能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2024年3月27日水曜日

米ドラマ FX『フュード/確執/Feud: Capote vs. The Swans』(2024) Feud シーズン2:全8話 ニューヨーク上流階級の再現






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『Feud: Capote vs. The Swans』 (2024)
TV Series/米/カラー
/1話45分・全8話/
作:Ryan Murphy, Jaffe Cohen, and Michael Zam
監督:Gus Van Sant, Max Winkler, and Jennifer Lynch
脚本:Jon Robin Baitz』
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なぜカポーティはNYの上流階級の女性達と交流しようとしたのだろう???


ヒットメイカー、ライアン・マーフィーによるドラマ『Feud/確執』のシーズン2「Capote vs. The Swans」。


ドラマ『Feud』シリーズは過去の有名人達の諍いやいがみ合いをとりあげて描くシリーズなのだろう。シーズン2では作家トルーマン・カポーティと彼の女友達…1970年代のニューヨークの上流階級の女性達との争いを描いた。

彼と彼女達の「Feud/確執/争い」のきっかけは、カポーティが1975年にエスクワイア誌に書いた短編小説「La Côte Basque 1965」…彼が上流階級の女友達/彼女達のプライバシーを小説として暴露したことによる。ドラマでは最終の第8話が終わるまで彼と彼女達の仲が元に戻ることはなかった。

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Feud: 確執、不和、宿恨、反目、争い
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最初はどのような「争い」の話なのだろうと思っていたが、実際のドラマはカポーティの『La Côte Basque 1965』後の酒に溺れた晩年の様子と、女性達/スワン達のそれぞれのその後の様子を描いたものだった。一旦エスクワイア誌の暴露記小説が世間に出てからは、女性達とカポーティが接触することはない(クロエ・セヴィニーの演じる C.Z. Guestのみ交流があった)。そのためドラマは「Feud」とは言いながらも劇中で「争い」が起こるわけではない。

カポーティは女性達との友情を失った頃から酒に溺れ、迷い、創作もままならず次第に落ちていく…そのような彼の晩年を描いた伝記的なドラマだった。



★ネタバレ注意



最初に第1話を見て、カポーティと女性達を取り巻く当時の時代の背景を知ることが必要だと感じたので、まずは資料を読んだ。その中で一番良かった記事がエル誌のこれ:

★毒家族に生まれて Vol.10 トルーマン・カポーティ~毒親育ちの少女を救おうとした鬼才作家~

このドラマで描かれたのは(脚色はあるものの)ほぼこの記事と同じ。最初はドラマについていけるのかと心配したが、この記事にはずいぶん助けられた。


(書かれた当時は)ただ有名人のゴシップであっても、長い時間が過ぎればそれは文化的な歴史の記録となる。このドラマのカポーティをめぐる話も、1970年代当時は単なる有名人のゴシップ記事だったのだろうと思う。しかしそれが今でもファッション誌の記事となり、またそれを題材にしたドラマや映画が作られる理由は、カポーティとスワン達の生きた世界が(前時代的に)大変豪奢で別世界的であり、彼らを取り巻くNY社交界の様子は歴史的/文化的にも特別な意味があったからなのだろうと思う。

ドラマは当時のゴシップ記事の再現。しかし主人公は時の人/有名なベストセラー作家トルーマン・カポーティ。そして彼の友人達…超がつくほどの大富豪の奥様方…当時のニューヨークの上流階級の女性達は華やかで豪華で洗練されていたからこそ彼女達のことは今でもファッション史の一幕として語り継がれているのだろう。


ライアン・マーフィー氏がこの時代をドラマにしようとしたのは、カポーティ―の晩年を描こうとしたのと同時に、(今は失われた)華やかな古い時代のニューヨークの上流階級の様子を映像として描きたかったからなのだろうと思った。劇中でも「現代のGilded Age/金箔の時代」の言葉が使われていたが、古い時代の上流階級が存在した時代は1970年代に終わりを告げた。マーフィー氏が描きたかったのはニューヨークの上流階級の「最後」の姿。かつてイタリアの映画監督ヴィスコンティが19世紀から20世紀初頭の貴族の生活を映像化したのと同じように、マーフィー氏も1970年代までニューヨークに存在していた上流階級の様子を描きたかったのだろうと思う。

全編に当時の固有名詞がふんだんに出てくる。モデルやアーティスト、スタジオ、写真家に雑誌、作家、映画などなど、1970年代の固有名詞がこれでもかこれでもかと何の説明もなく出てくる。ドラマを見ていてそれらの固有名詞がどれだけ理解できるのか、ファッション・スノッブ用のテスト問題であるかのようだ。まったく呆れるほどスノッブなドラマ。しかしそれを描かなければカポーティの生きたスノッブな世界を表現することは不可能だったのだろう。


本題の「Feud/争い」の内容はそれほど重要ではない。
カポーティ本人は自分の書いた小説のために女性達との友情が絶たれ、勝手に酒に溺れて弱っていくし、一方女性達は集まって文句を言うばかりで何か行動を起こすわけでもない。だから「争い」が起こるわけでもない。


ドラマの目的は、
あくまでもカポーティの晩年を描くこと。
そしてニューヨークの最後の上流社会の再現なのだろうと見た。


私が一番興味を引かれたのは、カポーティと母親の関係。カポーティの母親リリー/Lillie Mae Faulkを演じるのはジェシカ・ラング/Jessica Lange。

ジェシカ・ラングさんは感情的で業の深い女性を演じたら世界一。女の情念を演じたら天下一品。オンナとは恐ろしい…それを演じる最高の女優。色気も生半可ではない。心をわしづかみにされるよう。彼女は今年74歳だそうだが、今でもねっとりと生々しくオンナオンナでセクシーですごいと思う。彼女は昔からそう。独特。このドラマでも息子のカポーティを誘惑するように身体をくねらせ上ずった声で話しかける様子を見て、まったくこの女優さんは今でもこんなにオンナなんだとくらくらした。好きだ。

余談だが彼女の舞台を昔ロンドンで見た。『欲望と言う名の電車』のブランシュを演じていらした。前から5列目ぐらいの席で見た。


ところで私はゲイの方々の多くは彼らの母親と「何か特別な繋がりがある」のではないかと以前から思っている。様々なインタビューや手記などでゲイの方々と彼らの母親との関係を知るたび、何かよく知られた「パターン」があるのではないかと思うほど。このドラマでもカポーティと母親の強い関係が描かれていた。

カポーティの母リリーは美しい人だった。母親というよりもオンナであることを優先する人だったらしい。カポーティは母に憧れる。しかしリリーは彼がゲイであることも受け入れなかったそうだ。屈折した母親への愛情。彼は常に母に愛されたいと願っていた。

リリーが夫(カポーティの父)と離婚し大富豪カポーティ氏と再婚したのはトルーマンが9歳の時(トルーマンはカポーティ氏の養子となる)。カポーティも母親の再婚と共にニューヨークで暮らし始める。そしてリリーはニューヨークの社交界に出入りするようになった。しかし南部出身のリリーが(階級社会がまだ残っていた)ニューヨークの上流階級に受け入れられることはなかった。その後それを苦にして彼女は命を落としたという。


カポーティはなぜ上流階級の人々の集う社交界に出入りするようになったのか?なぜわざわざ(彼を道化者だとさえ呼ぶような)上流階級の人々に近づこうとしたのか…その理由は彼の母親にあった。ニューヨークの社交界に溶け込めなかった母親を見ていたカポーティは作家として成功し、自らも上流階級の人々と交流するようになる。

知的な作家のグループや出版業界の落ち着いた友人関係もあっただろうと思う。しかしカポーティは彼の母親の叶わなかった夢「社交界に仲間として受け入れられる」ことを望んだ。そして上流階級の美しく華やかな女性達との交流を愛した。彼はおそらく自分がそこに完全には受け入れられないこともわかっていたのだろうと思う。しかしそれでも彼はニューヨークの最後の「Gilded Age/金箔の時代」…その華やかで豪華で美しい人々が集う上流階級の社交界にメンバーとして受け入れられることを願った。


1966年、カポーティは『冷血/In Cold Blood』の大成功の後、各界の著名人を集めて20世紀最大の舞踏会と呼ばれる「Black and White Ball」を主催した。誰かのパーティにゲストとして招かれるのではなく、彼は最大の舞踏会の主催者として社交界に君臨したかったのだろう。その様子を伝える記事…

★20世紀最大の舞踏会「Black and White Ball」を知っている?
https://www.harpersbazaar.com/jp/fashion/celeb-fashion/a32135713/black-and-white-ball-200415-hb/



『冷血』の成功と「Black and White Ball」の後、カポーティは大作を書かなくなる。いくつかの短編を書いた後、1975年に件の「La Côte Basque 1965」がエスクワイア誌に掲載され、その後の彼は1984に亡くなるまでアルコール中毒に苦しみながら過ごしたという。

彼の死後1986年に「La Côte Basque 1965」を含む作品を集めた『叶えられた祈り/Answered Prayers』が出版される。生前カポーティ本人が「私のプルースト的作品になるだろう」と書き進めていた『叶えられた祈り』が完成することはなかった。


第8話はカポーティが亡くなる前に『叶えられた祈り』が完成していたと想定した「完全な創作ドラマ」となっている。「La Côte Basque 1965」で傷つけた友人の女性達とのその後を描いた内容であったが、その作品を書いている間、母親の幻がカポーティを苦しめる。まさに毒親。その後劇中でカポーティは自らその原稿を燃やしている。

ドラマの最後に『叶えられた祈り』の完成した原稿は未だ見つかっていないと記された。


私は第7話まで、このドラマはカポーティの晩年の様子を描いただけのゴシップ再現ドラマだとばかり思っていた。しかし第8話での彼の母親との関係が描かれてもう少しカポーティのことが理解できた気がした。

おそらく『叶えられた祈り』は完成しなかったのだろうと思う。冷血』の後、カポーティは燃え尽きたのだろう。
彼は『冷血』で大成功したノンフィクション・ノベルのスタイルで(彼が愛し親しんだ)ニューヨークの最後の上流社会を描こうとした。母の無念を晴らすかのように上流社会の女性達と交流。洗練され美しい上流社会に深く踏み込み、その明暗をノンフィクション・ノベルとして描きたかった…自ら「プルースト的」だと呼ぶ作品を書きたかったのだろう。

しかしその夢はかなわなかった。酒に溺れた彼に大作を書き終える力は残っていなかった。


第1話の感想で書いた通り、熟年の女優さん達がほぼ同世代なのでそれも楽しかった。昔『アリー my Love/Ally McBeal』で可愛かったキャリスタ・フロックハートさんが、ジャクリーン・ケネディ・オナシスの辛辣な妹を演じていてまるで別人なのに感心した。女優さん達全員が素晴らしかった。そしてカポーティを演じたTom Hollanderさんがすごかった。大きな拍手。


これがドラマとして高い評価となるのかはよくわからない。好みは別れると思う。全4話ぐらいで収まる内容だとも思った。ただ時代の再現映像として好きな人にはとても興味深いドラマだと思う。私は楽しんだ。このドラマで今まで知らなかったカポーティの晩年を知ることが出来てよかった。




2024年3月25日月曜日

Gotye, Kimbra, FISHER, Chris Lake, Sante Sansone - Somebody (2024)



別れの歌



Gotye, Kimbra, FISHER, Chris Lake, Sante Sansone - Somebody (2024)
Somebody (2024) – Single
Release: April 5, 2024
© 2024 Samples 'n' Seconds Records, 
under exclusive licence to Universal Music Operations Limited



今英国のcommercial pop club chart/upfront club chartに入っている曲。アメリカのダンスチャートにも入っていたと思う。

この曲は2011年にリリースされたGotyeさんとKimbraさんのシングル曲「Somebody That I Used to Know」のリミックス。この曲は2011年のBillboard Hot 100をはじめとして全世界18ヶ国で1位を獲得。2012年に一番よく売れた曲。しかし私はその当時この曲を知らなかった。

昔の大ヒット曲のリミックスなので今また売れているということでしょうか。


★Gotye

Wouter André "Wally" De Backerさん。1980年生まれのシンガー・ソングライター。元々はベルギー生まれで、2歳の時にオーストラリアに移住。

★Kimbra
Kimbra Lee Johnsonさん。1990年生まれ。ニュージーランドのシンガー・ソングライター。ポップスの曲にR&Bやjazz、rockの要素を加えた曲を書くことで知られる。ARIA Music Awardsに二つのGrammy Awards、それから7つのNew Zealand Music Awardsを受賞。

★FISHER
リミックス担当。Paul Nicholas Fisherさん。オーストラリア出身のDJ、Music Producer。TechnoやHouseの曲を手がける。現在は米国ロサンゼルス在住。2012年から活動開始。

★Chris Lake
リミックス担当。英国のelectronic dance music producer、そしてDJ。1982年生まれ。Houseやprogressive houseを手がける。

★Sante Sansone
リミックス担当。イタリア人のDJ。1994年生まれ。2010ねんより活動開始。英国のレーベルと契約し曲をリリース。欧州各地で活躍中。



※訳注
よくわからない歌詞があったので旦那Aに聞いてみたらこういう意味だと言う。

● You said that you could let it go

この itとは「彼の昔の恋愛」の意味で
=You said “I can let it (=my old relationship) go”.
あなたは「僕は昔の女との関係を終わりにしてもいい」と言った

● And I wouldn't catch you hung up on somebody that you used to know
そしてこの行の主語も上の行から続いて「あなた」で、
=You said “You won’t catch me hung up on my ex girlfriend
あなたは私に「君は僕の元カノへの未練/執着を見る(捕まえる)ことはないよ」と言った。

…という意味だそうだ。あ~これはわからなかった。確かにこれなら意味が通るので採用。


Somebody
Gotye, Fisher, Chris Lake, Kimbra & Sante Sansone
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[Verse 1: Gotye]
ある種の哀しみの中毒になることもある
終わることを受け入れるように いつも終わることを
だから僕たちの関係に 意味がないとわかった時
Well, 君は言った 僕らは友達でいてもいいと
でも僕は 正直終わってよかったと思ってるよ

[Verse 2: Kimbra]
時々 あなたがいつも私を欺いてたことを考えてる
でもあなたは それが私のせいだとといつも思わせた
でも私はそんな風には生きたくない
あなたが言った全ての言葉を深読みしてみる
あなたは(彼女とのことを)終わりにしてもいいと言ったし 
それに私に(あなたの)以前知ってた人への未練を見ることはないって言ったでしょ 


[Chorus: Gotye]
でも僕を切り捨てなくてもいいだろ
何事もなかったかのように、僕らがなんでもなかったかのように
それに僕は君の愛なんていらない
でも君は僕を他人のように扱う それがすごく辛い
No, 君はそんなに自分を貶めて酷いことをする必要はなかったんだよ
君の友人にレコードを取りに来させて 連絡先の番号まで変えるなんて
でもそんなもの いらないのかもね
今 君は 僕が過去に知っていた誰かでしかない

[Outro: Gotye]
Somebody (I used to know)
Somebody (Now you're just somebody that I used to know)
Somebody (I used to know)
Somebody (Now you're just somebody that I used to know)

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Written By Gotye, Luiz Bonfá, FISHER, Chris Lake, Sante Sansone, Kimbra & Lucas Taranto


2024年3月24日日曜日

MLB★Spring training・ドジャース vs エンゼルス (2024/3/24, 25, 26)これからMLBとどうつきあおうか?



さて、うちが契約しているケーブルテレビのパッケージのチャンネル・リストから、今までエンゼルスの野球の試合を放送してくれていたBally Sports Westが落ちた。もうエンゼルスの番組が見れなくなるらしい。
ぅわあああ~ものすごいストレスよそれ。


ところで今日は、先日の韓国でのシーズン開幕のスペシャル試合の後、初めてのドジャースの(練習)試合。なんと相手はエンゼルスでござる。これは見なければならない。しかしテレビのBally Sports Westが映らない。

ネット上をつついていたらMLBのAppで試合が見られるらしいことに気がついた。早速Appをダウンロードしてみたら今日のドジャース対エンゼルスの試合がライブでやっていた。喜喜喜喜喜喜…


さて久々の大谷さんはドジャースでどうしているだろう。色々と大事件らしいですがそれはおいといて…とりあえず野球が見たい。エンゼルスとドジャースの野球が見たい。

というわけでipadで見始める。

とうとう青いユニフォームの大谷さんを見る不思議。先日の韓国での試合はテレビで見れなかったので、青いユニの大谷さんを見るのは今日が初めて。

…とうとうドジャーズに行ってしまったのだねぇ…。
お元気そうよ💕
青いユニにOHTANIの文字が…

そして9回の表。アデル君で締め。
途中でネト君が頑張ったりしてエンゼルスに3点入ってよかった。


結局最後まで見てしまった。結果は

Angels 3 – 5 Dodgers



おつかれさまです。
大谷さんお元気そうでよかった。


さて海亀はどちらのチームを応援したいのだろう?う~む難しい問題だね。

今のところはまだエンゼルスですね。もうフレッチもウォルシュもいなくなったけれど、モニアックやオホッピがいる、レンドン、トラウトにアデル君にヒーホーにネト、ドルーリーもいる。そうだシャヌエル君もいる!今年は監督が変わったそうだ。まぁ、エンゼルスは色々とGMとオーナーがダメダメのゆるいチームではあるけれど、そこはなおエの弱いチームだからこそ愛着もわいて応援したくなる。


なによりも今日、この小さなipadの画面で見ていて思った。私はさぁ~、試合ももちろんそうなんだけれど、それ以上にエンゼルスの結果を追う習慣が変わってしまうのがイヤなのだね。試合も見たいけれど、もっと見たいのはグービーさんにエリカちゃんの喋り。

シーズン中の全試合を見るわけではないのだけれど、去年までシーズン中は毎日エンゼルスの試合後の解説番組の録画を見るのを習慣にしていた。それがこれから見れなくなるのが何よりも残念残念残念。グービーさんにエリカちゃんにサーモン先輩ギャレット・アンダーソン様、バレンタインさんパトリック・オニールさんの馴染みのお顔が、これから全く見れなくなるかもしれんと思うともう悲しい悲しい悲しい😭。それから『Angels Weekly』で試合以外のチームの様子も見たい。

それにしてもケーブル会社、どこのチームも全く見れないなんておかしいじゃん。ダメじゃんダメダメ。怒怒怒怒怒。せめてエンゼルスは放送してくれよぉ~~~~😭。


大谷さんとドジャースはたぶんポストシーズンまで我慢かな~。
今日の試合はムーキーの捻りジャンプ投げがかっこよかったわ。すごいね。

なかなかね…、ドジャースはナショナル・リーグなので馴染むのが難しいのよ。今までアメリカン・リーグだったからアストロズやレンジャースやマリナーズを身近に感じていた。そうそうそれから地区は違うけれどレッド・ソックスやヤンキースもアメリカン・リーグだし。なかなかナショナル・リーグのチームには馴染みがない。

それにドジャースはこれから勝って勝って勝って勝って勝ち続けるんだろうからさ、それはそれでつまらんと言えばつまらんのよ 😉 ダメな子ほどかわいいもの…

しかしともかくエンゼルスのテレビが映らなければ、全てはポストシーズンまでおあずけということかもしれんね。つまらんな~。それでも時々FOXやMLBのチャンネルで見られる試合は見ようと思う。


追記!
3月25日(月)の試合は…

Angels 6 – 0 Dodgers

やったー!オホッピ君がホームランで3点!トラウト兄さん打ってレンドン爺スコア4点!そしてシャヌエル君が打って6点!すごーい😍


またまた追記!
3月26日(火)の試合は…

Angels 4 – 3 Dodgers

昨日は全く試合を見れなかったのだけれど、今日は ipad で途中から見た。エンゼルスが3点リードしていたのにドジャースが追いついた。9回で同点だったので延長かと思ったが9回裏でエンゼルスのネト君とロペス君の頑張りで4点!!! ヤターッ

それにしてもドジャースはどんどん打者を変えていて、いかにも練習試合の様子だったのに、エンゼルスはほぼ全員がフルラインナップ…本メンバーがそもそも若い選手ばかりだからなのだけれど、それでもドジャース相手に勝ててよかったです。

さて今日でスプリング・トレーニングの練習試合も終わり。レギュラー・シーズンが今週の木曜日からスタート。ドジャースもエンゼルスも頑張ってください!私は時々見れるゲームだけを見るわ。

しかしMLBのAppで見る試合は元々Ballly Sports Westの放送内容で、試合が終わって早速エリカちゃんがネト君にインタビューを…というところでぶちっと切りやがった。チクチョー やっぱりエンゼルスはBallly Sports Westで見たいよね~。


2024年3月21日木曜日

Zara Larsson - You Love Who You Love (2024)



女友達にあの男は駄目よと言っている



Zara Larsson - You Love Who You Love (2024)
Album: VENUS
Released: February 9, 2024
℗ 2023 Sommer House, under exclusive license to 
Epic Records, a division of Sony Music Entertainment



今英国のcommercial pop club chart/upfront club chartに入ってる曲。今までにも何度か取り上げたザラ・ラーソンさん。スウェーデンの出身のアーティストですが、彼女はコンスタントにヒット曲を出してます。この曲は2月にリリースしたアルバム『VENUS』からの曲で、アルバムはスウェーデンで3位、英国では15位。それ以外にもノルウェーやフィンランドでもチャート入り。特に北欧で人気のようです。


★Zara Larsson
Zara Maria Larssonさん。スウェーデン出身のシンガー・ソングライター。1997年生まれ。10歳の頃から才能を見いだされ歌手デビュー。2015年にエピック・レコードから世界デビュー。欧州と米国の両方でダンスチャートの常連。


You Love Who You Love
Zara Larsson
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[Verse 1]
彼にぞっこんなのね 悲劇ね
彼を独り占めしたいのね (Ah)
それにあなたの家族にとっても彼は完璧だものね
でもカーテンの裏で、彼は別人になる (Ah)

[Pre-Chorus]

あなた いつ良識を持てるの?
彼はあなたを貶めるでしょ あなたを褒めるより
彼は天国から遣わされた人じゃない
No, 彼は天国から来なかった 証拠を見てみてよ

[Chorus]
Girl, 彼はやめなさいよ
友人として言ってるの
彼があなたに強いた問題はあんまりよ
私もう十分あなたに言ったよね
でもあなたは聞きたくないのね
あなたは言う「愛する人を愛するだけ」
長くはかからない、時間の問題よね
あなたが私に連絡してくるまで「だって彼に泣かされたから」って
もうたくさん
だってあなたは私の言うことを聞かないもの
あなたは言う「愛する人を愛するだけ」


[Verse 2]
私達 まるでぐるぐる回ってるみたい
彼はわかっててそうしてる あなたを側に置くために (Ah)
この毒のある愛は あなたを狂わせる
彼は約束するのよね「変わるから」って でもいつも同じ

[Pre-Chorus]
あなたいつ良識を持てるのよ? (When will you? Mm)
彼はあなたを貶めるでしょ あなたを褒めるより (Mm)
彼は天国から遣わされた人じゃない (Mm)
No, 彼は天国からは来なかった 証拠を見てよ (No, no, no, no)

[Chorus]

Girl, 彼はやめなさい
友人として言ってるの
彼があなたに課した問題はあんまりよ
私もう十分あなたに言ったでしょ
でもあなたは聞きたくないのよね
あなたは言う「愛する人を愛するだけ」
長くはかからない、時間の問題よね
あなたが私に連絡してくるまで「だって彼に泣かされたから」って
もうたくさん
だってあなたは私の言うことを聞かないんだもの
あなたは言う「愛する人を愛するだけ」


[Bridge]
たぶんいつか、あなたにもきっとわかる
あなたが愛を探しているのなら それは彼じゃない
私 壊れたレコードみたいに繰り返してる
でもあなたもわかったほうがいいわ


[Chorus]
Girl, 彼はやめなさい (Give him up)
友人として言ってるの
彼があなたに課した問題はあんまりよ
私もう十分あなたに言ったよね
でもあなたは聞きたくないのよね
あなたは言う「愛する人を愛するだけ」
長くはかからない、時間の問題よね (Matter of time)
あなたが私に連絡してくるまで「だって彼に泣かされたから」って
もうたくさん (Is enough, is enough)
だってあなたは私の言うことを聞かないんだもの
あなたは言う「愛する人を愛するだけ」

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Written By Zara Larsson, MNEK, Karl Ivert & Kian Sang




米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) 第5話 Broken to the Fist :按針君が馴染んできたかな



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『Shōgun』(2024) TV Mini Series
/米/Hulu, FX/カラー/55–70 minutes
Creators: Rachel Kondo, Justin Marks
Based on Shōgun by James Clavell
No. of episodes: 10話
Release: February 27, 2024 – April 23, 2024
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米国 FXにて。オリジナルの放送は2024年3月19日。


前回と同様、時代はそれほど動かなかったけれど個々のキャラクターの関係性を描いた回。按針君がキャラとしても俳優さんとしてもドラマに馴染んできたのではないか。もう彼も怒鳴ってばかりではなく徐々に環境にも馴染んできた感じかな。普通に喋ってますね。親しみやすさも見えてきた。日本の生活にも慣れてきたということか。

私もドラマの雰囲気に馴染んできた。楽しんで見てます。


※追記(3月24日)
週末23日に旦那Aと再度鑑賞。旦那Aは初めて。旦那Aがこの回を「今までで一番よかった」と言った。上で私は軽く「按針君が日本に馴染んできた」と書いたけれど、この回は確かに二つの文化の「どうしても埋めることのできない溝/違い」が描かれた回でもありましたね。按針が日本に馴染んだと言うよりももっと深くその「違い」に踏み込んだ回でもある。このドラマで描かれた1600年の日本は、今の日本人が見てもとんでもない異文化(人の命が軽い)であるわけで、そこに現代の西洋人そのままの価値観を持った按針がその「違い」を経験する様子が興味深かったそうだ。



★ネタバレ注意 内容を書いてます



なんと三角関係勃発です(もちろん按針と鞠子さんのことは誰にも知られていないことになっているけれど)。

鞠子(アンナ・サワイ)の夫・戸田広勝/文太郎(阿部進之介)が生き残っていた!そして網代にやってきて按針/ジョン・ブラックソーン(コスモ・ジャーヴィス)と藤さま(穂志もえか)の家に泊ることになる。藤様は文太郎の姪。それでおじの文太郎が按針の家にやってきた。

さて視聴者にはわかっている…これは三角関係だと。鞠子さんも文太郎の姿を見て顔を曇らせる。夫が助かったのに鞠子さんは喜ばない。この状況は緊張しますね。 

…歴史上の人物と照らし合わせれば戸田文太郎は細川忠興だそう。この細川忠興は妻のガラシャを溺愛し嫉妬深いことで有名。ガラシャは彼と離婚したかったのだけれどカソリックなので離婚できなかったという話もありますね。ガラシャはなかなか胆の据わった女性だったそう。

このドラマでも文太郎は粗暴。鞠子さんのことも大切にしていない。その様子を按針が見て眉を顰める。按針は文太郎に酒飲み競争を仕掛けて二人ともふらふらになる。

それにしても文太郎はまだ鞠子さんと按針のことも知らないのにあれだけ粗暴だとすると、もし今後彼らのことが知られたらただでは済まないぞ。それから藤さまの表情を見ていて、どうやら彼女は鞠子さんと按針のことを知っているのかなと思った。


前回に続いて按針君の日本を知る旅も続いている。雉をもらって英国式に熟成させようとしたら傷んで周り中で大ヒンシュク。ところでこの話…私英国で実際に友人から聞いたことがある。英国の北部出身の友人が、親戚が雉を仕留めたら小屋で(ウジが沸きそうなくらいまで)熟成すると言っていた。驚いたら「本当だってば」と言っていた。マジか、それは食べたくない。

按針はまたウサギのシチューも料理してヒンシュクを買っていた。カワイソー。「シェリーがないとダメなんだよな」と言っていたけれど何を入れたのだろう? 


そしてもう一つ。命の価値の違い。これは悲劇。そもそも按針君はあのハエのたかったキジをどうするつもりだったのだろう?熟成とは言っても湿気の多い日本と寒い英国では熟成の時間も違うと思う。この悲しい顛末に、按針君が驚き狼狽えて怒って怒鳴り始めるのも無理はないと思った。


前回の息子の暴走を聞いて吉井虎永(真田広之)が軍を率いて江戸からやってくる。真田さんかっこいいわ。ハリウッド・スケールの軍の様子がすごくいい。スケールが大きくて楽しい。

そして天変地異。ずいぶんCGが大げさな気もしますが虎永さんが無事でよかった。しかし虎永は彼の軍の半分以上をこれで失ったのではないか。まずいだろうそれは。


そして最後は二階堂ふみさんの淀殿…落葉の方。いいですね~。怖いわ。二階堂さんが20歳の時のお茶々さんも良かったけれど、いま29歳の二階堂さんのラスボス感はとてつもない。あの高い声が妖怪のように怖い怖い怖い。普段は強面の石堂の平岳大さんが詰め寄られて目が泳いでいた。うまい。ちょっと笑った。平さんも二階堂ふみさんは怖いのだな。いい。強い女が好きだわ。これからも落葉の方が楽しみです。


2024年3月20日水曜日

テレビ東京 ドラマ24『きのう何食べた? 』シーズン2・第12話 最終回 家族の形…ケンジの愛情たっぷり特製弁当



テレビ東京系のドラマ24『テレビ東京ドラマ24』。ここではTV Japanにて。日本での放送は2023年10月7日(6日深夜)から12月23日(22日深夜)まで。この12話は2023年12月23日放送。


最終回が終わってしまった。これはいいドラマ。いまどきのポリコレ的な意味で素晴らしいというのではなく、役者さん達の上手さやドラマとしての心地よさがとにかく素晴らしかった。癒しのレベルMAX。素晴らしい素晴らしい💕


ゲイのカップル、筧史朗/シロさん(西島秀俊)と矢吹賢二/ケンジさん(内野聖陽)の仲の良さが何よりも癒し。微笑ましい。彼らを見ていると楽しくなる。なんだか幸せがこちらにもやってくるよう。仲のいい二人がご飯を作って幸せにおうちごはんを食べることの「幸福感」…いいですね~。30分のドラマでの単純な「フォーマット」なのに最高にいい素材。非の打ちどころがない。大絶賛。


ところで私はBLモノには全く興味がない。一応…もう45年ぐらい前、中学生の時に親友に進められて最初の2、3冊ほど『風と木の詩』は読んだ。意味がわからずあまりいい印象はない。親友はBLモノが好きで雑誌「JUNE」なども見せてもらったけれど残念ながらさっぱり良さがわからなかった。それからもずっとBLモノの良さはわからずじまい。単純に私は自分をストーリーの中に投影できる男女の恋愛モノのほうが楽しいと思った。

でもこのドラマを見ていると(これがBLなのかどうかわからないが)「男×男」の話がいかに微笑ましいのかがよ~くわかった。色恋の話題で女が出てこないドラマって…なんというか、雑音を感じないのですよね。見ていてストレスが全くない。それが自分でも面白いと思った。

普段私は男女の恋愛モノのドラマを見ていると、必ず頭の中の数パーセントで「なにかが変だ」とか「それはやめたほうがいいよ」「それは言わない方がいい」とか、男女の現実的な側面を思い出してなにかと批評的になりがちなのだけれど、「男×男」の話はま~ったく何のストレスもなく見れるのが面白いと思った。(あ、たぶんフィジカルなものはあまり見たくないと思う)

シロさんとケンジさんがスキスキで仲睦まじく楽しそうにやっていると、心から「よかったねぇ」とこちらも笑顔になる。このお二人は50歳ぐらいの設定なので、まさか自分の息子の世代の話というわけでもないのに、なぜか「かわいい」とか「微笑ましい」「ほのぼの」とかポジティブな感想ばかりが頭に浮かぶ。だからストレスフリー。これは私が女だからなのだろうかと思う。


以前のこのドラマの感想にも書いたと思うが、西島秀俊さんと内野聖陽さんが本当に楽しそうなのがいい。食べてるご飯も美味しいのだろうと思う。だから演技なのに楽しくて嬉しくて美味しいのが表情に出ているのが何とも言えず幸せ気分。いいドラマですよ。


さてこの最終回には現実的なLGBTQのお題も出てきた。

日本ではゲイやレズビアンの同性のカップルが家族になれる「結婚」がまだ出来ないらしいのだけれど、結婚できないことによって生じる問題…相続の話などについてこの回ではさらっと触れていた。これはつまり「家族か?家族でないか?」の話でもあって…例えば病院での家族としての扱いなども含まれるのだろう。

信頼し合って一緒に暮らしている同性の二人の人間が「家族」として社会に認識されるためには、今の時点では養子縁組と言う形になるそうだ。なるほど。しかしケンジさんは「一旦養子になったら法が変わって結婚できることになった時に結婚できなくなる」と言っていた。なるほど。「恋人の子供にはなりたくない」というのも確かに理解できる。


私はもう長い間、米国のドラァグ・クイーンの番組を見たり、過去にも英国のミュージシャンの夫婦(エルトン・ジョン氏等)をメディアで見ていたり、英国では実際に同性カップルの知り合いがいたり、この地でも結婚している男性が「My husband」と言うのを聞いたり、知り合いの弟さんが結婚している等々の話に度々触れていて…既にそういうものが当り前だと思うようになっているので、正直今の時代に同性愛者の「結婚」を阻む理由がよく理解できないのですよ。

そのお題について日本でのネット上の情報をさらっと探してみると、やっぱり「同性愛」ということが問題だと言う人が多いらしく、それからまた「結婚」とは「家族になるため…子供を作るため」と言う人もいるみたいでなかなか難しいらしい。

しかし「結婚」を「子供をもつ可能性のある男女が条件」だとするのなら、例えば60歳と63歳で出会った男女が幸せな「結婚」をして夫婦になることも問題なはずで、また(うちのように)男女でも子供のいない夫婦は結婚の条件を満たしていないのか?という疑問が湧かないでもない。


今必要なのは日本でも「今の時代の結婚の定義」を議論することなのだろうと思う。

「結婚」とは何なのか?頭ごなしに「結婚とはこうあるべきで…」と過去の前例や憲法の言葉を捏ねまわして賛成派と反対派が延々と水掛け論を続けるよりも、「今の時代においての結婚/パートナーシップとは何を基準に定義するべきなのか」をあらためて真剣に話し合った方がいいと思う。

「結婚とはなんなのか?」

何も外国を真似する必要はない。外国の前例をただよかれと議論もせずにただ飲み込むのが一番いけないと思う。まず日本人が「結婚とは、家族とはなんだろう?」とその意味を話し合うことが必要だろうと思う。それは何事もそうですよ。どのようなお題でも外国のやり方をただコピーするのではなく、まず日本の中で日本人が徹底的に議論をして結論を出していったほうがいいと思う。

一番大切なのは、誰にでも「幸せに暮らす権利はある」ということ。シロさんとケンジさんが結婚したいと思うのなら…いつまでも家族として幸せに暮らしたいと思うのなら、私は彼らが結婚できればいいと思うなぁ…。皆が幸せでありますように。


2024年3月19日火曜日

B15 Project, Lynsey Moore - Lately (Sol Brothers & Special Tee Remix)(2023)



勢い


B15 Project, Lynsey Moore – Lately (Sol Brothers & Special Tee Remix)
Lately - Single
B15 Project, Lynsey Moore
Released: November 13, 2023
℗ 2023 Jam Tasty


去年の年末頃か今年の初めにUK commercial pop club chartまたはUK upfront club chartに入っていたのをメモしていた。キャッチー。

それにしても英国のダンス系のアーティストは本当に層が厚い。チャートから好きな曲ばかりメモしているけれど、とにかくDJやシンガーの数が多い。それにどんどん新しい世代のアーティストも出てきている。英国では長い間このジャンルが活発で熟成しきっているのだろう。

それにしても日本ではダンスMusicはどうも定着しませんね。どうしてだろう。


★B15 Project
英国のgarage duo。オリジナルのメンバーはAngus CampbellさんとIan Wallmanさん。1998年に結成。2007年からDJ/producer のDanny Wynnさんが参加。

Lynsey Moore
英国のシンガー・ソングライター。New Barnet出身。House/EDM専門のソングライターだそうであらゆるジャンルのダンスMを歌うアーティスト。

Sol Brothers
最初はDJ デュオとしてスタートしたが、現在はAndrew Galeaさん一人。過去に使った名前はFreestylers • Sol Brothers • Mob Culture • Nightstylers • Soulseekerz • Phunk Warriors • Solasso • DJ Bomba。RihannaやBritney Spearsを始めとして30年以上様々なアーティストのリミックスを手掛ける。


お猫様H:おとなの女



またまた今年1月頃のお写真

猫さんはこの写真の頃
人の年齢でほぼ57歳ぐらいかな

カメラを近づけると耳が後ろにいきますね
おとなの顔になったな~と思う



2024年3月14日木曜日

VASSY - Off Switch (2024)



キャッチー


VASSY - Off Switch (2024)
Off Switch – Single
VASSY
Released: January 5, 2024
℗ 2024 Spinnin’ Records



今年に入ってから英国のcommercial pop club chartに入ってきた曲。VASSYさんは今までにも様々な曲がチャートに入っているらしいです。ビデオに筋肉マンが出てきますがゲイ・クラブの客がターゲットなのだろうか

★VASSY
Vasiliki "Vassy" Karagiorgosさん。1983年生まれの今年41歳、オーストラリアのしんがー・ソングライター、プロデューサー。ジャンルはPop、dance、EDM、indie pop。彼女の曲はディズニーの映画『Frozen』や、様々なコマーシャルや米のテレビドラマにも使われている。米国のダンスチャートの常連。また様々なDJとのコラボでシンガーとして各国のダンスチャートの常連。


Off Switch
VASSY
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[Verse 1]
何か電気のようなもの あなたと私の間 
私達の絆は 説明できない
私達は消えかかった境界線の上にいる
なぜ私はこの気持ちの高まりが怖いのか わからない

[Pre-Chorus]
いつもあなたか私を見つめる時
私は集中しようとして その瞬間に夢中
このアドレナリンは もう隠せない
もっとスピードを落とそうと思っているのに, oh yeah

[Chorus]

私の心に オフのスイッチがあればいいのに
だって, boy, 私これをどうやって止めたらいいのかわからない
いつもあなたを見かけるたび 
私は ooh la-la-la-la-la
Ooh la-la-la-la-la, 
Ooh la-la-la-la-la, 
私の心に オフのスイッチがあればいいのに

[Post-Chorus]
Off switch, off
止め方がわからない
Off switch, off
私の心に オフのスイッチがあればいいのに
Off switch, off
止められない
Off switch, off


[Verse 2]
あなたは私のシステムに留まって 私の血管を流れているよう
あなたは 私に正気になれればいいのにと思わせる
私が考えすぎてることの全ては
あなたの海の中 私の心は沈んでいく

[Pre-Chorus]
いつもあなたか私を見つめる時
私は集中しようとして その瞬間に我を忘れて
このアドレナリンは もう隠せない
スピードを落とそうと思っているのに, oh yeah

[Chorus]
私の心に オフのスイッチがあればいいのに
だって, boy, 私これをどうやって止めたらいいのかわからない
いつもあなたを見かけるたび 
私は ooh la-la-la-la-la
Ooh la-la-la-la-la, 
Ooh la-la-la-la-la, 
私の心に オフのスイッチがあればいいのに

[Post-Chorus]
Off switch, off
止め方がわからない
Off switch, off
私の心に オフのスイッチがあればいいのに
Off switch, off
止められない
Off switch, off

[Pre-Chorus]
いつもあなたか私を見つめる時
私は集中しようとして その瞬間に我を失う
このアドレナリンは もう隠せない
スピードを落とそうと思っているのに, oh yeah

[Chorus]
私の心に オフのスイッチがあればいいのに
だって, boy, 私これをどうやって止めたらいいのかわからない
いつもあなたを見かけるたび 
私は ooh la-la-la-la-la
Ooh la-la-la-la-la, 
Ooh la-la-la-la-la, 
私の心に オフのスイッチがあればいいのに

[Post-Chorus]
Off switch, off
Don't know how to stop
Off switch, off
I wish my heart, it had an off switch
Off switch, off
Don't know how to stop
Off switch, off
Don't know how to stop

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Written By Isaac McKelvey, Luke Conibear, Phil Bentley & Vicky Karagiorgos


米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) 第4話 The Eightfold Fence :Sex &Violenceの回




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『Shōgun』(2024) TV Mini Series
/米/Hulu, FX/カラー/55–70 minutes
Creators: Rachel Kondo, Justin Marks
Based on Shōgun by James Clavell
No. of episodes: 10話
Release: February 27, 2024 – April 23, 2024
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米国 FXにて。オリジナルの放送は2024年3月12日。


セックス&バイオレンスの回。西洋の若いオーディエンス(ミステリアス・エキゾティック・ジャパンを喜ぶ衆)向けのサービス回でしょう。内容的には最後の数分まで話があまり進まないし、ワタクシ的にはフィラー(隙間埋め)の回 笑。スマヌ



★ネタバレ注意
  

大坂を脱出して網代に辿り着いた一行。吉井虎永(真田広之)は勝手に江戸に帰ってしまって、ジョン・ブラックソーン(コスモ・ジャーヴィス)=按針鞠子さん(アンナ・サワイ)が、樫木藪重(浅野忠信)と彼の甥・央海(金井浩人)の元、網代の港町に残される。按針の船乗りの仲間は全員江戸に送られたらしい。それなのに大砲などの武器は藪重の元に残している不思議。

その按針を網代に残す目的は… 藪重の軍に西洋式の戦い方を6カ月間トレーニングするため。旗本の地位を与えられた按針は網代で土地と女性(虎永の家臣で切腹させられた宇佐美の奥方の)宇佐美藤(穂志もえか)をパートナーとして与えられる。鞠子さんは通訳として按針の側に。

それにしても虎永は按針と武器を藪重の元に残すのは危なくないか?実際にも劇中、藪重の甥・樫木央海が「按針の武器を奪って石堂に渡そう」などと言っている。確かにそれは十分可能。藪重達が按針を殺害して石堂に寝返るのは簡単なこと。だから虎永の考えが無謀にも思えた。

一方按針さんは、だんだん日本の生活にも慣れてきた様子で、温泉に入ったり納豆を試したりしてライフ・イン・ジャパンをエンジョイ中。いかにもサービス回だな。これから戦で忙しくなるだろうし、この回でそういうまったりジャパン・ライフを見せたのだろう。


お決まりサービスのハダカもあった。出た出た。なかなか生々しい光景でちょっと驚いた。それにしてもお菊(向里祐香)はただの遊女なのか、それともスパイとか忍者だったりするのだろうか? 按針の温泉シーンは無難。女性が一緒にハダカにならなくてよかった。

ただ…鞠子ちゃんはどうなの?文太郎はやっぱり助からなかったのか。そうか。

結局この細川ガラシャ風鞠子さんは、もうガラシャの人物像とは全く違ってきてますね。そもそも関ケ原の時は細川ガラシャは大坂にいてそれで命を落とすことになるので設定が既に違っている。しかし鞠子さんがそうなるということは…宇佐美藤さんの立場はどうなるのだろう。

ちょっとまて…
今もう一度そのシーンを見直してきた。
…按針が誰かといい夜を過ごして(暗闇だったのだろう)、翌朝、鞠子さんが按針に「今日はご機嫌ね」と言えば「そうだよ…オトモダチとの一夜の後なら」と嬉しそうに答える(按針は鞠子だったと思っている)。すると鞠子さんが「じゃあ遊女も大丈夫なのね(男が相手じゃなくてもよかったのね)、よかったわ。藤さまと私は彼女(遊女)があなたへのいい贈り物になると思ったのよ」と言う。按針は不思議そうな顔をして「え、わからない。僕は君が…」と不思議そうな顔のまま。そして「あれはとても素晴らしい贈り物だったよ」と下を向いてしみじみと言う。

ぇえええ?私も鞠子さんだと思ったぞ。そしてこの会話はたぶん藤さんにはわかっていないですね。ポルトガル語(英語)だから。そして鞠子さんは一人ふふふと笑顔。なんだなんだなんだ…。

あれは鞠子さんよね。でも秘密にしているのですね。う~む。私はね、第4回で二人がそうなってしまったことに「結構早いな」と驚いた。原作と1980年のドラマもそうだったのかな。この二人はもっと後になってから結ばれるものだろうと思っていた。


そして最後はバイオレンス。急に来ましたね。びっくり。しかし大変な問題だ。事件を起こしたのは虎永の息子・吉井長門(倉悠貴)。これどうする?石堂(平岳大)の仲間を攻撃したらもう後には引けないだろう。藪重が焦ってましたね。

かなりグロですが、しかしあれほどのダメージを受けた人間が普通に喋れるとは思えない。あまり痛そうじゃないもんね。このような場面は西洋の「Game of Thrones/ゲーム・オブ・スローンズ」もこういう感じなのでしょうか。グロはいけませんよグロは。これからもこういう感じなのかな~。ヤダヤダ


鞠子さんのアンナ・サワイさんはこれからハリウッド・スターになりますね。堂々としてかっこいい。すごく綺麗。彼女はこれから様々な海外の映画に出る女優さんになると思う。 そして按針君のコスモ・ジャーヴィス君の魅力が私には今のところいまひとつわからないのだ。ちょっと私には骨太でガサツ過ぎる。鞠子さんとの翌朝のドキドキシーンはちょっと可愛かったけれど、なんだか全体に荒っぽい印象。声も割れている。昔のリチャード・チェンバレンは船乗りにしてはインテリすぎ細過ぎな感じがしたけれど、実際の三浦按針はどちらかと言えばこういう骨太な感じだったのだろうか。 悪声と言えば浅野忠信さんの藪重のキャラがちょっと面白くなってきた。浅野さんは声がガシャガシャに割れているといつも思うのだけれど(スマヌ)しかしこの藪重のキャラはすごく面白い。表情豊かで悪声もキャラに合っていていい。彼は予測不可能。


2024年3月13日水曜日

映画『とんび』(2022):人生は大河のように







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『とんび (2022)/日/カラー
/139分/監督:瀬々敬久』
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TV Japanで過去に放送されたものを録画していた。やっと鑑賞。原作は重松清「とんび」。脚本は港岳彦。監督は瀬々敬久。


以前ここに映画『幼な子われらに生まれ』の感想を書いた。家族がテーマの話だった。原作は重松清氏。今回のこの映画の原作も重松清氏。この話のテーマも家族。

前情報は全く見ずに鑑賞。



1962年(昭和37年)、市川安男/ヤス(阿部寛)美佐子(麻生久美子)に息子・旭(北村匠海)が生まれる頃からストーリーは始まる。親の愛情を知らずに育った二人は、息子が生まれて家族になった幸せを噛み締める。時は昭和40年頃、1960年代の半ばの高度経済成長時代。舞台は瀬戸内海に面した広島県備後市。

ヤスはいかにも昭和の男。根は優しいが気が短く頑固、真面目な男だが不器用で照れ屋。言葉が出てこないから手が先に出る。彼は運送会社に勤務していて、会社の同僚や近所の仲間は皆家族のように親しい。男達は皆騒がしく、なにかといえば飲んでわいわい大騒ぎ。皆が集まる飲み屋の女将はヤスの姉貴分・たえ子(薬師丸ひろ子)。近所の寺の跡取りは幼馴染の照雲(安田顕)そしてその妻・幸恵(大島優子)

この映画もまたノスタルジックな「明るい昭和」の映画だと最初は思っていた。幸せな家族の話だろうと思った。ところが映画の初めの頃に美佐子が事故で命を落とす。ヤスは一人で息子・ 旭を育てていくことになる。それからの父と子の物語。

上手い役者さん達が沢山。丁寧に作られた映画。



★ネタバレ注意



息子・旭が生まれたのが1962年(昭和37年 )。原作の重松さんは1963年生まれだそう。そして主人公のヤスは1934年(昭和9年)生まれ…ヤスを演じる阿部寛さんは1964年生まれ。

…ということは、旭は重松さんと同世代。そしてその旭の父・ヤスを(現実で同世代の)阿部寛さんが演じていることになる。つまり映画の最後の2019年の場面で(1962年生まれの)旭は57歳。アラ還だ。 始めは昭和の話だということで「いつの世代の話だろう」と思ったのだが、旭が私に近い年齢だとわかってからはストーリーがもっと身近に感じられるようになった。

この映画には昭和の「普通の人々」の生活が描かれている。昔は特別なことではなかった人と人の距離の近さ。父・ヤスは旭を一人で育てているけれど、子育てに迷えば友人や知人がやってきて手を差し伸べてくれる。特に寺の住職・海雲(麿赤兒)とその息子の照雲と妻・幸恵はまるで家族のように何度もヤスと旭の家庭に踏み込んで助けてくれる。旭の成長は町の皆が見守ってくれている。

そのような環境で旭は成長する。小学生の頃はヒバゴンに興味を示し(ツチノコもあったよね)、高校生になったら野球部に入る。そして旭は成績も優秀。高校を卒業後は東京の早稲田大学に進学する。映画のタイトルの『とんび』とは「とんびが鷹を生んだ」からのもので、「とんび」とはヤスのことなのだろう。


映画の始めにヤスは最愛の妻を、そして旭は母親を亡くす。大きな悲劇。しかし彼らの日常はその後も続いていく。それがメインのテーマなのだろう。時が過ぎれば悲しい事故も過去のものになる。哀しみを溜め込むのではなく、ヤスは雪を解かす海のように哀しみを飲み込んで息子を育てていく。近所の友人たちに助けられながら前を向いて旭と共に歩いていく。

淡々と日々が過ぎる。あたりまえの日常…特に現在アラ還の世代には「ああそうだな」と懐かしく頷く場面も多い。旭の背中には沢山の人々の温かい手。ヤスは立派に旭を育て上げる。父と子の日常を描いて2時間、市川家の二人を見守り続ける映画。


途中でじわっと涙が出るような場面が何度も出てくる。特に人と人の絆の修復を描いた場面に心動く。飲み屋の女将・たえ子の後悔と再会。カウンターに並ぶ美味しそうなご飯に娘への愛を見る。そしてヤスと父親の関係の修復…ヤスが父に話しかける「俺を生ませてくれてありがとうございました、おかげでわしの人生は幸せそのものじゃった…ありがとう、お父ちゃん」


そして映画最後の場面は幸せの風景。旭と由美(杏)と息子が浜辺で遊ぶ様子を、ヤスが25年前の「自分と美佐子と旭のいた幸せな風景」に重ねながら眺めている。25年前のヤスの幸せそのままに、旭にも彼の家族が出来た。美しい情景。

その最後の場面の頃には私の目尻もヨレヨレに緩んでいた。2時間をかけてヤスと旭の25年間の旅を見終わって感無量。そしてその後のヤスも幸せだったことを考える。

「山あり谷ありのほうが人生の景色は綺麗なんよ」

ヤスの孫も大きく成長した2019年、ヤスは85歳、旭は57歳。旭の家族がヤスのお葬式のことを話している。旭は小説家にとして成功しているようだ。長い時間が流れた。


幸せが繋がっていく。ヤスの孫たちもこれから結婚し、いつか旭にも孫ができるだろう。そうやって家族は次の世代へと繋がっていく。

最後に私の目尻がヨレヨレになったのは、ヤスや旭の生きた人生がほんの少し羨ましかったからなのだろうと思う。これからも広がり繋がっていくヤスと旭の家族の未来を羨ましいと思ったのだと思う。

ヤスの晩年が幸せで本当によかった。



少し余談だが1960~70年代の再現が驚くほど丁寧。懐かしいものが沢山。

1974年昭和49年の市川家の食卓には見覚えのある物が並ぶ。派手な色のトースター、花柄の白いポット、日東紅茶ティーバッグの黄色と赤の箱、台付きの白い灰皿?、壁には鎌倉彫の壁掛け。奥の部屋にはチャンネルをカチャカチャと回すテレビ。その上には大阪万博の太陽の塔の像。横の床にはビニールのテープで編んだゴミ箱。ヤスの後ろの茶箪笥の引き戸の丸い金具をはめ込んだ取っ手、その茶箪笥の上の籠の中には雪印マーガリンの箱も見える。キッチンの窓辺には白地に赤い模様のホーロー鍋。そして旭の後ろの棚の上には青く塗った金属の懐中電灯、笠をかぶった狸の置物。あの頃の物が懐かしい(北海道土産のヒグマの木彫りはどこだ笑)

1978年昭和54年には屋内の物が少し変わっている。壁には海の風景を写した写真のシンプルな額縁。居間の電話はグレーの押しボタン式。食卓にはハイライトのタバコとLarkの缶灰皿。旭の部屋にはファンシーケース。その上には旧ロゴのアディダスのバッグ。その隣は(縦になっていて見えないが)マジソンスクエアガーデンのバッグだろう(縁が銀)。壁には修学旅行のお土産の奈良と別府の三角形のペナント。カラーボックスの上の時計は数字のカードがパタンと捲れる仕組みのデジタル表示。机の上には日本史や英語の参考書。見覚えがある笑。

そして時は流れ1988年昭和63年はバブルの頃。旭は出版社で働いている。編集部の雑然とした様子は私の知るあの頃の出版社編集部の様子と同じ。ポジフィルムを見るライトボックス。デスクで煙草を燻らせる編集者。ハンガーにかかった社員達の上着がカラフル。男性社員の着るセーターも派手。由美の前髪はムースで固められてゴワゴワだろう(私も固めていた)。


どの時代も丁寧に再現されていて懐かしかった。それでふと思った。私が子供の頃…旭が子供だった頃の1970年代は、もしかしたら今から見ればもうすでに過去の歴史上の時代になっているのではないかと。40年前の1984年はマドンナやマイケルが流行っていた頃。彼らもそろそろ歴史上の人物になりつつあるのではないか?…そのことをふと思いついて何とも言えない気持ちになった。あの頃は遠い昔。


2024年3月8日金曜日

テレビ東京 ドラマ24『きのう何食べた? 』シーズン2・第10話 ケンジ家族と遂に対面…鰻のフルコース!



テレビ東京系のドラマ24『テレビ東京ドラマ24』。ここではTV Japanにて。日本での放送は2023年10月7日(6日深夜)から12月23日(22日深夜)まで。この10話は2023年12月9日放送。


毎週楽しみに見てます。この話も主なテーマはLGBTQだと思うけれど、このドラマの主人公のお二人の関係は、少し前にここで感想を書いた『作りたい女と食べたい女』シーズン2のお二人に比べるとずっと落ち着いている。

『作りたい女と食べたい女』が女同士の初めての恋…告白したりドキドキしたり…がストーリーの中心にあったのに比べて、この『きのう何食べた? 』は、主人公のゲイのカップル…筧史朗さん(西島秀俊)と矢吹賢二さん(内野聖陽)がもう同居して長いのだろう…二人の関係が熟年夫婦のように落ち着いていて何の心配もなく見れるのがいい。二人の関係がとても微笑ましい癒しのドラマ。

お二人の周りの人々は…皆二人がゲイのカップルであることを理解しているらしく、二人がゲイであることに悩んだり苦しんだりする様子はほとんどない。まるで仲のいい夫婦のように二人は周りに受け入れられて幸せに暮らしている。。


ところがこの第10話では、(おそらく今まで避けてきた)家族との問題に触れていた。シロさんがケンジさんの母と姉二人に初めて会う話。緊張の食事会は鰻フルコース。それぞれが初対面でとても緊張している。

その食事会で、ケンジさんの母・峰子(鷲尾真知子)が二人の関係に理解を示していることが語られた。平和的に「他人だけれど身内」、何かあった時にシロさんを身内として認識したいとのこと。


いい話。若い世代のケンジさんの姉二人が弟の恋人を受け入れるのは理解できる。しかしケンジさんの母親が二人の関係を理解するのには時間がかかったのだろうと思う。それでも息子がもう長い間シロさんと共に暮らしていることを考えたら(相手のシロさんが)いつまでも「一度も会ったことがない他人」というのも不自然だと思ったのだろう。そのことをお母さんはよくお考えになったのだろうと思う。

無理をせず、喧嘩別れになることもなく、母親は息子の生き方を静かに受け入れた。多分時間がかかったのではないかと思うが、それでも母は息子の幸せを願うからこそ息子の生き方を受け入れることにした。すごくいい話。またちょっと感動した。


このドラマは本当にいい。お互いに信頼し合った二人が、おうちで「おいしいね」と笑顔で一緒にご飯を食べる様子は、人と人の関係の基本の幸せなかたちだと思います。このドラマを見ていると毎回そのことを感じる。

西島秀俊さんも内野聖陽さんも「ほんとに好きなのかな?笑」と思うぐらい自然なのがすごいと思う。お二人とも本当に楽しそう。演技以上にお二人が一緒にいることを楽しんでる様子が伝わってくる。ご飯もおいしいんだろうね。いいな。

シロさんがちょっと昔の男っぽいのね。ケンジさんに「お前」「おい」とか言っている。そしてケンジさんがくねくねしてかわいい。本当にかわいい。LGBTQとか難しいお題が無くても、このドラマはただただ二人の会話が微笑ましくていい。幸せのドラマ。癒し。


2024年3月7日木曜日

Youngr - The Bam Bam Song (2023)



こういう息子が欲しい



Youngr - The Bam Bam Song (2023)
The Bam Bam Song - Single
Youngr
Released: October 13, 2023
℗ 2023 Blue Llama Records



1月ぐらい(だったと思う)に、UK commercial pop club chartに上がってきていた曲。曲もいいが何よりもそのパフォーマンス・ビデオに驚いた。映像の様子を見る限り生の演奏らしいが、レイヤーを重ねて曲を作っていく様子が本当に面白い。彼のYoutubeチャンネルを見てみたら、このような生演奏が山のように出てきた。様々な曲をカバーしているらしい。…もしかしたらいまどきの天才なのかもしれぬ。それからこの機材の数。自分の楽器なのだろうか。だとしたらお金持ちの息子さんなのかな?

今プロフィールを見てみたら、なんとこのお方、キッド・クレオール&ザ・ココナッツのリーダーの息子さんなのですね。なんだそうか~プロの息子さんなんだ。だからこんなに機材が沢山買えるのか。パパから才能も受け継いだのだろう。

ビデオもすごく面白い。私がまず思ったのは「こういう息子が欲しい!」。息子の演奏の後ろでぐでぐでタコ踊りしたい。楽しいだろう。


そうかそうか…プロの息子さんか。今このお方の曲は連続してUK commercial pop club chartに何曲か入ってきている。そしてこの調子で機材を持ち歩いて各地でソロのライブもしているらしい。

2か月前ぐらいかな。南半球にツアーで行ったらしく、どうやらその後ハワイにも来たらしい。この地で演奏があったのかは知らないが、彼のYoutubeチャンネルで彼がハワイの豪邸やマウイ島の山の上で一人で演奏している動画が出てきた。彼はどこでもこの調子で演奏するらしい。面白いですね。

新しい時代の音楽家。きっと天才なのだろう。


新しい動画では「このワンテイク式のビデオは初めて演奏しているように見えるけれど、実は何百回も練習している」と言っている。努力のたまものですね。

★Youngr
Dario Younger Brigham-Bowesさん。英国のシンガー・ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン。1989年、英国生まれの現在35歳。アメリカのディスコ/ラテン・バンドKid Creole and the CoconutsのリーダーKid Creoleさん(本名August Darnellさん)の息子さん。母は同バンドのコーラス+オリジナルメンバーのAdriana Kaegiさん。2012年から兄弟と共にバンド・Picture Bookで活動開始。2016年からYoungr としてソロ活動。FacebookとYoutubeにてワンテイクで曲を演奏するソロ・パフォーマンス動画で注目を集める。


歌詞も結構いいことを言ってますね


The Bam Bam Song song
Youngr
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夢をあきらめないで
星を捕まえ続けて
感情をなくさないで
君ならではの
手遅れになるまで放っていられない
僕らはそんなに長くない
今日を生きよう
Go bam bam bam bam bam
Go bam, go bam, go bam
Go bam bam bam bam bam
Go bam, go bam, go bam

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Composer: Dario Darnell, Tim Woodcock


Bryn Christopher – High (2023)



軽快



Bryn Christopher – High (2023)
High – Single
Bryn Christopher
Released: October 20, 2023
℗ 2023 Bryn Christopher



UK commercial pop club chartに入っていた曲。軽快です。ハイトーンの声の響きに1970年代のビージーズを思い出す。

★Bryn Christopher
英国のシンガー・ソングライター。そしてEDMのグループI See Monstasのメンバー。1985年バーミンガム生まれの現在38歳。パフォーミングアートの学校「Italia Conti Academy of Theatre Arts」で学び、リアリティ番組『Popstars: The Rivals』にコンテスタンととして出演。2007年頃から英米の有名アーティストのサポートを行う。2008年にファーストシングル「The Quest」をリリース。その後もオリジナルをリリースしながら、様々なアーティストにも楽曲を提供してコラボ。


High
Bryn Christopher
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あなたが私を高みにつれていく

[Verse 1]
宗教は信じてない
でもあなたを信じてる
私は深く 跪いて (Oh)
祈っている 祈っている, oh
私に無い信仰を
私はあなたに感じる
あなたのパワーを

[Chorus]
このエネルギーは 私を高みにつれていく, high
今までの人生で 何よりも高く, ah
やっと 今夜私は感じている, ah
私達だけの楽園を作ったみたいに感じる
私を高く押し上げる, high
今までの人生で 何よりも高く, ah
ついに 大丈夫だって感じてる, ah
私達だけの楽園を作ったみたいだ

[Drop]
あなたは私を高みにつれていく
とても高く 高く


[Verse 2]
完璧だなんて思ったことない
いつも本当じゃない
私は私の罪を犯してきた
祈ったけれど それも叶わなかった
これは私の告白 (This is my confession)
そしてあなたに誓う (And I swear to you)
私は本気 私が歌うときは

[Build]
大きな声で歌っている
大きな声で歌っている
Oh-oh

[Chorus]
このエネルギーは 私を高みにつれていく, high
今までの人生で 何よりも高く, ah
やっと 今夜私は感じている, ah (Hey)
私達だけの楽園を作ったみたいに感じる (Ooh)
私を高く高く押し上げる (So high)
今までの人生で 何よりも高く, ah (Ooh)
ついに 大丈夫だって感じてる, ah (Oh-woah)
私達だけの楽園を作ったみたいだ

[Drop]
あなたは私を高みにつれていく
とても高く 高く

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Written By Bryn Christopher, Ash Milton, Dan Goudie & Jodie Harsh

2024年3月6日水曜日

米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) 第3話 Tomorrow is Tomorrow :ハリウッド・スケールの活劇の回



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『Shōgun』(2024) TV Mini Series
/米/Hulu, FX/カラー/55–70 minutes
Creators: Rachel Kondo, Justin Marks
Based on Shōgun by James Clavell
No. of episodes: 10話
Release: February 27, 2024 – April 23, 2024
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米国 FXにて。オリジナルの放送は2024年3月5日。
昨日放送。早速週末まで待ちきれずに一人で視聴。


この回はアクション回です。ハリウッド仕立てのお金をかけたアクションが見れる。

もうすっかりワタクシ取り込まれてますね。不満はない。面白い。真田さんがかっこいいな~…真田さんはラストサムライからもう無茶苦茶かっこよくて、真田さんと言えば「うじおぉ~」と旦那Aが喜ぶ。オトコから見ても真田さんはかっこいいそうです。もちろんケンさんも。



★ネタバレ注意



さて今回も日本側とポルトガル側の対立が描かれる。…吉井虎永(真田広之)がポルトガルの(黒い)野望を知ったため船の出航を許可しなかったことから、不満を溜めるポルトガル側。

そして虎永の大阪城からの脱出を疑う石堂和成(平岳大)。ジョン・ブラックソーン(コスモ・ジャーヴィス)が機転を利かせて騒いだことで脱出成功。

ところが道中、虎永の一行はキリシタン大名の木山右近定長(ヒロモト・イダ)と石堂の軍勢に襲撃される。なんとか港まで逃げ船に乗り込むが、漁船に乗り込んだ敵が行く手を阻む。そこで虎永は巨大なポルトガル船に助けを求める。


山中で木山の軍勢に襲われるバトル・シーン。早速真田さんの殺陣が見られるのが嬉しい。そしてポルトガル船にガードされながら敵に囲まれた港を脱出する様子がいかにもハリウッド・スケール。お金をかけてますね~。この回はドラマの3話目。ただ危機から脱出するだけの回でこんなにお金をかけて撮るとは…なんと贅沢な。

このブログの第2話では「日本の文化が丁寧に表現されていて~」などと書いたけれど、この回はアクション回。ただただ映画を見るように楽しんだ。面白かった。


ハリウッドが日本の時代劇をお金をかけて撮ってくれることの醍醐味。お金がかけられているから日本のドラマでは撮れないシーンもしっかり映像として見せてくれるのが嬉しい。今回は漁船をなぎ倒すポルトガル船に興奮した。ジョンの船を(第1回でジョンが助けた)ロドリゲスが救うのも嬉しい。娯楽ドラマとしてよく出来てると思う。楽しかった。

もうすっかりハマった。「ハリウッドの時代劇なんて極端なエキゾティズムが…」なんて重箱の隅をつついて心配するよりも、ただただ大掛かりな娯楽活劇として楽しんだ方がいいのだろうなと思い始めた。すごく面白い。


Battlement

バトルメント…日本語で馴染みの言葉がでてこないのだけれど、西洋でいうところのお城の城壁の上に人が歩けるようになっている場所…通路。このドラマの大阪城のデザインでは、城壁の上に長い長いバトルメントが出てくる。西洋の城のデザインですね。全てCGなのだけれど、上からドローンで撮ったような場面はゲームの画面のようだと思った。ちょっと面白い。

● 日本の女の描写が進歩した?

「...women to pillow with you.」前回のくノ一アタックで怪我をしたジョンを見て医者が「緊張をほぐすのなら女がいるだろう」と言う。戸田鞠子(アンナ・サワイ)がそれをジョンに説明をする場面。それに答えてジョンが「こいつが黒魔術師じゃなかったらpimp/女衒だろうね」と言う。すると鞠子がはっとしたように「男性のコンパニオンのほうがいいですか?」と真顔で聞くのがおかしい。ああ衆道か。1600年当時の女性の鞠子さんにはそれが普通なのだな。なるほど笑。

このドラマはいかにも…なステレオタイプの日本女性の描写を避けているようにも見える。第2話でジョンがお風呂に入るように指示される場面があったので「あ~きたきた、またまた日本の風呂の場面、いつもそれ」などと思ったらジョンが断ってお風呂のシーンがなかった。ほっとした。

というのも…1990年ぐらいまでは「日本と言えば女性と風呂のシーン」がまかり通っていたのよ。いかにもなステレオタイプ。『ミスター・ベースボール』って知ってる? 昔から日本の女性と言えば、蝶々夫人…弱々しくおしとやかでかわいそうな日本の女、白人がやってくれば風呂に入れてくれる日本の女のイメージ。あ~いやだいやだ。このドラマではお風呂の場面がなかっただけでも時代は変わったんだなと思った。

おまけに第2話の最後は恐ろしいくノ一登場。いいですね~。日本の女をなめるな。日本の女にも虎や龍や蛇や荒馬がいることを忘れるべからず笑。




2024年3月5日火曜日

米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) 第2話 Servants of Two Masters :面白くなってきた



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『Shōgun』(2024) TV Mini Series
/米/Hulu, FX/カラー/55–70 minutes
Creators: Rachel Kondo, Justin Marks
Based on Shōgun by James Clavell
No. of episodes: 10話
Release: February 27, 2024 – April 23, 2024
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米国 FXにて。オリジナルの放送は2024年2月27日。


第2話を視聴。いい感じ。私の勝手な心配…このドラマはもしかしたら「ハリウッドによるエキゾティズム満載の珍妙中世ジャパン・ファンタジー」ではないか…の心配はなくなったかも。 (どのようなドラマでも)第1話/Pilot回というものが、いかに奇を衒って初見の観客を引きつけるための客寄せをしているのか…というのもよくわかった。第2話はずっと落ち着いている。

第2話はよくできた日本の時代劇。まるで日本の時代劇をものすごく贅沢にお金をかけて撮っているかのようだ。ほぼ違和感がない。出演なさっている俳優さん達も皆よく知られた日本の役者さん達で、台詞も日本語、場面はほとんどが屋内。第1回のような大掛かりな船のシーンもなし。普段から見慣れた時代劇のようにストーリーは進む。



★前知識ゼロで見たい方は少しネタバレ注意



史実を元にした内容が面白い

この回のメインは日本のトップの大名達がどのように派閥争いをしているかという内容。その派閥争いに(欧州から武器をもたらす)ポルトガルが関わっている。そしてまたその後ろにはもっと恐ろしいポルトガルの野心も見えてきた。そのような状況に迷い込んだ英国人ジョン・ブラックソーン。

歴史時代劇に慣れている日本人には馴染みやすい内容だと思う。第1話のように大掛かりなセットのシーンはないので驚きは少ないが、中身のあるドラマとして面白くなってきた。これがいい。すごくいい。(原作からのものだと思うが)人物達の力関係が描かれていて面白く、すでに続きが楽しみ。さてこれから関ケ原までどのような流れになるのか?


● ポルトガルの野望

英国人作家・ジェームズ・クラヴェルが1975年に書いた原作からの内容によるものだと思うが、ポルトガルの日本に対する野望が描かれているのが面白い。(史実でも)欧州ではローマの教皇の元、1494年のトルデシリャス条約によりスペインとポルトガルが世界を勝手に2分し、それにより日本はポルトガル領とみなされており、このドラマでもポルトガルがマカオをベースに日本の植民地化の準備を進めていることが描かれている。それをサポートする日本国内のキリシタン大名。カソリック教徒のポルトガル人+キリシタン大名にとって、その実状を知るプロテスタントの英国人航海士ブラックソーンは邪魔な存在。その辺りの話も面白い。


● 日本の文化の紹介

ドラマ全体では比較的穏やかなシーンが続くので、人々の所作やシーンの細かい部分がよく見える。例えば、石堂が部屋の真ん中で書に判を押すシーン。その直前に家臣がその準備をする様子が数秒だけ映る。部屋の真ん中には文机。家臣がその上に印を準備し、手前に茵(しとね・座布団)を置いた後で前面を両手でさっと撫でて整えるシーン。はっとする。ほんの数秒のシーンなのにそのような細かいところまでカメラで捉えて映している。短いシーンでも日本の細やかな文化を映して紹介しているのだと思い感心した。


● 日本人の出演者

落葉の方(二階堂ふみ)が登場。このお方の冷たさが最高にいい。二階堂さんは以前お若い時にNHKの『軍師官兵衛』で淀殿をなさっている。あの気性の激しい淀殿はよく記憶している。当時二階堂さんは20歳ぐらいだったのに堂々としていてすごい女優さんだと思った。今回また淀殿=落葉の方をなさることになった。この落ち葉の方もキツイ女性ですね。強そう。いい。すごくいい。楽しみ。

日本の俳優さん達は皆安心して拝見できる。今のところこのドラマで妙なアクセントの日本語は聞こえてこない。それにしてもすごいですね…ハリウッドの作品なのに日本人の役が全員日本の役者さん達なのだろうか。それだけでもものすごいachievementだと思う。真田さんのおかげなのだろう。感謝。


● 真田広之さん

最後のくノ一アタック・シーン。真田さんが刀を持つ。かっこいい。真田さんは別格だ。真田さんは刀を持った途端に超人になる。本当にかっこいい。真田さんは刀を振らなくても、ただ刀を手に持っただけでキマる。空気が違う。そのことがよくわかった。そして刀をさっと動かせばもう相手が斬れている。全てがあまりにも美しい。かっこいいわ~💕 これからもソードマスター真田が見られるのかしら。


これからも楽しみです。


米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) 第3話 Tomorrow is Tomorrow :ハリウッド・スケールの活劇の回
米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) 第2話 Servants of Two Masters :面白くなってきた
米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) Pilot第1話 :これから楽しみです



2024年3月4日月曜日

お猫様H:うららかな



この写真は1月に撮影



もう3月になってしまった。
今年は雛人形を出さずじまい。ついつい怠けてしまった。だってつい先日まで1月だったのにもう3月なんて驚きだ。雛祭りも終わってしまったけれど、ハワイが乾季に入ったら箱を開けて虫干しをしようと思う。

ここのところ怠けもの度がすごい。1日にできる物事の質と量も減っている気がする。実は12月にうちに届いたカメラの箱を未だ開けていない。これが老いというものだろうかと思う。


2024年3月3日日曜日

米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) Pilot第1話 Anjin :これから楽しみです







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『Shōgun』(2024) TV Mini Series
/米/Hulu, FX/カラー/55–70 minutes
Creators:  Rachel Kondo, Justin Marks
Based on Shōgun by James Clavell
No. of episodes: 10話
Release: February 27, 2024 – April 23, 2024
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米国 FXにて。初回の放送は2月27日。パイロット/第1話を週末に録画で視聴。


まずまず。まだ人物達の紹介で終わった第1話で良いか悪いかの判断はできない。ただハリウッドがお金をかけて1600年頃の時代劇を撮ってくれるのであればそれだけで興味津々。第1話はまずまず面白かった。十分興味は持った。これから楽しみ。


『将軍』はオリジナルの1980年のドラマを高校の頃に見た。内容はよく覚えていない。覚えているのはリチャード・チェンバレンが素敵ねとか島田陽子さんが綺麗ねとかそのような程度。ガイジンさんが日本の女優さんと日本のドラマをやってるのね♪ ぐらいの印象。当時私は日本史に全く興味がなく内容もさっぱり理解していなかった。同作の吉井虎永は三船敏郎さん。

ドラマを見た後でジェームス・クラヴェルの原作も読んだ。ソフトカバーの単行本でざらっとした質感の白い紙に赤と黒のかっこいいデザインのカバー。1冊5 cmぐらいの分厚い本が「上・中・下」の3冊だった。もちろん原作の内容もさっぱり覚えていない。苦労して読んだのに。

それでも記憶に残る作品だ。旦那Aもドラマを覚えているという。原作は読んでいないらしい。今は旦那Aも日本の戦国時代の知識は多少ある。二人でワクワクしながら録画で視聴開始。



早速ストーリーのセッティングは軽く理解した。

簡単に言えば…
(ベースになる歴史は…)秀吉が死去して5大老が末期の豊臣政権の政務を行っていた頃。徳川家康が諸大名と私的婚姻を計画している話が他の大老達にバレて追い詰められる場面が出てくる。なぜか5大老をまとめているのが石田三成のキャラ。そのような状況の1600年、オランダ船に乗ったイギリス人・ウィリアム・アダムスが日本に漂着した


Wikipediaに登場人物がまとめてあったのでメモ。
英語のページに載っていた順で       ● 五大老
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真田広之:吉井虎永 (徳川家康 (1543–1616)) 
● コスモ・ジャーヴィス
 :ジョン・ブラックソーン (William Adams三浦按針 (1564–1620))
● アンナ・サワイ:戸田鞠子 キリシタン( 細川ガラシャ (1563–1600))
● 浅野忠信:樫木藪重 ( 本多正信 (1538–1616))
● 平岳大:石堂和成 ( 石田三成 (1559–1600)) 
● トミー・バストウ
 :マーティン・アルビト司祭 (João Rodrigues Tçuzu (1561–1634))
● 二階堂ふみ:落葉の方 (淀殿 (1569–1615))

● 金井浩人:樫木央海 (本多正純 (1566–1637))
● 穂志もえか:宇佐美藤 -- 戸田広松の孫娘
● 阿部進之介:戸田文太郎 (細川忠興 (1563–1646))
● 西岡徳馬:戸田"Iron Fist"広松 ( 細川藤孝 (1534–1610))
● 螢雪次朗:太閤 ( 豊臣秀吉 (1537–1598))
● 竹嶋康成:村次
● 倉悠貴:吉井長門 ( 松平忠吉 (1580-1607))
● 向里祐香: -- 遊女
● 洞口依子:桐の方 ( 阿茶局 (1555-1637))
● 亜湖:Daiyoin/大夫人・伊与 ( 高台院 (1549–1624))
● トシ・トダ:杉山如水 (前田利家 (1539-1599)) 
● ヒロ・カナガワ:五十嵐
● Junichi Tajiri as Uejiro
● Néstor Carbonell as バスコ・ロドリゲス
● Nobuya Shimamoto as Nebara Jozen
● 祁答院雄貴:竹丸
● 藤本真伍:志津の方
● Haruno Niiyama as Natsu No Kata
● Joaquim de Almeida as Father Domingo
● Paulino Nunes as Father Paul Dell'Aqua
● ヒロモト・イダ as 木山右近定長 キリシタン (小西行長 (1555-1600)) 
● タケシ・クロカワ as 大野晴信 キリシタン (大谷吉継(1558-1600)) 
● Yuko Miyamoto as Gin
● Yoshi Amao as Sera

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これは関ケ原の前の状況ですね。わかりやすく石田三成(石堂和成)を家康(吉井虎永)の「敵」にして五大老(石堂和成 ・吉井虎永・杉山如水・木山右近定長・大野晴信)のトップに据える。そして家康がそれに抵抗している状況。この様子ならこのまま「関ケ原の戦い」がハリウッド方式で再現されるのだろう。これは楽しみ。

㊟史実の五大老:徳川家康・前田利家(後に前田利長)・毛利輝元・宇喜多秀家・小早川隆景(後に上杉景勝)



★ネタバレ注意


パイロット/第1話は主人公の航海士・ジョン・ブラックソーン(ウィリアム・アダムス)の乗ったオランダの商船が日本に漂着するところから始まる。実際にアダムスの漂着したのは豊後(大分県)だったそうだが、このドラマではAnjiroに漂着。そこで浅野忠信の演じる樫木藪重(本多正信)の家臣に捉えられる。

樫木はオランダ船の積み荷を抑えジョン達を酷く扱うが、大阪にいる吉井虎永(徳川家康)からの命でジョンを大阪に送るように命じられる。


興味深いのは当時の欧州の新旧キリスト教の事情が描かれていること。当時1600年頃は欧州のキリスト教徒がカソリックとプロテスタントに別れて争っていた時期(このしばらく後の1618年に新教と旧教による30年戦争が欧州で勃発する)。 そのためカソリック教徒のポルトガル人がプロテスタントの英国人ジョンを嫌う。最初に出てきた司祭はジョンを「海賊だからと処刑しろ」と樫木に進言。それは実行されなかったが、大阪への渡航中(元々はポルトガル船に雇われた)スペイン人の航海士ロドリゲスもプロテスタントのジョンを敵として認識している。かなり辛辣にプロテスタントの英国人ジョンを嫌うカソリック教徒のポルトガル人とスペイン人の描写が面白いと思った。


さてなぜ樫木の元に漂着したオランダ船のことを虎永は知っていたのか?実は樫木の元に送り込まれた虎永の家臣がそのことを伝書鳩で虎永に伝えていた。つまり虎永は樫木を信頼しておらず、樫木の領地にスパイを送っていたことになる。

それにしても設定では本多正信の樫木藪重(浅野忠信)がなぜあれほど異常な人物に描かれているのかが不明。樫木が本田正信なら彼は最後まで家康の側にいるはずなのに。


とりあえず話は面白そうだと興味を持った。これからも見る。見どころは日本の時代劇をハリウッドの巨額な投資でどのように料理してくれるかということ。日本のテレビではできないことをどれくらいやってくれるのか。それが一番の楽しみ。この第1話も荒れた海の上の船の描写は映画のようだった。CGによる俯瞰もいい眺め。


画面の色合いはは全体に青みがかっていて暗くあまり綺麗ではないが、この色合いは…欧州の中世を描いたドラマや映画でもこのような色合いが多いので「中世色」というものか。慣れるしかない。

西洋の時代ドラマ/映画でも、中世を描く作品はことさら暴力描写と性描写が多い。基本的に「中世は野蛮だから」の考え方で、製作はそれを「リアルだ」と言い訳にして大衆に受けるようにショッキングなシーンを描くのだろうと思う。このドラマもいくつかの残酷なシーンや不必要な裸のシーンは我慢しなければならないのだろう。


そんなわけで私が個人的に気になるのは、ハリウッドがどのように日本のなんちゃって歴史ドラマをつくるだろうかということ。このドラマは真田広之さんがプロデューサをなさっていて内容にも目を光らせてくださっていると聞いているけれど、原作が英国人による1975年に書かれた小説ということもあって、やはりハリウッド製作なら飲まなきゃいけない妙なシーンやプロットもあるのではないかと思った。面白がるだけのために、リスペクトに欠けた極端なエキゾティズムが日本人には鼻につく可能性もあるだろう。

それで第1話の妙なシーンを少し
・ジョンが連行されるシーンは第二次大戦時の捕虜収容所か?
・キリスト教信者の頭が突然斬られて吹っ飛ぶ。不必要なグロ。
・樫木藪重の異常性 意味もなく船員がリアルに釜茹でになるグロシーンは不快で不要(原作にあるらしい)
・遊女が若者を組み敷く様子を樫木が楽しそうに見る(無駄なハダカ)
・樫木は一応は大名なのに、南蛮人に挑戦されたからといって(別の南蛮人を)危険を冒してまで自ら助けに行くはずも無し(アフォォ笑)
・樫木が溺れながら意味なく刀を抜く。意味なく自刃?
・皆がすぐにほいほい刀を抜く、抜きがち 無意味
・早速おきまりのハラキリ…しかしそのグロ・シーンは見せなかったのでヨシ


私が大昔にハリウッド製『ラストサムライ』をありがたがったのは、監督と製作全体に日本へのリスペクトを感じたから。あの映画は(たとえなんちゃって時代劇であったとしても)明治維新後に失われゆく武将達の文化を、リスペクトをもってかっこよく描いてくれたから。

もしハリウッドが『将軍』の題材を使って「これが残酷でショッキングで異様なアジアの未開の野蛮な蛮族のなんちゃって中世(近世)・ファンタジー時代劇ですよ」と撮ったとしたら私は醒めてしまう。さてどうなるか?期待しましょう。




2024年3月1日金曜日

NHK 夜ドラ『作りたい女と食べたい女』シーズン2・第30話/最終回



ほのぼのとシーズン2の最終話が終わってしまった。いいドラマ。穏やかなドラマ。とうとう野本さん(比嘉愛未)と春日さん(西野恵未)が一歩前進した。そして南雲さん(藤吉夏鈴)がハローワークで前に一歩踏み出している様子も嬉しかったし、同じハーローワークで春日さんの同僚の女性も次の職を見つけようとしていた様子も見れてよかった。野本さんと春日さんはとうとう引っ越して同居を始めたし、皆さん前に進んでますね。めでたしめでたし。

彼女達のこの先も描かれるのかな。いつかまた次が見たいな。

このドラマは登場人物が女性ばかりなのですね。野本さんの同僚の男性が一人いるだけで、他は全て女性ばかり。それに全く違和感がないのは、女性達がお互いを思いやって助け合う姿がとても心地よいからだろうと思う。それだけでも和み。穏やかな癒し系の心地よいドラマ。素敵なドラマ。


さてこのシーズン2では、野本さんと春日さんがレズビアンだと自認して、そのつもりでゆっくりと前に進むプロセスが描かれた。なんとかうまくいきそうですが私は彼女達の関係がしばらく不思議だった。

彼女達のやりとりが「お堅い」のですよ。会話の言葉遣いも敬語でフォーマル。ほとんど触れ合うこともない。それがすごく不思議だった。「レズビアン」の言葉は出てくるものの、二人とも手も握らない。それなら女同士の「親友/BFF (Best Friend Forever)」と何が違うのだろうと思った。だからもしかしたら野本さんと春日さんは30代半ばまでずっとアセクシュアルで生きてきて、(新しく知る)女性同士の穏やかな友情が心地よい人達なのかなとも思った。ハグをしなくてもいい関係。お互いにただ「あなたが好き」なだけの関係なのかも。(矢子さん(ともさかりえ)がそうだと言ってましたね)

そうしたら最終回でキスしたので、ああやっぱりそうなのかと思った。じゃあよかったですね。どんどん仲良くすればいい笑。 

…しかしいきなり言葉で確認してからチューにいったのでびっくりしたわ。もっとカジュアルでもいいのにね笑 自然に肩を寄せあったり、腕を組んだり、頭と頭を近づけたり引き寄せたり、頬に触ってニヤニヤするとか…もっと自然な流れの触れ合い方があると思うぞ笑。


「レズビアン」や「ゲイ」の人々とはたまたま好きな人が同性だっただけで、二人がお互いを好きならその気持ちはヘテロの恋人同士と同じだろうと思う。好きな二人だから一緒にいたいだけ。「同性愛」などと言葉で言うからそればかりを想像しがちだけれど、人と人の関係は性欲とSEXが全てではない。

だから野本さんと春日さんの大変礼儀正しい(距離のある)やり取りを見ていて、この二人はお互いに触らなくてもいいのかな~と思っていた。でもこれからはもっと腕を組んだり、肩に手を置いたり、お互いに好きだからこそ自然に相手の温もりが感じられるようになればもっと嬉しいと思う。まぁそれを見せるドラマでもないのだろうとは思うけれど。

今回少し歩み寄れてよかったですね。ほっとした。もっと楽しくなるね。よかったよかった。

コロッケがおいしそうだった。作りたくなった。