能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2016年1月12日火曜日

NHK大河ドラマ「真田丸」第1回「船出」 1月10日放送



サナダマル始まりました。さーどうだどうだ?

今年は大河頑張って欲しいですね。去年は文字を打つのも無駄だと思いましたもん。また毎週日曜日を楽しみにしたいものでございます。

事前の期待は…うー…50%ぐらい? だってワタクシ三谷さんの映画を面白いと思った事が無いんです悶。あまり見ていないというのもあるんだけど。いつも軽い寒い…いや面白さがわからない。それから細優男の堺さんが真田幸村はアリなのか?…いやそれ以上に大泉さんのお兄ちゃんの方が心配やろ…。

この大河はコメディになるのかしら…重厚なんて無理ですよねぇ…1話目を見る前から三谷さん印はやっぱり心配じゃないですか…。さぁ一回目はどうだったのよ?


★全体の印象

わかりやすい
これ大切。この1話目って全体が色んな意味でわかりやすい気がした。

・ストーリーはシンプル
歴史に無知な海亀にもわかりやすかったです。

武田の元気がない。織田が攻めてきた。家臣は武田勝頼リーダーからどんどん離れる。忠臣・真田-草刈-昌幸パパが勝頼を自分の城に招いたものの勝頼は断り甲斐国内の別の城に移ることにした。そこでまた家臣の裏切りにあう。勝頼には帰る城が無い。武田滅亡? 真田の息子兄弟と家族は、父の待つ岩櫃城へと急ぐ。

・画面が見やすい
昔のカメラに戻った?光の当て方が普通のドラマっぽく見える。顔に光が当たっているので顔の表情が見やすい気がする。これって気のせいか?

・地図がいい
ゲームみたいですね。非常にわかりやすい。

そんなわけで、全体の印象は軽いんだけど話がわかりやすい。わかりやすいから話に入りやすい。そんな感じがした。


軽いのは家族の場面がコメディ調だから。現代劇ですよね。わがままな高畑ママに、妙に元気がいい木村佳乃姉さん、堺さんの顔芸、草刈-昌幸パパもかっこいいけどちと軽い。しかしこの軽さもそれほど気にはならなかった。大泉さんは意外に無難で大人しい

おそらくリアルな歴史再現時代劇にはならないんだろうと思う。例えば過去に男の真面目大河を作ろうとした『風林火山』みたいなものにはならないのだろう。丁寧に歴史を再現しようとした『八重の桜』前半とも違う。それなりに真面目な歴史大河に見せようとした『軍師官兵衛』とも違う。

今回『真田丸』の第1話は、淡々としながら家族の場面はコミカル。話もどんどん進む。最初に花火を打ち上げるような派手な場面もない。無駄を省いてストーリーのみを再現した感じもある。

しかし重厚ではないとはいえそれが悪いわけでもない。見やすくて、分かりやすくて、くどくならず、ストーリーをさらさらっと進めていく。今年はそういう見せ方なのかも。

海亀は本当は重厚大河が見たいんですけど、まー重厚重厚って言って最初から重苦しくなるのも問題ですからね。早くから重厚過ぎて視聴者にそっぽを向かれないように、今回はあくまでもテレビドラマ的な軽さを意図してやっているんだろうと思います。


★心に残ったところ
堺さんの馬上の変顔。大泉さんがいつ声を裏返してオーバーアクションになるかハラハラする。勢力分布図の小さい武将達が可愛い。草刈-昌幸パパの熊の毛皮。家族の団欒の音楽が昭和のドラマっぽい。温水さんが強いぞ。今回のMVPは平-勝頼様(哀愁漂う殿が素敵。可哀想)。

平さんいいですね。勝頼がもうすぐ終わりなのは惜しい。このお方はNHKのスペイン語講座でニヤニヤ優しいお兄さんなのに、キリッとした殿様の姿は本当に素敵ね。

真田を取り囲む外敵の顔ぶれもいい。なかなか曲者揃いなのは俳優さん達の顔を見てもよくわかる。この外敵キャラそれぞれがとても楽しみ。大河ドラマは大抵敵側のキャラの方が面白い。


★強弱と寒暖
家族の団欒や兄弟のやりとりの軽さもいいと思います。一番重要なのはドラマ内でユルイ場面とキビシイ場面を両方入れてドラマに強弱をつけて欲しいこと。昔の名作と言われる大河も、実は堅苦しい重厚なドラマばかりではないんですよね。『黄金の日日』にはコメディのシーンがかなりありました。面白かった『秀吉』もそう…竹中さんが褌一枚で変顔ハダカ踊りをした直後に、渡-信長が激怒して周りを震え上がらせるみたいな場面がよくあった。長丁場のドラマには強弱と寒暖があったほうがいいと思う。例えば『軍師官兵衛』にはユーモアが少なすぎた。

今回の『真田丸』の1話目にはそれほどの強弱はなかったけれど、なんとなく昔の大河を思い出させる雰囲気もあったので期待できるかもしれない。あとは優男の堺さんが、いかに勇猛果敢な強い武将に成長していくのか(可能なのか)、大泉さんがあのまま真面目なお兄ちゃんでいてくれるのか…生暖かく見守りたい。

実は現在、密かに『真田太平記』のDVDを見直そうかと思案中。

今年の感想は『軍師官兵衛』の時のように筋を全部なぞることはせず(大変だったので)、またいちいちガミガミ怒ることもせず、軽い感想だけを綴ろうと思います。


2016年1月11日月曜日

David Bowie氏に関する個人的な思い出



自分のために記録しておく。

涙が出るわけでもない。今に至るまで彼のアルバムをずっと聴き続けていたわけでもない。最後に買ったアルバムは1993年の『Black Tie White Noise』。あのアルバムの後、彼がどんな活動をしていたのか、どんな音楽を書いていたのかも全く知らない。噂をどこかで聞くだけ。ロンドンにいた時もメディアで時々見かけただけ。もうファンではなかったのだろうと思う。

それでもブログにわざわざ彼の事を書かずにはいられないのは、若い頃の一時期にドップリとBowie氏三昧だったことがあるから。


1983年に彼のコンサートを見てからタガが外れた。いてもたってもいられなくなって初期のアルバムから新作まで全部買い揃え毎日毎日毎日彼の曲を聴き続けた。真面目に学校に行って凡人達と机を並べるのが馬鹿馬鹿しいと思った。ああなんて世の中はつまらないんだろう。もっと刺激が欲しい。もっと面白い事はどこにあるんだろう…。馬鹿な中二病を18歳でこじらせた。重症。

83年当時、アルバム『Let’s Dance』の大ヒットと、大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』の話題でBowie氏は日本でも時の人だった。メディアには彼の情報が日々溢れていた。雑誌を買い漁りインタビューをくまなく読み、過去の語録を読み、レコードショップをめぐり、ブート屋をめぐり、洋書の写真集を買って溜息をつき、ラジオでのインタビューを聞いてドキドキする。

アルバム『Diamond Dogs』がジョージ・オーウェルの『1984年』に影響されたものだと聞けば本を読み、ジャック・ケルアックの『路上』に影響されたと言えばまた買って読み、『戦メリ』の原作がローレンス・ヴァン・デル・ポストの『The Seed and the Sower』だと聞けばまた読み、彼が三島由紀夫氏の本を褒めればまた何か読んで理解できずに頭をひねる…(どの本を読んだのか記憶はない)。

友人の持っていた76年のNYライブのブート盤をテープにコピーし、イタリア語の「Space Oddity」の入ったレア盤を買う。ライブ盤『David Live』の彼のかすれ声にドキドキし、『Hunky Dory』の中の歌を口ずさむ。友人とドイツ映画『クリスチーネ・F』を見に行く。「Station to Station」を真似て手をうねうねさせる。メイクを真似して遊ぶ。英語の勉強をする。彼の訛りを真似する。彼の記事からリンゼイ・ケンプ氏とケイト・ブッシュさんの繋がりを知る。名画座で『地球に落ちてきた男』をやるからと出かけていく。ライブ映画『ZIGGY STARDUST』のフィルム・コンサートを友人とどこかのホールに見に行ったこともあった。

もちろん全てのアルバムを、歌詞カードを顔にくっつけるように見ながら聴いて内容を理解しようと日々務めた。ほどんどわからなかった。もっともっと他にもあっただろうと思う。そんなことばかりをやって1年ほど過ごした。…それがそれまで比較的優等生だった私の人生で最初のささやかな反抗だった。大学の単位を取り返しのつかないほど落とした。


友人はBowie氏に恋をしていた。私は全くそういう興味を持たなかった。ルックスは綺麗だと憧れたがそれほど好きなわけではない。年も離れすぎている。私にとってのBowie氏は曖昧ながらも崇拝する人生の師匠だった。彼の作品、彼の話す言葉から世の「文化」を学ぼうとしていた。美大で先生が教えてくれる文化よりもずっと人生のためになると思った。実際にそうだった。

今思えばあの時期の私の馬鹿な振る舞いは、十代最後に遅れて発症した中二病的反抗期からくるものだった。Bowie氏はたまたまそのきっかけだったに過ぎない。実際に1年後にはマドンナが見せてくれる世界の方が面白くなっていた。次第にBowie氏以外の「文化」にも同じようにのめりこんでいった。そしていつの間にかBowie氏のことも忘れてしまった…。


今でも、あの十代最後に感じたそわそわと焦るような気持ちはよく覚えている。何か面白いことがないか、何か変なことがないか…とあの頃から今に至るまでずっと何かを探し求め続けている。面白いものを見つけることよりも、面白いものを探す過程のほうが楽しいことも後に知った。人生は「文化」を愛し、学び、楽しむためにある。そのことを知る最初のきっかけを作ってくれたのはBowie氏の83のコンサートだった。彼に出会ったから今の私がある。

David Bowie 1947-2016

こんな文字列を見る日が来るなんて想像したこともなかった。
David Bowieさん感謝しています。

ご冥福をお祈りいたします。



2016年1月10日日曜日

David Bowie氏死去のニュース



たった今手持ちのiPadに送られてきたBBCの速報で、David Bowie氏死去のニュースを知った。今から20分ほど前。日本時間の11日午後412分頃だったろうか。

すぐに旦那Aが知らせてくれた。TVをつけるとすぐにニュース。癌で18ヶ月間闘病なさっていたのだという。享年69

今言いようもなく動揺している。驚いている。病気だったなんて全く知らなかった。

18歳で初めて行った外タレのコンサートがDavid Bowie氏だった。83年のSerious Moonlight Tour。友人達と羽目をはずして馬鹿みたいにギャーギャー騒いだ。あの5日間のコンサートの後から人生観が変わってちょっとぐれた。学校にも行かなくなった。一時期熱狂的なファンだったのだと思うのだが、彼を人物として好きだったのかどうかはよくわからない。おそらく象徴的なアイコンだったのだろうと思う。それでも彼の音楽は常に素晴らしかった。ライブにも行けるものは何度も行った。ちょうどそんな事をふまえて、過去のアルバムレビューでも書こうかとここ一ヶ月ほど思っていたところ。

癌を患っていらしたなんて全く知らなかった。まだ心の整理がつかない。


NHK土曜ドラマ『破裂』全7回・感想



年末に忙しくてHDに録画したままだった番組を今ようやく見ている。去年の11月に放送された『破裂』を見終わった。

ドラマに興味を持ったのは「あさイチ」と「スタジオパーク」での椎名さんと仲代さんのインタビュー。しかしながら出遅れてしまって最初の2話を見逃してしまった。

3話目から見たにもかかわらず、最初から椎名桔平さんと仲代達矢さんのやりとりに引き込まれた。前知識のほとんど無い状態で見たので最初はストーリーがわからなかったのだが、俳優さん達の演技だけでTVに釘付け


最初は医療現場での父親と息子の話だと思っていた。心臓を蘇らせる治療法を研究している医師…しかしその治療法には突然死を起こす副作用があった。話はいつしかその治療法を悪用した国家の殺人計画へと展開していく。父と息子の話だと思っていたものが、星新一の近未来SFホラーのような話に変わっていく。ぞっとするような話。

一見暗い印象のドラマだったせいか視聴率は良くなかったらしいけれど、これはすごい話です。ドラマ全体の質も高い。俳優さん達も皆真剣勝負。特に仲代さんと椎名さんのやりとりは息をのむ程のすごい迫力。

制作の方々も気合が入ってたんだろうと思う。作品に対する真剣さが伝わってくる。心臓破裂/超高齢化社会で破綻する国家をイメージさせるような冒頭の砕け散る石榴の映像もドキッとさせられる。久しぶりにこんなドラマを見た。


原作があるらしいことは後で知った。

実際の医療現場でのリアリティとか、政府がらみでああいうことが可能なのか…。徐々にSFホラーと化していく内容のため、こういう話にどれほどの真実味があるのかどうかはわからない。しかし日本は現実に高齢化社会。もしこのような話が起こり得るとしたら本当に怖い。話があまりにも極端すぎて脚本が巧みなのかどうかもわからなかったけれど、場面場面で心に突き刺さる台詞が何度もあった

「お前もいつかは年を取る」「医者は3人殺して一人前になる」「人間の気持ちなど一つに決められない」「利用されたまま死ぬなんて真っ平ごめんだ」「あんたたちの無責任、無為無策がどれだけ国民を苦しめるか」

以前、民放のドラマ『半沢直樹』が流行ったせいなのか、最近は真面目を装ったドラマというと無駄に大声を張り上げるものが多いように思うが、このドラマの椎名さんと仲代さんの怒鳴りあいの演技には違和感を感じなかった。いい俳優さんはドラマ全体の質を上げる。


TVドラマを見た後は、普段からよくYahooの感想ページを見るのだけど、この番組の感想に、ドラマの質や俳優の演技についてのものがほどんど見当たらず、ストーリーの主題(高齢化社会)に関する意見ばかりが並ぶのも興味深い。感想の中に佐久間を擁護するような意見が多いのにも驚かされた。確かに机上の理屈は理解できるけれど…。

しかしながら佐久間のアイデアは、国をあげて秘密裏の大量殺人計画。現実に高齢化社会があまりにも身近な問題だからこそ、このような設定には恐怖を感じる。いかに理屈が通るからといって佐久間のプランに賛同することは私には出来ない。

ドラマの中盤、ゆるきゃらと共にPPGPPP(ピンピン元気/ポックリ)のフレーズが出始めた頃から話はシュールで薄気味の悪いSFホラーに変わっていく。現実にこのような計画がどこかで進められているとしたら…。


心臓蘇生治療法の成功、その副作用の発覚、それが国の殺人計画に利用される、それを知り抵抗する医師、ついに副作用の解決法が見つかる。これで治療を受けた患者は皆助かるはず…。最後に「死なせて」と囁く患者。

官僚と医師の戦いは現実論とモラルとの戦い。視聴者は相反する二つの方向に何度も揺さぶられ問いかけられる。結果を曖昧にしてドラマは終わる。果たして正しかったのは佐久間なのか香村なのか…?


話の内容も非常に興味深いものなのだが、私がこのドラマで一番惹かれたのは俳優さん達の演技。最後は俳優さん達について。

仲代さんは別格。あのお方には何の言葉も無い。別次元。演技の迫力に息を飲む。怒鳴り声も慟哭も、孫に向ける優しい顔も全てに心を動かされる。仲代さんは本当に素敵です。映画「鬼龍院花子の生涯」のオニマサをなさった頃から好き。いろんな物を通り越してとにかくすごいお方。ただ感嘆するのみ。

椎名桔平さんは怖い。私はこのお方の映画もドラマも殆ど見ていなくて、たぶん初めて拝見するんじゃないかと思うんだけど…興味が湧きました。きついですね。怖い。でも怖いからいい。私の勝手な想像ですが、椎名さんは御本人もたぶんきついお方。「あさイチ」のトークを見て「あ~この人には冗談が通じないな」と思った。おそらく俗に交わる事をなさらない方でしょう。
昔気質の強い男の印象。どこか昭和の俳優の香りがする。昔の男の気概。雰囲気が非常に硬派。こちらの勝手な想像だとはいえそんな印象を受ける俳優さんて今の日本にはほとんどいないんですよ。世の中が優しくて穏やかな男ばかりを求め続けたせいか、今の日本の俳優さんは「優しい」印象の方が多い。キレたら何をやらかすかわからないような「怖い」印象のある俳優さんはほとんどいない。だから椎名さんは貴重。彼のように黙って立っているだけで威圧感のある俳優さんは本当に珍しい
現在51歳だそうですが外見はお若い。まだ30代に見えるかも。彼のきつい感じは内面から出てくるものなのか。世代的なものもありますね。昭和の男の雰囲気が残っている最後の世代は今の50歳ぐらいまでだろうと思う。
口を開けば声の響きが暴力的。なのに演技は抑え気味。ドラマの中の一場面…仲代さんの一言の後、無言のまま目に涙が溢れる椎名さんの様子をみてすごいなと思った。無骨でも子供や女性に向ける表情は優しい。抑えた演技がいい。もっとこのお方の作品を見てみたいと思った。

滝藤賢一さんは全く正反対の印象。全てがオーバーアクション。外見も演技もどこか漫画的。このドラマでも「本当にこんな人物がいるかな」と思うほどの熱量。何をやってもリアルに実存する人物に見えない。しかしそれこそがこのお方の魅力ですよね。おかしみと哀しみが同居した表情。このお方が怒鳴って怒鳴って怒鳴りつくしても全く怖くならない。たぶん椎名さんの反対側の位置にいる。それでも一度見たら決して忘れられない顔。彼は不思議な俳優さんだと思います。

他の俳優さん方もよかったです。揺れ動き苦しむ甲本雅裕さん。面白いオジちゃんなのに極悪モロ師岡さん。冷酷佐野史郎さん。配役も面白い。


2016年1月7日木曜日

アメリカのアナログ盤レコード/Vinyl事情



これらの写真は、去年の9に近所で撮ったもの。

 
昨日はアメリカでのCDの店頭購入の難しさの現状を書いたのだけど、今日は、同じ近所の大型チェーンの本屋Barnes & Noble内で見かけた謎を書きたい。

なんとアナログのレコード盤がかなりのスペースで売られていたんですよ。これは本当に不思議。

現在1月は、アナログ盤のスペースがまた小さくなっているみたいなんだけど、去年の9月あたりに大量のアナログ盤の新品が売られてたんですね。びっくりしたんで写真を撮った。

若いアーティストの新作もあるんだけど、ほとんどは懐メロ。この写真に写っているのも、「Led Zeppelin III」にPrinceの「Purple Rain」、Michael Jackdonの「BAD」、NirvanaにIron Maiden…。近年のBruno Marsが見えるのはご愛嬌。全て新プレス盤。中古ではありません。

不思議ですよ。今時、新プレスのアナログ盤が売られている本当の理由は全く不明。この本屋さんは特殊なマニア向けの店ではない。普通の書籍の新刊と音楽/映像ソフトの新作が売られているお店。メディアなどでアナログ盤の復活などという文字を見ることはあっても一般的ではないと思っていた。どうしてこんなことになっているのか。


以下解析。

昨日も書いたようにアメリカでの音楽ソフトは、曲の殆どがオンラインのサービスで楽しめるので、音楽ソフトのパッケージ製品を買う層はよほどの音楽マニアのみ。店まで出向いてわざわざパッケージ製品を購入するのはマニア層だけ。彼らの趣味の範囲はCDだけとは限らないかもしれない。音楽マニアにはアナログ盤のコレクターもかなりの数が存在する。

要は、音楽ソフトパッケージ製品を音楽オタクの客層に限って売ろうとしているんでしょうね。大型チェーンの店舗さえもこういうことを始めている。もう普通の音楽ファンはCDを買うために店舗には行かないんですね。だから店舗の品揃えもマニア向けにしようという試み。

ちなみにこの試みは一時的なものだったらしく、現在はまたCDの数が増えている様子。結局十分に売れなかったんでしょう。アナログ盤を買うぐらいならマニア向けの他のレコードショップに行けばいい。大型チェーンの本屋に行く必要はないわけです。

しかしこういうのを見ると音楽ソフトの業界がいかに苦戦しているのが透けて見えますね。

Queen
Live at the Rainbow
(Deluxe Box Set)
ところで、写真の中に2014年に発売されたQueenの「Live at the Rainbow '74」の紫色のボックス・セットが見えるんだけど、ひゃ~これ以前ここにも書いたんですけど、ワタクシこのデラックス・ボックス・セットという奴をアマゾンで購入しました。いろいろとグッズが入っていて無駄の多い(笑)パッケージなんですが、65ドル程度だったので自分を抑えることができずに買ってしまった。いろいろとメモリアル・グッズも入っていて嬉しいパッケージでした。なんと…今さら店頭で変えてしまうという…不思議。

Queen - Stone Cold Crazy (1974)