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『Die Kaiserin』 (2022) TV Series-Season 1/独/カラー
/約50分・全6話/制作:Katharina Eyssen』
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去年の年末から見始めたドラマ。すでにシーズン2の途中まで進んでいるのだけれど、まずシーズン1の感想を書き留めておこう。
南ドイツの Königreich Bayern/ Kingdom of Bavaria/バイエルン王国 ヴィッテルスバッハ家から、オーストリア帝国ハプスブルグ家の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に見染められて嫁入りした美女エリザベート。悲劇のオーストリア皇后として有名なお方ですが、彼女の伝記は私も20代に一度読んだ。それでおおよその彼女のストーリーはわかっている。
嫁ぎ先の姑と上手くいかなかったことから始まって彼女の人生は悲しい話が多い。しかし本を読んだとはいえ随分昔の話なので細かいことは覚えていない。Netflixに彼女のドラマを見つけたので、単純に歴史もののドラマとして楽しめるかと思い見始めた。
シーズン1は6話。主人公のエリザベートが姉のお見合いについていったら、姉のお見合い相手だった皇帝に見染められて結婚することになってしまう。シーズン1はこれから始まる彼女の人生の大河ドラマのイントロ的なシーズン。前半はフランツとの出会い、そして後半は当時のオーストリアの政治情勢や、サブ・プロットとして皇帝の弟マキシミリアンの問題などが少し描かれている。
まだストーリーは始まったばかりなので踏み込んだ感想は書けないけれど、全体の印象はドイツが本気を出した大河ドラマ…本格的、豪華で重厚、真面目な歴史大河ドラマ。印象はかなりいい。
2022年だったか…フランスが関わったマリー・アントワネットのドラマはあまりにも若者向けのふざけた茶番劇で、歴史ドラマとしてはあまりにも酷く閉口したのだが(フランスは未だにマリーアントワネットのまともなドラマが作れないらしい。ギロチン送りにしてバツが悪いのだろう)、このドイツ制作のドイツのお姫様の話はかなりまっとうな歴史ドラマの印象。本格時代劇…「時代に翻弄された女性」のドラマに見えたのでとても期待している。これはかなりいい歴史ドラマになるのではないか。
悲劇のお姫様の話が主題であるとはいえ、当時の欧州の政治情勢が描かれているのも見逃せない。オスマン帝国にロマノフ王朝のロシア、フランスや英国、ドイツとの関係も会話の中に出てくるので、当時の状況を確認しながら見ている。歴史ドラマは歴史を調べるきっかけになるのが楽しい。
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟・マキシミリアンがかなりの曲者に描かれていて(彼の人柄が史実なのかどうかはわからない)、彼がドラマの中のサブ・プロットとして大きな話になるのだろう。この人物の人生もこれからいろいろとある…のは知識として知っている。
それからApafi 伯爵夫人として宮殿に潜り込んだ革命家の女性(フィクションのキャラクター)も重要なサブ・プロット。彼女はエリザベートの親しい友人になる。このキャラクターは『ベルサイユの薔薇』の(フィクションのキャラ)ジャンヌを思い出す(ちなみに史実の「首飾り事件」のジャンヌ・ド・ラ・モットは実在の人物)。
俳優さん達もとてもいい。エリザベートはあまり似ていないが演技は上手い。長身で優男のハンサムな俳優さんが演じるフランツ・ヨーゼフは本人の若い頃の写真を見ると似ていると言ってもいい。エリザベートの義弟マキシミリアンも結構似ている。ロシアの皇太子アレクサンドル2世の俳優さんの危険なカリスマが素敵。ドラマは歴史の再現なので、人物達が似ているともっと盛り上がる。かなりよく考えられた配役なのではないか。
シーズン1は6話。主人公のエリザベートが姉のお見合いについていったら、姉のお見合い相手だった皇帝に見染められて結婚することになってしまう。シーズン1はこれから始まる彼女の人生の大河ドラマのイントロ的なシーズン。前半はフランツとの出会い、そして後半は当時のオーストリアの政治情勢や、サブ・プロットとして皇帝の弟マキシミリアンの問題などが少し描かれている。
まだストーリーは始まったばかりなので踏み込んだ感想は書けないけれど、全体の印象はドイツが本気を出した大河ドラマ…本格的、豪華で重厚、真面目な歴史大河ドラマ。印象はかなりいい。
2022年だったか…フランスが関わったマリー・アントワネットのドラマはあまりにも若者向けのふざけた茶番劇で、歴史ドラマとしてはあまりにも酷く閉口したのだが(フランスは未だにマリーアントワネットのまともなドラマが作れないらしい。ギロチン送りにしてバツが悪いのだろう)、このドイツ制作のドイツのお姫様の話はかなりまっとうな歴史ドラマの印象。本格時代劇…「時代に翻弄された女性」のドラマに見えたのでとても期待している。これはかなりいい歴史ドラマになるのではないか。
悲劇のお姫様の話が主題であるとはいえ、当時の欧州の政治情勢が描かれているのも見逃せない。オスマン帝国にロマノフ王朝のロシア、フランスや英国、ドイツとの関係も会話の中に出てくるので、当時の状況を確認しながら見ている。歴史ドラマは歴史を調べるきっかけになるのが楽しい。
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟・マキシミリアンがかなりの曲者に描かれていて(彼の人柄が史実なのかどうかはわからない)、彼がドラマの中のサブ・プロットとして大きな話になるのだろう。この人物の人生もこれからいろいろとある…のは知識として知っている。
それからApafi 伯爵夫人として宮殿に潜り込んだ革命家の女性(フィクションのキャラクター)も重要なサブ・プロット。彼女はエリザベートの親しい友人になる。このキャラクターは『ベルサイユの薔薇』の(フィクションのキャラ)ジャンヌを思い出す(ちなみに史実の「首飾り事件」のジャンヌ・ド・ラ・モットは実在の人物)。
俳優さん達もとてもいい。エリザベートはあまり似ていないが演技は上手い。長身で優男のハンサムな俳優さんが演じるフランツ・ヨーゼフは本人の若い頃の写真を見ると似ていると言ってもいい。エリザベートの義弟マキシミリアンも結構似ている。ロシアの皇太子アレクサンドル2世の俳優さんの危険なカリスマが素敵。ドラマは歴史の再現なので、人物達が似ているともっと盛り上がる。かなりよく考えられた配役なのではないか。
もう一つの見どころは豪華なセットと衣装。もう素晴らしい素晴らしい素晴らしい…。これも歴史の再現。豪華で綺麗で楽しくて楽しくて…それだけでも見る価値がある。…あ、そうだ、リストがアイドルとして出ていた!笑
全編ドイツ語。その響きもとてもいい。時々耳に聞こえてくるドイツ語の単語を確認しながら見るのも楽しい。
さてシーズン2も見始めていますが、これからもエリザベートの姑との不仲、フランツのエリザベートへの変わらぬ愛、問題児の義弟マキシミリアン、革命家のApafi 伯爵夫人はどうなるか、土台が揺らぐハプスブルグ家…などなどこれからどれほどのドラマチックな歴史ドラマを見せてくれるのか。期待しましょう。