能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2019年1月7日月曜日

LIVE★Don McLean/ドン・マクリーンLIVE!!!– 27 December 2018



このお方のことは全く知らなかった。何年か前にマドンナが「アメリカン・パイ」をカバーしたのでその曲だけは知っていたけれど、御本人のことは全く存じ上げておりませんでした。

数ヶ月前にジャズクラブのスケジュールをチェックしていた時、旦那Aが「これは見たい」と言って購入したこのライブのチケット。「ドン・マクリーン誰?」「アメリカン・パイを歌った人」「どんなタイプ?」「有名だよ。よく知られている人。曲を聴いたらわかると思う」「ふ~ん」「子供の頃に流れていた曲だから聴きたい…」

というわけでチケットを購入。ところで私は12月の始めに手術をする予定。1227日のライブは大丈夫だろうかと思ったが、当日まだ傷が傷むのであれば行かなければいい…。


クリスマスの頃には手術の傷も気にならなくなっていた。全く問題ない。踊るタイプの音楽でもないなら大丈夫だろう…と手術後初のライブに出かける。

観客はまたまた白人が多い。ベイビーブーマー以上の白髪のおじさんと奥さん達が沢山。この観客の中なら私達はまだ若者。そうなのだ。このマクリーンさんの有名な「アメリカンン・パイ」は1971年の大ヒット曲。観客の年齢が高いのも納得。

ライブは御本人とアップライトベースBrad Albinさんのお二人のみ。生ギターの弾き語りライブ。確認できた曲は「アメリカン・パイ」だけ。「Vincent」は聴いたことがあったかも。しかし知らない曲ばかり。それでも病み上がり初のまったりアコースティック・ライブはとても楽しい。

これはアメリカの歌謡曲的なものなんだろうな。もちろん御本人が作詞作曲をしているのでシンガーソングライターなのだけれどノリは歌謡曲に近いのでは。ちょっとカントリーの香りもしますね。


ライブはまったりと進む。マクリーンさんは今年73歳だそう。なんと力強い声。それに長年の経験からくるステージ上での絶対的な自信。彼の自身に溢れたお姿がとても素敵だ。アコギ1本ジャランとかき鳴らし堂々とお歌いになる姿はとてもかっこいい。

MCも長いぞ。三分の一は漫談です。トッド・ラングレンの時と同様、ベイビーブーマーの観客はよく声をあげる。反応がいい。それに呼応してマクリーンさんも延々とお話になる。…彼の曲の歌詞を無断でパクッた若い歌手がいたので文句を言ったら、結局その曲の印税が何パーセントが入るようになった(笑)等々…。それも楽しい。

アップライトベースとアコギだけのシンプルな構成のせいか、音もクリアで大変綺麗。朗々とマクリーンさんの歌声も響く。気持ちよくライブは進む。アメリカの歌謡曲も楽しいじゃないですか。

大ヒット曲「アメリカンパイ」では会場全員で合唱。
マクリーンさんからの指示で皆が学校の生徒のように歌う。

 Bye, bye Miss American Pie
 Drove my Chevy to the levee but the levee was dry
 And them good ole boys were drinking whiskey and rye
 Singin' this'll be the day that I die
 This'll be the day that I die

私は歌詞を知らなかったが、なんとなく聴こえてきた歌詞をそのまま一緒に歌った。このサビを何度も何度も繰り返し皆で歌う。一旦曲が終わったと思ったらまたギターがジャラジャラ鳴り始めてまたまた皆でサビを歌う。なんだなんだなんだか楽しいぞ。

病み上がり初のライブはまったりと楽しかった。このライブがこんなに楽しめるとは正直思っていなかった。でも楽しかった。なによりも私は音楽とライブというものがとにかく好きなのだねと改めて思った。音楽は全ていい。ライブは全て楽しい。暗い観客席からステージ上の演者を見ることが私は本当に好きなんだな…と思ったのでした。

マクリーンさんありがとうございます。


Setlist.comに前日26日のセットリストが出ていたのでメモしておこう。
Setlist   December 27 2018
1. Singing the Blues  (Marty Robbins cover) 
2. Everyday  (Buddy Holly cover) 
3. It Doesn't Matter Anymore  (Paul Anka cover) 
4. And I Love You So
5. Lovers Love the Spring
6. Botanical Gardens
7. The Lucky Guy
8. You've Got Such Beautiful Eyes
9. Empty Chairs
10. Winterwood
11. It's a Beautiful Life
12. Are You Lonesome Tonight? (Charles Hart cover) 
13. Castles in the Air
14. Waving Man
15. Midnight Special (Lead Belly cover) 
16. American Pie
Encore------------------
17. Vincent


2019年1月6日日曜日

お正月はお屠蘇を飲みたい!だから自分で作ってみた



お正月といえば、新年の食卓でお屠蘇を飲みたい。これを飲まないとどうも新年が明けた気がしない。子供の頃から馴染んだ慣習というやつである…いやただ美味しいから飲みたいというのもある。

お屠蘇は子供の頃から飲んだ。新年の食卓に置かれた屠蘇器の三つ重ねられた赤い杯。一番上に乗った小さい杯でちょっとだけ飲むお屠蘇は奇妙で不思議に美味しかった。

30歳から英国にいた10年間は一切飲めなかった。西洋に嫁いだらしょうがないと思っていた。しかしその後旦那Aの仕事で東京に引っ越した時からまたお屠蘇を再開。念願のMY屠蘇器も購入。ところがまた引越し。再度日本を離れることになる。


この地に引っ越してからもなんとかお屠蘇を飲もうとした。お屠蘇は屠蘇散さえあればいい。ティーバッグに入った数種類の漢方。大晦日にそれをお酒に一晩漬ければ出来る。

ところが日系の人々の多いこの地でもなかなか屠蘇散は手に入らない。10年程前に一度だけこの地の日系のスーパーで屠蘇散が手にはいったがそれは一度きり。それからも年末に何度かお店で聞いたけれど売っていない。日本の家族に屠蘇散を送ってもらったこともある。一度はネットショップで高い送料を払って日本から購入したこともあった。去年は旦那Aが「オレが作ってやろう」と自らスパイスラックを探り、シナモンやクローブなどを混ぜてなんちゃってお屠蘇を作ってくれたが、やっぱり違う味だった。


お屠蘇が飲みたい。

というわけで去年のお正月も明けた頃の(今から)一年前、「屠蘇散」を作ってみようと思い立った。もともと漢方だからできないことはないだろう…。

ネット上を検索するとお屠蘇の原材料が出てきた。
お屠蘇に使われる漢方は全部で六種類
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白朮(ビャクジュツ) キク科オケラまたはオオバオケラの根
山椒(サンショウ) サンショウの実
桔梗(キキョウ) キキョウの根
肉桂(ニッケイ) ニッケイの樹皮、シナモン
防風(ボウフウ) セリ科ボウフウの根
陳皮(チンピ) みかんの皮
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この中で、
山椒は日系のスーパーで手に入る山椒の粉でいい。
それから肉桂はシナモンでいいだろう。

残りの4種類…白朮、桔梗、防風、陳皮の4種類が手に入ればいい。これを集めればあの美味しいお屠蘇が飲めるわけだ。よしなんとかしよう。(陳皮は乾燥したみかんの皮なので自分で作ってもよい)

というわけで、4種類の漢方の名前を検索する。ネット上をつついて生薬の英語(中国読み)の表記を探し出す。結果はこれ。
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白朮(ビャクジュツ)Bai Zhu
桔梗(キキョウ)        Jie Geng
防風(ボウフウ)        Fang Feng
陳皮(チンピ)            Chen Pi
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これらの漢方をネット通販で購入できるところを探せばいい(中華街に行って漢方のお店に相談してみてもいいかもしれない)。見つけた漢方のショップの名前は

Plum Dragon

米国東海岸のメリーランド/Maryland州の会社で、リサ・ボール/Lisa Ballさんという白人の女性がオーナー。漢方&ハーブの会社だそうだ。なんと面白い。ここから購入できる。
 
去年の年末…今年の新年が近づいた頃、上記4種類の漢方をオーダーしてみた。有り難いことに注文は1オンス/Ozから受け付けてくれる。1オンスは28グラム。乾燥した生薬が片手に乗るくらいの量。これなら大量の漢方を家でもてあますこともない。オーダーの画面はこんな感じ。支払いはPayPalで出来る。
そして数日後に届いたものがこれ。こんな風に小分けにされた生薬がまとめられて袋に入っている。
中身は注文した4種類の生薬。


それでは大晦日に屠蘇散を作ってみましょう

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それぞれの生薬を必要なだけハサミで細かくカット。
それぞれを1cm角ぐらい取り出し、少しずつ乳棒と乳鉢/すり鉢とすりこぎで細かくすりつぶす。
キッチンの山椒粉とシナモンを加える。
全部合わせた生薬の粉をお茶用のパックに入れる。全ての分量は適当
そのパックを180mlの日本酒に一晩漬け込む。
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さてどうなったか?元旦の朝飲んでみる。

美味しい!

そのまんま。おとそ…お屠蘇ですよ。おとそができましたできました!やったっ!なんと素晴らしい。なんと嬉しい。
 
 
 というわけで今年のお正月は本物のお屠蘇を飲む事ができたのでございます。実験大成功。めでたいめでたいめでたい🎊 いつものうちのなんちゃっておせちとお雑煮と共に無事新年を迎えることができました。🎍🎶ヤッター
 
 

 

2019年1月3日木曜日

お猫様H:ツリーを片付ける日・2019



毎年クリスマスツリーは1月になってから片付けます。

ところで猫さんというのは、環境や習慣が変わるのを嫌います。せっかく馴染んだツリーも片付けられるのは嫌。毎年人間がツリーを片付け始めると、彼女はやたらと家中を走り回ったり、色んなところを齧ったり引っ掻いたりして騒ぎます。全身で文句を言ってます。どうやら彼女はツリーの下で眠るのが大好きだそうなのです。片付けられるツリーを見て嫌だ嫌だと一晩中大騒ぎ。


そろそろ片付けましょうね
最後にこれで遊ぶ?
もうオーナメントも外されて
ライトは玉が切れていないかチェックします
コレハナニ?
キレイネ
 お花を噛んじゃだめよ
食べちゃだめ…
 
 
 

2019年1月2日水曜日

『Lucas the Spider(蜘蛛のルーカス)』❤かわいい…閲覧注意?



あけましておめでとうございます。

年末から忙しくてブログを休んでいましたが、そろそろ復活しなくては。年末に見たものを色々と書いておかなくては…しかしもうしばらく忙しいので…出来るところから始めます。

というわけで
『Lucas the Spider』(蜘蛛のルーカス)

蜘蛛のアニメなので苦手な人は閲覧注意 😃



 
 
12月の20日ぐらいにたまたま見つけた。ルーカス君かわいいねぇ。声がいい。たまらんですな。上手いもんですね。
 
世の中にはハエトリグモで遊んだことのある人と、遊んだことのない人がいると思うのですが、ワタクシはもちろん遊んだことがあるのでございます。小さな玉のついた待ち針をハエトリグモの前で動かすと飛びついてきます。よく見ると目が沢山ついていて結構かわいい。
 
そんなことを思い出したこのビデオ。すっかりファンになったぞ。今までに出ているビデオは14作品。全部可愛い。リンクはこちら↓
https://www.youtube.com/user/joshuaslice/videos?disable_polymer=1
 
しかしこの蜘蛛はかなり大きいですね。

 

 

2018年12月18日火曜日

NHK大河ドラマ「西郷どん」最後にちょっとだけ感想



毎年そうなんですけど、大河ドラマは途中で感想似顔絵を投げ出しても、番組そのものはとりあえず最後まで見る。あまりに酷いものは投げ出したまま年を終えるのですが、今年はちょっと言いたいことがある。今年の『西郷どん』は、

俳優さん達はよかったですよ

これが言いたかった。皆様おつかれさまでした。俳優さん達が頑張ったから最後まで見ました。ほんとです。いやー…だから、

本当にもったいなかったねぇ。

脚本がよければねぇ。俳優さん達はよかったのにね。

 大河ドラマの何が一番楽しみなのかって…

男らしい男

が見られるかどうかなんですよ。昔の日本の男が見たい。気概が見たい。「男らしさ」とは外見や年齢ではないんですよね。「男らしさ」とは気概があるかどうか。信念、強い意志があればいい。俳優さん達からそれが感じられれば嬉しい。
 
そもそもこのドラマは脚本がダメダメなので、俳優さん達も演じにくかったのではないかと思いますが、それでも皆さん頑張ってましたよね。役のある俳優さん達も、群集の後ろにいるエキストラの方々も皆一生懸命なのはしっかり見えました。それがよかった。本当に皆さんおつかれさまでした。

 
★終盤に向けて気になった俳優さん達
 (あくまでも俳優さん達の魅力です)

鈴木亮平さん/西郷どん
おつかれさまでした。脚本が脚本なので、最初の頃はよく泣くしアホだしキャラもブレブレでしたが、最後は大きな男の風貌がとても似合ってました。身体も大きくなって最初の頃とは表情が変わってましたね。しかし西郷どんの最後は介錯してもらわないと困る。そこはけじめでしょう。

大野拓郎さん/桐野利秋 
最後の方はこのお方が一番輝いてました。文句なし。正統派。主役級の華のある男らしい俳優さん。これから楽しみです。この方には大きくなって欲しい。ぜひ歴史上の強い男を演じで欲しい。

堀井新太さん/村田新八 
この若い俳優さんは『マッサン』の坊主頭の可愛い男の子でしたよね。ずいぶん男らしくなりましたね。雰囲気が変わっていてびっくりしました。

泉澤祐希さん/川路利良
硬派。いい表情をなさってました。

今井悠貴さん/菊次郎
かっと見開いた目がよかった。真剣な演技が心に残りました。

井戸田潤さん/桂久武
最後に昔の装束で弓を射る姿がかっこよかったです。

迫田孝也/江藤新平
迫どんは時代劇が似合います。目が鋭い。目がキツイのがいい。時代劇では普段のひょうきんな感じが消えるのが興味深い。しかし鹿児島の方がなぜ江藤新平になったのかは疑問。

瑛太/大久保利通
演技は鬼気迫る。しかしこの脚本ではもったいないですよね。

黒木華さん/糸さん
最後の頃の抑えた演技は素晴らしかったです。夫の運命を知りながら泣き叫ぶこともなく静かに耐えている姿がよかった。

ツンともう一匹
小さい方の赤い犬のお尻がふわふわして可愛かった。

他にもいい俳優さんはたくさんいました。しかしここに名前が出なかったのは、人物が書かれていなかったからです。北村有起哉さんなんていい俳優さんなのに、ほとんど記憶に残らないのは脚本が描いていないからです。そういう俳優さん達が沢山いたのは本当にもったいなかった。
 
 
以前から問題は脚本脚本と言ってますが、一番の問題は脚本家の方に歴史を描く気がなかったことでしょうかね。歴史の流れが描けないから、歴史上の人物達がなぜ行動を起こすのか、彼らがなぜ強い意志を持って世の中を変えていったのか、その原因がわからない。歴史の流れのなかで、一個人がどのような状況でどういう風に意志を持ち、実際に行動を起こしていくのか…の理由が描かれなければ、歴史ドラマとしての面白味はゼロです。それがまず一番の問題。
 
人物達の心や行動の理由が描かれなければ、その人物達の人となりも描かれない。人物達はただその場所にいるだけ。何かが起こったらリアクションをするばかり。人となりが描かれなければ、視聴者は人物達に心を寄せることもできない。多くの登場人物達のキャラが立たず、つかみどころのないままドラマが終わってしまったのも本当にもったいないと思う。
 
幕末から明治維新、西南戦争までの激動の時代を描きながら、心に残るのは俳優さん達の頑張りと魅力ばかりで、歴史上の人物としての面白味がほとんど見えなかったのは歴史ドラマとして致命的。面白い素材と、優秀な俳優さん達が本当にもったいないです。そんなことを毎回見るたびに考えた。
 
 
それ以外に気になったのは、力の入りすぎた美術ですかね。セットにものすごいお金をかけているのはわかった。しかし(例えば)建物が二階建てである必要はないだろう。遊郭の二階の部屋の赤いスクリーンも奇をてらったものだし、どこかの江戸藩邸でも二階の小さな部屋で大物が会談している。あれも二階である必要は無いだろう。どこにお金をつかっているのかと思う。
 
それから九州の下級武士の家が酷すぎる。西郷家は長い間あばら家。障子の紙が汚れていてタタミイワシに見えるのはやりすぎ。西南戦争では宮崎県延岡の「西郷隆盛宿陣跡」も出てきたけれど、現在残っている家は普通の日本家屋なのに、あれも酷いあばら家に演出されてましたね。障子もシミだらけのタタミイワシ。なんでああいう風にボロボロにするのかがわからない。
 
二階建てのセットもボロ家も美術さんは気合が入り過ぎ。もっと普通でいい。そこは主張するところじゃないと思うぞ。障子にタタミイワシはやめるべし。
 
というわけでいろいろと文句はありましたが、それでも俳優さん達の頑張りが見えてよかったです。皆様お疲れ様でした。
 
 
日本の地方によっては様々な意見があるみたいなのですが、九州の人間にとって西郷さんの話は身近なんですよ。だからいいドラマが見たいと思うのはしょうがない。私はこの時代のことは詳しく知らないのですが、西南戦争にはうちの親戚も西郷さんを慕って参戦、戦死しているそうで、もっと歴史にがっちり食い込んだドラマが見たかったです。時代が変わり、立場を失い、追い詰められた元士族達がプライドと共に死んでいく戦は悲しい。彼らの気持ちがわからないわけではない。時代の流れに添えなかったラストサムライ達…合掌。