能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2021年12月20日月曜日

米ドラマHBO Max『And Just Like That...』(2021) Episode 1 & 2:50代・女リアル?






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『And Just Like That...』 (2021)
TV Mini Series/米/カラー
/約42 - 44分・全10話/
制作:Michael Patrick King, Darren Star』
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米のサブスクのサービス HBO Maxでリリースされているドラマ。12月9日公開スタート。うちはHBO Maxに入っていないので見る事が出来ないのだけれど、ドラマのプロモーション用に第1話2話がテレビのHBOチャンネルでフリー放送されているのを発見。録画して視聴。


このドラマ、かの有名な『Sex and the City』のその後の話。
女性達は50代半ば。

元々の『Sex and the City』は、1998年から2004年までの6シーズン。当時のニューヨークの30代半ばの裕福な女性達の日々を描いて大人気だったドラマ。主演のサラ・ジェシカ・パーカーが1965年生まれなので、メインの4人の女性達もだいたいそれぐらいの年齢…2000年頃の時点で皆35歳前後だろうか。

彼女達は皆それぞれ仕事もしっかりと…恋も盛んなニューヨーカーの裕福な女性達。スタイリッシュでハイソな生活を謳歌する自立したニューヨークの女性達のドラマは世界中で大ヒット。私もシーズン3か4ぐらいから見ていた。

このドラマは、最初は30代の女性達の自由なセックスライフが主題だったらしいが(私は見ていない)、シーズンが進むにつれて30代の女性のリアリティを描くようになった

派手な生活をする美しいニューヨークの女性達も、30代後半には己の年齢を気にするようになる。独身女性の孤独と老いへの恐れ。母になる者もいれば、大病を患うものもいる…そんなリアルな30代後半の女性達のストーリーは、描かれたキャラクター達が私と同世代だったこともあって実に面白かった。毎週真剣に見た。このドラマの女性達と共に笑い、心配し、恐れ、時には涙した。心震えた。

2000年頃のニューヨークの成功した女性達。
(1980年代ヤッピーの時代の男達に15年ほど遅れて)2000年当時30代半ばの彼女達は、物欲と性欲を満たし人生を自由に楽しんでいるように見えた。派手なニューヨーカーの女性達のドラマは見て楽しかった。


そんな彼女達が2021年、50代の中年になった。


さて、どうしよう。HBO Maxをサブスクするつもりはないし(Netflixで十分だ)、いつかHBOのテレビチャンネルに降りてくる事を希望するしかないが、私はいつこのドラマを全10話見ることができるのだろう?

今は私はプロモ用に公開された1話と2話しか見ていない。だからあまり一方的に批評を決定してしまうわけにもいかないのだろう。



しかし…これは…、結構イタいね。イタタタタタタ…。結構キツイ

…と思ったのは第1話。オリジナルのメインの4人のうち、一人欠けた3人でストーリーは始まる。一番明るくて派手で面白いサマンサはロンドンにいるそうだ。


さてこの3人、どうやら全く変わっていません。ノリが以前と同じ。ミランダは30年間勤めた仕事を辞めて大学院に通う学生。シャーロットはティーンの女の子2人のお母さん。キャリーは子無しの既婚(夫は‘BIG’)で、時々若者向けの性情報ポッドキャストに参加。それぞれ活き活きとやっているように見えるけれど…、

(…最初からとってつけたような薄っぺらい台詞の脚本…不自然すぎて耳を疑う。そんな会話をする中年夫婦はいねぇよ…気持ち悪いわ…はとりあえずおいといて…)

現在50代半ばの彼女達、実はどうやら年をとり過ぎて、今の時代や若い世代の人々の常識やスタンダードについていけず、度々違和感を感じたり、居心地悪くなったりしている様子。


そうなのだ。時代は変わったのですよ。今はもうマノロの靴やエルメスのバッグを集めてニヤニヤする時代ではないのかもしれません。ニューヨークでさえそうなのかもしれないのだな…。 シャーロットの娘は綺麗なブランド物のドレスを着たがらないし、街の人々の服装も以前よりカジュアルでクリエイティブ。それに彼女達の周りには以前よりももっと様々な人種や多様な性的指向の人々も存在している。

たぶんそれらの描写は、今のBLM運動sustainability志向LGBTQの一般化(知識上では)や、#MeTooなどなどを反映し、今の50代の彼女達の違和感や戸惑いを通して、今の時代は変わったのだ…2000年頃とは違うのだと強調しているのだろうと思う。 しかしそれにしても私と同世代の50代の彼女達が、それらの「今のスタンダード」に対して妙なリアクションをするのも不自然に思える。

ミランダはなぜ、ブレイドの髪の女性を見てバリバリに(反)偏見的な反応をするのか?…BLMの時代に「正しい白人」であろうとして過剰反応をする姿が大変見苦しく不自然。 なぜキャリーはポッドキャストで露骨な性テーマの会話に戸惑うのか?…自分が出る番組の傾向ぐらい事前にわかっているだろうに(ノリに付き合えないのなら参加しなくてもよい)。 なぜ彼女達は今の2021年の時代に、いかにも20年前からそのまま抜け出してきたようなぎこちない反応をしているのだろう? おかしくないか? 特にミランダの人種に対するリアクションはかなり不快で驚く。

50代半ばの彼女達は今の世の中に馴染んでいないのだろうか? それはおかしい。彼女達はあのニューヨークに長年住み続けている女性達なのだ。それに今は『RuPaul's Drag Race』が人気番組の時代じゃないか。なぜだ。なぜ彼女達はそんなに時代遅れに見えるのだろう?…なぜ彼女達は今の時代に必死に追いつこうとしている…無理をしているように見えてしまっているだろう?


人間は、20年間全く変わらないものではないと思うぞ。好みも意識も変わる。
それに人間50代半ばにもなったら少しは落ち着くものではないか。


例えば(自分語りで申し訳ないが)…私にとって、人種とは…LGBTQとは…なんだろう。もう今は全く違和感のない当たり前のこと。みんな違ってあたりまえ。

それからなによりもモノに対する意識が変わった。2000年ぐらいまでは私の中にも確かに存在したConsumerism/コンシューマリズム/消費主義的な志向も、今はほぼなくなった。そのほうが意識が高くてお洒落だからとか…そういうことではなくて、

ただ私は年を取った

それだけの話。

バッグ、ドレス、靴…嫌いじゃないけれどもう必要を感じない。物欲が極端に減った。特にこのコロナでモノに対する意識は180度ぐらい変わった気がする。

必要の無い物はいらない

そうなのだ。いやミニマリズムとか…そういうつもりではないけれど、物欲が減ったのはまず私が年を取ったからだろうと思う。 


それは私だけではない。おそらく世の中もそちらの方向に向かっている。「sustainable云々…志向」などなど…無駄な消費を止めてモノを大切にする生き方は、今の若い人達にはもっとあたりまえのことになっている。若い人達は私達の世代に比べてもっと環境に対する意識も高いと思う。

あらためてこのドラマを見て、『Sex and the City』の女性達の世代…1965年前後生まれの世代が謳歌した1980年代1990年代の消費主義と、都会ならではの「見栄の文化」がいかに古臭く見えるのかにも驚いた。

無駄はいらない。 今の若い世代の人達はもっと現実的に自分達の将来を考え、思慮深く彼らの未来をもっといいものに…気持ちよく暮らせる時代しようと皆が健全な意識を持っているのではないか。時代は変わってきている。

あ~そうか…インスタの「映え…文化」「インフルエンサー文化」あれは今も「見栄の文化」だな。若者も人それぞれか…。

(考え始めたらわからなくなってきた。私の勘違いかもしれぬ)



ともかく、そんなわけで20年前とちっとも変わらない50代後半の白人のリッチな有閑おばさんたち3人を見て、なんだか正直ゲンナリしたのはしょうがない。それは時代が…私が変わったからなのだろう。


しかしこれは制作側が意図したものかもしれません。とりあえず、第1話で…お洒落で相変わらず浮き足立ったおばちゃん達を見せて「彼女達はまだ同じ事をやってるのか」と視聴者たちを呆れさせ、その後でどっかーんと爆弾を落とす。第1話の最後。びっくりですよ。こわいわ。マジ。

というわけで、第2話から急にトーンが変わった(もちろんキャリーはキャリーだからスタイルを諦めるはずは無いけれど)。 しかしドラマとしては掴みが上手い。これは続きが見たいですもん。しかしこれからどうなるんですかね。私はいつこのドラマの続きが見れるようになるのだろう。


いろいろ書きましたけど、年を取ると、以前は「良」と思っていたものに全く魅力を感じなくなるというのもあるのだな…と思わされた。この同世代の女性達のその後、見たいかな。彼女達は変わるのか?どうだろう。 きっとキャリーはまた新しい恋人を見つけるんだろうな。そういうドラマですよね。しかし女55歳。どうなのよ。人間のエネルギーにも限りがあるだろう。元気じゃなきゃ恋もできないだろう。恋愛が肉体ばかりのものだとも思わないが、しかしキャリーさんは男性に知性や落ち着きを求める人でもないだろうし。だからどうなるのだろう。そのあたりを、できるなら事細かにリアルに描いてほしいと思った。


年と取るって、人間みんなに平等に訪れて、みんなそれぞれ初めての経験。だからみんな戸惑ったり苦しんだり、諦めたり、かえって自由になったり、ふっきれたり…いろんな形の老い方があると思う。55歳ぐらいなら、もう一度花を咲かせるもよし。達観して仙人になるもよし。 みんなそれぞれの女性の老い方を見せてほしいと思う。いつか第3話以降が見れる日まで楽しみに。

彼女達の派手なカラフルなドレスはちょっといいな。
私も派手な色が着たいね。



2021年12月16日木曜日

お猫様H:きみが嬉しければ



それでよし
きみが幸せならば
すべてよし
人間もしあわせ





2021年12月14日火曜日

BBC 『HARD TALK』作家ポール・オースター「読書について」



今でもテレビはよく見るほうだと思うのだけれど、それでもアメリカに来てからライブで流れるテレビ番組を受動的に見ることはほぼなくなった。たいていは、見たい番組、面白そうな番組を事前に見つけて録画機に予約して見る。

そんななかで最近録画するようになったBBC World Newsチャンネルの『HARD TALK』シリーズ。英国人らしいキツいインタビューアー・Stephen Sackur氏が好きなようにやってるインタビュー・ショー。政治家を追いつめることもあれば、芸術家と楽しい時間を過ごすこともある。時々面白いインタビューがあったりもする。

そんななかで最近見たインタビュー。作家のポール・オースター/Paul Auster氏が本や読書について語っていた言葉が素敵だったので記録する。最初の放送は2021年12月5日。


オースター氏のことは知らなかった。本も読んだことがない。全く知らない…と思ったのだけれど、彼は1995年の映画『Smoke』『Blue in the Face』の脚本を書いた方なのですね。いい映画だった。特に『Blue in the Face』はお洒落な映画だった。そういえばあの映画にはRuPaulさんやMadonnaも出ていた。


それにしても最近は本を読んでいない。年を取ると本が読めなくなるのか。それとも落ち着いて座って本を読めなくなったのは、便利なデジタル・ディバイスのせいなのか。 家には沢山の積読(つんどく)の本があるのだけれど、もう私が死ぬまでに読めないんじゃないかと思い始めた。なんとかしなきゃ。どうしたのだろう…昔はよく本を読んでいたのに…。

このオースターさんが語っている読書の素晴らしさも理解できるだけに、なんとかしなきゃなと思った。


それではオースター氏の言葉。書き起こした。

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A book is read by one person at a time.  And the book, in spite of everything, it's the only ....a novel, for example, is the only place I think in the human world, where two stranger can meet on terms of absolute intimacy.

And that space that is created in the book is something very beautiful and precious.   And whether ten people read the book or 10,000 people read the book or ten million people read the book, it doesn't matter.  The person reading it is alone with the writer.  And the two of you, the reader and the writer are creating the book together.   And every reader reads a different book.  This is what's so beautiful about it.  We all bring our own lives, our own sufferings, our own joys, our past to whatever it is we encounter in the world, and nothing never more so than when we 're encountering art, and particularly literature, which requires time.   I can look at the paintings on the wall in a glance and see what's there.   But if I pick up the 750 page book, no, I can't take it all in at once.   I have to give it time.  And that time is the beautiful thing about it.

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本はたった一人で読むもの。本とは…様々な事柄の中でも…たったひとつの…、「小説」…例えばね…、それは人の世界で唯一の…見知らぬ者同士のふたりが、完全な親密さの中で出会う事が出来る場所なのです

そして本の中に創作されたそのスペースは、とても美しく貴重なものです。(例えば)10人の人が本を読んたとしても、1万人の人が読んでも、1千万人の人が読んでもそれは関係ない。  本を読む人は作家と二人きりになる。そしてそのふたり…読者と作家は、本を共に創作しているのです。だから全ての読者達は、それぞれ個々に違う本を読むことになる。それはとても美しいものです。 私達は皆、自分の人生、個々の苦労、それぞれの喜び、それぞれの過去から何事であれ…私達が世界で遭遇する事柄を思い起こします。それは何にも増して私達が芸術に触れるときに…特に時間が必要な文学に出会うときにね。(例えば)壁の絵を一目で見て、私にはすぐに何があるのかがわかります。 しかしもし私が750ページの本を手に取ったら、いや、それをすぐに理解することはできませんよね。私はそれ(本)に時間をかけなければいけない。その時間こそが美しいものなのです。

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読書とは、作家と読者がふたりきりで沈黙の中で会話をしながら親密に「その世界」をつくりあげる作業。そのプロセスにかかる時間が美しいものだとおっしゃってます。ああ…ほんとにそうだわ。本を読む楽しみとはそういうことですね。

そしてその作業を経てそれぞれの読者が作家と共につくりあげるものは、それぞれ皆違っていて、どれひとつとして同じものはない。

このオースターさんの言葉…読書への想いそのものが美しい。素敵な方です。



2021年12月13日月曜日

Sammy Porter, Karen Harding – Celebrate (2021)



良曲



Sammy Porter, Karen Harding – Celebrate (2021)
Celebrate – Single
Sammy Porter and Karen Harding
Released: October 29, 2021
℗ 2021 Insanity Records / Sony Music Entertainment UK Limited under exclusive license from Speakerbox Recordings limited


気持ちのいい曲。キーボードが今どき。


★Karen Harding
1991年生まれの英国のシンガー・ソングライター。カレンさんの曲をとりあげるのは2回目ですね。彼女も英国のタレント発掘ショー『The X Factor』でスカウトされたらしいのだけれど、英国はこういうテレビ番組から出て来たシンガーが多いです。

★Sammy Porter
1987年生まれのロンドンのDJ/producer。彼のSNSのページはいくつか出てくるのですがプロフィールは見つけられなかった。これからのお方かな。



Celebrate
Sammy Porter, Karen Harding
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いい場所 いい時間
星は並んで ベイビー私達輝いてる
明日を目覚めさせることもできる
完璧なタイミング あなたと私だけ 私達は

今を生きてる
集中して
どうでもいいの あなたと一緒なら
過去と未来は
ただの幻
だからこの場所で 今

お祝いしたい
あなたと祝いたい
私達の最後の夜
私達の最後の夜みたいに

お祝いしたい
あなたと祝いたい
私達の最後の夜
人生の最後の夜みたいに


待ちきれない 運命だと思う
私の誕生日じゃないけど でも私のやり方で
しっかりとつかんで  離さない
だって全ての小さな事が 大きな事を作り出すから

今を生きてる
集中して
どうでもいいの あなたと一緒なら
過去と未来は
ただの幻
だからこの場所で 今

お祝いしたい
あなたと祝いたい
私達の最後の夜みたいに
私達の最後の夜

お祝いしたい
あなたと祝いたい
私達の最後の夜みたい
人生の最後の夜みたいに

Celebrate
(repeat)

お祝いしたい
あなたと祝いたい
私達の最後の夜
私達の最後の夜みたいに

お祝いしたい
あなたと祝いたい
私達の最後の夜
人生の最後の夜みたいに

お祝いしたい (Oh-oh)
お祝いしたい
(私達の最後の夜みたい)
お祝い
お祝いしたい
(人生の最後の夜みたいに)

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Songwriters: Robert Michael Nelson Harvey / Charlotte Jane Haining / Lewis Daniel Thompson / Sam Johnson Porter / Karen Ruth Harding








2021年12月11日土曜日

村雨くんと世良さんの歌…『カムカムエブリバディ』第6週 30話



ずいぶんストーリーが進みました。時代も流れて第6週は1948年。終戦から3年が過ぎた。

安子ちゃんは、一旦雉真家を出て大阪で商売を始めるものの、事故に遭い、また岡山の雉真家に娘のるいとともに暮らすことになる。それでも橘家の再興をあきらめられず、安子は一人、商店街に出ておはぎの行商をする。そこでアメリカ・進駐軍の将校ロバート・ローズウッドと出会う。 そこで今まで独学をしていた英語を使いロバートと会話。米軍のクラブに呼ばれてその豊かさに圧倒される。


この30話のパーティーでの安子ちゃん/上白石萌音さんは、台詞の無い長いシーンを表情で演技。まぁ~この女優さんは上手いわ。「きよしこの夜」を聴いて歌に引き寄せられ、「Sunny Side Of The Street」を聴いて涙ぐみ…。台詞でも言ってましたが…複雑な混乱した気持ちを涙目のうるうるの表情がよくあらわしてました。彼女の中で色んな想いがぐるぐる回って言葉を無くしている感じでしょうか。うまいねぇ。


しかしそれにしても、村雨辰剛さんがアメリカ人将校とは驚きだ。スウェーデン人がアメリカ人を演じて、アメリカ訛りの英語と日本語を喋るって…相当高度な演技をしてますよねぇ。それは例えるなら…日本人の俳優さんが、アメリカのテレビドラマに出て、広東語と広東語訛りの英語を喋る香港人を演じるような…そんな事をしてるわけですよね。複雑だわ。村雨さんはNHKのガーデニングのテレビに出ているのをお見かけしましたが、あまりに日本語が上手すぎて不思議なくらい。

このドラマの設定では、安子ちゃんと仲よくなるのかな? そういえば変な話ですけど…村雨さんと稔君の松村北斗さんとは、人種が違うだけでお顔のタイプは結構似ているかも…と思ってしまった。松村北斗さんのお顔をゴツゴツと西洋人にすると村雨さんみたいなお顔になるのではないか笑。お二人ともうす~い顔。…たとえば濃いアル・パチーノとかスタローンとかとは全く違うお顔ですよね。面白い。さては…安子ちゃんのタイプなのか?


第4週で安子ちゃんが家族を失ってから、展開が結構早いです。朝ドラらしく結構すいすいと話が進む。そんなのも「朝ドラ」独特のテンポなのだろうなと思って見てます。

このアメリカ人将校ロバートさんの話ですが、結構夢物語かもなぁ。だって当時は、日本の娘さんがストリートでアメリカの軍人に話しかけられて、簡単にほいほいついて行く様な感じではないと思うのですよ。当時の日本の娘さんはアメリカ人の男は怖いと思う。大きくて恐ろしかったと思うのよ。このロバートさんともなんだか急に打ち解けていい雰囲気過ぎる。それに安子ちゃんも普段着でパーティー会場には入りづらいだろう…。ファンタジーだな。「朝ドラ」はそれでもいいのですけどね。


そして今回第30話の世良公則さんの
「On the Sunny Side of the Street」はボーナス! びっくりした。世良さんいいお声。味がある。なんか懐かしいわ。ちょっと興奮した。


あ~いそぉづっかしんの こっとんばんがぁ~
  だんんなぁ んたぁに 
    にっあっっさとぉいつも
~ぉまぁ ~えはぁ わっらっんのさぁ

んなっしい ん~なんぃ~  
  なっちぃ ったぁよぉおおおお…

…懐かしいね



2021年12月9日木曜日

Joel Corry - I Wish (feat. Mabel) (2021)



メイベルちゃんとコリーさん
これは売れるわ



Joel Corry - I Wish (feat. Mabel) (2021)
I Wish (feat. Mabel) – Single
Joel Corry
Released: October 29, 2021
Under exclusive licence to Warner Music UK Limited.
An Asylum Records release, ℗ 2021 Joel Corry Limited.



これは売れて当たり前。メイベルちゃんはもう有名だろうし、DJのJoel Corryさんも今よく売れてますよね。このコリーさんは曲を出すたびにチャートに上がってくる。ここ1、2年よく売れてます。ここで取り上げなかった曲も今までいくつかチャートに入ってました。売れっ子だな。

フレーズのリピートが多いですが、だからキャッチー。彼が出した今までの曲にもなんとなく似ている気がする。コリー節かな。

そしてそのコリー節のせいなのか、メイベルちゃんがメイベルちゃんらしく聴こえないのも面白い。彼女はもっとエスニックで粘っこいボーカルだと思うのだけれど、この曲のボーカルはさらっとしてますね。  コリー節に馴染んでる。



I Wish (feat. Mabel)
Joel Corry
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Doo-doo-doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
I wish, I wish あなたが私の名前を言うのを 聞けるならいいのに
I wish, I wish 私達 もう一回全部やりなおせればいいのに
I wish, I wish 私に後悔がなければいいのに
私が恋しがってるのはあなた yeah

だって私達のことを振り返るとき
私達 ほぼ完璧だった
でもタイミングが悪くて
私はあなたのことを もっと愛するべきだった
でも過去にはもう戻れないけど
あなたに今でも知っていてほしいの
私は昔の私じゃない no


あなたのことを毎日、毎晩考えてる
あなたは もっとスペースと時間が必要だと言った
あなたに 私がやったことは間違っていたと 知って欲しい
あなたの心を変えられればいいのに
I wish, I wish…だったらいいのに


I wish, I wish さよならをあんなに早く言わなければよかったのに
I wish, I wish 時間を取り戻せればいいのに
I wish, I wish 私達にあったもの全てを もっと大切にすればよかったのに
でもあなたよ 私が恋しがってるのは 

だって私達のことを振り返るとき
私達 ほぼ完璧だった
でもタイミングが悪くて
私はもっとあなたのことを 愛するべきだった
でも過去にはもう戻れないけど
あなたに今でも知っていてほしいの
私は昔の私じゃない no


あなたのことを毎日、毎晩考える
あなたは もっとスペースと時間が必要だと言った
あなたに 私がやったことは間違ってたと 知って欲しい
あなたの心を変えられればいいのに
I wish, I wish…だったらいいのに

Doo-doo-doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo, doo-doo-doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo, doo-doo-doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
あなたの心を変えられればいいのに
I wish, I wish…だったらいいのに


私それほど無理を言っているわけじゃない ベイビ(それほどじゃない)
あなたに信じてもらうために 私は何をすればいい?
もし2回めのチャンスがクレイジーだと思うのなら
それなら 私はどうなるのかわからない

あなたのことを毎日、毎晩考える
あなたは もっとスペースと時間が必要だと言った
あなたに 私がやったことは間違ってたと 知って欲しい(間違ってた)
あなたの心を変えられればいいのに
I wish, I wish…だったらいいのに


Doo-doo-doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo, doo-doo-doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo, doo-doo-doo-doo, doo-doo, doo-doo-doo
あなたの心を変えられればいいのに
I wish, I wish…だったらいいのに

あなたのことを毎日、毎晩考える
あなたは もっとスペースと時間が必要だと言った
あなたに 私がやったことは間違ってたと 知って欲しい
あなたの心を変えられるならいいのに
I wish, I wish…だったらいいのに

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Source: LyricFind
Songwriters: Aminata Kabba / Harlee Jayne Sudworth / Jess Glynn / Joel Corry / Lewis Thompson / Neave Applebaum / Paul Harris / Poppy Baskcomb / Robert Harvey / Uzoechi Emenike
I Wish lyrics © Warner Chappell Music, Inc, Minds on Fire Ltd, Sony/ATV Music Publishing LLC






2021年12月6日月曜日

米ドラマFX Networks『Impeachment: American Crime Story』(2021) シーズン3:事実は小説よりも奇なり・異様な政治茶番と女性達の怒り






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『Impeachment: American Crime Story』 (2021) 
TV Series-Season 3/米/カラー
/約42分・全10話/
制作:Scott Alexander, Larry Karaszewski, Sarah Burgess, Ryan Murphy 』
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久しぶりに気合の入ったドラマを見た。面白かった。

有名な「クリントン大統領のセックス・スキャンダル」…一般的にそう呼ばれている事件。

まずこのスキャンダルは、おそらく真面目なアメリカ国民にとっては「恥」なのだろう。現職の大統領が若い娘と不倫をし、その関係の詳細を白日の下に晒され…。普通の真面目なアメリカの中流階級の市民にとってこの事件は、もう二度と話題にしたくない「アメリカの恥」なのかもしれないと外国人の私は思う。アメリカの振り返りたくない恥…だからこのドラマはアメリカの真面目な市民にとって、公正な評価は難しいのではないか。

事実は小説よりも奇なり

まさにその通り。一般的にこの事件がそう呼ばれるように…上の文でも「セックス・スキャンダル」と書いたが、この一連のドタバタは、実は「クリントンの浮気」そのものが問題ではない…ということを私はこのドラマで初めて知った笑。



この事件がメディアに出るようになった頃、私は英国に移住してまだ数年目で、事の内容を詳しく知ることができなかった。メディアのこの事柄に関する記事もほとんど読まなかったし、たとえ読んだとしても当時の私の英語力では理解できなかっただろうと思う。ただ人々の会話には上っていたので多少の事柄は聞いていたが、私はてっきりクリントン氏が若い女の子と不倫をしたから大問題なのだろうと誤解していた。そして「アメリカの大統領は不倫も出来ないのか。不倫ぐらいでそんなにおおごとになるなんて、アメリカって厳しいね」などと、間違った解釈をしていた。

時の世界一の権力者が小娘と不倫をするだけで大問題なの????



実際の問題とは…、

現大統領のクリントン氏が、過去の女性(ポーラ・ジョーンズ)のセクハラ問題での裁判で、証人として呼ばれた別の女性(モニカ・ルインスキー)との現行の関係を問われ、「やっていない」と宣誓供述で嘘を述べ、「いや嘘をついているだろう」と問われれば、「その行為はジョーンズとの裁判で定義された性行為の定義には入らない」などと、みっともなくさんざん屁理屈をこねたあげく、結局…決定的な証拠(ドレス)を提出されて、その関係を認め司法妨害罪偽証罪(法律により宣誓した証人が虚偽の陳述(供述)をすること)…を問われ、下院で弾劾/Impeachment が実施されるまでに至った事件。このドラマはその経過を再現したもの。ちなみにクリントン氏は上院で無罪になり大統領の職を満期まで務めた。



問題は大統領の偽証罪だった。う~ん…それにしても厳しいな。宣誓ををしたら何事も絶対に事実を言わねばならない、嘘の供述をしたら逮捕されて刑務所行きになる…ということも、私は恥ずかしながら初めて知った。偽証罪は大問題で、それを現職の大統領がやった。それが問題。


ここで一応書いておかねばならぬだろう

大統領の「不倫」は犯罪ではない


ただクリントン氏の運が悪かったのは、その偽証罪を問われた内容が…若い女性とのお楽しみだった…という。かっこわるい笑。 



いや…そもそもおかしいのは、大統領の偽証罪を問う内容が、例えば大統領が企業から賄賂を受け取ったとか、どこかの国と裏取引をしていたとか…「政治家らしい嘘と罪」を問うためのものであるのならともかく、若い女の子との火遊びで「やったのか、やらなかったのか」の問いで、そんなどうでもいいことを暴くために、議会に雇われた独立検察官のチームが、国民の税金($52 million/約52億円~60億円くらい)を使い、長い時間(4年間)をかけ、FBI捜査官まで使ってとことん調べつくし、そして調べ出た結果(大統領と女性の性行為の生々しい詳細)を独立検察官のオフィスと議会が、公式なリポートとして誇らしげに世間に晒してしまう。

それがいかに

異常

なことだったのか。それがよくわかるドラマ。


クリントン氏にフェアであるように一応書いておこう。彼は非常に頭のいい人で、政治家としてもやり手のできる男だったと聞いている。もう私達には十分わかっていることだけれど…過去のどの大統領にも完璧な人物はいない。どの大統領も長所も短所もある皆と同じ人間なのだ。誠実であり過ぎれば政治力の弱い大統領かもしれないし、カリスマに溢れて強そうな大統領は、はたして危険な独裁者にもなりうる人物かもしれない。クリントン氏は歴代の大統領と比べても頭脳派の…悪くない大統領だったと聞いている。

しかしながらそんな彼は…どうしようもないほど女性にだらしがなかったのですよね。彼は心の底から女性にちやほやされるのが好きで、ご本人もチャーミングでカリスマに溢れ女性の扱いがうまいからモテて、病的なほどに女性といちゃいちゃするのがやめられない。英雄色を好む…彼もまた過去の時代に存在した人物で、まぁなんと言うか…今の常識だけでは一方的に彼をいいとも悪いとも言えないのかもしれないとも思う。ただ奥さんは大変。それにこの事件での彼はとにかくみっともなかった



このクリントンのスキャンダルの一連の大騒ぎのすごさは、
個人の小さな声から発した問題が、猛烈なスピードで追う者(独立検察官)と逃げる者(大統領)のエゴの戦い、同時にそれがアメリカの政治の戦いに変化していったことだろうか。

…信じられないようなドタバタ。…ありえないほどの偶然と、登場人物達それぞれの行動の意図しなかった結末。そしてまた、事を不必要に「おおごと」にしようとした「外野の者達(メディア)」にとっては…これ以上ありえないほど都合のいいタイミングが重なり続けて、結果…どこまでも大きく大きく、まるでバケモノのように膨れ上がった「大統領の浮気問題」。その肝心の大統領はみっともなくいい訳をして逃げ回り、周りの人々を傷つけ、失望させ、恥を晒し続けたという。

とんでもなく馬鹿げた茶番

まさに事実は小説よりも奇なり。



悪いのは、政治の派閥争い…現職の大統領を引き摺り下ろそうとする政敵(共和党)、その周りに群がるハイエナ達…弁護士、煽るメディア、権利活動家。そして無慈悲に女性達の尊厳を踏みにじり続ける「力のある者達」…独立検察官のチーム…のやり方と手口。

いつしか現職大統領の偽証罪を証明する戦いが、
大統領と独立検察官の醜いエゴの張り合い、になってくる。

どちらが勝つのか?

クリントンか、ケン・スターか?

そんなくだらない男の意地の張り合いに勝つために、独立検察官ケン・スターとそのチームは、リンダの録音テープとモニカの証言による「大統領と若い娘のお楽しみの内容」を事細かに調べつくし、それを白日の下に晒し晒し晒しつくす。そこに政敵とメディアのハイエナ達が群がって騒ぎ立てる。酷い。ひどい。本当にひどい。

私がこのドラマで一番の怒りを感じたのはケン・スターとそのチーム。国民の税金を使って何をやっているのだ。 それにそもそも彼等がこのルインスキーの件の前に調査をしていたビンス・フォスターの死の件や、ホワイトウォーター疑惑はどうなったのだろう?

そして自分の保身と、なによりも「奥さんが怖い」ために、嘘をつき続けたみっともない大統領ビル・クリントン。もし彼が最初に「私がやりました。ごめんなさい」と言っていれば、モニカやリンダやヒラリーはあれほど苦しむこともなかっただろうに。(それが可能だったのかどうか私にはよくわからないけれど)



そして傷ついた女性達

それがこのシーズン3の主題だろうか。

夫の欲により表舞台に引っ張り出され、彼女の「個人的な過去」が国を引っくり返すほどの大問題の引き金となった…ポーラ・ジョーンズ
(一般的に見て)大統領を陥れた浮気の相手/または権力者に利用された犠牲者。しかし事実は、大統領にただただ一途に恋をしていた若い女性…モニカ・ルインスキー
犯罪ギリギリの行動(会話の録音)で友人を売った(裏切り者)リンダ・トリップ。しかし彼女にも、権力者の悪を暴き正したい/不誠実な男を罰したい…という彼女なりの正義感があった。手段は最悪だったけれど
夫に裏切られ、激昂し、追いつめられ、それでも夫をサポートし続けた強いヒラリー・クリントン


このドラマをよく見てそれぞれの状況を理解すれば、これら4人の女性達を一方的に非難する者は少ないのではないかと思う。

このドラマの目的は、このドラマに登場する実在の女性達の苦難を克明に描くこと。彼女達は男達の抗争と政治の派閥争いの道具になり、メディアに翻弄、利用され、世間に傷つけられた。彼女達は全員が犠牲者であり、そこから立ち上がったサバイバー達でもある。このドラマは女性のためのドラマなのだろうと私は受け取った。


これほど事細かに、たった25年ほど前の事件を再現して、全体にバランスよく、当事者の女性達を誰も一面的な悪者には描かない。それぞれの女性達の立場と心を描き、視聴者が納得できるそれぞれの言い分を公正に描く。悪役とされるリンダ・トリップにさえ、彼女なりの正当な言い分がある。…誰も悪者ではない。その描き方の上手さに驚いた。

起こったことの全てをドラマで再現して善悪の判断は視聴者に委ねる。それが主旨だろう。しっかり作りこんで最初から最後まで手を抜かない…制作者側の熱意を感じる。



そしてだからこそ度々描かれる女性達の怒り(見事な脚本)。

女性達の沢山の怒り。沢山の怒鳴り声。絶叫。 第8話のヒラリーの激昂に大きな拍手をし、第9話のモニカの涙に共に泣き、第10話で明かされるリンダの正義に納得し、そして9話のポーラの夫への怒りに共にこぶしを振り上げる。

…そのような女性達の怒りの描写には、このドラマのもうひとつの主旨……男社会の中での女性の扱われ方…女性の尊厳のあり方について考えさせる意図もうかがえる。女性達が怒りの声を上げる…このドラマは今の #MeToo の時代の女性の目線を反映させたドラマでもありますね。今だから描けたドラマ。

私がこのドラマを見て、当時の権力者やメディア、公的オーソリティー全般のやり方に疑問を持ち、反感を覚え、また政治的な戦いに(都合のいいコマとして意図せずに)巻き込まれた女性達と共に泣き、怒り、その苦難に心を寄せるのであれば、おそらくこのドラマの制作の意図は達成されたのではないかと思う。


全編に渡って、法律関連の言葉は難しいし、一度見ただけではわかり辛かったが、ipadで言葉を調べながらゆっくりと二回目を見直したらますますストーリーに引き込まれた。ドラマとして最高に面白かった。こんなに必死になって理解しようとしたドラマは珍しいかも。


全体の構成は、

第1話 の冒頭に…1998年、モニカ・ルインスキーがFBIエージェントに拘束されるシーン。その後は、過去からそこに至るまでの経過が第6話まで細かに再現
第6話 で第1話の冒頭のオープニングをリピート、ストーリーはそこから面白くなる
第8話 ではクリントン氏とケン・スター独立検察官が対峙。夫ビルに怒りを爆発させるヒラリーに大きな拍手! ←このエピソードで傑作決定
第9話 のモニカ・ルインスキーの大陪審での証言。モニカ役のBeanie Feldsteinさん…彼女はいい女優さん。そしてポーラー・ジョーンズも夫に怒りを爆発させる
第10話 特別検察庁がスター・リポートを世間に晒す。そして下院での大統領の弾劾。それぞれの女性達のその後。リンダの正義感の理由

6話までは事件までの経過。見所は6話から。ストーリーがどんどんエスカレートしていく。


4人の女優さんたちが本当に素晴らしい。ものすごい力技。彼女達を見るだけでもこのドラマには価値がある。その力を引き出す上手い脚本。

政治のドラマ。そして女性に向けられたドラマ。脚本も演出も俳優さん達の演技も、全てが上質。ものすごいものを見た印象。



余談だが、私には法律関連の言葉の勉強になった。Impeachmentはトランプさん時代に聞いていたが、deposition、subpoena、perjury、grand jury、testimony、affidavit、indictmentなどなど…知らない言葉の勉強になった。


このドラマのエグゼクティブ・プロデューサーはライアン・マーフィー他。またエグゼクティブ・プロデューサーとメインのライターに Sarah Burgess。そしてモニカ・ルインスキーさんご本人がプロデューサーとして参加。彼女側のストーリーが描かれている。


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based on the book “A Vast Conspiracy: The Real Story of the Sex Scandal That Nearly Brought Down a President” by Jeffrey Toobin.

Executive producer: Scott Alexander
Executive producer: Larry Karaszewski
Executive producer: Ryan Murphy
Executive producer/writer: Sarah Burgess
Co-producer: Monica Lewinsky


CAST
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Sarah Paulson
as Linda Tripp
Beanie Feldstein as Monica Lewinsky
Annaleigh Ashford as Paula Jones

Edie Falco as Hillary Clinton
Clive Owen as President Bill Clinton

Dan Bakkedahl as Kenneth Starr
Darren Goldstein as Jackie Bennett
Colin Hanks as Mike Emmick