能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2014年8月20日水曜日

BABYMETAL:8月20日付『Blabbermouth.net』の記事・マーティ・フリードマンが語る!



さてまたガチのメタルサイト「Blabbermouth.net」の記事です。これは有名なヘビメタ専門サイト。以前にもこのブログで322日の記事を訳してます。3月の時点では、BABYMETALはまだ紹介記事程度でした。面白かったのはその記事の下にある読者の意見。喧々囂々うだうだ…誇り高いメタルヘッドの方々が討論してました。

さてあれから5ヶ月。内容はもう他のメタル雑誌「kerrang!」や「Metal Hammer」と同様、“BABYMETALはいいものである”ということをすでに認めたうえでの記事です。ロサンゼルスのショーの後729日に「LA Times」紙が熱い記事を書いていましたが、あの内容と同じように、ぐずぐずしてるメタルヘッド達に対して「面白いんだからつべこべ言わずに楽しんだ方がいい」ということを言ってます。その内容に沿って元メガデスのギタリストやカーカス、ゴーストのメンバーのコメントも添えて紹介してます。これはもう100%サポートの側にまわってくれてますね。

こういうメタルヘッド御用達の雑誌やサイトが応援してくれるのであれば、もうメディア的にも怖いものはないでしょう。今までの最大の敵は頭の固いメタルヘッド達だったでしょうから。こういう記事で「うーん…じゃあ聴いてみようかな…」と思う人は結構いるのでは…どうかな?
(追記:ちょっと気になったので、今この記事のコメント欄を見たのですが、いやーまだまだ頭の堅いメタルヘッド達はガミガミ文句を言ってますね。なかなか…アメリカのマッチョメタルヘッドはほんとによくわからんよなぁ…冗談が通じない)

さて内容は、日本でも有名な元メガデスのマーティさんのお言葉が中心。私はメガデスはよく知らないんですけど、このお方の日本での番組「Rock Fujiyama」をたまにYoutubeなんかで見るとすごく面白い。日本語もすごく上手。私の英語の10倍ぐらい上手。…そんなことはともかく(笑)また意訳です。比較的早く訳が出たのは原文の英語がアマリ難しくなかったからデス… /(´ω`*)デヘヘ


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元記事はこれ
http://www.blabbermouth.net/news/marty-friedman-babymetal-sounds-like-meshuggah-with-japanese-pop-on-top-of-it/
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MARTY FRIEDMAN: BABYMETAL 'Sounds Like MESHUGGAH With Japanese Pop On Top Of It'
(マーティ・フリードマン:BABYMETALMESHUGGAHの上にJ-POPをのせたような音だ」)
2014820

MEGADETHのギタリストMarty Friedmanマーティ・フリードマンがRollingStone.com(ローリングストーン誌)に語った。彼はBABYMETAL…日本のアイドルグループ・さくら学院の副産物で、とても日本的な女子学生J-POPとヘビーメタルのミックスを演奏するグループ…の大ファンであると。

フリードマンのソロバンドのギタリスト、Takayoshi Ohmura(大村孝佳)はBABYMETALのギタリストでもある。そのBABYMETALのメンバーは、ゴス風制服の衣装を纏い、振り付けされたダンスを踊り頭をさんざん振り回す。

「僕は攻撃的な音楽が好き。デスメタルとかね。」マーティは言う。「だけど歌詞に笑わせられるんだよ。魔王とかさ…。おい、ほんとかよ…? やってられないよね。音が大好きだから(歌詞も)我慢するけど、だけどどうして同じような攻撃的な音でもっとまともな内容にできないのかな…だろ?」

また加えて言う「僕はメタルのサウンドが大好きなんだ。だけどもうこれを10代の頃からやっててね、もっとユニークなことを、そんな(メタルな)サウンドでやりたい(やらなければ)と思う。メタルのサウンドこそが僕の大好きなもの。だけどそのジャンルの中…すごーく狭いそのジャンルの中にいなきゃいけないことは、ほんとにがっかりなんだよ。」

BABYMETAL(の音)は、もしあのヘビーなメタルギターの音を取り払えば、(その中にあるのは)ベーシックに楽しいもの…妙な、J-POP。だけどその受けとめ方はスーパーメタルなんだ。僕には、MESHUGGAHの上にJ-POPをのせたように聴こえる。だから僕みたいにメタルを長い間やってきた者には、とても新鮮なんだよ。つまり…PANTERAの曲も聴けるけどさ、もちろん素晴らしいし、だけどもうすでに10億回も聴いただろ。」

BABYMETALは、アメリカでの最初のショーを727日にカリフォルニア・ロサンゼルスのFonda Theatre(キャパ1200人)でソールドアウトにし、また、ポップ・スーパースターLady Gagaのアメリカでの5つのコンサートをサポートした。

多くのヘビーメタルファンはBABYMETALを受け入れるのに乗り気ではない。BABYMETALはまたプロデューサーKobametalと、死体のメイクをした楽器の名手達も含むのだが…いくつかのインターネット上のフォーラムは、BABYMETALのことを「ギミックそのまんま」だとか「ひどい」とか「新しがり屋のメタル」などと呼ぶ。

CARCASSのベース/ボーカルのJeff Walkerは近頃こう明言した。「(BABYMETAL)がやってることはいいもんだと思い始めた。実際楽しいよね。GHOSTみたいだ。正直に言うよ。」「一部の人達はGHOSTBABYMETALみたいなバンドに極端に反発するよね。みんな笑顔になるだろ。でもそれが音楽ってもんじゃないのか?真面目になり過ぎずに楽しめばいいんだよ。」またCARCASSのギタリストBill Steerも付け加えた「もちろん…俺達はこれをカバーすることはないけどさ、でも楽しさ、(音楽での)エンタメの側面は重要だよ。」

GHOSTの名前の無い一人のグールはまた、早急にBABYMETALを擁護した。彼はTeamRockに言う「彼女達はどこにいっても注目を集めるんだ。もちろん理由があって…いろんな意味でとても奇妙だからね。つまり…俺たちは奇妙なものが好きだから、彼女達ははっきりと正しい事をやってるんだよ。」

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第27回「高松城水攻め」 7月6日放送



…すっかり怠けてしまいました。いや…怠けたわけではなくて、今年の夏はBABYMETALちゃんというマンモス級の面白いことがあって、他の事の文が書けなくなってしまったのでありました。

一段落したので、また官兵衛君の感想を書いていきたい。しかーし…実は今週TVでは33回目の放送をやっているので、ワタクシの感想は6回遅れになってしまう…。ほとんど需要もないと思うけれど、これもまた記録。やはり回を飛ばしたくはない。なんとか今年の大河が終わるまでに追いつきたいものである。それでは開始。

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今回は本能寺前夜。秀吉と官兵衛は備中で土木工事中。一方光秀はノブ様に追い詰められていく。さぁ歴史は動くのか…?動きます。しかしこのドラマの本能寺前夜は割におとなしかった。光秀さんがどうしてあんなことをやったのか…このドラマでは正直よくわからない。

というのもこの本能寺のあたりの話…、ワタクシ1996年の大河『秀吉』が最高だと思っておりまして、このブログでも過去にやたらと頭に血の上った熱い感想を書いているのですが、それが基本にあって、あの『秀吉』以降、大河での本能寺の話はどうしてもあの大河と比べてしまう。

『秀吉』も、光秀の母親の話などは史実かどうか私もよく知らないのですが、とにかくドラマとしてしっかりと話が成立していたので面白かった。あれを超えるのは難しい。村上さんの命を削るような演技に、渡信長の怖さと理不尽さも超えがたい。…なので、このドラマの本能寺話も、多少辛口気味になってしまうと思います。


★あらすじ

秀吉と官兵衛は備中で高松城の水攻めの為の土木工事中。一方、ノブ様はますますオレ様。徳川家康も登場。光秀は接待を任されるが上手くいかず。ノブ様の横暴に追い詰められる。高松城は水に沈む。官兵衛は毛利側と和睦を交渉中。ノブ様は京都・本能寺に入る。光秀が立つ。


●流れと感想

備中・蛙ヶ鼻 官兵衛達は高松城水攻めのための土木工事。
備中・石井山 秀吉は「最後の仕上げはノブ様を待つ」と言う。
近江・坂本城 光秀は徳川家康の接待準備中。
安土城 家康登場。うぉおおおおお家康の年が…ノブさんよりどう見ても年上です。ちと怖い。貫禄ありすぎ。早速、能パーティー。…がノブ様の機嫌が悪い。食事中もシーンとして…こりゃー気まずいな…。そして突然「光秀、味が薄い」。いや…家康の方がコワイ。ノブさん食べ物は大切にしましょう。このドラマでは鮒寿司は出てこない模様。その後趣味の悪いノブ様のリビングで飲み会。光秀さん楽しくなさそうです。備中高松城の水攻めの話が出るとノブ様、
「官兵衛に違いない…」
…なんでわかるのよ。なんだか唐突。家康も知ってるの?それで光秀も中国攻めへ送られることになる。
姫路城 又兵衛が帰って来る。この人は昔、御着の殿に付いて裏切ったんでした。
備中は工事中。みんなの頑張りで12日で堤が完成。水を流し込む。一瞬でしたがすごくリアル。CGでしょうか。高松城はすっかり水没。
猿掛城・毛利輝元陣 毛利さんちが4人でガミガミ言ってる。高松城内は5000人だそうだ。
秀吉陣 安国寺恵瓊が来ている。毛利は和睦したい。備中1国を譲るので高松城を助けろとの要望に、秀吉「ダメ」。官兵衛「ノブ様が来る」安国寺「じゃあ5カ国でどう?」秀吉「ダメ」。秀吉は清水さんの首が欲しい。緊張シーン。秀吉がコワイ。
岩崎山・小早川本陣 なんと官兵衛が交渉にやって来る。ええええええ? 安国寺さんが「秀吉に5カ国を譲る」というと…小早川「OK」。じゃあ清水さんの首は?
高松城 安国寺さんが高松城主清水さんに織田に下るように促すが、清水さんは死にたいらしい。説得失敗。
近江・坂本城 公家吉田さんが、光秀にノブ様の文句を言う。
安土城 光秀がノブ様から国替えの命。驚く光秀。そこにノブ様が「○○○○○…」。え…なんて言ったの?
京・愛宕山 さっそくノブ様謎の○○○…のタネあかし。「日のもとに王は2人はいらん」。愕然とする光秀。引いたおみくじも凶凶凶凶…。だれかが仕込んだに違いない。しかしこのノブ様の言葉、光秀に究極の決断をさせるほど強烈なものなのか疑問。これ言ったからって帝をどうこう…なんて受け取るのは先走りすぎるのでは。ましてや自らの命を懸ける戦いの引き金になるほどのものとは思えない。
安土城 ノブ様ママが濃姫とくつろく。大谷直子さんはお綺麗です。
京。本能寺 ノブ様京入り。茶会を開く。公家がノブ様に頭を下げる。ノブさんの満足顔。
丹波・亀山城 光秀軍「織田信長を撃つ!」
62日光秀軍が動く。「敵は本能寺にあり」宣言。ところで家臣は一瞬で納得して「おー!」なんて言ってるけど、誰もびっくりしなかったのか?

…というわけで、光秀が立つことになりましたが、どうもその動機がハッキリしない。公家に頼まれたわけでもなし、領地召し上げもそれほど詳しく触れられなかったし、鮒寿司で蹴飛ばされるシーンもなし、どうしてあそこまで追い詰められたのか動機が不明。『秀吉』に比べると、そのあたりがドラマとして弱い気がした。視聴者が、結果の出ている史実を知っていること前提で、薄~く軽~く話を作っていった感じ。そもそもあまり光秀さんのことを掘り下げてないですもんねこのドラマ。

2014年8月18日月曜日

BABYMETAL:LondonはBrixton Academy!ギャオッ!



…もうこんな細かいニュースをイチイチ書く必要も無いんですが…、でもねロンドン公演はアノBrixton Academyなんだそうだっ!


うわっまたすげっ!

有名!BABYMETALちゃんの快進撃は止まらない。うわーこれはまたすごいなー。いい所。キャパはほぼ5000人。ここってほんっとに今元気な売れてる人が出るところでしたよ…10年ぐらい前まで。今もそうなのかな…。

キャパ5000人といえば、例えばロイヤル・アルバート・ホールとほぼ同じなんですよ。だけど、あそこはちょっと…懐メロの大御所ジジイがやって似合うところで、席の配置もあまり若者向けな感じではない。クラシックのコンサートも多いし客層もちょっと違う。

そこでこのBrixton Academy。ここはもっと若者向けの元気のいいバンドが出る5000人クラスのホールとしては一番いいところじゃないのかな…。15年ぐらい前はよく売れてるバンドが出てましたもん。

残念ながら私はこのホールには行っていない…。15年ぐらい前に何かのライブに一人で行こうかと思ったら、旦那Aに「一人は止めた方がいいんじゃない?」って言われたんだっけ。今はどうか分からないけど、当時Brixtonの辺りはちょっと物騒で危ないって言われてたんですよ。ちょっと小道に入るとヤバい…なんて言われてた。…であの辺りには結局行かなかったんだっけ。

でもすごくいいバンドが出てたんでよく覚えてます。17年ぐらい前に当時人気のあったThe Chemical Brothersがやったりしてた。…でも危ないとはいっても…友人が旦那さんと10歳の子供を連れてThe Chemical Brothersのライブに行ったなんて言ってたんで、行けば大丈夫だったのかも…。惜しい事をした…。

それにしても11月のロンドンは、PerfumeHammersmith Apollo3600~5000人、BABYMETALBrixton Academy5000人と、日本人が元気いいな。素晴らしいですね。いやーほんとに素晴らしい素晴らしい。

ついでに、あのMetal Hammer」さんも興奮気味でリポートしてます。

http://metalhammer.teamrock.com/news/2014-08-18/babymetal-are-playing-brixton-o2-academy
 


Fresh off a sold-out show at The Forum in London and a barnstorming main stage set at Sonisphere last month, the Japanese opinion-splitters Babymetal are coming back to the UK to headline Brixton O2 Academy. Fuuuuuuuck...
【先月のロンドン・フォーラムでのソールドアウトショーに、ソニスフィアのメインステージでのa barnstorming(地方でのショー・驚きのニュアンスも)からすぐ、日本のアノopinion-splitters(意見を分断する者)=Babymetalが、またUKにやってくる。Brixton O2 Academyでワンマン!ぅぉおおお…!!】(意訳)


 

2014年8月17日日曜日

Queen - Son And Daughter (1973)



Queenいっちゃおうかなー…
 
 

Queen - Son And Daughter (1973)
Album:  Queen
Released: Sep 04, 1973
℗ 2011 Hollywood Records, Inc.


先日のRoyal Bloodの音を古い響きだと言ったのだけど、どのあたりかって…(大雑把に言えば)ジミヘンとかクリームとかあの頃の音なら、だいたい同じような篭った感じに聴こえる。録音技術のせいだろうか。このQueenのファーストアルバムの曲もそんな音。

巷でQueenといえば、「We Are the Champions」とか「We Will Rock You」「Bohemian Rhapsody」みたいな定番の派手な曲が有名。だけど実はQueenの曲はそんな王道ロック曲ばかりではないんですね。(う…派手といえば言えるのか…)

初期のQueenは、(時代の流行の音を取り入れながらも)非常にバラエティに富んだ独自の音楽をやっていて、ジャンル分けもいろいろとありすぎて不可能。ハード・ロックありプログレ風あり、歌謡曲あり、ポップス、クラッシック調、ジャズ調、バラード、カントリー、ブルースに、ほぼメタル、コーラスがすごくてカテゴリー分けの出来ない曲等々…全部まとめてQueen風としか言えないほど色んな曲をやってました。びっくりするくらい色んなことをやってた。そして何をやっても上手い。

こんなにバラエティに富んだ様々な曲をやるバンドを、中・高校生の多感な時期に好きになったのは運がよかったと思う。おかげでその後どんなジャンルの曲も聴けるようになった。

今まであまりQueenのことを書かなかったのも、好き過ぎてあまり文が書けないというのが本音。彼らはワタシの中高校生の頃のアイドルだった。80年頃までの曲で好きな曲はと聞かれても、ほぼ「全部好き」としか答えられない。全部味がある。実は書こうと思えば11曲思い込みだけで全部文が書ける。だからこそ問題。

音楽的に本当に好きだったのはQueen 1st」から「Jazzあたりまで。実際には「Works」までアルバムを買ったけど、1984年の来日時に武道館でのライブを見た頃は、実はもうかなり醒めていた。他の若いバンドの方が面白くなっていた。その後「Works」以降のアルバムを買い揃えたのはフレディさんが亡くなってからだった。

結局初期のアルバムを揃えてQueenばかりをミッチリと毎日聴いていたのは、実質23年間ぐらいだったのだろうと思う。ファンでいた時期は非常に短い。しかしQueenの音楽に出会ったばかりの頃、買ってきたアルバムに針を落として、最初に聴こえてくる音に感じた衝撃と興奮は今も忘れられない。私の好きな音楽のルーツはたぶんQueenにある。

ところでQueenは今年のサマソニで来日中だったと今日知った。Queenはフレディの後は「Queen印のブランド」になってしまった感があるが、それはそれでいいと思う。色んな意見はあると思うが、この素晴らしいバンドの音楽が、今もステージ上で演奏されていることは悪くない。ライブで誰が歌おうと、若い人達が昔のアルバムを遡ってオリジナルのQueenを再発見してくれればそれでいいと思う。しかし爺たちも元気だよなぁ…。