2026年2月8日日曜日

ドイツのリースリング・ワインについて



先日ここに書いたドイツのリースリング・ワイン「Joh. Jos. Prüm, Graacher Himmelreich Riesling Auslese」がとても美味しかった。文章を書くためにこのワインのことを調べていたら、初めて聞く言葉が沢山出てきた。

まずこのワイン「Auslese」がドイツのリースリングのワインの甘さの順番で3番目に甘いということがわかった。「Auslese」はデザート・ワインほどではないが、デザート・ワインに近い甘さだそうだ。それで食事とのペアリングはスパイシーか甘辛な食べ物だということもわかった。

もし「Auslese」が一般的な食事と合わせるのに甘すぎるのなら、他のリースリングでもっと食事に合うものがあるだろうと思い調べてみた。それでリースリング、またドイツのワインには様々な等級があることを知った。それで調べたことをここに記録しておこうと思う。


まずはドイツ・ワインの等級(特にリースリング)
低いものから高いものへ

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① Landwein/Deutscher Wein

一番低いクラス。ドイツ国内で消費されるテーブル・ワインのレベル。ほぼドイツ国外には出ない


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② Qualitatswein/クワリテーツヴァイン

基準と卓越性でテーブルワインLandweinよりも優れている。Qualitatsweinとして認められるリースリングワインは、ドイツの13の指定ワイン産地の中から、その1つの産地で栽培されたブドウのみを使用して生産されなければならない。その産地はボトルのラベルに明記されている。ワインの分類はブドウの最低熟度によって決定される。

その13の産地とは
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・Ahr/アー地方
ピノ・ノワールの聖地として知られるこの小さな地域は、ベルベットのような舌触りと豊かな赤い果実の風味が特徴的な卓越したピノ・ノワールワインの生産が主。

・Baden/バーデン地方
温暖な気候で多様性を誇り、ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールに匹敵するコクのあるピノ・ノワールを生産することで知られている。同時に現代的なワイン醸造技術とこの地域の豊かなテロワールを尊重したワイン造りを行っている。

・Franken/フランケン地方
ジルヴァーナー種で有名なこの地域のワインは、爽やかな酸味と際立ったミネラル感が特徴。また、ワイン生産者たちは伝統を重んじ、特別なワインにはボックスタッシェンと呼ばれる独特の形状のボトルを使用している。

・Hessische Bergstraße/ヘシッシェ・バークシュトラーセ地方

・Mittelrhein/ミッテルライン地方

・Mosel/モーゼル地方
曲がりくねったモーゼル川沿いに位置するこの地域は、優美なリースリングで知られている。スレート質の土壌が、ワインの繊細な果実味と独特のミネラル感を生み出す。

・Nahe/ナーウ地方

・Pfalz/プファルツ地方
ライン川からボーデン湖まで広がるプファルツ地方は温暖な気候に恵まれ、コクのあるピノ・ノワールや、ピノ・グリ、ピノ・ブランなど多種多様な白ワインが生産されている。

・Rheingau/ラインガウ地方
濃厚でコクのあるリースリングで有名。南向きの斜面が十分な日差しを浴びるため、熟した果実の風味と甘みと酸味の完璧なバランスを備えたワインが生まれる。

・Rheinhessen/ラインヘッセン地方

・Sachsen/ザクセン地方

・Saale-Unstrut/ザーレ・ウンストルト地方

・Württemberg/ヴーテンバーグ
特にトロリンガー種とレンベルガー種を使った赤ワインで知られるこの地域は、多彩な風味とスタイルのワインを提供している。

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リースリングはこれら全ての土地で栽培されているが、有名なのはモーゼル地方ラインガウ地方

Qualitatsweinでのブドウは通常、熟度が低い状態で収穫され、シャプタリゼーション(発酵前のブドウ果汁に糖分を加えてワインのアルコール度数を高める工程)が行われる。リースリング・ワインで Qualitatswein のワインとして分類されるには、アルコール度数が少なくとも7%以上であること。Qualitatswein は極辛口からやや甘口まで幅広い。

このクラスでの甘味のレベル
1. Trocken/Selection: トロッケン
ドライ。辛口ワイン。「セレクション」という言葉はラインガウ地方で手摘みされたブドウから造られたワインのみ
2. Halbtrocken/Classic: ハーブトロッケン
「やや辛口」またはやや甘口のワイン
3. Feinherb:ファインハブ
ハルプトロッケンに似た、やや辛口のワインを表す非公式な用語。
4. Liebliche: リーブリヒャ
残糖量が最大45g/lの甘口ワイン。
5. süß or Süss: ス―ス
甘口または非常に甘口


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③ Pradikatswein/プレディカーツヴァイン

プレミアムワイン。品質は2つの要素…ブドウの熟度/品質、そして地域固有の特性(ブドウ畑に至るまで)により決定される。

プレディカーツヴァインは、高品質ワインの中でもさらに格上のカテゴリーに位置づけられ、特定の特性を備えた高級ワ​​インを指す。辛口、やや辛口、やや甘口、極甘口のデザートワインなどがある。プレディカーツヴァインはドイツの認可されたワイン生産地域で生産されたものでなければならず、糖分を加えることは認められていない。

このクラスのワインの等級は、収穫時のブドウの熟度によって決まり、それがワインの甘さに直接影響している。プレディカーツワインのリースリングは伝統的に甘口。その品質区分はドイツのモーゼル地方で主に用いられており…収穫時のブドウの熟度に基づいてさらに細かく分類される。ブドウが熟しているほど、ワインのアルコール度数や甘みが強くなる。この分類にはアイスワイン(eiswein)も含まれる。

プレディカーツヴァインはブドウの熟度に応じて以下のサブカテゴリーに分類される。
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Kabinett/カビネット
リースリングの中で最も軽いスタイルのワインで、糖度67~82エクスレ(糖分148~188g/L)のブドウから造られる。カビネットは辛口からやや甘口まで幅広いスタイルがある。

Spätlese/シュペートレーゼ
シュペートレーゼとは「遅摘み」を意味し、ブドウの糖度は76~90エクスレ(糖度172~209g/L)。濃厚で、通常はカビネットよりも甘口。ボトルに「Trocken」(トロッケン)と表示されている場合は、辛口でアルコール度数が高いタイプ。ここのワインは辛口から中甘口。食事に合わせるのに一番適しているワイン

Auslese/アウスレーゼ
「厳選収穫」を意味するアウスレーゼは、エクスレ度83~110(糖度191~260g/l)。非常に熟したブドウの房から手摘みで厳選された貴腐ブドウから造られるさらに甘口のワイン。「トロッケン」(辛口)と表示されている場合は、より甘みが少なく、アルコール度数が高くなる。多くは中甘口または甘口。

Beerenauslese/ベーレンアウスレーゼ
「ベリーの厳選収穫」を意味する。ブドウが干しブドウ状になった貴腐ブドウ(糖度110~128エクスレ、糖分260g/l以上!)から作られるため非常に希少。ハーフボトルで販売される貴重なデザートワイン。

Trockenbeerenauslese/トロッケンベーレンアウスレーゼ
「乾燥したブドウを選別して収穫したもの」という意味。ブドウの木で乾燥してレーズン状になったブドウを、エクスレ度150~154度で収穫して造られる。最も希少なワイン。

Eiswein/アイスワイン
ブドウが樹になったまま凍結し凍った状態で圧搾された(通常は真夜中に行われる)ものが真のアイスワインと分類される。これらのワインは、収穫時にエクスレ度110~128度(糖度260g/l以上!)に達する。

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なるほど、まず美味しいリースリングなら、③のPradikatswein/プレディカーツヴァインのクラスがいい(ラベルに印刷してある)。モーゼル地方のリースリングのワインでプレディカーツヴァインなら間違いないだろう。

その中から、軽いものから順に…

Kabinett/カビネット
Spätlese/シュペートレーゼ
Auslese/アウスレーゼ


これより濃く甘いものは、食事に合わせるよりデザートワインの扱いになる。うちはデザートワインは飲まないので、食事用にはこの3つの種類の中から選べばいい。一番ご飯に合わせやすいのはSpätlese/シュペートレーゼだろうか。辛口がいいなら「Trocken」と覚えておけばいい。

リースリングはアルコール度数が少ないので、あまり飲めない私も気軽に開けることが出来るのがいい。それからリースリングは比較的手ごろな値段のものも多いので、これからお店で良さそうなものを見かけたら飲んでみようと思う。


実は少し贅沢をした。

先日の「Joh. Jos. Prüm」のAuslese/アウスレーゼがあまりにも美味しかったので、他のワインもないかといくつかのお店を調べて見た。そうしたら上記の3つ種類のワインがあったので買ってしまった。

左から
Wehlener Sonnenuhr  Riesling Kabinett 2020
Bernkasteler Badstube  Riesling Spätlese 2023
Graacher Himmelreich  Riesling Auslese 2020

2020年のものがほんの少し残っていて、一種類 Spätlese だけ2023年のものが出ていた。この「Joh. Jos. Prüm」のリースリングは長期熟成が可能なので白ワインなのにすぐに飲まなくてもいい。それで思い切って購入。これから5年間、もしかしたら8年、10年ほど寝かせて記念日などに開けようかと思う。楽しみ。


Bad Bunny /バッド・バニーのスーパーボウル(2026) Halftime Show



今日は朝から嵐ですごく寒いハワイ。


さっき見ました。今年は色々色々色々…ポリティカルな話が絡んでいたらしく…私はあまり追っていないのですけど、皆様色々と心配したり色々色々いわくつき…のハーフタイムショーだそうですが…。  


なんか面白かったわ。ワタクシバッド・バニーさんを全く知らなくて聴いたこともなくて…そういえば彼は今年のグラミー賞の Grammy Award for Album of the Year/最優秀アルバム賞を『Debí Tirar Más Fotos』で受賞なさったそうです。すごいやん。スーパースターなのね。

今日のショーは全部スペイン語で歌詞は全く分からなかったけれど音楽が楽しかった。ラテン音楽は踊りたくなるし元気が良くていい。テーマは「働く人々」かな。皆仕事をしながら踊ってましたね。老若男女皆踊るから楽しい。楽しい演出。いいですね。  

バッド・バニーさんはお顔もかわいくて…なんだか日本人にもいそうなお顔。かわいいお兄ちゃん。途中金髪のレディ・ガガが出てきた。彼女は上手いし華がある。楽しい。それからリッキー・マーティンが出てきた…ぉおおずいぶん大人になったな~お久しぶりです。彼は30年ぐらい前に超大物アイドルだったのですよネ…当時ロンドンのトッテナムコートロード駅の側のバージン・メガストアに彼がプロモーションで来店していて、たまたまお店の前を通ったら女の子達がお店の前の道にギュウギュウに溢れてすごかった。今はすっかり落ち着いたイケオジになってましたね。感慨深いわ。

最後は皆が南米の旗を持ってバッドバニーさんに続いて行進。バッドバニーさんが南米の国の名前「コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、メキシコ、ベネズエラ…などなど(南米を全部言ったのかな?)、最後にプエルトリコと叫んでショーは終了。ちょっと感動したわ。いいじゃないですか😍

※追記
日本のYahooの記事を見てショーをもう一度見直してきた。どうやらテーマは「働く人々」というよりも、「日常の中にダンスがあり喜びがあり、仕事もして遊んで恋に落ちて結婚して…などなどの様々な日常を描いて、そして南米も北米も皆アメリカなんだから仲良く…憎しみよりも愛を」のメッセージだったみたいです。そうですね、日々の生活の中に愛があり喜びがある…いかにも南米らしいメッセージでしたね。いいストーリー。いいショーだった。


このショーをポリティクスで語りたい人も多いと思う。でも気楽に見てもいいと思うのヨ。プエルトリコの31歳の男の子がアメリカ合衆国でグラミー賞を取って、スーパーボウルのハーフタイム・ショーの主役に選ばれて、嬉しくて誇らしくて…だから全編スペイン語で歌ってパフォーマンスして、そして南米から皆を集めて一緒に皆それぞれの国の旗を持ってフィールドを歩いて国名を誇らしげに叫ぶ。いいと思います。皆嬉しそうだった。音楽も明るくてエネルギーに溢れて楽しかった。

また政治を語って文句言う人もいるのかな~。
気楽にいこうぜ
🕺💃🕺💃🕺💃🕺💃🕺💃🕺💃🕺💃🕺💃



今年のゲームは

Seattle Seahawks 29  VS  13 New England Patriots 


2026年2月5日木曜日

独モーゼル地方/Mosel白ワイン・リースリングJoh. Jos. Prüm, Graacher Himmelreich Riesling Auslese 2020 と豚肉とプルーンの煮込み



今回はドイツに寄り道します。 

独モーゼル地方のリースリング
Joh. Jos. Prüm, Graacher Himmelreich Riesling Auslese 2020


今回開けたのは評判のいいリースリング。以前私がワインに興味を持ち始め頃、旦那Aが「じゃあ僕も」と勝手に買ってきたワイン。リースリングならどれを飲んでも基本的に美味しいよね…とボトルを調べたらなんと高評価のワインだった。 VIVINO.comでのスコアが 4.3点。値段はちょっと高めなのですけど買ったのはハーフボトル。評判を知った旦那Aが調子に乗って後でハーフボトルをもう1本買ってきた。

リースリングは大抵どれを飲んでも美味しい。レストランでよくわからなかったらとりあえずリースリングを飲めばいいみたいな…誰が飲んでも美味しいあまり難しくないワインの印象だった。よくは知らないのだけれど…とりあえずどれを飲んでも美味しいワインだと思っていた。

しかしこのワイン、調べたらとてもいいワインらしいです。楽しみ。


というわけで先週1月の最後の週末に開けました。

Joh. Jos. Prüm, Graacher Himmelreich Riesling Auslese 2020



合わせたのは豚肉とプルーンの煮込み。これはフランス料理の Porc aux pruneaux を元にしたものだと思います。うちのフランス料理の料理本にも煮込んだ野菜をピューレにしてソースにした手間のかかる上品な方法が載っていたけれど、今回はネットで見つけた大雑把なレシピで挑戦。豚肉はお正月に使った塊の残り半分を冷凍していたもの…700グラムほど。レシピは大量の玉ねぎとドライプルーンを白ワインで煮たなんちゃってレシピでとても簡単。時間もかからず簡単に出来るのにすご~く美味しかった💕

小さいグラスはドライプルーンを戻したブランデー
色がかわいい


さてこの Riesling Auslese/リースリング・アウスレーゼのワインは結構甘いワインで(開けるまで知らなかった)ペアリングはブルーチーズとかデザート、そしてスパイシーな料理(四川風中華やタイ料理)などと書いてあった…辛い四川料理、甘いタイ料理。

デザートワインではないのだけれど、デザートワインに近い合わせ方もおすすめだそうだ。しかしこのワイン、アルコール分がとても低い(7%)。一方リースリングは伝統的に豚肉に合うとも言われていて…よくはわからないが…今回のポークとプルーンも甘い料理で十分合ってたと思う。す~~~~~ごく美味しかった。無茶苦茶美味しかった。まぁ料理もワインもそれぞれが美味しかったということだと思う。


さてワインのお味は?

開けてまず美味しい。うわ~美味しい。なにも理屈はいらない。これは極上の美味しさ。甘い。フルーティ…しかし特に何かのフルーツが前面に出てくるわけではない。とにかく絶妙のお味。美味し過ぎる。すっきり十分シャープなのになんだかとろりとした感じもある。フルーティ+ハチミツのような…軽いのに濃厚、リッチ。しかしデザートワインとも違う。デザートワインのように重くない。

アルコールは7%。これもアルコールに強くない私にはとてもいい。以前飲んだモスカート・ダスティも甘くてアルコールが低かったと思うが、あのワインは物足りないくらい軽かった。このリースリングはもっとリッチで濃厚、スムース、無茶苦茶美味しいです(言葉が見つからない)。なんだか美味しすぎて理屈を捏ねるよりただただ黙って飲む…ぐらい美味しい。珍しいほど美味しいワイン。ネット上の解説を見ると…レモン、南国果実(ピーチなど)、蜂蜜、白い花のようなエレガントな香り…だそうだ。確かにそのような感じ。旦那Aと後で…今までで一番美味しかったワインかもねなどと話した。ただ最高の飲み物としてとても美味しい。

十分に言葉で言い表せないくらい美味しかった。今書いてても「なんか…今も飲みたいな」と思うほど美味しかった。

ハーフボトルなのに残って翌日も同じ料理で飲んだのだけれど、ほとんど味が変わっていなかった。やっぱり美味しい。すぐに飲み終わった。

とにかく美味しい。今回少し調べてリースリングにも色々な種類があることを知った。とてもいい学び。後でリースリングの種類もまとめておこう。



それではワインの情報

Joh. Jos. Prüm, Graacher Himmelreich Riesling Auslese 2020


● ワイナリー (weingut)・Joh. Jos. Prüm (weingut)

1156年以来、プリュム家はモーゼル川沿いのヴェーレン/ Wehlen村を故郷としてきた。現在のワイン造りはセバスチャン・アロイス・プリュム(1794年~1871年)によって始められた。息子のマティアス(1835年~1890年)を経て、マティアスの長男ヨハン・ヨーゼフ・プリュム/Joh. Jos. Prümが1911年にワイナリーを設立。

1920年に息子のセバスチャンが事業を引き継いだ。彼はアウスレーゼ(ワインの種類)以上のワインに高い関心を持ち、糖度の高いブドウの栽培に尽力。当時のモーゼルでは高い糖度のブドウを作るのは容易ではなく、最高格のTBA(Trockenbeerenauslese=甘いデザートワイン)を造れるようになるまで長い年月を要した。1937年にようやくTBAの基準を満たすブドウが収穫できるようになったのと同時にワイナリーの評価は高まりを見せ、現在まで続くワイナリーの世界的な名声を確立。

1969年には息子のマンフレッドが、そして2003年からは彼の長女のカタリーナが協力してワイナリーを経営している。

Joh. Jos. Prüm家のブドウ畑は
・ヴェーレナー・ゾンネンウーア/Wehlener Sonnenuhr、
・ツェルティンガー・ゾンネンウーア/Zeltinger Sonnenuhr 、
・グラーハー・ヒンメルライヒGraacher Himmelreich、←今回の
・ベルンカステラー・バーシュトゥーベ/Bernkasteler Badstube
といったこれらの地域で最も有名なブドウ畑を含む13.5ヘクタールの土地を所有している。

プリュム家は1996年に「年間最優秀ワインメーカー」に選ばれ、2007年にはゴー・ミヨ/ドイツワインガイド誌によって「年間最優秀コレクション」に選出された。

ヨハン・ヨーゼフ・プリュム醸造所はVDP(ドイツ高級ワイン生産者協会)の創設メンバー。


産地

モーゼル/Mosel地方は中世からワイン造りが盛んで、その主なブドウ畑所有者はローマ・カトリック教会だった。今日でもこの地域のブドウ畑の名前にはその歴史が反映されている。

ドイツのモーゼル川中流域に位置するベルンカステル=ヴェーレン/Bernkastel-Wehlen 村は、世界最高峰のリースリングを生み出す産地として知られている。特に、ヴェーレナー・ゾンネンウーア/Wehlener Sonnenuhr の葡萄畑の急峻な青色粘板岩の斜面で栽培されたブドウから造られるワインは、その優雅さ、精緻さ、高い酸度、そして濃厚なミネラル感で高く評価されている。主要な生産者は、J.J. Prüm、Kerpen、そしてDr. Loosenなど。

グラーハー村のヒンメルライヒ/Graacher Himmelreich は、ヴェーレナー・ゾンネンウーア/Wehlener Sonnenuhrの畑の南端に隣接しているグラーハ村の有名なブドウ畑で、ヴェーレン村からモーゼル川を挟んだ対岸に位置し、卓越したミネラル感あふれるリースリングワインの産地として知られている。南西向きの急斜面の粘板岩土壌からは、キレのある酸味、濃厚な柑橘系の香りと、独特の火打石のようなスモーキーなミネラル感を備えたワインが生まれる。

Himmelreich の意味は Kingdom of Heaven/天国の王国(天国のワインが取れるような)と呼ばれる葡萄畑の意味で、ドイツのワインの格付けで仏のブルゴーニュ・ワインの「プルミエ・クリュ」の畑に相当するようなもの。


葡萄

リースリング種はドイツやフランス・アルザス地方で多く栽培されている白ブドウの品種。極甘口から辛口、発泡性があるものまで様々なワインが作られる。世界中で栽培されており、リースリングはシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランと並んで、白ワイン品種の「トップ3」に数えられている。またリースリングは「テロワールを強く反映する」品種であり、そのワインの個性は産地の特性に大きく左右される。

ドイツのモーゼル地方のような冷涼な地域では、リースリングワインはリンゴやその他の果実の香りを持ち際立った酸味が特徴で、残糖によってバランスが取れている。晩熟品種であるリースリングは、プファルツ地方、アルザス地方、オーストリアの一部といった温暖な地域では柑橘類や桃の香りが感じられる。

リースリングは歴史の長い品種で、15世紀から(綴りの揺れはあるものの)複数の文献に書き記されている。


ワインの特徴

このクラシックなグラーハー・ヒンメルライヒ・アウスレーゼは、エレガントなモーゼル・リースリング・アウスレーゼの優れた好例。厳選されたブドウは手摘みで収穫され、ステンレスタンクで発酵させた後、数ヶ月間オーク樽で熟成される。爽やかな果実のアロマと風味、表現力豊かなミネラル感、そして繊細な酸味が見事に調和している。砂糖無添加、アルコール度数を高めるために砂糖を加えるなどの加糖行為は厳しく禁止されている。

このワインは長期熟成のポテンシャルが高く、今後数年でさらに調和と洗練さを増していくと予想される。20年以上の熟成が可能。

とろりとした濃厚なアウスレーゼで、微かな発泡感と際立った酸味が特徴です。非常に活気に満ちていながらも、表現力豊かでコクがあり、蜂蜜のようなアプリコットの風味にミネラル感のあるアクセントが加わることで、さらに奥深い味わい。

色は淡い黄色で、ストーンフルーツ、白い花、蜂蜜のアロマが豊かに香ります。口に含むと、アプリコット、ピーチ、柑橘系の果実味に加え、ミネラル感も感じらる。後味は長く、爽やかな酸味が心地よく残る。


Auslese とは
ドイツ語で「厳選された収穫」意味で、最も熟した房だけが選ばれていることを示す。完熟したブドウの房を手摘みで選別して造られる、ドイツおよびオーストリアの高級ワインの格付け。このワインは一般的に甘口で濃厚な味わいを持ち、貴腐菌の影響を受けていることが多く、蜂蜜やトロピカルフルーツのニュアンスを持つ高品質なデザートワインや食後酒として楽しまれている。

Prädikatswein とは
プレディカーツヴァインは、ドイツ(およびオーストリア)のワイン格付けにおける最高位であり、収穫時のブドウの熟度に基づいた特別な特性を持つ高品質ワインを指し、以前は「プレディカーツ付き品質ワイン」(QmP)として知られていた。

Goldkapsel / Gold Capsule
「ゴールドカプセル」という名称は、アウスレーゼなどのプレディカーツワインにおいて、さらに一段上の品質レベルを示すために用いられるが、ドイツのワイン法で規定されているものではない。一種の限定版であり、そのヴィンテージまたはロットの中で最高の出来栄えのワインに付けられる。
2020年はそうだとの情報を見たので調べたら、どうやらワインボトルの口を覆う金属や樹脂のカバー「キャップシール(カプセル)」が金色の特別なボトルのようです。今回飲んだ白い「キャップシール(カプセル)」はゴールドカプセルではない。たぶんハワイではゴールドカプセルは手に入らないのではないのかな。


組み合わせ

デザート、スパイシーな料理…タイ料理、インド料理、甘辛やスパイシーな中華、そして濃厚なチーズなどとの相性が良い。フォアグラ、ブルーチーズ、フレッシュフルーツを使ったデザートとの相性は抜群。


これはただただ飲み物として美味しかった。また飲みたい。どうやら甘いワインなので食前酒やデザートワインとして飲まれることが多いらしく、さて豚肉とプルーンの煮込みに最高の組み合わせかどうかはわからないが😀、しかしとにかく美味しかった。最高のディナー。満足。それからこのワインは20年間も熟成可能なので、毎年1本ずつ買い足していくのもいいかもねなどと話した…後から順番に飲んでいけば楽しいだろう。この会社は各種の美味しいリースリングを作っているらしいので他のワインも試してみたい。


ワインメモ
🍷Joh. Jos. Prüm, Graacher Himmelreich Riesling Auslese 2020
Vivino.com Score: 4.3
Winery:
Joh. Jos. Prüm
Grapes:Riesling
Region:Germany / Mosel / Graach
Wine style:German Riesling
Alcohol content:7%


2026年2月4日水曜日

お猫様H:Cat rollin'



気ままな猫娘が部屋の隅でゴロゴロ 
平和です


あ、棚の引き戸が壊れてる…


2026年2月2日月曜日

英ドラマ BBC/HBO『インダストリー/Industry』(2026) シーズン4, 第3話まとめ:Habseligkeiten



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『Industry』 (2026) TV Series-Season 4/英・米/カラー
/約50分・全8話/
制作:Mickey Down, Konrad Kay』
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1月25日・日曜日に放送の『Industry』Season 4 の第3話。1週間遅れで筋を記録しておきます。このドラマは私には難しい。まず冒頭の3分間、ハーパーが記者ジムと電話で話している言葉で撃沈。彼らが何を言っているのかほとんどわからない笑。視聴者をわざと怖がらせているのか? とりあえず通しで見てなんとなく筋を掴んだ上で、1週間遅れでA氏に解説をしてもらった。その内容をここに記す。今回も濃い。

日本語での金融の専門用語をよく知らないので訳で使用する言葉がおかしいかもしれません。




★セグメント毎のあらすじ/全てネタバレ注意




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SternTao 社…エリック/ハーパー

第1話からの流れでハーパー(Myha'la)とエリック(Ken Leung)は新しい彼らの会社『SternTao』社を起こした。現在はまだオフィスも決まっておらず、ホテルの1室を借りてオフィスとし顧客の新規開拓に忙しい。

SternTao社はショート・ポジション(空売り)専門のファンド。ハーパーは FinDigest(経済紙)の記者ジム(Charlie Heaton )との会話で「Tender」社の動きが怪しい(アフリカから違法なポルノやギャンブルの支払いを資金洗浄している)との情報を掴みTenderに目を付けた。

朝食会で投資家達との関係を築こうとするが、皆懐疑的で話に乗ってこない。ほどんどの投資家は、ショートのみの投資は危険すぎると見ている。フランス人の投資家 Pierreからの質問を受けて、ハーパーはまだ成功の確証もないTender社株のショート・プランを公表してしまう。

朝食会の後でエリックはハーパーに Tender 社株のショートのアイデアの理由を問う。ハーパーが記者ジムからの裏情報を告げれば、エリックは「大きな会社は FinDigest の記事くらいでは影響を受けないだろう。現在 Tender 社にはオーストリアの銀行との合併の話が出ている。空売りをするのなら Tender 社の問題の「確証」が必要」だと言う。

…その一例としてエリックが「Herbalife」の有名なストーリーを話し始める(後述)。エリックはショートのみの投資なら「確証」がない限り失敗するとハーパーを諭す。

その「確証」を得るためハーパーは Tender 社の情報を集め始める。元 Pierpoint & Co、そして元 Mostyn Asset Management の同僚 スイートピー(Miriam Petche)が Tender 社の年次報告書を調べてきた。
以前の Tender 社は怪しい業界との業務で利益を得ていたが、社の新規株式公開(IPO/An Initial Public Offering)以降はEMEA(欧州・中東・アフリカ)地域での会社の買収が彼らの成長の主要な原動力となっている…しかし戦略が不安定で変化しているはずであるにもかかわらずそれが数字に全く反映されていない…大きなリスクが株価に織り込まれていない。つまり Tender 社は今でも違法な事業(ポルノやギャンブル)の支払い処理サービスをし続けていてそれを隠蔽している可能性がある。
しかし現在 Tender 社は、Fintec(後述)分野での金融アナリストからの評判も高く、特にSir. ヘンリー・マック(Kit Harington )のCEO 就任も高評価となっている。市場では Tender の株は買いが推奨されている。

ハーパーの元 Pierpoint & Co の同僚リシ(Sagar Radia)もハーパーに Tender 社の資料を持ってきた(おそらくは彼が裏社会から手に入れた Tender 社の内部決算書が外部に漏れたもの)。
その資料を調べ続けるハーパーとエリック。資料の中から Tender 社の EMEA 地域での買収先の住所は全て同じ場所=アイルランドのダブリン。そしてまた資料の中に度々現れる Tender 社の登記上の「支店」の住所は英国の東北地方サンダーランドの住宅であることを発見。その家は Google Map の Street View で見ても時価総額 90億(9 billion)ドルの企業の支社には見えない。

ハーパーがスイートピーと共にその住所を訪ねる。そこで個人の請負業者が Tender 社のアフリカでの取引内容を手作業でコード化してスプレッドシートに入力し、そのサービス内容(違法のポルノやギャンブルサイトでの決済サービス)を隠蔽している現場を発見した。おそらく彼のような請負業者が他にもいて、大量のTender社の裏取引をコード化している…Tender 社が今も違法の取引や裏社会との関りから収入を得ていてそれを隠蔽していることを突き止めた。

ハーパーがスイートピーに SternTao 社への入社を求め、スイートピーはそのオファーを受ける。

ハーパー、エリック、スイートピー、(ハーパーの元部下で恋人)クワベナ(Toheeb Jimoh)が、ドイツ銀行で働く(元 Pierpoint & Co の同僚)ケニー(Conor MacNeill)を訊ねる。SternTao 社はドイツ銀行のブローカー、ケニーに Tender 社のショートを実行したいと告げる。

またエリックは仏投資家の Pierre から条件付きの投資を打診されそれを受けていた。SternTao社が自社で10 millionドルの投資をした場合に限り、Pierre も90 millionドルの投資をする。ただし空売り投資が最初の10 millionドルを失った時点でPierre は投資を解消する。10 millionドルの損失は SternTao 社がカバーすること。エリックは家族の投資会社を清算して10 millionドルを投資に回すことを決める。


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Herbalife-Ackman Story
実話:2012年、ファンドマネジャーの Bill Ackmanが、健康補助食品の専門メーカー「Herbalife」に対し1 billionドルのショート・キャンペーンを仕掛けた事件…Ackman はHerbalife が違法のねずみ講式にビジネスを展開していると提示。それに反対した投資家 Carl Icahn が反対の立場で巨大投資を展開。話題となった事件。FTC/Federal Trade Commission(連邦取引委員会)の調査により Herbalife のねずみ講の件は否定され…Ackmanは2018年に空売りポジションを解消、巨額を失うことになった。

Fintec(Financial technology)フィンテック
決済、銀行業務、投資といった金融サービスにテクノロジーを統合し、プロセスを改善、自動化、効率化すること。

FTX
実話:FTXは2022年11月に破綻した大手グローバル暗号資産取引所(global cryptocurrency exchange)。サム・バンクマン=フリードによって2019年に設立。2022年、liquidity crisis による資金不足、大規模な経営のミスマネジメント、そして数十億ドルに及ぶ顧客資金のアラメダ・リサーチへの不正流用により破綻した。
このドラマでは記者のジムが過去に FTX で資産を失った話が冒頭のハーパーとの電話での会話で出ていた。

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Tender社…ホイットニー/ヘンリー/ヤスミン

Sir. ヘンリー・マックはホイットニー(Max Minghella)の率いる Tender 社の CEO に就任する。彼は貴族ならではのコネクションで英国の上流社会に顔が利く…Tender社と政治家との関わりにも役に立つ。早速ヘンリーはMPのジェニー(Amy James-Kelly)に Tender 社が欧州の銀行の買収のためのライセンスを取れるよう打診…Tender 社が成功すれば(今まで規則が多いために滞っていた)フィンテックの分野で、 Tender 社が英国の金融界を率いて活性化することができると告げる。

Tender 社はオーストリアの家族経営の銀行「IBN Bauer 社」との合併を進めようとしている。そのためにはまず英国の Prudential Regulation Authority/健全性規制機構(PRA)の承認が必要。

現在 IBN Bauer 社側の取締役会は2社の合併にほぼ賛同しているが、同社の後継者である Moritz-Hunter Bauer 氏と彼の母親は、顧客のデータ・プライバシー管理の変化に不安を感じていて合併に前向きではないと言う。ヘンリーの妻ヤスミン(Marisa Abela)の提案で Tender 側からオーストリアに出向いて話し合いをすることになる。

その頃、FinDigest 誌のジミーが Tender 社に質問状をデータで送ってくる。裏取引のことを質問する内容に対し「どこかの空売りの投資家が煽っているのだろうが、何の心配もいらない」とホイットニー(ヘンリーは裏取引のことを知らされていない)。また記事が出る前に Tender 社から FinDigest 誌に圧力をかけることもできると言う。

Tender 社のメンバーが Bauer 家の城をオーストリアに尋ねる。
夕食会で2社の合併に関する合意をBauer 氏から 得ようとするが話はうまく進まない。Bauer 氏は資本主義や民主主義に否定的でファシズムの信奉者。それを隠すこともしない…そしておそらく彼は反ユダヤ主義者(ちなみにホイットニーの姓 Halberstam はユダヤ姓)。
一晩を過ごしてヘンリーたちは帰国。残ったヤスミンが Bauer 氏の母親との会話で、Bauer 氏が英国の新聞『The Spectator』紙に寄稿することを提案。 The Spectator 紙はヘンリーの伯父 Alex Norton 卿(Andrew Havill)がオーナー。

ヤスミンが勝手に Bauer 氏を伯父の新聞社に紹介したことを後から知ったヘンリーは喜ばない。

帰国したヘンリーとホイットニーは、MPのジェニー、ビジネス担当大臣のリサ・ディーン、そして英国PRA/The Prudential Regulation Authority(健全性規制機構)の面々と会談。後から加わった首相首席補佐官は、規制当局に取引承認を迫る。

Tender 社とIBN Bauer 社の合併が決定。
Tender の株はFTSE 100に入る。


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GDPR(European Union's General Data Protection Regulation)
2018年5月25日に施行された一般データ保護規則(GDPR)は、欧州連合(EU)の包括的なデータプライバシー法であり、個人データの収集および処理に関して厳格な要件を課している。この規則は、EU/EEA 域内の個人を対象とする、または監視する組織に世界的に適用され、違反した場合には数千万ユーロに及ぶ罰金が科される可能性がある

GDPR issues
欧州連合の一般データ保護規則(2018年施行)への遵守における法的、技術的、または運用上の不備を指す。この規則はEU居住者の個人データの厳格な保護を義務付けている。一般的な問題として、違法なデータ処理、同意の欠如、データ漏洩、削除権などのユーザーの権利の侵害などが挙げられる。

FTSE(Financial Times Stock Exchange)
ロンドン証券取引所(LSE)に上場している大手企業の株価動向を追跡する株価指数群を指す。FTSE 100とはそのトップ100企業…時価総額上位100銘柄で構成されるイギリスの代表的な株価指数。

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FinDigest 誌の記者ジミー

Tender 社の裏取引に以前から探りを入れていた FinDigest 誌の記者ジミーの記事は…記事が出る前に(Tender 社から圧力がかかったのだろう)多くの重要なデータが黒塗りされて潰され、結果穏やかな内容に書き換えてオンラインで出版されることになった。ジミーは Tender 社の支社のあるアフリカ・ガーナの首都アクラへ取材に行くと言う。

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興味があったので台詞に出てくる情報を洗い出した。大変だった。

ハーパーがジムから聞いた情報を元に Tender 社株のショートを決め、Tender 社の内情を探る流れは面白い…Tender 社が裏で違法の業務内容で利益を得ている証拠を掴んだ。一方 Tender 社は(表向きは)IBN Bauer 社との合併も決まりそのニュースを受けて社の株は FTSE 100 に躍り出る。面白い。さてこれからどうなるか。

タイトルの「Habseligkeiten」はドイツ語…劇中では「possessions closest to your soul/魂に一番近い持ち物」とBauer氏の母親が説明していた。この言葉は2004年に一番美しいドイツ語として選ばれたそうだ。

ハーパーが待ち合わせする日本食レストランで坂本九さんの「上を向いて歩こう/Sukiyaki」が流れていた 😎



Season 4
Season 3
Season 2
Season 1

2026年1月29日木曜日

映画『イカとクジラ/The Squid and the Whale』(2005) :自己中毒親の話・子供は被害者





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『The Squid and the Whale』(2005)
/米/カラー
/1h 21m/監督・脚本:Noah Baumbach
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去年のクリスマスの頃に見た映画の感想を書くのが遅れている。今の政治が気になってそのことで気持ちが落ち着かないせいなのだけれど。なんとか思ったことだけでも記録しておこう。

クリスマスの頃…「家族がないから」と気分が落ちていた時。とにかく何か問題があったら「問題」をカーペットの下に掃きこんで忘れるのではなく、もっと掘り下げてみる。いい機会だから今回のクリスマスは「家族というもの」について考えてみようではないかと思い、暗い気持ちのままクリスマス仕様の家族映画をいくつか見てようと試みた。

これもNetflixのタイトルページに「おすすめ」で出てきたもののひとつ。離婚する夫婦の話らしいけれど家族の話ならいいだろうと視聴開始。


時代は1986年。舞台はニューヨークのブルックリン。お父さんはジェフ・ダニエルズ、お母さんはローラ・リニー、息子はジェシー・アイゼンバーグ…上手い俳優さんが並ぶならいい映画だろうと見てみた。いや~これは…とても苦しい映画だった。予告にあるようなコメディの雰囲気は微塵もない。深刻な映画だと思う。前知識も全くなく、現代の映画だと思って見始めたら俳優さん達が若い。調べたら2005年の映画だった。



まず見終わった後で調べた情報を書いておこう。脚本と監督はノア・バームバック/Noah Baumbach氏。この映画は彼の自伝的なストーリーだそうだ。時代は1986年ニューヨーク。1969年生まれのバームバック監督が16歳の頃、両親の離婚で傷ついたトラウマを映画にしたもの。この映画で彼はゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞にノミネートされて注目を浴びた。

今までにバームバック監督が関わった映画は多数…Wes Anderson監督の『The Life Aquatic with Steve Zissou (2004)』『Fantastic Mr. Fox (2009)』の脚本を担当、その後『Frances Ha (2012)』『Marriage Story (2019)』で脚本と監督、『Barbie (2023)』では脚本を担当、最新作『Jay Kelly (2025)』では脚本と監督をつとめた。

私は『Marriage Story』を見たけれど、あれも離婚の話だった。このブログに以前私が書いた感想を読み直してみたら絶賛していた。そうそう…夫婦の問題がリアルに描かれていてうんうんと頷いた。『Barbie』も見たけれど、あの映画は女性の話としてはかなり頭でっかちに理屈を捏ねていて…内容に少し違和感があったのは男性であるバームバック氏が脚本を担当していたからだろうかとも思った。

ともかくこの監督は、家族だとか離婚だとかがライフワークなのかもしれませんね。この映画はその元になった彼の高校時代の両親の離婚を描いたもの。


感想。とにかくこの両親が酷い酷い酷い酷い…。とんでもない毒親。はぁ~溜息が出るほどに酷い親。あれじゃあ16歳だったバームバック氏の一生もののトラウマになったのも納得だし、彼の弟さんは行動までおかしくなっていてかなり心配になってしまう。あの話は本当なのだろうか。あれは弟さんの立場なら、公表されたら嫌なエピソードですよね。大丈夫だったのか?


父親Bernard Berkman…
ぱっとしない作家/大学の講師。文学の博士号を持っているせいなのか子供の学校の先生を子供の前で馬鹿にする傲慢な男。自分勝手。過去に2度離婚している。

母親Joan…
やっと雑誌に記事が載るようになり、いい評価を得るようになった新進作家。夫を裏切り子供のことを放っておいて心の向くまま好き勝手に生きている。その行動と言葉で子供を酷く傷つける。この人も自分勝手。

とにかく酷い親。

1986年と言えば私が学生だった頃。バームバック氏が1969年生まれなら私とそれほど大きな年齢差はない。

あの頃1986年の頃は、米国で1970年代頃からの女性解放運動がそれなりに形になって落ち着いてきた頃。その少し前の1970年代後期の米国では、女性の自立を謳い『An Unmarried Woman (1978)』や『Kramer vs. Kramer (1979)』などの映画がヒットしていた。当時は女性が自立をすること、妻の立場を捨てて自由になることがかっこいいこと…離婚が「女の自立」としてポジティブな行動であるとメディアが謳っていたのだろうと思う。

しかしながらそのような時代には自分勝手に生きることを「自由だ」と勘違いした女性もかなり多かったのではないかと私は思う。特にアメリカの白人のミドルクラスの女性達。このストーリーの母親ジョーンがあきれるほど自分勝手なのに驚かされる。


★ネタバレ注意


…どうなのでしょうね、私は古いタイプの日本の女なので、特にこの母親ジョーンのキャラクターには憤りを感じた。本当に酷い女。夫を裏切り「自由」を謳歌して自分勝手なだらしない行動をして子供を傷つけながら…さらには特に子供が見ている状況で「あなたが共同親権を望んだのは、そうすれば養育費の支払額が少なくてすむからよね。そのほうが安いからでしょ」と夫を怒鳴りつける場面!…にものすごい嫌悪感を感じた。あれは言ってはいけない。どれだけ子供が傷つくのか考えられないのか。

父親のバーナードはとにかく傲慢。自分の本がうまくいかないからイライラしているのだろうけれど、子供に「いい親であること」や「模範」を見せようとする意志は皆無。この人も恐ろしいほど自分勝手。ただ私が(この父親に)まだ救いがあると思ったのは、彼は荒っぽいけれど最低限子供の前では正直であることだろうか。どうかな。大学の女生徒との話は子供をますます傷つけただろうし…。


子供に暴力を振るうほどではないとはいえ、この両親は父親も母親も人として最低だと思う。「自由」を謳歌しながら夫を裏切り、子供をネグレクトで傷つけ続ける母親。またその傲慢さで子供に「嘘をつくこともOK」だと教えてしまう(これも)ネグレクトな父親。二人とも…子供を相手にしながら全てにおいて自分を優先する醜さ。最低。本当に二人とも最低の親だと思う。

唖然としながら最後まで見たけれど特に着地点があるわけではない。最後はなんとなく煙に巻かれたような気分で見終わった。それが悪いわけではない。監督・脚本のバームバック氏は、ただ「あの頃の自分に何があったのか」を記録したかったのだろうと推測する。両親の離婚の記録…最悪の両親の行動の記録…それだけでも大きな価値があるのだろう。

全ての俳優さんは演技であるのを忘れるほど。素晴らしいです。  


見ていた私達夫婦の反応で面白いと思ったのは、旦那Aが父親のバーナードを強く非難していたこと。彼の中に「正しい父親」の像があるからだろうと思う。私は反対に母親のジョーンに言いようもないほどの怒りを感じた。私の中にも「理想の母親」の姿があるからなのだろうか。

私の両親は私が多感なティーンの頃によく喧嘩をしていたが結局離婚せずに最後は落ち着いて仲良くなった夫婦。一方旦那Aは1980年代初期に両親の離婚を経験している。彼にとってこの映画はかなり胸に迫るものだったらしい。


私が個人的に思ったのは…あの時代に「自由」を求めたアメリカのミドルクラスの白人女性達の一部は(メディアに煽られたこともあって)かなり自分勝手な人も多かったのではないかなという印象。私が今までに出会ったアメリカの白人女性…特にベビー・ブーマの白人女性達の中にかなりアクの強い人がいて驚いたことが何度かある。

アメリカの女性達の中には…特に白人のミドルクラスの育ちのいいお嬢さんだった人ほど、時にモンスター級に自分勝手な人がいて驚かされることもある。ここにも以前そのような人のことを書いたことがある笑。彼女達はとにかくアクが強い。「自由」と「自分勝手」、「自立」と「自信」と「自己中」と「傲慢」を混ぜてしまったような人々は…まぁあまりお友達にはなりたくない。

この映画は私は父親よりもとにかく母親ジョーンのキャラクターに腹を立てた。

しかし子供を育てるのは難しいものなのだろうとも思う。どうすればいいのか…子供を持たない私に答えを見つけることはできない。

バームバック監督は映画界で成功しているし、彼の弟さんは現在コロンビア大学の比較メディアセンターの准教授をなさっているそうだ。よかったです。


2026年1月28日水曜日

The Chainsmokers - Closer (2016)



なんと10年前の曲だった



The Chainsmokers - Closer (2016)
Closer (feat. Halsey) – Single
The Chainsmokers
Released: July 29, 2016
℗ 2016 Disruptor Records/Columbia Records



これはね…去年の秋ぐらいにどこかのダンスチャートに入っていたのだと思う。メモしていた。

なんとこの曲は10年前の曲だったと歌詞を訳した後で気付いた。なんだなんだ…。いい曲ですね。別れて4年が過ぎた元カレ元カノがホテルのバーでばったり出会った話かな。ストーリーですね。古い曲だけれど歌詞も訳しちゃったしメモしておこう。

おっとこの曲は全米1位、世界中でも大ヒットだそうだ。知らなかった。


★The Chainsmokers
米国のエレクトロニックDJ+プロダクション・デュオ。メンバーはAlex PallさんとDrew Taggartさん。2012年に活動開始。最初はインディー・アーティストの曲のリミックスからスタート。2014年に彼らの曲「#Selfie」が大ヒット。その後グラミー賞を含む様々な音楽賞を受賞。2019年には世界一高収入のDJとなった。

★Halsey
Ashley Nicolette Frangipaneさん。米国ニュージャージー出身のシンガーソングライター。このお方は有名ですね。2014年から活動開始。今までにリリースした5枚のアルバムが全て全米で1位と2位なのでスーパースターですね。


ボルダー/Boulder  
米国コロラド州の街
● トゥーソン/Tucson
米国アリゾナ州の街


Closer
The Chainsmokers
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Hey, 君に会うまでうまくやってたんだ
飲み過ぎるのは問題だったけど でも大丈夫
Hey, 君の友達に会えてよかったと伝えて
でももう彼らには二度と会いたくない

君を傷つけるのはわかってる
壊れた車で街に引っ越して そして
4年間 電話も無し
今も君は綺麗だね ホテルのバーにいて
And  僕は 止められない
And  自分を抑えられない


だから, baby, 君のローバーの後部座席で僕を抱き寄せてよ
それ君には買えない車だってわかってる 
君の肩のタトゥーを噛んで
マットレスの角からシーツを引き剥がして
君が昔ボルダーでルームメイトから盗んだマットレスの 
僕らは年を取れない


僕らは年を取れない


最初に会った日から今も変わらず素敵なのね
あなたが私と別れた理由なんて忘れたわ 私はおかしかった
ここににいて  そしてblink-182 の曲をかけて
トゥーソンで死ぬほど聞いた曲, okay 

あなたを傷つけるのはわかってる
壊れた車で街に引っ越して そして
4年間 電話も無し
今私 綺麗かな ホテルのバーで
And 私は 止められない
And 自分を抑えられない


だから, baby, 君のローバーの後部座席で僕を抱き寄せてよ
それ君には買えない車だってわかってる 
君の肩のタトゥーを噛んで
マットレスの角からシーツを引き剥がして
君が昔ボルダーでルームメイトから盗んだマットレスの
僕らは年を取れない


僕らは年を取れない
私達は年を取れない


だから, baby, 君のローバーの後部座席で僕を抱き寄せてよ
それ君には買えない車だってわかってる 
君の肩のタトゥーを噛んで
マットレスの角からシーツを引き剥がして
君が昔ボルダーでルームメイトから盗んだマットレスの
僕らは年を取れない


僕らは年を取れない
私達は年を取れない


Older
We ain't ever gettin' older


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Songwriters: Joseph King / Isaac Slade / Andrew Taggart / Ashley Frangipane / Shaun Charles Frank / Freddy Kennett


The Chainsmokers

Halsey