能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2016年2月29日月曜日

第88回・米アカデミー賞授賞式 /人種問題うだうだ



さて今年のアカデミー賞、ライブで見ずに録画してたんですけど、録画時間を延長せずスケジュールどおりに予約していたら、最後の30分程が録画されてなかったぞ。
なんだよぉおおお。
主演男優デカプも、女優賞も作品賞も逃してしまった。後でYoutubeで見よう。


というわけで結果から(興味のあるものだけ)
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  作品賞:スポットライト世紀のスクープ
主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ/レヴェナント蘇えりし者
主演女優賞:ブリー・ラーソン/ルーム
  監督賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ/レヴェナント蘇えりし者
助演男優賞:マーク・ライランス/ブリッジ・オブ・スパイ
  脚色賞:マネー・ショート華麗なる大逆転
  脚本賞:スポットライト世紀のスクープ
長編アニメーション賞:インサイド・ヘッド
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今回はいくつか見てたな。しかしマット君の「オデッセイ」が全くだめだったのも驚きですね。あの映画は何か受賞すると思っていた。あ…「マッドマックス」が人気だもんね。どうしてあの映画そんなにウケてるの?
 
作品賞が「スポットライト」はよかったです。あの話は記憶に残しておくべきだと思う。受賞すれば作品とともに事実が記憶に残るわけでそれはよかった。普段は必ずしも「内容の正しい映画」が評価されるべきだとは思わないけれど、この映画は特別だと思います。パワフルな映画でした。
 
 
 
しかし今回のアカデミー賞は映画の賞そのものよりも、人種問題関連の不協和音の方がずーっと大きな印象だったのはいただけない。
 
事の起こりは、今回のアカデミー賞の演技の4つの部門で黒人俳優が全くノミネートされなかったことから、不満を抱いた人々が賞のボイコットを表明。それが今年の初めから問題になっていたんですね。
 
それに対するリアクションとして今回のアカデミー賞は最初から最後まで何から何まで
BLACK BLACK BLACK BLACK BLACK BLACK BLACK
ばっかり言っててなんだそりゃ…参ったわ。

ああいうのを見ると、やっぱりアメリカの人種問題は地雷だと思います。もう業界全体がやたら神経質になって取り繕ったり言い訳したり滑る冗談を言ったり…くどいくどい。もっと映画の話をして下さいよ。

式のプレゼンの全編のテーマが人種問題。黒人の司会者クリス・ロックさんの冗談と皮肉満載のスピーチも結構キツい「昔はレイプされたりリンチされたり吊るされたりしてたから映画賞なんて誰も気にしなかった(そんな余裕はなかった)。ボイコットするって言うけどどうせ呼ばれてないんだろ…。」←すごいよなぁ。なんだかああいうユーモアは笑うべきなのかどうかもよくわからない。でもクリスさんは本当にすごいですね。あんなに色々と事実を曝け出しながらも感情に流されることなく、本質を突き、尚且つ笑わせるなんて冗談のレベルが違う。本当に凄い。

それにしても司会も黒人、プレゼンターも有色人種が多かったのは気のせいか?やっぱり「差別だ」と非難された事をアカデミーも気にして対応しているのかな。なんだか本当にナーバスだよなぁ。全然リラックスしていないもの。アメリカの人種問題は表面では落ち着いているように見えても実は今でも深刻な社会問題。全く解決されていない。


要は、今回の「黒人がノミネートされなかった状況」に関して2つの意見があって、黒人(有色人種)がノミネートされなかった理由として、

①(差別があるとはいえ)それなりにチャンスがないわけではないけれど、今回は賞に見合うだけの黒人(有色人種)俳優も作品もなかった
 
②白人至上主義が今も横行しているから人種で差別された
 
この二つの意見で人々が真っ二つに割れているんですね。ある人々はの理由でボイコットしている。しかしの意見を持った黒人俳優・女優も沢山いて式にも出席している。人種で意見が分かれているわけじゃない。同じ人種内でも揉めている。だから問題は単純じゃない。
 
白人から有色人種への差別は確かに存在する。しかしこういう機会に待ってましたとばかりいちいち文句を言う黒人も異常。またそれに過剰に反応して全力で弁護やいい訳、取り繕いを重ねるアカデミーもやっぱり異常。アメリカの人種問題はどうしようもないくらいこじれていると思います。
 
私個人に意見は無い。全ての映画を見ていないから有色人種がノミネートに値するのかどうかもわからない。正直どうでもいい。たかが映画なんだもの。人種問題を気にして映画を見るつもりもない。
 
アメリカの人種問題はイギリスとは質が違いますね。白人対黒人の問題はアメリカの方がずっと深刻だと思う。


2016年2月28日日曜日

BABYMETAL:2月26日付『Team Rock.com』の記事・KARATEレビュー/解説



Team Rock.comが新曲「KARATE」について書いてくれています。このサイトはMetalHammer誌と連動しているのかな。記事にもMetalHammer280号のKon-Redの話が出てくるんですが、どうも以前Su-Metalちゃんにインタビューをした時に、彼女が今回の「KARATE」のヒントらしいことを言っていたそうなんですね。それが最初の文章の意味。

この記事もまた「KARATE」を褒めてくれています。好評です。

この記事は、おそらく未だ存在するBABYMETALアンチの読者も意識したものなのでしょう。曲のそれぞれのエレメントを取り上げて、この曲がいかに正当で優秀なメタル曲であるかを力説してくれてます。MetalHammerは本当にBABYMETALちゃんの味方ですね。

訳は相変わらず意訳です。この文章も訳しづらい。なので一字一句正確ではないです。だいたいこんな意味。

 
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元記事はこれ
http://www.teamrock.com/features/2016-02-26/an-in-depth-look-at-babymetal-s-new-song-karate
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 An in-depth look at Babymetal's new song KARATE
Babymetalの新曲「KARATE」を洞察

Features / Luke Morton / 26 Feb 2016


Let's take a serious look at the new Babymetal song
Babymetalの新曲を真面目に読み解いてみようじゃないか


それは起こった、ついに起こったのだ!BabymetalKARATEのフォームで新しいアルバム『Metal Resistance』から最初の味見をさせてくれた。

正直、俺たちがメタルハマー誌の280号で、バンドのリーダーSu-Metalに彼女のスーパーヒーロー分身=Kon-Redについて話した時これが来るのを予想するべきだったのだ。そんなスーパーパワーを持たないと決めていながらもSu は言う「日本の武道の空手を使って」「セイヤッと言ってスーパーヒーローに変身するんです。」これ以上のヒントがもらえただろうか?それは実際に目の前に提示されていたのだ…「セイヤ」はこの新曲の最初に発せられる言葉である。まぁそれはどうでもいい…で、曲はいいのか?

Yes。もちろんいい。それにあなたが(色々と書きたてるために)己のキーボード戦士の指に力をこめる前に…Yesこれはメタルです。実際もしあなたがこの曲をたまたま知らずに聴いたのなら、これがBabymetal だと知るのに34秒はかかるだろう(なぜならそこからボーカルが始まるからだ)。3人の声が例の特徴的なサウンドを始める前は、リフとヘビーなキックのドラムにガタガタするエレクトロがバックアップした音のみ。 神バンドはそれに続く4分間を(いつものように)ヘビーにキープ…とんでもなくヘッドバンガー・フレンドリーなギターが曲をゴリゴリと掘り起こし続ける。

Babymetal artwork

しかししかしここで正直に言おう…多くの Babymetalの手持ちの武器がそうであるように…この曲の(要は)ボーカルなのだ。MoaYui が「セイヤッ・セッセッセセイヤッ」と歌う最初から曲はアンセン調…Suの天上からの心地よい声が上りつめると後ろから「オスッ」とパンチを繰り出す。そしてささやかなコーラス。もしあなたが椅子に座っていて、おそらく今年今までで一番癖になりそうなこのバブルガムワードに飛び跳ねなかったら、きっとあなたの中身は空洞だ。おまけにもっと大きな…拳を振り上げて楽しめる「うぉおーおおーおおー」まである。そんなふうに続く。

曲の構成的には、The Dillinger Escape Planを(心配から)不眠症にはさせないだろう。ストレートな曲だ。しかしそれこそがまさにこの曲がわかりやすく、(多くのベビーメタラー達にとっては)また広大なメタルの世界への入り口となるものなのである。

同様にKARATEの歌詞は、他の正当なメタルバンド達がこれまでに書いてきた多くの言葉とも馴染むものだ。世界中の数え切れないほどのバンドが抵抗について書く…逆境に向かって立ち上がり正々堂々と戦う…たいていは「悪い人」に向かってくたばりやがれと言う。KARATEの歌詞を読み込んでみると全く同じ…英語に訳されると女の子達は唄っている「たとえ涙が流れてもそれに立ち向かうんだ」そして「たとえ悲しくなって立ち上がれなくなっても戦い続けよう」。キラーリフに乗って「戦うこと」を唄う以上にメタルなことがあるだろうか?

ここで曲を聴けるので自分で決めてくれ。しかしこの曲は、「メタル」を世界でも最大級の会場に連れて行く(演奏する)バンドによる偉大なメタル曲なのだ。それは賞賛されるべきである…それがほんとぉおおでもそうじゃなくても。

Metal ResistanceearMUSIC.から41日に発売。


2016年2月27日土曜日

BABYMETAL:2月26日付『Loudwire』の記事・KARATEレビュー



Loudwire』とはHR/HMのオンライン・マガジンです。以前BABYMETAL関連の記事を訳していたかと思ったら今回が初めてですね。創刊は2011年。まだ若いです。それでも様々なメタルのアーティストの独占インタビューを載せたりしているらしい。

今回はBABYMETALの新曲を採り上げてくれてます。

さてこの「KARATE」なんですけど、どうやら4月に発売のアルバムの呼び水/宣伝的な扱いらしいですね。オンライン上の様々なメディアで発売、公開されていますし、なんと曲そのものがVevoで公式に出てます。速いな。

内容は好印象らしいです。ところでこの文の最後、東京ドームに関する話題で「Fox Dayにファンが集まる」と書いてあるのですが、これはたぶん記者の勘違いだろうと思います。それとも私が原文を読み間違っているのか。


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元記事はこれ
http://loudwire.com/babymetal-new-song-karate/

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BabyMetal Unleash Infectious New Song ‘KARATE’
BabyMetalが伝染りそうな新曲「KARATE」を公開

February 26, 2016 9:43 AM
By Graham 'Gruhamed' Hartmann


キツネハンドを天に投げ出せ、なぜならBabyMetal が新曲「KARATE」のフルVer.をリリースしたからだ。

彼らを好きでも嫌いでも、ともかくBabyMetal はメタル界で本物のモダンな現象になった…J-POPとヘビーメタルのユニークなブレンドでファンの心を摑む。もしBabyMetal のセルフタイトルの(ファースト)アルバムが好きだったなら、おそらく「KARATE」は脳の奥底にぴったりと張り付いて、あなたはリプレイボタンを何度も何度も押し続けることになるだろう。

KARATE」は信じられないほどチャーミング。そしてインスト的にはまた地獄のようにヘビーだ。曲のメインのリフは音響の領域中とてつもなく低く、冗談抜き/ガチのdjentスタイルが延々と続く。「KARATE」のコーラスはBabyMetalが今までやった中でも一番キャッチーなものだろう。ともかくファンにとっても、おそらくアンチにとってさえも、この曲は事実上否定できないほど素晴らしい。

BabyMetal41日にセカンド・スタジオ・アルバム『Metal Resistance』をリリースする…このジャパニーズのジャンルを捻じ曲げる者達はその日を「Fox Day」と呼ぶ。そしてその日、BabyMetalはあの伝説の東京ドームでの最初のショーを祝うことになる。Fox Day55,000人のBabyMetalファンが集合するのである。

KARATE」は現在iTunesでダウンロード可。ファンはBabyMetal Metal Resistanceを予約すればすぐにダウンロードを受け取る事が出来る。


2016年2月26日金曜日

BABYMETAL:「KARATE」購入しましたっ!\(^o^)/ワーッ!



早速BABYMETALちゃんの「KARATE」を米アマゾンのMP3ダウンロードで購入致しましたっ!やったー!\(^o^)/ワーッ!パチパチパチパチ

これはええ 、これはええよ、ええね、いい…スキ。


前半のギターがゴリゴリ重くてね、いいですな 轟音が気持ちいい。リピートしてます。スタジオVer.は細かい音がよく聴こえるのでいいな 本当にすぅさんはすごいねぇ。ゆいもあちゃんの「オスッ」も可愛い。

しかしアメリカで日本のバンドの音楽が発表と同時に購入できるなんて、なんといい時代なんだろう。すごいねぇ…しみじみ。

アルバムは日本の初回盤のDVDが見たいので日本のアマゾンで予約済み。楽しみに待ってます(*^^*)

 

 

 

 

2016年2月24日水曜日

米・PBS 『David Bowie – Five Years』 ドキュメンタリー



珍しくアメリカのテレビ番組の話。

アメリカの公共放送チャンネルPBSにて、212日に放送された番組。録画していたものを昨日視聴。もともとは英BBC2013年に制作された1時間30分の番組を1時間に編集し直したものらしい。素晴らしかったので書き留めておく。アメリカでは3月に再放送予定。(日本では今年1月に追悼番組として放送されたらしい)



David Bowie – five Years
David Bowie - Five Years explores five key years in David Bowie's music career.
David Bowieの音楽キャリアでの5つの重要な時期を読み解く)




ボウイさんのキャリアの初期から中期にかけて…1971年から1983年まで…を5段階に分け、その軌跡を振り返る。こういうスターのドキュメンタリーの多くは、ゴシップやプライベートの逸話など個人の人となりを追う番組が多いのだが、この番組は内容をほぼ彼の音楽のみに絞って構成。

アルバムに関わったミュージシャン達、プロデューサー等のインタビューを中心にボウイさん本人の言葉も織り込んで、5つの(音楽的)変容の時代を振り返る。

曲と出てくる人々は以下のとおり。◎印の曲は特に詳しく採り上げられたもの。


Year 1 – 1971-1972
Changes
Life On Mars
Moonage Daydream
Suffragette City
Ziggy Stardust
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Rick Wakeman:  Piano “Hunky Dory”
Ken Scott:  co-Producer “Hunky Dory”
Mick Ronson:  Guitar “Ziggy Stardust”
Trevor Bolder:  Bass “Ziggy Stardust”

Year 2 – 1974-1975
Right(リハーサル風景 with Luther Vandross
Young Americans
Fame
Golden Years
Station To Station
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Ava Cherry:  Back Singer “Young Americans”
Carlos Alomar: Guitar
Robin Clark:  Back Singer “Young Americans”
Geoff MacCormack:  Back Singer
Earl Slick: Guitar “Station To Station”
Dennis Davis: Drums

Year 3 – 1976-1977
Speed Of Life
Breaking Glass
Warszawa
Heroes
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Brian Eno:  Synthesisers
Dennis Davis:  Drums
Carlos Alomar:  Guitar
Tony Visconti:  co-Producer
Robert Fripp:  Guitar

Year 4 – 1979-1980
Ashes To Ashes
Fashion
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David Mallet:  MV Director “Ashes To Ashes”
Tony Visconti:  co-Producer
Carlos Alomar:  Guitar
Robert Fripp:  Guitar

Year 5 – 1982-1983
Let’s Dance
China Girl
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Nile Rogers:  co-Producer
Carmine Rojas:  Bass
Carlos Alomar:  Guitar
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Serious Moonlight Tour
Let’s Dance
Fame
Carmine Rojas:  Bass


音楽的な逸話はゴシップ関連の話よりよほど面白い。彼がいかに才能に溢れ、変化を恐れぬソングライターであったかがよくわかる。先日ここで採り上げた『Young Americans』の「Right」のリハーサル風景が一番良かった。私はあの曲の複雑なコーラスはバックのソウルシンガー達の即興だとばかり思っていたのだけれど、実はボウイさんがほとんど指示を出していたことに驚きます。ルーサー・ヴァンドロスさんと半々で作り上げた感じですね。

ロバート・フリップ爺は相変わらず。あのお方は何を考えているのかわからない(笑)。『Young Americans』からドラムを叩いているデニス・デイビスさんが、ブライアン・イーノ氏と仕事をするにあたり首をかしげていたのも面白い。シンセとアンビエント・ミュージックのイーノさんと、NYのバリバリのソウル・ミュージシャン達が一緒になって面白い化学反応を起こしたというのがよくわかる。

番組は83年のSerious Moonlight Tourでの逸話でおしまい。その後にボウイさんは11枚のアルバムを出したらしい(←え、そんなに出してたの?知りませんでした)。

David Bowie – Right (1974)