能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2017年3月29日水曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『東京タラレバ娘』全10回・感想



これも放送終了。さっき録画を見終わった。

むぁああああはらたつのりーっ。んまーっもう少し真面目にやれっ!

30歳ぐらいの女性3人が幸せになるために頑張る話…と言うんで、いい話だろうと思って見ていたのよ。失敗しながらも幸せをつかむために前向きに真面目に頑張る女性達の話だとばかり思っていた。最初は面白かった。しかし最後…

全然違うじゃん。

馬鹿女のよろめきじゃん。ダメダメこれ。特に倫子。全然ダメや。行き辺りばったりでよろよろして全然前向きじゃないじゃないの。30歳にもなってそんなものなの?全く共感できないわこのキャラ。気分だけでよろよろして嘘ついて、人を傷つけて、結局金髪デルモか。だめだわこりゃ。
 
不真面目すぎる。倫子ちゃんもう少し真剣になりなさい。幸せってなんだっけ?と自問しなさい。何かあるたびに女ばかりで集まってうだうだ言って憂さ晴らししてるだけじゃ人間として成長しないですよ。ほんとに。
 
ま~~~~っこんなキャラに共感する若い女性はいるの????だってもう30歳よ。ふらふらしてる場合か?…必ずしも結婚はしなくてもいいですけどね。せめて自分がどんな人生を送りたいかぐらいは真面目に考えましょう。
 
 
まずこのドラマの一番の問題は配役です。
「いい人だけど冴えない男」のはずの早坂さんが

いい男過ぎ!
 
高身長(足が長い)でガタイのいい正統派・鈴木亮平が、なんで色白柳腰・坂口健太郎に劣るなどという配役をしたのよ!…倫子が18歳ならいい。女子高校生なら鈴木さんより金髪の綺麗な美少年風坂口さんがいいと言うだろうけど、女が30歳にもなって鈴木亮平の良さがわからんとは
 
大問題!

鈴木さんは大柄な正統派のいい男よ。この早坂さんキャラの「いい人だけどどこか冴えない地味男」が、(文字通り)地味顔・地味カラダで親しみのある外見の俳優さんだったら、最終的に金髪を選ぶのもなんとか納得できる…まぁ若い女とはそういうものだ。しかし鈴木亮平はないやろう。良すぎる。だからこの配役が間違っているとしか思えないのよ。鈴木さんが必死でぎこちない男を演じても、滲み出てくる「いい男ぶり」のせいでチャーミングな愛嬌にしか見えない。ストーリー上、この早坂さんのキャラには何かが決定的に欠けていなくてはならないはず。なのにただの素敵な男にしか見えないのは、配役上問題でしょう。金髪にふらふらする倫子はアホに見えてしまったわ。
 
 
 
ちょっと3人娘の事をそれぞれ書こう。まずよかった人から順に。
 
小雪(大島優子)

小雪さんが一番大人。確かに不倫はいけない。しかし人生は時に迷うこともある。好きならしょうがないこともある。小雪さんは不倫が最初から間違いだとわかっているのね。罪悪感もある。そして現実を見て自分から相手に別れを切り出し、終わったら決して振り向かない。最後は相手の幸せを願い、相手に感謝さえしている。彼女は自分で自分の恋の終わりに決着をつけてますよね。ずるずるとみっともなく感情だけで引き摺っていない。気持ちをスパッと切って振り返らない。こういう女性は幸せをつかむ時も迷わないでしょう。彼女はお見合いであれ自然な出会いであれ、時期が来たらそれなりに腹を括って次に進める人でしょう。小雪さんは大人の女。3人の中では彼女が一番よかった。
 
大島優子さんはいい女優さんですね。彼女のことは2012年のドラマ『私が恋愛できない理由』を見てからちょっと気になってた。あれからもう5年もたったのね。

すごくいい。

おそらくこのドラマの3人で一番よかった女優さん。ちょっと寂しい表情がとてもいい。AKBの彼女ももう若いアイドルじゃないんですよね。30歳前の大人の女性の顔をしている。彼女はこれからもいい女優さんになると思います。おそらく主役より脇役で力を出せる女優さん。
 
彼女を見ていると、なぜか昭和のドラマや映画での彼女を見てみたかったと思う。苦労をしても笑顔を忘れない気立てのいい女性とか、悲恋もの、一途に男を想い最後に捨てられる女とか、可哀想な悲しい女を演じさせてみたい。昭和は激しい映画が多かったので女優さんの力技が光りましたね。大島さんは伸びる女優さんじゃないかな。これからも注目です。
 
香〈榮倉奈々〉

香さんはね、バンド君が忘れられないのだな。涼君。彼女はもう腹を括ってロック妻になるしかない。しょうがないわ。彼の事が好きで忘れられないんだもの。それに彼女と涼君の関係っていうのは、3人の中で唯一長い間(好きな気持ちが)続いてる関係なんですよ。もうずーっと前から涼君が好き。いろいろあったけどやっぱり今も彼が好き。最後は涼君も香さんが好きだと言ってきた。それならまた飛び込むしかないわ。香さんはお見合いして普通のサラリーマンと結婚して幸せになれる人でもなかろう。自分に正直に。しかしバンド君はモテるだろうから手綱をしっかりと引き締めて。心構えをしっかりと、何があってもどんな敵(グルーピー)が来ても絶対にぶれないこと。どっしりと構えて何があっても山のように動かず。そうすれば涼君は必ず香さんのもとに帰ってくるでしょう。そうするしかないな。彼女も幸せになれると思う。
 
倫子(吉高由里子)

おい倫子…この娘は困った。この娘は大丈夫ですかねほんとに。モテるんですよね。3人の中では彼女が一番モテてるの。そのせいなのか、な~んだかいつも心がふわふわふわふわ全く大人じゃない。どうして人とつき合いたいのか、結婚を夢見ているのかもわかってないのかな。ぶれぶれでしょこの人。一番迷ってますよね。自分が人生に何を求めているのかもわからないんだろう。だからイケメンでセンスもいい(良すぎる)バーテンダーのもこみち君が好きだ好きだとやってきても「違う、ごめんなさい」。仕事を理解してくれる昔からの友人、長い間好きだ好きだと言い続けてくれている優しいイケメンエリートの早坂さんも裏切り、結局得体の知れない金髪デルモになびく…。ぁああああああああなんで? 倫子ちゃんなぜあなたはその金髪に惹かれたの? 顔?カラダ? 顔もカラダももこみち君や早坂さんの方がいいと思うぞ。そもそもあんな金髪頭なんてエタイノシレナイ…倫子ちゃんなにやってんのよ。
 
金髪君は性格も初登場からぶしつけで失礼なんだわ。彼は最初から3人の女の子達に嫌味を言ってヤナ感じだったでしょう? それに彼の過去の話だってどうでもいいわ。倫子ちゃんにはどうでもいい話でしょう? そんな亡くなった昔の奥さんの話が倫子ちゃんに関係ある?ないですよ。全然ない。全く関係ない。金髪君はなんだか思いつめていて何を考えているかもわからない。どういう人? 誰に対しても愛想が悪くていいイメージが全く無い。なぜそんなのがいいのよ倫子ちゃん。大丈夫じゃないじゃないの。
 
もこみち君が「噛み合わない」? このドラマ程度のつきあいだったらもう少しがんばってみてもよかったと思う。映画だって趣味だって合わないのなら「合わない」って彼に直接言えばいい。元々あまり彼の事が好きではなかったのならしょうがないけれど、少しでもいいと思ったのなら彼のことはもう少し踏み込んでもよかった。違う展開もあったかもしれない。退くのが早すぎる。だから結局ふらふら付き合って「やーめた」と関係を放り投げたようにしか見えなかった。それはもこみち君に失礼です。
 
早坂さんに関しては、そもそも裏切るのが論外。仕事のことも理解してくれる。優しくて紳士でエリートで、何よりも倫子ちゃんのことを「好きだ好きだ好きだ好きだ」と延々と言ってくれている。なんで彼と前に進まないんだよっ! そうか一旦は同居しようとしたんだな。しかし鍋を用意して待っていてくれる早坂さんに嘘をついて、金髪をうちに連れ帰るか?

馬鹿っ馬鹿野郎っ!

早坂さんに嘘をつくんじゃない!倫子ちゃんは結婚したかったんじゃないの?幸せになりたかったんじゃないの?早坂さん以上の人がいる? そもそも早坂さんのことがそんなに好きじゃなかったのなら、彼に同居を考えさせるまで「あなたの遊び」につきあわせちゃ失礼じゃないかっ!怒
 
…で、結局エタイノシレナイ金髪に落ち着いた。だめだわ…こりゃ
 
最初から金髪と倫子さんの間に特別な化学反応でもあればよかったんですよ。しかし脚本なのか演技なのか、この二人の間にいい感じのオーラは一切無し。配役に失敗したか。化学反応ゼロだもの。まさかこの二人が惹かれていたなんて微塵も思わなかったわ。だから最後はひっくりかえった。おぃぃいいいっそっちにいくのか??よりによって金髪か?
 
このドラマは最初の5話くらいまでは面白い面白いと見ていたんですけど、9話で倫子ちゃんが金髪を抱き締めたところで一気に諦めモード。
あらーこの子は幸せにならないわ…。これからどうするんだろう。金髪君もこれからどうするの?
 
 
というわけであまり幸せな将来が見えない二人で話が終わっちゃいました。冷めちゃった。…ドラマはそれなりに楽しめたからいいですけど。
 
早坂さんはいい人だ。幸せになって欲しいですね。地味でも誠実な人が一番いいのだ。


ところで、このドラマを前回の『逃げるは恥だが役に立つ』と比べるのも面白い。あのドラマは地味で真面目な男と幸せをしっかり構築していく話。このドラマは地味で真面目な男を捨てて派手な不思議ちゃん男とどうなるかわかんない話。全く反対ですね。面白いな。どちらが視聴者の心に響いたのか?
 
…そうだ、Perfumeの主題歌とあ~様のアフレコは悪くなかったぞ。

翌日追記: ↑おぅ…ずいぶん頭に血がのぼってますな…ということはドラマにはかなりのめりこんでいたということね
…それはいい事だわほほほ 😅
 

 

2017年3月26日日曜日

NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第12回「おんな城主直虎」3月26日放送・長い文句



直親が亡くなってしまった。ザンネンだのぉ。彼は見ているだけでもよかったんですけどね。いやーこのドラマはワタシにはかなり合わないらしくて、ここのところ毎回見るのが辛くなってる。このまま放置してもいいんだろうけれど、まぁ個人的な違和感はとりあえず書きとめておこう。大河ドラマだもの。

おそらくワタクシは年寄りなので感覚が古いんですよ。もう感覚がずれている…それはよくわかってる。しかし歴史時代劇には年寄りなりに希望するスタンダードがあるので、ちょっとそのあたりを書いておこう。

要は文句です以前『花燃ゆ』では頭に血が上って文句をガミガミと書いたのですが、今回も怒りの元は同じようなもの。しかし今回は冷静にいこう。年寄りが今年の大河ドラマに感じる違和感を書いておこう。年寄りがこのドラマをなぜ酷いと思うのか、何が問題だと感じるのかを書いておこう。

~○~

このドラマのこの時代、決して悪い題材ではないと思います。しかしながら今のところどうも上手くない。
 
主人公の直虎に関する資料が少ないらしいので、ストーリーをほぼ脚本家の力に頼っているらしいのだけれど、脚本の構成がどうも話に入りにくいように感じる。今川と伊井の確執に関しては資料もあるのだろうから描きようによってはもっと面白くなると思うのだけれど、どうも話がわかりづらいのは、無理して次郎/直虎の場面を増やしているからだろうか。もっと周りの政治状況を詳しく描写した方が歴史物語として面白くなるのではないかと思う。男をめぐって正妻と幼馴染の女が喧嘩するとか、幼馴染の別の男の嫉妬とか、そういうベタベタした話はどうでもいい。
 
脚本での人物達の言葉遣いはもっと気になる。特に男女の違いが無いのが気になる…おとわ/次郎/直虎は男言葉…かなり不快。個人的には論外。男女の差がはっきりしていた中世の武家で、女性が男のように話し振舞うのは大変気持ちが悪い。
 
言葉遣いがダメなら、人物の振る舞いにも違和感がある。脚本なのか、演出なのか、常識的な所作やマナーの指導がなっていないのかどうなのか。まさか主演の柴咲さんだけが悪いわけではないだろうけれど、目立つのはもちろん主役の次郎/直虎。
 
おとわ/次郎/直虎は女性として…いや人としての礼儀に欠けている脚本が悪いんだろうし演出も悪い。ドラマを作っているスタッフに気付く人はいないのか。


今までおとわ/次郎/直虎でおかしいと思った場面
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・次郎が地に伏せて泣くしのに剣を放り投げてよこす
 (人に物を投げて渡すものではない。大変失礼)8
・次郎が南渓和尚の手から(瀬名の)手紙を片手で奪いとる
 (目上の方から物を受け取る礼儀も知らない)。7
・瀬名に交渉に行って締め出されれば、扉をどんどん叩いて「開けろ」
 (男言葉11
・既婚の幼馴染(直親)と戸外で抱き合う
 (感動する以前にあまりにも常識はずれの描写で鼻白む)11話。
・夜の戸外で一人、片手で杯を持ち酒を飲んで酔いつぶれる。12
・今度は昼間から戸外で胡坐をかいて座り込み、片手で徳利を持ち大きなお椀で手酌、酒をがぶ飲みして酔っ払い、やってきた小野政次にグダグダ泣き声でくだを巻く(まぁとにかく酷い。品が無い)。12
・お世話になった師の僧侶に槍を向け、土に突き立てて破損(槍は僧侶の私物)見苦しくわめきちらす。12
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 男並の力で国を治めた…というのが主人公の人物設定なのだろうけれど、まず人として失礼ですねこの人は。女性だからだめで男性ならいいという問題でもない。とにかく失礼な人物直虎が女性でも男のように荒々しいから…男のように乱暴だから国をまとめる事ができた…というのならまず設定がおかしいだろう。男であれ女であれ、人に対する礼儀を知らぬ人が人をまとめられるわけがない。
 
演技そのものにも問題がある。主演の次郎/直虎(柴咲コウ)は、暫く話が進んだ今も現代人がそのままコスプレしているようにしか見えない。時代劇というよりコスプレのコメディ演技。まだ人物が若いので、子役から受け継いで元気一杯キャラにしている…という説もあるが、もうそればかりにも見えない。一番の印象は、何をやっても何を話しても誰との会話も、グズグズグダグダ文句泣き言…わがままな子供がグズグズイヤイヤを言っているような声。非常に気持ちが悪い。子供時代の子役ちゃんのほうがキリッと元気がよかった。
 
将来の城主の威厳は? 今のところ、この主人公に対して「いいな」と思う描写がほとんど無い。そこがこのドラマの一番の問題。主人公をかっこいいと思えなければドラマとして大きな問題だろう。
 
(『花燃ゆ』のときもそうだったんだけれど)この主役のおかしなキャラ設定は、脚本と演出…プロデューサーの見せたい演出が、こちらの期待するものに全く合わないということなのだろうと思う。まさか女優さんだけのせいではあるまい。男言葉に、胡坐を書いて酒をがぶ飲みして酔いつぶれ、所構わずわめきき散らすみっともない武家の姫には今のところ全く心を動かされない。そもそも真に強い女性とはそういうものではないと思う。
 
 
残念なことにおかしいのは彼女だけではない。このドラマでは普段は上手い俳優さん達でさえ下手に見える。要するに俳優さん達に罪はないということだ。
 
もう亡くなった次郎の父親・直盛(杉本哲太)の力の入りすぎた演技。怒鳴るばかりの伊井直平(前田吟)。南渓和尚(小林薫)でさえ深みが無い。いつもは上手い女優さんのしの(貫地谷しほり)までありえないぐらい酷い。上手い俳優さん達でさえ下手に見えるのは深みのない脚本に常識はずれの演出だからなのか。
 
貫地谷さんのしののキャラもかなり苦しい。第8話の「子供ができない」と言って大騒ぎする彼女の描写はそもそも設定が酷い。武家の女のプライドも慎みもない。人前では笑顔…後で影で泣くことはできないのか。彼女の描写は女の醜い嫉妬ばかり。今回12話では、しのは夫の遺体に触れようとした次郎の手を払いのけ、夫が死んだのは次郎のせいだと泣きわめく。もう少し抑えた振る舞いは出来ないのか。
 
小野政次(高橋一生)の掌返しもどうもあっけない。話の流れでこの人物の人となりにもあまり踏み込んでこなかったせいか、なぜああいうふうに変わってしまったのかもわからない(理屈はわかる。ただ感情がついていけるような描写は少なかった)興味もわかない。掘り下げれば面白い人物だろうにもったいない。人物の内面の葛藤もあまり見えないのは脚本が薄いのだろう。演技を見れば高橋さんがいい役者さんだとわかるのに、肝心の脚本が薄っぺらで心に響かない。俳優さんがもったいない。
 
 
今回、斬られて帰ってきた直親の遺体が、屋内に入れられているのにもかかわらず筵を被せられていたのにも大きな違和感。国の当主の遺体を布団に寝かせることはしないのだろうか。それとも遺体は誰であれ穢れということなのか。私に中世日本の知識があるわけではないので、これはドラマでの描写が正しいのかもしれないが、どうも違和感があった。
 
予算も少ないのだろう。ついさっきまでガミガミ怒鳴っていた伊井直平は今回ナレ死。新野左馬助もナレ死。あっけない。
 
 
いろいろと文句ばかり書いた。
 
TVドラマというのは芸術表現のひとつの分野なので、普段はどんなに冒険的なものでもまず受け入れたいと思っている(好き嫌いはあっても)…自由な表現は芸術のため。しかし史実を元にした歴史ドラマには越えてはいけない常識の線というものがあると思う。自分の国の歴史上の人物達をたかがドラマに穢されたいとは思わないからだ。
 
近年の大河ドラマはだんだんおかしくなっている。もう否定できなくなってきている。『平清盛』では家臣が天皇に剣を向け、平安時代の姫は巻き毛。『八重の桜』の後半では、八重さんが腕相撲で誰かの結婚を決めるという茶番もあった。『花燃ゆ』の幕末のおにぎり娘は常識知らずで誰に対しても無礼者。今回の戦国の『直虎』は(女性が男性か以前に)人に対しての基本的な礼儀に欠け常識はずれ…。なんだか全体におかしくなっている。昔は考えられないような描写がドラマ内に増えてきている。
 
時代も変わり制作のスタッフも若くなって、もう昔の基本的な常識も礼儀もわからない人しかいないのなら、歴史上の人物を使ってくだらない恋愛ドラマなんかやらないで欲しい…というのは正直な意見。歴史上の人物達に失礼だと思うから。自分の国に過去に実在していた人々に対して、愛情も無い、敬う気持ちも無いのは困る…そもそも歴史の題材にも興味が無いんだろう。時代劇コスプレの茶番をやりたいのなら完全フィクションでお願いしたい。
 
 
最後は全体的な大河ドラマへの文句になってしまった。結局以前の大河ドラマで書いた文句とあまりかわらない。これが正しい意見なのか、それともただただ年寄りが「今の大河は昭和のドラマと違うからダメダメ」とくだを巻いているだけなのかは私にもよくわからない。時代が変われば常識も変わって行くものなんだろうね。まあいいや。せめてもう少し主人公には上品に礼儀正しくあって欲しいもんだ。以上。
 
ドラマを見ていて気持ちよくなったらまた感想を書くと思います。


2017年2月20日月曜日

NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第7回「検地がやってきた」2月19日放送



今回も三浦春馬君がいいな。うんうん。彼はいい。なぜか昭和の正統派二枚目の香りがする。外見だけじゃない。声も昭和の二枚目。だから彼が喋ると音が昭和の大河ドラマになる。不思議ですね。

亀=直親があまりに二枚目なので、かなりイジワルなのに…うんうんまあ…そうだねうんうん…と思ってしまうわ。鶴ちゃんはそんなに内に篭らないで頑張れ。

今回一番よかったのは、山あいの豊かに実った黄金の田んぼです。まあなんと美しい。

さて今回は突然キム兄の検地奉行の岩村氏をとりあげよう。いかにも悪代官の顔だわ…いやそうでもないか。数字に強いしメンドクサイねぇ…と思ったら、奥さんにお経をあげる時は穏やかな顔になっているのがとてもいい。



 

2017年2月12日日曜日

NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第6回「初恋の別れ道」2月12日放送



今年はもう2月になるのに、未だ大河ドラマの感想を書いていない。しょうがないのだ。だって今のところあまり面白くない。

去年までは毎年最初から意気込んで、ドラマの流れを書いたり感想を一々書いたりしていたけれど今年はやらないと思う。というのも、またまたまたまた今年は「おんな大河」ですもん。まずそれだけで萎えた。無名のおんなをとり上げるくらいなら、もっと取り上げるべき歴史上のおとこがいるだろうに。おんなはつまらん。

だから今年の大河ドラマには最初からあまり期待していない。案の定、今のところあまり面白くない。どうも主役が冴えない。柴咲さんに違和感を感じる。何がまずいのかもよくわからない。彼女が悪いのか脚本や演出の指示が悪いのか、どうも現代人がコスプレしているだけに見えてしまう。演技がモダン過ぎる。彼女は時代劇に向いていないのか…辛口ですまぬ。…でも今はまだ2月。12月までには役に馴染んで中世のかっこいいおんな城主になるのかも。

最初数回の子役は可愛かったけれど、歴史ドラマとして心を惹かれることも無かった。脚本の意図やスタイルもあるだろうから、これから面白くなるのかどうかもよくわからない。

いっそのこと今年は感想を休むかとも思ったのだけれど、ちょっと光る俳優さんを見かけると書き留めておきたくなる。今年はたぶん俳優さんウォッチを時々書く…ということになると思います。


というわけで、

★三浦春馬
 
春の馬…いい名前だ。この俳優さんはね…このブログを始めた頃(2012年)にNHKの「あさイチ」にご出演になったのを見てその感想をここに書いたのよ。番組内で佐藤浩市さんが彼に愛あるアドバイスをなさっていて、その言葉を書き止めておきたかったんだけれど、結果若い三浦さんのことを「若いねまだまだやね」という風に(私が)言っているような内容になってしまって悪かったなとちと気になっていたのでした。あれから三浦さんのことは一度も拝見していない。その彼の「あさイチ」出演からもう5年も経った。

三浦さんはいい男。

あれから5年。あの時21歳だった彼も今年の4月で27歳だそうだ。ずいぶん男臭くなりましたね。雰囲気が全然違う。5年前は色も白くてひょろひょろした印象だったのに、ずいぶん逞しいではないか。
 
演技に力が入ってるんですよ。でもこの演技の力の入り方はたぶん時代劇に向いている…大河ドラマに合ってる。いい感じです。力が入った演技…真面目な演技?…それが大河ドラマっぽい。なんとなく昭和の役者さんみたいな雰囲気がある。なんか妙におとこおとこしている。彼が喋ると場面が昔の大河ドラマっぽくなるのが面白い。
 
時代劇はね、声の小さな柳腰のモダンな優男はどうもしっくりこないのよ。こちらが大河ドラマの役者に期待するのが昔の男のイメージだからなんだろうと思います。大河ドラマの役者には、丼飯を5杯食べて馬に乗って一日中山野を駆け回り、ふんどし一丁で川に飛び込んで魚を口に咥えて上がってくるような男気が欲しい…たとえそれが嘘であっても。
 
今の三浦さんはちょっといい感じじゃないかなぁ…まだわからないですけど。ルックスは申し分なし。首が太い。顎も割れてる。5年前のひょろひょろした感じとは全然違う26歳の男。いいと思うぞ。ちょっと楽しみ。
 
この亀ちゃんは、鶴ちゃんに「おとわはそなたのものにはならんぞ」と釘を刺すほど負けず嫌いで一直線な性格。鶴ちゃんもそんな宣言されても困りますよね。きっと彼も複雑な気持ちだよなぁ。幼馴染とはいっても、ずーっといなかったのに急に帰ってきて偉そうにされてもさ…。なんだろう…亀ちゃんは一直線で大雑把で周りを傷つけても自分で気がつかないワンマンタイプなのかしら?…亀ちゃんは子供の頃はひ弱な男の子だったのに、ずいぶん性格が変わったわね。
 
というわけで今週、三浦さんに興味が湧いた。貫地谷しほりさんが出てきたのも期待できる。しかしせっかくいい雰囲気の俳優さんなんだから、女の子キャラとのくだらない恋話ばかりじゃなくて、きちんと歴史の激動の中の男を演じさせてあげて欲しい。


★阿部サダヲ

配役最高。おもしろい。この頃の竹千代君は何歳の設定?あまり違和感が無いのがすごいと思います。楽しみだわ。雀めずる心優しい男の子?…この人が家康になると思うと楽しみだわ。

猫が可愛い。
温泉饅頭が美味そうだ。