能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2024年2月29日木曜日

映画『アキラとあきら/Akira and Akira』(2022):うまいキャスティング、ポジティブなメッセージ






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『アキラとあきら(2022)/日/カラー
/128 m/監督:三木孝浩』
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しばらく前にTVJapanで放送されたものを録画していた。前情報なしで鑑賞。


主人公は二人。二人とも産業中央銀行の銀行員で同期。

山崎瑛/アキラ(竹内涼真):零細工場の経営者の息子、
 幼い頃に父親の経営する工場が倒産。東大を卒業。
 努力して銀行員になった。熱い男。

階堂彬/あきら(横浜流星):大企業「東海郵船」の御曹司
 恵まれた環境で育ち東大を卒業。
 冷静。家を継ぐことに反発して銀行員になった。


最初にアキラの父親の倒産の場面を見て「これは半沢直樹か?」と思った。すぐに調べたら原作者は池井戸潤さん。やはり『半沢直樹』の原作者だった。そして主人公二人も銀行員。

違う環境で育った(同じ名前の)二人は同期でライバル。この二人がどのように絡み合っていくのか?が話の軸。


最後は綺麗にまとまって気持ちよく終了。銀行のことはよくは知らないが、内容もわかりやすく不自然なところもなかった。それほどびっくりするような驚きや笑いはなかったけれど、ストーリーは自然に流れて違和感がなかった。最後は絵に描いたように綺麗にまとまった。人の人生に起こる様々な出来事を前向きに捉えるポジティブなメッセージを感じた。

何よりもこの映画は「売る」ために作られた映画だろうと思った。原作者は大ヒット作『半沢直樹』の池井戸潤さん。そして主人公のお二人が大変ハンサムな俳優さん達。彼らを見るためにだけでも若い観客が多く集まったのではないか。


このドラマで一番いいと思ったのはその配役。特にメインのお二人のキャスティングが素晴らしいと思った。

大企業の御曹司・階堂彬/あきらを演じる横浜流星さん。
綺麗なお顔の青年ですが(いい意味で)表情に憂いがある。あきらは大企業の御曹司なのに叔父達や弟の暴走で苦悩。父親からのプレッシャーからも逃れたかったのだろう。その苦悩が(ただ綺麗なだけではない)憂いを帯びた彼の表情にも見て取れる。表情に少し影がある。育ちのいいお坊ちゃんなのに悩みがありそうなその表情がキャラクターにマッチしていると思った。途中でイライラして怒鳴り散らしたり、机のものを床に払い落したりしていたけれど、彼の憂いのある表情でその行動も納得できた。うまいキャスティング。憂いのある表情というのはセクシーなのですよね。流星というお名前もまたミステリアス。月の光が似合いそうな青年。文系の女性に人気なのだろう。

そして苦労人の山崎瑛/アキラを演じる竹内涼真さん。
このお方は見るからに真っ直ぐな好青年。お名前が涼真さんだそうですがまさに涼やか。お日様を沢山浴びて育ったような明るい印象。このアキラは苦労をして育ったにはずなのに、どうしてそんなに真っ直ぐな目をしていられるのだろうと思うほど。決して打ち負かされないスーパー・ヒーロー系にも思える。黒目がちの人懐っこそうな目はまるで子犬のよう。人が大好きでフレンドリーなゴールデン・レトリーバーが思い浮かぶ。一ミリの曇りもない好青年ぶりがお見事。アキラが銀行員になったきっかけが満島真之介さん演じる銀行員(すごくいい人)にインスパイアされた…というのも納得。そうそう満島真之介さんも「いい人」の印象ですもんね。竹内さんの太陽を沢山浴びて育ったような「陽」の魅力は体育会系の魅力なのだろう。彼は声の響きも心地よい。

そのように、俳優さん達それぞれの佇まいや印象で選ばれたのであろう配役が素晴らしかった。お二人を見ているだけでそれぞれのキャラクターに納得できる。特に竹内涼真さんの誠実な好青年ぶりがすごいと思った。適役。


昔は明るい好青年だった江口洋介さんが、凍り付くほど冷たい上司・不動をなさっているのも感慨深い。落ち着いていて父親のような融資部長・羽根の奥田瑛二さんもいい。アキラが子供の頃に憧れた誠実な銀行員・工藤(満島真之介)、悲しむアキラを慰めた(父の)工場の従業員・保原(塚地武雅)などなど、全体に配役がすごくいい。


苦労をしても諦めず真面目に努力を続けた山崎瑛/アキラくんのような「まっすぐな人」「いい人」のストーリーというのは、今の時代にはとても必要だと思う。若い人がこの映画を見て、彼のように誠実に、真っ直ぐに生きたいと思えればいい。

諦めず努力をする人が成功する映画
「まっとうな人」がヒーローになる映画
「誠実な人」がヒーローになる映画
「困っている人を見捨てない人」がヒーローになる映画
「思いやりのある人」がヒーローになる映画

そのような「いい話」の映画が今の時代は必要だと思う。情報が溢れすぎて世の中が混沌としているように思える現代、若い人達は皆「正しい生き方」の基準がもっと知りたいのではないかな。

いい話です。いい映画。


2024年2月28日水曜日

TV Japanが3月いっぱいで終わってしまうぞ 😭



このところTVジャパンでは「放送終了」の告知をしている。

「2024年3月31日でテレビジャパンの放送を終了することにしました」だそうだ。ひぃ~かなし~。そうかそうかそうか~終わっちゃうのか。TVジャパンさんには日々感謝しております。時代が変わるのね。ぅわぁぁぁぁん…シクシク


そしてまた告知によると…「2024年3月20日からはテレビジャパンに代わる新しい動画配信サービス「Jme(ジェイミー)」がスタート」だそうだ。月額25ドルで試聴できるらしい。このJmeのライブ配信サービスは3つあって、

① 24時間ライブ: NHKワールド・プレミアム
 --- NHKの番組、ライブのニュースなど
② 24 hour Live: NHK World Japan
 --- 英語放送
③ Jmeセレクト(4月1日スタート予定)
 --- 今までのTV Japanに近い放送。民法の番組など

そして
④オンデマンド 
 ではセレクションの中から映画や番組をいつでも試聴可能
 --- これはNetflixみたいなもの?


なるほど。見ようと思えば色々と見れそうですね。ただ個々の番組は、オンデマンドに取り上げられなければライブ放送のみなのかな?…ということはテレビの視聴の習慣も変わりますね。


私は今までTVジャパンの番組は、全てHDに番組を録画して見ていた。なので番組の放送時間にテレビの前に座ることはほとんどなかった。録画したものをお昼時や晩御飯の後の夜の時間にまとめて見る習慣だったので、もしこれからライブ放送しか見れなくなるのであれば…見ることができない番組も結構あると思う。

日本のテレビは、ドラマばかりではなく30分程度で軽く見れるUtility系の番組や、歴史もの、ドキュメンタリーや音楽番組が面白い。

ちょっとここに私がドラマ以外で予約録画して見ていたもののリスト

Utility系
・あさイチ
・趣味どきっ!
・趣味の園芸

歴史もの
・歴史探偵
・先人たちの底力 知恵泉

ドキュメンタリー
・ファミリーヒストリー
・72時間
・NHKスペシャル
・ダーウィンが来た!
・プロフェッショナル(過去)  

音楽
・Songs
・NHK MUSIC

楽しみ
・NHKアカデミア
・ホンマでっか!?TV
・マツコの知らない世界
・ねほりんぱほりん
・今夜も生でさだまさし
・Core KyoTo 
・美の壺(過去)

そして番組表を見て単発で面白そうな番組も録画して見ていた。


日本の番組は、Utility系の番組やドキュメンタリーが面白い。とりあえず全て録画して面白そうなものだけピックアップして視聴する。「あさイチ」を見ながらアイロンをかけるし、「趣味の園芸」は癒し、「趣味どきっ!」には時々宝石のように素晴らしい内容のものがあったりする(人の本棚や台所を見せてくれるもの、茶道のレッスンもいい)。歴史ものやドキュメンタリーは学べるし、音楽は楽しい娯楽、そしてお楽しみ系は和み。

日本のUtility系の「ライフスタイル・マガジン」的な番組には特に癒される。実は大変貴重だと思っている。人々の住まいを訪ねたり、お掃除の方法、園芸などなど…このようなタイプのテレビ番組は米国ではあまり見かけない。英国では以前はガーデニングのテレビ番組があったが、今の米国ではサブスクの配信サービスの番組の中から見つけるしかない。それに西洋ではどのテーマも競争形式のリアリティ・ショーになることが多い。西洋には日本のようにただ「癒し」「学び」「心豊かになるため」などの穏やかなテーマの番組はあまりないと思う。


ドラマはオンデマンドにあがると思うのであまり心配していない。大河は見続けたいので3月20日を過ぎたらに「Jme」に登録しようと思う。

TV放送が終わって配信に変わったら、しばらく落ち着くまで試行錯誤することになりそうだ。

それにしてもわざわざテレビのことをブロクに書くなんて…私はずいぶんテレビ婆だ。どれだけ好きなんだよという。だって日本のテレビは面白いんですよ。アメリカのテレビなんて騒がしくてうるさいばっかりだ悶。


あ、それからもうひとつ。アメリカのテレビについて。

現在、うちの入っているケーブル会社で、今までエンゼルスの試合を見ていたBally Sports Westが映らなくなっている。どうやらローカルのケーブル会社がBally Sports Westの入ったチャンネル・パッケージの契約料金の値上がりのため交渉中らしいのだけれど、今のところシーズンが始まるまでに映るようになるかどうかわからない。😭

そして同じケーブル会社では、大谷さんのいるドジャースのテレビも映らない。ハワイは野球が好きな人が多いので、シーズンが始まるまでにどこかのチームは映るようになると思うが、さてどうなるか????? 


全然関係ないけれど…、エンゼルスのJared Walsh (ジャレッド・ウォルシュ)選手が、テキサス・レンジャーズとマイナーリーグ契約を交わしたそうだ。うわぁぁぁエンゼルスの昔の仲間がみんないなくなったよね。残ってるのトラウト君だけ?アデル君もいるネ。

それから長い間フリーエージェントで決まらなかったCody Bellinger(コディ・ベリンジャー)君がシカゴ・カブスと再契約だそうだ。そうかそうか。


2024年2月27日火曜日

NHK BSプレミアム・プレミアムドラマ『仮想儀礼』全10話



TV Japanにて。NHK BSプレミアム4Kの「プレミアムドラマ」枠で放送されたテレビドラマ。オリジナルの放送は2023年12月3日から2月11日 まで。


面白かった…深い、interesting…興味深いと言うべきか。これほど予想に反する展開になっていくとは思っていなかった。軽い気持ちで見始めたら(時々疑問を感じながらも)どんどん引き込まれて抜け出せなくなったのはまるで私も新興宗教に入ったような気がするほどだった。珍しいタイプのドラマだと思う。



★ネタバレ注意


最初はコメディだと思った。だって設定からおかしい。そんなのがうまくいくわけないじゃん…と笑いながら見ていたと思う。

主人公は元・エリート公務員・鈴木正彦(青柳翔)。そしていいかげんな男・元・ゲーム会社社員・矢口誠(大東駿介)。この二人が職を失って収入がなくなったことから、とりあえず金儲けのために新興宗教を立ち上げる。もちろんうそ。全部うそ宗教。なんちゃって宗教。最初はそんな「なんちゃって」に溢れた面白い系のコメディだとばかり思っていた。

ところが大変深刻な話だった。いや私にはかなりホラー系。最後まで「これってどうなの?リアルなのか?マジか?」首を傾げながら見続けた。否定しているわけではない。すっかり引き込まれているのに信じたくないような話…とでも言おうか。考えさせられる話だった。


主人公の二人が新しく起こした新興宗教の教団名は「聖泉真法会(せいせんしんぽうかい)」。教祖様・鈴木正彦 は元々は大変真面目で常識的な人物で、その穏やかな語り口のせいなのだろう、教団を立ち上げてから次第に人々(特におばちゃん達=石野真子・峯村リエ)を信者にしていく。確かに正彦が真面目な好青年のうえ、お顔もちょっといい男なのもリアルなのだろうと思った。おばちゃん達が訪問販売に来たハンサムな若者にちょっと嬉しくなるのと同じようなものだろうか。そんな風にほのぼの和気あいあいと、このなんちゃって教団が信者を増やしていくのも楽しく見ていた。

雰囲気が変わったのは、高校生・竹内由宇太(齋藤潤)が事件を起こした時。殺人…これはもう後戻りできない内容。「どうするんだこれ」と驚いた。もうコメディではないだろう。ところが由宇太の事件の後も、 鈴木正彦と矢口誠は何事もなかったように教団を運営し続ける。由宇太の話も出てこなくなったままストーリーは進む。その辺りに違和感を感じながら見た。

殺人事件が出てきたらもうおしまいじゃないのか?

…そこでドラマがおしまいにならならなかったのは、その時点ですでに主人公達ももう後戻りが出来なかったからなのだろう。いやしかし…もうやめた方がいいよと毎回思いながら見続けた。気分もよくないのでもう見るのをやめようかな…と何度も思った。殺人をスルーしてまで続ける話じゃないだろうと思った。


ところがドラマにはますますハマっていく。私もドラマから抜けられなくなる。次はどうなるのだろうと思って次も見る。そして話も深みにはまっていく。全部見終わって今思い返せば、おそらくドラマとしてもうまいのだろうと思う。まさか、そりゃないだろうと思いながらも次が見たくなる。やめられなくなる。

結局その後も話は進んでますます深みに嵌っていき、また犠牲者、最後は急カーブをするように話がかなり深刻に…仲間割れして信者の暴走、また犠牲者が出る。もう見ていられないほどの苦しさ。しかしだからこそ最後まで見届けたいとすっかり話に飲み込まれた。

最終…正彦と暴走した信者達は罪を償うことになる。


しかしなぜ彼らは途中で止められなかったのだろう。高校生・由宇太の事件の時に止めておくべきだったのに…。 しかし正彦も誠も真面目な人達だったからこそ、その時点ですでに教団を信じてくれている信者たちに「これは全部嘘だ」と真実を告げる勇気はなかったのかもしれぬ。信者たちをがっかりさせたくなかったのだろう。そして愚かにも「なんとかなる」と自らを過信していたのかもしれない。まるで(信者たちを騙している側の)正彦と誠も、自分達の起こした新興宗教に絡めとられて抜け出せなくなったかのように。それが怖い。

人の弱さを描いた話なのかもしれぬ。救いを求めた信者達だけではない。嘘をつき続けた正彦と誠も、間違いだとはわかっていても教団を解散して終わらせることができなかった。それも人の弱さ。なんとも言葉にするのも難しいほどの深いテーマだと思う。終わった後も色々と考えさせらる。


俳優さん達が皆素晴らしい。特に主人公のお二人、青柳翔さんと大東駿介さんがすごかった。最初はコメディかと思ったドラマが、同じ俳優さん達によって最後に「怖い」話に変わっていく様子がすごいと思った。

最後にカウンセラーを目指す元信者・徳岡雅子(松井玲奈)に希望が見えた。如月秋瞑(美波)はこれからどうするのだろう。そしてあれだけのことを経験しながら元の教団に戻った島森麻子(河井青葉)には何とも言えない気持ちになる。さて伊藤真実(川島鈴遥)の最後はどういうことだろう???わからなかったぞ。

彼らにとって宗教はなぜ必要なのだろう?


2024年2月26日月曜日

Steve Aoki, Paris Hilton – Lighter (2023)



音がいい



Paris Hilton and Steve Aoki – Lighter (2023)
Lighter – Single
Steve Aoki, Paris Hilton
Released: October 20, 2023
℗ 2023 11:11 Media



去年の秋ごろアメリカのダンスチャートに入っていたのをメモしていた。パリス・ヒルトンさんとスティーブ・アオキさんの超セレブのコラボ。インタビューを読んだら、このお二人はもう20年以上も友人同士なのに今までコラボしていなかった。それで今回のコラボになったらしいです。

この曲は最初に聴いた時に、2021年のTiëstoさんとAva Maxさんの曲「The Motto」にメロディが似ていると思ったのだけれど質感が違う。こちらもすごくいい。もっと機械で処理した声でそれがミステリアスな雰囲気でまたいい。これは音の気持ちよさだけでも記録しておきたい。

このMVは、1980年初期のMaxellのカセット・テープのCMにインスパイアされたとのこと。あ~日立マクセル。このイメージは覚えている。今調べたら米国の1983年のTV CMだったそうだ(Youtubeでも出てくる)。旦那Aに聞いてみたら「もちろん覚えてるよ。これCM名作集に必ず入るくらい有名なやつだよ」と言う。

日本人の私はなぜこのイメージを知っているのだろう?…たぶん当時アメリカのファッション雑誌を買って見ていたのでそれで見たのだろう。これも80年代なのか…。


Landed on my feet
うまく着地する、無事に窮地を脱する 
不安な立場を切り抜けてうまくいく、難を逃れる 
転ばなかった…の意味だそうだ


Lighter
Paris Hilton and Steve Aoki
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あなたがいない方が 心軽やか
あなたがいない方が 楽になる
ほんの少しお酒を飲んだら あなたが
ほら 消えていく
私はしばらく降りてこない
あなたがいない方が 身も心も軽く感じる
(I feel lighter without you)


知らなかったわ 私の無意識の心
心にこんなに勇気が出せるなんて あの夜のこと
あなたのことを 考えもしなかったの
あなたはそこには存在しなかった 私が目を閉じたら

Yeah, いつも誠実に聞こえてた
どこからともなく あなたは現れて謝ってくる
でも私にははっきりと見えた 新しい光の中
私 あなたの元にはもう帰らない


あなたがいない方が 心軽やか
あなたがいない方が 楽になる
ほんの少しお酒を飲んだら あなたは
ほら 消えていく
私はしばらく降りてこない
あなたがいない方が 身も心も軽く感じる
I feel lighter without you

I feel lighter without you (I feel light, I feel light)
I feel lighter without you (I feel light, I feel light)
ほんの少しお酒を飲んだら あなたは
ほら 消えていく
私はしばらく降りてこない
あなたがいない方が 身も心も軽く感じる
I feel lighter without you


やっと 生きている気がする 私はきっと大丈夫
信じられない 以前は私あんなに気にしていたなんて
あなたは私に必要な人じゃない
私 うまく切り抜けたの 
私の名前を呼んでもいいけど 私はもうそこにはいないから

Yeah, いつも誠実に聞こえてた
どこからともなく あなたは現れて謝ってくる
でも私にははっきりと見えたの 新しい光の中
私 あなたの元にはもう帰らない


I feel lighter without you (I feel light, I feel light)
I feel lighter without you (I feel light, I feel light)
ほんの少しお酒を飲んだら あなたは
ほら 消えていく
私はしばらく降りてこない
あなたがいない方が 身も心も軽く感じる
I feel lighter without you

I feel lighter without you (I feel light, I feel light)
I feel lighter without you (I feel light, I feel light)
ほんの少しお酒を飲んだら あなたは
ほら 消えていく
私はしばらく降りてこない
あなたがいない方が 身も心も軽く感じる
I feel lighter without you


ほんの少しお酒を飲んだら あなたは
ほら 消えていく
私はしばらく降りてこない
あなたがいない方が 身も心も軽く感じる
I feel lighter without you


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Written By Steve Aoki, Paris Hilton, Emily Warren, Scott Harris, Philip Leigh & Jonah Shy


2024年2月25日日曜日

映画『バービー/Barbie』(2023):肩の力を抜こうぜ







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『Barbie (2023)/米・英/カラー
/1h 54m/監督:Greta Gerwig/脚本:Greta Gerwig, Noah Baumbach』
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話題作ということでしばらく前にテレビで放送されたものをまたまた旦那Aが録画していた。昨日鑑賞。

いや~難しい映画だったわ。難解。マジ。何が言いたいのか全然わからなかった。面白くなかった。監督のテイストと合わないのだろうと思う。監督はグレタ・ガーウィグさん。彼女の映画(世間で大絶賛された)『レディ・バード』も全然ダメだった。合わないのだろう。

メッセージ性がありそうだけれどかなりケオスで混乱する。結果映画を見終わっても「何が言いたかったのだろう?」と首を傾げた。私は大抵の映画は「…まぁこのようなものだろう」と自分なりに納得するのだけれど、この映画にはただただ混乱するばかり。

たぶん私の年齢が年寄り過ぎるのだろうと思う。それから私はジェンダー不平等問題にあまり感心がないのだろうとも思った。まず子供がいないし、育てていないし、今の若い女の子達の苦悩もメディアなどから受ける印象から勝手に想像するのみ。どのような世代であれ(男女の違いなく)それぞれの世代の悩みや苦悩というものがあるのは理解しているつもりだけれど、一体この映画の監督やクリエイター達は、何を(ジェンダーでしょう)そのように大層な問題として大騒ぎしているのだろうと思った。

というわけで時代に取り残された年寄りがトンチンカンな感想を書く。辛口なのでごめんね。ちなみにこれは1回見ただけの印象。無理にメッセージを探そうとして混乱した。2回目に見ればもう少し楽しめるかも。


個人的な話だが私はあまり…そのジェンダー不平等問題で苦労をしてこなかった。美大を出てデザイン事務所に勤務して20代を過ごした。美大の学生だった頃もデザイナーとなってからも男女で扱いが違うなどということはなかったし、世の中はバブル期で仕事が溢れて超がつくほど忙しかったので、女だろうと男だろうと終電を逃して朝の2時3時4時5時まで仕事をしてタクシーや始発で家に帰る生活をしていた。結果が出れば給料は男の同僚と変わらないし、特に男女の扱いの差で苦しんだ記憶はない(ブラックな勤務時間はかなり辛かったけれど)。

その後は仕事を辞めて(辞めざる負えなかった)海外でなんちゃって学生。そして母にならずに専業。…結局私は(男女差が今も存在する)古い体質の大企業で男性社員と競って給料や昇進に悩んだ経験がないからその辛さがわからないのかもしれぬ。2023年に公開された女性向けの映画で、これほどまでに「女が女がおんなおんなおんなおんなオンナにもっとフェアな世の中になれ!!!!」と言っているメッセージに私は少なからず驚いた。

今でも女性は社会の中で虐げられているのか?


★ネタバレ注意


この監督からの一番のメッセージは…女性がいかに「不幸」なのかということなのだろうか?私は劇中のお母さん・グロリアのあの「オンナの叫び」のすごさにとても驚いた。気になったのでネット所を探したら出てきた。訳をする

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「オンナであることは無理なのよ!あなた(バービー)はそんなに綺麗で賢いのにそれでも十分だと思ってないなんて…辛くなるわ。私達女はいつも並外れてなきゃいけないのに、とにかくいつも間違ってるのよね。痩せてなきゃいけないのに、痩せ過ぎちゃいけない。そして「痩せたい」と言うことも許されない。「健康でありたい」と言わなければならないけど、同時に痩せてなきゃいけないの。お金を持ってなきゃいけないけれど、お金を欲しがってはいけない…だって下品だから。(チームの)ボスにならなければいけないけれど、意地悪しちゃいけない。人をリードしなければいけないけど、他人のアイデアを潰しちゃいけない。母親になることを喜ぶべきなのに、子供のことを喋り続けてはいけない。キャリアウーマンになるべきなのに、常に人への心配りを忘れてはいけない。男のダメな行動に答えなきゃいけない(それ狂ってる)のに、それを言えば文句が多いと非難される。男のために美しい女性であるべきだけれど、男を魅了するほど綺麗なのはダメで、またシスターフッドが大切だから他の女性が辛い思いをしないように綺麗にし過ぎるのもだめ。でもいつも特別で感謝の気持ちを持つべきなの。でもそのシステム自体が不正に操作されていることを忘れずに。だからそれをわかった上で感謝すること。年を取ってはいけない、失礼でもいけない、人に自慢してもいけない、自分勝手もいけない、決して転ぶな、間違えるな、怖がるな、常識から外れるな。もうすっごく大変!!!矛盾が多過ぎて誰もあなたにメダルをくれたり感謝してくれることもない。その上にあなたは間違っているだけじゃなく、それは全部あなたのせいだと言われる。(その方が皆に好かれるからって)私自身も他の女性達も皆混乱して苦しんでるのを見るのにうんざりしてる。そしてその全てが女性を表す(あなた)人形も同じだなんて…もう私にはわからないわ。
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うわ~大変やな。確かに。正しい。…しかし世の中の全てをこれほどまでネガティブに見る必要もないと思うぞ。自分で選んで大変な生き方をしているようにも聞こえてしまう。必要以上に自分を追い詰めていないか? もっとイージーでいいんじゃないの?もっといいかげんに生きたほうがいい。こんな生き方は辛いと思う。

これはグレタ・ガーウィグさんだか男性脚本家だか…女性は女に生まれただけでとんでもなく大変で辛くてフェアじゃなくてものすごくものすごく苦しい苦しい苦しいのよぉ~~~!!!!と言いたいのだろうか。

唸りますね。もうちょっと皆ダラダラしたほうがいい。人生をあまり難しく考えない方がいいと思う。日常の小さなイラつくことをいちいち全部重箱の隅をつついて最後の1ミリまで見逃さず、これもだめ、あれもダメ、苦しい、辛い、ああ私は不幸不幸不幸だ…と言ったからって、あまり状況が変わるとは思えない。

それからもうひとつ気になった台詞。車の中でのバービーと親子の会話。バービーが「私、女性が好きなの。女性を助けたいのよ」と言えば、娘のサシャ(10歳くらい?)が母とバービーに言う

「Everyone hates women. Men hate women and women hate women. It's the one thing we can agree on. 皆女が嫌いでしょ。男は女が嫌いだし、女も女が嫌い。これだけは皆同じ意見だよね」

ぉおおおおぅ…女は女が嫌い?ぇぇえ…ぅ~時々思いますけどね…でもずいぶん世の中を斜めから見ていないか?女性同士だからこそわかり合えることも沢山ありますよねぇ。

…なんかね、こういうのも含めて、この映画全体に流れる「女として生まれた苦悩」があまりにも大き過ぎて気になって、なんだか私には…この映画、総天然色ピンク大爆発のカラフルな映画なのにどうもメッセージが暗い。そうか。女は辛いか。確かに皆に愛される完璧な女になろうとすると人生は苦しいものなのか。そうか。


…あ、わかった。私は間違いなくあの変てこバービー(ケイト・マッキノン)なんだ。たぶんいつもはみ出してきたんだわ。たぶん中学ぐらいからそうだった。だから「完璧な女」になるつもりなんて早い時期に諦めたのだろうと思う。だから完璧になろうとする女性達の辛さがわかりづらいのかも。いや…途中まではそれなりに頑張っていたと思うが。

はみ出して何が悪い。アダムスファミリー好きだし。


なんかさ、先日のアリアナちゃんの歌の歌詞じゃないけど、皆他人の意見なんか気にしなきゃいいと思う。上の母・グロリアさんの言葉も、全部他人からの自分への批評や批判に苦しんでいるわけですもんね。「完璧になろうと努力しているのに全部非難される」と言っている。


それから、ケン(ライアン・ゴズリング)の家父長的な価値観がどうのこうの言う場面も、今の時代にそれほど大きな問題には私には見えない(そう見ようと思わなければ)。まぁ米国とは、スーパ・ーボウルなどで国中が巨大なマッチョ男に騒ぐ国なので私にはわからないのだろうとも思うが…アメリカの女性はスーパー・マッチョの巨人好きなのですよね。もしこの映画が言うように「米国に家父長的な価値観が今も強く残っていて、そのために多くの女性が苦しんでいる」のが現実なら、それはマッチョで自分勝手で傲慢な男を「男らしい」と好む女性の側の問題でもある。

しかしだからと言って、そのような男達と戦って、追い出すのがいいのかどうかは疑問だ。皆アマゾネスにはなりたくないと思うぞ。私はなりたくない。

男女も同性同士も皆仲良くしたいですね。


…というわけでなんだか難しい映画でした。女性は今の方が生きづらいのかもしれぬ。どうなのだろう。


マーゴット・ロビーさんは本当に人形のように美しい。しかしバービーとしては結構年が上。今33歳なのでギリギリOK。演技も上手い女優さん。ユーモアのセンスもありそうでいい。
ライアン・ゴスリングさん。彼はミスキャスト。ジジイ過ぎで不自然。今43歳だもの。もうおじさんだから生々しいむんむんの男臭さがとても邪魔。子供が喜ぶ人形に見えない。バービーもケンも20代の俳優を使った方がいいのにと思った。もちろん彼のせいじゃない。大物俳優を使わなければならなかったキャスティングのせい。

白人が演じるバービーとケンを見ていて、今のアジアのポップスターの方がずっとリアルに人形っぽいなとも思った。もう白人には憧れない~(個人的意見)


1970年代初頭、子供の頃に明るいブロンドの髪のいずみちゃんを持っていた。りかちゃんのように横向きの目ではなく、当時の少女漫画のようなキラキラした目をしていた。それから70年代半ばにドーン/Dawnちゃんという小ぶりの人形をもらった。アメリカのデザインだったらしく固いまつ毛の束がバシバシに付いていた。青い目にブルーのアイシャドウ、お顔がいかにも洋風でメリハリのある身体をしていた。赤みがかった金髪はロングで艶々。眉で切りそろえた前髪が可愛かった。ピンクのホルターネックのワンピースを着ていた。今ネットで「Dawn doll」と画像検索したら写真が出てきた。いずみちゃんとドーンちゃんの二つの人形にラメ入りのリボンやハンカチでゴージャスなドレスを作って友人と遊んでいた。懐かしいね。 あ~後からいづみちゃんの髪を切った気がする笑。


2024年2月24日土曜日

Madonna - Express Yourself (1989)



これが35年前のメッセージ



Madonna - Express Yourself (1989)
Album: Like a Prayer
Released: March 21, 1989
℗ 1989 Sire Records Company

Live at the MTV Awards 1989
しっかりと歌ってますね。
この頃の姐さんはかっこよかったねぇ


昨日のアリアナさんの歌を聴いてすぐに頭に浮かんだのが、大昔の1990年にリリースされたマドンナ/Madonnaの「ヴォーグ/Vogue」。34年も前の曲なのにリズムが似ていて音の連想で頭に浮かんだ。ということはアリアナさんの「yes, and?」も80年代~90年頃の音からのインスパイアか?

もちろん今のアリアナさんの曲の方が音もずっと洗練されているのだけれど、同じようなリズムは34年前にも存在していた。そして当時の若者達もこのリズムで踊っていた。

さてマドンナの「Vogue」はすでにここにも取り上げた。それなら35年前1989年にリリースされた曲「Express Yourself 」を取り上げておこう。この曲もリズムが似ていて翌年Houseに進化した「Vogue」に繋がっていく。


昨日のアリアナさんの「yes, and?」の歌詞は、いかにも現代のネットの時代の(特にSNSの)問題に関して…

「私の事は私の事、あなたの事はあなたの事」だから他人が何を言っても「気にするな」「しっかりと強くあれ」「自分のベストフレンドになれ/自分を大切に」

…とメッセージを送っているように私には聞こえた。SNSなどの「他人の意見」に悩まされている若者達がこの歌詞を自ら歌えばもっと強くなれるような気がするのではないか? 今の時代を反映しているのだろうと思った。


そして今から35年前にはマドンナも「Express Yourself 」を歌って当時の若い女の子達に励ましのメッセージを送っていたことを思い出した。当時20代半ばだった私もこの歌を歌った…「You」を「私」に替えながら…

  You deserve the best in life
  あなたには人生最高のものが当然なの
  So if the time isn't right, then move on
  だからタイミングが合わなかったら 次に進んで
  Second best is never enough
  セカンドベストは決して十分じゃない
  You'll do much better, baby, on your own
  それなら, baby, 一人の方がずっといいわ

…この歌詞に私はずいぶん励まされた。そう、マドンナ姉さんに「2番目なんてダメよ。1番になりなさい。妥協するな。幸せはしっかりと自分でつかめ」と言われていると思った。そしてこの歌を歌って自分を元気づけていた。1989年当時はバブルの真っただ中。世の中に元気が溢れていて、頑張れば全てが手にいると信じていた。


それにしても35年後の今、あらためてこの曲の歌詞を読み直してみると多少違和感を感じないでもないのは面白い。あの強気の姐御・マドンナが、この歌で言っている「幸せ」や「目標」とは、結局は「いい男を見つけること」なのですね。「女の幸せは自分を持ち上げてくれるいいオトコを見つけること」だと言っている。

え?幸せは自分で見つけるものじゃないのか? 笑

時代が違ったのでしょうね。35年前には、マドンナほど強気な女でもやっぱり「幸せになるためには強くいいオトコを見つけろ」そしてその男と付き合うためには自分から思いを伝えるのではなく「その強い男から告白してもらうべし」と言っている。ぇえええ?自分から愛を掴むのではないのか???


近年私はこのブログで今の(西洋の)若者の歌の歌詞を訳しているのだけれど、今の女性シンガー達の歌う内容は

・私とつきあって
・あなたを絶対につかまえてやる
・いやあなたとはただ遊びたいだけ
・真面目に付き合いたいとは言ってない
・真剣になりたいなんて言ってないよ
・よくもだましたわね
・あなたなんかいらない
・別れてせいせいしたわ
・私はあなたより自分の方がず~っと大切
・一人の方がず~っと楽しい
・また女友達と飲みにいこ~♪

…みたいなものがとても多い。皆強気。今はオトコに振り回される女の子の歌のは少ないのではないか?間違ってもこのマドンナの歌のように「オトコにあなたを幸せにさせろ」とは言っていない。あらためて今は女性の立場が変わったのだろうと思った。

35年前のマドンナは当時の「強い女の象徴」だと思っていたけれど、もしかしたら今の女の子のほうがず~っとしっかりしているのかも。面白い。

そして今は「幸になるためにはまず自分を大切にすることから始めよう」のメッセージも多い。


そんな今の時代にアリアナさんが

「他人に惑わされるな、しっかりと強くあれ」

と歌っているのは、また今の時代を反映していて面白いと思った。



Express Yourself
Madonna
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[Intro]
(Hoo!)
(Hoo!)
カモン ガールズ!
愛を信じてる?
それについて言いたいことがあるの
こんな風に


[Chorus]
2番手になっちゃダメよ, baby
あなたの愛をテストして
わかってるでしょ そうしなきゃ
彼がどう思っているのか 彼に言わせるのよ
愛が本物かどうか わかるかもね

[Verse 1]
あなたにダイアモンドのリングはいらない
18金のゴールドもいらない
速く走る高級車も
永遠ではないってわかってるでしょ, no no
あなたに必要なのは大きく力強い手
あなたを高みに持ち上げるためのね
あなたを王座の上の女王様のような気分にさせてくれるほど
あなたが降りてこれなくなるくらい彼にあなたを愛させて

[Chorus]
セカンドベストになっちゃダメ, baby
あなたの愛をテストして
わかってるでしょ そうしなきゃ
彼がどう思っているのか 彼に言わせるのよ
愛が本物かどうか わかるかもね


[Verse 2]
長い茎のバラの花束は あなたの心に届きそう
でも彼は まずあなたの頭から始めなくちゃ
サテンのシーツは とてもロマンティック
でも何が起こるのかな? あなたがベッドの中にいない時には 
あなたには人生最高のものが当然なの
だからタイミングが合わなかったら 次に進んで
セカンドベストは決して十分じゃない
それなら, baby, 一人の方がずっといいわ
(Baby, on your own)

[Chorus]
2番手になっちゃダメよ, baby
あなたの愛をテストして
わかってるでしょ そうしなきゃ
彼がどう思っているのか 彼から言わせるのよ
愛が本物かどうか わかるから
Express yourself
彼に自分から想いを言わせなきゃ
Hey, hey, hey, hey
もし今すぐ欲しいのなら、
あなたがどうすればいいのか彼に言わせるのよ
彼が何を思っているのか, oh baby, たとえ準備できてなくても


[Bridge]
あなたが立ち去った時 彼は後悔する
彼が一度味わった愛を考えてみて
そのままいこうとしても でもきっと彼にはできない
彼はきっとまた跪く
彼の想いを伝えるために
想いを伝えるために
Hey, hey


[Verse 3]

あなたに必要なのは大きく力強い手
あなたを高みに持ち上げるためのね
あなたを王座の上の女王様のような気分にさせてくれるほど
あなたが降りてこれなくなるくらい 彼にあなたを愛させて


[Bridge]
あなたが立ち去った時 彼は後悔する
彼が一度味わった愛を考えてみて
そのままでいこうとしても でもきっと彼にはできない
彼はきっとまた跪く 
だからプリーズ


[Chorus]
2番手になっちゃダメよ, baby
あなたの愛をテストして
わかってるでしょ そうしなきゃ
彼がどう思っているのか 彼から言わせるの
愛が本物かどうか わかるかもね
Express yourself
あなたは彼に想いを表現するように仕向けて
Hey, hey, hey, hey
もし今すぐ欲しいのなら、
あなたがどうすればいいのか彼に言わせるのよ
彼に何があるのか, oh baby, たとえ準備できてなくても

Express yourself
Express himself
Hey, hey

(もし今すぐ欲しいのなら)
(あなたがどうすればいいのか彼に言わせたほうがいい)
彼が何を思っているのか, oh baby, たとえ準備できてなくても

Express yourself
Respect yourself/自分を大切にして
Hey, hey
(もし今すぐ欲しいのなら)
(あなたがどうすればいいのか彼に言わせるの)
彼に何があるのか, oh baby, たとえ準備できてなくても

Express yourself

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Written By Stephen Pate Bray, Madonna L. Ciccone


2024年2月22日木曜日

Ariana Grande - yes, and? (2024)



今の時代の歌



Ariana Grande - yes, and? (2024)
yes, and? - Single
Released: January 12, 2024
℗ 2024 Republic Records, a division of UMG Recordings, Inc.



ちょっと前にUKのダンスチャートにも入っていたアリアナ・グランデさんの新曲。今年の曲です。1月には米国ビルボードのシングルチャートで初登場1位を記録。

アイドルの曲はアイドルの名前だけでもよく売れるので、必ずしも私が好きな曲ばかりではないのだけれど、この曲はすごくいい。ダンス曲としても気持ちのいい音なのでメモします。


さて、内容はいかにも今の時代の曲なのだろうと思った。アリアナさんはスーパー・スターなので、ゴシップ記事やバッシング等々、普段から自分に向けられた意見や批判に困らせられることも多いのだろう。それでそういうことを気にしないと言っている…「そうよ、だから何よ?」みたいな歌。

しかしこの歌はまた彼女のファンの世代…10代や20代の若い女性にとって、Xやインスタグラムなどのソーシャル・メディア(SNS)での様々なトラブルに対して「気にするな」と言っている歌と受け取れるとも思った。

今の若い人達はSNS上での自分の評判や批判を気にしたり傷ついたりして、落ち込んだり鬱になったりする事が多いのだそう。そういうSNS に絡む問題に対して「気にしないこと」「負けてはいけない」というアリアナさんの若い人々への応援歌にも聞こえる。若い人達がこの歌を自ら歌って自分を元気づけるのだろうと思った。

私も若い頃に聴いた歌に元気づけられたのを思い出した。


訳注
① Well, everybody's tired
みんなは疲れている
② And healin' from somebody ●
=and everybody is healing from somebody
みんなが(自分を苦しめた)誰か(somebody)から回復中(healing)
③ Or somethin' we don't see just right ●
=or everybody is healing from something we don't see just right
みんなが変だと思う何か(something)から回復中


yes, and?
Ariana Grande
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女1:おぅYeah 超特別なのね いかにもアリだわ
男A: You know, 
   彼女はポニーテールが数センチ高い方がよかったと思う
男B:そうね ほんとに 
   彼女がハッピーかどうかなんてどうでもいいのよ 
   ハッピーなんていらない 私はアートが欲しいの
女2:あ~昔のアリの方が好きだわ ほらシンガーの
男C:だね 彼女、次は職人によるフムスのラインを始めるってよ
男D:オーマイガー 彼女ほんとにやるの?
女3:インターネットで読んだからたぶん本当だと思うわ
男D:きっとそうだね


[Intro]
Dancing on, I keep, I keep, I keep, I keep, I keep, I keep
Gonna be, yeah, I know, gonna be at the door


[Verse 1]
気付いてないかもしれないけど
Well, みんな疲れてるよね 
みんな「誰か」とか 
「おかしいと思う何か」から回復中 

[Pre-Chorus]
Boy, ほら口紅をつけて
(誰もあなたに口出しできない)
ほらそのまま歩いて 炎の中も通り抜けて 
(皆が何を思ってるかなんてどうでもいい)
そして暗闇に入り込んだら
ただあなたの光を灯して そしてこんな風に振舞って

[Chorus]
「ええ、だから?」
胸を張って言って そして
自分で自分のベストフレンドになりなさいよ
心の底からそう言って
前に進み続けて 「次は何?」って
「Yes、それで?」って


[Verse 2]
Now,  私 気にすることはやめたわ
あなたの思ってることを
No, 私はもう隠れない
あなたが勝手に投影した姿の下には
そして私の本当の生き方を変えることもしない

[Pre-Chorus]
Boy, さあ、口紅をつけて
(誰もあなたに口出しできない)
ほらそのまま歩いて 炎の中を通り抜けて
(皆が何を思ってるかなんてどうでもいい)
そして難しい状況に入り込んだら
ただあなたの光を灯して そしてこんな風に言って

[Chorus]
「Yes、だから?」って
胸を張って宣言して そして
自分で自分のベストフレンドになりなさいよ
心の底からそう言って
前に進み続けて 「次は何?」って
「ええ、それで?」って
 (Yeah)


[Bridge]
私の言葉は神聖なの
私は自分の好きなことを話すわ
守られていて セクシーで
自分の時間を大切にするわ (My time)
あなたのエネルギーはあなたのもの、
私のエネルギーは私のもの (It's mine, it's mine)
私のものは私だけのもの

私の顔はこのまま
ごまかす必要はない (I don't need no disguise)
私の身体についてコメントしないで 
リプライもしないで
あなたの事はあなたの事 
私の事は私の事
なんであんたは気にするのよ 
私が誰の***に乗るかなんて 
なんで?


[Chorus]
「そうよ、だから?」
(Yes, and?)
胸を張って宣言して そして
(Say that shit with your chest)
自分のベストフレンドになんなさいよ
(Oh, be your own, be your own)
心の底からそう言って
(Say that shit with your chest, baby)
前に進み続けて 「次は何?」って
「Yes?だから?」って (Yeah)

「そうよ、(Ooh), だから?」
自信を持って宣言して (Ooh) そして
自分のベストフレンドになりなさいよ
(Be your own)
心の底からそう言って
前に進み続けて「次は何?」
「で?だから?」って (Yeah)

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Written By Ariana Grande, Max Martin & ILYA





2024年2月21日水曜日

お猫様H:家の主



もうすぐ3月。
おそろしいほど時間が過ぎるのが早い。




2024年2月17日土曜日

NHK 夜ドラ『作りたい女と食べたい女』シーズン2・第22話



TV Japan にて。1話15分。シーズン2の日本での初回放送は2024年1月29日から。


★ネタバレ注意


なんかとても幸せな展開になった。いい。とてもよい。よしよし。いいことです。

野本さん(比嘉愛未)がどうやらとても奥手の方らしくて、レズビアンと言葉は出てきても御本人もまだ自分の感情に戸惑っているらしく、このお二人はこれからいったいどうなるのだろうと思っていたけれど、無理なく自然にとても幸せな方向にいった様子。いいですね~。

春日さん(西野恵未)がしっかりと意思表示をしてくれて野本さんをリードしてくれるような感じもあっていい。野本さんがとても嬉しそう。うぶな女の子みたいに。かわい~。いい感じ。うれしそうだネ。

春日さんが「野本さんと一緒に~」と言った時、私は思わず胸の前に両手を上げてパチパチパチパチと手を叩いた。よかったわ。春日さん素敵。いいなぁ~。いい話。

好きな心は同じですよね。男女でも同性でも同じ。二人が嬉しいなら、幸せならそれでよし。いいことです。

ご飯を作って食べる二人…のドラマは『きのう何食べた?』も同じテーマですが、二人が男女であれ同性であれ、とてもいい幸せの形だと思う。ご飯を一緒に食べて「おいしいね~」と言い合えるって幸せなこと。だからこの二つのドラマを見ているとほのぼの嬉しくなる。

ところで野本さんが20話で、バレンタインの日に向けてフォンダンショコラを作っていたけれどすご~く手間がかかるのだと驚いた。中身がトロっとしてとても美味しいけれど…あれは作るのは大変そうだな。


2024年2月15日木曜日

Stray Kids - CASE 143 (2022)



傑作



Stray Kids - CASE 143 (2022)
Album: MAXIDENT
Released: October 7, 2022
℗ 2022 JYP Entertainment

TV 出演時 歌ってます
Dance Practice Video マイケルを思い出す
THE FIRST TAKE 日本語で歌っている



前回マイケル・ジャクソンの映画の感想で、Kpopの中にマイケルの孫がいると書いたのだけれど、このグループのそのようなグループだと思った。


たぶん去年年末の紅白で一番驚いた曲がこの曲。韓国のStray Kidsの「CASE 143」。この曲は本当に好き。紅白で最初に聴いてから動画サイトに行って今までに何度聴いたかわからない。何度も何度もリピートして聴いている。

最初にまずびっくりしたのはサビの低音。「Why do I keep getting attracted?」と歌うFelix君のあの低音。かわいいルックスなのにあの低音は驚く。ちょっとショックを受ける。えっ?なに?え、もう1回…と何度もMVをリピート。

最初は目が回るほど複雑な曲の展開にびっくりしたが、もう1回また1回と聴いていくうちにメロディが頭に馴染んでくる。鼻歌を歌い始める。すっかり曲が頭にはいってしまう。そうするとますます癖になる。


今度はそれぞれのパーツは何だろうと思い始める。まず見たのがネット上の歌詞のサイト。それに各パートの名称とそのパートを歌うメンバーの名前が載っていた。

曲の構成は…
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Verse 1:ラップ
   [Han, Changbin, Hyunjin]

Pre-Chorus:綺麗なメロディーの繋ぎパート
   [Bang Chan, Seungmin, Hyunjin, I.N]

Chorus:半音階(Chromatic)で下がっていくサビ
   [Felix]

Chorus:オクターブ上げて繰り返し
   [Lee Know, Seungmin]

Verse 2:ラテン系メロディ(Montuno)
   [Bang Chan]

Verse 2:爆発的なラップ
   [Changbin]

Pre-Chorus:綺麗なメロディーの繋ぎパート
   [I.N, Hyunjin, Felix, Han]

Chorus:低音サビ(Chromatic)
   [Hyunjin]

Chorus:オクターブ上げて再度繰り返し
   [Lee Know, I.N]

Interlude:変形ラップ
   [Felix]

Bridge:情緒的なソフトパート
   [Lee Know]

Bridge:ラップ
   [Seungmin, I.N, Han, Hyunjin]

Chorus:サビ(Chromatic)
   [Seungmin, Felix]

Chorus:オクターブ下げてサビを繰り返し
   [Changbin]

Refrain:ラップ
   [Bang Chan, Seungmin, Han]

Outro: [I.N, Lee Know, Hyunjin]

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そして次に見たビデオがこれ。

Classical & Jazz Musicians React: Stray Kids 'CASE 143'

アメリカのジャズとクラシックのミュージシャン達のリアクションビデオ。音楽のプロ達(若い人は学生かな)が、やっぱりこの曲に驚いている。

彼らの解説によると、低音のサビの半音階/chromaticで下がっていくメロディーがシンコペーション/Syncopationのリズムの上に乗っている。そしてそのサビの(Syncopated)リズムのまま、次のモントゥ―ノ/Montunoのパートに自然に移っていく…などと言っている。

モントゥ―ノ/Montunoのパートは、リーダーのBang Chanさんの歌う「A-B-C-D-E-F-G-I Wanna send my code to you」のラテン系のメロディのパート。クロマティック・メロディーとモントゥーノが同じシンコペーションのリズムの上に乗って自然に繋がっている。巧みなのだそう。

motivic development という言葉も出てきて最初のパターンから展開していく意味らしいのだけれど、バラバラに聞こえるパーツが実はどこか似ていたり同じメロディがあったりと、展開のバリエーションのようにも聞こえて完全にバラバラではないらしい。彼らの解説が面白い。

理論はともかく、それぞれ別の曲のように聞こえる各パートが全てスムースに繋がって綺麗にまとまっているのが本当にすごいと思う。突然始まる綺麗なBridgeも見事に曲におさまっている。その上で全体がものすごくキャッチー。リズムもノリがいいので思わず踊りたくなる。


先日マイケル・ジャクソンの映画を見ていて思った…昔「Beat It」や「Thriller」のMVに私達が魅せられた理由は、マイケルとダンサー達がグループで揃って踊っていたからだったと。大勢で踊るから迫力が出る。そして今のKpopは、あの頃のマイケルのグループのダンスを大勢のメンバーで再現しているのだろうと思った。そしてマイケルは一人で歌っていたけれど、Kpopはボーカルが入れ替わり立ち代わり全員が歌う。あの頃のマイケルから進化したエンタメの形がKpopなのだろうと今回あらためて思った。


…今知った。このグループは作曲もダンスも御本人達がなさっているのだそう。ウィキによると「デビュー前から現在まで、ほぼ全ての楽曲を、メンバー自らが作詞・作曲・プロデュースを手がけるセルフプロデュースグループ」だそうだ。それはすごい。メンバーの中の3人…Bang Chanさん、Changbinさん、Hanさんが3RACHAというサブ・ユニット名でメインで楽曲制作に関わっており、編曲やボーカルディレクティングなどを自ら行っているとのこと。それからまた曲の振り付けはLee Knowさん、Hyunjinさん、FelixさんがDANCE RACHA のサブユニット名で担当することもあるそう。

先日、紅白の感想を書く時に調べていて、もう一つのKpopグループSEVENTEENのメンバーのWooziさんが作曲をしていると知って驚いたのだけれど、なんとStray Kidsも御本人達が作曲をしていたのですね。いまどきのアイドルは皆さんアーティストなのね。すごいな。


2024年2月14日水曜日

映画『Thriller 40』(2023):もう1回スリラーを練習するか







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『Thriller 40 (2023)/米/カラー
/1h 30m/監督:Nelson George』
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旦那Aが先日TVから録画していたので視聴。


「アイドル」の話をするならこの人避けて通るわけにはいかない。このお方は巨大アイドルビジネスの型を作った人の一人。

もちろん彼の前にはプレスリーがいたしビートルズもいた。まぁその他にもそれぞれの年代でアイドルは沢山いたと思うけれど、いやしかし…1983年頃のマイケルを超える人は未だいないのではないか?

人類史上最強、怪物級の大物アイドル、マイケル・ジャクソン。彼をその地位にのし上げたのは彼が1982年にリリースしたモンスター・アルバム『スリラー/Thriller』。アルバムが売れに売れて、世界中の人類が皆マイケルのように踊りたくなった。皆が彼に憧れた。

このアルバムはとにかくよく売れた。米国ビルボード・アルバムチャートで37週間1位を記録。世界中でも1位。同アルバムからのシングルは7枚全てが米国シングルチャートでトップ10入り。世界中でもチャート入り。このアルバムは、それまでのアルバム・セールス記録を塗り替えたのみならず、曲、ビデオ、アーティストの在り方、プロモーション方法、レコードレーベルのあり方、プロデューサー、マーケターのあり方、曲の振り付け…等々米国の音楽業界のスタンダードを全て書き替えたとも言われている。そして発売から現在に至るまでの売上は約7000万枚(推定)で「史上最も売れたアルバム」とされている。

この映画はそのモンスター・アルバム『スリラー/Thriller』(1982年11月29日(米国)リリース)の40周年に作られたドキュメンタリー映画。映画のリリースは2023年12月2日。


あの時代にティーンの時期を過ごした者なら誰もがよく覚えているあの頃。マイケルのファンじゃなくても、普段はR&Bを聴かない人でも、普段はプログレしか聴かない人でも、マイケルの『スリラー/Thriller』は皆買った。そして当時真夜中に日本のテレビで放送されていた米国MTVのまとめ番組でマイケルのダンスを見る。そして真似をする。みんなやった。みんな彼のように踊りたいと思った。踊らなくても踊りたいと思ったと思う。マイケルは巨大だった。

あの頃のマイケルは世界で一番かっこよかった。

1983年当時R&Bを聴かない高校生だった旦那Aも「マイケルのドキュメンタリー」をテレビでやっていると今聞けば思わずHDの録画ボタンを押してしまう。1983年は旦那Aも私もティーンだった。懐かしい時代だ。そんなわけで共に週末に見た。



★マイルドにネタバレ注意


マイケルの『スリラー/Thriller』関連のドキュメンタリー映像は今までにも何度か目にしている。特に楽曲「Thriller」のMVのメイキングオブは当時もどこかで放送されていたと思う。髭面の監督ジョン・ランディスが出てきてMVの製作を語るのは前にも見た。それ以外にもTOTOのスティーブ・ルカサーが「Beat It」でギターを弾いているとか、「Billie Jean」の裏話。あの「…But the kid is not my son 🎶」の女性は誰よ?…そのような様々な話はどこかで見たり聞いたりしていたと思う。

だからあまり期待もせず気軽に見たのだけれど、それでもいくつか見たことのない映像が出てきた。「The Girl Is Mine」でのデュエットのポール・マッカートニーのレコーディングのシーンは私は初めて見た。それから(たぶんファンの間では有名なのだろうと思うが)「Beat It」のギターソロがエディ・ヴァンヘイレンだったというのも今回初めて知った。あれもTOTOのスティーブ・ルカサーだとばかり思っていた。そして「Thriller」のイントロがほぼ全て打ち込みで演奏されているのも初めて知った。機械のボタンをどんどん押してレイヤーを重ねてリズムパターンを作り、その上にキーボードでコードを弾けば「スリラー」イントロの出来上がり。すごく面白い。

いかにも今の時代に作られたマイケルのドキュメンタリーだと思ったのは、マイケルのKpopへの影響が語られていたこと。 BTSのMVをとりあげて、マイケルの動きとBTSのダンスの比較映像が流れる。確かにそのとおり。マイケルの孫は韓国にいると私も思った。


このような過去を語るドキュメンタリーは、当時を知る人々や、誰か有名人を連れてきて語らせることが常。当時を知る人の話は面白い。当時の評論家やアレンジャーなどが何人も出てくる。ブルック・シールズも出てくる。そうそう…そういえば当時ブルック・シールズがマイケルと公の場所に出てきたことがあって、彼女はマイケルのガールフレンドか?などとも噂されていた。前述の「…But the kid is not my son 🎶」の相手はブルックではないかとの噂もあったと思うが、その件についての彼女のコメントが全くないのは面白い。おそらく当時二人はただ友人だっただけで、ブルックさんからのコメントは拒否されたのかも笑。

途中で大変驚いた情報。衣装デザイナーがマイケルの体重が99ボンドだと言っている。99ポンドは44.9キロ。彼の身長は5ft 9 (175.3 cm)だそう。ガリガリじゃないか…。だからあんなに細かったんだ。彼のスタイルがすごかったのはそのせいなのか。この99ポンドの数字が正確なのかどうかは怪しいが、おそらく身長176 cmで体重は50キロにも満たなかったのだろうと思う。とにかく細い。驚いた。

インタビューをされる有名人たちが40年前の当時を知る人々ばかりではなく(今の若い人々も惹きつけるためだろう)今の大物スター達がそれぞれの「子供の頃のマイケルの思い出」を語るのは余計かなという気もした笑。


★インタビューに出てきた人々

1983年当時を知る人々は…
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Michael Jackson(映像)
Brooke Shields(当時親しかった)
John Landis(スリラーMVの監督)
Nelson George(音楽評論家)
Robert Hilburn(音楽評論家)
Paul Jackson Jr.(ギター/ベース)
Jimmy Jam and Terry Lewis(ソングライティングチーム)
Deborah Nadoolman Landis(スリラーの衣装デザイン)
Steve Lukather(ギタリスト)
Anthony Marinelli(シンセプログラマー)
Greg Phillinganes(キーボーディスト、アレンジャー)
Raphael Saadiq(アーティスト)
Oren Waters(コーラス)
Julia Waters Tillman(コーラス)
Maxine Waters Willard(コーラス)

そして思い出を語る今のスター
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Mary J. Blige(アーティスト)
Mark Ronson(アーティスト)
Misty Copeland(バレリーナ)
Maxwell(アーティスト)
Polo G(アーティスト)
Myles Frost(ステージアクター、シンガー)
Usher(アーティスト)
Will.i.am(アーティスト)
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最後にマイケルが兄達…Jackson 5とやったVictory Tourの映像が流れる。すごくかっこいい。私はこのツアーの映像があることを知らなかった。それで動画サイトに見にいったらあったのだけれど音があまりよくなかった。あのVictory Tourの音を直した映像はないのだろうか?見たいですね。マイケルが無茶苦茶かっこいい。あのツアーは日本に来なかった。もしタイムマシンがあったら1984年のあのVictory Tourを見に行きたい。


少し思い出話
マイケルが日本に来たのは1987年の「Bad World Tour」。関東の公演は後楽園球場(ドームの前)と横浜スタジアム。9月に1回目を後楽園球場に見に行ったと思うがチケットの半券が出てこなかった。スタンドの上の方の席だったと思う。2回目は10月4日(日)横浜スタジアム(S席21ゲート20列286番)。開始時間は夕暮れ時の午後6時30分。1回目の後楽園球場から見た空はまだ明るかったのを覚えている。途中でマイケルが左にひっこんで突然右から出てきた(いや反対方向だったか?)時は狂ったように大騒ぎした。

もう一度マイケルを見たのは1992年の「Dangerous World Tour」。12月19日(土)6時30分開演。東京ドーム(S席 21ゲート 1階 17通路 5列 186番)。この公演はあまりよく覚えていない。

私はマイケルのファンだったことはないのだけれど、それでも『Thriller』の曲でのMVはよく見てフリコピをしようと必死になった。当時はビデオの録画機もなかったから「Beat It」や「Thriller」がテレビに映るたびにしっかりと目に焼き付けてフリコピをしようとした。ある程度は踊れるようになった。しかしムーンウォークだけはどうしても出来なかった。

今なら「Beat It」や「Thriller」も動画サイトで見れるんだよな。また練習しようか。


2024年2月13日火曜日

YOASOBI – Idol (2023)



日本代表



YOASOBI – Idol (2023)
Idol – Single
YOASOBI
Released: April 12, 2023
℗ 2023 YOASOBI
***
Album:  THE BOOK 3
Released:  October 4, 2023
℗ 2023 YOASOBI

Live
YOASOBI「アイドル」(Idol) 
from 『YOASOBI ARENA TOUR 2023 "電光石火"』
2023.6.4@さいたまスーパーアリーナ




凄まじい。聴くたびに毎回感動する。すごい曲だ。世界的な大ヒット曲なのですけど自分用に考えを書き留めておきたい。

この曲はもちろん紅白の前から知ってはいたけれど、あらためて紅白でその凄さを認識した。紅白のアイドルぞろぞろの演出にも感動した。よかった。まちがいなく2023年紅白一番のハイライト。凄かった。

もっと興味を持ったので動画サイトできちんと曲を聴き、歌詞を調べて読んでみた。これすごいね。歌詞もすごい。韻の踏み方も巧み。音楽的にも様々なパーツがあって複雑な上に、歌詞がしっかりとストーリーを語ってることにも驚く。普通の曲じゃない。日本のボカロ文化がこういう特殊な曲を生み出したのだろう。もうボカロの歴史も長いですもんね。

そしてライブではこの曲をバンドが演奏している!そして人が歌っている!人の声なのにボカロに聞こえる。声の質が似ているのだろう。歌うのはものすごく難しい曲だろうに楽々と歌ういくらさんはは本当にすごいと思う。スタジオ ver.ではパートによっていくらさんの声が変化する。それぞれ違うキャラクターを演じて声が変わっていくのがすごいと思う。


こういう歌は世界にはない。日本/アジアのアイドル信仰文化も独特なものだと思うし、それを象徴した歌詞も素晴らしい。いかにも日本/アジアの歌…独特の文化が進化して生まれた曲なのだろう。


このブログを始めた2011年の年末、「Perfumeが面白いから海外にも行ってくれ」という内容で私はここに文を書いた。当時はKpopが世界に向けて様々な試みをやっていた頃で、それを横目に見ながら「じゃあ日本だってPerfumeみたいに面白いものがあるのだから、日本は日本独自のものを日本のやり方で発信していけばいい。昔、日本が車やカメラを輸出していた時代から移行して、未来には日本独自のソフトが海外に売れるようになればいい。日本も世界に挑戦すればいい」と書いたのだけれど、あれから12年過ぎてまさにそれが実現しつつあるのだろうと思います。今は世界中に日本の音楽やアニメ、映画がじわじわと広がりつつある。

この曲はそのような日本発のソフトとして究極の作品なのだろうと思います。本当にいい歌。何度聞いても飽きない。


アイドルを様々な角度から歌った歌詞が素晴らしい。

1番では、金輪際現れない完璧で究極のアイドルを紹介。「メディア、ミステリアス、エリア、…淡々と、燦燦と、ないないない、ないないない…」韻も踏むから音としても面白い。バックに拍手の音やゴリゴリのベースの音が聞こえる。Wikiによるとこの1番の歌詞はファンの目線だそうだ。

そして2番。引き立て役Bの恨み節。嫉妬心渦巻く…あ~わかるわそうだろうなぁ…業界にはこういう風に思っている1番になれない人も沢山いるのだろう。「…特別です、おまけです、Bです、お陰なわけない、洒落臭い、わけがない、ネタじゃない、許せない、許せない、許せない、認めない」バックの音もボーカルもダークなアレンジ。いくらさんの籠った声音…質感の違う声が被っているのも(匿名性のために)音声を変更しているようで少し怖い。ぞわぞわする。

3番。ゆっくりと王者のマーチ。これはアイドル本人の言葉…「メディア、だけは、キャリア、愛だ、アクア、瞼、マリア、愛だ」しっかりと韻踏むリズムもいい。そしてピアノをバックに独白のようなパート「…そんな私の嘘がいつか本当になること」。そして再度元気を出して「等身大でみんなのことちゃんと愛したいから今日も嘘をつくの…」と開き直る。この歌詞に私はもうたまらず拍手。最後はファンの「君」に向かって本音を言えた「嘘じゃない」と笑顔。したたかですね。ただ曲を聞き流すのではなく歌詞を調べて見ながら聞くと感動する。


詳しく調べたわけではないけれど、日本/アジアのアイドル信仰は独特だと思う。今のところ私は日本と韓国しか知らないけれど、韓国はBTSがすごかったらしいし、日本は「〇〇坂」関連がその傾向をエスカレートさせたのだろうと思う。「信仰」と書いたのは、私にはあの「握手券入りCD」に多くのファンが大枚をはたく様子がまるで宗教に見えたから。この歌はそのような独特の日本の文化的背景もあって出てきた歌詞/ストーリーなのだろう。本当に秀逸。素晴らしい。まさに日本代表。

日本のアイドルといえば…昔は今ほどアイドルアイドル…とは言っていなかったと思うのよ。ジュリーや百恵ちゃん、ピンク・レディーや聖子ちゃん、キャンディーズ…それらのアイドルのファンが熱狂的な時間はせいぜい2、3年…しばらくすればファンの興味も他に移っていたものだったと思う。しかし今の時代はそのアイドル信心の期間も長くなっているのだろう。


またあらためて考えれば、今の時代の人気商売はどのようなジャンルであれ…アイドル・ビジネス/スター・ビジネス的になりやすいのは世界でも同様。ビヨンセもそう。テイラー・スウィフトもそう。MLBの大谷翔平さんもそう。先日のSuper Bowlのアメフトでは今パトリック・マホームズさんという方がスーパー・スターなのだそうだ。どのようなジャンルでも一旦スーパースター/アイドルになってしまえば、後は何をやってもいい。何をやってもチケットが売れる。グッズが売れる。どのジャンルでも「アイドル」になれば巨額のお金が動く。アイドルはどこの国でも巨大産業。すごいものです。

この曲は今の時代を象徴する曲なのだろう。傑作。


2024年2月11日日曜日

Usherアッシャーのスーパーボウル(2024) Halftime Show!



今見てきた。今年はUsher/ アッシャーさん。いいショーだったと思う。皆歌ってましたね。このようなステージではやっぱりライブの声がいい。迫力が違う。アッシャーさんの白い衣装もよかった。大舞台で遠くから見える衣装はいい。

しかしワタクシはアッシャーさんの曲を知らない。ので今年はセットリストをコピーします。これから曲をチェックしようと思う。

ハイライトは…、アッシャーさんもマイケルみたいでかっこいいけれど、あのギターの女の子。あの子…なんとH.E.R. さんだったのね。このセットリストを見て知った。く~かっこいいね。暫く見なかったけれどすごくいい女になってた。彼女は女プリンスだな。素敵ネ。


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2月11日(日)
Allegiant Stadium,
Las Vegas, NV, USA
8:20 pm

★Setlist


1. Caught Up / U Don't Have to Call

2. Love in This Club
(Snippet)

3. If I Ain't Got You / My Boo
(with Alicia Keys)

4. Confessions / Confessions Part II

5. Think of You
(Snippet)

6. Burn
(Snippet)

7. U Got It Bad
(with H.E.R.)

8. OMG
(with will.i.am)

9. Turn Down for What
(DJ Snake & Lil Jon cover) (with Lil Jon)

10. Yeah!
(with Ludacris) (& with Lil Jon)

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2024年2月9日金曜日

ATARASHII GAKKO! - 青春を切り裂く波動 (2023)



かっこいい~



ATARASHII GAKKO! - 青春を切り裂く波動 (2023)
Album: Ichijikikoku
Released: April 12. 2023
℗ 2023 ATARASHI GAKKO!



びっくりした。これってレッチリじゃん。フリーがベース弾いてそうじゃん。そして激しいフリは彼女達が自分達で考えてるのだそうだ。すごいね。

グループのコンセプトは「模範的なヤツばかりが評価されるこの時代、くだらない不寛容社会から、個性と自由ではみ出していく」。いいですね。気概がパンクそのもの。弾けきってる。すげぇわ。羨ましくなるくらいかっこいい。

アラカンのワタクシの世代は若い頃にパンクやレッチリに憧れても女がやるのはどうよ…な時代だったわけです。イギリスとかアメリカでは激しい女性アーティストもいたみたいだけれどあまりいなかったと思う。できなかったのだろうと思う。

しかしあれから40年。この新しい学校のリーダーズはもうあの頃の女とは違うレベルにいる。日本の若い女の子が…アイドルの年齢の女の子達が…自由にこういうことが出来る。ぶんぶん頭を振って髪を振り乱しなりふり構わずパフォーマンス。歌う、けりを入れる、足を踏み出し靴を投げ飛ばし、飛び跳ねて腕を振り回し、激しい激しい。カメラに向かって舌を突き出し顔芸もパンクそのまんま。そしてその振りは自分たちで考えてるって。すごいよ。

コンセプトもいい。セーラー服で男顔負けの激しいフォーマンスをやるからそのギャップにもびっくりする。なんか…彼女達を見ると高校時代の私が彼女達と一緒に暴れている気がする笑。楽しくなる。

海外のLive camを見るとすずかさんのカリスマが尋常じゃない。すごいぞ。かっこいい~。ものすごいエネルギー。

若い人が元気がいいと私は嬉しい。応援したくなる。

まだ曲を全部聴いてないのでこれから聴きます。


ATARASHII GAKKO! - OTONABLUE (2020)



かっこいいね



ATARASHII GAKKO! - OTONABLUE (2020)
THE FIRST TAKE
Otonablue - Single
ATARASHII GAKKO!
Released:  May 1, 2020
℗ 2020 MUMUMU RECORDS
***
Hyper School Remix Live
Album:  Ichijikikoku
Released:  April 12. 2023
℗ 2023 ATARASHI GAKKO!



新しい学校のリーダーズ。このグループは去年の秋ぐらいから気になってました。紅白でのオープニングも嬉しかった。

私は最初彼女達は色モノグループかと思っていたのだけれど、去年の秋頃のニュースの記事で「ボーカルの女の子が眉毛を剃った」と知ってピンときた…「このグループはいまどきのパンクなのだろうか」。そうかパンクか…反抗期か笑。紅白でも「はみだしていく」と言ってましたね。好きだわ元気のいい若者。そして去年動画サイトで曲を聴いてみたらすごくよかった。「Tokyo Callng」という歌もあった笑。やっぱりパンクだ。彼女達は全員歌が上手い。元気のいいパフォーマンスもすごいぞ。

そしてちょっと前にNHKの番組でボーカルのすずかさんが母校を尋ねる番組も見た。みんな泣いてた。すごくかわいい。実は皆さんとてもお若い…まだ20代前半なのですね。曲のイメージからもっと年上かと思っていた。

彼女達は面白い。特にすずかさんは綺麗なお嬢さんなのに動きや表情がまるで小学生の男の子のように無邪気でおかしい。彼女の弾けっぷりを見るといつも笑顔になる。

全員力のある方々だと思います。すごくいいグループ。全員思いっきり弾けているのがすごくかっこいい。ちょっと羨ましくなるくらいかっこいい。今の時代は若い女の子でもこれだけ弾けられるんだねと驚く。いいな。

メンバーの情報をメモ
MIZYU みぢゅ
 1998年生 25歳 ツインテールで元きゃりーキッズ・ダンサー
●  RIN りん
 2001年生 22歳 ヒップホップ系ダンスが得意
● SUZUKA すずか
 2001年生 22歳 ボーカル
●  KANON かのん
 2002年生 22歳 クラシック系ダンスが得意

皆さんダンサーなのですね。そして全員歌が上手い。動画サイトを見ると色んなジャンルの曲を歌ってますね。面白い。パンクとかレッチリ風とかオルタナとかヒップホップ、EDMとか色々やってる。海外でも人気だそうですが曲がいいのもその理由だろうと思います。面白いグループが出てきた。記録します。

この「オトナブルー」は最初は山本リンダ風かと思ったのだけれど、バックの音ににリック・ジェームスとかプリンスの音が入っている。あ そうだ、バナナラマとかも入ってるよね。いい曲です。


2024年2月8日木曜日

NHK 夜ドラ『作りたい女と食べたい女』シーズン2・第17話



TV Japan にて。1話15分。シーズン2の日本での初回放送は2024年1月29日から。


現在放送中の夜ドラ『作りたい女と食べたい女』。シーズン2が終わってから全体の感想を書こうと思っていたのだけれど、 第17話がとても良かったので記録します。


先日、テレビ東京系の『きのう何食べた? 』の感想を書いたのだけれど、あのドラマが男性カップルの「ごはんもの」ドラマなら、こちらは女性二人の「ごはんもの」ドラマ。TV Japanでは今現在2作品が同時進行で放送されているので、どちらもほのぼのと癒されながら見ている。

『作りたい女と食べたい女』のシーズン1は以前放送されたのを見ていたと思うが最後を見逃していたので、今年1月に再度放送されたものを見た。


このドラマシリーズの主人公は野本さん(比嘉愛未)と春日さん(西野恵未)。女性二人が共にご飯を作り共に食べながら親しくなっていく話。



★ネタバレ注意



昨日、 第17話で心が温かくなったのでそのことを書こう。

第17話はシーズン2の新しいキャラクター・南雲さん(藤吉夏鈴)が、メインのお二人と初めて打ち解けるエピソード。内気な南雲さんは初めて野本さんの家に招かれ、春日さんと3人でドーナツを作る。

南雲さんは人と食事ができない。そのために彼女はそれまでにも人との関係でうまくいかないことが多かった。しかし野本さんと春日さんの気遣いで南雲さんは心を開いていく。南雲さんがとても嬉しそうに笑顔になる様子に心が温かくなった。なんて優しいドラマだろう。


南雲さんにはできないことがある。人と少し「違う」。そのことを自分でも気にしている。そのために彼女は人との関係で辛い思いをしている。

そのことを知った野本さんと春日さんは、南雲さんを(彼女の辛さも含めて)そのまま受け入れる。そして3人は一緒にドーナツを作り穏やかな楽しい時を過ごす。脚本の台詞のひとつひとつ、俳優さん達の表情が優しい。見ているこちらも「ああよかった」と嬉しくなる。

人と人が皆彼女たちのように優しい関係になれるならいいのに。


二人は南雲さんが「違う」ことを気にするわけでもなく、拒否するわけでもない。南雲さんをそのまま受け入れて自然にふるまう。二人は南雲さんに対して「これ食べない?おいしいわよ、どうして食べないの?」などとは決して言わない。南雲さんが「食べられなく」ても、二人は南雲さんの前でドーナツをおいしそうに食べる。その二人の「おしつけない」優しさ、自然さに、南雲さんもミルクティーを飲みながら打ち解けていく「…飲み物だけでもいいって、食べなくても大丈夫って言ってもらえるのはすごく楽なんだなって気付けました」。そして野本さんから「ドーナツを家に持って帰りませんか。おうちでなら食べられますか?」と聞かれて頷き…「今は食べられないけど、明日楽しみに食べます」と嬉しそう。それに対して野本さんが「よかったです」と笑顔。

会話のひとつひとつが細やかな優しい思いやり。うわ~すごいな~と思った。気遣いながらも気を遣い過ぎない優しさ。ちょっと感動した。南雲さんが嬉しそうでよかったです。


『きのう何食べた? 』の時にも思ったけれど、人が人に優しい話はいい。癒されますね。


あ そうだ もうひとつ。
3人が野本さんちのコタツに入って向かい合い、ボールに入ったドーナツの生地を囲んでいるシーン。
野本さんが夜にドーナツを作る自分のことを「…やばいやつみたいですね」と言えば、南雲さんは「いやいや…すごいなって…」と返す。そこで春日さんが南雲さんに向かって「すごいんですよ、野本さんは」と言う。それを聞いて春日さんの横顔を見つめる野本さんがとても嬉しそうだった。


日本テレビ 新春サスペンスドラマ『侵入者たちの晩餐』



TV Japanで1月に放送されたものを視聴。日本での放送は2024年1月3日。お正月のドラマ。


面白かったです。脚本はバカリズムさん。お笑いの方ですね。いい意味で全編コント。すごく面白かった。

リアリティとかそういうものを求めるドラマではない。3人の女性達(菊地凛子、平岩紙、吉田羊)が泥棒に入る話ですが…設定そのものが可笑しい。3人の台詞もいちいちコント。内容を聞きながらそんなわけないやんと思いながら見る笑。

妙な設定から始まって話がどんどん展開していく。予想していなかった。まぁその展開もそんなわけないやん…の連続なのですがコントならOK。コントがどんどん繋がっていく。

もう一人の空き巣(池松壮亮)も真面目にコント。必死の表情が可笑しい。そしてコンシェルジュ(角田晃広)も突然登場してびっくりする。彼には彼の事情があるのね。

そして最後に吉田羊さんと白石麻衣さんの繋がりがわかった時点で私は手を叩いて喜んだ。よくやったよくやった笑。最初は吉田羊さんのキャラはなんのためにいるのかと思っていたわ。

私は普段から日本のお笑いを全く見ないのでこのコント風ドラマはすごく面白かったです。俳優さん達も真面目にコントをやっているのがおかしい。菊地凛子さんの化け具合がすごいぞ。

このタイプの展開が面白い映画は三谷幸喜さんを思い出す。新しい登場人物が加わって展開していくのが面白い。これは舞台劇も出来そう。

それからこういう無邪気なドタバタのドラマは、実はシェークスピアの舞台劇や仏の劇作家ボーマルシェ原作のモーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』にも通じるものがありますね。昔の時代のコメディはこういう感じですよね。

さて最後の豚さんはどうなった?あれが証拠になったのだっけ?
空き巣くんはどうなった?


2024年2月7日水曜日

紅白歌合戦観戦記 2023/12/31



忘れたころにやってくる紅白の感想。先日気合を入れて全部見直した、聴きなおした。いや~やっぱりすごいわ紅白、ものすごいエネルギーの番組。やっぱり特別な歌番組。ヘッドフォンをして歌を全部聴いたらへとへとになった。


今年はKpopのグループが多かったようで巷では賛否両論だったらしい。私も去年出演者が発表になった時には「なんで日本の歌番組なのに?」と思わないでもなかったのだけれど、結果いいグループも見れたし華やかでよかった。Yoasobiの「Idol」にぞろぞろ出てきたのもよかった。

彼らKpopのグループを見ていて思ったのは、今の日本の若者にとってのKpopとは、40年ぐらい前の私の若い頃の「洋楽」と同じなのだろうということ。私達の世代が40年前にQueenやCheap Trick、Japan、Kiss、Van Halen、Michael Jacksonなどを聴いて騒いでいたのと同じではないか。もし1980年当時の紅白に Van Halenが出ていたら、きっと親の世代には理解されなかっただろう笑。それと同じなのだろうと思った。今は洋楽があまり聴かれていないらしいし、時代は変わったのですね。


そして特別なお方のことをまず書いておこう。MISIAさん。私にとって彼女は別枠。MISIAさんの声はありがたい年の締めくくり。毎年最後にMISIAさんの声を聴くと心が浄化される。まるで1年の煩悩が払われるようだ。彼女の歌を聴いていい気持になって年越しをする。
ありがと~💕。


さて今回は感想の構成を変えようと思った。出演者と曲をジャンル分けして、それぞれの枠の中から特に良かったものを選択し感想を書こうと思った。そのジャンルは…

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★演歌枠
★日アイドル+Kpop枠
★初出演枠
★中堅枠
★懐メロ枠

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★演歌枠
大変重要。紅白に演歌は大切。この枠は良く知られた曲が歌われることが多く「懐メロ/おなじみ枠」でもありますが、曲に馴染みがあるからこそパフォーマンスの素晴らしさに魅せられる。若い世代の曲がダンスや曲の面白さに比重を置いているのに対して、演歌の方々は「歌」で勝負。それは本当に本当に大切。1年に一度の演歌に触れる機会。じっくりと歌声に聴き惚れる。演歌枠の歌手の方々は全員が素晴らしい。

★日アイドル+Kpop枠
若者に人気のアイドル。特にKpopの最先端ポップスが面白い。この枠のグループはダンスがパフォーマンスのメインになっていることが多いけれど、その中で曲が好きだったものを記録。

★初出演枠
紅白初登場枠。ここにも面白い楽曲が並んでいる。パフォーマンスの若いエネルギーに注目。

★中堅枠
ショーの中心に位置する実力派の方々。楽曲、パフォーマンス、実力が焦点。この枠の方々は全員が力のある方々なので、私が個人的に好きだったパフォーマンス、曲が好きだったアーティストを記録。

★懐メロ枠
この枠の多くは1980年前後に流行ったか、当時アイドルやビッグネームだった方々の枠。ターゲットのオーディエンスは今の60歳前後から上は80歳ぐらいまでだろうか。アラ還の視聴者が子供の頃(キャンディーズ)からティーンの頃、そして20代に流行っていた曲。全て懐かしく嬉しい枠。その中から特に印象に残ったパフォーマンスを。


今回はパフォーマンスのみならず楽曲もしっかりと知ろうと思った。特に初めて聴いた曲は、紅白で見ていいと思ったら動画サイトに行ってスタジオver.も聴いてみた。



2023年12月31日
紅白歌合戦
NHKホール


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★演歌枠
全員好き。山下さんの笑顔も三山さんの力強さも…みんなみんなみんな安心して聴き惚れる。

27 坂本冬美(35) - 夜桜お七
かっこよかった。冬美さんは本当に艶っぽくて素敵💕 お美しい。いつも綺麗なお姉さん。声も絶品。ワタクシ冬美さんにはいつもデレデレなのだな。今回のアレンジはビートが激しくてダンスver. かと思った。BE:FIRSTとJO1の男の子達を引き連れてのパフォーマンス。男の子達が忙しく踊っているその中心で、冬美さんは女王様のように輝いていた。


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★日アイドル+Kpop枠
これから楽しみな若い才能。歌にダンスにとメンバーの努力が形になっている枠。

 4 Stray Kids(初) - CASE 143 -Japanese ver.-
曲がいい。いかにもKpop調。Kpopの面白さは印象の全く違うパーツがいくつも合わさって1曲としてまとまっていること。独特です。実験的。これも見事に曲としてまとまっている。ポップスの未来。洋楽のダンス曲を聴いていてもこういうのはあまりないのですよ。特にこの曲はメンバーの声の違い(低音と高音)を効果的に使っていてそれも面白い。コーラス/サビの低音の男の子の声にびっくりする。それぞれのパーツは全く別の曲のようだ。曲は面白いしメンバーはルックスがよくて全員歌もダンスも上手いしとにかく質が高い。この曲とグループが知れてよかったです。

 13 BE:FIRST(2) - Boom Boom Back
曲が素晴らしい。日本語を乗せたヒップホップ。思わず一緒に踊り始める。BE:FIRSTのことは去年も歌が上手かったのでよく覚えている。今年の紅白でも歌ってた。踊りながらこれだけ歌える。BE:FIRSTは歌が上手い実力派のグループ。すごくかっこいい。作曲は米国LAのヒップホップ界の方々で歌詞は日本のSKY-HIさん。

 22 SEVENTEEN(初)-  舞い落ちる花びら (Fallin' Flower)
これも曲が素晴らしい。綺麗な曲。琴線に触れる。日本語の歌詞も切なくていい。日本語が曲に綺麗に乗っている。この曲はSEVENTEENのリーダーのWoozi(Lee Ji-hoon)さんの作詞作曲だそうだ。Wooziさんは元々クラシック音楽を学んだ方でSEVENTEENのほとんどの曲を書いていらっしゃるそう。様々なパーツが心地よく組み合わさった優しい響きの曲。パフォーマンスもそれぞれの声の違いを活かしていて素晴らしい。ドギョムさんという方がソロで左耳のイヤモニを外して日本語で丁寧に歌っていた。ちょっと嬉しいですね。


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★初出演枠
発見の多い枠。面白い。

● 1 新しい学校のリーダーズ(初) - オトナブルー 
面白い。このグループの女の子達のファンになった。ボーカルのすずかさんのカリスマ。ガニ股でどーんと踏み出す様子も心地よし。紅白の大きなステージでも堂々としていて途中で有吉さんにも話しかけながら歌う余裕。ユーモア満載。全員笑顔で楽しそうだ。全員歌が上手いからコーラスのパートもハモって心地よい。いいグループ。所属がアソビシステムなのですね。さすが。この曲は山本リンダかと思ったが、よく聴いてみると80年代のシンセポップの香りもする。

 8 キタニタツヤ(初) - 青のすみか
いい曲。いまどきのJ-popのバンドの音。日本独特だと思います。音数が多くて忙しいリズムに綺麗なメロディーが乗っている。疾走感のある気持ちのいい曲。キタニタツヤさんはソロの活動とともにボカロPとしての活動もなさったそう。キタニさんは1996年生まれの27歳…このお方は東大を出てるの?ふぉおおおおすごぉおおおおおおぃそちらにもっと驚いた。

 26 Mrs. GREEN APPLE(初) - ダンスホール
歌が上手い。空気を切り裂くようによく通る声。キャッチーな歌だけれど歌うのはすごく難しい曲だと思う。ステージ上で場を支配するカリスマもあって余裕の初出演。バンドも上手い。ボーカルの大森元貴さんも1996年生まれの27歳。このバンドも今のJpopの実力派バンドですね。知ることが出来てよかった。

 29 10-FEET(初) - 第ゼロ感
このバンドはびっくりした。あまりにも直球、ストレートでゴリゴリ王道の男前ハードロック。イントロの音圧でぉおおおおおおと盛り上がった。メタリカかと思ったわ。声もがさっとして男前。今どきのJpopは小技の細かい複雑な曲が多いので、この曲のような王道のハードロックは私の世代には直球で響きます。紅白ではベースの方の開脚にも驚いた。


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★中堅枠
実力のある今のアーティストの方々。若い方々も年長の方々も皆うまい。

● 9 緑黄色社会(2) - キャラクター
曲がいい。今年は2回目。緑黄色社会の曲は去年もホーンセクションの入ったアレンジがいいと思った。今年の「キャラクター」を聴いていて「これはいまどきのシティポップなのだろう」と思った…1980年頃のシティポップの孫。1980年初期にEPOさんが歌いそうなキャッチーな曲。思わず一緒に歌いたくなる。しかしサビの音の上下は歌うのがすごく難しい。途中のギターやピアノ音がいかにもシティポップ調。心地よいフュージョン系バンドの音にところどころ今の音がプラスされている。

 32 Official髭男dism(4) - Chessboard
この実力派のバンドは今回の紅白のハイライトのひとつです。いい曲、素晴らしい歌詞、上手いバンド。上手いボーカル、それに中学生のコーラスも入って素晴らしかった。今年の紅白にはQueenも出ていましたが、今回の Official髭男dismは本家のQueen以上に全盛期のQueenを思い出した。髭男はなにからなにまで上手い。全てが王道。そして歌詞がまた素晴らしい。この曲に出会えてよかった。

 37 星野源(9) - 生命体
このお方もうまい。私が星野さんを知ったのは最初は俳優さんからなのだけれど、彼は超プロのミュージシャン。上手い歌。バンドが上手い。キレがいい。星野さんの歌がどんどん進化しているのもすごい。私は彼の初期の紅白出演の頃は正直歌が弱いのかと思っていた。それなのに今の星野さんはうまいうまいうまい。この紅白の星野さんのボーカルは全く音を外さなかった。歌うのが非常に難しい歌だと思うのに上手い!フュージョンバンドにストリングも入れたライブが素晴らしい。

● 48 YOASOBI(3) - アイドル
曲がいい。いかにもいまどきのボカロ曲的な日本の歌。複雑ですね。アジア/日本ならではの「アイドル」がテーマ。歌詞もすごくいい。いくらさんの声もボカロ的。それからこの曲はこれほど複雑なスタイルの曲なのにライブではバンドで演奏されているのですね。日韓のアイドルがぞろぞろ出てきたのが面白かった。これほど豪華なものはもう2度と見ることはないだろう。全員アイドルですもんね。熱量がすごくて面白かった。


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★懐メロ枠
最後は懐メロです。全て馴染みの曲で嬉しいコーナー。しかし実は個人的に知らない懐メロがあった(当時日本にいなかった)。このコーナーは時代と共に変わっていきますね。さらっと感想。

● 35 クイーン+アダム・ランバート - ドント・ストップ・ミー・ナウ
Queenが出たぞ。ブライアン爺とロジャー爺がお元気そうでなにより。アダムさんのクイーンは昔のクイーンとは全然違う…まるでブロードウェイ・クイーン・ミュージカルのようだと思うけれど、曲は懐かしい。一緒に歌うぞ。

● 39 伊藤蘭(初)- キャンディーズ50周年 紅白SPメドレー

ランちゃん。もちろん全曲一緒に歌える。それにしてもランちゃんはお若い。脚が綺麗。そして歌が上手い。すごいと思った。会場のおっさん達がとても嬉しそうだ。私も仲間に入りたい。

● 41 薬師丸ひろ子 - セーター服と機関銃
薬師丸さんもデビューの頃から見てますよ。今の方が声がいい。歌がものすごく上手い。心地よい綺麗な声。彼女はなんと素敵なマダムになったのだろう。彼女の声に聴き惚れうっとりする。キーボードに井上鑑さんがいる。

● 41 寺尾 聰 - ルビーの指輪
バンドが超かっこいい。バリバリのフュージョンバンド。バンドの音が生々しくてかっこいい。井上鑑さんがキーボードだ。寺尾さんは全くお声が変わらない。すごいわ。バンド全体がものすごくかっこいい。この曲も一緒に歌う。

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2024年2月5日月曜日

お猫様H:あるきねこ その2



最近の写真の整理が出来ていないので
またまた年末のお写真
なんともう2月である
早いね

階下に降りてきて歩く猫さん
人間はまたスマホを持って彼女を追いかける

人間が彼女の後ろを歩けば
猫さんはうにゃうにゃ文句を言いながら前を歩く

おっとこれは前のソファーだ ボロボロですね
うなぎのように胴が長い


なんだかまたまたシュールなお写真


2024年2月4日日曜日

米ドラマ FX『フュード/確執/Feud: Capote vs. The Swans』(2024) Feud シーズン2:Pilot第1話 カポーティのもうひとつの顔



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『Feud: Capote vs. The Swans』 (2024)
TV Series/米/カラー
/1話45分・全8話/
作:Ryan Murphy, Jaffe Cohen, and Michael Zam
監督:Gus Van Sant, Max Winkler, and Jennifer Lynch
脚本:Jon Robin Baitz』
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先週1月31日に米国 FXにて放送開始のドラマ。第1話を早速視聴。これはまたまた面白そうなドラマ。


作はライアン・マーフィー氏。このお方は本当に忙しいお方だ。とにかく多作。毎年のように新作が出てくる。

彼の作品群…2003年に『NIP/TUCK』がヒットし、2009年は『Glee』、その後2011からは『American Horror Story』のシリーズを開始、また2016年には『American Crime Story』シリーズ、2017年に『Feud』のシーズン1、2018年には『Pose』シリーズ…などなどとにかく話題作ばかりリリース。私は彼の作品の全てを見ているわけではないのだけれど、とにかくアメリカのエンタメ界隈では彼の名前がよく聞こえてくる。


今回2024年1月に放送開始の『Feud: Capote vs. The Swans』は、2017年の同シリーズ『FEUD: BETTE AND JOAN』『Feud』シリーズのシーズン2。

前回の『FEUD: BETTE AND JOAN』では、1960年代のハリウッド大女優・ベティ・デイヴィス(スーザン・サランドン)とジョーン・クロフォード(ジェシカ・ラング)の確執を描いた。このドラマはリリース時に見たのだけれど感想を書きそびれた。私はジェシカ・ラングのファンでこのドラマも楽しく見たと思うのだが、感想を書かなかったものだから内容をあまり覚えていない。

テーマが実在の有名人の「バトル/戦い」の話なので感想を書き辛かったのかもしれない。結局は有名人のゴシップ系の話だし。それまで知らなかったことを「ほ~そうかそうか すごいね」と眺めただけだったのかも。

ともかく今回はテーマに興味があるので、ドラマのお終いまで待たずに第1話の印象と、個人的に思うところを書いておこう。


今回の話は、米国の作家トルーマン・カポーティと、彼のニューヨーク上流社会の女友達…彼女達のニックネームは白鳥達(The Swans)…との確執。カポーティが1975年にエスクワイア誌に書いた…The Swans(白鳥達)に関するゴシップを元にした暴露小説『La Côte Basque 1965』により始まった彼と女性達との確執を描く。ちなみに『La Côte Basque 1965』は後にカポーティの未完の遺作『Answered Prayers』として出版された。


ドラマに登場する上流階級の女性達は…

★ Babe Paley (Naomi Watts ナオミ・ワッツ)
マサチューセッツ州ボストン出身。著名な神経外科医の娘で社交界の華。ヴォーグ誌の元編集者。米テレビネットワークCBSの創設者 Bill Parey の妻、完璧な美貌とスタイルでThe Swansのリーダー。

★ Slim Keith (Diane Lane ダイアン・レイン)
カリフォルニア出身の元モデル。映画監督Howard HawksとプロデューサーLeland Haywardと結婚し離婚の後、英国人の銀行家Lord Kenneth Keithと結婚。レディのタイトルを得る。

★ C.Z. Guest (Chloë Sevigny クロエ・セヴィニー)
マサチューセッツ州ボストン出身。英国首相チャーチルのまたいとこでポロ選手のWinston Frederick Churchill Guestの妻。ブロンドの美貌で芸術/文化系の有名人との繋がり多数。

★ Lee Radziwell (Calista Flockhart キャリスタ・フロックハート)

元大統領夫人Jacqueline Kennedy Onassisの妹。国際的な社交家。

★Ann Woodward (Demi Moore デミ・ムーア)
カンサス州出身の元ショーガール、モデル。社交家。後にニューヨークの銀行the Hanover Bankの跡取りWilliam Woodward Jr.と結婚。

★Joanne Carson (Molly Ringwald モリ―・リングウォルド)
カリフォルニア州ロサンゼルス出身。トークショー・ホストJohnny Carsonの元妻。友人として最後までカポーティを支える。


第1話は、カポーティの『La Côte Basque 1965』がエスクワイア誌に載り、Babe PaleyとAnn Woodwardのプライバシーが暴露されたことから、Slim Keith がPaleyに「カポーティに仕返しをしよう」と焚きつける場面で終了。ゴングが鳴って戦闘開始。


所謂ゴシップ系の実話を元にしたドラマで、いかにも西洋のファッション誌などに「ニューヨーク上流社交界の歴史」として載りそうな話。その中身も確かに面白いだろうけれど、しかしアラ還の私の世代にはそれ以上にもっと注目する目玉がある…出演している女優さん達の顔ぶれがすごい。

モリ―・リングウォルド?ぇえええ?久しぶりだ。第1話に出てきたデミ・ムーアって何歳だっけ?61歳?信じられない。うそみたいにすごく若くて綺麗。。ダイアン・レインも綺麗だけれどずいぶんおばさんになったものだ。彼女は若い頃は可愛かったのよ。キャリスタ・フロックハートって『アリー my Love』だ。彼女も久しぶり。もうこれらのメンバーだけでも見たいと思う。皆さん同世代で…みんなお綺麗ですね。ひ~

女優さん達の顔ぶれだけでも興味をひかれる。その上にライアン・マーフィーなら、見ますよそりゃ。見ます見ます。


さてそれらの女優さん達への興味は置いといて、私にとってもっと興味深いのは作家トルーマン・カポーティ。

私は大昔に彼の小説が好きだった時期がある。おそらく多くの映画ファンがそうであるように、私も『ティファニーで朝食を/Breakfast at Tiffany's 』と見てから小説を読んだ。ホリー・ゴライトリーの自由な心と孤独に魅了された。

そしてまた当時文庫本で出ていた小説もいくつか読んだ。その中で好きだったのは『遠い声・遠い部屋/Other Voices, Other Rooms』それから『クリスマスの思い出/A Christmas Memory』。どちらもカポーティの初期の作品で彼の子供時代の思い出を元にしているそうだ。

その両作品の登場人物達に向けられた作家カポーティの温かく優しい目線に彼の心の細やかさを感じて、私はカポーティという人は繊細で優しい人なのだろうと思い込んだ。

ずっと後に『冷血』に挑戦するものの挫折。ただ内容に入り込めなかったのが理由。文庫本は文字も小さい。今回写真を撮ろうと思って本棚を探したら、この小説の文庫を2冊持っていたことに今気づいた。何度か読もうとはしたらしい笑。



  
それから20代のバブルの頃、ファッション誌・マリ・クレール誌やエル誌などで西洋の社交界の話の記事などをよく見かけていたので、この「カポーティとThe Swansの話」も、おそらく当時少しは読んだのではないかと思うがあまり記憶していない。それらのゴシップ記事を読んでも、私の中のカポーティの「繊細な優しい人」のイメージは変わらなかった…いや自分で変えようとしなかった。好きな作家のイメージを自分の心の中に保ちたかったのだろうと思う。


そんなわけで私はカポーティに少なからず愛着がある。『冷血』は読んでいないけれど(そういえばフィリップ・シーモア・ホフマン主演の映画は見た)、しかしそろそろ彼のもう一つの顔…ハイソサイエティに出入りして各界の有名人たちと派手な交流を楽しみ、お喋りでゴシップ好きで毒を吐くカポーティ…のことをもう少し知るべきなのだろうと今は思う。その意味でもこのドラマには期待している。


カポーティを演じるのは Tom Hollander。声や印象がそっくり。

脚本はJon Robin Baitz。台詞が早くて固有名詞がどんどん出てくるので内容を1度で全て理解するのは大変。キャラクターたちの会話の内容もジョークもリファレンスが様々なところから出てくるので追いつくのも大変。チャレンジ。もちろんセットや衣装も豪華。旦那Aによると配役も役者達の演技もセットも脚本も描かれた時代の雰囲気も大変よくできたドラマだとのこと。


そういえば1話で、ダイアン・レインかナオミ・ワッツのキャラクターがカポーティのことを「宮廷の道化師/court jester」と呼んでいた。ひどい。それからカポーティが La Côte Basque  に連れてきた若いボーイフレンド兼マネージャーJohn O'Sheaに対する女性達の冷たさ辛辣さと言ったら…ひ~震えるほど怖い怖い。なぜハイ・ソサエティの方々はあれほど性格がきっついのだろうか?ほんとに恐ろしいわ。

なぜカポーティは彼女達と親しく交流しようとしたのだろう???


ともかくライアン・マーフィーですからね。期待しましょう。


※追記
今『遠い声・遠い部屋』のネット上の人々の感想を読んでみたのだけれど、私の思った印象とは違う感想を持った人も多いみたいだ。この本を読んだのは私が若い頃でずいぶん前なので詳しくは覚えていないのだけれど、読んでいて「この話がとても好きだ」と思った記憶がある。もう1回読み直してみようかと思う。




2024年2月1日木曜日

テレビ東京 ドラマ24『きのう何食べた? 』シーズン2・第5話 史朗の元カレ登場!幸せ…涙のクリスマス



テレビ東京系のドラマ24『テレビ東京ドラマ24』。ここではTV Japanにて。日本での放送は2023年10月7日(6日深夜)から12月23日(22日深夜)まで。この5話は2023年11月4日放送。


いい話。すごくいい話。

シーズン2からTVでやっているのを見つけて録画予約。だんだん馴染んで楽しくなってきた。このドラマは共に暮らすゲイのカップル・筧史朗さん(西島秀俊)と矢吹賢二さん(内野聖陽)のストーリー。シロさんが料理が上手で、1話毎に料理のシーンが出てくる。

そしてこの第5話はクリスマスの頃の話。シロさんが(あまり幸せではなかった)元恋人との関係を思い出しながら、今のケンジさんとの穏やかな幸せを噛み締めるという話。私もじわっときました。泣きそうになった。いい話よ。


★ネタバレ注意


西島秀俊さんと内野聖陽がかわいいのでおもしろいな~と思いながら見ている。毎回本当に微笑ましい。尺が30分というのもさらっと気楽に見れていい。…と思っていたら今回は思わず泣かされてしまった。

元々は他人同士の二人の人間が寄り添って、お互いを思いやり助け合いながら共に幸せな時を過ごす…それが人と人の理想の関係で、このドラマの第5話にはそのことがよく描かれていると心が温かくなった。

ケンジさんはシロさんが大好きなのね。だから洗濯機用の排水溝が詰まっていればシロさんが困らないように黙って延長ホースを買ってくる。頼まなくても洗濯物にはアイロンをかけて綺麗に畳んでくれているし、玉ねぎが足りなければ「ちょっと買ってくるね」と言って出かける。ケンジさんの言葉や表情がシロさんにいちいち「あなたが大好き」だと伝えてくる。本当にかわいい。なんて微笑ましいんだろう。

シロさんがそんなケンジさんの気遣いと思いやりを見て、昔の恋人との荒れた関係を思い出し、今の自分がいかに幸せなのかを噛み締めて涙ぐむ「そうか、俺は今幸せなんだ」。すごくいい表情。 私も涙ぐんだわ。ほんとにいい話だ。

そしてリラックスできる大好きな相手と一緒に食事をして「これおいしいねぇ」と微笑み合う。これは幸せのカタチですね。


このお二人に愛着が沸いてきた。癒し。

俳優さんのお二人はヘテロな方々なのにケミストリーがよくてすごくいい。お二人ともお互いを見る目が優しい。一緒にいるとすごく楽しそうだ。

クリスマスといえば、この回のメニューはビーフシチューですぞ。うちと一緒だ(うちは翌日に食べたけど)。なんだか嬉しくなった。今年もボギニョンにするか。


Max Rae – Tattoo (Until Dawn Remix) (2023)



リミックスは元気がいい




Max Rae – Tattoo (Until Dawn Remix) (2023)
Tattoo - The Remixes - Single
Max Rae
Released: November 10, 2023
℗ 2023 Crown 33 Records

Tattoo - Max Rae (2019) オリジナル Ver.
Tattoo - Single
Max Rae
Released:  
August 29, 2019
℗ 2019 Max Rae



リミックスが今英国のダンスチャートに入っている。2019年リリースの元曲がすごくいいコード進行。サビの展開が素晴らしくキャッチー。元曲もいいが、このスピードを上げたリミックスは元気いっぱい。思わず立ち上がって踊りたくなる。


★Max Rae
米国ロサンゼルスとラスベガスに拠点を置くシンガーソングライター/ポップアーティスト。いい声、作曲のスキル、そして3歳から始めたダンス。子供の頃からポップソングに親しみ、14歳の頃から音楽業界を目指してスキルを学んだ。

★Until Dawn
オランダ人のDJと音楽プロデューサーのデュオ。メンバーはJoey van ZandenさんとLars van Joleさん。2020年頃から活動開始。drum and bassのシーンで知られるようになる。各地のショーで活躍中。


● Cross my heart hope to die
元々は宗教的な誓いの言葉。真実を言っていると誓います…の意味



Tattoo
Max Rae
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  だって私はあなたから決して離れないから baby
  あなたから離れない, you


私のことをパーソナルアシスタントだと思ってね
私ならあなたをもっと素敵にできるから
すごくいいから あなたも拒否できないでしょ, yeah
あなたを元気にしてあげる

あなたの欲しいもの 私持ってるわ
あなたに必要なもの 私が持ってくる
Boy これ以上はよくならないわ
あなたの欲しいもの 私持ってるわ
あなたに必要なもの 私が持ってくる
私をグーグルって呼んでよ 私があなたの言葉を結んであげるから

夢中になってる時は
私達以外 見えない
お話の中の恋みたいな あなたとなら


天に誓う 
あなたは私の人生に必要なの タトゥーのように 
だって私はあなたから決して離れないから baby
あなたから離れない, you
さよならを言うのは辛いの
あなたなしでは 息もできない
だって私はあなたから決して離れないから baby
決してあなたから離れない, you


Boy あなたも同じように感じてるでしょ
あなたが私を甘やかす様子
四六時中 私に小さなラブゲームをしかけてくる
でも 私をからかわないでね

あなたの欲しいもの 私持ってるわ
あなたに必要なもの 私が持ってくる
Boy これ以上はよくならないわよ
あなたの欲しいもの 私持ってるわ
あなたに必要なもの 私が持ってくる
私をグーグルって呼んでよ 私があなたの言葉を結んであげるから

夢中になってる時は
私達以外 見えない
お話の中の恋みたいな あなたとなら


天に誓う
あなたは私の人生に必要なの タトゥーのように 
だって私 あなたから決して離れないから
あなたから決して離れない, you
さよならを言うのは辛いの
あなたなしでは 息もできない
だって私はあなたから決して離れないから
あなたから離れない, you


だれかに私をつねって欲しい だってあなたは私の夢の実現
スティーヴィーだって私とあなたみたいな愛がわかるわね
だれかに私をつねって欲しい だってあなたは私の夢の実現
  スティーヴィーだって私とあなたみたいな愛がわかると思う
だって私はあなたから決して離れないから


天に誓う
あなたは私の人生に必要なの タトゥーのように 
だって私 あなたから決して離れないから baby
あなたから離れないから, you
さよならを言うのは辛いの
あなたなしでは 息もできないだって私はあなたから決して離れないから
あなたから離れないから, you

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