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Fiddler on the Roof
Music by Jerry Bock
Lyrics by Sheldon Harnick
Book: Joseph Stein
Basis: "Tevye the Dairyman" by Sholem Aleichem
Broadway Premiere: September 22, 1964: Imperial Theatre, New York
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10月の始め頃、ホノルルのコミュニティー・シアター Diamond Head Theater(DHT)でミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き/Fiddler on the Roof』を見てきた。またまた有名な作品。日本でも長い間多くの人に愛されてきたミュージカルです。
このステージの予習として今回は映画を見て、その感想をここにも書いた。
・映画『屋根の上のバイオリン弾き/Fiddler on the Roof』(1971) :東欧ユダヤ人家族のストーリー
映画を見ていたのでストーリーは全て解った。今回は最初から最後まで迷子になることもなく鑑賞できてよかった。確かにサプライズは無かったけれど…どうかな…ストーリーを全部わかった上で歌やダンスに集中するのを良しとするか、それとも初めて見る演出にドキドキするのがいいのか…。これはどちらがいいとも一概には言えないかもしれないです。
確かに前回の『レ・ミゼラブル/Les Misérables』では初めて見るステージ上の演出に感嘆もしたのですよ(例えば…半透明のスクリーンの向こうで役者がゆっくりと動くことで、スローモーションのように見える演出に驚いた)。そのような驚きは…今回はなかったかな。…もしかしたら作品が1964年のものなので、驚くような演出が少ないのが理由かもしれないけれど。
ミュージカルだが歌と同じくらい台詞の芝居が多いと思った。より芝居に魅せられた作品。ストーリーがわかりやすい構成だった。
話の軸は家族の物語…昔気質なお父さんテヴィエと肝っ玉母さんのゴールデの夫婦、そして5人の娘たちの家族のストーリー。「伝統」を守るお父さんと、それぞれ好きな人と結婚して巣立っていく娘たちの話。どの文化圏の人でも理解できる家族の話です。
毎回同じことを書いていますが、本当にこの小さな島のどこにこれだけの役者さん達がいるのだろうと感嘆する。テヴィエはいかにもそれらしい髭面の大きなお父さん(このお方もDHTで以前何度かお見かけした方)。しっかり者のお母さん。(長女が結婚する)内気な職人の仕立て屋のモーテルはいかにも気が弱い青年で納得(微笑ましい)、女の子達も彼女達が恋する相手も皆素晴らしい俳優さん達。
かわいいお爺ちゃんのラビ(Rabbi/ラバイ:ユダヤ教における宗教的指導者)。その息子のメンデルはあの(私の推し)ウィーラーさん。ウィーラーさんは今回は目立たない役だったけれど、長女と仕立て屋の結婚式での「ボトルダンス」ではダンサーを率いて真ん中で踊っていた。踊り始めると彼のカリスマがキラキラなのは流石。このボトルダンスが一番の見せ場で楽しかった。
ストーリーは1905年頃の帝政ロシアのウクライナ内「ユダヤ人居住区」のユダヤ人のコミュニティーの話なのだが、ユダヤ人とロシア人を衣裳の違いで明確に区別して見せているのもわかりやすい。テヴィエが肉屋のラザール・ウルフと居酒屋で盛り上がっていると、ロシア人がユダヤ人のダンスに加わって楽しそうに皆で一緒に踊り始める。このシーンの頃、地方の隣接するコミュニティではユダヤ人もロシア人も比較的穏やかな関係だったのだろう。
ところが世の中の空気が変わってきてロシア帝国当局によるユダヤ人への迫害が始まる。以前からテヴィエと顔見知りのロシア人の巡査部長コンスタブルも当局の命令には逆らえず、ユダヤ人コミュニティーへのポグロム(迫害)を行う。
ステージでは時間に制限があるため、映画では描かれていたテヴィエとコンスタブルの会話や、ロシア帝国当局の人物は描かれず、ただただユダヤ人への理不尽な迫害が描かれていた。ストーリーの流れを映画で見ていたので驚きはなかったが、(もし知らなかったら)びっくりしただろうと思った。映画を先に見て内容を理解していてよかった。
最後に土地を離れていく人々。ラビと息子が身寄りのない老人の手を引いて歩く優しい姿に泣きそうになった。
初めて『屋根の上のバイオリン弾き/Fiddler on the Roof』を観劇できてよかったです。予習でユダヤの方々の歴史が学べたのもよかった。
今どきのイスラエルに関しては(理解するのに)かなりの情報の混乱があって、善悪をどう判断すればよいのかさえわかりづらくなっている。そのようなこともあって、DHTがなぜ今このミュージカルを上演しようと思ったのだろうと疑問に思っていた。
舞台を見た後でそのような事を旦那Aと話していたら、Aがふと呟いた「これは今の米国のICEみたいだよね」。確かに。3日間の準備さえも与えられず突然連れ去られる人々…。確かにそうかもしれない。
深読みし過ぎだろうが…そんなことも少しだけ考えさせられた。学びとともに様々なことを考えさせられた作品だった。
最後にはまた観客が全員立ち上がって拍手喝采。また素晴らしいミュージカルを拝見することが出来た。素晴らしかったです。感謝してます。










