能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2013年8月21日水曜日

そしてヤーレ・ベルンホフト君はソロになった

 
ソロになったヤーレさん。

 
 Jarle Bernhoft - Streetlights (2008)
  
Album: Ceramic City Chronicles,
Released: Sep 01, 2008
℗ 2008 Universal Music A/S


昨日紹介した、元気のいいノルウェーのバンドSPAN2005年で解散。その後ボーカルのJarle Bernhoft(ヤーレ・ベルンホフト)さんがやりたかったのは全く違うタイプの音楽。もうガガガガガガガガ…とギターを鳴らすだけの音楽はやりたくなくなったんでしょう。そもそもこのビデオでもわかるように、彼は何の楽器でも弾けるんですね。そんな彼の才能を考えれば、同じタイプの音楽をずっとやり続けるのはきつかったのかもしれない。

もともと生まれた場所と時代が違っていれば、レニー・クラヴィッツやプリンスのように、何でも自分でやってレコーディングし、バンドを率いてツアーをやって大きくなれる人だったんだろうと思う。アルバムもいろんなタイプの曲があって、何をやっても上手い。そんなところもプリンスに似ている。才能がありすぎるタイプ。

ソロになってまず出たアルバムが「Ceramik City Chronicles (2008)」。この曲もその中から。RockSPANとは全く違って、上品な大人のポップスでしょうか。非常に上質。このアルバムは傑作です。

しばらくはこのアルバムからの曲を、バンドを率いてツアーをやってらしいのですが、その後ステージでも一人でやりたくなったらしい。いつからだったか記憶していないのだけど、バンドの形を辞めてたった一人、アコースティックで歌い始めた。もう2年以上経つんじゃないかな。

結局バンドのフォーマットでやっていた「Ceramik City Chronicles (2008)」からの曲も、一人用に書き換えられて現在に至る。これはどこかでベースが鳴ってますね。




Jarle Bernhoft - Sunday (2008), Live at Bauhaus 2011  

Album: Ceramic City Chronicles,
Released: Sep 01, 2008
℗ 2008 Universal Music A/S

 
その後、セカンドアルバム「Solidarity Breaks (2011)」を発表。コレがノルウェーで大ヒット。ジャズ系のアーティストとして、アメリカ、欧州の小さなライブハウスとジャズ・フェスなどに出演しているらしい。

最近ステージ上では、100%生で一人でやってます。よく詳しい事は分からないんだけど、現場で自分の出した音をその場で録音・再生して音を重ねていって、それに歌を被せているらしい。これ70年代ぐらいからJaco Pastoriusが使ってた手法だと思う。ループとかいうらしい(ヨクシラナイ)。先週日本でサマソニとブルーノートでやったライブもこういうやり方だったんでしょう。




Jarle Bernhoft - C'mon Talk (2011)

Album: Solidarity Breaks,
Released: Oct 21, 2011
℗ 2011 Kikitépe Cassette Licensed to Universal Music AS, Norway


実は私は個人的には、この1人バンドはあまり好きじゃない (´・_・`)。すごいとは思うけど、たぶん3曲で飽きる。やっぱり音の厚みや質感が足りない。音楽はね…見世物じゃないからな(←キツイナー)。これだけ才能のある人が、どうしてこういう一人芝居をやっているのかよくわからない(追記:インタビューを見たら1人のほうが気楽でいいらしい。ギター2本と箱1つで何処へでも行けると言っている)。それでも曲は素晴らしいんだけど…。イヤすごいと思いますよ。ただソロアルバムもバンド形式でやっていた1枚目の方が音に広がりがある気がするのはちょっと気になる。またバンドでやってくれないかな。でも近所に来れば絶対見に行く。

ノルウェーに帰ると、たまに臨時でロカビリーのバンドでも歌ってるらしいし、ほんとにこの人は何を考えているのかさっぱり分からん。才能がありすぎるんだな。