能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2021年1月12日火曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第33回「比叡山に棲む魔物」11月22日放送



兄と弟。映像がかっこいい。


あらすじ
1571年2月 四方を敵に囲まれ窮地に立たされる信長(染谷将太)。朝倉(ユースケ・サンタマリア)+浅井は比叡山に陣を構え降りてこない。光秀(長谷川博己)が和議の交渉に。延暦寺の覚恕(春風亭小朝)を紹介される。覚恕の身の上話…金や土地を奪う信長を許さないという。尾張では信長の弟・信興が一向宗に討たえる。信長は比叡山との和睦に帝/正親町天皇(坂東玉三郎)を頼ることにする。和睦が成立。都にしばらく平安が訪れる。1571年秋 信長は伊勢、近江の一向一揆軍と戦った後、比叡山の勢力を討つため山の麓に兵を結集させた。比叡山への攻撃開始。


ひゃ~ずいぶん遅れてしまった。なんとか追いつかなければ。今回は帝と比叡山の覚恕の話がメイン。兄/帝と弟/覚恕。比叡山を相手に苦戦する信長が帝に和睦の勅令を請う。

その前に光秀が比叡山を訪ねる。比叡山の覚恕は子供の頃から美しい兄に比べられ、恨みを抱いて生きてきた。幼少時に仏門に入り比叡山で天台座主となり権力を手に入れ富を蓄える。

一方は、富を蓄え権力と金で酒と女色に溺れる弟・覚恕をよく思っていない。覚恕は壊れた御所を直すこともしなかった。帝は信長と比叡山の和睦の勅令を出し信長を救う。 


朝倉義景
比叡山に陣を構える朝倉。この義景のユースケさんはかっこいいの。威厳のあるお声。何を考えているのかわからない怖い雰囲気の戦国武将。交渉にやってきた光秀に「お経を唱える者との戦に勝ち目はない。踏み潰しても地の底からいくらでも湧いてくる虫のようなもの。叡山も同じ。手ごわいぞ。この戦をとめたいなら覚恕様に跪けと信長に言え」と告げる。←これは本当ですね。宗教がらみの戦いに終わりがないのはいつの時代も同じ。

覚恕さん

覚恕
この覚恕の登場のシーンもカメラがかっこいいそして女性数名をはべらせ、暗い部屋の中の覚恕。赤い袈裟が綺麗。小朝さんは以前光秀をなさってましたね。今回は比叡山の高僧。小朝さんもいい雰囲気。今回の映像と演出は特に俳優さん達がかっこよく見えます。光と表情を捉える顔のアップが巧み。 
この覚恕さんは美しい玉三郎様/帝の弟で「私は醜いから…」と光秀に身の上話。その苦しみをバネに励み権力と金と土地を手に入れたと言う。その土地を奪う織田信長が憎い。また覚恕は幕府の摂津(片岡鶴太郎)とも繋がっていて、二人とも織田の排除で同意している。また彼は武田とも繋がっている。

玉様・帝


帝も弟覚恕のことをわかっているのね。富を蓄えながら御所の修理さえしなかった覚恕を批判。兄と弟の戦い。信長の和睦のリクエストを受け勅命を。ところで町医者の東庵となぜ碁を打てるのかは…東庵が、帝の子ども時代からの医者だったからなのですね。

信長
またまた彼は、帝に褒められた、皆褒めてくれる…と自分に言い聞かせるのだけれど…しかし彼はやっぱり自信が無い人なのね。そこで比叡山との和睦で帝を頼る事を思いつく。その後比叡山を攻撃。

筒井順慶と松永久秀
筒井順慶
(駿河太郎)が足利義昭(滝藤賢一)の養女を娶ることになった。その前祝いに呼ばれた松永久秀(吉田剛太郎)が怒る。幕府を離れ大和で順慶と戦うという。 

薬売りの子ども
以前、駒ちゃんの丸薬を勝手に売って理屈を捏ねていた子どもが再度登場。彼は今回丸薬を駒ちゃんから買って売りたいと言う。比叡山で売るのだそうだ。売られた妹を買い戻すつもりらしい。妹を買ったのは比叡山の僧。比叡山への攻撃で信長の兵に討たれる。



2020年12月18日金曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第32回「反撃の二百挺」11月15日放送



なぜ信長は苦戦しているのか?


あらすじ
1570年4月 金ケ崎の戦いから逃げ帰った光秀(長谷川博己)は京の二条城の将軍義昭(滝籐賢一)に報告へ…幕府が朝倉と通じているのではないかと疑う。そして次の戦には将軍に出陣して欲しいと告げる。光秀と藤吉郎(佐々木蔵之介)は今井宗久(陣内孝則)の茶会で、筒井順慶(駿河太郎)が注文した鉄砲から200丁を譲ってもらう。信長(染谷将太)姉川の戦いで勝利。今度は三好が畿内へ攻めてくる。摂津の本願寺配下の一向宗信者が三好側に着いた。信長軍苦戦。そこへ越前朝倉が出兵。前から三好+本願寺、後ろから浅井+朝倉に挟まれる。信長は朝倉を迎え撃つため近江へ。将軍は不満「武田や上杉に上洛させたい、信長は無用」。信長は比叡山がなぜ朝倉を庇うのか不思議に思う。朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)は延暦寺で金を積み比叡山を味方に。



この辺りの信長と一向宗のくだりは、以前から何度ドラマを見てもよく理解出来なかったのですが、今回初めて理解できた(と思う)。(地図上で左下から)四国に敗退していた三好と摂津(大坂)の本願寺+一向宗信者が組んで攻め、(地図上の右上から)越前(福井)の朝倉+近江(滋賀)の浅井が背後から攻める。そこへ朝倉と組んだ(滋賀と京都)比叡山が参戦。なんと信長は囲まれているのですね。これは苦戦する。おまけに宗教の絡む勢力は捨て身で戦うからたまらない。大変です。

今まで自分できちん調べたこともなかったし、ただぼんやりと信長のストーリーとしていくつかの大河も見ていたのですが、いつもよくわからなかった。一向宗との戦いが泥沼だ…と印象だけで捉えていました。これでわかった気がする。地図で見れば解かりやすい。感謝です。

なるほど、こんな状況で苦戦するから比叡山を焼き払うなどという暴挙に出たのか…そうなのか?いやそれはこれからですね。すごく面白いです。改めて日本史のお勉強。


光秀
将軍に金ケ崎の戦を報告に行くのだけれど、それで摂津の朝倉との繋がりを知る。将軍義昭には「今度は戦に出陣して軍を鼓舞してくれ」と頼む。そして堺の今井宗久に筒氏順慶を紹介される。200丁の鉄砲を譲るから信長にコネが欲しいと頼まれる。

筒井順慶
今回の初登場。彼は大和で松永久秀(吉田鋼太郎)と争っている。この回では光秀が今井宗久の茶会で彼に会い、鉄砲を200丁譲ってもらう…その代わりにちゃん(門脇麦)には将軍へ、光秀には信長へ会わせろと言う。しかし彼の敵・松永久秀も信長の家臣なのにどうするのだ。 
将軍義昭と幕府 
この将軍義昭も(以前見た大河でも)よく解からない人物で…、このドラマでもそろそろ性格が変わってきましたね。最初は虫も殺さぬ優しいお坊さんだったのに、今回は信長と出陣して怒鳴ってました。いやたぶんへっぴり腰で声も裏返ってますけど。そして信長が苦戦すれば筋肉モリモリで「信長は弱い」と怒る。摂津(片岡鶴太郎)は信長を排除したい。「武田上杉に上洛させるべし」と言う。摂津は朝倉と通じていることを光秀に隠そうともしない。 

家康 
姉川の戦いで大活躍。これはほぼ描かない。その後三河へ帰って甲斐の武田と対峙すると言う。家康は頭がいいので、将軍義昭は信用できないと既に判断してますね。 

信長と仏教 
彼は以前から石仏の頭を蹴飛ばしていたぐらいなので、宗教に興味がないはず。それに今回は本願寺が三好と組み、また朝倉と通じた比叡山が信長を困らせる。比叡山は5万の僧兵が立ち向かうと言ってきた。信長は座布団を蹴飛ばし何故だ何故だと唸ってキレてます。僧兵を真似て仏像を背負うが 
「おもいっ!」
とまたキレる。仏を背負って何をやろうとしたんでしょうかね笑。彼の「重い」はただただ仏像が物理的に重いと文句を言ってるだけ。宗教の重みなんて感じてません。光秀は「殿(信長)は叡山から多くを奪い、浅井・朝倉は多くを与えるから」と説明する。つまり金。 

朝倉と比叡山 
直後に延暦寺を訪ねる朝倉義景の場面。お金を積んでます。おおおおこれはいい編集。興奮する。この朝倉さんが怖いの「私に織田信長を討つ力をお貸しください」そして勝ったら「畿内のお好みの地を領地として差し上げる」と言う。坊主喜ぶ。 

ちゃん 
彼女は薬成金。ビジネスオーナーなのね。それとも将軍の愛人だから?有力者の集う茶会に呼ばれている。将軍からはトンボを貰ってた。ずいぶん大人っぽくなった。 

煕子と2人の娘 
彼女達も京に引っ越してきた。光秀はずいぶんいい家に住んでますね。いつも健気な煕子さんがかわいい。彼女は旦那さんが大好きな奥さん。いつもそんな表情で光秀を見てる。伝吾もやってきた。母上は美濃に残ったそうだ。お元気なのですね。

2020年12月10日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第31回「逃げよ信長」11月8日放送



一話を使って金ケ崎の戦いを描く。


★あらすじ
1570年4月 信長(染谷将太)は諸国の兵を従えて越前の朝倉攻めを開始。敦賀まで順調に勝ち進むが、金ケ崎城で背後を守る浅井長政(金井浩人)が裏切ったことを知る。前に一乗谷の朝倉。背後に浅井。信長は挟み撃ちにされる。光秀(長谷川博己)の説得により信長は退却する。


一話全部で金ケ崎の戦い。俳優さん達の熱演に次ぐ熱演。熱い回。政治状況の説明の回ではないので、話がシンプルなだけに俳優さん達の熱演とドラマチックな演出が光ります。

この金ケ崎の戦いは有名で大河でも何度も描かれているのですが、時間を追ったストーリーと図解などで戦いの状況がわかりやすかった。私はあの辺りの土地の様子がわからなかったので、今まではなんとなくこの戦を描いたドラマを見ていたのだけれど、今回は地図で織田軍と越前・朝倉、背後の浅井の位置関係がよく理解できたのがありがたい。信長がどう攻め、どう退却したのか?秀吉が殿を務めたのはどのあたりなのか?…がよくわかった。納得です。

こういう有名事件は、どうしても以前に見た大河と比べてしまう。1996年の『秀吉』では、渡哲也さんの信長がお市様からの袋入り小豆を見て、「おのれ長政裏切ったな」と袋を切り裂くシーンに痺れました。さあ今回はどう描くか。


弱い信長
このドラマの一番興味深いところは…信長が信長らしくないこと。彼は弱いです。とにかく精神が弱い。おそらく天才的な人物でひらめきと思い切りはすごいのだけれど、心のコアの部分にどうも弱さがある。何事をやるにも自分以外の人からの評価を気にしている人物。モチベーションの元が人からの評価にある。天才だから戦に勝つことも多いのだろうけれど、負ければ異常に落ち込む。武将としてはあきれるほど精神が弱い。それが面白いところ。

信長・まーすごいお顔。クリムゾンキングの宮殿実写版かと思った

最初は戸惑いました。だって渡さんの信長が大好きだったのだもの私。しかしこの信長は、あの強い強い父親的大きな信長の正反対。同じタイプの信長を描こうとはしていないのですね。

この信長はピュアなお子ちゃま。朝倉との戦のモチベは帝からの応援。帝に褒められれば嬉しい。頼りにされれば頑張る。そして過去の朝倉と浅井の繋がりも考えず浅井は味方だと信じて疑わない。浅井に裏切られれば逆上し(負けることは明白なのに)朝倉を攻めると言う。それを光秀に止められる。一人になって号泣。キレる。キレる。号泣。浅井に裏切られたショックで立ち直れない。気を取り直してなんとか脱出。なんとか逃げ帰るが、帰蝶や帝、幕府に負け戦をどう説明しようかと悩む。それを光秀が子どもをあやすように慰めると、すぐに機嫌をなおしてあははははと満面の笑み。嘘みたいに純粋で弱いお子ちゃま信長。ほんとにこのお方はどうなっていくのだろうと心配になる。注目ですね。

苦労人の秀吉/藤吉郎
またまた『秀吉』と比べて申し訳ないが、竹中秀吉は織田軍の武将たちに受け入れられていた。しかしこのドラマの秀吉は信長の家臣たちに受け入れられていないのですね。どんなに頑張っても出自のせいで受け入れてもらえない。だから殿をやりたいと言う。命がけで戦って皆に認められたいと訴えて泣く。「わしは飛ばぬ虫で終わりたくない!」ちょっと泣けた。秀吉はいつも明るかったのに実は悩みの多い苦労人。佐々木蔵之介さんの熱い芝居がすばらしかった。迫力の一人芝居。このお方もすごい表情。

藤吉郎・この虫はわしじゃ

しかし彼はなぜその訴えを光秀に言うのだ?…あ、そうか光秀が信長に後を任せるって言われたからか。…それから浅井が迫ってるのに妹の話をしてる場合ではないと思うぞ。

左馬助(間宮祥太郎)のがんばり 
左馬助君が浅井の裏切りの情報を持って来る。この人は有能なのね。以前から光秀のために情報を集めてましたね。このドラマではお市様の小豆の袋は出なかった。しかし信長が光秀から浅井の情報を得るのも変? ところで左馬助くんは『リモラブ』で五文字君なのね。印象が違うのでびっくりです。ずいぶん荒々しく戦ってましたよ。

左馬助・あの赤いのはウサギの耳かしら

家康(風間俊介)はやっぱり頭がいい 
あの可愛かった竹千代君は、農民の扮装をした光秀と干し柿のことを覚えていたのね。「待つとはどういうことか、耐え忍ぶとはどういうことか、我々武士は何のために戦うのか。争いごとのない戦のない世を作る」=「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず」だな。落ち着いてますね。彼が麒麟なのね。 

松永(吉田剛太郎)も頭がいい 
手筒山が苦戦したのに、金ケ崎が簡単に落ちたことでおかしいと先を読んでました。

朝倉(ユースケ・サンタマリア)の「ちがう」 が怖い
朝倉と浅井…の家と家の絆を信じる不気味さ。こわいですね。 かっこいいわ。

朝倉義景・ちがう

光秀は便利屋
浅井裏切りの情報を持って来るし、信長が朝倉を討つと言えばそれを止め、逃げろとアドバイス。秀吉とともに殿を務め、無事逃げ帰った後、秀吉が「やっぱり他の武将たちに認めてもらえない」と泣けば、織田の家臣達を叱り飛ばす。「負けたのを帰蝶や帝にどう伝えよう」と悩む信長をうまくなだめて持ち上げ喜ばせる。過去には家康に耐えることを教えていた。まー光秀君は忙しい人だ。 

しかし光秀といえば、越前の朝倉に10年間も世話になったのに、そのあたりの葛藤はないのか?信長は疑わないのか? それに光秀は今も将軍奉公衆なのか信長の直接の家臣なのかちょっとわかりづらい。Wikipediaを見たけれどよくわからなかった。

信長の幕府の縛り
1570年の1月に「信長は五か条の覚書を突きつけてきた」とありましたが、これは1569年の「殿中御掟」21か条への5か条の追加項目。信長からの義昭への厳しい将軍権力・政治権限規定だそうだ。


このドラマはいつもの有名な戦国三大スーパースター達のドラマではなくて彼らは脇なのですね。だから有名な戦や事件なども描かれなかったりする。このドラマでは(光秀を中心に据える事で)幕府や朝廷、朝倉などとの関係が描かれる。視点が違うので面白いです。 



2020年12月2日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第30回「朝倉義景を討て」11月1日放送



帰蝶さんが久しぶり。ゴージャス。


★あらすじ
1569年 夏。光秀(長谷川博己)、信長(染谷将太)に呼ばれ美濃へ。松永(吉田鋼太郎)と三淵(谷原章介)も呼ばれている。越前の朝倉(ユースケ・サンタマリア)は上洛を果たした信長が面白くない。越前と美濃との国境で小競り合いが起こっている。信長は朝倉を討ちたい。帝・正親町天皇(坂東玉三郎)の勅命が得られれば大義名分が立つ。…信長は京に滞在中、御所の塀と南門を修理していた…。1570年2月。信長上洛。帝に戦のGOサインを貰う。一方、幕府の摂津(片岡鶴太郎)は朝倉に信長の動きを伝える。朝倉も戦にやる気。信長は幕府に参戦をリクエスト。しかし将軍・義昭(滝藤賢一)は以前世話になった朝倉との戦に加わるつもりはない。1570年4月、織田出陣。


前回、みんなで壊れた塀が塀が…と言ってましたが今回でオチがついた。信長は京で二条城を建設している頃に、御所の塀と南門を修理していたのですね。それで帝が信長に好印象を持っていた。翌年1570年2月、朝倉との戦に向け、信長が上洛し帝に戦のお伺いを立てる。帝からGOサインが出る。4月織田出陣…というお話。

しかし将軍と幕府は戦に参戦しない。また幕府の摂津は朝倉を戦に炊きつける。摂津は信長が気に入らないのでしたね。

それにしても、今回もまたまた政治的な状況を人物達に語らせてます。光秀はほぼ聞き役…オブザーバー/観察者です。どうもこのドラマの光秀は、自分が積極的に意志を持って動くわけではなく、周りの人物達の意向を聞いて回る…という役柄になってますね。それがストーリーを動かしていく。なんとなく主役っぽくないんですけど、元々そういう人物なのかな。


さて今回一番嬉しかったのは 

帰蝶さん

帰蝶さんは貴重よ すごく綺麗なお姫様

なんとゴージャスな。ますますお美しい。お久しぶりです。もー川口春奈さんは本当に綺麗なお方。正統派のお姫様だ。本当に綺麗だ。輝くように美しい。そして威厳があるのですよ。強そう。高貴な雰囲気といかにも武家の女大将…というような…まーかっこいい。惚れ惚れ。 

カタブツの光秀も帰蝶さんの前では…お姫さまを守る紳士になる。会えて嬉しそう。光秀は普段は誰に対しても偉そうなんですけど、帰蝶さんにだけは素直に家臣になる。正統派の美人に弱いんだろうな。帰蝶さんは強いしね。このお二人はなかなか雰囲気がいいんですよね。 

帰蝶さんは声も落ち着いていていい。川口さんの帰蝶さんは当たり役だと思います。彼女が男達に向かって「お討ちなされ」と言うのが何とも言えずいい。かっこいいね。 


藤吉郎は探りを入れる 
信長に呼び出されて美濃に向かう光秀に、ねねさんのお弁当を持って来た。探りを入れに来たのね。 

信長 
前回の信長の父の話…お天道様―帝―将軍。将軍は帝の門番。 
そして今回の光秀の読んだ本…尊い仏は一番尊い仏から仏の道を教わり、一番尊い仏は天から降ってきたものから教わった。 
信長は帝に直に戦のお伺いを立てたいと思いつく。光秀は「南の門を直したのだから叩けば門は開くかも」 

しかし信長が御簾を通してしか帝に会えないのに、町医者の東庵はなぜ帝と碁が打てるの? 

信長は帝から戦の勅命を頂く。信ちゃん…またまた帝に「褒めてもらった」と大喜び。しかし信ちゃんが「褒めてもらった」と言う度に私は不安になる。天下を統一するような人物が、モチベーションを他人の評価に求めていることに「だいじょうぶかね」と心配になるのですよ。このお方は以前からそうでした。人が本気で何か事を起こす時は実際他人の意見なんかどうでもいいのに。大丈夫なのかこの人は。ちょっと気弱じゃないか。以前から父上に褒めてもらえなかったとか、母上に褒めてもらえなかったとか…愚痴ってましたけど、この信長はそういう人なのだろうね。複雑だな。 

幕府 
将軍・義昭は戦嫌い。だから朝倉攻めも参戦しない。和議の仲立ちをするのが幕府の役目と言う。光秀に(以前義昭が越前を出られたきっかけの)朝倉の嫡男の毒殺は三淵がやった…と摂津が喋ってしまう。しかし摂津は朝倉と通じている。 

駒お手つき問題 
おい。駒ちゃんが将軍のお手つきになった?ええええ??あの描写はプラトニックであるはずがない。大問題!蛍デートとか、蚊帳デートとか…駒ちゃんはなぜそんなにモテるのだ? それにしても彼女も薬屋大繁盛で公方様とデートなんて…ずいぶんセレブになったものだ。 

光秀の京のウキウキ単身赴任が終わる問題 
健気でかわいい嫁の煕子さんが「私達も京に行きたい」と光秀に告げる。その時の光秀の微妙な顔…どう見ても「え~嫁と子どもが京に来るの?え~あの子とあの子に会えなくなっちゃう…困ったなぁ…もっと自由を満喫したいなぁ…」と、様々な思いが頭の中を駆け巡っているように見えたぞ笑笑笑。リアクションが薄くて言葉に詰まって悩んだ挙句…「来るか!京へ!」と力強く再度確認してましたねぇ。あれは…きっと京にガールフレンドがいるのだろうな…と思ってしまったぞ。こらっ光秀!笑  もっと煕子さんを大切にしろ!


2020年11月29日日曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第29回「摂津晴門の計略」10月25日放送



二条城の建設…完成の4月まで徐々に明らかになる幕府の腐敗。政所摂津晴門のたくらみ。


★あらすじ
信長(染谷将太)が将軍足利義昭(滝藤賢一)のために二条城を建設。各方面から資材を集め工事は急ピッチで進む。城内の調度品も寺社から強引に集められ多くの反発の声が上がっている。明るみになる幕府の腐敗。光秀(長谷川博己)は信長に腐敗した幕府を正すよう進言するが信長は…幕府に口出しはせぬ…将軍奉公衆の光秀が何とかしろと言う。また光秀が将軍から与えられた土地は、以前政所が横領した土地。そのため光秀は訴えられる。光秀は摂津晴門(片岡鶴太郎)を直接問い詰める。4月 二条城完成。


様々なことが起こっているのですごいなと思う。この大河は信長や秀吉の話ではなくて、将軍義昭の側の話なので初めて知ることばかり。面白いです。

その複雑な京の内情を様々な人物達にそれぞれ語らせ、光秀が聞き役になる…という構成。光秀くんは聞き上手。

✻ ✻ ✻ 

二条城建設と幕府細川藤孝(眞島秀和)の話)
信長が建築素材や調度品を寺社から強制的に集めていることに反発が上がっている。将軍の名を借りて金目のものを集めているという者もいる。幕府には寺社が営む金貸しと繋がった者もいる。

幕府と関白二条近衛前久(本郷奏多)の話)
現関白・二条晴良(小薮千豊)は摂津と幕府を味方につけ近衛を追い出し、近衛の土地を奪った。幕府内の腐敗を正すよう信長に伝えてほしい。

伊呂波太夫(尾野真千子)の話)
帝には金がないが幕府は助けてくれない。御所の塀は崩れたまま

京の公家(木下藤吉郎(佐々木蔵之介)の話)
京の様々な方向へ探りを入れている。公家の動きは摑んでいる。京は公家の機嫌をとるのが一番。近衛が使えるかどうか見ている。将軍の周りの者が信長を裏切らないように見張っている。公家には気をつけろ…寺やどこかの大名と繋がっている。油断をすれば足をすくわれる。

京と美濃(信長の話)
幕府に口出しはしない。将軍の側の光秀がなんとかしろ。越前の朝倉家に三好の一党が出入りし、儂の留守に美濃を攻めると企てている。美濃を失えば京も危ない。帰って戦の準備をする。京のことは光秀、藤吉郎、権六/柴田勝家にまかせる。

帝と将軍(信長の話)
父は言った…将軍は帝の門番…その門番のために城を作る…将軍は帝を守る事を忘れている。父も御所の塀を直した。塀が気になる 。

事件 at 本国寺
光秀が東寺の領地を横領したとして訴えられる。土地は将軍義昭から与えられたものだった。将軍はその土地の事情を知らない。そこで光秀が摂津に直接訊ねる 

光秀君 喧嘩してるのにキラキラの笑顔

幕府の腐敗実情(摂津晴門と光秀の対決)
光秀:政所がやっただろ
摂津:誰が横領して政所が土地を手に入れたかはわからない。そのような訴えは沢山あるから気にしなくていい。それぞれ5年10年かけてのらりくらりと対処。 


光秀:そうやって帝の丹波の土地も仲間の武家に与えたのか?
摂津:いやなら土地を返せばいい。寺社の領地は武士が長年守ってやったもの。謝礼代わりにいただくのは当たり前。
光秀:政所で詮議の上、事の顛末を私に伝えろ。その上でお返しする。この訴えを見逃すわけにはいかん。
摂津:困ったお方じゃ。世の仕組みを教えて差し上げたのに。

↑このシーンはすごくおもしろかったです。鶴ちゃんの顔芸すごいの。長谷川さんの長身を下から撮って光秀がのしのしのしと歩いてくるのがいい笑

御所の様子(伊呂波太夫)
崩れたままの塀。昔太夫が子供の頃、崩れた塀から中に入って遊んでいたら(今の)帝に会った。このままではいけない。

二条城完成(信長)
浅井長政もいる…築城では世話になった。光秀は美濃に来い…朝倉について話を聞いておきたい。その後信長は岐阜へ帰る。二条城は塀も綺麗だ。 

その他
将軍が駒を本国寺に呼びだす。将軍は駒ちゃんラブなの?えええぇ??


ま~とにかく光秀が話を聞く形で様々な情報が描かれてます。状況をただナレーションで説明するのではなく全てドラマにしてるからすごいなと思う。

信長は近隣に号令をかけて将軍の城を築く…二条城の守りの塀もしっかりと築く。しかし将軍の幕府は腐敗。幕府は帝も守らず御所の塀は崩れたまま。その幕府の腐敗の一例を、光秀の与えられた土地に関して掘り下げる。その頃三好勢は、越前の朝倉に近づき信長の美濃を狙っている。

それにしても二条城の建設現場の様子といい、完成後の内装といい、セットやCGにお金かけてるな~と思う。。




2020年11月28日土曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第28回「新しき幕府」10月18日放送



義昭上洛後、15代将軍へ。摂津晴門登場。三好勢の襲撃。二条城着工。


あらすじ
1568年9月 ついに足利義昭(滝藤賢一)が上洛。織田軍は三好勢を京から追い払う。摂津の14代将軍義栄が病死。光秀(長谷川博己)は将軍奉公衆に取り立てられる。大和で三好勢と戦った松永久秀(吉田鋼太郎)も織田に仕えることに。一方義昭は摂津晴門(片岡鶴太郎)を今までどおり幕府の政所に任命。義昭15代将軍に。信長は岐阜へ。1569年正月、将軍御座所本圀寺を三好勢が襲う。2日後三好勢は退却。信長再び上洛。幕府には任せておけんと二条城の建設着工。


一見地味ですが、色々なことが動いてます。丁寧に歴史の内訳を説明されてる感じ。私はこの辺りの歴史にも詳しくないのであまり馴染みがなく面白いです。

義昭が信長と上洛して、15代将軍になり本圀寺を御座所としていたが、三好勢に襲われ、なんとか撃退したものの、そのままでは危ないと…信長がやってきて二条城を建設するお話。信長の財力とパワーを見せ付けました。義昭は信長に頼りっぱなし。

ところがそこに、以前からの幕府の政所…摂津晴門がやってくる。どうやらこのお方は信長が大きな顔をするのが面白くない。昔ながらの幕府の腐敗をそのまま持ち込む人物らしいです。

襲ってきた三好勢の件も…どうやら幕府内に三好勢と通じている者がいた。幕府内に三好勢に京に戻ってきて欲しい者達がいる。幕府は以前から腐敗…役人が不正に寺や公家の領地を横取りするなどしていたが、三好も幕府と共に横領をやっていたらしい。

三好勢の騒ぎがおさまってから信長がやってくる。幕府には任せられんと…二条城築城に着工。

その頃、越前の朝倉義景は三好勢と繋がろうとしている。

✻ ✻ ✻ 

今回は少しでしたが戦闘シーンがかっこよかった。光秀が塀の屋根の上にはためく三好の旗印を見て仰天し、京の町の間を馬や兵が駆け抜ける様子、寺の中で慌てる人々、そして三好勢を寺の中から迎え撃つ様子。そして義昭を守りながら床下に逃げ込む光秀。戦闘シーンはコロナのせいで撮影も難しかったと想うのですが、この一連の映像のつながりは緊迫感があってよかったです。とても短いのに篭城の戦いの慌しい様子がよかった。それにしても光秀は戦わないのね。隠れながら和んでますけど。隠れる義昭さんがいかにも弱々しくて頼りない。

そしてその場面と平行して駒ちゃん薬屋の様子。これも、たとえ同じ町で戦闘が起こっていても市民の日常はいつものように続いている様子がわかって面白い。戦いと言っても町全体に広がる戦ではないのですね。実際そういうものなのだろうなと思う。

戦が終わり、寺に駒ちゃん達が医療チームとして出向くわけですが、また光秀が駒ちゃんに出会ってニヤニヤしてます。駒ちゃんもニヤニヤ。こういう描写を何度も重ねると、なんだか運命の二人みたいに見えてしまってますよねぇ。

それからまた駒ちゃんは、以前大和で出会った覚慶/義昭と寺の中でばったり出くわす。将軍がとてもうれしそうだ。またまた駒ちゃんはモテる子。早速伊呂波太夫が将軍のコネを欲しがる…失脚した関白の近衛さんを救いたいらしい。それなら将軍の奉公衆になった光秀のコネの方がいい。 

のぶちゃん

この回あたりから、急に信長が強く見えるようになった。お髭ですね。ずいぶん印象が変わりました。いい雰囲気になってきた。威厳が出て来た。そんなわけで信長は即物的、現実的な人で、仏像を割って石材にしても平気らしい。不吉ですね。



2020年11月19日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第27回「宗久の約束」10月11日放送



光秀が京で上洛前の根回し。駒ちゃん大活躍。


★あらすじ
1568年 義昭(滝藤賢一)一行が美濃に到着。信長(染谷将太)の歓迎を受ける。 信長は上洛の前に状況を探ってこいと光秀(長谷川博己)を京に送る。 京の(門脇 麦)と伊呂波太夫(尾野真千子)を頼り、光秀は三好の軍事力を支える堺の豪商・今井宗久(陣内孝則)と交渉。宗久が三好をサポートしないよう交渉成功。 信長はまず近江の六角を攻め落とし、軍事力を削がれた三好も京を追われる。足利義昭と信長は武装せず上洛。


信長が義昭を奉じて(平和的に)武装せず上洛するために、光秀が根回しをする…という回。そのために、駒ちゃんの人脈を使う。それにしてもまたまた駒ちゃん大活躍です。

この駒ちゃんという存在は、NHKさんが女性視聴者を考えて、ストーリー内に女性視聴者が応援できる…活躍する女性キャラを据えた…ということなのでしょうかね。いや~それは…程度によりますよねぇ。ちょっと駒ちゃん活躍しすぎに見えてしまってます。


今回も、光秀が義昭+信長の上洛のための情報集めと根回しを京でやっているのですが、全て駒ちゃんのコネ頼り。駒ちゃんが今井宗久と知り合いだった。

信長が武装せずに上洛するというのも元は駒ちゃんのアイデア。今井宗久を「三好をサポートしないように」と説得するのも駒ちゃん。そして駒ちゃんが光秀を宗久に紹介。

ちょっと待て、光秀君は駒ちゃんがいなかったら何もできないのか?

戦国の時代に薬屋の女性がそれほど力を持ち、コネをつくれるものだろうか?豪商が街娘を相手にするだろうか? 


そんなちょっとくどい駒ちゃんの活躍が'気になった以外は、静かながら面白かったです。
今井宗久は特に三好をサポートしたいわけではなく織田でもいいのだが…京を焼くのはやめてほしい、堺を守れ、上洛時に信長軍が武装しないこと…を条件に、三好に武器を売らないことを約束。

光秀の京でのそんな根回しの後、信長は(三好側の)近江の六角(+斎籐竜興が潜伏中)を攻め落とし、そして(宗久のサポートを失って)軍事力を失った三好も京から敗退。…というわけで信長は無事義昭と上洛できた…というお話でした。


それ以外のこと

浅井長政にお市さんがすでに嫁いでいて、長政は信長と共に上洛したいと言ったらしい。

後の秀吉=木下藤吉郎(佐々木蔵之介)は魚屋の変装も器用で上手い。でくのぼーっぽく変装も下手な光秀に比べると、この秀吉はほんとに頭が良さそうだ。表情が明るくなったり暗くなったりコロコロ変わるのが、ちょっと読めない感じなのもいい。結構黒い秀吉じゃないですかね。いいですね。面白い。でかいけど。

光秀くんは不器用そうですけど彼はそれでいいんですよ。融通もきかない真面目すぎる無骨者。今回も「わしの家来になる?」と言う信長に「将軍に仕えます」とにべもなく。女性の扱いも下手っぽい。しかし妙なことに駒ちゃんにだけ表情が柔らかくなるような気がする。ちょっと煕子さんより嬉しそうなんだよな。いかんよねぇ笑

伊呂波太夫は遊郭で生まれて捨てられたのかな?今回の伊呂波太夫は朝廷の意向と、堺の豪商の三好への軍事支援状況を光秀に伝える。彼女の近衛さんつながりでの情報なのですけど、彼女は朝廷関連で便利な存在なのですね。

駒ちゃんと伊呂波太夫は人と人を繋ぐのにストーリー上便利な存在なのだな。



2020年11月13日金曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第26回「三淵の奸計」10月4日放送



陰謀…ひそかにたくらむ悪事…のお話。タイトルは「三淵のカンケー」…奸計って言葉を知らないぞ私は。奸計とは…悪いはかりごと。悪だくみ…だそうだ。やっぱり陰謀だな。三淵さんの悪だくみというわけだ。


あらすじ
1567年 三好勢が支配する京で足利義栄が14代将軍となる。しかし彼は病弱で摂津の国に留まっている。推した関白近衛前久(本郷奏多)も立場がない。その頃、覚慶(滝藤賢一)は越前に招かれ朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)のもとで元服し足利義昭となる。義景は義昭を奉じ上洛することを決めたが、家臣たちは乗り気ではない…現状で朝倉が上洛すれば三好勢と戦っても勝てないと言う。朝倉家臣・山崎吉家(榎木孝明)+朝倉景鏡(手塚とおる)と、三淵藤英(谷原章介)らのたくらみ。悲しみに沈む義景を後に、義昭一行は美濃の織田信長(染谷将太)のもとへ向かう。


かなり沢山の情報が入った回でした。複雑。まとめればシンプルなのだけれど、様々な状況説明の飾り(国の情勢、内裏、大名それぞれの関係とか)が多くて濃い話に感じた。


簡単に言えば…
覚慶を元服させ義昭とし、彼を奉じて上洛やる気満々だった朝倉義景が、家臣+三淵ののたくらみにより息子を亡くす。それで義景は気落ち。義昭一行は美濃に向かい織田を頼ることになる…という話。あまり歴史は動いていない。


状況説明の飾りとは…
・関白近衛前久に推されて14代将軍となった足利義栄は病気で京にいけない。
・それで内裏での評判も悪い。
・推した近衛も立場がない。
・近衛のライバルは二条晴良(小薮千豊) 

・その頃覚慶は越前で元服 with 朝倉義景。
・義景は上洛するつもり
・家臣(朝倉義鏡+山崎吉家)は喜ばない 

・光秀は状況調査…左馬助(間宮祥太郎)が有能
  上杉は動かない
  近江の六角斎藤龍興を匿い、三好勢とも通じている
  大名で上洛できるのは朝倉織田
  朝倉は戦が出来る状態ではない
    家臣も乗り気ではない
    三好と戦えるか?
・そこで光秀、美濃の信長を訪ねる。
・信長、やる気になる
光秀、義昭、三淵、細川(眞島秀和)と密談。
・義昭は信長を頼りたいと言う
・さて朝倉をどう説得するか?
・光秀、煕子(木村文乃)に美濃に行けと言う。煕子がいい奥さん
・朝倉へ義昭の心変わりを告げる。義景激怒。
三淵と景鏡+山崎のたくらみ 
阿君丸、毒殺される
・義景、悲しみに沈む 喪中 上洛はキャンセル
・義昭一行、美濃へ向かう
明智家も全員美濃へ引越し

結構いろいろ。 とにかくいろんな場面がありました。てんこ盛り。メモしておこう

御所の塀がくずれたまんま。朝倉館のパーティーでは光秀が酔っぱらい。伊呂波太夫は朝倉よりも信長の方が見込みがあると光秀にアドバイス。煕子さんはいつもいつも旦那様をサポートするお嫁さん。えらいねぇ。かわいい。光秀君もっと煕子さんに感謝しなさいよ。明智家に訪ねて来た細川さんはタマちゃんに会う。



2020年10月29日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第25回「羽運ぶ蟻」9月27日放送



むむむゆっくり…


あらすじ
1566年.覚慶(滝藤賢一)は還俗し足利義昭に…その後越前に向かうが朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に止められ敦賀で待機。信長は(染谷将太)は美濃を平定。光秀の母・牧(石川さゆり)が美濃に帰る。光秀は信長に会って義昭をおすすめ。越前に帰ったら義昭が訪ねてきていた。義昭少しやる気に。朝倉も乗り気。その頃足利義栄が14代将軍になる。京の薬工場は順調。


今回もあまり進まなかったぞ。光秀は美濃に母を送ったついでに信長に会って越前に帰ってきた。…信長の美濃平定をやらなかったのは、おそらくコロナで撮影が難しいと判断されたからではないのか? 内部事情は稲葉良通(村田雄浩)に語らせて終わり。そんな風に様々な事柄が屋内の会話劇ばかりになってる感じ。


歴史が進まないかわりに、母・牧さんの美濃への移住をしっかりやる。そして光秀と信長は夢を語り合う。義昭もやる気を語り、朝倉も「いいね」と言う。駒ちゃんは薬をまた売りをする子供を見て人生哲学する。

物事が進まないのでちょっと退屈なのは致し方なし。

しかし個々の台詞はいいんですよね。
義昭が「蟻は私。迷ってる。でも将軍になれば出来なかったことが出来る。人を救える」
朝倉義景は「将軍は美しい神輿で周りの大名が盛り立てる。神輿は軽い方がいい」
信長は「戦が嫌いではない。皆が喜んでくれた。堺が欲しい。南蛮や明と貿易がしたい…」。それにしても信長の仕事のモチベーションが「皆に褒めてもらうから」なのは多少心配ですね。幸せの理由を外に求めると不安定ですよ。

お牧の方
それにしても、母・牧さんの言葉がとても感動的なのですけど…「思い残すことはありません」…牧さんはもしかしてもう出てこないのでは…と思ってしまった。これから牧さんはお一人で美濃に住むのだろうか?孫とは住まないないの?光秀はどうする?

2020年10月28日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第24回「将軍の器」9月20日放送



みんなで悩む。


あらすじ
1565年5月 京にて足利義輝(向井 理)が討たれる。三淵(谷原章介)+細川(眞島秀和)の幕府奉行衆は義輝の弟・覚慶(滝藤賢一)推し。三好一派は義輝のいとこ・義栄推し。三好一派は覚慶を幽閉。その後覚慶は脱出して甲賀へ。光秀(長谷川博己)は、松永久秀(吉田鋼太郎)を大和に訪ねて怒り、甲賀に覚慶を訪ねる。その後越前に戻り、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に「覚慶はどう?」と聞かれて「だめかな」と答える。その頃、京では関白近衛前久(本郷秦多)が帝に足利義栄を推す。


なかなか進みませんね。将軍義輝が討たれてから、みんなで悩んで1回分が終わってしまった。松永さんも唸っているし三淵+細川兄弟も微妙な顔。というのも、覚慶さんが「死にたくない。嫌だ嫌だ」と言っている。朝倉義景も「覚慶に将来性があるのなら越前に迎えてもいい」と言うのだけれど、その判断をなぜか光秀に任せる。…で光秀は「ダメですかねぇ」などと言う。なんとも話が進まないですな。

京の街では駒ちゃん達がミラクル丸薬の製造業を開始。伊呂波太夫をセールスマンに繁盛しているらしい。そこへ関白近衛さんがふらふら派手な衣装で徒歩でやってきて「次の将軍をどうしようかなぁ」と相談すれば、伊呂波太夫は「勝手にすればいいわ。武士なんかいなくなればいい」などと言う。え~…そんな話いる?この人もあんまり考えてないですね。それを聞いて近衛関白は「だれでもいいかな」と三好のアイデアに沿って四国の義栄を帝に推薦。



2020年10月21日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第23回「義輝、夏の終わりに」9月13日放送



ひゃ~ずいぶん遅れたわ。アメリカで大統領選なんてやってるんで、なかなか似顔絵が描けない。急がなくては。


★あらすじ
1564年9月、三好長慶(山路和弘)が病死。光秀は将軍・足利義輝(向井 理)の命により信長(染谷将太)に上洛を促すが、信長は美濃攻めで忙しい。そこで会った木下藤吉郎から、京で義輝の暗殺計画の噂があると聞く。将軍は勝手で人望がなく力もない。どの大名も上洛しない。松永久秀(吉田鋼太郎)は義輝を京から追放すると言う。光秀と義輝の別れ。1565年5月 三好長慶の子が二条御所を襲う。


今週もゆっくりと進みます。光秀が信長に上洛を促すが、信長は忙しい。義輝の暗殺の噂を聞いたので松永久秀を訪ねると、久秀は義輝を追放すると言う。そして三好長慶の子が義輝を襲う。光秀はまた尾張と京を移動して何も出来ずに越前に帰ってきた。煕子さんがかわいい。

さて尾張で光秀は、後の秀吉=木下藤吉郎と会う。藤吉郎出世したわね。佐々木さんはお顔の雰囲気がちょっと秀吉の肖像画に似ているのかも。いいかも。頭がよさそう。人たらしっぽい。ちょっと背が高いけれど。 


それから今回はタイトルどおり将軍・義輝のたそがれです。秋の風。


周りの人々が、義輝の事を自分勝手でわがままで手に負えない…なとど言っているのですが、このドラマではそういう義輝の描写が殆どないので、なんだかかわいそうな将軍に見えてしまってますね。寂しい殿様。実際はどんな感じだったのでしょう。 

それから松永久秀さんが「物の値打ちは人が決める」と言って壺を割ってましたけど、これ…『黄金の日日』のルソン島の壺を思い出したぞ。 松永さんは「将軍の値打ちも人が決める」と言う。細川藤孝(眞島秀和)さんも松永さんの側にいたり覚慶さんの側にいたり…、もうすっかり次の将軍が頭にあるみたいですね 

駒(門脇麦)ちゃんは大和で覚慶(滝藤賢一)さんと知り合う。まーっこの子はみんなとお知り合いになるのね。フォレストガンプか。今回の覚慶さんは…後の義昭ですが、どうやらいい人っぽいですね。駒ちゃんのミラクル丸薬は大変評判なので、売ることになった。


2020年10月1日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第22回「京よりの使者」8月30日放送



祝!放送再開です! 


★あらすじ 
桶狭間から4年の1564年。京では三好長慶(山路和弘)が権力を掌握。将軍・足利義輝(向井理)は傀儡で力がない。京に呼ばれた光秀(長谷川博己)は、元気のない義輝に織田信長(染谷将太)の上洛を約束する。三好長慶が病死。駒は大和で覚慶(後の足利義昭)(滝藤賢一)に出会う。 


放送再開おめでとうございます。 

新しいシーズンのイントロ的な静かな回でした。状況説明の回。光秀が京に上って義輝に会い、信長を連れてくると言った以外は動いていない。後の足利義昭がちょっと出て来た。そして威張っていた三好長慶は病死。まるくおさまった? 

将軍義輝は拗ねてます。4年間で何があったのだろう。以前は若かったけれど義輝ももう28歳。いつまでも三好に押さえつけられていては面白くない。イライラして怒りっぽくやる気も失せて毎日だらだらしているらしい。当然皆に尊敬もされない。 


関白・近衛さん(本郷奏多)はお若い。それにしても関白が伊呂波太夫とあれだけうちとけているのも違和感がありますねぇ。ああいう関係は可能なのだろうか?そもそも伊呂波太夫は近衛家で育てられたのなら街の芸人になる必要もないのではないかな~……と考えてもしょうがないか…。

しかしこの回は音楽が変。音楽が鳴ると全部大袈裟。 
 

2020年9月24日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第21回「決戦!桶狭間」6月7日放送



感想文復活でございます。ずいぶん遅れてしまった。


★あらすじ
1560年 永禄3年5月19日  今川義元(片岡愛之助)が尾張に攻め込んできた。信長(染谷将太)は松平元康(風間俊介)の調略を試みる(前回)。兵を分散させた今川を見て織田軍が今川の大軍に襲い掛かる。決戦!桶狭間。 


あっぱれ!面白かったです。5月19日の一日を午前4時から桶狭間の勝利まで、時間を追ってひとつひとつ見せてくれて面白かったです。 

なるほど。今川軍20000は、駿府に残した6000と、分散させて他を攻めさせている軍を除いて、本陣は7000だったそう。NHKの公式ページにはそう書いてあるのだけれど、劇中で信長の部下は5000ぐらいじゃないか…と言ってましたね。それを聞いて信長が「よし それならやれる!」と決定。表情が活き活きしてます。雨の中を桶狭間へ。信長君かっこよかったわ。 


勝敗を決定したのは、松平元康が今川軍に加勢に来なかったことでした。元康は今川義元が朝廷から三河守に任命されたと聞いてカチン。また元康の軍は、前日から丸根砦と鷲津砦を落として疲れているのに、19日の朝方に休まず鳴海城に行けと(今川に)言われてカチン。そしてランチタイムには、桶狭間に行って織田を後ろから襲えとまた言われて堪忍袋の緒が切れる。 

「今川には従わない!」

と意思表示。元康君がギリギリとすごく怒ってます。いいぞ。今川ブラックですもんね。前の日から戦って徹夜なのに今川は休ませてくれない。だから逆らうことにした。…もちろんお母さんに「よしなさいね」と言われたことも大きい。信長の根回しが成功しましたね。

元康の(今川に対する)裏切り。途中で流れる元康の子供時代の言葉「今川はいずれ討つべき」 これもいいシーン。 


そして午後2時。今川はランチの後でまったりしていたところを突然織田軍に襲われる。戦闘開始。織田軍が坂を駆け下りてがやがや今川に襲い掛かる。おおっ。興奮!

今川義元

戦闘場面は全部でほぼ4分かな。5分? それでも興奮しましたね~。いい場面。義元の陣に織田の武者達が斬りこんでいって義元がついに討ち取られる。義元の脚に槍が刺さって、倒れこんだ義元の目に映る織田の毛利新介。ぉおおお興奮したわ。すごい~。

毛利新介

この桶狭間のシーンは短かったのですが皆さんかっこよかったです。殺陣もよかった。特に朝比奈親徳(山口馬木也)さんがかっこよかった。朝比奈さんの殺陣の場面は全部でほんの数秒なのに、刀の返し方が手馴れていてかっこいい。Wikiで調べたら山口馬木也さんは剣道をなさっているのだそう。ああやっぱり。刀捌きが上手いもんね。慣れてらっしゃる。素敵。


義元さんの動きもよかったし、あの倒れ掛かって襲われる動きもよかった。ドキドキした。そして織田軍の毛利新介の今井翼さんも勢いがあって激しくてよかったです。このたった5分の間に役者さん達のエネルギーが沢山見えて興奮しました。

そしてその勝利を離れた場所で知る信長の表情。目がキラキラ輝いて「やったぁ」と嬉しそうだ。いい場面。 

織田信長

すごくいい回でした。面白かった。  音楽も効果的。俳優さん達がすごくかっこいい。いい表情。 


戦の前の清洲城で帰蝶さんは、信長に側室の生んだ奇妙丸を託されて微妙な顔。信ちゃんに側室が居るって知らなかったのだろうか?この時期に信ちゃんには何人ぐらい側室がいたんでしょうね。一方信長は(戦が終わってから見に来た)光秀に「帰蝶は母じゃ」と自分から言ってます。自覚してたのね。

駒ちゃんは今川義元が討たれたので、東庵先生と京都に帰ることに。その前にミラクル丸薬のレシピを教わってきた。



2020年6月17日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第20回「家康への手紙」5月31日放送



またまた遅れてしまったわ。
でもすごく面白いです。じっくり見てまーす。



★あらすじ
1560年 光秀(長谷川博己)は越前で子供達の先生をしているが収入は少ない。朝倉に仕官しようとするが迷う。5月、駿河の今川義元(片岡愛之助)が尾張に攻め込もうとしている。軍の先鋒は成人した今川の人質・松平竹千代/元康(風間俊介)。信長染谷将太は元康の母・於大(松本若菜)と伯父・水野信元(横田栄司)に働きかけ、元康に今川から離反するよう根回し。

公家さんと蹴鞠サンタマリア


今回は桶狭間の戦いに向かう人々の様子を描く回。

今川義元は自信満々。25000の兵を率いて尾張に攻め込もうとしている。この今川義元は怖いです。迫力満点。愛之助さんが堂々としてパワフル。カメラも彼を強そうに見せる撮り方をしてますね。怖いわ。素晴らしい。さすが。切れ長の目に虹彩の小さな目がまるで浮世絵の役者絵よう…歌舞伎役者のお顔なのね。強烈。絵になるお顔。すごいな。猫も可愛い→ずーっと鳴いてた。


そして今回の主役は成人した松平元康。今川から尾張攻めの先鋒を任される。しかし彼は元々人質で忠義で今川に仕えているわけではないので、この戦もやる気は微妙。そこへ…16年間も会わなかった母からお手紙が届いた「今川の戦に関わるな」おおおおおぉ。それは効くわ。
そのお手紙を読む場面が今回の要。風間さんの家康は悩みの多そうな真面目な青年ですね。まだ古狸の面影はない。この時彼はまだ17なのね。そして手紙を届けた菊丸(岡村隆史)の真剣な表情もいい「殿、これは三河の者全ての願いでございます。何卒、今川をお討ちください。織田に付き今川勢を退け、三河を、再び三河のもの戻していただきとうございます」。岡村さんがいい。この場面はドラマチックでよかった。


元康に尾張攻めをやめさせる」よう元康の母・於大の方にコンタクトしたのが、マザコンの信長です「わしは…20年会わなくても母は母じゃ」う~ん…そうか…信ちゃんはママの愛が欲しい人ですもんね。元康もそうだろう…と働きかける。なるほど。


ところで公式のサイトには、信長と元康ママの接触は、帰蝶を介した光秀のアイデアだと書いてあるんですけど、あれは光秀のアイデアなの???…全然気がつかなかった。

元康のママ・於大の方がとてもお綺麗。それから元康の祖母源応尼の真野響子さんが本当にお若くてお綺麗でびっくりしました。


光秀は越前で燻って(朝倉の殿様が公家接待の蹴鞠で遊んでいるものだから)イライラが募り、また尾張に出かけることにする。左馬助(間宮祥太朗)もびっくりしてます。ガミガミ怒鳴る光秀を見つめてきょとん顔。不憫じゃのぉ~



2020年6月5日金曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第19回「信長を暗殺せよ」5月24日放送



ちょっと遅れてしまった。追いつかなくては。


★あらすじ
1558年 道三の死から2年。光秀(長谷川博己)は越前で朝倉に仕えず塾の先生になる。それでもなぜか朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に「京の将軍に鷹を持っていってね」と言われる。京では将軍足利義輝(向井理)と三好長慶(山路和弘)が和睦。将軍は大名達に上洛を促すが彼に力はない。斎籐義龍(伊藤英明)と織田信長(染谷将太)が上洛する。義龍が信長を暗殺しようしているとの噂。


政治の状況説明回。地味ですが面白いです。こういう回があるから歴史ドラマが面白い。


 さて実質京を支配している三好長慶が将軍足利義輝と和睦。義輝も京に戻ってくるのだけれど権威はない。大名達も従わない。そんな折、織田信長と斎籐義龍が上洛してきた。
 
 
斎籐義龍の伊藤さんがまたまたエエおとこ。整ってますねー。髭も生えてます。貫禄がついた。信長を暗殺しようとしてましたが、その情報が漏れ、光秀→松永久秀(吉田剛太郎)が動いて義龍に圧力をかける「将軍に仕えるのなら京の安寧を守るのもお仕事でしょ。だからおとなしくしててね」

動けなくなる義龍。
 
その後、義龍は光秀との会話で「血を流しすぎた。美濃では家臣達も俺を恐れて仕えているだけで信頼できない。後悔してる。美濃に帰って来てくれ」
 
それを光秀が拒否。それで義龍が言う

「おぬしいったい何がしたいのだ?」

ぉおおおおぅ…ほんとですよねぇ。う~ん光秀君は安泰なサラリーマン生活ができて家族が皆幸せに暮らせればそれでいい人なのかも。そういう風に見えてしまいますね。野心があるわけでもなさそうだし。理想のアイデアはあっても、実行するより地味な生活の方が馴染んでるのではないのか。先生の仕事も楽しそうだし。だからいいんですけどね。おっとそうだ煕子さんご懐妊。

義龍は2年後に病死。ぅわあああん イトーサンはかっこよかったわ。

 
さて将軍義輝の頼りない様子。上洛してきた信長が「今川がうざいのでなんとかして」と頼み込むと「官職をあげる。今川より上ならいいでしょう?」返す義輝。なんだか細川(眞島秀和)+三淵(谷原章介)兄弟も微妙な顔でしたね。う~ん。ノブちゃんは早速将軍を見限ったらしい…と信長に会った松永さんが言う「妙な男じゃ」。
 
京はまだまだ落ちつかない様子。
 



 

2020年5月19日火曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第18回「越前へ」5月17日放送



越前で新しい生活スタート

 
★あらすじ
1556年 長良川の戦いに敗れ、光秀(長谷川博己)と家族は越前の朝倉氏を頼る。越前での暮らしが始まる。尾張では信長が弟信勝を討つ。ちゃんの昔の恩人は光秀の父だった。



先週の「長良川の対決」の回ではずいぶん文句を書いた。あらためて考えたのだけれど、時代劇(特に歴史もの)の戦の描写は、演出するのが難しいのかもしれませんね。というのも大河ドラマの戦の描写で文句を言ったのは、このドラマが最初ではないのですよ。

ドラマだから当然芝居がある。しかし戦の場面では、演劇(芝居)の部分だけが盛り上がってしまうと場面にエネルギーがなくなる。戦のリアリティが感じられない脚本に演出…戦場なのに緊迫感のない会話劇。人が死ぬ悲しい場面だから感動しろ感動しろと過剰な台詞に演出…そうやっていると場面の緊迫感がなくなってしまう。戦の描写はバランスが難しいのかも。

戦の場面はギリギリの緊迫感が見たい。そしてスピード。はらはらどきどきさせて欲しい。人物達が危険に晒されているからこそこちらもドキドキする。人物達の緊張と恐怖とアクションが見たい。感動の台詞劇はその後。先週の回に違和感を感じたのはそういうことだろうと思う。

しかし俳優さんの方々は素晴らしかった。大きな拍手。もっくん、西村さん、お疲れ様でした。かっこよかった。素敵でした。



というわけで、今回は戦も終わり。ドラマは会話劇。
今回のストーリーは二つ。

美濃を出た明智家は越前に落ち着く
尾張の信長は弟信勝を討つ。

 
美濃を出た明智家は越前に落ち着く

長良川の戦いの後、明智家の皆さんは戦場から脱出。伊呂波太夫(尾野真千子)と(門脇麦)に助けられ、越前の朝倉氏を頼ります(尾張の帰蝶さんの指示)。そして朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)には、京の細川藤孝からも「光秀を助けてやってくれ」とお手紙が届いていた。というわけで明智家は越前に住むことになる。ところで伊呂波太夫は近衛家で育ったらしい。
 
この朝倉さんは癖がありますね。本心を見せない。光秀に「お金あげようか」と言うのだけれど、生真面目光秀が断る。かわいげがないと思われたみたい。相性が悪いのかも。
 
明智家はお金もなく、これから辛い生活が始まるわけですが、ここで光秀がまた一人哲学を始める。

「私は戦が好きではありません。勝っても負けても、戦は戦でしかない。戦に赴くことは武士のさだめと思うてきた。…されど負けて全てを失うてみると、己の無力さだけが残る」うむ
 
それに答えて母牧様(石川さゆり)が光秀の父の言葉を伝える

人には浮き沈みがある。武士には勝ち負けがある。沈んだ時にどう生きるか。負けた時にどう耐えるか。その時、その者の値打ちが決まると
 
それを聞いて光秀は父の言葉を思い出し、大切なものは「誇り高く」生きることであると結論。成長しているのね。私はこの真面目光秀が結構好きだ。不器用な人ですよね。


尾張の信長が弟信勝を討つ。

次は尾張の信長(染谷将太)の人物描写です。今回は弟の信勝(木村了)を討つ。

兄さん

それにしても…染谷さんの信長には正直まだ慣れない。この信長は心が不安定なのですよ。もちろん意図したキャラ設定だと思うのですが。どうなの?この不安定な信長。
 
今回は(殺すつもりの)弟の信勝に対し、自分の劣等感を語り、母に愛されなかった不満を語り、悲しみを語り、そして泣く。また泣く。大粒の涙。うーん…
 
というのも信長は、このドラマの最後で主人公の光秀に討たれる人。視聴者が主人公を応援したくなる本能寺…の設定であるのなら、このドラマの信長は光秀にとって(視聴者にとっても)かなり嫌な奴になるのではないか…と思っていた。
 
しかしこのドラマでのこれまでの信長は…母にも父にも愛されずに泣く子供のような人物。愛情に飢えた人物として描かれている。すぐに泣く。この信長の設定って…視聴者が哀れむようなキャラを意図しているのだろうか。ノブちゃんは可哀想な人なの?
 
じゃあ可哀想な人を最後に討つ光秀…はどういう人? これからどういう設定になっていくのか読めない。注目です。
 
 
信長は一般的に大人気な歴史上の人物なんですけど、私はたぶん生真面目でカタブツ不器用な光秀のほうが好きだと思う。地味でも真面目な人のほうがいい。もちろん歴史のスーパースターとしての信長は面白いのだけれど、現実には予測不可能パワハラモラハラDV気味のヒステリーですぐキレる信長は、一緒にいてあまり楽しい人物ではなさそう。このドラマの信長は、今のところ子供みたいな人なので、どうなるのだろうと思う。
 
 
最後に明智家の煕子(木村文乃)さんの話。越前では光秀が「誇り」だとかにこだわるものだから明智家にはお金がない。それで質屋に行くわけですが、煕子さんは質屋に自分の帯を差し出して光秀の父の形見の数珠を守る。そしてニコニコ笑顔。いいお嫁さんですねぇ。