2026年9月29日火曜日

映画『屋根の上のバイオリン弾き/Fiddler on the Roof』(1971) :東欧ユダヤ人家族のストーリー






----------------------------------------------------------------------------
『Fiddler on the Roof』(1971)
/米/カラー
/3h 1m/監督:Norman Jewison』
-----------------------------------------------------------------------------


忘れないうちに感想を書こう。先週の週末に鑑賞。YouTubeで広告付きでフリーで見れた。この映画を今見ようと思った理由はひとつ。10月にまたローカルの劇場・ダイアモンドヘッド・シアター(DHT)でこの演目が公演されるので予習のために見ようと思ったから。


この作品は日本ではミュージカルの舞台が有名ですね。以前森繁久彌さんの評判をメディアで聞いていた。森繁さんは1967年の初演から1986年まで19年間も主人公のテヴィエを演じられたそう。その後も西田敏行さん(1994 - 2001年)、それから市村正親さん(2004 – 現在)が主人公を演じ、この作品は本当に長い間日本で愛され続けているミュージカルなのだそうだ。

私は(もちろん作品の名前は知っていたけれど)実はこの作品の内容を数日前まで全く知らなかった。どういう設定の話なのかさえ全く知らなかったです。元々ブロードウェイの舞台でのミュージカルで(1964年初演)、その後1971年にこのミュージカル映画が作られていたことも知らなかった。全て初めて。

というわけで前知識の全くない状態で映画を見始めた。3時間の大作です。途中でインターミッションもある。




★ネタバレ注意




あらすじ
----------------------------------------------
時は1905年、帝政ロシアの支配下。ウクライナ地方の小さな架空の村『アナテフカ村/Anatevka』で牛乳屋を営むユダヤ人一家のストーリー。主人公は一家の夫/父親のテヴィエ。そして妻ゴールデと5人の娘たち。ユダヤの伝統を重んじるテヴィエは、娘たちの将来の幸せはユダヤの伝統的な生活の中にあると信じ、いい結婚相手を見つけようと骨を折る。しかし上の娘たち3人はことごとく父親にしたがわずに、恋に落ちた相手と結婚して幸せを掴む。

● ツァイテル❤村の仕立て屋のモーテル
● ホーデル❤学生・社会主義者・革命家のパーチック
● チャバ❤キリスト教徒の若いインテリ・フョートカ

ストーリーの後半では、次第に帝政ロシアのユダヤ人への弾圧が強まっていく。ある日警官隊長が村に現れ、荷物をまとめて3日以内に町を立ち退くようテヴィエ達村人に通告。彼らは長年住み慣れた故郷アナテフカの村を離れることになる。テヴィエとゴールデの夫婦と末の娘たち二人はアメリカ・ニューヨークの親戚を頼る。上の娘3人はそれぞれ夫と共にシベリア、ポーランドへ移り住んでいく。

----------------------------------------------


● 前半の家族の話

前半のテヴィエとゴールデの夫婦、そして娘たちの話は、よくある家族の人情モノの話。父親が娘たちを幸せにしようと心を砕くにもかかわらず、娘達はことごとく想定外の結婚をしてしまう。それでも愛情深い父親は娘たちの人生の選択を受け入れようとする。

この前半の父と娘、家族の話、それから昔の男女の結婚のあり方などは、世界中のどの文化、どの民族でもありうるストーリー。伝統を重んる保守的な父親。そして若い世代の娘が自由に恋に落ちて家を離れる話、そして(20世紀前半の)夫婦のなりそめは「お見合い」が多かったこと…などなどは、どの国でもあるあるの話でしょう。

このような家族の話は、昭和の東京や大阪の下町…どこの商店街でもありそうな話…そうそう、寅さんの設定とも似ている。町や村の小さなコミュニティーの中で皆が顔見知りで、皆が親切で皆が助け合って生きている…そのような人情モノの話なら、英国のイースト・エンドでもありだし、ニューヨークのイタリア系や中国系の話でもあるだろう。もっと昔の米国ミネソタ州の『大草原の小さな家』の村も同じような感じだ。英国のインド系やパキスタン系の家族でもありそうだ。…親や親戚や世話役のおばさんの持ってきた「お見合い話」を娘が蹴って恋人と駆け落ちする話なんて、どんな民族でも成り立つ話。

この前半の家族のストーリーはいかにも20世紀にどんな国にもあった人情モノのストーリー。いい話です。長女の結婚式の様子も楽しかった。(旦那Aは子供の頃ユダヤ系の結婚式に参列したそうだが、新郎新婦や彼らの両親が会場で椅子に乗せられて持ち上げられ、皆で踊って大騒ぎで楽しかったそうだ)


● ユダヤ人の伝統を重んじる生き方

映画の最初に父親テヴィエが「伝統、伝統、伝統」と歌っているのは、ユダヤの人々が伝統を重んじる様子を描いている。ユダヤの人々は、イスラエルの地を度々征服されて追い出され欧州各地に広がっていった歴史の中で、ず~っと伝統を守ってきた過去がある。伝統を重んじてきたからこそ、今でもユダヤの人々は独自のアイデンティティを保っているのですね。

上の3人の娘たちは、それぞれが自由に愛を掴んでいく。長女の相手は同じユダヤ人の青年なので問題はないだろうが、2番目の娘の相手は革命家で生活は安定しない。3女に至ってはなんとキリスト教徒と駆け落ちしてしまった。


● 帝政ロシアのユダヤ人への弾圧

映画の後半は…その伝統を守って律儀に生きてきた人々が、権力者から弾圧を受ける話が描かれる。映画の全体のトーンが長女の結婚式の辺りから変わっていく。

実はこのユダヤ人がアナテフカの村から追放される話が私にはかなりショックで、このミュージカルの印象が前半と後半では全く違うものになってしまったとさえ思った。先日私がここで「ユダヤ人/ユダヤ系の方々…彼等のディアスポラ(離散)の歴史について学ぶ」の文を書いたのは、映画の後半の展開でショックを受けたのがその理由です。最初は温かい家族のストーリーだと思っていたのに、最後は故郷を追われるユダヤの人々の話になったので驚いて歴史を調べようと思った。


前半で描かれた…コミカルで温かい家族と村人達が、最後はウクライナの村を追い出され、米国やポーランド、イスラエルへ移住するストーリーが描かれる。さて末娘はポーランドに移住すると言っていたが、その後ドイツが台頭することになったら大変なことになるのを私達は歴史で知っている。暗い気持ちになる。

実際にこの映画のような話はあったそうだ。旦那Aの仕事関係の友人の1人はウクライナから移住してきたユダヤ系の移民の子孫で、まさにこの家族のストーリーそのまま。ユダヤ系の方々の知り合いは多いのだけれど、こういう話はとても多いのだろうと思う(いちいち話を聞いたことはない)。


この映画がアメリカで名作として受け入れられたのは、前半のコミカルな家族の話に加えて、観客の多くがこの家族のストーリーに自分のルーツを見て共感できたからなのだろうとも思った。(ユダヤ人であるなしに関わらず)アメリカはほぼ全ての国民が移民の子孫。そういえば映画/ミュージカル『The Sound of Music/サウンド・オブ・ミュージック』も欧州からの移民の家族の話だった。状況や立場は違うけれど皆アメリカに移住してきたのは同じ。この『屋根の上のバイオリン弾き』も同じ移民のルーツの物語で、ユダヤの文化のエキゾチズム/異国情緒も加わって皆に愛される作品になったのだろうと思った。


「サンライズ・サンセット」がこのミュージカルのものだということも初めて知った。美しいシーン。いい曲。

3時間で少し長いけれど映画を見てよかったです。
これで舞台でのミュージカルの準備も出来た。



MLB★2026 WILD CARD SERIESのスケジュールと結果記録



またまたいつの間にかMLBのポストシーズンが始まってしまいました。今年はワタクシなんとなんと1度もレギュラー・シーズンのゲームを見ていません。今年は家の掃除と整理整頓で忙しく、政治も嫌な話が多いので野球まで気持ちが行かなかった。

今年もMLBのポスト・シーズンの結果を記録しようと思いますが、今年はあまり実況を書くのはやめようと思った。後から見てもあまり役に立たない笑

基本的にはドジャースを応援したいが、ホワイトソックスには村上さんがいる!カブスには今永様と鈴木様!ヤンキースはベリンジャーと Max フリード様。ブレーブスにもお馴染みの顔。そして何よりもフィリーズにはマーシュ君がいる!それからなんとなんとなんと…今年はクリーブランド・ガーディアンズがアメリカン・リーグの2位で、ここにはクワンちゃんと元エンゼルズのアデル君がいる!!!!やっぱり馴染みのメンバーがいるチームが楽しいね。


情報です。まず今年勝ち残ったチームは…


★アメリカン・リーグ

地区リーダー


1位★東:レイズ/Tampa Bay Rays
 勝98– 64敗 
 pct (winning percentage)  .605
 今年強いね
2位★中:ガーディアンズ/Cleveland Guardians
 勝85– 77敗     pct .525
 クワンちゃんとアデル君
3位★西:アストロズ/Houston Astros
 勝81– 81敗     pct .500
 実質最下位ですね

ワイルド・カード

4位★東:ヤンキーズ/New York Yankees
 勝93– 68敗     pct .578
 スコアでは実質ここが2位ですね。ジャッジがいないってよ。
5位★東:レッドソックス/Boston Red Sox
 勝87 – 75敗     pct .537
 ここが実質3位です。
6位★中:ホワイトソックス/Chicago White Sox
 勝84 – 78敗     pct .519
 村上様!

Aリーグ西・成績悪いな。アストロズが勝敗半々でポストシーズンですもんネ。


★ナショナル・リーグ

地区リーダー

1位★中:ブルーワーズ/Milwaukee Brewers
 勝103 – 59 敗     pct .636
 今年も強かったですね
2位★西:ドジャース/Los Angeles Dodgers
 勝100 – 692 敗     pct .617
 去年よりも成績がいい
3位★東・ブレーブス/Atlanta Braves
 勝94 – 68 敗     pct .580
 やっぱり強いね

ワイルド・カード

4位★西:パドレス/San Diego Padres
 勝91 – 71 敗     pct .562
 ドジャースの宿敵暴れん坊、ここが勝つと面白い
5位★中:カブス/Chicago Cubs
 勝89 – 73 敗     pct .549
 今永様 鈴木様
6位★東:フィリーズ/Philadelphia Phillies
 勝88 – 74 敗     pct .543
 馴染みの人が多いのでここも勝って欲しい

ナショナル・リーグは成績の順番通り。フィリーズ頑張れ!



というわけで今日からワイルド・カードの始まりです。
サラッと結果を記録


赤 - アメリカン・リーグ
青 - ナショナル・リーグ

先に2回勝って勝ち抜


ワイルドカードはうちのテレビで見れないゲームも多い


WILD CARD SERIES
All times ET


Tuesday, Sept. 29
---------------------------------------------------
ATL Braves 5-3 Phillies 3 (ATL leads 1-0)
CWS White Sox 6-3  Astros  (CWS leads, 1-0)
村上さん大活躍!
NYY Yankees 9-0 BOS Red Sox (NYY leads, 1-0)
ベリンジャー💕 見てなかったけどベン・ライス君大活躍!
★Cubs @ Padres, 10 p.m.


Wednesday, Sept. 30
---------------------------------------------------
★Phillies @ Braves, 2 p.m., NBC
★White Sox @ Astros, 5 p.m.
★Red Sox @ Yankees, 8 p.m., NBC
★Cubs @ Padres, 10 p.m.,


Thursday, Oct. 1
---------------------------------------------------
★Phillies @ Braves, 2 p.m., NBC
★White Sox @ Astros, 5 p.m.
★Red Sox @ Yankees, 8 p.m., NBC
★Cubs @ Padres, 10 p.m.



2026年9月28日月曜日

A!MS, DAPPY - Don’t Die (2026)



友情



A!MS X DAPPY - Don’t Die (2026)
Don't Die – Single
A!MS, DAPPY
Released: July 31, 2026
℗ 2026 3fifty7 Music



すごくいい歌。UK Commercial Pop Club Chartに暫く入っている曲。これは友情の話だそう。War=戦争とはストリートでの若者同士の争いごとのこと。信頼関係にある友人のことを歌っているようです。

You know that the real don't dieは「本物の友情は何があってもなくならない」の意味。続くDon't dieは前のフレーズをただ繰り返しているのか、それとも「死ぬなよ」と言っているのか。どちらでしょう。

★A!MS
Anthony Melasさん。英国出身。英国とキプロスをルーツに持つ英国のラッパー、音楽プロデューサー。キプロスのリゾート地Ayia Napaでもよく知られた存在。定住することなく様々なシーンで活躍中。

★DAPPY
Costadinos Contostavlosさん。英国とギリシャをルーツに持つラッパー、シンガーソングライター、音楽プロデューサー、俳優。1987年生まれ。2007年からTV番組に出るようになり、従兄弟とグループN-Dubzを結成。2011年にソロに転向。アルバムを2枚リリース。


● And we pree that
ジャマイカの Patois 語で「じっと見る」の意味

● But dem times you couldn't see it cause you're an eediat
=Back in those days you could not see it because you are a stupid.

● If you're my dawg (dog), I'ma bark forever
=if you are my close friend, I will defend you, protect you forever.



Don't Die
A!MS & Dappy
---------------------------------------------------------------------


Yea 俺たち
戦いを話す
俺たちはじっと見て ●
戦争がしたいなら
それかもね
愛はどこにあるのか
平和はどこ
やられたら
3倍で返せ
でもそんな話
必要ない
光が火花を散らす
暗いストリートで
Boom バイバイバイ

本物はなくならない
決して死なない
本物は消えることはない
なくならない


ヴァイブス ミリオン トリリオン (Flooded)
ガールは踊るBiddy bam biddy bam
彼女は本物を 本物を求めてる
極上のワイン 変わらずに baby girl
神のタイミングで俺は輝き 滑るように進む 夜明けまで (Splash)
俺の側で 友人たちと
俺のようにリアルで
 
Yea 俺たち
戦いを話す
俺たちはじっと見て ●
戦争がしたいなら
それかもね
愛はどこにあるのか
平和はどこ
やられたら
3倍で返せ
でもそんな話
必要ない
光が火花を散らす
暗いストリートで
Boom バイバイバイ

本物は死なない
決してなくなることはない
本物は消えることはない
なくならない


奴らは連絡してくる お前の調子が上がってる時 
でもお前の番号は お前が沈んでいた時と同じ
何をするのか言って いつでもお前が行き詰ったなら 
なぜならリアルな奴はあまり残ってないから
俺がいるよ わかってるだろ 本気だ
昔は愚かだったから 見えなかった ●
Huhh
お前が俺の親友なら ●
俺はお前を守り続けるぜ ●
それが本物なら
それは永遠に続くから
その日まで…
 
Yea 俺たち
戦いを話す
俺たちはじっと見て ●
戦争がしたいなら
それかもね
愛はどこにあるのか
平和はどこ
やられたら
3倍で返せ
でもそんな話
必要ない
光が火花を散らす
暗いストリートで
Boom バイバイバイ

本物はなくならない わかってるだろ
決してなくならない
本物は死なない
死ぬな

Don't don't die
Don't don't die

---------------------------------------------------------------------
Written by A!MS, Dappy
Composers: Rafael De Jesus, Keith Cooper, Daniel Emilio Perez, Khristopher Rickards, Antonio Alberto Olivera



Shokë - After You (2026)



Smooth Jazz



Shokë - After You (2026)
Album: Chiamami – EP
Shokë
Released: July 31, 2026
℗ 2026 Cécille Records



今週のUpfront Club Chartに入ってきた曲。いいですね~。ハウスにフュージョン風が被さるのが一番良い良い気持ちよい。2000年頃にロンドンでこのような感じのハウスがよく流行っていた。そしてまたこのような曲を演奏する Smooth Jazz のバンド Down To The Bone もいて、バンドを見るために連夜1人でも「Jazz Cafe」に出かけて3時間ゴンゴン踊ってた。あの頃が一番の青春だったかもな~ 遠い目


★Shokë
イタリア・ナポリ出身のDJ、音楽プロデューサーのデュオ。メンバーは Francesco (Camma) とCarlo のお二人。Minimal、Deep Tech、jazz、soul、funkをブレンドしたハウスで知られる。2020年のロックダウン時に結成。イタリア各地、欧州各国で活躍中。


歌詞訳はなんちゃってですが ゴメンネ

After You
Shokë
---------------------------------------------------------------------

ず~っと居心地がいいの
これって愛?
感情に身を任せて
これって愛かな
私はあなたに恋して あなたが欲しくて
これって愛?
私は自由でいられる
これって愛なの?

(Oh-ah-ah-ah)
Is this just love?

I've been home...
Is this just love?


あなたのくれるものを返して baby
あなたへの危険を跳ね返すのはできないけど
あなたが返してくれたものをお返しするわ
あなたへの危険を跳ね返すのはできないけど
(Give back to, baby)...


ず~っと居心地がいいの
これって愛?
感情に身を任せて
これって愛かな
私はあなたに恋して あなたが欲しくて
これって愛?
私は自由であって
これってただ愛なの?


I've been home...

---------------------------------------------------------------------
Songwriter: Carlo Alfano, Francesco Junior Cammarota


2026年9月27日日曜日

ユダヤ人/ユダヤ系の方々…彼等のディアスポラ(離散)の歴史について学ぶ



昨日映画を見て、ユダヤ人のディアスポラ(離散)の歴史に興味を持ったので調べてみた。映画の感想はまた後で書きます。


ここ数年、ユダヤ人/ユダヤ系の人々の事が多く語られているのをメディアでよく見かけるようになった。アメリカでもユダヤの人々に関するニュース、イスラエルに関するニュース、イスラエルやユダヤ人に対するアメリカ人の反応などを見たり読んだりする。

昨日見た映画も20世紀初頭のウクライナのユダヤ人の歴史を元に描かれたものだった。彼等の揺るぎない強いアイデンティティが、彼等の困難の多い歴史から生まれたものだということはぼんやりと知っていたが、実際に彼らの歴史とはどういうものだったのだろう?少し学んでみようと思った。

民族が離散し困難の多い歴史がありながらも、ユダヤの方々は独自のアイデンティティを保ち続け、数多くの知識人や学者、社会での成功者を生みだしている。しかし彼らはしばしば防御的であり、特に近年のイスラエルではその防御的な心が(外からは過剰に見えるほどの)攻撃性を生み出しているようにも思える。彼等の心の底には何があるのかが知りたくなった。

Wikipediaの英語の情報をGoogle翻訳でざっと読み、気になったところは英語で確認してそれをまとめてみた。たぶん間違っていないと思うが、抜けている情報もあるかもしれない。自分用におおまかなユダヤの歴史を追ってみた。


参考にしたのはWikipediaのページ。
Jewish diaspora:https://en.wikipedia.org/wiki/Jewish_diaspora
Jews:https://en.wikipedia.org/wiki/Jews


↓ This text is based on excerpts, translations, from the Wikipedia articles "Jewish diaspora" and "Jews," and is provided under the CC BY-SA 4.0 license.


🕎ユダヤ人とは

ユダヤ人/ユダヤ民族とは、古代イスラエルおよびユダのイスラエル人を起源とする民族宗教集団/民族。彼らは伝統的にユダヤ教を信仰する。ユダヤ教は民族宗教であるため、ユダヤ人の民族性、宗教、共同体は互いに密接に関連しているが、民族としてのユダヤ人の中にはユダヤ教を実践していない人々も多く存在する。ユダヤ人は、古くから続く改宗の過程を経てユダヤ教に改宗した人々もユダヤ民族の一員とみなしている。



🕎ユダヤ人の起源

イスラエル人は、鉄器時代(紀元前1500年以降)の南レヴァントにおいて、それ以前から存在していたカナーン諸民族の中から台頭し、イスラエル王国とユダ王国を樹立した。当初「ユダヤ人」という呼称はユダ王国の住民を指すものであり、異邦人やサマリア人とは区別されていた。
ヘブライ聖書によれば、これらの住民の多くはユダ族の出身であり、彼らは(旧約聖書の)ヤコブの四男ユダの末裔であった。ベニヤミン族もまたユダ王国における重要な集団であり、彼らもユダヤ人と見なされていた。

紀元前6世紀後半までには、(現代の学者から)ヤハウェ信仰(Yahwism)と呼ばれるイスラエル人の宗教からユダヤ教が発展した。その神学は、神とユダヤ民族との間で結ばれた「モーセの契約」であるとユダヤ教徒によって信じられている。


(旧約聖書の「出エジプト記」は、考古学的な証拠によって裏付けられているわけではない。しかしセム系の人々が約4000年前にエジプトに入ったという証拠はあるそうで、またエジプトは王朝時代より前からもレバントとの交流の歴史があったらしい…という記事も見かけた。)



🕎ユダヤ人のディアスポラ(離散)の歴史

ユダヤ人のディアスポラとは、イスラエルの地の外部に居住するユダヤ人集団を指す。
歴史的には、南レヴァントの故地からイスラエル人が広範囲にわたって離散し、世界の各地に定住して多様なユダヤ人コミュニティを形成するに至った経緯を指す言葉。


古代 ----------------
ヘブライ語の聖書において「ガルート」(文字通りには「追放」の意)という語は、古代イスラエルおよびユダの地における二つの主要な追放の出来事を経てイスラエルの十二部族がたどった運命を指す。

● 紀元前8世紀に新アッシリア帝国によってイスラエル王国が征服された際の「アッシリア捕囚」
イスラエルから連れ去られた人々は「失われた十部族」として離散

● 紀元前6世紀に新バビロニア帝国によってユダ王国が征服された際の「バビロン捕囚」
ユダ王国から連れ去られた人々(ユダ族とベニヤミン族で構成)は「ユダヤ人/ユダの者」というアイデンティティを持つようになり…

● その後ユダヤ人はペルシアによるバビロニア征服後に帰還を果たした。
…アケメネス朝 ペルシア(紀元前550年頃から紀元前330年)による紀元前538年の新バビロニア征服後、キュロス2世はバビロンの伝統的な宗教・文化に敬意を示し、バビロン捕囚に遭っていたユダヤ人を解放して故国へ帰還させた)


ユダヤ人のディアスポラ(離散集団)は、元々西暦70年のローマ軍によるエルサレム包囲以前から何世紀にもわたって存在していたと言われている。

それ以前の「第二神殿時代」において、こうしたディアスポラが形成された背景には、政治的・戦争難民の発生、奴隷化、強制移住、人口過剰、負債、軍務への従事、さらには事業・商業・農業における機会など、様々な要因があった。


ローマ帝国の時代 ----------------
西暦1世紀半ば(1500 BCE)以前にも、ユダヤ、シリア、バビロニアに加え、ローマ帝国の属州であるエジプト、クレタ、キレナイカ、さらにはローマ市そのものにも、大規模なユダヤ人コミュニティが存在していた。

● 紀元前63年 ユダヤ地方におけるローマの支配はポンペイウスがエルサレムを占領したことから始まる。数千人のユダヤ人捕虜がユダヤ地方からローマへ連行され、奴隷として売却され、その後ローマ市内に定住。

● 紀元前4年頃(または紀元前6年頃)推定:キリストの誕生

● 西暦66年、南レヴァントの大部分はローマの属州ユダヤとして組織されたが、そこで発生した大規模な蜂起は「第一次ユダヤ・ローマ戦争」へと発展。

● 西暦70年にはエルサレム攻囲戦が起こり、この戦いでローマ軍は(ユダヤ人の叛乱軍が66年以来立て籠もっていた)エルサレムを陥落させ、市街のほか、聖地であるエルサレム神殿も破壊された。

ローマ軍に対する敗北と、それに伴うユダヤ人のアイデンティティの象徴的中心地(エルサレム神殿)の喪失は、「第二神殿時代のユダヤ教」の終焉を意味するものであった。この出来事は、多くのユダヤ人に対し、新たな自己定義を模索させ、無期限に続く離散(ディアスポラ)の状態に適応した生き方を模索させる契機となった。

その後もユダヤの民族主義勢力とローマ帝国の間では数十年間にわたり断続的な戦闘が続いた。

● 西暦129/130年、ローマ皇帝ハドリアヌスがエルサレムの廃墟の上に都市アエリア・カピトリナを建設するよう命じる。様々なユダヤ人への弾圧が続いた。

● 西暦132年にバル・コクバの乱が勃発(第二次ユダヤ戦争)。
ローマの圧政に対し、シモン・バル・コクバが率いた反乱は4年間に及んだが、最終的には失敗に終わり、ユダヤ・ローマ戦争の最後の戦いとなった。

その結果、ユダヤ人は虐殺されたり属州各地へ追放されたりしたほか、エルサレムとその周辺地域への立ち入りやユダヤ教の信仰を禁じられ、ユダヤ人のディアスポラ(離散)が大幅に拡大することとなった。


● 西暦313年 ミラノ勅令:コンスタンティヌス帝がキリスト教を公認

● 西暦392年 キリスト曲の国教化:テオドシウス帝が他の異教を禁止し、キリスト教をローマ帝国の唯一の国教と定めた


中世 ----------------
中世に入り、移住や再定住が進むにつれて、ディアスポラのユダヤ人は地域ごとに異なる集団へと分かれていった。それらは一般的に二つの主要な地理的区分によって分類される。

● 神聖ローマ帝国や東欧で形成された「アシュケナジム(アシュケナージ系ユダヤ人)」

● イベリア半島やアラブ世界で形成された「セファルディム(セファルディ系ユダヤ人)」

これら二つの集団は並行した歴史を歩んでおり、多くの文化的共通点を持つと同時に、迫害や追放、そして集団離散(エクソダス)といった経験も共有している。

例えば…
● 1290年のイングランドからの追放
● 1492年のスペインからの追放
などがある。


これら二つの系統は、それぞれ独自の民族文化的慣習を数多く持ち、現地の居住集団(アシュケナージ・ユダヤ人の場合は中欧の人々、セファルディ・ユダヤ人の場合はヒスパニックやアラブ人など)とのつながりも有している。しかし、共通の宗教的慣習や祖先を共有していることに加え、絶え間ない交流や集団間の移動があったことで、ローマ時代後期以降、両者の間には「一つの民族である」という強固な一体感が醸成されていった。


歴史の流れの中で様々な土地に移り住んだ他のユダヤ人のグループも多く、彼らはそれぞれの呼称を持つ。その一つのグループが「ミズラヒ・ユダヤ人」。彼らはアジア、北アフリカ、および北コーカサスの一部に居住していたユダヤ人共同体の子孫。このグループには、イラク系、イラン系、ブハラ系、クルド系、アフガニスタン系、山岳ユダヤ人(Mountain Jews)、ジョージア系、そして小規模なバーレーン系ユダヤ人の共同体も含まれる。


居住した土地によって分けられるユダヤ人・ユダヤ系の人々のグループには…
Ashkenazim(Galician・Litvak)Mizrahim、Sephardim、Teimanim (Yemenite Jews)、Beta Israel、Gruzinim(Georgian Jews)、Juhurim (Mountain Jews)、Bukharim、Italkim、Romanyotim、Cochinim、Bene Israel、Berber、Crimean Karaites)、Krymchaks、Kaifeng Jews

また関係のあるグループには…
Bnei Anusim、Lemba、Igbo Jews、Samaritans、Crypto-Jews(Anusim・Dönmeh・Marranos・Neofiti・Xueta)Mosaic Arabs、Subbotniks、Noahides などなどがある



🍀本当に何度も何度も国が征服されていたのですね。最終的にローマ帝国による征服でユダヤの方々は国を失い、人々は各国に離散していった。しかしそれでも彼らが独自のアイデンティティを持ち続けたのは本当にすごいことだと思います。彼らの強さと特殊な防御/防衛の思想は、苦難に耐え続けた彼らの長い長い歴史にあるのだと理解した。



イスラエルの土地の歴史も記録しておこう
 
--------------------------------------------------------------------
The history of Israel
--------------------------------------------------------------------

Ancient and Biblical Period (c. 1800 BCE – 70 CE)

紀元前(BC/BCE)

c. 1800–1500 BCE: 族長アブラハム、イサク、ヤコブがカナンの地に定住する

c. 1300–1200: モーセに率いられたイスラエル人のエジプト脱出と、その地への定住


1020 : Saul はイスラエル統一王国の初代の王として戴冠

1000 : ダビデ王はエルサレムを首都と定めた

960 : ソロモン王がエルサレムに第一神殿を建設

922 : 王国は、北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂

722–720 : アッシリア帝国がイスラエル北王国を征服

586 : バビロニアはユダを征服し、第一神殿を破壊して、ユダヤ人の多くを追放

538 : ペルシアのキュロス大王は、ユダヤ人が帰還し、第二神殿を建設すること(紀元前516年頃に完成)を許可した

332 : アレクサンドロス大王がこの地域を征服し、ヘレニズム支配をもたらした

164 : マカバイ/Maccabees 戦争ではユダヤ人の自治を回復することに成功した(ハヌカとして祝われている)

63 BCE: ローマの将軍ポンペイウスがエルサレムを占領し、ローマによる支配が始まる

紀元後/西暦(AD/CE)

70 CE: 大規模なユダヤ人の反乱を受けてローマ軍が第二神殿を破壊、その結果、広範な離散(ディアスポラ)が生じた。


Foreign Rule and Ottoman Period (313 – 1917 CE)

313–637 : ビザンツ(キリスト教徒のローマ)の統治がこの地域に及んだ

637–641 : アラブ・イスラーム勢力がこの地域を征服し、数世紀にわたるカリフによる統治をもたらした

1099–1291 : ヨーロッパの十字軍が聖地の一部を占領・支配

1516–1917 : オスマン帝国
は、広大なイスラーム帝国の一部としてこの地域を統治


British Mandate and Modern State (1917 – Present)


1917: イギリス軍がパレスチナを占領し、英国外務省がユダヤ人のための民族的郷土の建設を支持するバルフォア宣言を発表した

1939–1945: 第二次世界大戦とホロコーストは、パレスチナへの欧州ユダヤ人の移住を再び促した。

1947: 国連は、パレスチナをユダヤ人国家とアラブ人国家に分割することを議決する。

14 May 1948: イギリスの委任統治が終了し、ダヴィド・ベングリオンがイスラエル独立国家の樹立を宣言

1948–1949: 第一次中東戦争が勃発し、休戦協定によって新国家の境界線が定められた

1967: 第三次中東戦争(六日間戦争)の結果、イスラエルは東エルサレム、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区、ゴラン高原、シナイ半島を掌握した

1973: ヨム・キプール戦争は、エジプトとシリアの連合軍を相手に戦われた

1979: イスラエルとエジプトの間で、歴史的な和平条約が調印される

1993: オスロ合意が署名され、ヨルダン川西岸とガザの一部におけるパレスチナの自治の枠組みが確立された

2000s–Present: 継続する地域紛争、和平への取り組み、国交正常化合意(2020年の「アブラハム合意」など)、そして変化し続ける安全保障上の課題が、現代イスラエルの歴史を形成している。

--------------------------------------------------------------------



2026年9月24日木曜日

DHT Musical★『レ・ミゼラブル/Les Misérables』





----------------------------------------------------------------------------
Les Misérables
Music by Claude-Michel Schönberg
Lyrics by Herbert Kretzmer
Original text: Alain Boublil, Jean-Marc Natel
Book: Alain Boublil, Claude-Michel Schonberg
Basis: "Les Misérables" by Victor Hugo
Premiere: 24 September 1980: Palais des Sports, Paris
-----------------------------------------------------------------------------


8月にホノルルのコミュニティー・シアター Diamond Head Theater(DHT)でミュージカル『レ・ミゼラブル/Les Misérables』を見てきた。感想を書くのが大変遅くなってしまった。忘れないうちに書いておかなければ(毎回言ってますね)。

『レ・ミゼラブル/Les Misérables』って…すごいでしょう?コミュニティ・シアターがこんなに大きな作品をきちんとセットを組んで演るのですよ。本気です。中途半端にやっていない。すごいな~と思う。

去年から今年にかけて続いていた今シーズンは、DHTの創立110周年記念のシーズン。そのシーズン最後を大掛かりな『レ・ミゼラブル/Les Misérables』で締める。記念の公演なのですね。


そうなの。ホノルルのダイアモンド・ヘッド・シアターは今年でなんと111年間も続いている劇場なのです。この劇場が始まったのは1915年。最初は小さな映画館だった建物を使って、芝居好きの人々が111年前に始めたのがDHTの始まり。数年前に建物を建て替えて、今は立派な劇場になりましたが、それ以前にあった古い劇場には、20世紀中期のステージの様子を写した白黒の写真が壁に沢山飾ってありました。DHTは「太平洋のブロードウェイ」と呼ばれ、全米で3番目に長い歴史を持つ、継続的に運営されているコミュニティー・シアターだそうです。


さてその110年を記念したシーズン最後の大作。

素晴らしかった!



またまた大絶賛!感謝感謝。やっぱり演劇/ミュージカルはいいよね~と思った。芝居と音楽への情熱と愛に溢れるDHTは111年目にもキラキラと輝いてます!



またまた海亀の「すごいね~すごいわ~感動」しか言わない大絶賛の感想文。

これも有名な作品ですね。原作はフランスのヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル/ああ無情』。オリジナルのフランスのミュージカルは、1980年にパリで初演。その後キャメロン・マッキントッシュによる英語版が1985年10月からロンドンで上演され、そのミュージカルは現在も継続して続いているそうだ。NYブロードウェイをはじめ世界中で繰り返し公演されている大作中の大作ミュージカル。
 
さてこのミュージカル、ロンドンのウェストエンドでは以前「Palace Theatre」で2004年まで公演されていて…いかにも大きな劇場だったので当時の劇場の外観の様子はよく覚えている。残念ながらこのミュージカルも私は見ていない。見ておけばよかった(当時の私の英語力では内容を理解できなかったと思うけれど)。

この作品は2012年には映画化。これは私も映画館に見に行った。しかしこの時も完全にストーリーが理解できたとは思わない笑。ワタクシ海亀、ミュージカルの言葉を聞き取るのが大変苦手なのです。映画はラッセル・クロウとヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイをよく覚えているけれど、内容はよくわかっていなかった。こんなに有名な作品なのに…苦笑。歌のメロディだけはよく覚えたけれど。


というわけで、今回のミュージカルにはきちんと予習をして臨みました。ネットであらすじを読み、YouTubeで音楽を(字幕入りで)聴きつくし、全体の流れをつかんで、歌も耳に馴染むくらいに準備してから劇場に出かけた。  

たぶんそれがよかった。ショーは最高に素晴らしかった。またまた拍手喝采。最後は劇場の観客全員でスタンディング・オベーション。この太平洋の真ん中でDHTはこんなにも頑張っている。本当に素晴らしいステージでした。

もちろんロンドン・ウェストエンドやNYブロードウェイに敵うとは思えない。しかしこのシアターは独自に自由に…本当に本当に素晴らしい芝居をやっている。またまた感動。


ストーリー
● 時は18世紀末。パンを盗んで19年服役したジャン・バルジャン。しかし世間は彼に厳しい。教会の司教が彼を受け入れ泊めてくれる。そこでバルジャンは司教の銀食器を盗むが、司教は赦してくれる。感銘を受けバルジャンは正直に生きることを誓う。
● バルジャンの正体を疑うジャベール警部が彼を追いかけている。
● その後バルジャンは工場経営で成功を収め、マドレーヌと名前を変え市長となっている。従業員の女性フォンテーヌはシングルマザー。宿屋を営むテナルディエ夫妻に娘コゼットを預けて働いている。しかしフォンテーヌは上司のセクハラ+同僚からの意地悪で仕事を失い身を落とす。その後彼女は病死。バルジャンはフォンテーヌの死後、娘コゼットを引き取り育てる。
● 成長したコゼットは、革命を志す学生マリウスと恋に落ちる。マリウスに片思い中のエポニーヌは、宿屋デナルディエ夫妻の娘。
● 1832年のパリの民衆蜂起(六月暴動)の中、バルジャンはマリウスの命を救う。そしてまたバルジャンは、警察のスパイとして暴徒に捕らえられたジャベール警部の命も救う。ジャベール警部は戸惑い自分を見失う…川に身投げ。
● その後バルジャンはコゼットとマリウスに愛されながら穏やかな最後を迎える。

長いですが、難しい話ですね。時代が変わるのに追いつけなかったのだな。内容を呼んでもやっぱりわかりづらいという笑。いや今回はちゃんとわかりましたよ。十分理解しました。舞台を見ていて何が起こっているのかもわかったので大丈夫でした。


今回の舞台の監督さんはハワイ・オアフ島のカイルア出身。NY大学で演劇を学び、ブロードウェイの『レ・ミゼラブル』のリバイバルではマリウスの控え俳優(アンダースタディ)を務めた。数々のブロードウェイのショーでステージに立ったプロ。その彼が今回DHTで監督と振りつけを担当。プロの方が関わっていたのですね。ジャン・バルジャンを演じるのは米国のTV番組『American Idol, Season 4』に出演したお方。プロの方が関わるとレベルが上がる。このプロダクションの質の高さに納得。


『レ・ミゼラブル/Les Misérables』のミュージカルとは、大舞台では大掛かりなセットのステージで有名なショーだと思うのだけれど、このDHTでの公演は規模を小さくしながらもほとんど違和感を感じないほど素晴らしかったです。ストーリーがきちんと舞台上で語られているのがその理由だと思う。ストーリーを表現するための創意工夫、クリエイティビティがいたるところに見えてそれが本当に素晴らしかった。

例えばフォンテーヌが身を落とす売春宿での「Lovely Ladies」のシーンでは、女性が6人ぐらいしかいない(大きなステージでは20~30人ぐらいいる)のだけれど、衣裳をそれらしく、彼女達が宿のドアを開けて出たり入ったりしながら売春宿の様子が表現される。

第2幕の最初、半透明のスクリーンの向こうでゆっくりと動く群衆はまるでスローモーションの映像を見ているようで感嘆。

組み建てられたバリケードは小さめだけれど、ストーリーに没頭しているので違和感を感じない。役者さんの熱量に押されていたのだと思う。蜂起した民衆がバリケードからステージの後ろに向かって銃を向けているのだが、後でステージが回転すると、そのバリケードの下で亡くなっている少年が見えて驚く。

ジャベール警部は最後に橋の欄干に見立てたセットからこちらを向きながら、欄干の向こう側に両腕を広げたまま背中から倒れて視界から消える。それがとてもリアル。

…などなど色々とありましたが、セットの効果的な使い方が面白かった。


役者さん達も皆さん素晴らしかったです。主役のバルジャンはプロ(ちょっと若いと思ったが)、恰幅のいいジャベール警部の存在感もいい。フォンテーヌを演じたのは、以前『スポンジボブ』でリスのサンディを演じた女優さん。アンジョルラスは以前『ウェストサイドストーリー』でリフを演じた上手いお方。マリウスは『The Last Five Years』のジェイミー…などなど馴染みの役者さん達のお顔が見えるのも嬉しい。

今回誰よりも素晴らしかったのは、テナルディエ夫妻の夫、宿屋の主人を演じたPresley A. Wheelerさん。私はこのお方の大ファンになってしまった。テナルディエとは強欲で卑劣な宿屋のオーナー、コミカルで強烈なお騒がせキャラなのだけれど、ま~~~この Wheelerさんのテナルディエが面白いのなんのって…。大好き。

Wheelerさんを最初に拝見したのは『スポンジボブ』のプランクトン。そして『ファニー・ガール』ではジーグフェルドもなさっていた。このお方はステージ上のカリスマがとてつもない。存在感がすごいのです。毎回「この人、おもしろい~」と見とれる。今回のテナルディエでは彼の魅力が大爆発。おそらくテナルディエのキャラとしては少しお若いのだろうと思うけれど、とにかくこのお方は面白い。コミカルさに輪をかけて悪ふざけ満載の面白キャラになっていた。ストーリーがシリアスなので、彼と大柄な奥さんのシーンは大爆笑。彼が出てくるだけで目が惹きつけられる。そして御本人が心の底からこの役を楽しんでいるのも伝わってきて楽しかった。なんというか…彼が出てくるとステージ上を支配してしまうので他の役者さんが霞んでしまうほど。こういうのを天賦の才と言うのだろう。

Wheelerさんはちょっと中性的な魅力で…旦那Aと「彼はミュージカルの『キャバレー』でエムシーをやってほしいね」などと話した。もしそうなったらすごいな。


歌は映画などで聴いていたので馴染みがあるのもよかった。ミュージカルの歌は事前に知っていた方がショー全体ももっと楽しめる。生の歌声は迫力があっていい。「Do You Hear The People Sing?」の群衆のコーラスに感動。美しい「I Dreamed a Dream」、楽しい「Lovely Ladies」、コミカルなテナルディエの歌う「Master of the House」、マリウスに片思いするエポニーヌの「On My Own」では思わず泣きそうになった。いい曲が沢山。

しかし歌詞を聞き取るのは相変わらず難しい。ただでさえ複雑な話なので、内容を知らなかったらほぼ歌詞を理解するのは私には無理。ますますミュージカルやオペラに「予習」は大切だと思った。


色々と書きましたが、とにかくまたまた楽しかったDHTのミュージカル。あの有名な『レ・ミゼラブル/Les Misérables』を初めてこのシアターで見れたのはむしろ幸運だったと思います。大都市を訪ねて忙しい観光のひとつとして観劇するより、落ち着いた環境でしっかりと予習してこの作品の内容をじっくりと味わいながら見れたのはとてもよかったです。大変素晴らしかった。

DHT 様、110周年おめでとうございます。
毎回毎回感謝してます💕💕💕💕


2026年9月20日日曜日

Charlie Jeer & Simone Ashley - SO GOOD (2026)



‘70s Fusion & Adult Contemporary, Disco



Charlie Jeer & Simone Ashley - SO GOOD (2026)
Album: Take Away My Problems
Charlie Jeer
Release date: September 25, 2026
A Capitol Records UK / Polydor Label Group Release; 
℗ 2026 Charlie Jeer, 
under exclusive licence to Universal Music Operations Limited



この曲は先週ダンスチャートに入っていた。このMVでの様子を見てボーカルの方はサックスを演奏する上手いミュージシャンなのかと思った。曲が1970年代後期のフュージョンや Adult Contemporary(日本のAOR:ボズ・スキャッグスなどなど)やディスコの質感なので、あの辺りの雰囲気を巧みに狙っているのだろうと思った。そうしたらこのCharlie Jeerさんは、まず英国のテレビのリアリティ番組のスター+SNSのインフルエンサーでモデルとして知られているのだそう。曲は自分で書いているみたいなので、この音楽は彼の選択なのかな?だとしたらすごいぞ。巧み。

★Charlie Jeer
英国のリアリティTV スター、オンライン・クリエイター、インスタグラム・スター、SNSパーソナリティー。2002年生まれの24歳。リアリティ番組『Too Hot to Handle』のシーズン6に出演し人気となる。それ以前はファッション・モデルとして活躍。格闘技、スキューバダイビングも楽しむ才能あふれる若者。

★Simone Ashley
Simone Ashwini Pillai さん。インドにルーツを持つ英国の女優…Netflixの『Bridgerton』のKate Bridgertonを演じたことで知られる。2016年からTVドラマ、2018年から映画に出演している。1995年生まれ。子供の頃からクラシック、オペラを歌いピアノを学んだ。18歳の時にモデルとして契約し、Arts Educational Schools で学んだ。


SO GOOD
Charlie Jeer & Simone Ashley
---------------------------------------------------------------------


行くの?
さよなら チャーリー



[Verse 1: Charlie Jeer]
君の愛はスーパーソニックだね
a dollar billのように
彼女はきっと欲しい時に手に入れる
Ooh, 彼女は非現実的

[Pre-Chorus: Charlie Jeer]
今夜僕が欲しいのは君だけ
僕のス―パーナチュラル・レディ
君と僕の姿が目に浮かぶ
思いめぐらせて
昨日はよかった でも僕は
こうなった自分が好きじゃない
Ooh, 彼女は僕を罪人のように歩かせる
とてもいい気分だ

[Chorus: Charlie Jeer, Both, Simone Ashley]
君の愛を全てちょうだい それはスーパーソニックだから
全てを僕に
君の愛を全てちょうだい それはスーパーソニックだから
僕に委ねてみて (So good)
君の愛を僕に全てちょうだい それはスーパーソニックだから
全てを僕に
君の愛を全てちょうだい それはスーパーソニックだから
とてもいい気分


[Verse 2: Charlie Jeer]
彼女はロンドンに引っ越したいと言う
全く予想できない
彼女は僕の甘い蜜 僕が消費するもの
抵抗できないほどの魅力

[Pre-Chorus: Charlie Jeer & Simone Ashley]
See, 今夜僕が欲しいのは君だけ
僕のス―パーナチュラル・レディ
君と僕の姿が目に浮かぶ
思いめぐらせ (My mind)
昨日はよかった でも僕は
こうなった自分が好きじゃない
Ooh, 彼女は僕を罪人のように歩かせる
とてもいい気持ちだ

[Chorus: Charlie Jeer & Simone Ashley, Simone Ashley]
君の愛を全てちょうだい それはスーパーソニックだから
全てを僕に
君の愛を全てちょうだい それはスーパーソニックだから
僕に全て委ねてみて (So good)
君の愛を僕に全てちょうだい それはスーパーソニックだから
全てを僕に
君の愛を全てちょうだい それはスーパーソニックだから
最高の気分 (So good)


[Bridge: Simone Ashley]
私の一番の人になってくれるの? (My love feels so good)
愛が終わったことを考えた時
あなたの心もすごくリアルなものを感じた?


[Chorus: Charlie Jeer & Simone Ashley, Simone Ashley]
君の愛を全てちょうだい それはスーパーソニックだから
君の愛を全てちょうだい それはスーパーソニックだから
僕に全て委ねてみて (Feel so good)
君の愛を全てちょうだい それはスーパーソニックだから
全てを僕に (So good)

---------------------------------------------------------------------
Songwriters:  Charlie Jeer, Simone Ashley & Ben Stancombe