このお方のことは全く知らなかった。何年か前にマドンナが「アメリカン・パイ」をカバーしたのでその曲だけは知っていたけれど、御本人のことは全く存じ上げておりませんでした。
数ヶ月前にジャズクラブのスケジュールをチェックしていた時、旦那Aが「これは見たい」と言って購入したこのライブのチケット。「ドン・マクリーン誰?」「アメリカン・パイを歌った人」「どんなタイプ?」「有名だよ。よく知られている人。曲を聴いたらわかると思う」「ふ~ん」「子供の頃に流れていた曲だから聴きたい…」
というわけでチケットを購入。ところで私は12月の始めに手術をする予定。12月27日のライブは大丈夫だろうかと思ったが、当日まだ傷が傷むのであれば行かなければいい…。
クリスマスの頃には手術の傷も気にならなくなっていた。全く問題ない。踊るタイプの音楽でもないなら大丈夫だろう…と手術後初のライブに出かける。
観客はまたまた白人が多い。ベイビーブーマー以上の白髪のおじさんと奥さん達が沢山。この観客の中なら私達はまだ若者。そうなのだ。このマクリーンさんの有名な「アメリカンン・パイ」は1971年の大ヒット曲。観客の年齢が高いのも納得。
ライブは御本人とアップライトベースBrad Albinさんのお二人のみ。生ギターの弾き語りライブ。確認できた曲は「アメリカン・パイ」だけ。「Vincent」は聴いたことがあったかも。しかし知らない曲ばかり。それでも病み上がり初のまったりアコースティック・ライブはとても楽しい。
これはアメリカの歌謡曲的なものなんだろうな。もちろん御本人が作詞作曲をしているのでシンガーソングライターなのだけれどノリは歌謡曲に近いのでは。ちょっとカントリーの香りもしますね。
ライブはまったりと進む。マクリーンさんは今年73歳だそう。なんと力強い声。それに長年の経験からくるステージ上での絶対的な自信。彼の自身に溢れたお姿がとても素敵だ。アコギ1本ジャランとかき鳴らし堂々とお歌いになる姿はとてもかっこいい。
MCも長いぞ。三分の一は漫談です。トッド・ラングレンの時と同様、ベイビーブーマーの観客はよく声をあげる。反応がいい。それに呼応してマクリーンさんも延々とお話になる。…彼の曲の歌詞を無断でパクッた若い歌手がいたので文句を言ったら、結局その曲の印税が何パーセントが入るようになった(笑)等々…。それも楽しい。
アップライトベースとアコギだけのシンプルな構成のせいか、音もクリアで大変綺麗。朗々とマクリーンさんの歌声も響く。気持ちよくライブは進む。アメリカの歌謡曲も楽しいじゃないですか。
大ヒット曲「アメリカンパイ」では会場全員で合唱。
マクリーンさんからの指示で皆が学校の生徒のように歌う。
Bye, bye Miss American Pie
Drove my Chevy to the levee but the levee was dry
And them good ole boys were drinking whiskey and rye
Singin' this'll be the day that I die
This'll be the day that I die
私は歌詞を知らなかったが、なんとなく聴こえてきた歌詞をそのまま一緒に歌った。このサビを何度も何度も繰り返し皆で歌う。一旦曲が終わったと思ったらまたギターがジャラジャラ鳴り始めてまたまた皆でサビを歌う。なんだなんだなんだか楽しいぞ。
病み上がり初のライブはまったりと楽しかった。このライブがこんなに楽しめるとは正直思っていなかった。でも楽しかった。なによりも私は音楽とライブというものがとにかく好きなのだねと改めて思った。音楽は全ていい。ライブは全て楽しい。暗い観客席からステージ上の演者を見ることが私は本当に好きなんだな…と思ったのでした。
マクリーンさんありがとうございます。❤❤❤❤❤❤❤❤
Setlist.comに前日26日のセットリストが出ていたのでメモしておこう。
●Setlist December 27 2018
1. Singing
the Blues (Marty Robbins cover)
2.
Everyday (Buddy Holly cover)
3. It
Doesn't Matter Anymore (Paul Anka
cover)
4. And I
Love You So
5. Lovers
Love the Spring
6. Botanical
Gardens
7. The Lucky
Guy
8. You've
Got Such Beautiful Eyes
9. Empty
Chairs
10.
Winterwood
11. It's a
Beautiful Life
12. Are You
Lonesome Tonight? (Charles Hart cover)
13. Castles
in the Air
14. Waving
Man
15. Midnight
Special (Lead Belly cover)
16. American
Pie
Encore------------------
17. Vincent