2013年3月27日水曜日

Perfume:日本でアイドルでいるということ

 
㊟ 長くて辛口です
 
Perfumeのファンになってほぼ3年経った。彼女達を知ったのは2010年の4月。当時出たばかりのシングルは『不自然なガール』。あれからずいぶん時間が経ったんだな…。

もう30年以上も洋楽にしか興味の無かったこの私が、まさか日本のアイドルのファンになるとは思わなかった。最後に日本のアイドルのレコード(笑)を買ったのは、ピンクレディーかキャンディーズ。そうそうキャンディーズの解散コンサートのライブアルバムを買ったな…。

あれからの30年以上、私はアイドルどころか日本の歌さえ一部を除いては一切聴かなかった。95年以降は日本に住んでいなかったのでなおさらのこと。歌うよりも踊るほうがいいのでカラオケもやらない…となると、ほとんど日本の歌の必要性も感じなかった。

そんな私の前にPerfumeは突然現れた。「まぁーなんと可愛いんでしょ、まぁーなんと面白いダンス、アラ曲もいいじゃないの…、お、ライブも凄いぜ…、CD買っちゃおうかな…ついでにDVDも…」と徐々にはまった。

その後リリースされたシングルは『VOICE』『ねえ』『レーザービーム』『スパイス』『Spring of Life』『Spending All My Time』に『未来のミュージアム』。いくつかのシングルとアルバム『JPN』、『Tokyo Dome Live』『JPN TOUR』のDVD。過去に出たものも含めてずいぶん買った。思えば遠くへ来たもんだ…。

ここ3年の間にPerfumeは驚くほど綺麗になった。3年前はまだ子供だったのに、今は光輝く美女オーラバリバリの大スターだ。

彼女達はPerfume」という特殊な存在のあり方も確立した。歌い手としてCDでは歌ってもその歌声はむしろ音の部品として存在する。まるでロボットのような響きの声。ステージでもライブの常識を書き換えた。メンバーはステージ上では殆ど歌わない。それを補うかのような完成された独特のダンスと凝ったステージ演出。たまたまスタイルがよかったことも幸いした。まるで未来からやってきたロボットのような美しいアイドル。それが「Perfume」。私もそこに惚れた。今までに無い宝物を見つけたようにワクワクした。

だから、もちろん私の中でのPerfume」はアーティスト。歌もご本人達も演出のスタッフさん達もライブも全部含めてのアートな存在。世界中探してもこんなグループは他にいないと断言できるユニークさ。だからこそ「海外に行け行け」ともう1年間もしつこくこのブログで叫んでいる(笑)。

どころが、Perfumeご本人達とその所属事務所アミューズさんはどうも違う考えらしい…。そのことに私は(この期に及んで)やっと気付いたらしい。彼女達はあくまでも日本の「アイドル」なんですね。あーそうなのか…そうかそうか…。

Perfumeは日本のアイドル…。言葉や理屈では分かっていてもその本質を理解していなかったらしい。だからファンでいながらも3年間、いろんな違和感があったんです。

3年前から、出す曲出す曲全てタイアップ。Perfumeが過去3年間に売った商品は、洋服、チューハイ、ペプシ、自動車、携帯電話、ドラマの主題歌、グミキャンディー、ドラえもん…うわぁっ…そういえば『Glitter』の「白い箱(冷蔵庫)を開けると…」なんてふざけた歌詞もありましたぜ。

その他の活動の場所は、週一で音楽番組の司会。シングルを出せば34回歌番組でダンスをお披露目。ライブはフェス以外はめったにやらないらしい。…ということは(昔の『ザ・ベストテン』みたいな番組がない現在)PerfumeTVでの露出って殆どタレントさんとTVコマーシャルだけ? …うわぁーそこなのか…そこなんだ…このバリバリの違和感。

ココで言わせてくれ! ヲイヲイPerfumeぐらい凄いグループならもっと他にやることがあるじゃろー!!! あれだけ美しくて世界一のダンスグループなのに、CMタレントで終わりなのかよー…。もっと攻めていかんかいっ!!!

…と…まあ…そういうことです…。今まで3年間もふつふつと感じ続けていたこの違和感。要は私は(勝手に)Perfumeに「アーティスト」の自負と活動を求め続け、Perfumeご本人達とアミューズさんはどうもPerfumeが「アイドル」として業界に存在する事を求めているらしいこと。←あたりまえのことなんですよね。

あ-でももったいないなー…そんな~…。
 
うすうす感じてはいたんだけれど、そう思えばなんとなく理解できるのだ。どうして公式YoutubeでのPVが一部だけなのか。どうしてキリン氷結のホログラムライブの映像が消えたのか(ああいう映像は事務所が買い取ってくださいよ…涙)どうしてまともな海外向けの公式サイトがないのか。どうしてきゃりーちゃんみたいにガンガン海外まで攻めていかないのか…。今現在、何故か知らねど『未来のミュージアム』のアメリカでのiTunes配信は無し。←これどういうことよ?

要は国内売り、それもTVCMタレントとして出来るだけ露出して、売れるうちにシングルCDを売りつくす…みたいな売り方がまず第一。海外なんて言う以前に「アーティスト」らしい売り方さえも望んでいないのかも。うわーじゃあどうしてレコード会社を変わっちゃったの?もっと自由になれるはずじゃなかったの?

ま…いろいろと大人の事情というのはあるのでしょうが、日本の業界の(大人の)方々は才能のある若いタレントさん達を大切にしていただきたい。私のような大人の曇った目は、今の業界の「搾取できるうちに一滴残らず搾り取れ」的なものをついつい見てしまう。←もちろんこれは私の想像なので、そうでない事を祈るけど。

もしPerfumeのご本人達が「CMタレント上等!」というのであればそれもよし。いずれにしても曲が良ければいつものように私も喜んで聴くと思う。しかしタイアップ曲というのは文字通りCMソングなわけで、CMソングを個人の大切なイベント=例えば結婚式にかけたいと思うだろうか…CMソングが人の心に染みる大切な曲になり得るのか…ということは考えたほうがいいと思う。

現在の日本のエンタメ業界で、まさか今さらPerfumeの事務所さんがタレントを売る戦略を変えるはずはないだろうから、これは私がPerfumeのファンである限り受け入れなくてはならない事実なんだろうなとも思う。今の日本で「アイドル」でいるということは、今の業界の流れに合わせたタレント活動をしていくということ。そんな日本のアイドルのファンになるということが、私にとってはそもそも新しい学びなのかも。それでもこの違和感は続いていくだろうな…。

そんなことを言ってはいても、やっぱりピュレグミのCMソングはイイ曲っぽい…。