能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20...

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2025年6月19日木曜日

おおまかなワインとチーズの組み合わせリスト



以前から書こうと思っていたワインとチーズの情報。今回組み合わせについての文を書くために少し調べ直したのだけれど、このワインとチーズのペアリングはとにかく情報が多くて深すぎることがわかった。

そもそもワインもチーズも種類が多すぎて全てを網羅することは不可能。またアメリカのハワイでは手に入れられる欧州の産物も限られている。そんなわけで、ネット上のいくつかのページからの情報を組み合わせて(あまり深く踏み込まずに)ワインもチーズも馴染みのある種類(お店で見たことのあるもの、食べたことのあるもの、聞いたことがあるもの)を中心におおまかな情報をざっくりと抜き出して整理した。ワインとチーズのペアリングのリスト。



まず欧州の代表的なワインに合うチーズの組み合わせ例から。
お店でよく見かけるこれらのワインにはこういうチーズがいいらしい。

仏ワイン ---------------------------------------------------
● Riesling and Raclette 
    リースリング+ラクレット
 スイス産セミハード 味はおいしいけど結構臭い

● Gewürztraminer and Munster
    ゲヴュルツトラミネール+マンステール
 仏アルザス地方マンステール産、ソフト

● Sauvignon Blanc and Goat Cheese
 ソーヴィニヨンブラン+山羊チーズ

● Chenin Blanc and Chèvre
 シュナン・ブラン+シェーブル・チーズ
 山羊チーズ

● Champagne and Brie
 シャンパン+ブリ― 
 仏産ソフト おなじみ

● Chablis and Cremont
 シャブリ+クレモント
 米国バーモント州クレモント産?ソフト

● Pinot Noir and Gruyère
 ピノ・ノワール+グリュイエール
 スイス産  ハード

● Pinot Noir Rosé and Fontina
 ピノ・ノワール・ロゼ+フォンティーナ
 伊産 セミハード

● Chardonnay and Camembert
 シャルドネ+カマンベール
 仏産 ソフト おなじみ

● Cabernet Sauvignon and Aged Cheddar
 カベルネ・ソーヴィニヨン+熟成チェダー
 英産 セミハード 好き

● Malbec and Gouda
 マルベック+ゴーダ
 オランダ産 セミハード 好き

伊ワイン ---------------------------------------------------
● Moscato d’Asti and Gorgonzola 
 モスカートダスティ+ゴルゴンゾーラ
 伊産 ブルー、組み合わせびっくり

● Prosecco and Asiago
 プロセッコ+アジア―ゴ
 伊産 マイルド、セミソフト 

● Sangiovese Rosé and Mozzarella
 サンジョベーゼ・ロゼ+モッツァレラ
 伊産 フレッシュ おなじみ

● Sangiovese and Parmigiano-Reggiano
 サンジョベーゼ+パルミジャーノ・レッジャーノ
 伊産 ハード 常備

● Brunello di Montalcino and Grana Padano
 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ+グラナ・パダーノ
 伊産 ハード



そしてもう少し踏み込んで
大まかなチーズの分類による、オススメワインの情報


Fresh: 
伊Mozzarella, 伊Burrata, 仏Chèvre (山羊), ギFeta, 伊Ricotta, 
伊Mascarpone, 伊Stracchino, 仏Boursin, 仏very young Selles sur Cher
白いチーズ 風味の薄いもの
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Sauvignon Blanc,
  young Chardonnay
● Gewürztraminer, Riesling for Feta
● Loire Cabernet Franc
● Pinot Noir
● Gamay
Goat Cheese & Sancerre 
Mozzarella & Prosecco 
Goat Cheese and Sauvignon Blanc  
Chèvre and Chenin Blanc 
Mozzarella and Sangiovese Rosé 


Bloomy / Soft: 
仏Brie, 仏Camembert, 伊Robiola, 仏Chaource, 仏Coeur du Neufchatel (牛), 仏Crottin de Chavignol (山羊)
ブリ―、カマンベール系 クリーミーでおいしい
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● Dry, traditional-method sparkling wines (Champagne)
● Chardonnay (Chablis)
● Riesling,
● dry Chenin Blanc (Vouvray)
● Pinot Noir
● Gamay, 
● Cabernet Franc from the Loire
 lighter fortified wines
Brie and Sauvignon Blanc 
Brie and Champagne  
Camembert and Chardonnay  
Munster and Gewürztraminer 
Cremont and Chablis  


Washed Rind:
 伊Fontina, 仏Epoisses, 仏Reblochon, 伊Taleggio, 仏Langres, 仏Chaume, 仏Livarot, 仏Munster, 仏Vacherin de Mont d’Or
?よく知らない系
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● Dry, traditional-method sparkling wines
● Dry and off-dry, unoaked white wines
(Gewurztaminer and Pinot Gris from Alsace, Chenin Blanc from the Loire)
● Beaujolais Villages
● Pinot Noir
Fontina and Pinot Noir Rosé  


Semi-Soft/Hard: 
スGruyère, 蘭Gouda, デHavarti, 英Cheddar, 英Wensleydale, 英Cheshire, 伊Provolone, 蘭Edam, 仏Morbier, 仏Mimolette, 伊Asiago
一番好き チーズらしい普通のチーズ
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● Chardonnay
● Pinot Gris
● Sancerre
● Pinot Blanc
● Chardonnay
● Beaujolais and other Gamay
● Côtes de Rhône, 
● Chianti,
● young Bordeaux blends
Cheddar Cheese and Chardonnay 
 Smoked Gouda and Riesling 
Raclette and Riesling  
Fresh Asiago and Prosecco  
Havarti and Rosé  
Sharp Aged Cheddar and Cabernet Sauvignon  
Gruyère and Pinot Noir 
Gouda and Malbec 


Hard: 
英Cheddar, 英Double Gloucester, 伊Parmesan, 伊Pecorino, 西Manchego, 伊Grana Padano, 仏Beaufort, 仏Cantal, スEmmenthal, スSbrinz, 仏Comté
これもよく買う チェダーはここ?
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● Vintage sparkling wines (Champagne)
● Chardonnay
● Sherry
● Cabernet Sauvignon
● Nebbiolo
● Bordeaux blends
Pecorino Toscano and Chianti Classico 
Parmigiano-Reggiano and Sangiovese  
Grana Padano and Brunello di Montalcino 


Blue: 
独Cambozola, デDanish Blue, 伊Gorgonzola, 仏Roquefort, 英Stilton, 
仏Fourme d’Ambert, 仏Bleu d’Auvergne, 西Cabrales
青カビ系 癖が強い 私は無くてもいい系 
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● full bodied reds, Barolo 濃い
● Dessert wines from dried grapes 甘いワインがいいのか
● fortified wines 超甘い
● Vintage Port これも超甘い
Gorgonzola and Moscato d’Asti  これは本当か
Roquefort Cheese and Amarone 
Roquefort and Sauternes 
Gorgonzola Piccante and Vin Santo 
Stilton and Port ● いかにも英国


まとめ
白いフレッシュチーズは北の方の軽いワイン、クリーミーなカマンベール系のものはシャルドネとピノ・ノアー、チーズらしいセミ・ハードからハードは赤も白も北から南まで様々。青カビ系は重い赤と甘いワインがいいのですね、びっくり。だから甘いMoscato d’Astiに青カビGorgonzolaが合うのか…これは驚いた。試してみよう。

基本的には薄い味のチーズには薄い味のワインが合うし、濃い味と匂いの強いチーズに は風味のしっかりしたワインが合うということらしい。おおまかな組み合わせのガイドとして記録。

チーズとワインは確かに合う。合わせたほうがいい。それぞれ個々に飲んで食べてもいいけれど、相性良く組み合わせれば「2つ合わせて3倍おいしい」効果があると思う。ワインとチーズの組み合わせで味が別のものになる(新しい味が生まれる)感じ。今度からワインを開ける時はチーズのことも少し気にしようと思う。



2025年6月10日火曜日

伊トスカーナ州/Tuscanyキャンティ地方のキャンティ・クラシコ/Lamole di Lamole, Maggiolo Chianti Classico DOCG 2021とボロネーゼ・パスタの伊ご飯



ワインで訪ねる旅シリーズ。
今回はまたフランスから迷い出てイタリアのトスカーナ州に寄り道です。


先日Netflixでアメリカの映画『マンジャーレ! ノンナのレストランへようこそ/Nonnas』を見てから、イタリアンを作ってイタリアのワインを試したいねぇと思っていた。スーパーに伊ワイン・キャンティのいいのがあったので買ってきて先々週の週末、イタリアご飯にすることにした。

…とは言ってもうちはイタリアご飯をよく作るので全く特別感がない。ごちそう感を出すには肉料理かと思ったのだけれど最近はお肉をあまり食べないので(年を取ったからだと思う)お肉…うーん…さてどうしようかと迷った。

買ってきたキャンティ・ワインの情報を調べていたら、幸いキャンティ・ワインは肉入りのトマトソースのパスタが合うと出てきた。なんだそうなんだ。キャンティ・クラシコならボロネーゼ(ミート)ソースがよく合うとのこと。なんだなんだそうか笑。ミートソースなら目をつぶってても出来るわ。だったら頑張らなくてもいい。というわけでボロネーゼ・ソースを中心に簡単イタリアご飯決定。

そんなことを話していたら、また旦那Aが「じゃあ僕が作るわ」と言う。いいですねぇ。じゃあ私はズッキーニを焼いてサイドにするわ。グリーンビーンを煮て、サラダでOK?そうしようそうしよう。

というわけで出来たご飯。
今回の食前チーズは料理をしながら…パルメザン・チーズの角切りを摘まみながらワインを飲む。キャンティにはパルメザンが合うのだそう。もちろんパルメザンは後でパスタの上にもかける。


ルビー色のワインの色が明るくて綺麗です
デザートはBRUG Bakeryさんのタルト モモかな

 

というわけで開けました

Lamole di Lamole, Maggiolo Chianti Classico DOCG 2021




スーパーで見つけたワイン。お値段は比較的お手頃なのに2021年はいい年でVIVINOでは4.0点だそうで、それならいいだろうと買ってきた。

キャンティと言えば名前を聞く(六本木の有名なイタリアンのお店の名前だ…私は行ったことがない。旦那Aは仕事仲間と35年ぐらい前に行ったそうだ)。このワインを私は飲んだことが無い。さてキャンティ様はどのようなお味でしょう。初キャンティ・クラシコです。


さてワインのお味は…

あ、おいしいですねこれは。飲みやすい。なんか…軽い?重くない。色も明るくて綺麗。少しピンクがかっている?少し酸味が多めなのかな。なんか…明るいワインという感じ。いいですね。この軽くて明るい感じがパスタに合うということかな。軽さが丁度いいのか。それでもこのワインは牛肉や仔牛肉、ハム関連にも合うのだそうです。

なんだか料理をしながら飲み始めて、おいしいおいしいこれは軽くていいわ~などと言っていたら、「何味、何の香り」を考える前に酔っぱらった。あまり複雑な印象はない。ただ飲みやすくておいしい。

レビューを読んでみると、ストロベリー、ラズベリー、チェリー、バニラ、オーク、ペッパー、トマトの葉…などなどと皆さん仰ってます。私は…なんだろう…何かフルーツを感じるというよりも、ただ明るく飲みやすく美味しいワインという感じでした。色が明るくてルビーのようにすごく綺麗なのも素敵。楽しいワイン。

さて問題のアルコール分はどうでしょう。私はアルコールに強くないので、アルコール味が強いかどうかはとても重要。アルコールのピリピリした感じが全面に出ていると美味しく思えない。しかしこのワインはアルコール分をあまり感じなかった。おいしい。全体の印象が軽く飲みやすく軽やかで酸味があって爽やかでパスタにも合う。アルコール分は14%なので低くはないのだけれど、どっしりと重い感じもない。前回のボルドーの赤よりずっと爽やか。軽い酸味がいい感じ。


1日目はおいしいおいしいと2杯飲んでもOK。あまりアルコールも身体に長く残らなかったような気がする。2日目以降から少しアルコールが前に出てきたかと思ったけれど、酸味のバランスがいいせいか2日目以降も十分においしい。3日目もそれほど味は変わらない印象

実は…ボトルを開けた初日の土曜日に二人で飲んだ後、旦那Aが翌日から仕事で飲めなくなったので、私だけが飲むことになってしまい…やっぱり持て余した。翌日もイタリアン、次の日もイタリアンと頑張ったのだけれど、もう飲みきれない…ということで、4日目に仏のチキンのワイン煮を作って何とか消費しました。チキンはとても美味しかった。今度からご馳走は旦那Aが2日間は飲める金曜日にするべし。

翌日は豚肉の白ワインとレモン+オリーブのソース
次の日の昼にも少し飲んだ
夜もなんちゃってイタリアン
3日目の昼もソーセージで飲んだが飲みきれず、
結局夜にナンチャッテ Coq au Vin で使い切った 
煮込みには足りなかったので料理用の赤ワインを足した


ところで…
開けたワインのボトル内の空気をポンプで抜く器具を今は使っているのだけれど、そろそろワインのボトルの空気を窒素に入れ替える本格ワイン・キーパー/Nitrogen wine keepers, WineKeeper systemsを買うべきなのかもしれぬと思った。それならゆっくり飲んでも飲み残すことがない。



それではワインの情報
まずはキャンティ地方から…


● キャンティ/Chianti

そもそもキャンティというのはイタリアのトスカーナ州内の地方。トスカーナ州の真ん中辺りに位置するエリア。キャンティのワインとはその地方で育てられる葡萄サンジョヴェーゼを主に原料とするワイン

このワインは以前は涙の形の瓶を藁で包んだボトルのデザインが有名(そういえばこの藁に包まれた涙の形のボトルが高校の美術室にあった。これを静物画のデッサンでよく書いていた。美術の先生が飲んでいたのだな)。

キャンティ地方でのワインの生産の古い記録は14世紀まで遡り、「キャンティ山のワイン」として知られていた。1398年にはこの地方の白ワインと赤ワインが記録されている。1427年の古文書には、「フィレンチェ市が地方のワインに関税をかけた事」が記録されており「キャンティ」の名前もそこに記録されているそうだ。

この地方のサンジョヴェーゼ種の葡萄は、19世紀の土地の男爵がサポートしたことから定着し、今のキャンティの元となったそう。ワインの名前として「キャンティ」の名前が最初に使われたのは1716年。1932年までには、キャンティ地方の中で7つの区分けが行われ…Classico/Colli Aretini/Colli Fiorentini/ Colline Pisane/Colli Senesi/Montalbano/Rùfinaの地方に分けられることになった。その後もキャンティ地方内の土地の区分けが行われ地方名が追加された。「クラシコ」というのはキャンティ地方の土地の名前であり、そこで生産されるワインの名前でもあるのですね。


キャンティ・クラシコ/Chianti Classico とは

キャンティの地方の中で一番大きなエリアが「クラシコ/Classico」と呼ばれる。北はフィレンチェから南はシエナの間に位置する地方。この土地内で一番古い歴史を持つ「キャンティ」のエリアを中心とした土地で出来るワインを「 キャンティ・クラシコ/Chianti Classico」と呼び、それらはDOCGの認定を受けている。このキャンティ・クラシコ 地方内のワインメーカーはキャンティ・クラシコ協会(地元の生産者協会)に所属していて、協会メンバーの作る「クラシコ」のワインのボトルにはその印…黒いニワトリ(gallo nero)のロゴが印刷されている。

裏側に黒いニワトリがいました

● DOCGとは

=Denominazione di origine controllata e garantita。イタリアの原産地認定の印。イタリア語で「原産地統制呼称」の意味。このDOCGは、1963年に制定されたDOC(Denominazione di Origine Controllata)の上位分類として1984年に新設された。キャンティ・クラシコは1996年にDOCGに認定された。


● キャンティ・クラシコ・ワインの決まりごと

使用される葡萄の80%以上が葡萄種サンジョヴェーゼ/Sangioveseであることが厳しく制定されている。それ以外の20%までは決められた地域で収穫された黒ブドウならブレンドが可能。熟成したキャンティ・クラシコは「Riserva」と呼ばれている。またその上にはキャンティ・クラシコの最上級のDOCG「グラン・セレチオーネ/Gran Selezione」(2014制定)がある。



このワインの情報…

Lamole di Lamole, Maggiolo Chianti Classico DOCG 2021


● ワイナリー:ラーモレ・ディ・ラーモレ/Lamole di Lamole

この名前Lamole di Lamoleとは「ラーモレの中のラーモレ」の意味。ラーモレの土地はローマ時代に発見され耕作され始めた歴史あるエリア。1350年にはフィレンツェ出身のゲラルディーニ家が城を建設した。その後ラモーレ・ディ・ラモーレ・エステートが第二次世界大戦直後に設立される。そしてこのワイナリーは元ラモール城の熟成庫と貯蔵庫を現在も使用している。

ワイナリーの現在の当主は、イタリア最大級の家族経営のワイン生産者 グルッポ・サンタ・マルゲリータ/Gruppo Santa Margherita社の(ワイン事業の)4代目 ヴィットリオ・マルゾット/Vittorio Marzotto氏。それまで白ワインで成功していたGruppo Santa Margherita社が、1993年にラモーレ・ディ・ラモーレ社を配下に置いた。また同社で25年以上醸造家を務めるのはアンドレア・ダルディン/Andrea Daldin氏。 ダルディン氏は近隣の町サン・ジミニャーノ/ San Gimignanoの葡萄生産農家の出身。

🍀…余談だけれど思い出話。1995年の年末に旦那Aとサン・ジミニャーノの側の葡萄畑の中のホテルに1週間ほど泊まった。元は農家の家だったホテルの部屋からはサン・ジミニャーノの塔が遠くに見えた。そのホテルは葡萄畑に囲まれていて、一度だけホテルからサン・ジミニャーノの町まで葡萄畑の中を徒歩で歩いてみた。1時間以上かかったと思う。あの旅行は私が旦那Aとロンドンに移住してから最初の旅行。10月にロンドンに移住して一か月後の11月にトスカーナ州を2週間旅行したので思い出深い。あの葡萄畑の辺りで育った人がこのワインを作っているのだと知って嬉しくなった。


● 産地

イタリア/LAMOLE
ラーモレは、グレーヴェ・イン・キャンティ/Greve in Chiant自治体の高地にある村落で、キャンティ・クラシコの北部に位置する。ブドウ畑は標高350~600メートルの南西向きで、トスカーナのサンジョヴェーゼの産地の中で最も高い標高の土地。何世紀にもわたって地元の岩石を使い(手作業で築かれた)何キロメートルにも及ぶ乾式石垣は、サンジョベーゼのブドウにとって重要な役割を担っている。排水性に優れる砂岩泥灰岩が混ざった土壌は、栄養分とミネラルが豊富で、夏の降雨量が少なく、風が強く、日照時間も豊富、日中の気温差も大きいという恵まれた環境にあり、そこに育つ小粒で果皮と果汁の比率が高い特徴の(独自に開発された)サンジョベーゼ・ラーモレ・クローン種からは、芳醇で余韻の長いワインが生まれる。


● 葡萄

🍇 サンジョベーゼ

イタリア中部地方を原産とする赤ワイン用ブドウ品種。トスカーナ州はイタリア国内最大のサンジョヴェーゼ栽培地。この葡萄はイタリアの各地で異なる栽培文化が根付いており、同じサンジョヴェーゼを用いたワインであっても、産地ごとに異なるスタイルや味わいが生まれることで知られる。

「キャンティ・クラシコDOCG」はこの葡萄を80%使用することが決められている。粘土石灰質の土壌によく適合する葡萄で、特にキアンティ・クラシコ地区やモンタルチーノに発達するガレストロと呼ばれる泥灰土からは優れたワインが産出される。このワインの産地ラーモレ/LAMOLE村は標高が高く、この土地のサンジョベーゼはラーモレ独自のクローン種として発達した。

サンジョベーゼからできたワインは、強い酸味と、マイルドからやや強い渋み(タンニン)が特徴的で、イチゴやサクランボやプラムなどのフレッシュな果実香に、スミレのフローラル香やスパイス香なども。

サンジョヴェーゼはのワインは、高い酸味と程よいアルコール度数のため、料理との相性が非常に良い。イタリア料理の定番の組み合わせの一つとして、トマトベースのパスタやピザソースにはサンジョヴェーゼ・ベースのキャンティを合わせることが多い。また他のブドウ品種とのブレンドにより、比較的軽いミートローフやローストチキンから、グリル料理やスモーク料理、そしてステーキなどの重めの料理や、リボリータや豆のピューレスープなど様々な料理に合わせるのもいい。


● このワインの特徴は…

Sangiovese 80%、 Merlot 、Cabernet Sauvignonのブレンド
鮮やかなルビーレッドの色合いから、シクラメンとスミレの花のブーケ、そしてマルベリー、ブラックベリー、ブルーベリーのフルーティーな香り、そしてほのかな甘いスパイスとカカオの香り。口に含むと、力強く躍動感があり、躍動的でありながらエレガント。凝縮感と深みのある味わいは、特に食事との相性が良いワイン。


● 組み合わせ

スパイスを使った料理やピリッとした風味のある料理、ハーブを使った料理と相性抜群。またひよこ豆、野生の豆、レンズ豆などを使った風味豊かなスープ、ジビエソースを使ったパスタ料理、スパイスとハーブをたっぷり使ったじっくり煮込んだ肉料理など。また熟成チーズとの相性もいい。エキストラバージンオリーブオイルでシンプルに味付けしたスープにも最適。アジア料理や南米料理の肉料理にも。



★ 見た目がルビー色で透き通っていて綺麗。軽くて飲みやすい。味はドライかな。アルコール味を強く感じなかったので飲みやすかった(アルコール分が低いわけではない)。2日目も3日目も十分美味しいと思った。今まで飲んだ重めのワインは2日目から少しづつ味が変わったことを思い出したが、それと比べてこのワインは数日後も美味しいのでとてもいい。ただ私があまり飲めないので最後は煮込みに使ったのはもったいなかった。初めてのキャンティ・ワインは美味しかったです。特にこのワインは料理に合わせてこそ美味しいのだろうとも思った。伊ご飯はうちでよく食べるのでこれからもキャンティ・ワインは注目していこうと思う。

そういえば前回のボルドーワインを飲んだ時にチーズとワインの組み合わせを調べたことを思い出した。また今度文を書こう。



ワインメモ
🍷Lamole di Lamole, Maggiolo Chianti Classico DOCG 2021
Vivino.com Score: 4.0
Winery:Lamole di Lamole
Grapes:Sangiovese, Cabernet Sauvignon, Merlot,
Region:Italy / Central Italy / Toscana / Chianti / Chianti Classico
Wine style:Italian Chianti Classico Red
Alcohol content:14%


2025年5月8日木曜日

米国のテレビ『NewsNation』:熱い男クリス・クオモならやってくれるかも



3月いっぱいでBBCの『HARDtalk』がなくなった後、ここのところ米国のニュース・チャンネル『NewsNation/ニュースネイション』の番組「CUOMO/クオモ」を録画して毎晩見ている。

番組を率いるのは、元CNNのニュースアンカー Chris Cuomo/クリス・クオモ氏。彼は元ニューヨーク州知事・アンドリュー・クオモ氏の実弟。このクリス氏は2022年にお兄さんのアンドリュー氏のセクハラ疑惑でお兄さんを擁護したことからCNNでの職を失った。

その後、2022年から『NewsNation/ニュースネイション』でプライムタイムの番組「CUOMO/クオモ」を率いるようになった。



この番組の意図は、

右派と左派を歩み寄らせる


現在米国の国民は、右と左に別れて両側とも戦闘態勢で会話がほぼ不可能な状態。既存のニュースメディアも、CNN、MSNBC を始めとする左/リベラル派と、FOX が支持する右/保守派が、反対側を激しく批判する論調のみになっていることから、国民がバランスのとれた情報を知ることが難しくなっている。クオモ氏と NewsNation はそこに目を付けた。

左と右が同時に出演し議論できる場を提供する




彼の番組は2022年から始まったらしいのだが、私は全く知らなかった。今年になって旦那Aが「クオモが面白い番組をやってるよ」と言うので見たのが番組を知ったきっかけ。なるほど『NewsNation/ニュースネイション』の CNN とも FOX とも違う語り口に私も興味を持った。

なぜかは知らぬが、今年になってからこのチャンネルは世間でも注目を集め始めたらしい。1月に私が見始めたときにはまだ TV コマーシャルが少なかったのに、今5月には CM がかなり多く見られるようになった(つまりは視聴者が増えたということ)。CM の内容を見る限り、製薬会社の薬の CM が多いことから、熟年世代や高齢者に視聴者が多いのではないかと思われる。それはいいことだ。

50代以上の熟年から上の人々…特に高齢者には頑固な人が多い。彼らが政治を考え迷ったのは若い頃の遠い昔。誰でも50や60歳を過ぎていればどの政党を支持するかもほぼすでに決定しているのだろう。彼らは自ら新しい情報を調べることもせず「私はこの政党の支持者だから」と心を決めていて頑なな者も多いのだろう。

それらの意固地な高齢者は「自分が見て気持ちのいいニュースチャンネル」だけを見る。ニュースは娯楽なのである。リベラルであれば CNN や MSNBC。古き良き時代を求める保守派は FOX。…そして「我が意を得たり」とそれぞれのTVチャンネルを見て彼らは喜ぶ。なぜなら右派と左派のメディアは視聴者を喜ばせるためそれぞれの偏った情報しか流さないからだ。

チャンネルが(視聴者を喜ばせるために)意図的に偏った報道で視聴率を上げようとするのなら、それを受け取る視聴者も偏った情報で洗脳される。それがまた米国の国民の分断を煽っている。メジャーなメディアがそれぞれ偏った報道をする限り、国が一つにまとまることはない。



そこに危機感をもった人々がいた。それがクオモ氏及び『NewsNation/ニュースネイション』。…そのとおりですね。私も同意する。そのことは今までにもここに度々書いてきた。リベラルは保守派を毛嫌いするし、保守派はトランプ氏を始めとしてリベラルを拒絶し日々攻撃している。そしてその様子を国民が見てまた影響を受ける。国の分断はますます広がるばかり。



米国の国民はまず冷静にならなければ

事の本質は…リベラルも保守派もそれぞれが確かに正しいことを言っている。そしてまたリベラルも保守派も同時に間違ったことも言っている。今の米国の国民は、政党やメディアの言うことに洗脳されて「どちらの側につくか」だけで単純に「こちら側かあちら側か」で物事を判断するようになっているが、


物事の正しい方向は…

中庸に存在する


クオモ氏は彼の番組で毎日そのことをマントラのように唱えている。


彼はNewsNationを

左派と右派が会話を出来る場にする



なぜなら、政治家は右も左も…共和党も民主党もそれぞれが極左、極右の極端なお題を唱えているように見えるが、国民の大半/majority はその中間にいて戸惑っているからだ。政治上のバトルで国民が忘れられている。



両派の問題は様々…

例えば「左派」の、トランスジェンダーの性別適合手術に税金を使うアイデアは?子供への性別適合手術は当然の権利?トランス女性(元男性)の女性スポーツへの参加が当然の権利?国境を開放して不法移民をむやみに呼び込むやり方は?警察を国民の敵とみなして力を奪うやり方は?西の州では 950 ドル以下の万引きは軽犯罪?…それらが正しいと言えるだろうか?

例えば「右派」の、(米国内の労働力を移民に頼っているのにも関わらず)まっとうなプロセスも通さず不法移民は全て追い出す動きが本当に正しいのか?どう見ても古い時代の考えを押し通すやり方(地球温暖化、環境問題はないと言い切る、石油燃料に頼ることをよしとする)ことが良いことだと言えるのか?大学が政府の意向に従わないからと助成金を凍結し、また実質的に言論の自由を奪っていることが良いと言えるのか?



先日4月30日、クオモ氏が「Town Hall」の番組名で、保守派とリベラル派を代表する論客をスタジオに招き、またスタジオ内に左派と右派のオーディエンスを迎え、そして番組の目玉としてトランプ大統領が電話で参加する…という番組をホストした。この番組は NewsNation 史上、最大の視聴者数だったそうだ。なるほど、元CNNのクオモ氏も、トランプ氏や(右派の政治評論家)ビル・オライリー氏を招けば、多くの保守層に訴えかけることもできることが証明されたのだろう。右と左が会話の機会を持つ。それは今の米国にとってなによりも大切なことだ。

同番組でのトランプ大統領は、いつもの選挙キャンペーン・モードで「俺はすごい。バイデンは最悪だ」としか言っていなかったように私は受け取ったが(なにも新しいことは言っていなかった)、それでもトランプ大統領が番組に参加してくれたことの意味は大きい。彼の言葉が聞きたくてチャンネルを合わせた保守派の人々も、同時に番組内でリベラル派の意見を聞くことになったからだ。まず今の米国で、右と左の視聴者が同じテレビ番組を見ていることが今どれほど貴重なことか。


クリスさんは頭がいい。「Town Hall」の番組内でトランプ大統領に対し「歴史に残る素晴らしい大統領は、国を統合し団結させる大統領(unifier)だと言われるが、この国を一つにまとめる人物として人々の記憶に残るには何をする必要がありますか」という質問をしていた。トランプ氏は「私は素晴らしい unifier になると思うよ、そうなりたいね、それはとても大切なことだ…」と軽く答えていたけれど笑笑笑。クリスさんが質問で答えを誘導しているのは明らか。彼はとにかく頭がいい。


クリス氏は毎日番組内で「右派と左派が共に政治を考える」と繰り返し唱えている。何よりも大切なのは、彼が…米国に住む人々が(私も含めて)基本的に無知でアホであること…もよくわかっているらしいこと。

…彼は番組内で視聴者に向けて、出来る限りわかりやすい言葉で「今現在、アメリカで何が起こっているのか」を訴える。右派と左派のそれぞれの間違った極論やおかしな曲論をきっぱりと否定し、国が間違った方向に進んでいないのか…おかしなことになっていないのかと、国民の「常識」「良識」に訴えかける。資料として数字を画面に示し、過去の例を振り返り、ゆっくりと言葉を区切って確認するように「OK?」と視聴者に話しかけ、視聴者がついてこれるように注意しながら内容をわかりやすい言葉で説明する。右派と左派の両サイドの論客を招いて話を聞き、両者の意見を…「正しいこと」に対しては同意し、「間違っていると思うこと」に関してははっきりと否定、疑問を呈する。決して相手を攻撃しない。まず話を聞く。そして問いかける。そうしながら視聴者に伝わる内容を巧みにコントロールしているようにも見える。これは相当頭がいい人でなければできないことで…本当にすごいねぇと日々感心している。


彼がやりたいことは、国民の右側と左側を歩み寄らせて現実を提示し、正しい判断に導くことだろう。それを日々行うことの積み重ねが、2026年の中間選挙や将来の大統領選にも大きな影響を与えることになるだろう。

…まず国民を、「右派と左派の戦闘態勢」から離脱させ「良識」に目覚めさせる。国内で国民同士が戦っていてもなにもいいものは生まれない。とにかく戦いをやめさせる。そして国民が「常識」「良識」に沿って、相手の意見も聞きながら議論をすることができるようにする。これさえ出来るようになれば米国はきっといい方向に向かい始めるだろう。

国民がアメリカをGREATにしたいのは、右派も左派も同じだからだ。



クオモ氏はいかにも大柄で体育会系で熱く少し押しつけがましいきらいもあるが、大きな男が畳みかけるように熱く訴える様子はアメリカの人々にはウケる。それならいい。米国国民の真ん中にいる(マジョリティの)平均的な普通の人々に訴えかけるクリスさんに私は期待したいと思う。


本当は私は BBC の『HARDtalk』のような番組が見たいのですよ。英国式の落ち着いた論調の(内容はチクチクと厳しい)インタビュー番組が見たい。もっと世界の様子が知りたい。しかし今のアメリカはいまだかつてないほど大変な(恐ろしい)状況になっているので、しばらく米国のTV番組「CUOMO」を見てこの国の様子を見ていこうと思う。



2025年4月23日水曜日

仏ボルドー/サン=テミリオンの赤ワイン/Château Lassègue, Les Cadrans de Lassègue Saint-Émilion Grand Cru 2021とラムチョップのフライパン焼き&赤ワインソース



フランスのワインを学ぶシリーズ。
今回はワインで有名な仏ボルドー近郊のサン=テミリオン/Saint-Émilion…のワイン Château Lassègue, Les Cadrans de Lassègue Saint-Émilion Grand Cru 2021


--------------------------------------------------
● アルザス地方/Alsace
● ロワール地方/Loire *
● シャンパーニュ地方/Champagne
● ブルゴーニュ地方/Bourgogne *
● ボジョレー/Beaujolais
● ジュラ地方/Jura
 ボルドー地方/Bordeaux ←今回はこれ
 Cabernet Sauvignon & Merlot Blends
● シュッド・ウェスト地方/Sud Ouest 南西地方 *
● ラングドック・ルーション地方/Languedoc & Loussillon *
● ローヌ地方/Rhône *
● プロヴァンス地方/Provence
● コルス島(コルシカ島)/Corce
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今回はボルドー・ワインの2本目に挑戦。 Saint-Émilion…なんだか高そうな名前ね。実際にこのワインはうちの買うワインの値段としては結構高い41ドル。実は思うところがありまして…というのも、今まで赤ワインを考えながら数本飲んでみて思ったのは、

重い赤ワインは難しい。

アルコールやタンニンが多い南のワインは私には重い。例えば以前飲んだローヌ地方の3本の赤ワインは粗くてどれも楽しめなかった。それからまた以前飲んだボルドーのカベルネ・ソルビニョン100%のワインも粗く硬く浅くて今ひとつ。それらのワインの中の3本はVIVINO.comのスコアでは5点満点で3.8点。決して低い評価ではないはずなのにあまり良くなかった。(唯一ラングドック・ルーションのカリニャン+グルナッシュのブレンドは美味しかった…あれはスコア4.0点

…ということは…私の好みと重い赤ワインとの相性に問題があるのではないかとも思ったわけです。もしかしたら重い赤ワインが合わないのではないか?美味しい赤ワインを見つけるのは難しいのではないか?

しかしそれで結論に至るのは残念だ。お題の「ワインでめぐるフランスの旅」はまだ始まったばかり。結論を出す前にもう少し南の赤ワインのことを知るべし。それに肉料理に合わせるために、美味しい重いワインもいくつかは知っておきたい。


私にとって重い赤ワインが難しい理由は…

①ブドウの種類に好き嫌いがあるのか?
②アルコール分が高いことが原因か?
③VIVINO.comであまりよくない点数だからか?
④そもそも安い値段のワインしか飲んでないからではないのか?

そこで思った。③番と④番が原因ならば、

③VIVINO.comでスコア4点以上のワインを探して飲む
(ラングドックのワインは美味しかったし)
④しかしそのためには…多少の出費もやむを得ず。


そんなわけで近所のスーパーで見つけたこのワイン、VIVINO.comでスコアは平均 4.1! この2021年は4.0点だけれど全体的にいいワイナリーなのだろうと思った。ここのところ他にもいくつかのボルドー・ワインを購入したのだけれど、今回これを飲んだ理由は、このワインがラム/仔羊の肉に合うと書いてあったから。さてどうかな。ドキドキ。


というわけで開けました。

Château Lassègue, Les Cadrans de Lassègue Saint-Émilion Grand Cru 2021



合わせたのはイースター気分のラム/仔羊の肉のフライパン焼きと赤ワインソース。ふぅ。

豪快なテーブル。色とりどり。
ワインソースがおいしい
にぎやか
しめはエスプレッソとショートブレッド&チョコ


さて今回はラムチョップをフライパンで焼いただけなのですけど、この料理方法は驚くほど簡単。フライパンで片面2分半焼いてひっくり返して2分半焼く。サイドをちょっと焼いて完成。あとは肉を焼いたフライパンに赤ワインとローズマリーにニンニクとビーフ・ストック、バターを入れてちょっと煮詰めてソースを作るだけ。焼いたラムにソースをたらりと垂らす。簡単なのにすごく美味しい。

今回フライパン焼きにした理由は時間がかからず簡単だから。しかしこの調理の方法は…びっくりするほどケモノ臭いと思った笑。以前英国ではラムをよく食べていたのだけれど、そういえばラムの料理をする時は中近東の煮込み料理ばかりで、そのままのお肉を焼くは初めて。シンプルに焼いたお肉からの油と匂いでびっくり。換気扇の周りが数日ケモノの匂い。でもラムは大好きでとても美味しかった。生ローズマリーは大切。一度やってみようと思っていたのでよかった。



さてワインのお味は…

あ…まろやか~。ぅわ~やっぱ違うんだね。丸い。まろやか。(温度じゃないけど)なんだか温かい感じ。スムース。なめらか。シルキー。角が無い。硬い感じが全然無いですね。すごいね。こんなに違うんだ。

まず開けて、お肉を焼きながらチビチビ味見。おいしいわ。旦那Aが「え、もう飲むの?」「うん、ちょっと味見、美味しいよこれ」 早速クラッカーとチーズを出して旦那Aも飲み始める。「ああ~スムース…」やっぱりそうよね。丸いよね。丸い。まだ開けたばかりで空気も十分入れてないのに美味しい。

最初は丸くて暖かくてほんわり…スモーキーとか…なんだろうシャープな感じがない。同時に尖ったところがないということは、あまりフルーツの味も薄いかも。私はなんだかココア・パウダーとか思いついた(チョコかな?)…とにかく温かい味よ。

そして調理が終わって食卓に着く頃(ボトルを開けてカラフェに移し20分ぐらい経ったと思う)料理を食べながら飲む。美味しい。ああ…そうか、やっぱり4.0点なんだ。おいしいもん。今年のお正月に飲んだローヌ地方の安いワインのようなアルコールのぴりぴりする感じがほとんど無い。徐々に出てくるフルーツの味はベリー系とかチェリー、カシスなどと人々は言っているようだ。

そして(私はアルコールに弱いのですけど)、味そのものにアルコール分を感じないとあまり悪く酔わない気がした。お酒に弱い私が2杯飲んで大丈夫だった。酔うことは酔うけど、酔っぱらってもなんだか陽気で歌を歌ったり、急に頭の回転がよくなって冗談がどんどん調子よく出てきてなんだかな…やたらと陽気なイースター・ディナーになったぞ。よく笑った。美味しいワインってこういうこと?いいじゃん。メルローで陽気。

翌日も残った料理をほぼそのまま食べてまた飲んだ。同じく美味しいけど…少し酸味が強くなったかな。まだ美味しい。

3日目。旦那Aが仕事なので私だけちょっと飲む。酸味…フルーツ味が増えた。その代わりに例のアルコール分のピリピリした味が前に出てきた。おっとっと。

4日目。うん、アルコールが前面に出てきましたね。美味しいフルーツ味のレイヤーは残っているけれど…どうかな。そろそろ潮時かな。そういうものか…。

これなのよ。赤ワインが難しいのは。こういうのも個人それぞれの好みによるらしくて、赤ワインはボトルを開けて3日ぐらいが一番美味しいという人もいるらしい。どうですかね。私は1日目のまろやかなのが一番おいしいと思った。



それではワインの情報

Château Lassègue, Les Cadrans de Lassègue Saint-Émilion Grand Cru 2021


シャトー・ラセグ/Château Lassègue

サン=テミリオンのワイナリー。このシャトーは18世紀からワイン生産を行っていた。サン=テミリオンの南側の丘陵地帯に広がる 36 ヘクタールのブドウ畑は、自然の円形劇場のように丹念に配置されており、南/南西向きの完璧な日当たりと、さまざまな割合の石灰岩が混ざった粘土質の土壌に恵まれている。

2003年に、米国カリフォルニア・ソノマ郡の高級ワインで知られるワイナリー ケンダル・ジャクソン社/Kendall-Jackson Vineyard Estates のオーナー ジェス・ジャクソン/Jess Jackson氏と、同社のワイン醸造家…超高級ワインを生産する伝説のフランス人醸造家 ピエール・セイヤン/Pierre Seillan氏が提携して、このシャトー・ラセグを買収。現在はカリフォルニア在住のピエール氏に代って息子のニコラス氏とその妻クリスティーナさんが父親のピエール氏の指導の下、シャトー・ラセグでワイン造りを行っている。

このお父様のピエール・セイヤン氏というお方は、加州ソノマ郡の高級ワインで伝説的な存在らしいです。彼は現在70代。フランス南西部のガスコーニュ地方のブドウ農家に生まれ、その後ロアール地方やボルドーのワイナリーで長年ワイン醸造に関り、彼独自の「マイクロ・クリュ/micro-cru」の方法を編みだした。1990年代に米国加州のジェス・ジャクソン氏と出会い、1997年にカリフォルニアのソノマ郡に移住。フランスよりも大きな規模での高級ワインを夢見てカリフォルニア・ワインの醸造を始めた。1998年からブランド ヴェリテ/Vérité Winery を、2001年から Anakota Wine を手がけている。また他にもピエール氏は、1994年からイタリア・トスカニーのワイナリー Tenuta di Arceno にも関わっている。

このヴェリテ/Vérité Winesというのが今値段を調べたら300ドル以上の値段の高級ワインで…ドヒャ~。そのようなお方がフランスのシャトーでフランス産のボルドー・ワインの生産を手掛けた…今は息子さん夫婦が醸造を手がけているけれど、もちろんピエール氏の「マイクロ・クリュ/micro-cru」の方法で生産されているそう。

このシャトー・ラセグ/Château Lassègueのワインは2種類。共にメルローを主にカベルネ・フランとカベルネ・ソルビニョンのブレンド。  90ドルの高いワイン…メルロー種 55 % の 「Château Lassègue, Saint-Émilion Grand Cru」は VIVINO.comで4.2点。そして今回うちで飲んだのが、主にメルロー種で造られたブレンド…「レ・カドラン・ド・ラセーグ/Les Cadrans de Lassègue」 …値段は30ドル~40ドルくらい。

ともかく…有名な醸造家の家族が手がける(比較的お手頃価格の)ボルドーワインだったのですね。それにしても加州のワイン、300ドルとはすごいねぇ。こうなってくると…300ドルの職人さんのアート/芸術作品を飲むという感じになりますね。


 産地

フランス/Saint-Émilion(サン=テミリオン)
サン=テミリオンはボルドーの北東35kmに位置している。サン=テミリオンの歴史は先史時代まで遡る。紀元2世紀には古代ローマ帝国によってこの地にブドウが植えられた。町の名は、8世紀にこの地の洞窟に隠遁したブルトン人の僧侶聖エミリオ (Saint Emilion) に因む。この地の土壌や地形はワインの醸造に適しており、エミリオに付き従った僧侶たちが、販売も視野に入れたワインの醸造を行うようになった。ボルドーワインの主要なブランド名のひとつ。この地域はユネスコ世界遺産として登録されている。

 葡萄

この地の粘土と石灰質の多い土地に植えられた50年以上の葡萄の木から採れるブドウを使っている。

ネット上の情報によってはこのワインのブドウのブレンドの比率が違っているのだけれど、これは年によって違うのだろうか?ブレンドの比率を表記していない記事も多い。ともかくメルローが主原料でカベルネ・フランとカベルネ・ソルビニョンのブレンドらしい。

ちなみに出てきたのは…
・75% Merlot, 20% Cabernet Franc, 5% Cabernet Sauvignon
・90% Merlot and 10% Cabernet Franc

🍇メルロー/Merlot
このワインの主なブレンド。ボルドーを原産地とする赤ワイン用ぶどう品種。色はやや朱色を帯び、プルーンのような熟した黒い果物の香り。芳醇でまろやかな味わい。柔らかなタンニンと濃厚な果実味が特徴で、飲みやすい味わい。カシスやブラックベリーのような濃厚な果実味と、甘いスパイスの香り。シルキーなタンニン。口当たりがなめらか。熟成するとキノコやクローブなどの複雑な香り。特にボルドーのサン=テミリオンやポムロールなどの右岸地区で造られるワインが有名。

🍇カベルネ・フラン/Cabernet Franc
このワインの補助的なブレンド。赤ワイン用のブドウ品種。カベルネ・ソーヴィニヨンよりも軽く明るく淡い赤色のワイン。タバコやラズベリー、ピーマン、カシス、スミレ、黒鉛などの香りが生まれることもある。一般に青い植物性の香り。強さよりもエレガントさを感じさせる味わい。軽めなのでランチや軽い夕食、暑い時期にも向く。ボルドー発祥説とスペインのバスク地方原産と意見が分かれるが、12世紀にバスク地方の教会に記録が残っているそうだ。

🍇カベルネ・ソーヴィニヨン/Cabernet Sauvignon
このワインではほんの少し。ボルドーの優れたワインにおいて主要品種として用いられ、またメルローやカベルネ・フランとブレンドされることも多い。フランスで18世紀までに生まれたとされる。小さな粒と分厚い皮と大きな種で、ワインはフルボディでタンニンも酸も豊富(色が濃く強い渋味(タンニン)、しっかりとした骨格)。カシスの果実味に加え、杉やミントのような清涼感のある植物の香りも。長期熟成に向く。牛肉や仔羊肉など、しっかりと噛む赤身肉と合う。 ←以前飲んだこれの100%のボルドーワインはガツンと硬い印象だった。


 このワインの特徴は…

ルビー色の核と新鮮な赤い果実の風味を持つ、鮮やかに透明な赤のボルドーワインブレンド。豊かで華やかなブーケ、シルキーな舌触り、そして細かく溶け込んだタンニン、バランスの取れた果実味。レッドチェリーとレッドカラントの香りにスパイスの香りがアクセント。メルローの豊かさとカベルネ・フランの贅沢さが見事に調和し、空気に触れるとカシスとスミレのほのかな香りが広がる。口に含むと、シルキーで丸みのある赤と黒の果実の味わい。

熟したプラム、ブラックチェリーリキュール、乾燥カシスが贅沢な香りを放ち、オレンジピール、トーストしたオールスパイス、新鮮なシナモンの樹皮、乾燥茶葉を思わせる香りがほのかに漂う。ベルベットのようなメルロー風味が口の中いっぱいに広がり、赤い果実、トーストしたベーキングスパイス、トリュフ、コーヒー豆の多層的な香りがゆっくりと広がる。鉄分を豊富に含むミネラルが引き締まった複雑な構造を生み出し、きめの細かいタンニンとしっかりとした酸味が口の中に広がり、長くエレガントな余韻を残す。この Saint-Émilion のクラシックな味わいは明るさと洗練さを兼ね備えており、今後10年間熟成させれば進化し続けると期待できるだろう。

 組み合わせ

グリルした肉、ビーフ、ラム、またボリュームのあるシチュー、熟成チーズとよく合う。



 1日目、2日目がまろやかで美味しかった。仔羊の料理にも合っていてよかった。2日目、3日目と少しずつフルーツ(ベリー系、カシス)の味…酸味が前に出るようになり、またアルコールのピリッとした味も前に出てくるようになった。このアルコール味はこれがいいのか悪いのか…これからも研究が必要。私はアルコールの味があまり前面にこないワインが飲みやすい。まず最初にココアの香りだと思った。最初はとにかく丸い。まろやか。これはメルローの味がよかったのだろうか。すごく飲みやすい。

Vivino.comスコアが 4.0 点の赤ワイン。いいスコア。以前飲んだローヌ地方の赤 3.8点のワイン、それからラングドック・ルーションの赤 4.0点、そして今回の4.0 点の赤ワインの味の違い、その評価もそれなりに納得した。なるほどと思った。これからは4.0点以上のワインを飲んでいきたい。その方がワインの良さがわかりやすい。ワインやブドウに対してもっとフェアに学ぶことができる。



 ところで余談だが…チーズ話

今回新しくわかったことがある。ディナーで様々な料理を並べて食べて、写真にもあるように(タイミングを考えずに)カマンベールをテーブルに出していたのだけれど、このワインと合わせて悪くはない。悪くはないが…これ、もしかして…もっと合うチーズがあると思った。冷蔵庫になんかなかったかな?もっと強いハードチーズがいいんじゃない?ゴーダチーズがあったよねぇ。A「それ熟成ゴーダだけど」あ、いいんじゃないの、それ出そう。熟成ゴーダいってみよう。そしてこのワインと合わせた。おいしい。全然こっちの方がいい。このスモーキーというのか、ナッツ系の香ばしい味とか…。このワインはハードチーズの方がおいしい。相性がいいと思った。

旦那Aがチーズ好きで冷蔵庫にいくつかのハードチーズが入っていることが多い。それで熟成ゴーダがあったのはラッキー。ちょっと強めの風味。でも赤ワインには合う。



ところでまた話しは変わるが…、今回食べた輸入もののカマンベール、美味しいけれど結構臭い…とアメリカでは評判らしい笑。なんだそうなのか。臭くはないけど、けっこう強い風味なのはわかる。しかしこの熟成したカマンベールだからこそメルローの赤ワインに合うという話もある。まぁまぁ悪くはない組み合わせ。でもカマンベールは白ワインの方が合うのだろうとも思った。

熟成ゴーダチーズの方がペアリングとしては美味しかった。発見。

ワインとチーズのことを調べたのでまた後で文にしようと思う。



ワインメモ
🍷Château Lassègue, Les Cadrans de Lassègue Saint-Émilion Grand Cru 2021
Vivino.com Score: 4.0
Winery: Château Lassègue
Grapes: Merlot, Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc
Region: France / Bordeaux / Libournais / Saint-Émilion / Saint-Émilion Grand Cru
Wine style: Bordeaux Saint-Émilion
Alcohol content: 13.5%



2025年4月20日日曜日

MLB★アデル君最後に打った逆転!エンゼルス×ジャイアンツ戦



ランチの後にテレビを点けたらエンゼルス対ジャイアンツ戦をやってた。すでに9回の表で、じゃあ最後まで見ようと見始めた。点数はジャイアンツ4点とエンゼルス1点。エンゼルスが負けている。

9回の表でジャイアンツに点が入らず4点。さて9回裏エンゼルス最後のチャンス。

先輩トラウト先輩が四球で出塁。ソレア君、オホッピ君が安打で1死満塁!ぉおおおおおおおおおおおっいけるかもしれんぞ。よしよしよし。そしてネトが押し出し死球を受け1点追加の2点!1死満塁。


そこに我らがアデル君がやってきた。

打ったぁ~~~~っ!!


左いったっ!ぉおおおおおおおおっ!
いけー走れーっ!!
まだ球は帰ってこないぞ!
走れ走れ走れ走れ走れー!
ネト君激走!みごとにすべりこんだっ!!!!!
ぉおおっやった

セーーーーフッ!!

ネト君が手を広げて飛行機になる。よしよしよしよし

勝った~~~~~っ!!!!

やった~~~!逆転!5点!

エンゼルス勝利でございます


ほぉおおおおおよかったなぁ~このゲーム。興奮したわ。

ぁ~よかったねぇエンゼルス。たまたまテレビをつけたの。すごくいい場面が見れた。嬉しいよ。

今日の解説はガレット・アンダーソン様とエリカちゃん。ガレット様優しいおじさん素敵。

アデル君が2021年頃は細い若者だったのに、なんだか髭もじゃのゴツイ漢になってたぞ。いいじゃーん。いいね。力強いわ。

エンゼルスはいいよね。勝つと本当に嬉しい。オホッピ君やシャヌエル君にトラウト先輩とかワォード様、レンヒーホちゃん、そして今日のネト君の滑り込みっ!すごいぞ。エンゼルスを久しぶりに見たけど嬉しい。ところでミッキーモニアック君がいなくなったのを先日知った。びっくりした。え~そうなんだ。彼も頑張れ~。


そしてそして、今日のスターター・ピッチャーは

菊池様


ですよ。ウフ。嬉しいね。エンゼルスで投げてくれる。


今日は私は9回から見たので解説での映像だけ見たのだけれど、菊池さんは今日、敵が打った球を後ろを向いたままポイっと受け取って1塁に投げてた。神業。素敵💕 それからワード君が走って神業的にフライを取ってた。すごいぞ!いいね👍エンゼルス。


そしてその後も解説を見続けていたら、なんと今もエンゼルス・ウィークリーをやっていた!なんと今もやっていたのですね。嬉しいわ。このAngels Weeklyの番組は、エンゼルスの球場の外でのボランティアとかファンサービスとか、ファンとのミーツ&グリーツなどを見せてくれるのだけれど、エンゼルスはいつもアットホームでいい。今週は子供達と野球を楽しんだり、癌から治ってゲームを見に来た男の子にインタビューをしてた。選手達が直接ファンに会いに行ったりするのね。なんかいいよな~このチーム。やっぱりエンゼルスにはほのぼの愛を感じる。

今日は…というわけでエンゼルスの最後の逆転に興奮してうれしかったので記録します。


ところで今両リーグで一番勝ってるチームは、

パドレス!


ナショナルリーグの西は今ドジャースとパドレスがトップ競い合ってます


Happy Easter!!!


🥚🥚🐰🌷🌷🥚🥚🐰🌷🌷🥚🥚🐰🌷🌷🥚🥚🐰🌷🌷



そして、
 

大谷さ~ん🐰

奥様 🌷 デコィ様

👶 

おめでとうございま~す!!!!

LOVE LOVE LOVE  🥰




2025年4月9日水曜日

DHT Musical★『グリース/Grease (musical)』





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Grease (musical)
Music & Lyrics by Jim Jacobs, Warren Casey
Book by Jim Jacobs, Warren Casey
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ホノルルのコミュニティー・シアター Diamond Head Theater(DHT)で先週の週末ミュージカル『Grease/グリース』を見てきた。

タイトルは1950年代のサブカルチャーで米国の労働者階級の若者達を「greasers」と呼んだことから名づけられた(整髪料や車のグリース等々の意味があるらしい)。初演は1971年、シカゴのKingston Mines nightclubにて。ブロードウェイでの初演は1972年でロングランを記録する大ヒット作となった。また1978年にはハリウッドで映画化もされ、主演はジョン・トラボルタとオリビア・ニュートンジョンで映画史上に残る大ヒット作となる。


ストーリーは…
ライデル高校の1959年卒業生クラスの同窓会が開かれている。そこから1958~1959年を振り返る。ある日、真面目で純粋なカトリックの女の子サンディが転校生としてライデル高校にやってきた。彼女は同高校の男の子ダニーが夏休みに出会った女の子だった。サンディは大人びた女の子達のグループPink Ladyに誘われる。彼女達は同校の不良グループBurger Palace Boysと交流していて、ダニーもそのグループのメンバーだった。さて女の子達に人気のダニーが、真面目で純粋なサンディとつき合えるのか。そして周りの若者達はどうなるのか…にぎやかな1950年代の高校生達を描く。


グリースと言えば…私の世代ではオリビア・ニュートンジョンの映画ですよ。ところが、ワタクシ一度も見ていない。それなのにほとんどの歌に馴染みがあるのは、この映画 ver. があまりにも有名で、今までにテレビなどのメディアで曲だけは何度も聞いているから。例えば「ベスト・ミュージカル・ソング・ベスト10」のような番組にはこの映画の歌が必ず選ばれる。

それから、オリビア・ニュートンジョンとジョン・トラボルタは当時スーパースターだったので映画化したら大ヒット間違いなし。彼らのプロモーション用の写真は当時の雑誌にもよく出ていた。そしてこの映画は日本でももちろん大ヒット。

この映画はその後、日本の民放のテレビでもよく放送されていたと思うのだけれど、私はなぜ見なかったのだろう…?


まず映画が公開された時に思ったのは「今1979年なのにどうして古臭い1950年代なんだろう?オリビア・ニュートンジョンの皺が…」などなどいかにもティーンらしく批判的。いつの時代もティーンは辛辣。私も色んなものに文句を言っていて、この映画の1950年代のリバイバル調にも興味がもてなかった。当時はね、お洒落なのは…チャーリーズ・エンジェルの風にそよぐ金髪ふわふわの大きな髪にサングラス、ボタンを外したテロテロの柔らかいシルクのブラウス、細身のパンツスーツとか…そのようなエレガントなものがかっこいいと思っていたのよ。オリビア・ニュートンジョンのピッチピチの黒スパンデックスにパーマで大きく盛り上げた頭はないだろう…とティーンのワタクシは文句を言っていたのだと思う。

そんなわけで、後にこの映画がテレビで放送になっても食指が動かず一度も見ることがなく時間が過ぎてしまった。だから今までストーリーも内容も全く知らなかったです。今回のミュージカルが初めて。それはそれで楽しい。なによりも歌、曲に馴染みがあるのがいい。(歌詞を知らないので歌えないが)鼻歌が歌えるぐらいには馴染みがある。曲がわかればミュージカルはもっと楽しい。

というわけで楽しかったです。曲がいい。ダンスも多い。特にダンスが多いのが楽しい。


俳優さん達も(いつも思うけれど)アマチュアの方々なのにすごいねぇと感心する。今回の色男のダニーはなんと米軍の海兵隊のお方。すごいですねぇ。サンディちゃんもかわいい。やっぱり最後の変身では(わかっていても)開いた口が塞がらないほどびっくりした。不良娘のベティ・リゾはDHTではお馴染みの女優さん。彼女はいつも金髪なのに、この公演では黒髪ショートの髪型で最初は全く誰だかわからなかった。すごく綺麗だった。彼女黒髪のほうが綺麗だと思った。フレンチ―の若い女の子の背がとても高くて美人。彼女は都会に出て本格的なモデルになれると思う。それからダニーと共に踊るチャチャの女の子の動きがいい。気の強いイカしたオンナ最高笑笑笑。フレンチ―のガーディアン・エンジェルの人が最高に面白かった笑笑笑。役者やのぉ。爆笑もの。彼は高校の先生だそうだ。実はガーディアン・エンジェルの彼が一番よかったかも。その他にも若い役者さん達が沢山出ていてよかった。バックダンサーの中には明らかにバレリーナの男の子もいたぞ。まぁ色んな見どころがたくさんで楽しかった。


それにしても…私のミュージカルの鑑賞能力はどうよ。やっぱり歌での英語が聞き取れない~。それは大きな問題。大抵はショーが進むと耳が慣れて聞き取れるようになるのだけれど、いや~今回は本当に何を歌っているのか聞き取れなかった。大問題。

舞台のショーは見ていればおおまかな筋はわかるので楽しめることは間違いないのだけれど、細かな内容は本当にわかっていなかった。今この文を書くためにWikipediaにいってあらすじを読んできたのだけれど「あ そんなこと言ってたっけ? あ そうだったんだ…」などなど、自分でもびっくりするぐらい情報が聞き取れていなかったことを知った。唖然。なんだ~ダメダメだな~ワタシ。細々と散りばめられたジョークは沢山笑ったんですけどね。

ショーの後で旦那Aが、このライデン高校の生徒達は彼の母親とほぼ同じ世代だと言っていた。そのことを思えば…このストーリーのティーン達はものすごい不良!笑 女の子達はタバコにお酒にピアス…男の子達は車のホイールを盗んだり喧嘩したりしてる。ものすごい不良高校生だ!!笑笑笑


というわけで、これを機会に今度こそ映画の『グリース』を見てみようと思った。見ます。しっかりと字幕を出して読もうと思う。


ロンドン公演のトレーラー


2025年4月5日土曜日

MLB★ドジャースとフィリーズ戦でローキ君を見たわ



お昼近くにテレビを点けたら丁度ドジャースとフィリーズが試合を始めるところだったので観戦。ランチ用にチキンとサツマイモをオーブンでローストしながら見た。なんとローキ君が投げてましたよ。これは見なければ。

実は先日3月29日の対デトロイト・タイガ―ス戦も見たのだ。ローキ君、初めての米国本土でのメジャーリーグで緊張していたらしかった。球があっちの方向に飛んでいた。そりゃーそうでしょうそうでしょう。生まれて初めての米国のメジャーで投げるって…そりゃ~緊張するでしょうそれは。だって彼はまだ23歳だもの。初めてならしょうがない、大丈夫大丈夫。御本人は悔しかったみたいだったけれど。これからがんばればよしよし。

そして今日たまたまテレビを点けたらローキ君がいたので見ましたよ。全部見た。

よく投げてた。今日は緊張してなかった。全然大丈夫だと思った。汗もかいていない。表情も落ち着いてましたね。集中していた。ハーパーやシュワーバーなどの大物を相手にストライクをかましていた。すごいじゃんすごいじゃん。おそらくフィリーズの選手達もローキ君のボールが打ちにくかったのだろう…何度か打ち上げていたけれど、外野が取ってHRにはならず。

だってね、初戦の対タイガースの時は生まれて初めてだったから緊張したのだろうけれど、今回のフィリーズの打線は大物スター選手ぞろいですからね。 ローキ君も日本にいる時からハーパーだのシュワーバーだの…元大谷さんの同僚のマーシュ君などなど、フィリーズのよく知られたスター選手達を見ていただろう。彼らに一人で対峙するのは本当に怖いと思うのよ。彼らは有名な選手達だもの。それにフィリーズの地元への遠征の試合だから観客もフィリーズのファンばかり。

よくやったと思います。大物達を相手に三振4つとったもんね。そして4回まで投げた。いいじゃ~んやったじゃないですか。ローキ君は23歳よ。若いやん。これからこれから。彼にはまだまだ成長するための長い時間がたっぷりある。これから様々なチームの大物達と対峙してどんどん経験をつんで慣れていけばいい。

ローキ君よくやったと思う。4回の途中で降板で勝利ではなかったらしいのだけれど十分よかったと思うぞ。これからやでこれから。頑張れ。応援するわ。ガンバレヨ~。


ゲームの結果は

LA Dodgers 3 – 1 Phillies

でドジャースの勝ち。

1回裏でフィリ―ズのボーム君が打ってシュワーバーが帰ってきて1点。
2回表でドジャースのエンリケ・ヘルナンデスが2ラン・ホームラン
6回表でドジャースのコンフォルトがホームランで計3点で勝利!

フィリーズは面白いのね。好きなスター選手が沢山いる。皆ポストシーズンで顔を覚えた。ハーパー&シュワーバー、カステラノス、リアルムート、マーシュ君いいねぇ。久しぶりに見て嬉しかったわ。ハーパーは試合中は本当に怖い。野球をしてない時はそれほど怖く見えないのに、なぜ試合中はあんなに怖くみえるのか不思議ね。

というわけで楽しかったので観戦記録。


2025年4月3日木曜日

マザーテレサの言葉を書き留めておこう



2022年の11月、ワタクシの古いPCが壊れた。すぐにBest Buy(家電量販店)のGeek Squad(サポート・サービス)にお願いしてデータを復旧してもらったことはこのブログにも書いた。

無事復旧したデータは外付けのHDに全て入れてもらったのだが、データが救済できたことで私は安心してしまいそのまま外付けHDを見ることも整理することもなく、2年以上もそのままにしてしまっていた。

そろそろデータの整理でもしようか…

というわけで昨日から1日中PCの画面に向かい、呆れかえるほど大量の猫の写真を日付順に並べ、他のデータもいちいち中身をチェックなどして…データの整理整頓に追われている。いつ終わるんだろうと気が遠くなる。猫の写真がものすごい量あるぞ。1年間に平均2000~3000枚ぐらいの写真を毎年撮っていることに気付いた。明らかに異常。

さて、とあるフォルダーを見ていたら、どうやらネット上からコピーしたらしい「マザーテレサのお言葉」が出てきた。テキストで保存したことも全く忘れていた。日本語だったが原文を知りたいと思い、今日ネットを探したら出てきた。新しくGoogle翻訳をかけたらいい感じに直訳になったので、少し編集してここに載せることにした。

いい言葉に触れるとあらためて目が覚めるような気持ちなる。正しく強くあれと励ましてくれる言葉だと思う。心に留めておこう。


最後の言葉に「神」の言葉が出てくるのですが、あなたが善い行いをすること、いい人間であろうとすることは誰か他の人間が関わることではない。あなたと「神様」「内なる神」との関係であると仰ってます。キリスト教での神との関係…「神様があなたと共にいるのだから誰が何を言おうとより正しく強くあれ」…ということだと思うのですが、日本人なら例えば「ご先祖様」とか「天国にいる両親」とか「守護霊様」とか「自分の中の良心」…などなど、それぞれ個人個人の思う「神様」でもいいのかな~と思った。



Do it Anyway — Mother Teresa


People are often unreasonable, illogical and self-centered. Forgive them anyway.
人々はしばしば理不尽で、非論理的で、自己中心的です。それでも彼らを許してください。

If you are kind, people may accuse you of selfish, ulterior motives. Be kind anyway.
あなたが親切であれば、人々はあなたを利己的で、裏の動機があると非難するかもしれません。それでも親切でいてください。

If you are successful, you will win some false friends and some true enemies. Succeed anyway.
あなたが成功すれば、偽りの友人と本当の敵がやってくるでしょう。それでも成功してください。

If you are honest and frank, people may cheat you. Be honest and frank anyway.
あなたが正直で率直であれば、人々はあなたを騙すかもしれません。それでも正直で率直でいてください。

What you spend years building, someone could destroy overnight. Build anyway.
あなたが何年もかけて築き上げたものを、誰かが一夜にして破壊する可能性があります。それでも築いてください。

If you find serenity and happiness, they may be jealous. Be happy anyway.
あなたが平穏と幸福を見つけたら、彼らは嫉妬するかもしれません。それでも幸せでいてください。

The good you do today, people will often forget tomorrow. Do good anyway.
あなたが今日行った善行は、明日になったら人々は忘れてしまうものです。それでも善行をしてください。

Give the world the best you have, and it may never be enough. Give your best anyway.
あなたが持っている最高のものを世界に与えてください。それでは十分ではないかもしれません。それでも最善を尽くしてください。

You see, in the final analysis, it is between you and your God. It was never between you and them anyway.”
結局のところ、それはあなたとあなたの神との間のことなのです。いずれにせよそれはあなたと他の誰か(人)との問題ではないのです。

― Mother Teresa


2025年3月30日日曜日

BBC『HARDTALK』が終わってしまった…BBCは何を考えているのだ?



ここ数年で私が一番よく見ているTV番組は、BBCのインタビュー番組『HARDTALK』だった。この数年間、毎日番組を録画して(出来るだけ)見ようとしていた。この番組は今の私が物事を考える上での大きな判断基準であった。この番組が私の正気を保ってくれていた。

そのBBC『HARDTALK』が3月いっぱいで終わってしまう。番組の打ち切りである。

私は2週間前ぐらいにそのことを知ってとにかく残念で残念で残念で…。3月いっぱいで終わりだと言うので「なにごとか」といくつか情報を見てみたのだけれど、私には納得がいかない。インタビュアーのStephen Sackur氏も納得していない模様。出てきたインタビューをここに貼っておこう。


The G2 interview/ガーディアン誌
‘I feel really, really cross at incredibly dumb decisions’: Stephen Sackur on the end of HARDtalk – and leaving the BBC


★ Stephen Sackur: How the BBC killed HARDtalk
https://www.youtube.com/watch?v=cpxRYYGwk0Y
 

Stephen Sackur氏はBBCから一方的にクビ/解雇を言い渡され『HARDTALK』も終了。BBC側の理由は、予算削減と、この番組の視聴率が低いことからだという。

ところが Sackur氏によると、その判断は決してフェアなものではない。『HARDTALK』の予算はBBC内で削減されるべき予算の5%しか使われておらず比較的少額で、また判断の基準になった視聴率は英国内のみの数字。そして番組の英国での放送は真夜中0時過ぎと午前4時からの2回のみ…(誰もテレビを見ない)放送時間での視聴率での判断らしい。

現実には、この番組は世界的な人気番組で、海外の視聴者(ラジオも含む)は1週間で1億7千万人。その質の高さから世界中の人々に愛され信頼され称賛され、BBCにとっても「信頼できるジャーナリズム」の番組として実績のある看板番組であった。それにもかかわらず、BBCはこの番組を打ち切りとした。Sackur氏によると、BBCの上部のマネジメント側はこの番組の世界的な評判と価値を理解していないのだろうとのこと。


本当に残念です。まずSackur氏がクビ/解雇になったというのが信じられない。私はてっきり彼が61歳であることから、御本人がそろそろリタイアしたいと思ったのかと思っていた。いやいや彼はまだ続けたかったらしい。40年間もBBCと共に、現在局を代表するスター・ジャーナリストであるにも関わらずSackur氏がクビになるとは…。信じられない。


この『HARDTALK』のなにが面白かったのか。

Sackur氏御本人が仰っているように、このインタビュー番組はできるだけ政治的なバイアスを入れないようフェアであることを信条としていた。インタビューの前には内容に踏み込むためにリサーチを怠らず、実際のインタビューでは、相手の人物に対して直接的な(時には厳しい)質問をしてそれぞれの正直な意見を導き出す。…言葉巧みな政治家の裏と嘘を暴き、戦争が起これば両方の陣営に意見の場を提供する。そしてそのインタビューへの判断は視聴者に任せ、決してBBC側が視聴者に意見を押し付けることはない。


例えば…
ロシアがウクライナに侵攻すれば、数か月おきにロシア側とウクライナ側両方へのインタビューを試みる。そしてロシアの周辺国の政治家へのインタビューも度々行われた。ロシア側の代表の言葉、それからウクライナ側の代表の実際の言葉は大変貴重。ロシアの周辺国、また欧州の政治家の言葉は現地の人々がどのような状況にいるのかの実際の様子を知るのにも貴重な情報だった。

イスラエルでの紛争ではイスラエル側(追記・元首相 Naftali Bennett氏と Netanyahu首相の元首席報道官 Mark Regev氏と他の数名)とパレスチナ側の代表(駐英国パレスチナ代表団長 Husam Zomlot氏)へそれぞれインタビューを行い、またガザでの苦しい状況がニュースにになれば、 UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の長官(Philippe Lazzarini氏)にインタビューを試みて現地での様子を聞く。

これらがなぜ(私が物事を判断するために)貴重な情報なのか…

例えば…
今どきの米国の右寄りの情報/噂には「UNRWAの全てはハマス寄りである」との意見がある。しかしそれらの情報/噂を広める人々が、UNRWAの長官によるガザの現場のリポートを実際に聞いているとは思えない。(信頼性のないSNSの偽情報も含めて)右寄りのメディア情報を鵜呑みにして満足し、 UNRWAのガザでの実質的な救済活動の全てを拒絶してしまう態度に公平さはあるのか。

そしてまた同時にイスラエル側の主張、戦争の理由、戦争はどこへ向かっているのか、その意図や目的も知りたいと思う。両方の意見を聞きたいと思う。


イスラエル側であれパレスチナ側であれ、またロシアとウクライナの状況であれ、知りたいのは世界で何が起こっているのかの事実。事実を把握するために様々な立場の人々の主張を彼らの言葉で聞きたいと私は思う。

なぜなら人物のインタビューの映像は、その人物の言葉以上に大きな情報を明らかにするからだ。私達は「言葉を発する人物」の表情やボディーランゲージで言葉以上の様々な情報を読み取ることができる。質の高いインタビューでは、視聴者が言葉巧みな政治家の嘘を見透かすことも可能。インタビュー映像は、編集された活字の記事以上にその「言葉を発する人物」の本質が見えることも多いのである。

『HARDTALK』は様々な要人への貴重なインタビューを放送してくれることによって視聴者が自分で判断する機会を与えてくれていた。主題に踏み込んだリサーチをベースに、あくまでも対象に対しフェアであることを信条にした「HARD/厳しい」インタビューは、他では見られない貴重なものであった。この番組は今の(様々なことが動いている)世の中で私の正気を保ってくれる数少ない番組の一つであったと思う。本当に惜しい。


これから Sackur氏は本を書かれるそうだ。そして彼がこれからどこに行くのかは「まだ話せない」とのことだが、またどこかでメディアに出てこられるのだと思う。それにしても彼がBBCと切れたのは惜しい。彼のインタビューもBBCの看板があるからこそ出来たものも多かったはず。Sackur氏にとってもBBCにとってもいい番組だったのになぜ終わらせてしまったのか理解できない。これからSackur氏がどこに出てくるのか、注目していこうと思う。  


昨日は様々なことを思いついてうだうだと書いていたけれど主題から外れるので削除した。この『HARDTALK』の終了で私はかなり upsetであることは間違いない。


2025年3月27日木曜日

ト氏の政策・輸入ワインと車



EU産酒類に関税200%で3倍の値段?

なんだかすごいことになってしまいそうだ。ここのところこのブログではのんびりと「ワインで巡るフランスの旅」などとやっていたのですが出来なくなるな~。だってね、200%の関税に色々と加わって、その結果欧州のワイン等が3倍の値段になるそうな。え、今の20ドルのワインが60ドルになるの?そんなの飲むわけがない。アホか。そんな高いもの飲まないよ。今のうちに欧州ワインを少し買っておこうか。それを1年に5本ぐらいのペースでのんびり飲んで感想文を書くかな。とにかく3倍の値段になったら飲まない。

これ、アメリカ国内のワインの輸入業者もホテルもレストランもワインバーも…様々な業界がものすごいダメージを受けるのでは。Kermit Lynch 社大丈夫か。結局アメリカの消費者だけでなく、アメリカの様々な会社を苦しめることになりそう。心配ですね。

…で、それならカリフォルニアのワインを飲むのか?飲まねーよ。だってお酒を飲むために飲んでるんじゃないもんね。欧州ワインは欧州への浪漫を飲んでいるんだもの。ワインを飲みながらフランスやイタリアやドイツの地方や文化や歴史のことを学ぼうとしている。カリフォルニアワインなんて飲まない飲まない。歴史がないもの。アメワインは浪漫がない。カリフォルニアの三人婚ワインとデコピンワインは飲んでもいいけど。デコピンワインはまだ飲んだことがないわ。

ただト氏は様々なことを思いつきで言ってるみたいなので、これもひっくり返る可能性はありますね。まだわからない。


そして輸入車には25%の関税?

これはもう決定したのかな。アメリカが外国から輸入する全ての車に25%の関税をかけると。要するに輸入車と外国製の部品を使った車もその分は25%の値段アップだそうだ。うへ~。うち古い車に乗っていてそろそろ買い替えるつもりだったのだけれどたぶん25%増しの値段を払うことになりますね。酷いものだな~。これ、EUや日本製の車だけではなく、アメリカのフォードやGMがメキシコで作っている車にも関税が25%かかるのだそうだ…アメ車も結局25%値段が高くなるのですよね。これなんのための関税なの?国民が前よりも高い車を買わされるだけじゃん。アホか。

なんだか色々とありますけどね。言ってることも毎日コロコロ変わっているし。開いた口がふさがらない。一回落ちるところまで落ちるのか猫の国。今は投票した人達が何が起こっているのか全然理解していないのだろう。いつ気付くのかな?

これ贅沢品の欧州ワインや高級外車はともかく、中国製の日用品の値段が上がったら国民はみんな怒ると思います。  Macy's や Target や Walmart 等の一般的な日用品…食器や洋服や家具、それに建築材料まで今ありとあらゆるものが中国製でしょ。全てに関税がかかって値段が上がったら国民は皆怒ると思うぞ。



MLB★開幕でござる



今日から開幕だそうですぜ。
さて今年からうちのTVのケーブル会社が変わりまして、そうしたら見られるチームがいくつか出来たのかな。

まずパドレスはガチ。パドレスの公式のチャンネルがある 👍👍👍


それから今日気付いたのはたぶんエンゼルスも見れる。よし。
元々うちは(大谷さんがいる時の)エンゼルスだけが見れたのだけれど、去年1年間はエンゼルスが見れなくなっていた。それで今年ケーブル会社が変わったのだけれど…見れないかと思っていたら今日やっていた。これ毎日見れるのかな?菊池さんが投げていたぞ。

この元エンゼルスのTVは FOX系の「Bally Sports West」のチャンネルだったのだけれど、どうやらなくなったらしい。そして今は「FanDuel Sports Network」に変わったそうだ。…それで効率化なのか、今日の放送ではグービーさんとエリカちゃんが解説をしていて、ティムサーモン先生とかパトリックオニールさんとかガレットアンダーソンさん、ボビーバレンタインさんがいない。でもグービーさんとエリカちゃんがいてよかったわ。



たぶん。さて肝心のドジャースはたぶん毎日は見れないかな~(追記↓)。でも今日は初日だからなのか ESPN のチャンネルでやってた。最初だけちょっと見てこれを書いてる。エドマン君がホームランを打ったのを見た。


大谷さん1本目
ムーキーちゃん元気になったのね よかった


※追記
おっと~もしかしてドジャースのテレビも見れるのかも。Spectrum SportsNet LA があるのだけど、これドジャースTVなの???ヒャ~!!  ドジャースのテレビもあるぞ。すごい~。初戦はESPNで放送してたから専用チャンネルで放送してなかっただけらしい。

うちのテレビ、パドレスとエンゼルスとドジャースが見れるの???
すごい~😀😀😀



そして今日は開幕戦なので MLB ネットワークが一度に色んなゲームを見せてくれていて面白かった。この4画面で、たぶんホームランを3本ぐらい見た。ハーパーがHR打ってた。初日からすごいね。フィリーズの対戦相手のナショナルズのピッチャーのゴアさんが5回目ぐらいまでで13回も三振をとっててすごい。対するフィリーズはウィーラー。スターだな。そしてちらっとガーディアンズのクワンちゃんも見れた。

トゥーベがいますよ。頑張れ

さて今年のMLBはそんなわけでエンゼルスとパドレスをちらちら見ながら、ドジャースは見れる時だけ見て、あとは日本のメディアで日本の選手をチェックしたい。デコピンニュースが見たい。かわいい。

あ、そうだ。先日の日本での試合も見ようと思ったけれど真夜中0時からだったので全部は見れなかった。初戦でヤマモロさんとイマナガさんが投げるのと大谷さんが打ったのは見た。ローキ君を見逃してしまった。

そして今年のMLBは…
なんとヤンキースにベリンジャーが入ったのよ。ギャー!!!  そしてマックスフリード様もヤンキース入り。ぇえええええええ?見たいやん。見たいわ。ベリンちゃんにフリード様なんて…ぜいたく。いいなぁ東海岸の人。


あ、今ドジャースのスコアを見たら、大谷さんとテオスカもホームランを打ったそうよ。すごいじゃ~ん。調子いいな。


2025年3月18日火曜日

危ない方向に向かっていないか?



以前から私はここに書いている「トランプさんは高齢だから私はあまり心配していない。しかし彼の後ろにいる極右の白人至上主義者は恐ろしい。彼らが力を持たないことを祈る」。

今日ニュースを見ていて気になったことがあった。かなり驚いた。恐ろしくなった。そのことを記録する。今日はアイロンがけをするつもりだったのに今日もまた文を書く。年寄りは文が長い。



先ほどTVニュースを見ていたら出てきた話、内容は…

ネイティブアメリカンの暗号話者に関する記事が軍事ウェブサイトから削除

内容を詳しく確認するためにネット記事を検索。いくつかの記事が出てきた。その中の一つはガーディアン/The Guardian誌のもの。

https://www.theguardian.com/us-news/2025/mar/18/native-american-code-talkers-dei-military

「世界大戦で米国のメッセージ送信に協力したアメリカ先住民に関するページが国防総省の「DEI」粛清で削除」されたというもの。

内容を読むと、どうやら削除されたのはアメリカ先住民の方だけではない。米国の国防総省の公式ページからDEI(diversity, equity and inclusion/多様性、公平性、包括性)に関する記事を全て削除する動きが進んでいるという。



この「アメリカ先住民に関するページ」と書かれているのは、1945年に硫黄島で星条旗を掲げた海兵隊員の一人、アイラ・ヘイズ/Ira Hayes氏を讃えるページだそうだ。

この記事は、本日の日本のYahooのニュースにも
「硫黄島星条旗の写真を削除 米国防総省、DEI認定か」

のタイトルで先ほどから出ているようだ。


このアイラ・ヘイズ氏、そしてアメリカ先住民の方々の世界大戦中のストーリーというのは…

(解読が非常に難しいことから)アメリカ先住民の言語が大戦中の米軍の通信に使用されたというもの。第1次世界大戦ではChoctaw/チョクトー語、第二次世界大戦ではNavajo/ナバホ語が使用された。共に対ドイツ、そして対日本の戦争での通信に使われたのだという。特にナバホ語は世界で最も学ぶのが難しい言語とされている。



ここ数週間、国防総省は「DEI」とみなしたウェブページを静かに削除し続けている。その対象になっているのは、白人以外のマイノリティーや女性で勲章を授与された軍人の方々。

その動きの元は、トランプ大統領の大統領令
「連邦政府内のすべての DEI 取り組みを禁止する」
というもの。

これらの歴史データの削除は、私達が知らない間に国防省内で静かに行われている。



私が最も驚いたのは、同じく第二次世界大戦中の

第442連隊戦闘団/442nd Regimental Combat Teamを讃えるページ

このページも3月の始めに一度は削除されていたという。

第442 部隊とは、
第 100 歩兵大隊と合わせて、その規模と勤務期間の点で史上最も多くの勲章を受章した戦闘部隊。第二次世界大戦の部隊は主に日系アメリカ人二世で構成されていた。

…多くの日系人が家を追われ家財を没収されて強制収容所に入れられていた戦時中、勇敢な日系二世の若者達が志願して米国軍人となり、ヨーロッパ戦線で多くの犠牲者を出しながらも米国のため、日系人の誇りを胸に戦った。彼らは今も偉大な英雄達として讃えられている。

(日本が敵国であったことから)米国で日系人の人権が奪われていた戦時中、「自分達日系人も米国の国民である」との強い意志の元、命をかけて戦った勇敢な若者達。この442連隊に向け、戦後トルーマン大統領は「諸君は敵だけではなく、偏見とも戦い、そして勝ったのだ/You fought not only the enemy, you fought prejudice, and you won.」と讃えたそうだ。

彼らの中で一番有名なお方がハワイの上院議員だった故ダニエル・イノウエ氏。彼はこの第442連隊の英雄。右腕を失いながらも生還し、後に日系人初の上下両院議員に選ばれたお方。今ホノルル空港が「ダニエル・K・イノウエ国際空港」と名前を変えて彼を讃えている。(このお方のWikipediaの日本語ページを読むと私は泣く)



の第442 部隊の記事の削除の事を知り、あまりのことに普段は驚かない私も怒りとショックで内臓が縮むような気がした。

酷い。あまりにも酷い。これがトランプ氏の言うところの効率化だろうか、DEIを取り除くことによる公平さなのだろうか?あまりにも酷い。悔しくて泣いた。

その後、この第 442 部隊のページの撤去は、部隊のメンバーの親族や日系アメリカ人市民同盟、また(ハワイ州民主党)エド・ケース下院議員と、(大叔父が第442部隊の退役軍人だった)カリフォルニア州のマーク・タカノ氏を含む多くの人々からの大きな抗議を引き起こし、その結果3月15日に再度掲載されることになったという。

このことについて、国防総省の陸軍報道官は
「第 442 連隊戦闘チームは陸軍の歴史の中で名誉ある地位を占めており、我々は「ゴー・フォー・ブローク」旅団で活躍した勇敢な兵士たちに焦点を当てた記事を再掲載できることを嬉しく思います」としゃあしゃあと述べたと言う。謝れよ。



同じような動き…ページの削除の後に抗議を受けて再公開する動きは、ベトナム戦争での黒人名誉勲章受章者、チャールズ・カルビン・ロジャース少将/Maj Gen Charles Calvin Rogersのページ、それからMLBの選手で野球殿堂入りを果たし、公民権運動の先駆者でもあったジャッキー・ロビンソン/Jackie Robinson氏の陸軍での任務に関する記事も同様の扱いを受けていた。

白人でない人々の記事がことごとく削除の対象になっている



今回削除が行われた(ローゼンタール氏による)「硫黄島旗掲揚」の写真はピューリッツァー賞を受賞し、バージニア州アーリントンにある海兵隊戦争記念碑の像のモデルにもなった。

その写真を、今の国防省は「DEIに関する情報を全て削除する」お題の元に、アメリカ先住民の名前があるからという理由で公式のページから削除した。(おそらく元に戻されると私は思う 再掲載されたそうです


今トランプ政権でのこれらの動きは「DEI purge」と呼ばれている。「purge」とは「浄化する」「取り除く」「追放する」「消去する」の意味。IT分野では不要なデータやファイルを削除する際に使われる。

今回の削除は自動的に行われたものだとの証言もある。おそらくはDEIのタグのついている全てのページに対し機械処理をしたものと思われる。しかし国のために命を捧げた人々のデータを削除するのはあまりにも酷い。本当に酷い。



そしてこの悪行は…もう一度言う…
国民が気付かぬ間に静かに行われているのだ。
その数は千件、何千件にも及ぶという。(国民の抗議活動により)再掲載されることになった記事は有名人やよく知られた事柄。しかし比較的目立たない内容の項目は削除されたままなのではないか。
 

PBSによるもう一つの記事へのリンク
https://www.pbs.org/newshour/politics/pentagon-restores-some-webpages-honoring-minority-service-members-but-defends-dei-purge




恐ろしい時代になっているのではないかと心配している。

先日トランプ氏は司法省/Department of Justiceでのスピーチを行った際、政敵への攻撃的、復讐を思わせる言葉を使った。また戦時中でもないのに1798年制定の(度々合憲性、正当性が論議されている)「敵性外国人法/The Alien Enemies Act 」を発動し(現在国による侵略行為がないことからその正当性に曖昧さがありながらも)不法移民を国外追放。そして裁判もせずにエルサルバドルの刑務所に監禁。また外国生まれの大学生や教員を拘束し国外追放しようとした。一方、今年1月には(2021年1月6日の)米国連邦議会襲撃の暴徒=犯罪人のほぼ全員に恩赦を与えて解放した。経済政策では無謀にも世界中のありとあらゆる国々の輸入品に対し関税をかけると言い続け、さらなるインフレと経済の停滞を引き起こすことはほぼ間違いないだろう。外交に関しては(日本、EUを含む)同盟国、NATOとの関係を危ぶむ声もある。
また(米国に愛国心などみじんも無いだろう南アフリカ出身の)マスク氏は政府効率化省/DOGE(Department of Government Efficiency)を率い、効率化と言いながらこの確定申告/Tax Returnの忙しい時期に恐ろしいほどの数の職員を解雇し、またティーンのハッカー達を使って国と国民のデータを切り裂いている。

「敵性外国人法/The Alien Enemies Act」
戦時中に敵国の出身者や市民を裁判所での手続きを経ることなく拘束したり国外退去にしたりする。この法律が過去に適用されたのは3回のみ。第2次世界大戦中には日本系、ドイツ系、イタリア系の市民と合法移民を拘束するために使われた。



トランプ氏に投票した人々、今でもトランプ氏を信じる人々は、今この国で起こっているこれらのことを見て何も思わないのだろうか?なにもおかしいと思わないのか?

そして今はまだトランプ氏が大統領になってから2カ月しか経っていない。  これから4年間どうなるのか予測もできない。


私もこの国では移民で有色人種のアジア人で外国人なのである。もしこの国に排他的な白人至上主義者の独裁者が生まれて最高裁、司法省でさえまともに機能しなくなったとしたら…。ここにこのような記事を書くだけで敵とみなされ国外追放になるのではないか。


これからのことを考えながらこの国がどうなるのか様子を見ている。


2025年3月17日月曜日

眼がダメになってきた…亀の年寄り日記



年寄りは己の身体のことをよく語る。そして年寄りは文章が長い。そのような本日の海亀の文章、できれば短くまとめて記録したい。


人間は己の身体のことを考えない時の方が幸せだと私は思う。思春期には皆「私は人並みなのだろうか?これでいいのだろうか?どのように飾れば少しでも良く見えるのか?」などと悩んだりもするものだが、時間が過ぎて色々なことが落ち着いて中年期にもなれば、人はあまり自分の身体のことを考えなくなる。それは楽だ。

ところがしばらく時間が過ぎると(女性の場合は)まず更年期がくる。そして老年期にさしかかると己の身体のことがますます気になるようになってくる。前と違う。なぜだ。なにかがおかしい。調子が悪い…。悩みが多くなる。

日本のように医療システムがしっかりとしているのならいい。しかし米国はどうもいけない。日本ならあたりまえのこと(病院に予約をすること)さえ難しかったりする。見てもらえないのかな?どうすればいい?不安だ。ますます悩みが増えて困る。


私の左目がおかしくなったのは去年の5月。ストレスによる皮膚病を発症しても、かかりつけの医が2週間も予約待ちなので、別の医師にビデオ診察をお願いしたらステロイド錠の「プレドニゾン」というものを処方された。

夜に1錠飲んで翌朝目を覚ましたら左目の外側に白い光が走る。そして黒いワカメのようなものが大量に泳いでいる。これはいけない。調べたらどうやら症状が緑内障/Glaucomaに似ている。恐ろしくなった。すぐにステロイド錠を摂ることをやめ、漢方の医師に会いに行ったことはここにも書いた。

謎の発疹④…医師との電話+ステロイド錠剤 ---2024/5/23


あれから9カ月が過ぎた。去年は例のバスルームの改装が年末まであってその間は落ち着かず他のことが考えられなかった。

その後、左目の端の走る白い光も黒いワカメもずいぶん落ち着いたと思った。しかし完治したわけではない。去年の年末に車の免許の更新に行ったら、視力が落ちていてギリギリで合格だったのに驚いた。「こんなに見えなかったっけ?」どうやら左目の視界がぼやけていてよく見えていないようだ。まるで汚れた眼鏡をかけているように左目の全体がボーっとぼやけている。ちょっと心配になった。


医者に予約を入れなきゃと思いながら、それでも今まで延ばし延ばしになっていた。しかしここ2週間ほど特に状態が酷くなってきたと思った。左目が曇っていて常によく見えないのはもちろんのこと、パソコンを見ていると非常に疲れる。ある夜はパソコンの画面を見るだけで開けていられないほど目が痛かった。目の表面も痛い。目の奥も鈍く痛いような気がする。これはいけない。

もし緑内障(高い眼圧により視神経が傷む状態)や白内障/Cataract(眼球内のレンズが濁る状態)になっていたらどうしよう。長い間放っておいたから状態が進行していたら?もう取り返しのつかない状況になっていたら。もしかしたら失明だろうか。また手術だろうか。どんな手術だろう。もし緑内障なら失った視界は戻せないらしい。もし白内障ならレンズを取り換える?どうしようどうしようどうしよう。きっと私の左目はダメになるのに違いない…


ネットで病院の予約ページを開いてもかかりつけの医師の予定はまた詰まっている。どうせまた2、3週間は予約が取れない。別のアプローチで、眼科医に視力検査で予約して病状を訴えてみるか?いやそれもまた時間がかかる。かかり過ぎる。

というわけで病院の予約センターに直接電話をしてみた。病状をオペレーターに話すと、なんと近場の眼科医のオフィスに繋いでくれると言う(びっくり!)。そして10分後、眼科医の看護師に繋がったのでまた病状を伝えた。そうしたらなんと2日後に医師が見てくれると言う。ぉおおおおおおお~♬ なんと電話をした日からたった2日後に眼科医に直接会えることになった!!!

よほど緊急を要する危ない症状に聞こえたのだろう。

家で事前にネットで医師情報を調べた。そのF医師はなんと緑内障のスペシャリストだった。…ああ、やっぱり。


診察までの2日間、痛む目に煩わされながら私の心は心配のマックス。
「私はきっと重度の緑内障を患っているに違いない…。」



当日、病院ではまず看護師さんが視力と眼圧を測って下さった。瞳孔を開く目薬を射されて、しばらく待って医師に見てもらうことになった。

目の状態をF先生に説明する。早速検査が始まる。瞳孔が開いた状態で眼底を検査…白い光を当てて先生が目の中を検査。この明るい光が眩しくて眩しくて辛い。目を無意識に何度も瞬きをする。必死で我慢して目を開け続ける。そのような検査が2、3種類はあっただろうか。検査そのものにはそれほど時間はかからなかったと思う。

結果は「問題なし」

目の中も健康で何の問題もないそうだ。網膜が剥離しているわけでもない。眼圧も視力もノーマル。「え、じゃあこの影のように現れるゴミのようなもの(日本では飛蚊症と呼ばれる)は何ですか?」と聞けば、「加齢ですね」とF先生。

左目の端に走る光も、視界に漂うゴミも加齢によるものだそうだ。その仕組みを説明して下さったのだけれど私はあまり理解できなかった。しかしともかく目そのものに問題はないらしい。ほっとする。


ただもう一つの検査で、眼球の表面に傷が多くついていることがわかった。

その理由は「ドライアイ」。

これも加齢が原因。私の更年期はとっくに終わっているし、すでに老年にも足を踏み入れている。この年齢でドライアイがあるのは珍しいことではないそうだ。ましてや、まるで中毒のようにパソコンやiPadを1日中見つめる日々の習慣が私の目にいいわけはない。そのドライアイのせいで目の表面に傷が沢山ついているらしい。緑に染色した目の表面の写真も見せてもらった。沢山の緑色のドットが見えた…それが目の表面の傷。

ドライアイが酷すぎて目の表面に傷が入りそれが目の不快感となっている。

視力が落ちているように感じたのがそのせいかどうかは聞き忘れた。ともかく問題はドライアイ。処方薬は必要なく、市販のいくつかのドライアイ用の目薬をアドバイスされた。


話の中で「人によってはFlaxseed oilがいいという人もいるね」と仰っていたが特に勧められたわけではない。後で調べたら「Flaxseed oilとは亜麻仁油」「omega-3 fatty acids/オメガ3脂肪酸」が豊富に含まれているそうだ。

あれですね、日本でもよく言われる…亜麻仁油、それにエゴマ油、クルミ、そしてサバ、イワシ、サケ…などのオメガ3脂肪酸をよく摂れということだ。このオメガ3脂肪酸が健康にいいことはよく話に聞く。もう20年以上も「身体にいい身体にいい」と聞いている。心臓にいい、脳にもいい、関節にもいい、動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧も下げる。そして(まだ研究中だそうだが)目にもいいとは知らなかった。

そして「水をよく飲むように」とも言われた。これも健康には大切なこと。

というわけで、薬局でドライアイ用の目薬を2種類買い、念のため女性用の亜麻仁油入りビタミン・サプリのグミと、念のためフィッシュ・オイルのカプセルを買って帰った。そして日々沢山の水を飲むべし。

サプリは摂りすぎに注意。
飲む時は量を少なめに飲んでます
目薬はいいのかどうかまだわからない


しかしなによりも必要なのは

「パソコンとiPadを捨てよビーチへ出よう」

ということなのだろうね。難しいな。

やっぱり文が長くなった。


2025年3月13日木曜日

バスルーム改装のアイデアと実行の記録 ⑩全体の印象とこれから



全体の印象とこれから


さてこれからどうなるか…シャワー室の床の目地の色 、汚れ具合…などなどは今も実験中。これから白い目地が汚れてくるなら対処しなければならない。しかし2か月以上毎日使用しても今のところほぼ満足である。何の問題も出ていない。

全てのデザインと素材を、掃除しやすいように考えて選んだので掃除も楽。全て白で汚れが目立ちやすいので気付いたら掃除するようにしている。シャワールームを見まわしておかしなところはないかと常にチェックしている。デザインが好き過ぎて、実はシャワーを浴びた後はシャワー室全体の拭き掃除をしている。ガラスのドアはもちろん、シャワーのハンドルや壁、排水口の辺りも全て水分を拭き取っている。それほど大きなスペースではないのでかかる時間は5分ほどだろうか。大好きなバスルームを綺麗に保つためだと思えば苦にならない。そのせいかシャワーエリアは今も綺麗に保たれている。旦那Aもシャワーの後の拭き掃除を協力してくれている。

洗面用シンクとトイレのあるドライな空間も白の空間が気持ちいい。このドライなエリアは髪の毛やほこりが落ちればすぐに気付くので掃除ができる。白は汚れが目立つからこそ綺麗に保とうとするようになる。それは新しい発見でもあった。


なによりも全てが美しい。全てセラミックのタイルなのに、シャワー室はタイルの素材がテラコッタのせいかクリームにピンクに青のトーンがあって、全部を合わせるとどこか大理石に近いような雰囲気がある。テクスチャ―のある手焼き風のタイルが特にそのような印象。そしてそれに真鍮が合わさるとタイムレスな魅力で、シンプルなデザインながらも地中海や中近東の大理石のバスルームのようなクラシックな印象になった。本当に気に入っている。毎日踏み込むたびに嬉しくなる。この改装は大成功だった。大切に使っていこうと思う。




2024年 Primary Bathroom 改装
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2025/3/12, 13
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バスルーム改装のアイデアと実行の記録 ⑨決めてよかったこと



その他決めてよかったこと


①シンクのDeltaのフォーセットのデザイン

これはいいデザイン。このフォーセットは水が静かに流れる。水の跳ね返りが少ない。それからシンクから高い位置から水が出るせいか顔を洗うのも余裕。最初は繊細だと思った細いハンドルは、人差し指1本で水を出し止めることが出来るので蛇口が水で濡れることも少ない。指先1本で操れるのがいい。そしてこの蛇口はPull-Downで先を外すことが出来る。掃除に便利。
 


フォーセットの水が穏やかなため水が飛び散らないこと、そして(カウンターの奥行きが深いから)シンクからバックスプラッシュとミラーまでの距離が長いこと、またバックスプラッシュの高さが6インチで高いことから、今まで2か月も使用しているのにシンクの上の鏡を拭く必要がほとんどない。ほぼミラーの掃除をする必要が無い。これは本当に嬉しい。様々なことが素晴らしくうまくいった。


②バスタブをシャワーの床から24インチに設置

天窓のあるシャワールーム。部屋の壁の高さが高くて縦長なので、バスタブを低く設置すると壁の高さばかりが強調されることを心配した。バスタブの基本の高さは22インチだったのだが、2インチ高く床を上げてもらい高く設置…シャワーエリアの床から24インチの高さにバスタブを設置した。部屋の壁とのバランスがとれたと思う。いい感じの高さになった。
 

③新しいトイレ
一番シンプルなTOTOのトイレにした。シンプルなデザインだがおそらく水の流れは時代と共に改善されているのだろうと実感した。水を流すだけでボウルがほとんど汚れない。水のフローがボウル全体を洗い流すように設計が改良されているのだろうと思う。新しい製品はいいものだと実感している。




2024年 Primary Bathroom 改装
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2025/3/12, 13
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