能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2024年6月30日日曜日

ハワイのフルーツLongan/龍眼/ロンガン/リュウガン・そしてフルーツを考える



昨日スーパーに行ったらローカルのフルーツのコーナーにこれがあった。Longanだそうだ。龍の目と書く。これ、以前ネットで見たかも。ハワイのローカルな果物だそうだ。買ってみようか。どうかな~…これたぶんライチの親戚ですね。私は昔ライチの生を食べた時にあまり好きではなかった。このバッグは大きい。もし嫌いだったらどうしよう。ちょっと迷ったけれど…しかし今回は好奇心の方が勝った。

買ってきました。
このバッグはほぼ1kg。大きいですね。
中を出してみるとこういう大きさ。クルミより少し小さいくらい。
皮がゴワゴワして硬いのでナイフを使った。
一旦皮に傷を入れたらあとは手で剥ける。
なんかグミみたいな半透明のものが出てきました。
半透明。
果肉をナイフで半分に切ったら真ん中にピカピカの黒いタネ。綺麗。…これが回りの白と共に龍の目に見える意味だそうです。
つやつやピカピカのタネ。

味は…

一瞬「やっぱこれ嫌いかな…と思った笑。ライチと同じ種類ですね。ライチより少し弾力があるかな。味は甘い。薄い甘さ。少し酸味。ちょっと妙な癖がある。なんだか生臭いかも。味は悪くないけど。これが初めて食べるロンガンの正直な第一印象。


…南国に住んで思ったことがある。トロピカルフルーツってちょっと癖がありますよね。どのフルーツもそう。温帯の日本で桃や梨やリンゴを食べて育った者には、どのトロピカルフルーツもほんの少し「ん?」と思う印象がある。

たとえばパパイヤ。熟さない青いものは野菜としてさっぱりと美味しいけれど、オレンジ色に熟して甘いパパイヤはほんの少しぷんと臭い。マンゴーもほんの少しぷんとする。パイナップルはジュースの刺激が強くて口の中がひりひりする。パッションフルーツ/リリコイは超酸っぱくて青臭い。ドラゴンフルーツは味が薄い?(暫く食べていないな) 旦那Aが大好きなアップルバナナはバナナにしては酸っぱい。アボカドも濃厚。もちろん全部それなりにおいしい…のだけれど、ちょっとだけ「ん?」って思う瞬間がありません?南国のフルーツ。

南国の元気なエネルギーとか台地のエネルギーを沢山吸い取って実るトロピカル・フルーツは、温帯に育った者には少し刺激が強いのではないかと思った。


このロンガンもそんな感じよ。ちょっと妙な味。ライチに似ている。私が最初にライチを食べたときは期待し過ぎだったと思う。…「楊貴妃が好んだライチ」と聞けば「それはとても美味しいのだろう」と期待しすぎた。そしたら甘くもなく酸味も薄く…なんか味が薄い?ちょっと生臭い?そのような印象だったと思う。まぁライチが目の前にあっても手を出さないかなと思った。ロンガンも似てますね。ちょっと臭い。でも…もしかしたらライチよりおいしいかも。


庭仕事から帰ってきた旦那Aにも食べさせてみた。「どお?」「うん…おいしいよ、おいしい、おいしー」と2、3個続けて食べた。「あ、それならさぁ、これどんどん食べてよ、私こんなに沢山(1kg)食べられないと思う。デザートみたいに食後まで待ってるんじゃなくて間食としてスナックみたいにどんどん食べてよ。身体にもいいらしいよ」「うんいいよ、おいしいよこれ」…へ~旦那Aは美味しいらしい。よかったよかった。


それじゃあ私の好きなフルーツとは?…私このブログで以前にも(そもそも)フルーツがあまり好きではないと書いたような気がする。しかし何の違和感もなく美味しいと思うのは「桃」です。日本の夏の白桃です。あれは世界最高に美味しい。掌を満たす程の大きさの大きな白桃。いい香り。素敵な触り心地。熟していて薄皮を手でつまんで上から下につるーんと剥ける白桃。そしてその美しい桃にガブリと齧りつく。歯を立てればジュースがじわじわと溢れる。果肉に歯を沈みこませると上品な香りと甘さが口に広がる。ああ…白桃。あれがね…ハワイにいると食べられない。

それからラズベリーはかなり好き。洋ナシもスキ。…他はリンゴもオレンジも普通に好きだけれど。あ、今フルーツにわくわくしない理由のひとつは昔の日本のフルーツが美味し過ぎたというのがあると思う。そうだ、日本の巨峰は感動するほどおいしい。あれもつるんと皮を剥いてぷるんと食べたい。あれほど美味しいブドウはアメリカにはないです。日本だけ。日本のイチゴも世界最高。生で食べるフルーツは日本がいい。世界一おいしい。

日本のフルーツが美味しすぎるのだわ。そうだわ。そしてハワイは…トロピカル・フルーツの生な荒々しさ…南国のフルーツのエネルギーが濃厚すぎて「飽きる」というのもあるかも。パイナップルなんて安く食べられるのに飽きてしまいました。

トロピカルフルーツはエネルギーが大きいので、食べる人間もしっかりと対峙しなければならないような感じがある。パイナップルは大きな包丁を出してきて「やっつける」という感じ。周り中ジュースだらけにしながらパイナップルをやっつけて「どうだ、まいったか」と言う。マンゴーも香りの強い甘いジュースで手がベタベタになるのを我慢してカットする。パパイアはあの真ん中のキャビアを掻き出すめんどくさい作業がある。そう、トロピカルフルーツは真剣に対峙しなければならぬ。温帯地域で育った人間には、トロピカルフルーツと向き合うのは戦いのようだ。気合を入れて向き合わなければならない。だからちょっとめんどくさいなと思う。


それを思えば…このロンガンは比較的食べやすい。これ、バッグに入れたままにせずに、あらかじめ洗ってテーブルに出せる器に入れて、いつでも食べたいときに器ごと冷蔵庫から出してちょっとひとつ、ちょっとふたつ…と食べれば、気楽に食べられるお手軽フルーツになるかも。


ロンガンは…珍しいフルーツだと勢い込んで真剣に対峙するとちょっとがっかりする地味な味かもしれない。しかし例えば会話の友…みたいな感じで気負わずに誰かと雑談をしながらカジュアルに口に入れるフルーツとしては結構便利なフルーツかも。美味しいかどうかは真面目に考えない方がいい。あまり気負わずに食べたほうが美味しく感じるかも。

そんなわけで、今ロンガンはシーズンだそうで。とりあえずうちは1kgのロンガンを食べてみようと思います。多すぎたらそのまま冷凍してもいいらしい。

これ食べ方のコツをつかめば、毎年シーズン中に1度は食べるフルーツとして生活に馴染むかもしれません。もう少し食べてみます。


え…今調べたら結構高かった。ぇええええええええびっくり。安いと思ってた。お店のラベルに出ていた値段は1ポンド(453 g)の値段で、私はそれを全部の値段だと思ったらしい。ひゃ~これ2ポンドの袋なので倍の値段だった。うわ~そんな値段なら買わない…なんだなんだなんだなんだ…。半分の量で売って欲しい。