能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2017年6月6日火曜日

Casiopea – Halle (1985)



王道。名曲は超キャッチー。



Casiopea – Halle (1985)

Album:  HALLE
Released:  Sep 10, 1985



マイブーム=ジンサク時代のカシオペアをめぐる旅も一段落。『Casiopea (1979)』から『Platinum (1987)』『Euphony (1988)』まで聴いた。いやー面白かった。CDを全部まとめて聴いたのは10年ぶりぐらいかな。カシオペアは面白い。日本のインストバンドで大スターになった方々ですもん。やっぱり伝説のバンドだわ。

(個人的な好みですけど)カシオペアの曲は初期の3枚までのアルバムがジャズ/フュージョンらしくていい。その後アメリカ西海岸のフュージョン・シーンと接触をするようになって、カシオペアは次第にポップ・インスト・バンドに変わっていった…楽曲がポップになり過ぎてつまんない(ダサいかも)…と以前のエントリーには書いた。さてそれはどうしてだったんだろう?

神保さんのドラムがカッチリし過ぎているのが理由かなとまず思った。それに野呂さんも途中でネタ切れしたのかも…(ジンサク時代の)後期にボーカルを入れた頃はどう考えても迷走…。しかしそれだけじゃないですよね。カシオペアが80年代にポップ・インスト・バンドになったのは時代の変化のせい…だと今回あらためて思った。


音楽的に実験的なフュージョンが流行ったのは70年代。フュージョンだけじゃない…プログレだって研究・実験を真剣にやっていたのは70年代。80年代になったらプログレもフュージョンもポップ化していった。GenesisもピーガブもYesHerbie Hancockも、80年代には皆ポップな楽曲で大衆にウケた。80年代はみんなキャッチーな曲をやり始めた。

カシオペアもそんな時代に生きたバンド。アクティブなバンドだからこそ時代の影響を受ける。なによりも若いバンドなら大衆にウケて大きく成功してスターになりたいという野心もあっただろう。時代の流れに逆らうわけにはいかない。


インストの音楽というものは聴き慣れれば実験や即興も面白く聴こえるものだけれど、慣れなければ困難。メロディのはっきりしない曲は簡単に覚えられない。あぁあの曲だと口ずさめない。歌がないから曲を記憶するきっかけが摑みにくい。だから曲の題名も忘れてしまう。

音楽ファンが単純じゃないインスト曲を楽しんでウンウン唸って面白がるのはジャズ/フュージョンの道にすっかりハマった後。一旦そちらの道に入り込めば楽曲の複雑な音やアレンジも面白く感じるようになる。しかし大抵のカジュアルな音楽ファンはそこに行き着くまでに疲れてしまう。ハマる前にあきらめてしまう。

だからインストの曲でヒットを出すには…バンドとして大衆にウケるには、わかりやすい音楽の方がいい…と野呂さんは80年代初期にカシオペアの進む道を考え直したんじゃないかと思った。

例えば彼らの曲でも初期の「Time Limit」や「Olion」は覚えにくい。しかし「Asayake」や「Eyes Of Mind」はすぐに覚えられる。キャッチーであればライブでは客も沸く。手拍子をして喜んでくれる。わかり易いから売れる、そんな風にカシオペアは評判がどんどん大きくなっていくにつれて、客に喜んでもらうためにスタイルを意図的にわかりやすく変えていったのではないか。

80年代はインストのバンドでもホールやアリーナでライブが出来た時代。当時はフュージョンをやって大スターになれた時代。大衆もインストの楽曲を気楽に受け入れていた。キャッチーなら大衆にウケる。曲をキャッチーにしたのならカシオペアらしく技巧的な部品を曲中に散りばめればいい…そうやってカシオペアはカシオペアらしさを確立していく。

野呂さんが意図的にキャッチーな曲を書けばとことんキャッチーな曲ができる。メロディはところどころ日本的な感じもする…少し情緒的。カシオペアの曲は(ダサいくらい)わかりやすくてキャッチーでありながらも技は凄い。 カシオペアはインストのバンドなのに80年代当時よく売れていたそうだ。


そんなカシオペア全盛期に書かれたこのHalleは名曲だと思います。カシオペアらしい曲。印象は陽。明るい。どんどん気持ちが上がっていって空に届くような感じがたまらない。気持ちいい。ふあーと心が軽くなるような…。

キャッチーだからこそカシオペア。

正直今の私には何が出てくるかわからないような「Olion」や「Swallow」のほうが面白い。だけどこの「Halle」や「The Continental Way」「太陽風」「Princess Moon」を聴くと、鼻歌で歌える歌謡フュージョンもいいよなぁと思ってしまうのです。


全盛期のカシオペアの曲を聴くとなぜか切なくなったりする。当時は彼らの事を知らなかったのに。なぜだろう。不思議。

この曲「Halleも聴くたびにほんの少しだけ哀しくなる。若かったあの頃を思い出して少ししんみりとするのだろうか。そういえば当時ハレー彗星は見えたのかなぁ。皆で騒いだのだけはよく覚えている。この曲も当時どこかで聴いていたのかもしれない。覚えていないけれど。


カシオペアはなによりもライブが要。アルバムでどうかなと思った曲もライブではとてもいい。『Thunder Live (1980)』も『Mint Jams (1982) 』ももちろんいいけれど、今回改めてCDCasiopea Live (1985) を聴いたら本当に凄いのでびっくりした。色んな音のギターが鳴っている。バンドは完成されていて隙が無い。この時メンバーは20代後半。本当に凄いバンドです。ライブが良すぎてスタジオ盤が全て予習用に思えてしまうぐらいライブがいい。どのライブも全ていい。1986年の『Perfect Live』の「Street Performer」の最後はどうやって合わせているんだろうかと思う。

そしてこの頃のカシオペアは海外でのツアーも成功させていた。
カシオペアは海外進出の大先輩です。


日本にいた時には、カシオペアのメンバーの方々も見に行った  (^_^;)\ カシオペアは10年くらい前は活動休止中だったんだけれど野呂さんがソロ活動をなさってました。2008年にはISSEI NORO INSPIRITSで『INNER TIMES』をリリース。そのライブを2008328日に Shibuya AXで見た。あのカシオペアの野呂さんと神保さんが拝見できる…ととても嬉しかった。 そして櫻井さんは本田雅人さんとのライブで2回ほど拝見。アノ…あの「Domino Line」の櫻井師匠が目の前にいる…と嬉しく嬉しくて最初から最後までデレデレニヤニヤし続けた。皆様素敵なお兄様…おじ様になっていらっしゃいました。拝見できてよかったです。

2017年6月4日日曜日

お猫様H:ポーズの練習



いつもは猫背で丸まった体に小さい頭がちょこんとのっかってるような外見なんだけど、時々思いついたようにすっと背を伸ばすと随分背が高く見える。頭から背中に伸びる線が綺麗。お猫様モデルさんごっこしているの?
チャームポイントは丸い目。ポーズしてますね。
口元はカエルのような。
固まってるぞ。
これが限界か…イカミミ直前。
ほんとは写真はヤなんだ悶ね。…睫が長いわ。
 
 
 
 

2017年5月29日月曜日

LIVE★The New Mastersounds/ニュー・マスターサウンズLive!! -27 May 2017



 
The New Mastersounds – Josus (2011)
 
Album: Breaks from the Border
The New Mastersounds
Released: Aug 09, 2011
℗ 2011 ONE NOTE RECORDS

 
また踊ってきたぜウヒャヒャヒャヒャ…

ちょっと前からこの地に来るとは知っていたんだけれど、すっかり忘れていた。このバンドはよく知らない。ちょっと前に旦那Aが行こうかなと言っていた。あっと気がついたらもう公演最終日。早速出かける。予習も全くしていない。曲も全く知らない。とりあえず行けばなんとかなる。

ロンドンにはこの手のジャンル…ジャズクラブでジャズやフュージョンを聴きながら踊る文化があって、住んでいた時にちょっと齧ったのでだいたいどういうものかは想像がつく。どうやら旦那Aは密かにこのバンド界隈の曲を聴いていたらしい。

The New Mastersoundsは英国・リーズ出身のFunk、jazz fusionバンド。1999年結成。今までにスタジオ・アルバム10枚をリリース。リーダーはギターのEddie Robertsさん。

しかしこの英国のバンド…この地で知られているのか?たぶんあまり有名じゃないし客は入るんだろうか。ちょっと心配。箱に前日電話したら「予約しなくても買えますよ」といわれたのでまたまた心配…。

会場には早く入った。開演時間が近づくにつれて少しずつ人は増えていく。バンドが出てくるまでに会場はほぼ埋まる😊


最初は踊るつもりはなかった。おとなしく音楽を聴こうと思っていた。ところがバンドが「踊れ踊れ」と話し始める。このバンドは、ロンドンのクラブJazz Caféなんかでのライブのように観客が気持ちよく踊ってくれた方が居心地がいいのだろう。後から旦那Aが言うには「座ったディナー客の前で演奏するバンドになっちゃったよ」みたいなことを言っていたらしい。ドラマーが「みんな踊ってよ」と言っているのは私にも聞こえてきた。

そんなわけで観客も少しずつ後ろのほうから立ち上がり始める。席を離れて席の後ろのスペースで踊り始める客も出始めた。まず旦那Aが先に立ち上がる…おっと珍しい「え踊るの」…それじゃあ…と4曲目ぐらいから立ち上がった。結局最後まで気持ちよくぐねぐねたこ踊りウヒャヒャヒャヒャ…👯

1時間半ぐらい踊り続けた👯足が痛い。でも楽しい。踊れば幸せ。観客もかなり立ち上がって踊ってました。皆飲み物を持ってうろうろしながら踊り続ける。いい雰囲気。この箱はこういう感じにはなかなかならないんですよ。すごくいい。

しかし踊り続けると曲が頭に残らないのね。同じようなリズムの曲も多い。ベースとドラムがコンスタントにリズムを刻みその上にギターと鍵盤の即興演奏が乗る。ぐねぐね踊って音楽は左から右に流れる。トランスのようにとても気持ちいい。おそらくこのバンドはそれでOKなんですよね。観客が勝手にわらわら踊ればそれでOKなんだろう。英国にはジャズクラブで踊る文化が存在する。とてもいい文化。

最後は大盛り上がり大会。みんなでぐねぐね踊る。バンドも楽しんでくれたらしい「また来れるといいな」と言っていた。ヤッター是非またきてください。また踊りたい
楽しかったありがとー!Love Love Love😍

★The New Masterminds
 Simon Allen (D)
 Eddie Roberts (G)
 Pete Shand (B)
 Joe Tatton (K)
 

Zazen Boys – Weekend (2008)



超かっこいい



Zazen Boys – Weekend (2008)

Album:  Zazen Boys 4
 Released: Sep 17, 2008
℗ MATSURI STUDIO



思わず踊りだしてしまったので記録しておこう。

藤岡幹大さんのTwitterを見ていたらZazen Boys というバンドの変拍子の曲がとり上げられていてかっこよかったので、動画サイトで他の映像も見ていたらこの曲が出てきた。2008年の曲だそうです。

Zazen Boysは座禅ボーイズ?かっこいい音を出すバンド。全く知らなかった。今の日本は本当にバンド文化が面白い。すごいわ。

この曲はスタジオVer.なので聴き易い。音がクリアで綺麗。お洒落。よく踊れる。すごく気持ちいい不協和音。ベースもンデンデンデンデ言ってる。

動画サイトにはライブの模様も沢山あがってます。ライブの動画には本能寺の歌とかあった。まだ34つしか見てないんですけど、たぶん今は2008年のこの曲の感じとは違う事をなさっているのかも。けっこう激しい曲も多いみたいです。ライブはかなり濃い。もう少し聴いてみよう。とにかく新しいバンドの発見。記録しておきましょう

このバンドはアメリカでもiTunesで曲が買えます。アルバムのタイトルがZazen BoysII, III, 4とシンプルでピーター・ガブリエルのようだ。5枚目はなぜか「すとーりーず」。
https://itunes.apple.com/us/artist/zazen-boys/id74456038



2017年5月25日木曜日

Casiopea - Twinkle Wing (1980)



煌めくキーボード・向谷実!

 

Casiopea - Twinkle Wing (1980)

 Album:  MAKE UP CITY
Release:  Nov. 21, 1980
℗ 1980 Sony Music Direct(Japan)Inc.

 

そしてまた戻ってくるCasiopeaSun Sunを聴くたびに邪魔が入ってCD1枚聴き終われない…。また思うところあって前の方のCDを聴いてチェックしたりもする。そんな風にCasiopeaのアルバムを何度か聴いてきてだんだんわかってきたことがある。海亀はCasiopeaは最初の3枚のスタジオアルバムが好きだ。←おっと前にも書いてたわね。
 
ライブはどの時代もいいけれど…しかしそれは彼らがライブバンドとして素晴らしかったから。じゃあ楽曲は?スタイルは?となると私は初期のCasiopeaがいい。
 
 
アルバム1枚目と2枚目はドラムが佐々木隆さん。3枚目からドラムが佐々木さんから神保彰さんに替わる。まさかそれだけで音が変わったわけではないとは思うけれど、その辺りでCasiopeaのスタイルも変わったのかも。1枚目Casiopea2枚目Super Flightは本当にいい。後の歌謡フュージョンに比べるとずっとジャズっぽい。アレンジも何が出てくるかわからない面白さがある。3枚目Make Up Cityでドラムが神保さんになり全体の音も洗練されてきたように感じるけれど、このアルバムもいい。
 
問題はその後。Eyes Of The Mind』で過去の曲を作り変えたのは大変問題。オリジナルの方が全然いい。大改悪。あのアルバムでの「Asayake」「Black Joke」は悲しいぞ。「Asayake」は全く踊れない。「Black Joke」はダラダラ最低。リズムも整理整頓され過ぎてつまらん。オリジナルのサルサアサヤケを返せ!怒  そしてCross Pointからスタイルが変わった。リズムは単調。いい感じの横揺れ感が無くなった。そしてその後に続く歌謡フュージョン時代…。
 
まあそんな話はいい。バンドは変わっていくものだ。時代が変わればバンドの音も変わる。
 
 
そんなことよりもCasiopeaの初期の向谷実さんの話をしよう。今回Casiopeaを聴いて何よりも印象に残ったのは初期の頃の向谷さんのキーボード。初期のCasiopeaは向谷さんのキーボードはキラキラと宝石のようだ。
 
特に2枚目Super Flightの「Take Me」「Flying」「Dune」「Sailing Alone」…それぞれにいいキーボードのソロが入っている。この時向谷さんは22歳~23歳。すごいです。驚愕。センスがいい。
 
3枚目Make Up Cityからのこの曲Twinkle Wingsはほぼキーボードの曲。傑作。作曲は野呂さん。音のキレが気持ちいい。踊りたくなるキーボード。向谷さんは24歳。このアルバムではこれ以外にも「Life Game」のソロがいい。
 
 
Casiopea初期、海亀は中学生だったんだけれど、当時リアルタイムで彼らの音楽を聴いていたら理解できなかったかもしれないとも思う。子供にはこんなに大人でセンスのいいインストのアルバムは難しかっただろう。40歳を過ぎて多少ジャズやフュージョンを齧った後だからわかる…Casiopeaの初期はいい。本当にいい。メンバーの年齢を考えると信じられないほどいい。今回またCasiopeaを再発見できてよかった。


Casiopea - Halle (1985)
Casiopea - Twinkle Wing (1980)
Casiopea - Black Joke (1979)
Casiopea - Time Limit (1979)
Casiopea - Domino Line (1981)