能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2017年5月25日木曜日

Casiopea - Twinkle Wing (1980)



煌めくキーボード・向谷実!

 

Casiopea - Twinkle Wing (1980)

 Album:  MAKE UP CITY
Release:  Nov. 21, 1980
℗ 1980 Sony Music Direct(Japan)Inc.

 

そしてまた戻ってくるCasiopeaSun Sunを聴くたびに邪魔が入ってCD1枚聴き終われない…。また思うところあって前の方のCDを聴いてチェックしたりもする。そんな風にCasiopeaのアルバムを何度か聴いてきてだんだんわかってきたことがある。海亀はCasiopeaは最初の3枚のスタジオアルバムが好きだ。←おっと前にも書いてたわね。
 
ライブはどの時代もいいけれど…しかしそれは彼らがライブバンドとして素晴らしかったから。じゃあ楽曲は?スタイルは?となると私は初期のCasiopeaがいい。
 
 
アルバム1枚目と2枚目はドラムが佐々木隆さん。3枚目からドラムが佐々木さんから神保彰さんに替わる。まさかそれだけで音が変わったわけではないとは思うけれど、その辺りでCasiopeaのスタイルも変わったのかも。1枚目Casiopea2枚目Super Flightは本当にいい。後の歌謡フュージョンに比べるとずっとジャズっぽい。アレンジも何が出てくるかわからない面白さがある。3枚目Make Up Cityでドラムが神保さんになり全体の音も洗練されてきたように感じるけれど、このアルバムもいい。
 
問題はその後。Eyes Of The Mind』で過去の曲を作り変えたのは大変問題。オリジナルの方が全然いい。大改悪。あのアルバムでの「Asayake」「Black Joke」は悲しいぞ。「Asayake」は全く踊れない。「Black Joke」はダラダラ最低。リズムも整理整頓され過ぎてつまらん。オリジナルのサルサアサヤケを返せ!怒  そしてCross Pointからスタイルが変わった。リズムは単調。いい感じの横揺れ感が無くなった。そしてその後に続く歌謡フュージョン時代…。
 
まあそんな話はいい。バンドは変わっていくものだ。時代が変わればバンドの音も変わる。
 
 
そんなことよりもCasiopeaの初期の向谷実さんの話をしよう。今回Casiopeaを聴いて何よりも印象に残ったのは初期の頃の向谷さんのキーボード。初期のCasiopeaは向谷さんのキーボードはキラキラと宝石のようだ。
 
特に2枚目Super Flightの「Take Me」「Flying」「Dune」「Sailing Alone」…それぞれにいいキーボードのソロが入っている。この時向谷さんは22歳~23歳。すごいです。驚愕。センスがいい。
 
3枚目Make Up Cityからのこの曲Twinkle Wingsはほぼキーボードの曲。傑作。作曲は野呂さん。音のキレが気持ちいい。踊りたくなるキーボード。向谷さんは24歳。このアルバムではこれ以外にも「Life Game」のソロがいい。
 
 
Casiopea初期、海亀は中学生だったんだけれど、当時リアルタイムで彼らの音楽を聴いていたら理解できなかったかもしれないとも思う。子供にはこんなに大人でセンスのいいインストのアルバムは難しかっただろう。40歳を過ぎて多少ジャズやフュージョンを齧った後だからわかる…Casiopeaの初期はいい。本当にいい。メンバーの年齢を考えると信じられないほどいい。今回またCasiopeaを再発見できてよかった。


Casiopea - Halle (1985)
Casiopea - Twinkle Wing (1980)
Casiopea - Black Joke (1979)
Casiopea - Time Limit (1979)
Casiopea - Domino Line (1981)