本日アメリカは7日・日曜日。今年もスーパーボウルの日がやってまいりました。ノースカロライナとコロラドのチームが戦っておりますが、とりあえずハーフタイムショーの感想を。
今年はねー…なんだかもう可哀想なくらい、
英国の実直ロックバンド
VS
全米王道エンタメ
派手派手スーパースター
の戦いの図がはっきりと見えてしまった。コールドプレイはちょっと可哀想だ。ファンの皆さんごめんなさい。
今年のスーパーボウルは米の西海岸で開かれたため、まだ外が明るいんですね。だから過去数年のビヨンセやマドンナ、ケイティ・ペリーちゃんのような光での演出が出来ない。
そんなわけでコールドプレイがまず真ん中の小さなステージでファンに囲まれて数曲歌う。見所はフィールド上のマスゲームやブラスバンドのチーム。それからステージに映し出された映像。主役のコールドプレイは全然目立っていません。そんなわけで「今年は全編こんなものかな」と思っていた。
ところがコールドプレイが3曲歌い終わるとカメラはステージ脇へ。そこからブルーノ・マーズ君がゴージャスな王道のアメリカ式エンタメを開始。色は黒と金。後ろに花火。チームを従えてキレキレのダンスと歌を披露。一気に気温が5度上がる。彼は小さいんだけど動きがかっこいいのね。やっぱり彼はスーパースターです。
そしてカメラはフィールド上へ移動。今日の一番のスター、ビヨンセちゃんの登場です。やっぱり彼女はすごいんだ。サイボーグみたいな身体をぶんぶん振り回し、またサイボーグみたいな体形の大勢の女性ダンサーたちを従えて歌い踊る。一気に気温が10度くらい上がる。本当に脚が長いねぇ。ダンサーも全員すんごいスタイル。脚脚脚…。
そしてブルーノ君とビヨンセちゃんの掛け合いとダンスバトル。かっこいいですよ。これが一番良かった。ここでコールドプレイは完全に駆逐される。途中からボーカルがビヨンセちゃんとブルーノ君の掛け合いに参加しても違和感ありすぎ。
そしてまたコールドプレイの時間。盛り上がった気温が5度くらい下がる。ファンの皆さんゴメンナサイね。でもそういう風に見えた。
おそらくスポンサー(ペプシ)もわかってるんですよ…どちらが映像として見映えがいいか。どのスターがスーパーボウルみたいなお祭りに似合っているのか…。そのせいなのかコールドプレイが歌い始めた途端に、画面は過去のスーパースター達の派手派手なハーフタイムショーを振り返る映像に切り替わった。コールドプレイいじめられてるの?
まーしょうがないですよね。私は個人的にはコールドプレイの曲はエッジが無さ過ぎて凡庸、地味過ぎて全く興味が湧かないんだけど、今回のハーフタイムショーは本当に地味過ぎてちょっとかわいそうなくらいだった。アメリカでも売れてる人達なんですけどね。
しかし彼らもこういうアメリカのお祭りに出てくるのなら、覚悟を決めてエルトン・ジョンさんみたいに赤や金色のラメ入りギラギラのジャケットを着てくればいいのにと思った(笑)。衣装も白Tシャツなんて地味過ぎ。
それにボーカルがブルーノ君を無視してビヨンセちゃんの身体にベタベタ触っていたのもイヤな感じ(笑)。コールドプレイいらない。
ともかくビヨンセちゃんとブルーノ・マーズ君は圧倒的によかったです。コールドプレイさんおつかれさま。
ステージのフロアに映された映像はよかったと思う。毎回スーパーボウルの派手な演出を見ると、Perfumeも幾何学模様ばかりやってないで、もう少しこういうのを参考にすればいいのにと思う。