必要ない。そんなものはかえって邪魔になるだけだよ。人の一生は短い。荷物なんかに煩わされている暇などない。…いや、実際、人生に荷物など必要ないんだよ、スタビンズ君」
福岡さんが笑う…これだけ(本を)抱えてしまったので身につまされてます。
-----私も同じです笑。プチ・コレクター気質で物を持ちすぎている。反省。


科学の世界と出会った本

・『SF名作シリーズ』(1967年)全26巻 岩波書店
SFの特徴は奇想天外なありえないことを物語として作る時、魔法を使ってはいけない。「科学技術というものをもとに物語を作る」という論理構造がある。そこが私は科学少年であったので、そういうものを使った物語がつくられるということにすごく共感した。
挿絵も豪華 --- 横尾忠則 和田誠 田名網敬一 真鍋博

-----私も。若い頃にSFをよく読んでいた理由は多分そこなのだろうと思った。いかに(その時代の)人間の知恵を使って「嘘」を本物らしく描くのか。その創造性/クリエイティビティにドキドキする。私に科学の知識がなくても「嘘」が本物らしく描かれていれば楽しい。
この岩波のSF名作シリーズは面白そうだ。検索したら全26巻のタイトルも出てきた。あとで調べよう。
…余談だけれど、そういえば私は人と人の関係=事件を扱ったミステリーものにはハマらなかった。学生の頃にアガサ・クリスティをいくつか呼んですぐに飽きた。人と人のゴタゴタにあまり興味がないからだろうと思う。



その後福岡さんは大学で分子生物学を専攻
大学院を経て1988年に28歳でアメリカへ留学
研究三昧の日々 結果が出ない焦り 人間関係の難しさに苦しんだ

競争に負けることの方が多い。研究も95%ぐらいは思ったようにいかない。失望の中からどうやって希望を見つけてくるかが大事になってくる。その答えを小説に求める。
-----ここ。ここがヤマザキマリさんの「読書を糧に」の話と重なると思ったところ。問題の解決を本に求める


失望の中で導いてくれた本

・松本清張「石の骨」短編集『張り込み』所収
アカデミズムに受け入れられず姿を消す学者を描いた作品。歴史上の大発見をしながらも、認められなかった実在の考古学者をモデルに。

勝者の物語ではなく 敗者の物語。成功の物語はつまらない。負けてしまった者の思いの方にこそ、本当のことがある。そこに開かれた問い。そこから考えることがたくさんある。

敗者の物語から見えてきたことは?

敗者の悲哀を共有するというのは、世界に対して「謙虚」になることであって「謙虚さ」というのは「自己懐疑」でもある。「自分自身がこれでいいのだろうか?自分が言っていることは正しいのだろうか?」でも謙虚さとか自己懐疑ということが、実は「知的」であるということの一番大事なことだと思う。自分を疑えないのは最も知的でない。自分が無謬(むびゅう:理論や判断にまちがいがないこと)であると考えるのは最も知的ではない。そういうことを物語にしてくれている小説家は松本清張。

研究者としてのあり方を小説が気付かせてくれた。

-----Constructive self-criticism/建設的な自己批判でしょうか。このことを私は英国で学んだ。30代の半ばに美大にいきなおそうと大学の予備科/基礎課程(foundation course)に通って学んだ。その時そこの先生達に(物を作るにあたって)Constructive self-criticismを決して忘れるなと何度もうんざりするほど言われた。自分の作品の凡庸さは自分で見つけろということだ。
 そのような「英国式教育」の影響は、その後英国人の気質にも感じた。新聞の歯に衣着せぬ政治家への批判、世情や自国のあり方への批判…「己を信じすぎてはいけない。自信を持ちすぎるな」…それが英国の知性と思慮深さなのだろうと受け取った(個人的意見)。 
ここで福岡さんが仰っている「自分を疑えないのは最も知的でない」…自己の間違いを見つけ、それを正しながら次に進む…ことは人が生きていく上でも大切なことだと思う。


読書の新たな楽しみ方(コロナ禍の日々の中で)

かつて自分が読んで素晴らしいなと思った本を再読すると、より豊かな読書になることに気付いた。

・丸谷才一『笹まくら』
緻密な構造をもって作られた構築的小説。戦中、戦後と時代を行きつ戻りつしながら主人公の人生を描いた。入り組んだ小説。笹まくら年表を作ってみた。作家の創作を追体験しながら読むことができた。面白さ、緻密さを再発見できた。じっくりと読む楽しみ。


これからどんな読書をしていきたいですか?

現代社会では、すごくファストを求められていて、とにかくあらすじを早く知りたい。それがビジネスにも繋がるみたいな風潮がある。私はそれに反対したい。小説、本の面白さっていうのは、あらすじとか結末とか、プロットじゃないわけです。そのひとつひとつのプロセスが大事だし、それをどう書いているかっていう、パズルの一つ一つの結びつきが大事なんですね。だからやはり読書は、ゆっくり読まなきゃいけないし、じっくり味わうべきものだと思う。

-----このお言葉は、このシリーズ第7回の鹿島茂さんの「大長編を読む」のお言葉にも通じますね。とにかく全部読む。読書はそのストーリー/プロット以外にも楽しみがある。読み進むプロセスが大切だと。
また「じっくりと読む」ということは、ヤマザキマリさんの…本の難しい箇所も「飛ばさないで立ち止まって反芻してみたり」という読み方にもつながると思う。
…読書の楽しみ方を言葉にしてくださることで、私も刺激を受けました。たしかに。たしかにそのとおり。読書の楽しみ…なんとかしなければ。元々本は好きな人間だったのに、ここのところ何年もまともに本を読んでいない。大変な問題。
そういえば動物ものが好きだったのに『ドリトル先生』は読んでいなかった。この番組を見てさっそく『ドリトル先生』をkindleで購入。読み始めた。




2023年3月5日日曜日

春の元気な太平洋写真



海亀は海に行った。海は激しく動いていた。元気がいい。
ザッバーン!ヒェ~ なんだか嬉しいね。元気になる。写真を撮った。

小さな魚もいた

それにしても北斎にはなぜ水飛沫の形が見えたのだろう?