能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2019年11月19日火曜日

日本の犬猫の店頭販売の問題



日本人は、海外に住む日本人から日本のことを非難される事を好まない。その気持ちはよくわかる。私だって日本に住んでいたら嫌だろうと思う。外の人間に色々と言われたくはない。余計なお世話だと思う。だから普段はあまり日本の外から「日本はこうするべき、ああするべき」などということは言わないつもりだ。そもそもあまり真面目なことを書くブログでもない。しかし今回は意見を書いておこうと思う.

もうそろそろ
ペット(犬猫)の生体店頭販売をやめましょう
やめる方向に動いてもらえませんか


以前から日本のペット産業の闇は外にも聞こえてきているのだけれど、いくらメディアが問題を記事にしようとどんなに杉本彩さんが世間に訴えようと、あまり状況が変わっているようには見えない。大きな問題だと思う。

とにかく酷い。闇。闇だらけ。
これを放っておいて日本はまともな国だと本当に言えるのか?

 
Yahoo Japan1118日の記事で、「売れ残った犬猫が小さなケージに閉じ込められたままバックヤードに積まれている」という話を読んだ。

あまりに酷いペット店頭生体販売の実態。
動物好きのスタッフも壊す惨状

これは一つの例で、酷い状況はもっと沢山あるのだろうと想像する。


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※追記
1124日付で、生体販売に関する杉本さんの記事が出ていました

杉本彩さん
「ペットの生体展示販売という、野蛮なビジネスモデルをなくしたい」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191124-00206863-hbolz-soci

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動物のペットショップでの生体販売とは、要は犬や猫を野菜のように店頭に並べ、たまたまやってきた客が(その生き物を)気に入ってその値段に納得したら売る商売方法。だから客に好まれなかった個体は売れ残る。子犬や子猫はすぐに大きくなって売り物にならなくなる。トマトやキャベツなら古くなれば腐るから捨てればいい。しかし動物はそのままケージの中で生き続ける。餌代がかかるから(犬猫が)生きていれば店には損。じゃあその後はどうなる? 

この記事のようにケージに入れられたまま放置…事実上虐待。昔は保健所で殺処分されたが、2013年の法改正でそれは不可能になった。今は引取り屋がやってきて劣悪な環境で飼育/放置…死ぬ以上に辛い虐待(動物愛護のための2013年の法改正は何の解決にもなっていない。「引き取り屋」で検索すれば酷い話が沢山出てくる)。他には悪質ブリーダーに転売か、それとも闇に毒殺などもされているのか? 

ショップで売れ残った犬猫の本当の状況は、世間に十分に知られているのだろうか?


日本のペットショップで売られる子犬や子猫は、生まれてきて2ヶ月ほどで親から引き離される。その後は店の狭いケージに入れられ、明るいライトの元、多くの人の目に晒されてストレスを感じながら成長する。運悪く売れ残ったら、様々な虐待で苦しんだ後に病死、衰弱死…そんな一生。ひどすぎる。本当にひどい。おそらく肉用牛の一生よりもひどいだろう。肉用の和牛はブラッシングされたり草地に放されることもあるだろうに。

そんな状況を生み出しているのが犬猫の店頭販売
そんな野蛮で残酷なことが、なぜまだ日本では許されているのか?


随分前(たぶん数十年前)に「ドイツでペットショップでの犬の販売を止めた」というニュースを初めて知った時は大変驚いたことをよく覚えている。その頃はペットの店頭販売をしないことは世界でもまだ一般的ではなかった。しかしその後、欧米のペット産業は大きく変わった。現在はイギリスでも他の欧米諸国でもアメリカでも、犬猫の店頭販売はほとんどなくなり(詳しい数字はわからない)、人々もそれを当たり前だと思うようになっている。

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例えばこの地ハワイの状況を話そう。

11年前にこの地に引っ越してきた時、まだ個人経営のペットショップには子犬が売られていた。ダックスフントやチワワ、フレンチブルドッグの子犬がケージに入れられてショップの窓際に置かれていたのは日本のペットショップと同じ。しかし状況はすぐに変わった。

まず大型ペット(サプライ)ストアのチェーン店 Petcoが、その時点で犬猫の生体販売を既にやめていた(魚、鳥、小動物、爬虫類は今も店内で販売されている)。

その後23年後には個人経営ペットショップでも子犬を見かけなくなった。店頭で販売される犬猫を一切見なくなった(※訂正雑種の子犬を販売している個人経営の店がまだ少数存在する。地元のブリーダーから仕入れて狭いケージに入れて売っているらしい。魚、鳥、小動物、爬虫類も販売されている)。

もし決まった種類の犬や猫を飼いたいのなら(基本的に)専門のブリーダーに予約をして購入する。この土地はアメリカ本土から離れた島なので、(例えば)飼いたい犬種のブリーダーが地元にいなければ遠くオハイオ州やカリフォルニア州などのブリーダーと交渉して犬を空輸して購入する飼い主にも(購入のプロセスのめんどうを厭わないほどの)ペットのオーナーになるしっかりとした心構えが必要になる。

種類、年齢に関係なく犬猫(鳥、小動物)が欲しいなら、シェルターから雑種(多くは成犬や成猫を受け入れる方法もある(これが一般的)。うちの黒猫もシェルターからやってきた。

また Petcoでは地元のHawaiian Humane Society(動物愛護協会+シェルター)と提携し、店内に保護猫のケージを設置。店内で猫の譲渡が出来るようになっている。週末には保護犬の譲渡会も行われている。

悪質なブリーダーは度々検挙されている。そのようなニュースは過去に何度か見た。

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日本では、ペットショップで見て(準備も十分に出来ていないのに)思いつきで犬猫を購入する人も多いと聞く。ペットショップにとってはいい商売になるのだからそのような客は歓迎される。また人々も簡単にペットが購入できる気軽さを優先して、多くはペットの店頭販売に異議を唱えない。よって無責任なペットショップも、無責任な飼い主も野放し。犬猫は決して思いつきだけで飼えるような生き物ではないのに。
 
店頭で犬や猫を野菜のように売るからこそ、パピーミル(子犬工場)などと呼ばれる悪質なブリーダーも(業界内で必要とされて)存在できるのだろう。前述の「引き取り屋」の問題とともに、犬猫のショップでの店頭販売は多くの問題を発生させている。


店頭販売される子犬や子猫の何匹かは
必ず売れ残る
売れ残った犬や猫には
長い苦しみと死が待つ

 
今まで様々な日本のニュースをネット上で見てきたが、動物をモノとして扱うやりかたは異常に思えることも少なくない。動物は所有者のモノ…だから動物は所有者の都合のために痛めつけられることもやむなし。それが現状なのだろうか。
 
しかし犬や猫には間違いなく感情がある。たった1匹の猫と暮らしただけでもそれはわかる。人のような複雑な心を持つ事がはっきりと見て取れる。彼等は決してモノではない。虐待されれば人と同じように戸惑い哀しみ苦しむのだ。そのような感情を持つ生き物を、モノとして虐待する社会…明らかに虐待が生じる状況を「儲かるから」「便利だから」と黙って受け入れている社会が本当にまともな社会だと言えるだろうか?
 
 
明らかに間違っているのに、なぜ今も日本のペットの店頭販売はなくならないのだろう? もし(外国人の)誰かが日本のペット産業事情を私に聞いてきたら、事実を隠さずに話せるだろうかと思う。もし話せば、今の日本のペットショップのやり方は残酷で野蛮だといわれてもしょうがないのだ。
 
私は自分のブログに自分の意見を書く。しかし海外に住む人間がブログに書いたところで状況は何も変わらないだろう。問題の解決には、まず日本の人々が日本のペット産業の現状を知ること(杉本彩さんをはじめ動物愛護活動をなさっている方々の言葉を聞いて欲しい)。そして疑問を持つこと。そして何が出来るのかを考えることが必要。日本の人々が国内から声をあげ現状を変えていって欲しい。


2019年11月18日月曜日

Riton x Oliver Heldens ft. Vula - Turn Me On (2019)



これは売れる歌だわね

 

Riton x Oliver Heldens ft. Vula - Turn Me On (2019)

 下品なMV ドクターの顔がこわい

Turn Me On (feat. Vula) - Single
 

 
というわけで現在この曲は英国のダンスチャートにしばらく入っているのですが、ものすごくキャッチー。キャッチー過ぎるしMVも下品だからちょっとヤダな…と思ってとり上げなかったのですが、曲が頭に張り付いて離れない。ずーっと鳴ってる。売れる曲ってやっぱりキャッチーなんだね…という見本のような曲。

 摑みがっちり。コーラスの「ドクタラーッ」(これがいい)でぐっとくる。いい声、キャッチーなメロディー、インストのサビで「ドクタラーッ」にボインボインボインと癖に鳴る音、煽る煽る、踊りやすいリズム…いやー参りました、降参です。いかにもEDMな音だしお洒落ではないんですけどね。ダサいから癖になるんだろうな。ものすごくキャッチーだと思う。

というわけで改めて情報を調べてみたらやっぱり欧州で売れてました
 
 UK Singles (Official Charts Company)    12 
 UK Dance (Official Charts Company)      2 
 Scotland (Official Charts Company)     5
 Ireland (IRMA)             11
 Belgium (Ultratip Wallonia)       17 
 Netherlands (Dutch Top 40)        22 

 欧州の英語圏が多いですが、ベルギーとオランダには納得。
それに比べてこの曲のアメリカでの成績は、

 US Dance Club Songs (Billboard)      34 
 US Hot Dance/Electronic Songs (Billboard)  28 

 まあ十分売れてるんですけど、ダンスチャートのトップ10にも入らないということは、やっぱり欧州と米国の売れる曲のタイプは随分違うのだろうと思います。私は欧州の方が好き。アメリカで売れるダンス曲は踊れない曲が多い。

とり上げないつもりだったんだけど、やっぱり記録しておこうか。

 
Ritonとは英国Newcastle upon Tyne生まれのDJ/プロデューサー.本名Henry Smithsonさん。1978年生まれの41歳。

Oliver HeldensさんとはオランダのDJ/プロデューサー。1995年生まれの24歳。このお方のジャンルは沢山…Progressive house , Future house, Tech house, EDM, Big room house, Deep house。いろいろやってます。

Vula Malingaさんは英国人のシンガー。アメリカで南アフリカ出身の両親の元にうまれて英国で育つ。パワフルないい声です。1980年生まれ39歳。


Riton, RAYE - I Don't Want You (2021)


お猫様H:身だしなみ



猫さんは身だしなみを整え中




ここ二日ほど、夜になると猫さんが腿やお腹の上に乗ってくる。重みを感じながら一緒に居眠り。幸せ。



2019年11月17日日曜日

LIVE★Leo Pasifika・Voices From the Pacific



Leo Pasifika: Voices of the Pacific
Kawaiaha`o Church, Honolulu
November 16, 2019



なぜか知らねど、日本のANA/全日空さんがこの地で開いてくださったミュージック・フェスティバルHonolulu Music Week。大変ありがたい。

目玉は太平洋出身のオペラ歌手が共演するLeo Pasifika。ハワイ出身の世界的なバリトン・Quinn Kelsey/クイン・ケルシーさん。ニュージーランド出身の実力派テナーPene Pati/ペネ・パティさんがこの地で再度共演。お二人はこの地で今年の5月にも『椿姫/La traviataで共演をなさったのだけれど、今回はリサイタル。場所は、その昔ハワイ王朝ゆかりのカワイアハオ教会/Kawaiaha'o Church。南国らしくサンゴを削ったで岩を積んで作られたこじんまりとした小さな教会でほのぼのとコンサート。

コンサートのテーマがVoices From the Pacificであることから、太平洋出身の歌手4人の歌と、地元の子供のコーラス・グループの歌で全2時間半のライブ。

クインさんとペネさんはこの地のオペラファンの間ではほぼアイドルです。クインさんは地元出身ののスーパースター。若いペネさんは今オペラ界の階段を登る実力派。彼はニュージーランドのボーカルグループSOL3 MIO/ソレ・ミオでも有名。お二人が登場なさっただけで教会内が湧く。かなり沢山のファンがいそう。私もワクワク。やっぱり嬉しい。

それから女性はソプラノのMalia Kaai-Barrettさん。メゾソプラノのBlythe Kelseyさんはクインさんの妹さん。お二人とも地元のオペラハウスの関係者で先生をなさっているそう。

演目は、Rossini Verdi Donizetti Puccini Saint SaensBizetなどのオペラからのアリア。ペネさんの『リゴレット』『トスカ』『トゥーランドット』、クインさんの『カルメン』は嬉しかった。なんと贅沢な。声に圧倒される。クインさんが素晴らしいのは言うまでもなく。ペネさんも確実に進歩している。5月の『椿姫』では、ペネさんの声が最初は小さいかと思ったのに、このライブでは1曲目から大きな声。彼のテナーは本当に綺麗だ。

お二人と女性お二人と交互に歌い、それから地元の子供のコーラスの歌が10曲ぐらいあっただろうか?ソロの女の子もとても綺麗な声。子供達が歌い始めるとお母さん達がスマホをあげて撮影をするのも微笑ましい。和気あいあいと時が流れる。

またこのようなライブがあったら見たい。
全日空さんありがとうございます。





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実は海亀の…運に見放された夜の話
ネガティブなので読まないほうがいいと思います。
こういうこともたまにある。
自分のために愚痴を記録しておく。

ショーはもちろん大変素晴らしかったのです。

…しかし時々あるんですよ。運が悪い時
ライブで、自分の前にだけ大きな人がいること。
この日もそうだった。

私の前だけに大きな人々が何人も重なっていて演者が全く見えない。うわーこういうのは久しぶりやな…と思いながら己の運の悪さを静かに嘆く。頭を動かしたら後ろの方々の迷惑になるだろうからじっと耐えて動かず。よって2時間半に及ぶコンサートの中で演者がしっかりと見えたのは全部で1分に満たなかった。

ショーが始まってすぐにその夜の私の運を悟ってがっかりした。しかしこれも運。怒ってもしょうがないのよ。だから怒るまい、怒るまい。ここは静かに音を聴けばよい…と自分に言い聞かせるのだけれど、そんな風に自分を抑えることばかりにエネルギーを使ってへとへとになる。ものすごく疲れた。エネルギーの使い方が間違っているから、ショーそのものの濃い感激もない。声がすごかったね…ぐらいのうすーい感想しかない。覚えているのは視界をブロックする人の頭と背中。

あ~わたしなんか罰が当たるようなことやったかな~旦那Aと少し喧嘩したからかなぁ。今日はカミサマに見放されているんだろうなぁ…こういうの初めてじゃないし…。

こんな事はめったにないんですけどね。…過去に一度ひどいのがあったな。12年ぐらい前に東京の渋谷で見たJason Falkner。小さい箱で私の前だけに190cmぐらいの大男が立っていて全く見えなかった。すごいのね…悪い時は驚くぐらい運が悪い。Jason Falkner 10年以上大ファンだったのに。

今回も旦那Aの前や周りの人の前は綺麗に開けていて、大柄な人が重なっているのは私の前だけ。旦那Aはクインさんもペネさんもよく見えたらしい。ライブ後、会場を後に歩きながら「すごいねぇ~すごいねぇ」と興奮する彼に「うんすごかったね、綺麗ね」と静かに答える。もう彼には見えなかったと文句は言わない。だって言えば彼の幸せな夜をだいなしにする。

私が見たかったからチケットを取ったのに。私が見たかったのに。

今年はなんか…よくないな。Howard Jonesも見逃した。先日のオペラ『Tosca』も見逃した…旦那Aが間違った日付をカレンダーに書いていた…会場に入ったら公演日は1週間前だった。今回はこのライブのためにジャズクラブのTower of Powerもキャンセルしたのに。今年は運が悪いんだろうな。 もういいや ぐれてやる


うちに帰って来てから猫の首に鼻を押し付け話しかける「もうどこにも行きたくないわ。Hちゃんと一緒におうちにいるほうがいいの。ひとりぼっちにしてごめんね」そのままソファーに横になり、メイクも落とさず猫さんをお腹の上に乗せてそのまま朝まで寝てしまう。