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2013年3月31日日曜日

映画『スーパーエイト/SUPER8』:ボクはおうちに帰りたいの


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スーパーエイト/SUPER82011年)/米/カラー
112分/監督: J.J. Abrams
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 オンライン映画サービスNetFlixにて鑑賞。

んまーなんとワタクシが中学や高校の頃に見た映画と似てるんでしょうか…と思ったら、監督のJ.J.エイブラムスさんが同世代。なるほどあの時代のアメリカ映画の雰囲気がよく出てますもんね。お話の時代は1979年。おおーっだからマイシャローナなのか、ドントブリングミーダウンなのか、ハートオブグラスなのか、おしゃれフリークなのか…おーい懐かしいじゃないかい(←これだけでもう高評価決定)。

内容もワタクシが見て育った映画のまんまです。要するに私と同世代の監督が中年になって子供の頃に見た映画をそのまんま再現したようなノスタルジーSF映画。

…と思いながらおおいに楽しんで映画を見終わったら、プロデューサーはなんとスピルバーグ大先生ご本人じゃないですか。あーやられたっ。やっぱりなー…といかにもなセッティングに大笑い。現在アラ50世代の人間には嬉しく嬉しくててたまらんSF映画です。

 

ネタバレ注意

昭和35年から昭和40年ぐらいに生まれて、1980年頃に洋画が好きな中高生だった世代の皆様、これは楽しめますよ。全編パロディのよう。未知との遭遇(夜の青い光、謎設定)、エイリアン(ホラー、巣)、ET(おうちに帰りたい)、グーニーズ(子供)、スタンドバイミー(子供)、それに当時全世界で流行っていたホラー映画(ワッとびっくり演出)の数々。そんなものを思い出してニヤニヤ出来ます。

時代設定は1979年、まず画面の色が70年代の映画、これわざわざ努力して再現してるんでしょうか。いかにも当時の映画っぽいの。色合いが当時の映画のまんま。夜の光がなぜかやたらと青いのもそう。たぶんカメラワークも考えてそれっぽくしてると思う。人物の顔を急に大写しにしたりね。音楽もちょっと大げさ。テーマがそもそも当時流行りのエイリアンものだし、ホラーものだし…。子供の服も髪型も子供部屋の飾りも、アノ頃の憧れのアメリカ映画のまんま。あー懐かしいわー。

音楽もELO, ナック、シック、ブロンディー…でどうよ…。

プロデューサーがスピルバーグで全てがガチ。おーい…やっぱりそうか…スピルバーグがもう一回あの頃のような映画を撮ろうかなと思ったら、20歳年下の後輩がまんま同じ様な映画を撮ってくれたからプロデュースしちゃったのかなと思える映画。

エイブラムス監督がスピルバーグ師匠に心をこめて贈るオマージュ。あれもこれもとスピルバーグ映画の記号がたっくさん出てきます。それを大先生も喜んで受け止めてプロデュースを引き受けてくれたんでしょうか。なんと微笑ましい。

79年には出来なかったCGによるトレイン・クラッシュの大参事は見もの。こういうの、やりたかったんだろうな…。おーいあんなに大げさに爆発して一人も怪我してないなんて、あるわけないじゃないのー(笑)。

大先生の映画が超プレミアムA級なら、この映画はたぶんBプラス級。いろいろとアレレな場面もあるけどね…まあいいじゃないですか。エイブラムス監督のスピルバーグ大先生へのリスペクトで帳消しにしていいでしょう。この映画にあるのは監督から大先生への愛、愛、愛です。

当時のあの頃を知る世代にとっては、それはそれはもう嬉し恥ずかし懐かしのノスタルジー映画なんだもの。見てる間はあの頃に戻れます。ニヤニヤしながら全編楽しめる。同世代の旦那Aも大変盛り上がって見ておりました。ワクワクしてほんとに面白かった。

エイブラムス監督が、アノ頃のスピルバーグ映画の感動をもう一度…と思いながら作ったBプラス級SF映画。大先生も話にのってくれたぞ。ちょっと大先生の映画よりもツメが甘いのはご愛嬌。世界中のアラ50の世代が'70年代後半を懐かしく思い出せるノスタルジーSF映画。まるでエイブラムス監督とスピルバーグ大先生と一緒に同窓会に参加するような楽しみ…。

昭和35年から昭和40年ぐらいに生まれた中年の皆様、これはお勧めです。
 
 
 
 

2013年3月30日土曜日

The Sunburst Band- Rough Times (2008)


 
70年代か…。



The Sunburst Band- Rough Times (2008)
Rough Times EP 
Released: Feb 18, 2008
℗ 2008 Z Records

 

またまたThe Sunburst Band。トニーさんのギターもチャカチャカ元気。イケイケですな。

2008年の曲なのに、1978年、9年ごろの音に似てます。知らなかったんだけどこういうタイプの温故知新の音を、Nu Discoというらしい。ほんとかな…。ともかくイギリスはこういう懐かしい物を大切にしてくれるのでとてもいい。


 
The Sunburst Band - 'Free Bass' (Joey Negro's Extended Mix) (2008)


2013年3月28日木曜日

キャンディーズに学ぶアイドルと生バンド



ポイントは生バンドでしょう。


まずYoutube等の動画サイトでキャンディーズの「春一番」を検索して、キャンディーズのテレビ出演時やライブの映像を見て聴いていただきたい。


ドライブ感というんですかね。勢いか…。生バンドに生の歌声は迫力が違う。

近年のアイドル売りというのは、いかに投資を少なくして利益を得るか…ということが第一らしいので、駆け出しのアイドルに生バンドをつけてライブをやるなどという金のかかる方法は考えられないのかもしれないけど、やっぱりこれはいい。

ライブの新しい形を確立したPerfumeの口パクは、あのダンスを生み出したわけで、あれはあれで素晴らしい。彼女達は特別です。別次元の存在。だけど一般的にアイドルが、ろくに踊れもせず歌も歌ってないのであれば、単に「顔の可愛い女の子」を数人連れてきてCDをかければば済むわけで…。

純粋に音楽や表現の面白さを楽しみたい人間から見れば、そんな売り方は論外。ダンスや特殊な演出が無いのなら、いい歌を歌うのは基本でしょう。それは私が頭の固い年寄りだということもあるのだろうけど…。

数日前に紹介したNegiccoさんと生バンドを組み合わせるのがいいと思うのも、彼女達が歌えるから。声も響きが綺麗ですごくいい。ちょっとここ数日Negiccoさんの歌の脳内リピートが止まらない。やっぱりすごくいいグループだと思う。曲もすごくいい。キャンディーズを受け継ぐと言ったのも、彼女達ならこういう伝統的な「バンドとアイドル歌手」の組み合わせが可能だろうと思ったから。いいと思うけどな…。

話は変わるけど、私にとって初音ミクのライブが面白かったのも、あれが生バンドの演奏だったから。単にCDをかけて映像のミクさんが踊るだけのライブではつまらなかったろうと思う。

生バンドの演奏はやっぱりいい。勢いが違う。きちんと歌えるアイドルとバンド、誰かやってくれませんかね…。


Negicco(ネギッコ)さんというグループ



 

2013年3月27日水曜日

Perfume;欲しい商品を考えてみる



昨日はいろいろと愚痴りましたが…。要はPerfumeファンとしては、CMだけじゃなくてもっともっとPerfumeが見たい聴きたい知りたい…と、それが言いたかった。

さてそれじゃあPerfumeがアイドルなら、じゃあ何をして欲しいかな…と考えて見ることにした。とりあえずモノです。欲しいモノ。

 
そやね…まず、

1.写真集かな…。

ワタクシはね、今のPerfumeは宝石のように輝いていると思うのよ。ほんっとに綺麗なの。こんな時はもう二度とこないかもしれない。女性が美しい時期は短い。だから今のこの瞬間を何かのメディアに記録して残しておきたい。

何人かのいいカメラマンさんを雇っていろんなPerfumeを撮って貰えませんかね。芸術PHOTOやファッションPHOTO枠ならなんでもいい。とにかく美しく美しく限りなく美しく今のPerfumeを記録して欲しい。美脚ショットは必須。あの、のっちのムチモモとかしゆかのスタイル、あ~ちゃんの笑顔を永久保存しておきたい。とにかく美しく…今のPerfumeを閉じ込めて欲しい。

イケイケだった頃の80年代の日本は、海外の有名ファッションカメラマンを連れてきてアイドルの写真集を出したりしてたのよ。…もちろん日本のカメラマンさんにもいい人がいると思います。アート枠の写真集…Perfumeならやれるって。あの脚なら出来る! 最近はほんとにフォトジェニックなんだもの。ネット界隈で出回ってる写真もすっごく綺麗だ。
 


自然光での普通の可愛いアイドル写真というよりも、しっかり作りこんでゲージツ的にして欲しい。いくつかのテーマでページを分けてもいいな。スタジオでみっちり接写編。海外風景編。近未来Spring of Lifeロボット復活編。アシモ君はお友達編。超豪華ゴージャスドレス編。靴オタク狂喜美脚アート編。○億円の宝石を持たせてみる編。変態レインボーウィグ編(のっちのアフロ頭をここに)。猫まみれ編。ちょっと薄着編…などなど。

本と同じ写真入りのコピー不可能なディスクメディアも付録につけてもらえると尚嬉しい。

それからPTA限定などとは言わずに一般書籍にして欲しい。海外からオンラインショップで買いたい。5000円でも6000円でも出せるな…。うんうん。真面目な写真集を出しませんか…。

ほんとに今のPerfumeなんて踊るモデルみたいなんだもの…。

2.PerfumeダンスDVD

このようなものが実現するとはまさか思えないけれど…。今の大人な美しいPerfumeさんに、今まで出した曲全曲をもう一度踊っていただいて、そのダンスビデオを出していただきたい。

ちょっと前にグローバルサイトのダンスの映像がPTAで出たらしいじゃないですか。そんなダンスを堪能するためだけのDVDが欲しい。

とりあえず固定カメラがいいけど、スイッチ可能なマルチアングルもいいな…。前、横、それに斜め上からの固定カメラなんて最高。Perfumeダンスアートビデオです。

もちろんPTA限定などせずに一般向けに売ってください。

これはむちゃくちゃ売れると思うぞ。

3.ワールドツアーアジアのライブDVD

ライブビューイングの映像って残ってるのかしら。だったら出して欲しい。これも見たい見たい見たい…。

4.PV

たぶん100人のPerfumeファンがいたら90人は買うと思う。これなんで実現しないんだろう。欲しい欲しい欲しい…。

5.代々木「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」のDVD

ファンの間では有名ですね。欲しいわ…。

 

2013年3月26日火曜日

Perfume:日本でアイドルでいるということ

 
㊟ 長くて辛口です
 
Perfumeのファンになってほぼ3年経った。彼女達を知ったのは2010年の4月。当時出たばかりのシングルは『不自然なガール』。あれからずいぶん時間が経ったんだな…。

もう30年以上も洋楽にしか興味の無かったこの私が、まさか日本のアイドルのファンになるとは思わなかった。最後に日本のアイドルのレコード(笑)を買ったのは、ピンクレディーかキャンディーズ。そうそうキャンディーズの解散コンサートのライブアルバムを買ったな…。

あれからの30年以上、私はアイドルどころか日本の歌さえ一部を除いては一切聴かなかった。95年以降は日本に住んでいなかったのでなおさらのこと。歌うよりも踊るほうがいいのでカラオケもやらない…となると、ほとんど日本の歌の必要性も感じなかった。

そんな私の前にPerfumeは突然現れた。「まぁーなんと可愛いんでしょ、まぁーなんと面白いダンス、アラ曲もいいじゃないの…、お、ライブも凄いぜ…、CD買っちゃおうかな…ついでにDVDも…」と徐々にはまった。

その後リリースされたシングルは『VOICE』『ねえ』『レーザービーム』『スパイス』『Spring of Life』『Spending All My Time』に『未来のミュージアム』。いくつかのシングルとアルバム『JPN』、『Tokyo Dome Live』『JPN TOUR』のDVD。過去に出たものも含めてずいぶん買った。思えば遠くへ来たもんだ…。

ここ3年の間にPerfumeは驚くほど綺麗になった。3年前はまだ子供だったのに、今は光輝く美女オーラバリバリの大スターだ。

彼女達はPerfume」という特殊な存在のあり方も確立した。歌い手としてCDでは歌ってもその歌声はむしろ音の部品として存在する。まるでロボットのような響きの声。ステージでもライブの常識を書き換えた。メンバーはステージ上では殆ど歌わない。それを補うかのような完成された独特のダンスと凝ったステージ演出。たまたまスタイルがよかったことも幸いした。まるで未来からやってきたロボットのような美しいアイドル。それが「Perfume」。私もそこに惚れた。今までに無い宝物を見つけたようにワクワクした。

だから、もちろん私の中でのPerfume」はアーティスト。歌もご本人達も演出のスタッフさん達もライブも全部含めてのアートな存在。世界中探してもこんなグループは他にいないと断言できるユニークさ。だからこそ「海外に行け行け」ともう1年間もしつこくこのブログで叫んでいる(笑)。

どころが、Perfumeご本人達とその所属事務所アミューズさんはどうも違う考えらしい…。そのことに私は(この期に及んで)やっと気付いたらしい。彼女達はあくまでも日本の「アイドル」なんですね。あーそうなのか…そうかそうか…。

Perfumeは日本のアイドル…。言葉や理屈では分かっていてもその本質を理解していなかったらしい。だからファンでいながらも3年間、いろんな違和感があったんです。

3年前から、出す曲出す曲全てタイアップ。Perfumeが過去3年間に売った商品は、洋服、チューハイ、ペプシ、自動車、携帯電話、ドラマの主題歌、グミキャンディー、ドラえもん…うわぁっ…そういえば『Glitter』の「白い箱(冷蔵庫)を開けると…」なんてふざけた歌詞もありましたぜ。

その他の活動の場所は、週一で音楽番組の司会。シングルを出せば34回歌番組でダンスをお披露目。ライブはフェス以外はめったにやらないらしい。…ということは(昔の『ザ・ベストテン』みたいな番組がない現在)PerfumeTVでの露出って殆どタレントさんとTVコマーシャルだけ? …うわぁーそこなのか…そこなんだ…このバリバリの違和感。

ココで言わせてくれ! ヲイヲイPerfumeぐらい凄いグループならもっと他にやることがあるじゃろー!!! あれだけ美しくて世界一のダンスグループなのに、CMタレントで終わりなのかよー…。もっと攻めていかんかいっ!!!

…と…まあ…そういうことです…。今まで3年間もふつふつと感じ続けていたこの違和感。要は私は(勝手に)Perfumeに「アーティスト」の自負と活動を求め続け、Perfumeご本人達とアミューズさんはどうもPerfumeが「アイドル」として業界に存在する事を求めているらしいこと。←あたりまえのことなんですよね。

あ-でももったいないなー…そんな~…。
 
うすうす感じてはいたんだけれど、そう思えばなんとなく理解できるのだ。どうして公式YoutubeでのPVが一部だけなのか。どうしてキリン氷結のホログラムライブの映像が消えたのか(ああいう映像は事務所が買い取ってくださいよ…涙)どうしてまともな海外向けの公式サイトがないのか。どうしてきゃりーちゃんみたいにガンガン海外まで攻めていかないのか…。今現在、何故か知らねど『未来のミュージアム』のアメリカでのiTunes配信は無し。←これどういうことよ?

要は国内売り、それもTVCMタレントとして出来るだけ露出して、売れるうちにシングルCDを売りつくす…みたいな売り方がまず第一。海外なんて言う以前に「アーティスト」らしい売り方さえも望んでいないのかも。うわーじゃあどうしてレコード会社を変わっちゃったの?もっと自由になれるはずじゃなかったの?

ま…いろいろと大人の事情というのはあるのでしょうが、日本の業界の(大人の)方々は才能のある若いタレントさん達を大切にしていただきたい。私のような大人の曇った目は、今の業界の「搾取できるうちに一滴残らず搾り取れ」的なものをついつい見てしまう。←もちろんこれは私の想像なので、そうでない事を祈るけど。

もしPerfumeのご本人達が「CMタレント上等!」というのであればそれもよし。いずれにしても曲が良ければいつものように私も喜んで聴くと思う。しかしタイアップ曲というのは文字通りCMソングなわけで、CMソングを個人の大切なイベント=例えば結婚式にかけたいと思うだろうか…CMソングが人の心に染みる大切な曲になり得るのか…ということは考えたほうがいいと思う。

現在の日本のエンタメ業界で、まさか今さらPerfumeの事務所さんがタレントを売る戦略を変えるはずはないだろうから、これは私がPerfumeのファンである限り受け入れなくてはならない事実なんだろうなとも思う。今の日本で「アイドル」でいるということは、今の業界の流れに合わせたタレント活動をしていくということ。そんな日本のアイドルのファンになるということが、私にとってはそもそも新しい学びなのかも。それでもこの違和感は続いていくだろうな…。

そんなことを言ってはいても、やっぱりピュレグミのCMソングはイイ曲っぽい…。


2013年3月25日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第12回「蛤御門の戦い」



よかったっす。興奮しました! 

素晴らしい素晴らしいスバラシイスバラシイ…

いやー大河でこんなにバリバリの戦争シーンが見れるとは思わなかった。それも「関ヶ原」みたいに馬がドヤドヤ走る派手な戦ではなくて、門を守る部隊のみ。それなのに…いいじゃないっすか、緊張したわよ。尺も長くとってくれたし嬉しいじゃないですか。

今年はNHKさん本気です。去年このブログで、いかに近年の大河がダメなのか、どう改善できるのか、何が悪いのか…と1年間もぼやいていたのがウソのように、今年はただただ楽しませていただいております。

とにかく今年は一つ一つが丁寧。しっかりと戦そのものを見せるためにお金をかけて撮影をしてる。そうそうそう…戦を戦らしく気持ちを入れて撮ればそれでいい。いやーうれしいうれしいすごくうれしい。近年の大河の戦はナレーションのみ、数秒の描写のみで欲求不満がすごかったけれど、今回は時間をかけて「戦い」をじっくり見せてくれてます。

このあたりの歴史に疎い私は『蛤御門の戦い』なんてどんなものか全く知らなかったのですが、じっくり学ばせていただきました。図説もしてくれてね、アチラからコチラから長州がやってきてこちらの側の門に覚馬君がいて守ってる…なんていうのがよく分かって面白かったです。

御所の中で大砲の音に怯える公家さんもよかった。「ひゃぁぁぁあ長州コワイコワイ…」とナヨナヨしてるところに、異様に顔色の悪い容保公(綾野剛)がやってくる。公家さん達はすぐににブイブイ文句を言い始める…。あーだまれだまれ…。

そこに孝明天皇(市川染五郎)が「和睦など思いもよらぬことや…禁裏に発砲する賊徒、退けて御所を守護せよ!」おおっ出ました!まってました!

夜も明け戦いは続く。覚馬君(西島秀俊)が苦戦してる…と思ったところで長州軍に爆弾が打ち込まれる。現れる丸に十文字ののぼりっ! おおおおおお薩摩だーっ!キタ――――――っ!!(←ここでワタクシは拍手喝采)西郷どんっ(吉川晃司)きましたきました!

重厚やね。西郷どんの貫禄が素晴らしい。かっこいー。吉川さんが西郷どんに似てないと笑ったことを深くお詫び申し上げたい。西郷どんいいですよいいです…ほんのこてよかよか…。こんな時期もあったんですね。会津と薩摩。なんか後のことを考えるとますます感慨深いな。

覚馬君は負傷してしまいましたが戦も終了。長州軍は敗退。出番は短かったけど久坂玄瑞の須賀貴匡さんは良かった。熱い演技が印象に残りました。

それにしても今回は本当に会津に肩入れをするように脚本が書かれてますね。こういう逆の視点は新鮮ですごくいい。人物達に惚れるからこそ応援したくなる。

ところで覚馬の西島さんがぼーっと突っ立ってる場面がちょっと気になった。表情もあまり変わらないし。あれは何があっても動かない強さの演技なのか、それともうろたえてる演技なのか、単に棒なのか分からなかったぞ…。

 
その頃会津では…。

覚馬君は京で忙しい合間に八重ちゃん(綾瀬はるか)と尚之助さん(長谷川博已)の事をお手紙に書いてたみたいです。前回も書いたけど、この会津のホームドラマがほんとに好き。とくに頑固親父の権八さん(松重豊)を見るのが楽しみ。今回もステキな頑固オヤジぶり。

「…決めた! この縁談進めんべ、いーなっ!」「こらまてっ、へそ曲がりがっ! 何が気に入らねっつんだっ! 親の気もすらねーで!」 あはははは…イイ。頑固オヤジ…萌え萌え。

「イヤデゴゼーヤス!」と反発する八重ちゃんも可愛い。パパにはイヤだと言いながら尚之助さんが「私もお断りするつもりでした。」と言うと…八重ちゃん「え…?」と複雑な表情。あはははははリアルやなー。リアルな乙女心。自分ではイヤだといってるのに、相手からイヤだと言われるとなんだかツマンナイのね(笑)。

じわりじわりとですがこの不器用な二人のほんのり恋話も微笑ましい。なんだかうぶな高校生を見てるようだ…。尚之助の長谷川さんもいい表情。穏やかで真面目な人という役がハマってます。

時代劇の重鎮松方弘樹さんもかっこよかったけど、今回は西郷どんの登場に一票。

2013年3月24日日曜日

Negicco(ネギッコ)さんというグループ


こりゃー可愛いぞ。

ネットの空間をうろうろしていると、たまーに何か触覚に触ることがあるんだけど、この新潟のお嬢さんたちもちょっと最近気になってる。おばさんも気になるまさかのアイドルか…ひゃー。だってかわいいのよ…。おまけに歌がむちゃくちゃ上手いぞ。

シングルのみ動画サイトでパラパラと聴いてみたけど2曲をピックアップ。
 

Negicco - Anata to Pop with You!/あなたとPop With You! (2012)

Album:  Melody Palette
Released:  July 17, 2013
℗ 2019 T-PALETTE RECORDS

Negicco - Attoteki na Style/圧倒的なスタイル (2008)

Album:  Negicco 2003~2012 -Best-
Released:  February 22, 2012
℗ 2019 T-PALETTE RECORDS


楽曲は何故か知らねど懐メロの香り…。なんだっけ…70年代とか80年代初期の、純粋に良質のポップスという感じかな。なんか懐かしい音。竹内まりやさん…山下さんとか…あたりなのかしら…。「圧倒的なスタイル」のイントロはシカゴの「SATURDAY IN THE PARK」に似てる。超キャッチー。こういうのも懐メロっぽいところ。 70年代往年のDisco80年代のJ-フュージョンっぽいアレンジの曲もあるぞ。私の世代の耳にはすごく優しい。

曲になーんにも癖がないのね。ギミックもひねりも一切ない…けどとても気持ちいい。チープなシンセブラスはともかく、とにかく彼女達の声が可愛いのだ。いやー爽やかだな…王道の良曲よ。むしろこれだけ歌が上手いからこそ何のギミックもいらないんでしょう。

ライブの映像は小さい箱でアイドルらしくワイワイやってるんだけど、これだけ踊って歌ってますよ(げげ)。マラソンランナーかと思うほどのスタミナ。すげー。歌入りの音源に生を被せて歌ってるんだけど、かなり上手いです。いやったいしたもんだ!
 
 
Negicco LIVE
「Neutrino Love/ニュートリノ・ラブ」
「Koi no EXPRESS TRAIN/恋のEXPRESS TRAIN」
「SKY」

「スウィート・ソウル・ネギィー」(トマパイの余韻Remix)
「Disco!! The Negicco!!」

「あなたとPop With You!」
「圧倒的なスタイル」

T&P Tokyo Presents「POP SONG 2 U」(2012/12/02) at 西麻布eleven


しかしこのアイドル踊りというのは、ほどほどがいいと思うけどなー。こんなに歌が上手いのなら、ここまで動き回らなくても歌で売れると思う。動き回らなければもっと正確に歌えるはず。アイドルパッケージ売りというより、むしろこういう人達には上手いバックバンドをつけて古典的な「バンドと歌手のセッティング」で歌わせてみたい。歌だけで客をひっぱれるんじゃないかな。

この子達みたいに「ただ歌が上手くて可愛い」だけでは、(ハイテク不思議日本の)ギミック売りが面白いPerfumeやきゃりぱみゅのように世界には行けないかも知れない。だけど絶対的な歌の上手さは強力な武器です。年を重ねても歌い続けていける。

国内のスターでいいじゃないですか。最近の紅白を見たら分かるけど、演歌歌手以外にまともに歌える人がいないんだわ…今の日本の芸能界。プロの「歌手」が少なすぎる。もしかしたら、こういう古典的な歌の上手い人達が今の日本には必要なのかも…。

(女性ファンの神経に触らない)自然な歌い方と素直な歌詞、ギミックをあまり使わない質のいい楽曲、それにライブでは抜群に上手いバックバンドをつけたら、かなりいいショーができるはず。実力派のグループになるんじゃないかな…。ご本人達は文句なしに可愛い。磨けばもっと光ると思う。

30年以上を経てキャンディーズを受け継ぐのはこういう人達かも知れませんよ。


Negicco - カリプソ娘に花束を (2018)
Negicco - 愛は光 (2017)
Negicco - 矛盾、はじめました。(2016)
Negicco - カナールの窓辺 (2015)

Orland - Do-De-Da~Trimondo Negimina~ feat.Negicco (Teaser)(2015)
Negicco - ねぇバーディア (2015)
Negicco - 光のシュプール (2014)
Negicco - サンシャイン日本海 (2014)

Negicco - Triple! Wonderland (2014)
Negicco - アイドルばかり聴かないで(2013)
Negicco - あなたとPop With You! (2012)
Negicco - 圧倒的なスタイル (2008)