能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年9月19日水曜日

NHK BS時代劇『薄桜記』第10回 遠い春



今週のありがたいお言葉:肝胆相照らす仲/くわばらくわばら/合点承知之助…

今回は、Xデーに向かって話がぐんぐん進みます。何時なのか、どうなのか…もう討ち入りがあるのは決まっているかのようです。もちろん視聴者には分かっているけど、劇中の人物達も全員ドキドキで身構えてます。

そこで困るのが、典膳と安兵衛。お互いに斬り合いはしたくない。なんとか避けたい。しかし江戸の男というもの、どちらも一度関わった事をやめるわけにもいかない。安兵衛が典膳に聞く「何のために?」確かにそのとおり…。江戸の時代、刀を持ってはいても実際には滅多に抜かないような時代なのに、なんとも大変なことに巻き込まれたものです。典膳さんはそもそもお旗本…。

吉良の元殿様は覚悟をなさったらしい。遺言状も書かれたそうだ。みっともない真似をして逃げ回るより潔く…とおっしゃるのですが、それは哀しい。殿、あきらめないでくださいよ。

ところで今年の大河『平清盛』で上品な藤原教長をなさっていた矢島健一さんは、このドラマで吉良家家老小林平八郎をなさっているのだけど、今回はビシビシ強い口調で部下をまとめていてちょっとステキだった。

浅野の側も密かに準備を整えてます。安兵衛もたまたま婿養子になったばかりでこんな事が起こるなんてなんと運の悪い。しかし本人は乗り気らしい。彼も何のために?ついこの間まで浪人だったじゃないの…。誉れ高きことは何よりも大切。昔とはそういう時代…。ともかく討ち入りは決まっている。そんななかで情に厚い安兵衛は必死になって典膳を止めようとする。

皆守るべきものを守ろうとしている。お家だったり名誉だったり自分の責任だったり。現代から見れば非常に理不尽であったりすることも、理屈ではない。そのような時代。そんな空気感が感じられる。脚本に書かれた会話の内容だけで緊張感が伝わる。

ところで出る人出る人が皆びしっと背筋を伸ばして、動作もぴしっとして時代劇言葉を話すせいか、みんなイイ男…男性の着物姿はいいですね。

千春さんはほんとに綺麗。着物姿がとても綺麗です。

来週はいよいよ最終回。早いな…。このドラマが終わるのはすごく寂しい。
 

2012年9月18日火曜日

映画『素敵な相棒~フランクじいさんとロボットヘルパー/Robot and Frank』:人は機械を信じられるのか

 
 
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Robot and Frank2012年)/米/カラー
89分/監督; Jake Schreier
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ちょっと物忘れの激しくなった一人暮らしのおじいさん。そこに、別の街に住む息子がロボットを連れてやってくる。老人の世話をするためのコンパニオンロボットらしい。そうこの映画、お年寄りとコンパニオンロボットのお話。高齢化の進む日本でも近い将来介護ロボットなどというものが考えられているのだろうか。非常にリアルな近未来設定かな?ちょっと面白そうだ。予告編の映像で大まかな内容は分かっていたのだが、とりあえずテーマに興味を持って見に行った。


ロボットと人間は永遠にSFのテーマだ。中学生の頃、星新一さんのショートショートを貪るように読んだ。面白かった。特に生死や善悪の判断が出来ない一見イノセントなロボット(機械)のちょっと怖い話が大好きだった。

そんな影響もあってだろうか、私は機械に自分の身体の面倒を見てもらうのは真っ平御免である。私は医療や介護などでは機械を信頼できない。ロボットなんかに介護を頼んだら何かのエラーでとんでもない目にあうのではないかと怖いのである。機械には人の痛みが分からないのだ。マッサージチェアにさえ脚をぎゅーっと挟まれると恐怖を感じる。大変怖い。

一方、ロボットには妙な親しみもある。少なくともSFファンタジーの世界では、ロボットの一途にコマンドに従う様子が、無垢でイノセントなものとして非常に魅力的に描かれていたりもする。そのあたりをうまく料理したアメリカのアニメーション映画『アイアン・ジャイアント(1999年)』には大泣きした。現実にも単純にコマンドに従うロボット=アイボやアシモ君を一途で可愛い(ちょっと可哀相)とも思ったりもする。

老人と介護ロボット。そんな心理劇としても、情緒的、詩的な話としても、哲学の話としても、近未来のリアリズムとしても非常に興味深いテーマ。いくらでもいい話が料理できそうだ。すごくいい話が書けそう。ところがそんな素晴らしいテーマを、この映画は単なるハリウッド娯楽映画に料理してしまった。何のひねりも無い普通の映画。可もなく不可もなく。ロボットは可愛いですけど…。

 
ネタバレ注意

まず第一の問題は、このおじいさんを泥棒などという普通はあり得ない設定にしてしまったこと。物忘れのひどい主人公のお年寄りが、若い頃は凄腕の泥棒だったという設定が話の中心になっているのだが、これでリアルな「老人と介護ロボット」のテーマが台無し。コメディ仕立てなので、老人が泥棒だから悪いと言っているわけではないのだが、まずこのような奇をてらった設定にするだけで、話にリアルさも深みもなくなってしまう。こんなにリアルな近未来をテーマにした大変興味深い設定でありながら、妙な設定を持ってこなければ映画も作れない近年のハリウッドは幼稚。

まずはそこ。その問題が余りにも大きいので、他の小さな問題はどうでもいい。ともかくいろいろと詰めが甘くて、辻褄が合わない話もいくつかあったりして、ちょっと興ざめになってしまった。映画が悪いというよりも、過剰な期待をした私が悪いのだろうと思う。しかし最後に家族全員が美しい環境でにこにこ微笑んでそれで終わりなんてかなりひどい(笑)。観客を馬鹿にしとるのか…。おじいさんが可哀相だ…。


とにかく、素晴らしいテーマだけに非常に残念。こういうテーマの映画は、哲学的なフランス人か、頭でっかちのイギリス人、物にも魂を見ようとする日本人に撮って欲しい。想像できるリアルな近未来は、設定をリアルにすればするほど面白いし考えさせられる。

あ、そういえば、キューブリック&スピルバーグの「A.I (2001年)」などという映画もありましたね。

こういうテーマはもっともっと出てきてもいいと思う。ロボットが人間と戦うような本格SFではなく、近い未来の介護ロボットなどのリアルなテーマ。人間は機械を信じることができるのか。コマンドに従っているだけの可愛いデザインのロボットに本気で感情移入ができるのか。信頼できるのか。感謝出来るのか。友人と呼べるのか。それとも人間は機械に対して、永遠に消えない恐怖感、不信感、不安を持ち続けるのか。もともとあらかじめインプットされたそれらしい言葉だけで、そもそも感情を持たない機械と、人間は(一方通行の)擬似的な信頼関係を「本物」だと信じることが出来るようになるのか…。

またこういうテーマのリアルな映画が見たい。

 
 

2012年9月15日土曜日

Perfume「Love The World」Review - 感想


3回聴きました。以下感想。


すんなり聴ける。そもそも調子のいいダンス曲は好きなので気に入るのは予想していたけど、中田さん編集で知ってる曲を別の順番で聴くのもいいですね。

 
Edgeの⊿-MIXは嬉しい。すごくいい。

Love The World はやっぱりいい曲。いつも思ってたんだけどPerfumeの曲に時々出てくるエフェクトをかけて後ろでむにゃむにゃ言っている低い声は中田さんかな…。

・チョチョチョチョチョチョチョチョ…(笑)バックのリズムがドカドカ言ってます。誰かが力任せに太鼓を叩いてるような音。音の詰め込みがすごい。イッちゃってます…すげーお祭りあははははは…。中田さんは凝り始めると止まらなくなるんだな。ノンストップ大盛り上がり大会。笑いが止まらん。好き。

Seventh Heavenはやっぱり名曲。踊れるし。

Baby Cruising Love Perfumeの好きな曲中トップ5に入る。

Fake Itに結構はまる。最初聞いたときはあんまりだったんだけどな。「ねえ」のシングルを買ってなかったんでじっくり聴いたことがなかったけど(動画サイトでちょこっと聴いただけ)結構いい。新発見。中田さんに捨て曲なし!

Glitterはシングルバージョンを持ってなかったんで嬉しい。コレクターですから。

My Colorは違う曲。中田さんはたぶん同じ曲で100通り違うリミックスがサラッと出来る人だと思うので文句なし。何をやっても上手い!ガンガン踊れます。


さて踊り好きの人間としては以下の曲が入ってなかったのが残念。
Twinkle Snow Powdery SnowZero GravityThe Best ThingSpeed of Sound…ま、Perfumeを代表する曲達ではないな…結構踊れるんだけどな。今のPerfumeには合わないのか…。The Best Thingは今でも十分いけると思う。ダンスもかっこいいし。

それから、Computer CityPuppy Loveが入っていないということは、アイドルPerfumeを卒業したということかな。そうですね、ベスト盤的でありながらもちょっと硬派寄りなダンスアルバムということかな…。

ともかくPerfumeの重要曲をほぼ全部入れて、踊れて、海外の新規ファンにもアピール出来る素晴らしいアルバムだと思います。

 



 

 

2012年9月13日木曜日

Perfume:「LOVE THE WORLD」海外iTunes 2日目



LOVE THE WORLD」今、聴いている。イイですこれ…


二日前のエントリーPerfume:『LOVE THEWORLD』はiTunesで海外配信だそうだ で、この「LOVE THE WORLD」が海外のiTunesストアでJPN」と2曲のシングルと別括りになっていると書いたのだけど、ちょっと気になったので914日(日本時間)今日、もう一度iTunesを覗いてみた。
アメリカとカナダでは「Love The World 」が他の3枚と一緒の括りに直されてます。よかったよかった。アメリカでの人気は「Fake it 」が「Spending…」と「Spring…」に続いて3位に上がってます。やっぱり過去に公式の音源が発売されてなかったのが大きいのでしょう。4番目は「チョコ」。
 

イギリスはまだ別括りになってます。フランスもそう。ヨーロッパはみんなそう。これは問題。この別括りの何が問題なのか…。

今現在、PerfumeiTunesに参入してから日が浅いため、まだ数をあまり売っていない。その為、海外のiTunes内で「Perfume 」と検索しても自動的にあのPerfumeは出てこない。別の人の曲のタイトルが出てきたりする。だからPerfumeにたどり着こうと思うと「Perfume」プラス「作品名」を入れないと出てこない。なので私はいつも「Perfume JPN」で検索する。一旦Perfumeに辿りついたらPerfumeの括りの下に「Spending…」や「Spring…」が出てくるわけです。

そんなわけで、この新規のアルバム「Love The World 」が「JPN」や他のシングルと別括りになっていると、このアルバムにたどり着くためには「Perfume Love The World」とか「Perfume+このアルバムの曲名」をタイプして検索しないと出てこない。「JPN」や「Spending…を気に入った新規のファンがこのアルバムを見逃してしまうかもしれないわけです。これは大問題…。そういうわけでPerfumeの全ての作品はPerfumeで一括りにしたほうがいい。早く直したほうがいいと思う。

 



追記:うぎゃー!それになんでアジアのCDの発売は1015日なの?ライブの開始のたった11日前じゃないか…なんでまた直前に出すのよー…と私が一人で騒いでもしょうがない…あ、そうか、韓国とシンガポールは発売から1ヵ月後なんだ…ふ~ん…。


 

Perfume:「LOVE THE WORLD」初回盤ポリリズム



LOVE THE WORLD」初回盤、届きました!
 
さっき届いたばかり。とりあえずDVDを見て見ることにした。前情報は「FAKE IT」以外全く知らず。内容は、
1. FAKE IT  - VIDEO CLIP
2. FAKE IT - VIDEO CLIP MAKING
3. ポリリズム  - HISTORICAL LIVE ACT VERSION –
 
あれ、なんだこれ…ポリリズム・ヒストリカル・アクト・バージョン…?なんでしょう?さっそく見てみる。
ああぁ…これ…きます…(涙)…こんなのが入ってたんだ…知らなかった。ちょっと涙物じゃないですか…はぁ…長い道のりだったんだねぇ…すばらしい…うんうん。
まだDVDを見ただけでCDも聞いてないんだけど、もうこれだけでこのコンピ初回盤の価値があるな。すごく泣ける。うわーん…(涙)これは反則だよぉ。
 
私は2年ほど前にTVで彼女達の事を見てファンになったので、決して古参のファンではないけれどこれはきます。古参のファンの方々には超涙物じゃないかな…。
ほとんどの映像は過去に、有志の方々が動画サイトにあげてくださったのを見たことがあるんだけど、今回初めてそういうのが公式でビデオになったんですよね。公式に記録に残ったということ。これはすごい。一瞬ではあってもかなり昔の映像がはいってる。ショッピングモールとかレコード屋さんとか、いったいどこなんだろうっていうのもある。長い歴史です。ほんとによくがんばった。
Perfumeはいつも元気いっぱい。ずーっと歌って踊ってきたポリリズムは名曲中の名曲。始まりの歌詞「とても大事な きみの想いは 無駄にならない 世界は回る…」を聞くだけで泣ける。
Perfumeが今日この地位にあって、今も元気いっぱいなのを心から祝福したいです。
 
 

NHK BS時代劇『薄桜記』第9回 文鳥



タイトルが『文鳥』。ポエトリーです。

今回のいい場面は女性がらみの二つ。


一つはお三との別れ。

お三:おでんをこしらえたり、お背中を流したり、お髭を剃ったり、耳掃除をしたり…ふふふ
典膳:女房でもないのに
お三:女房のつもりでしてよ……

お三;お武家様になるんでしょ
典膳;それも分からん
お三:…言いたくないですね…(略)あまり偉くなんないで下さいよ。街で出会っても知らんぷりしないで…時々はここへも寄ってください
典膳:そうする
(お三座りこんで泣く)
お三:…どうしましょ…なんだか涙が出ちまって…
(典膳、手を自分の肩に置かれたお三の手に重ねる)

 
……艶っぽいですね。しっとりといい感じ。ともさかさんは上手いなー。決して強制はせず、控えめに自分を抑えながらもすがる女。古風です。こういう場面では脚本家の方の経験が物を言うんだと思う。素晴らしいです。ほんとにいい。

お三の「お武家様になるんでしょ…」から続く台詞は、典膳が自分の手の届かない別世界にいってしまうことの哀しさがいっぱい。もうこの二人も2度と会うことはないんでしょう。だけど送り出すお三には何も出来ない。身分の違いはどうしようもないんですね。ただ黙って泣いて見送るだけ。ほんとこの場面はいい。

 

もう一つは千春さん。千春さんはほんとうに可愛い。典膳さんにとことん一途。好きで好きでたまらないのね。でも江戸の女性はまっすぐな自己主張が出来ない。お墓参りの場面で寄りを戻す話を出し、典膳が「ちょっとまて」と止めると「ご迷惑でしょうか…?」と顔を曇らせて口ごもる。

典膳とはいろいろとあって今までに何度も拒否されているからなのか、彼と一緒の時の千春さんはものすごく不安そうな顔をする。叱られた子供のような表情。典膳が死ぬかも知れぬといえば、自分も死ぬという。相手に否定されれば江戸の女性はどうすることも出来ないんですね。黙って耐える姿がほんとに可愛い。

その後、吉良の殿様夫婦と庭での場面。寄りを戻す話になり、吉良の殿様が典膳に「どうじゃ典膳、帳尻を合わせてみるか(寄りを戻すか)」と言い、典膳が「はっ」と答えると、千春さんは驚いて典膳の横顔をじっと見つめる。典膳を見つめる目には次第に涙が溢れてくる。嬉しい嬉しい嬉しいよねうんうん。そこに萬田奥様が「うれしいか…?」と千春さんに聞くと、涙声で「はい…」。私も泣きましたこの場面。

その後、典膳の部屋で文鳥を前にしての場面では、千春さんの瞳孔が開きっぱなし。もう嬉しくて嬉しくてたまらないんでしょう。ほんとに一途。演技とは思えない。可愛いです。

 

典膳さんも、一瞬あっと思う表情をする。お墓参りの場面で千春さんの姿を見た瞬間、嬉しそうなの。その直後にいつもの真面目な顔をして千春さんの方へ歩を進める。あの一瞬の嬉しそうは表情がほんとに細やか。

 

吉良の殿様が、庭先から典膳を訪ねてきて文鳥に話しかける場面もよかった。吉良の殿様は実は優しいおじさんなんですね。いいドラマというのは、こういう話の本筋とは全く関係のない場面で人物を描いていくんだなと思う。政治の話でもない。家来に向かった堅苦しい場面でもない。こんな微笑ましい場面があると人物像に奥行きが出る。この文鳥の場面も奥方との会話もそう。こうやって少しずつ吉良の殿様がどんな人なのかが見えてくる。

吉良の殿様がいい人かどうかなんて、一見話の筋には関係ない。だけどこんな小さな場面の積み重ねで吉良さんをちょっとずつ好きになる。そんなちょっと好きな人物が最後に追い詰められるんだと思うと、話に入りこまずにはいられない。人物に惹かれるから話に心を掴まれるんです。こういう話の本筋に全く関係ない場面が大きなドラマを作っていくんだなとつくづく思う。




2012年9月12日水曜日

Perfume:『LOVE THE WORLD』はiTunesで海外配信だそうだ



え~!ほんとっ?!これは驚いた。全世界だって。びっくり。アジアのCDの発売だけかと思ってた。全く知らなかった。ひゃーPerfumeのオフィシャルサイトなんて見ないしなー。

さっそく米英のiTunesに見に行ったらありましたよ。目出度い!あーこれは驚いた。おめでとうございます。

…しかしどうしてこのアルバムだけ『JPN』や2枚のシングルと別扱いなの?『JPN』で検索したらPerfumeの項目で出てこなかったぞ。『Love The World』だけ別扱い。これPerfumeの括りで一緒にしたほうがいいと思う。たぶんみんな発売されてるのも気付かないんじゃないかなー…。