以前このブログの「Magic of Love」のMVの感想:Perfume:「Magic of Love」MV解禁! で、彼女達が「視覚的なPerfumeのブランドを確立した」と書いた。要は、三人のルックスがあまりにも固定されているんで、3人とも生身の女の子なんだけど、それ以上に3人の姿が「Perfumeブランドのキャラ=Perfumeブランドの記号」になっていて面白いと思ったのですが…。
今回の「1mm」のMVをチラッとみて「おお」と思ったのは、Perfumeブランドのキャラ壊しとも言えるゆか様のワンレン=わけゆか。これが面白い。ちょっとそのことについて書きたい。
視覚上のPerfumeブランドのキャラというのは、例えば絵にするとこんな感じ。
それをもっと記号化すれはこんな感じ…。
…とりあえず、目鼻がなくてもPerfumeです。
さて今回、キャラ壊しに挑戦か…と思ったのは、例えば絵にすると…
それをさらに記号化すると…
さてどうだろう…。このワンレンゆか様入りのPerfumeはPerfumeのブランドになっているのだろうか…。
これって例えば、あの世界的に有名なキティさんの目を、もっと有名な大スターミニーちゃんの目に変えてみると…これと同じではないか。
Perfumeというグループが、なぜあれほどPerfumeらしさを確立できたのか…。Perfumeがなぜあんなに人形っぽく見えるのか…。なぜあれほどの安心感、安定感があるのか…。
Perfumeブランドの安定感は、音楽やダンスももちろんそうなんだけど、彼女達の外見が安定していることも非常に大きい。3人のキャラが被っていない。1人がリーダーではなくバラバラなキャラが平等に存在する。3人がバラバラな外見でもそれぞれが同等に魅力的。そうやってPerfumeブランドは確立された。
「Magic of Love」のMVの感想で、彼女達が「生身の人間にさえ見えない…」と書いたのも、彼女達それぞれが「Perfumeのキャラ」をしっかり確立したと思ったから。生身の人間というよりPerfumeブランドの記号に見える。そんな安定感・安心感こそがまたPerfumeの魅力。
海外から見ると特にそう。人種の違う人達から見れば、アジア人の顔なんて(大雑把に言って)みんな同じように見えるもの。だから常に髪型が変わったり髪の色が変わったりすると、メンバーの名前さえ覚えてもらえない可能性もあっただろうと思う。最初から意図していたのかどうかわからないけど、結果的にPerfumeの徹底したキャラ作りは、海外進出でも非常に大きな力になったと思う。
さて、そんな安定感を壊すように現れたゆか様のワンレン姿。とにかくビックリした。そしてね…不思議なのは、今回このMVでのゆか様は「ものすごぉ~く生身の女」なんです。ふぇ~… (*´ェ`*)
ユカハ イイオンナ デアル…
いつものように、今回のMVでもかしゆかさんは相変わらずスタイルが良くてかっこいいんだけど、おでこを出すと何故かすごーく人間人間してきて人形っぽくない。遠くから見ても顔のアップでも、Perfumeのかしゆかというより、樫野有香さん24歳…という感じ。これは不思議。
要するに、今までがあまりにもPerfumeのパッツンキャラとして確立されていたので、そのキャラ設定が無くなると、急に「どこかにいそうな綺麗な樫野さん」になってしまう。
それに加えて「かしゆか」が「樫野さん」になると、本来24歳の彼女が持っている色気とかリアルで生身な感じが急に強調されて、突然大人のいい女風になってしまうという…。ちょっとドキッとする。びっくりする。
そんな色気を見ているのかどうなのか…動画のコメント欄を見ると、海外のファンが大変喜んでます。いつもはお人形みたいなかしゆかキャラを好きなファンが、今回初めて生身の女・樫野有香さんの魅力に気づいて「おおおおお…」という感じなんでしょうか。なんか分かる気がする……面白いな。実はうちの旦那Aもわけゆかがなかなかいいと言っている…。キャラ壊しは時々やるととても効果的ですね。ほんとにおおっと思う…。
相変わらず分かりにくい説明で申し訳ない… (*´ェ`*)