京はじわじわきてます。長州は怒ってます。長州はの兵は2000人だそう。神様にも戦勝を祈願。やる気満々です。会津の殿様、容保公(綾野剛)の首を狙っているらしい。大変なことになりました。
そんなザワザワした中、象山先生(奥田瑛二)が殺されてしまいます。ますます物騒になってきました。怒る覚馬達。しかしどうすることもできません。
そんな中、覚馬(西島秀俊)と大蔵(玉山鉄二)、平馬(池内博之)の会津3人組は町人に化けて長州の陣へ忍び込みます。わざわざ町人髷まで結ってます。すごくおかしい。まさかの脚色でしょうがすごく面白い。ついつい髷に見とれて台詞を聞き落としそうになった。捕まってドキドキしたら、いきなり平馬が関西弁を話し始めてまたびっくり。面白い。
京の会津も焦ってます。一ツ橋の慶喜さん(小泉孝太郎)は「めんどうはヤダな…」と言う感じだし、ほんとにどうなるんでしょうか。…が、番組の最後、とうとう帝(市川染五郎)が「長州の軍勢、速やかに掃討せよ」。あーとうとう戦争か…。
それにしても、このドラマの俳優さん達は非常におとこおとこしてるので毎回大変嬉しい。上流階級ならともかく、武士までなよなよ柳腰はもうまっぴらだわ。このドラマはみんな血気盛ん。切れるほど危なくて喧嘩っ早い男が多くてそれだけで嬉しい。ほんと。長州勢も怖いもの。いいですね。
さて、会津ではホームドラマ中。京の喧騒とは全く違う空気が流れて、こちらの場面もすごくいい。京があんな風だからこそ、会津の普通の人達の普通の時間がすごくいい。この二つの違う世界が後に一緒になるからこそのドラマなんですよね。
真面目な三郎君(工藤阿須加)。いつも穏やかな尚之助さん(長谷川博己)。佐川さん(中村獅童)の大人の男ぶり。八重ちゃん(綾瀬はるか)と女友達の明るさ。時尾さん(貫地谷しほり)の御殿暮らしの場面もいい。いろんな場面がそれぞれいい。
権八さん(松重豊)の、昔の頑固親父ぶりもステキです。無口で頑固者。「ダメと言ったらダメ」。怒ると思わず手が出る。怖い。だけど実はちゃーんと子供を見守っている優しいパパでもあるんです。言葉は少なくとも、背中で子供を教育する怖いお父さん。ああいう親父は昭和の時代にはよくいたものです。なんだか懐かしい。