能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2023年11月14日火曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『コタツがない家』第4話 母の仕事 子知らず



日本テレビ系の水曜ドラマ『コタツがない家』。TV Japanにて。
日本での放送は2023年10月18日より。


このドラマは面白いです。第4話でやっとリズムが掴めた。ノリというのかリズムを掴んだらすごくおかしい大笑いのドラマだとわかった。


このドラマは設定が少し英国のドラマ(米国FX)のドラマ・シリーズ『ブリーダーズ 最愛で憎い宝物/Breeders』に似ている。旦那さんがほぼ無職なのは違うけれど、奥さんがバリバリ仕事をしていてティーンの息子がいる。そこに奥さんのお父さんが転がり込んできた。奥さんの両親は離婚していて、お母さん(息子のお婆ちゃん)はサバサバしている。なんか設定が似てるかも?

『ブリーダーズ』の感想で書いたのは「家族はいろいろとあるけれど結局は大丈夫」「小さな日々の問題はあるけれどそれでも家族は前に向かって共に歩いていく」それを見てうんうんと頷き納得する。『ブリーダーズ』はコメディ調で騒がしいドラマではあったけれど、日常の描写はかなりリアルで真面目な家族のドラマだった。


たぶんこのドラマにもそれを予想した。それで最初は少し戸惑った。というのもこの家族、最初から不協和音がかなりすごい。

まず奥さんがバリバリのキャリアで一家の大黒柱として家族を養っているのに旦那さんは(一度は売れた漫画家だったものの)現在はほぼ無職…彼はだらしがなくて役立たずなのに奥さんに対して文句ばかり言っている。

その二人が本気で喧嘩をしている…う~ん…この二人はなぜ離婚しないのだろう。そもそもこの夫婦はなぜ結婚したのだろう???

そして妙に醒めきった高校生の一人息子。ちょっとまて。両親があんなに毎日喧嘩をしていたら、その間に育つ子供はかなり苦しむと思うぞ。子供はあんなに醒めていられないと思う。このドラマのリアリティはどうなの?

それでも見続けた第4話。この回でなんだかわかったと思った。


これはコントだ。コメディ。このドラマはあくまでも軽快なコメディで、今の日本の家族の真理を追及するドラマではない…いやそういう面も次第にでてくるかも(たぶん)。

まずコメディとしてすごくおかしい。カーンとゴングが鳴って家族が喧嘩を始める場面はこのドラマの見どころ。特にこの第4話の喧嘩シーンはすごくおかしかった。妻と夫、そして妻の父、それに一人息子の全員が、一秒も緩むことなくハイレベルのコントをやっている。全員一瞬たりとも気を抜いていない。全員がず~っとコント風演技をやっている。それが最高におかしい。

…第4話のタイトルソングのすぐ後に、爺ちゃんとパパと息子の男3人がお母さんを囲んで言い争うシーンがすごく面白かった。…息子が推薦入学を蹴ったと絞られる~爺ちゃんの貯金~パパのガラケーが鳴る…矢印が順番にそれぞれに向かっていくのがすごくおかしい。全員がおかしい。台詞の絶妙なタイミング。ものすごくよく練られたハイレベルなコント。すごく面白い。最後は男3人がキッチンに退場でシーンが終わった笑。


小林薫さんに驚く。数日前まで見ていたドラマの『フィクサー』の須崎幹事長とは全く別人。このお父さんはかわいいぞ。表情がいちいちかわいい。まつげがかわいい。そして表情がいちいちおかしい。口をとがらせて不機嫌になる様子も怒って怒鳴る昭和おやじ風の姿もなにからなにまで全部おかしい。小林薫さんが見どころですよこのドラマ。本当にすごいと思う。

そして漫画家で現在無職の夫・吉岡秀隆さん。彼も1秒1秒全部コント風演技をなさっている。あのだらしなくソファーに寝そべる様子は本当にリアルで…だから1話から3話までは「奥さんはなぜこの人がいいんだろう」と頭をひねっていた。あれは意図的に本当にだらしのないダメ男をものすごくリアルに、強調して演じていらっしゃるのね。今回若いファンを紹介されて、家に電話やメールが来るようになり焦るタイミングが最高におかしかった。ゲラゲラ大声を出して笑った。

そして息子さんの作間龍斗さん。今回息子さんはお母さんに対して長年溜まった文句を言ってましたが、あれは現実にはありえないでしょう。一般的に高校生は、あんなに理路整然と言葉では親に立ち向かえないと思う。言葉で言えないからグレたり不登校になったりする。だからこそあのとぼけた表情で口の立つ高校生は(あまり現実的ではないキャラとして)かえって面白いと思う。そして今回はクラスメートの女の子に振られるシーンの空虚な表情でも笑った。音楽もいい笑。


そうなの。これはコント系ドラマだ。すごく面白い。わかったわ。全体のリズムも展開も小気味よく、役者さん達の技も台詞の内容もタイミングもすご~くおかしい。いちいち全部おかしい。今回は何度も大声で笑った。

そしてみんなをまとめる優秀なお母さん・小池栄子さん/万里江さんの太陽のような明るさが素晴らしい。彼女がみんなを引っ張っていくのに納得です。小池さんの安定感はガチ。輝いてますね。ものすごいカリスマ。

前回まではわからなかったけれど、ダメ男の旦那さんは彼なりに奥さんを支えていたのですね。お互い惹かれるものがあるのだろうな。今回わかりました。家族ってそういうものかも。外からはわからない。

サイドストーリーもこれから面白くなりそう。
これから楽しみになってきた。

テーマソングは石川さゆりさんだそうです。
タイトルの絵も80年頃のヘタウマ調で楽しい。



2023年11月13日月曜日

Zara Larsson, Justin Caruso - End Of Time (Justin Caruso Remix)



昭和歌謡的?



Zara Larsson, Justin Caruso - End Of Time (Justin Caruso Remix)
 
End Of Time (Justin Caruso Remix + Sped Up Version) – Single
Zara Larsson
Released: June 30, 2023
℗ 2023 Sommer House, under exclusive license to Epic Records,
a division of Sony Music Entertainment



少し前にNHKの『Songs』で昭和歌謡の特集をやっていたのだけれど、昭和歌謡の特徴とはなんだろう?メロディがしっかりしていて情に訴えるような歌かな。それで思い出したこの歌。夏の頃英国のダンスチャートに入っていてメモしていた曲。

心揺さぶられる(今の言葉ならエモか)と言えば…そういえば昔は洋楽でもGloria Gaynorの「I Will Survive」、メタルにもEuropeの「The Final Countdown」なんてのもあった。…実はワタクシはそのような情熱的な響きの曲はあまり好きではない。音楽はリズムが元気でさらっと軽いメロディでピコピコ調子よく踊れればそれでよろしい。泣きのメロディーとか情熱的な歌い上げ系は全く好きではない。嫌いだ。

ところが、たまに「いいな」と思う歌もある。たまに。例えばDonna Summerの「MacArthur Park」とか「On The Radio 」。ず~っと聴いていても飽きない。Donna SummerといえばBarbra Streisandと一緒に歌った「No More Tears (Enough Is Enough)」と言う曲もあった。70年代後期のディスコ曲はかなり歌謡曲的で、日本でも洋楽チャートの上位にいて当時ラジオでもよく流れていた。

この曲は今年の曲ですが、ちょっとその流れの曲かなと思った。すごく情熱的。ザラ・ラーソンさんはスウェーデンのシンガー。そういえばEuropeもスウェーデンのバンドだった。そしてスウェーデンと言えばABBA。欧州には以前から歌謡曲的な響きの曲がありますね。どうやら欧州の民謡にそのような響きがあるらしい。「ほたるのひかり」もそうですね。

この曲はリミックス。リズムが激しく切ない曲調が気持ちいい。このリミックス ver. をカラオケで泣きながら歌いたい。最後に余韻も無く突然終わるのがもったいない。


★Zara Larsson
Zara Maria Larssonさん。スウェーデンのポップシンガー。10歳の頃から才能を見いだされ歌手デビュー。2015年にエピック・レコードから世界デビュー。このお方は順調に売れてます。特に欧州と米国の両方でダンスチャートの常連。近年大物DJとのコラボも。彼女の事を最初に知ったのは2019年。1997年生まれの彼女は当時21歳。あれから彼女の名前は何度もダンス・チャートで見ています。今彼女は25歳。順調に売れっ子のポップスターのキャリアを積んでいるようです。

★Justin Caruso
米国カリフォルニア在住のDJ、record producer。2014年に活動開始。有名アーティストの曲を多数リミックス。このお方はお父様が有名な不動産王で大富豪だそうだ。


リミックスで使われた歌詞のみ。


End Of Time
(Justin Caruso Remix)
Zara Larsson
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[Chorus]
あなたの愛が欲しい
ダイスを振るため
あなたと私に全てを懸けて
最後の時まで

あなたの愛が欲しい
火を点けるため
夜の間中 火を燃え立たせ
Baby, 最後の時まで

[Break]
(La, la, la-la, la, la, la-la-la)

[Verse 2]
私達が狂ってるって皆は言うでしょう
ある意味,  baby,  そうね私達,  mm-mm
あの光の下であなたが私を抱き寄せる時
私があなたの目を見つめたその瞬間から
私は見つけた 私がずっと探していたものを 
今度こそ, oh

[Chorus]

あなたの愛が欲しい
ダイスを振って
あなたと私に全てを懸けて
最後の時まで

あなたの愛が欲しい
火を起こして
夜の間中 燃え立たせる
Baby, 最後の時まで

[Break]
(La, la, la-la, la, la, la-la-la)

[Chorus]
あなたの愛が欲しい
火を起こして
夜の間中燃え立たせる
Baby, 最後の時まで

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Written By Zara Larsson, Casey Smith & Rick Nowels




2023年11月12日日曜日

WOWOW 連続ドラマW『フィクサー』Season3 全5話・感想



TV Japanにて。日本での放送はWOWOWで2023年10月8日から11月5日まで。


面白いシリーズ。シーズン1もシーズン2も面白かった。特にシーズン2はの前のめりになって騒ぐほど盛り上がった。さてシーズン3はその後が描かれたわけだが…正直スケールが小さくなった印象。

キャラクターにも馴染んだし、全体の雰囲気も相変わらずいい感じで、俳優さんや演出、カメラワークに音楽は素晴らしいのだけれど、今回は話があまり面白くない



★ネタバレ注意


ここでの感想は『フィクサー』全シリーズの中でのシーズン3の印象をメインに書く。辛口です。シーズン1と2が素晴らしかったのでシーズン3を比べて出てきた感想。


まず、まとめから

スケールが小さくなった。シーズン1と2(S1、S2)で出てきていた日本の政界の大物がほとんど出てこなくなった。まるで別のドラマのよう。S1とS2 の政界の大物達が顔を並べる様子は大変な迫力だったのに、今回は彼らが全く出てこない。「大きな政界の壁に立ち向かう一匹狼・設楽」のストーリーのコンセプトが崩れた

シーズン3(S3)の話のメインは都知事選に絡めた誘拐事件。しかし事件はあまり現実味も無くおさまり、渡辺達哉(町田啓太)の都知事選の顛末は茶番。 S2でラスボス本郷(西田敏行)を倒した設楽拳一(唐沢寿明)が、今回S3では渡辺を使ってもっと面白いことをやってくれるかと期待したが結局何もなかった。期待外れで終わってしまった。

そしてこのドラマで描かれたものが、私が政治の世界に期待するものとはあまりにも違っている様子にも戸惑った(納得できなかった)。


設楽拳一は結局何をやりたかったのか…?ドラマの最後で渡辺への手紙に書いていた内容がそうなのだろうが、あまりに抽象的で「将来への希望」程度の印象しかなく、なんの具体案もない。このシーズン3で設楽がやったのは渡辺を右に左に動かして「なにかやってそうなフリ」をしただけで結局何もやっていない…問題の東京湾埋め立て事業も一時的に遅れるように見えるだけで何も変わっていないようだ。誰も怪我をしなくてよかったねぐらいの軽い印象でドラマが終わってしまった。

これはシーズン3が悪いというよりも、シーズン1と2が素晴らしすぎて比べてしまった結果の感想

全体にスケールが小さくなった…その印象が大きかった。


内容を詳しく…

- ①あの民自党の大物政治家達はどこにいった。S1とS2で出てきた人々の肩書…内閣総理大臣兼民自党総裁、その秘書、外務副大臣、民自党政調会長→初の女性総理大臣、内閣官房長官、副総理→民自党幹事長、民自党総務会長、民自党総務会長、デジタル大臣、そして昭和の伝説のフィクサー。すごいぞ。これだけ政界の大物を集めてその内情はドロドロしている…というドラマだったのに、これらの大物達がシーズン3ではほとんど消えてまるで別のドラマのよう

S1が総理大臣の事故…殺人事件の疑い。そして政治家に都合の悪い製薬会社のトップは消される。それからS2は無実の若者が殺人未遂の疑いをかけられる。手を回していたのは政界と繋がった大物フィクサーで、無実の人物も都合よく犯人に仕立て上げられる恐ろしい世界を描いた。そのような世界にたった一人で立ち向かう設楽拳一の話が面白かった。

ところがS3は東京湾埋め立て事業にからんだ誘拐事件…結局だれも傷つかずタネ明かしもスケールが小さい。設楽拳一の動きを邪魔する者もほぼいないから、S1とS2の「大きな政界の壁に立ち向かう一匹狼」の設定の面白さもない。

- ②設楽拳一が渡辺達哉を使って右に左に政界とマスコミ、世論を動かしたのも(確かにお騒がせではあったけれど)…結局はなにもなかった。それから設楽拳一の勘に頼った推測はなるほどとは思っても…おとぎ話レベル。あまりスケールが大きくない話の上に、全てが設楽拳一の思い通りになるプロットも興覚め。少しぐらいは設楽拳一の困った顔が見たい。やっぱりラスボス西田敏行がいなくなったのが一番大きい。都議会のドン・黒羽(石坂浩二)はS3のラスボスだと呼べるほどの影響力もない(迫力満点だが登場場面は少ないし最後は彼も設楽の要求を受け入れている)。

- ③一番の問題は…仮にそれが日本のありがちであろう問題とはいえ(私は日本に長年住んでいないので実情は知らないが)…ただ「世間に名前を知られるようになったから」というだけで渡辺達哉を都知事選に立候補させることの馬鹿馬鹿しさ。そしてそのアイデアに乗る渡辺達哉も大きな問題。彼も設楽も結局は「選挙がただの人気投票である」と認めているようなもの。(そしてそのことを劇中人物たちが何度も台詞で話しているという皮肉)。

そしてその渡辺の都知事選出馬も(設楽の中では)当選が目的ではなかったという茶番。

それから無所属の新人が立候補して当選することも難しいからだろうが、今まで敵の側にいた須崎幹事長(小林薫)の力を借りようとするのも納得できない。しかし結局渡辺の当選が目的ではないのなら彼の力を借りる意味さえもわからなくなった。

このS3のプロットそのものに問題があり過ぎて話に身が入らなかった。最後に沢村玲子(内田有紀)を東京都副知事として政界に送り込むことも茶番。おとぎ話。ずいぶん安っぽい話になったものだ。


辛口批評をしてしまったけれどそれでも俳優さん達は魅力的だし演出もいい感じで十分楽しめた。毎週楽しみに最後まで見た。シーズン1と2が本当に面白かったので、S3はどうも肩透かし。S2で完結にしてもよかったと思ったほど。それでも実際日本のドラマとしては今年一番盛り上がって見たドラマだと思います(歌舞伎役者の忠臣蔵のドラマもよかった)。 面白いシリーズだったからこそ辛口批評になってすみません…決してこのドラマが嫌いなわけではないです。


さてこのシリーズは次があるのか? S1やS2で出てきた政治家の密約の録音データや、今回S3の環境汚染のデータが設楽に渡ったことを考えれば、この先もシーズンが続いていくのかもしれない。これから数年ごとに10年に渡り数シーズンをかけて渡辺達哉が40代の総理大臣になる話になるか。さてどうなるか


2023年11月9日木曜日

Felix Jaehn & Jonas Blue - Past Life (2023)




デジャヴ



Felix Jaehn & Jonas Blue - Past Life (2023)
Past Life – Single
Felix Jaehn, Jonas Blue
Released: September 22, 2023
A Virgin Records release; 
℗ 2023 Collaection GmbH, under exclusive license to 
Universal Music GmbH



UKダンスチャートに入ってる曲。いかにも欧州大陸的なトランスの音。アルマーダかと思ったら違いましたね。大手バージン・レコードでした。作曲はドイツ人のDJのお方。

前世でも恋人だったよね…というスピリチュアルな曲。ロマンティックな歌。スピードが少し早過ぎる気もしますが若い人にはこれくらいのスピードがいいのだろう。それでもいい気持ち。


★Felix Jaehn
Felix Kurt Jähnさん。ドイツのDJ、record producer。tropical houseに長ける。5歳からバイオリンを習い16歳からDJを始める。17歳にロンドンのPoint Blank Music Collegeで1年間学び、その後ベルリンのHumboldt-Universityで経営管理を学んだ。2010に活動を始め2013にデビュー。2015年にリリースしたOmiの「Cheerleader」の世界的なヒットで知られるようになる。

★Jonas Blue
Guy James Robinさんは英国ロンドンのDJ、record producerそしてsongwriter。1989年生まれ。彼の名前はよく見かける。よく売れている方ですね。

★Navvy
クレジットはされていないけれど、この歌のシンガー。ニュージーランド出身。クラシックを学びオペラやミュージカルで歌った。Auckland大学在学中に作曲を始める。2019年にデビューEP『The Breakup』をリリース。



Past Life
Felix Jaehn & Jonas Blue
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[Verse 1]
あなたも目が覚めてから こんな風に感じた?
私達 過去にもこんなことがあったって
だってあなたが私を抱きしめたときに感じたトキメキ
無視できない

そしてあなたの手が
私の手を探し求めた様子は
二人が今までにも通った道のように感じる
何千回も


[Chorus]
昨夜のことを 考え続けてる
夜が明けるまで 私達は一緒に踊った
なんて馴染みのある感覚
私達はきっと前世で恋に落ちた

昨夜のことを 考え続けてる
スポットライトの中で 私達はお互いを見つけた
あれは決して 初めてではない
私達は確かに前世で恋に落ちている


In a past life


[Verse 2]
あれはライトに惑わされたの?
それともデジャヴ?
私がフラッシュバックの中に見る思い出?
あなたを見つめる時 (When I looked at you)

ハイアーパワーなのかな?
それともなにかのエネルギー (Oh-oh)
Oh-oh, いつかそれが起こることもわかってた
あなたが私のもとに帰ってきてくれることを


[Chorus]
昨夜のことを 考え続けてる
夜が明けるまで 私達は一緒に踊った
なんて馴染みのある感覚
私達はきっと 前世で恋に落ちた

Oh, 昨夜のことを 考え続けてる
スポットライトの中で 私達はお互いを見つけた
あれは決して 初めてではない
私達は確かに前世で恋に落ちている (Swear we fell in love)

私達は確かに前世で恋に落ちている (Swear we fell in love)


In a past life


昨夜のことを 考え続けてる
スポットライトの中で 私達はお互いを見つけた
あれは決して 初めてではない
私達は確かに前世で恋に落ちている

In a past life

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Written By Daniel Deimann, Dennis Bierbrodt, Felix Jaehn, Guido Kramer, Jonas Blue, John Morgan, Jürgen Dohr, Ollie Green, Navvy, Stefan Dabruck & William Martyn Lansley




2023年11月7日火曜日

NHKスペシャル・シリーズ “宗教2世” ドラマ『神の子はつぶやく』 



NHKスペシャル枠でのドラマとは珍しいと思いながら見始めた。俳優さん達も脚本も演出も質が高い。実話を元にした宗教団体の信者とその家族(子供達)の話。親子の問題、愛情のあり方など様々なことを考えさせられた。



★ネタバレ注意

この家族のストーリーの発端はお母さん・木下愛子(田中麗奈)の信仰。不器用だった愛子が夫・信二(森山未來)と出会い結婚。しかし夫には生活力がなく家計が成り立たなくなる。幼い子供をかかえながら愛子は追い詰められる。たまたま出会った幼馴染が愛子に救いの手を差し伸べる。その救いとは「信仰」だった。

愛子は素直な人だったのだろう、すぐに信仰にのめりこんだ。愛子とその家族が具体的に教団からどのように助けられたのかは描かれていなかったが、金銭的な援助もあったのかもしれない。その後彼女は生活の全てを「神様」に捧げるようになる。彼女は「信仰が幸せをもたらすもの」だと心から信じているから、その「信じること」を二人の子供達・遥(河合優実)祈(根本真陽)にも教えようとする。

二人の子供達は幼い時から信仰を強制されている。それが子供達の自由を奪っている。そして子供達がティーンになって自己の意志を持つようになった時、子供達は親からの信仰の強制や束縛に苦しむことになる。

それがドラマの軸。子供が自分の意志を持ち始める時、親の信仰に疑問を持ち始める時、子供達はどうなるのか。


実話に元づいたドラマだそうだ。設定や人物の描写、台詞が真に迫る。様々な縛りの中で育った長女・遥が、家を出て自立した後も結局は「他人の申し出を断れない。客に言われた通りに何でもやる。自分でガードできない。危なっかしい」…そんな風に振舞ってしまうことにはっとさせられた。彼女の働く店の女性に「ああいう子は親が異常に厳しかったか、虐待されてたか…」と言われていた台詞にも納得した。

束縛の中で育った子供は、自由を求めて家を出た後もその束縛からなかなか逃れられない。


ドラマを1回見て見終わった後、再度気になった個所を見直した。

正直に言えば実は1回目に見た時、長女・遥が街に迷い出た後に結局悪い大人につかまってしまうことにがっかりしてしまった。やはり女の子はそうなのか。それしかないのか。それまで宗教にガチガチに縛られて世間知らずだった女性が行きつく場所がやはりそこなのかと絶望に近い気持ちにもなった。

しかしその悪い大人・宮本は実はそれほど悪い人ではなかったらしい。遥は水商売の仕事を与えられ自立する。遥はその生活の中で縛りのプロ・緊縛師 神岡尊に出会う。

この緊縛師・神岡の登場も大変混乱した。若い女性の行きつく先としては極端な話でどこまでいくのだろうかと心配したが、神岡はむしろ紳士的で親切な大人だった。この「肉体の縛り」が話に登場したのは、遥の「縛られた心」に対するプロット上の捻りだったことは後から気づいた。

フィジカルな縛りによる傷みが遥にとっては「神様に逆らったから罰を受ける」ことなのか。彼女はそれにより解放されたのか。神岡が泣く遥を「あなたは十分頑張った、もう許されてる」と叱っていたけれど、遥は救われたのか。

そうではなかったことを後に遥が妹に語っている。


遥の妹・祈は、遥とは違う信仰との関わり方、母親との関わり方をしている。彼女は強い。

祈は(遥が家を出たことで悲しむ)母親に「私はどこにもいかないから」と伝え安心させる。その後教団での信仰を誓う。そして彼女はある日(家を出た)姉・遥の消息を知り探しに出かけ、姉を家へ連れ帰る。

最後に、家に帰ってきた姉を拒絶する母親に祈は本心を爆発させる。

祈は叫ぶ「神様には会ったことないから知らない」…はっとさせられる。この子には現実が見えていたのだ。祈は母に問う「どこにいればよかったの?神様を信じないでどうやって生きていけばよかったの?どこにも居場所なんてなかった。お母さんは神様を信じてるか信じてないかで人を区切るから」

祈は家族を繋ぎとめるための方法として神様を信じた。そして母が姉を拒絶するのなら、もう神様を信じる意味がないと言う。

祈は必死で家族を救おうとしていた。母親からの強制に従いながらも現実を見ていた祈。彼女の真っ直ぐな言葉が母の心を動かす。



見ていて様々なことが頭に浮かんだ。まだ少し混乱している。

このドラマに出てくる人々はおそらく全員が「いい人」だ。だから混乱してしまう。母親・愛子を信仰に導いた幼馴染の友人・小宮直子(酒井若菜)は親身になって愛子を救おうとした。その夫・宗教教団の説教師・小宮誠(萩原聖人)も悪い人には見えない。その息子(遥の同級生)義也(杉田雷麟)もいい青年だし、遥が学校の修学旅行に行けるように家庭を訪ねて愛子を説得する教師・稲岡(岩男海史)も生徒思いの先生だろう。遥の出会う宮本(吹越満)神岡尊(渋川清彦)も悪人ではない。

愛子の夫・信二はおそらくいい人過ぎる人…ただ彼には生活力がなかった。そしてもちろん母・愛子は信仰が子供たちを幸せにできると心から信じている…全ては子供達への愛のため。 

親子の問題と、宗教の信仰の問題が絡んでいて主人公達の状況は複雑だ。思春期の親子はただでさえ「いろいろとある」ものなのに、信仰が絡むと問題はもっと大きくなる。親が熱心に信仰をし、それを子供にも強制するのは子供達への真の愛情から。しかしその強制が子供達の自由を奪い苦しめていることを信心深い親は気付くことができない。
 

このドラマを見ていて、母親・愛子にとっての信仰とはなんだろう、神様とはなんだろうと思った。信者にとって神様は現実。しかし神様は全ての望みを叶えてはくれないし、確実に幸せを約束してくれるわけでもない。このドラマでも家族が父親を急病で亡くしている。「神様は父親をなぜ助けてくれなかったのか?」と疑念を抱きそうなものだが、信者は「祈りが足りなかったからだ」と言う。じゃあ信者にとって「信仰による幸福実現の具体性」に確証はあるのか?おそらく誰も答えられないだろう。 結局神様の存在は「信じる人」の心の中にある。


最初にも書いたが脚本も演出も俳優さん達の演技も(特に田中麗奈さん、河合優実さん、根本真陽さん)とにかく素晴らしかった。時間はほぼ1時間半。短めの映画を見たような感じだ。見て何かの答えが出たわけではないが、色々と継続して考えさせられている。


2023年11月6日月曜日

お猫様H:ハワイ猫と冬の風



あのABCストアなどに売っている安いタオルの上でくつろぐ猫さん。いかにもハワイ柄。



それにしても今の猫さんはいつも寝ていて、いよいよ面白い写真が撮れなくなった。先日健康診断に行ってきた。まずまず健康。体重は半年前より少し減って11.87 pounds=5.38kg。先生には褒められたけれど前回同様少しデブであることに変わりはない。10歳で寝てばかりいるので少し心配したが血液検査の結果も良いそうだ。よかった。


ところで前回11月2日に「MLB★レンジャーズ優勝おめでとう」の文で書いたハワイの季節と天候の話のつづき。「風も吹かず今年はまだ暑い」と書いていたが、なんとその翌日11月3日からハワイに冬の強い風が吹き始めた。やっぱり今年もハロウィーンのすぐ後に季節が変わった。また山の上では3日から毎晩雨も降っている。少しずつ気温が下がっている。気温が下がれば午後に木々の間から射す太陽の光も少し秋の気配だ。やっと涼しくなる。


2023年11月2日木曜日

MLB★レンジャーズ優勝おめでと~!! 野球シーズンも終わったがまだまだ暑い日





😄😄😄レンジャーズのみなさま😄😄😄

優勝おめでとうございます!!



結果
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Texas Rangers (TEX) ★★★★  優勝!
Arizona Diamondbacks (AZ) 




昨日、MLBのワールド・シリーズがとうとう終わってしまった。

今年のポスト・シーズンの始まりは10月3日。それから昨日までほぼ毎日1カ月近く野球を追っていたがとうとう終わってしまった。

毎日全試合を見たわけでもないのに、1カ月も野球を追う生活をしているとすっかりそれに馴染んでしまう。毎日午後に家事をしながら試合の結果を追う。それが習慣になる。その習慣が昨日で終わってしまって、今日は心に空洞ができた。ロスというやつですね。
 
 

今年はレンジャーズが強かった。レンジャーズは今年ワイルド・カードから勝ち上がったチーム。今このブログのポストシーズンTV観戦記録を見直しているのだけれど、レンジャーズはシーガー選手が最初から大活躍だった。彼はず~っと調子がよかったみたいですね。ワタクシは2年前からシーガー選手に目をつけていて(興味を持って)、今年のポストシーズンの最初からシーガー様シーガー様としつこく言っていたのだけれど、彼は最初から本当によく打っていた。何度もホームランで試合の流れを変えていた。ここに記録しているだけでも10月10日、19日、23日、27日、30日、31日とまぁHRをよく打つ打つ打つ打つ。それからセミエン様、ハイム君、ガルシア様、ロウ様、タベラスさん、ヤンgさん、ガーバーさんとレンジャーズはホームランが大量。結局よく打ってうまく守るチームが勝ちのぼった。

リーグ最強アストロズを倒し、アメリカンリーグの勝者としてレンジャーズがまさかワールド・シリーズで優勝するとは想像していなかった。しかしダイアモンドバックスと共に決勝に進んだ結果、どうやらレンジャーズが実力の差で勝ったような印象を受けた。ダイアモンドバックスもよく守って打っていたけれど、どうもレンジャーズの方が全体的な力で勝っていたように見えた。最後の試合では特にそう思った。

チームが強ければ選手達が輝く。だから今年はレンジャーズの選手達の顔と名前をもっと覚えた。フィリーズやアストロズに比べればまだ地味かもしれないが、チームがいい野球をすれば選手達の顔が次第に見えてくるようになる。シーガーさんは今年のポストシーズンでスーパー・スターになった。WSのMVP受賞2回目は史上4人目だそうだ。

レンジャーズはアメリカン・リーグ西地区のチーム。比較的試合が見やすいのでこれからも注目していきたい。


ダイアモンドバックスの皆様もおつかれさまでした。このチームはナショナル・リーグで、普段からあまり馴染みがなかったのだけれど、このポストシーズンでは何人かの選手の名前を覚えた。キャロル君、アレック・トーマス君、モレノ君の23歳トリオ。トミーファムさん、ギュリエルJr.さん、メリルケリーさん、シーウォルドさん、ギンケルさん、ガレンさん…とここまで書きながら…いや~まだお顔をしっかりと覚えているわけではないか…けれど、来季からの試合を見る時に彼らの名前は思い出すと思う。

ポストシーズンで彼らは勝ち続け、試合を見ながら私も少しずつ彼らに馴染んでいった。ダイアモンドバックスというのも不思議なチームで、今年のレギュラーシーズンの最初から彼らの成績がよかったことは私も記憶していたのだが、NLの派手なフィリーズや馴染みのブレーブスに比べてまだ馴染みがないというのか…正直彼らがワールドシリーズまで勝ち上がるとは思っていなかった。たぶん米国のメディアの人々も同じ印象だったのではないかと思う。チームの印象が地味なのは、私はもしかしたらユニフォームのデザインが悪いからではないかと思ったりもした笑。

しかし彼らの試合を何試合も見ていると次第に愛着も湧く。(所謂)アンダードッグのダイアモンドバックスにも親しみを感じて、WSの試合でレンジャーズが勝ちそうになれば思わずダイアモンドバックスを応援し始めていた。若い選手が打てばもっとうれしい。もっとがんばれと応援する。彼らに愛着がわいたから、最後は彼らがワールド・シリーズで1試合しか勝てなかったこともすごく残念だった。選手達がかわいそうになった。監督さんも辛そうだった。…大丈夫。来年またがんばりましょう。応援するわ。そんな風にダイアモンドバックスも気になるチームになった。それもよかった。


それにしても記録を見ると、ポストシーズンはレンジャーズに限らずとにかくホームランがよく出ることにも驚いた。どのチームもHRが大量。だからポストシーズンは面白いのですね。

また来年も野球を応援する。


ところで話は変わるが、大谷翔平さんの名前がエンゼルスの40-Man Rosterのリストから消えたことを今日知った。とうとう来るときがきた。もう彼はエンゼルスにはいない。さ~どうなるかな。これもロスだな。ともかくどこに行くことになっても大谷さんに幸あれ。これからも応援するわ。



昨日はハロウィーン明けの11月1日。なんともう11月である。驚き。今年はエルニーニョのせいか冷たい風がまだ吹き始めない。毎年ハロウィーンの前後1週間ぐらいに突然強い風が吹き始め気温が下がるのだけれど、今年は11月になっても空気があまり動かず日中は暑い。島の南東のこの地はしばらく雨も降らずカラカラだ。未だ9月のような暑い日が続いているものだから11月の気分になれずカレンダーを見て驚くばかり。もう今年も2か月しかないではないか。

やらねばならぬことは山のようにある。家の修理工事も始めなければいけないことになったが、まだ業者に相談もしていない。心は焦るばかりだが重い腰がなかなか上がらない。それにしても毎年秋は必ずなにかの問題が起こる。それが不思議でしょうがない。また今年もそわそわと落ち着かない年末に向かうことになった。

野球も終わったし、そろそろ本腰をいれて現実に向かい合わなければと思う。