能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2014年7月16日水曜日

Cream - Sunshine of Your Love (1968)



ちょっと休憩…。


Cream - Sunshine of Your Love (1968)


Album:  The Very Best of Cream
Released: Jan 01, 1995




なんだか流れに全然関係ないけど、昨日録画していたイギリス産の音楽番組にジンジャー・ベイカーさんが出ていたのを見て急に聴きたくなった。

1968年のCream…ずいぶん昔ですな。さすがにこの頃はワタクシもまだヨチヨチ歩きだったのでリアルに聴いたわけではないけれど、後の20代に昔の洋楽を発掘していた頃に知った曲。当時はそんな昔の物を聴くことがかっこいいもんだとばかり思ってました。お兄さん達の音楽…。

80年代までは西新宿界隈にブート屋やLPの中古屋が沢山あって学生の頃はよく行ってた。店内にはレコード棚がビッシリ所狭しと並んでいて、大抵ジミヘンやサンタナ、ツェッペリン等のライブ音源が店内にワンワン鳴っていて、輸入盤の独特の匂いの中、音楽に詳しそうなお兄さん達も沢山いて、そんな店内をうろうろするのはとても楽しかった。実は雰囲気が好きだから行ってた(笑)。Queenのブートを3枚ぐらい買っただけで実際にはあまり買わなかったんだけど、とにかくそういう店に行くのがカッコイイもんだとばかり思っていた。

当時19歳頃は、将来音楽好きの5歳くらい年上のお兄さんの嫁になって新宿のロック喫茶でまったりするのが夢でした(笑)いやー思えば遠くにきたもんだ…。


今の時代はいいですよね。こういう大昔の物も簡単に23回のクリックで聞けるわけですから…。この映像は過去にTVで見た事がありましたが、今は見たいときに見れるのがすごいなとあらためて思う。

1968年の英国ロイヤル・アルバート・ホール。エリック・クラプトンが23歳。まだ若造。ドラムのジンジャー・ベイカーさんは、そうそうQueenのロジャー爺が尊敬していると聞いて名前を覚えたんでした。このお方は今も昔もあまりお顔が変わらない。まったりとしたリズムに歪んだギターが気持ちいい。


2014年7月15日火曜日

Perfume:近頃のPerfume…



しばらく前から、早く書かなくては…と思いながらついつい時間が経ってしまった。近頃のPerfumeさんは、新曲のリリースとツアー直前でいろんなプロモーションが行われているようです。日本でしか見れないもの(アストロホール展に広島パンフ)などはおいといて、とりあえず以下、興味のある近頃のPerfumeニュース。どうもテンションが下がり気味… 
(´・_`) なんでだろう…。


●新プロジェクト「Perfume World」がスタート!

うひゃーまたまたかっこよすぎなライゾマさんのプロジェクト。前もそうだったんだけど、ワタクシFacebookTwitterもやりませんので参加不可。ほんの少しだけ漏れてきた情報によると、可愛いPerfume人形がお話ししてくれたりするらしい…いいな。しかしワタクシ、SNSは無駄に個人情報を晒さなきゃいけないと心配するようなアナクロな人間ですので無理です。どうもライゾマさんのハイテクとは相性が合わない。もう少しユーザーフレンドリーな遊びにして欲しい。
 
●「Cling Cling2014/07/16 () Release
 
 
日本ではCDがリリースされたばかり。私はもう少し内容を聴いてから購入を考えたい。「DISPLAY」は良さそうなので全部聴きたい。
 
★収録内容

1. Cling Cling
これは苦手。何度聴いても歌詞が無理。メロディーも嫌い。凝ったMVダンスは大変素晴らしいと思います。

2. Hold Your Hand
曲としては決して悪くない。たぶん良曲。ただあまりにも普通の甘いJ-POPなので、すぐには心に響かなかった。何よりもドラマとのタイアップのイメージが合わな過ぎて随分損をしていると思った。なぜPerfumeとあのドラマ…全く方向が逆の印象。ファンの手を集めたMVが公開されればいいのかも。この優しい曲調は、バリバリの硬派なアルバムの中で音物の曲の間にいれるとオアシスのように映える曲かも。しかしなぜここまで声を子供っぽくしているのか謎。無理がある。ここまで子供っぽい声はPerfumeらしくないと思う。あまり気持ちよくない。25歳でこの声はありなのか…。

3. DISPLAY
これはフルで聴きたい。かっこいいテクノPerfume

4. いじわるなハロー
妙なタイトル。未聴。

5. Cling Cling - Original Instrumental -
6. Hold Your Hand - Original Instrumental -
7. DISPLAY - Original Instrumental -
8. いじわるなハロー - Original Instrumental –

しかしシングルで4曲とは贅沢でいいですね。今年の夏のツアーに向けて気合が入ってます。「Cling Cling」のビデオが非常に凝ってるので面白い。大人な新境地開拓か…。皆さんとても綺麗です。ただ今回、それぞれの曲の印象も、最近のPerfumeさん達の活動内容も、正直どうも何がしたいのかわかりづらくなってる印象。かっこいいPerfumeDISPLAY、ライゾマ系遊び)でいくのか、それとも親しみやすい隣のお姉さんPerfumeHold Your Hand、あ~ちゃんの…西脇さんちの…)でいくのかよくわからない。新曲のダンスは複雑でますます大人のプロの職人芸として完成されているのに歌が幼稚なのも違和感。組み合わせの良さがよくわからない。秘密が多いPTAオンリーのプロモーションやライゾマさんの遊びも、コアなファンじゃないとついて行けなかったりする。以前からPerfumeは振れ幅が大きいからこそ面白いと思っていたのだけど、今のPerfumeにはいろんな顔がありすぎて散漫。最近少しずつ不協和音が気になり始めている。

●「Perfume WORLD TOUR 2ndBlu-ray & DVDが今秋リリース決定!!

これが一番嬉しいな 待ってました。あのShepherd’s Bushですもの。そりゃー嬉しい❤ リリースが思ったよりもかなりのびのびで「今更なのかよ…」というようないらぬ文句は飲み込んで、ただただ楽しみに待つことにしよう…。

 

2014年7月14日月曜日

BABYMETAL:7月11日付『i-D』誌のインタビュー記事



早速英国メディアの記事を。なんと…かの有名な『i-D』誌でゴザイマス。これもまた凄い所がきましたね。超有名。それもカッコイイ系、お洒落系の雑誌です。内容はファッション、音楽、アート、若者文化関連で、かの『Vogue』誌のアートディレクターが1980年に創刊。お洒落系の若者が読む雑誌。超有名。

…とは言っても私はあまり手にとったことがない…。こういう系統の若者向けのお洒落系雑誌は結構あって、以前きゃりーぱみゅぱみゅさんが『DAZED & CONFUSED 』誌に大きく採り上げられてましたが、たぶん同じような雑誌なのかな。これもストリートファッションを中心に、かっこいいもの、面白いものを追う雑誌であることは同じだろうと思います。BABYMETALのコンセプトの面白さがアンテナにひっかかったんでしょう。そんな雑誌にとりあげられたというのも、かなり大きな事件です。ほんとにすごいですね。

…というのも、今まで海外のメディアでBABYMETALに興味を示していたのは強面系のメタル雑誌がほとんどだったんですよ。いくつかの大手のメディアもバイラルに流行ったことから興味本位的な記事を書いてくれてましたが、突っ込んだ記事はメタル雑誌(またメタルリスナーに向けた記事)が多かったと思う。何がどうなってお洒落系ファッション雑誌に取り上げられたのか…は大変興味深いところ。

この記事は『i-D』誌のウェブ版だと思うのですが、タイトルページの、いくつかある表紙用のビジュアルにBABYMETALがあるんですね。BABYMETALの文字にカーソルを合わせると出てくるのがこれ。

 

それをクリックすると出てくるのが記事ページ。なんとトップのページに出てるんですね。びっくり。たいしたものだな…。
 
記事を読むとBABYMETALの遊ひ…メタルへのパロディやオマージュ、ユーモアなどがかなり伝わってるらしくて、それが非常に嬉しい。まずこの記事の最初の文章「Two years ago, in a country far, far away...2年前、遠く遠くはるか彼方の国で…)」は、映画『スター・ウォーズ』のオープニングのまんまパロディです。もちろん今回のライブ前のオープニング映像が『スター・ウォーズ』風でしたからそれを受けてのもの。このあたり、あ…通じてるな…面白がってくれてるな…ととても嬉しい。ほんとに音楽もメンバーも素晴らしいけど、BABYMETALプロジェクトを覆うパロディ感が、実は非常にウケているという…。英国人はこういうのが好きですもんね。驚きと喜びで胸が一杯になりますな…ほんと。
 
以下、またいいかげんな意訳。
 
 
------------------------------------------------------------ 
元記事はこれ
------------------------------------------------------------ 

BABYMETAL are bringing kawaii-metal to the world
BABYMETALはカワイイ-メタルを世界にもたらす)
2014711
By Francesca Dunn

(スターウォーズ風に)2年前、遠く遠くはるか彼方の国で…ポップミュージックのとある時代、日本の秘密基地から飛び出した反乱軍アイドルが、この退屈な音楽帝国で最初の勝利を収めた。その戦いの最中、キツネ様(狐神)が最高の武器- BABYMETALを明らかにした…そのBABYMETALとは、メタルレジスタンスを実行し、そしてこの銀河系の音楽の自由を取り戻すほどの(力強い)パワーを持ったカワイイメタルバンドなのである…。

(このバンドは)16歳のシンガーSU-METALに率いられ、YUIMETALMOAMETAL(ともに15歳)は、(トレードマークの赤と黒のゴスロリの衣装を着てキツネ様の印を振り回しながら)BABYMETAL DEATH,Headbangya!! Gimme Chocolate!などでスクリームとダンスを披露する。今年の初めにリリースされたセルフタイトルのデビューアルバムは、スレイヤー(スラッシュメタルバンド)と最高のダンスゲーム用賛歌を混ぜ合わせたたような…そのユニークな音で世界中でチャートのトップに到達した。これがとんでもなく素晴らしいのだ。今まで誰も見たことのないような、そのとてつもないエネルギーとパフォーマンスで、新しい伝説は生まれた。つい先日、ソニスフィア(フェスティバル)でアイアンメイデンと同じステージで演奏し、またもうすぐレディ・ガガのツアーに参加するBABYMETALを、バンドの最初の初めてソールドアウトのロンドン・ショーの直前に、くすくす笑いで一杯のインタビューを通り抜けながら白昼夢想した。

●ロンドンはこれまでいかがですか?
SU-METAL:景色が綺麗ですね、それに皆さんとても優しい。とても楽しんでます。

●ソニスフィアはどうでした?
SU-METAL:あんな大きなステージでライブをするのは初めてだったので、始まる前はとても緊張しました。お客さんが応援してくれたのでとても嬉しかった。

●以前あなたが大好きだと言ったアイアン・メイデンと同じステージで演奏したわけだけど、どうでしたか?
SU-METAL:実はあの後もあそこにいて、彼らのパフォーマンスを見たんですが「私達ってあの人達と同じステージでやったの?」なんて言ってました。本当に信じられない。

●それに伝説的なメタルバンドとも会ったでしょう?
SU-METAL:はい!ソニスフィアのバックステージでBABYMETALTシャツを着ていたんですけど、そのTシャツがアンスラックスとかスレイヤー、メガデスを参照(オマージュ/パロディ)してて、皆それに気付いて話しかけてくれたんです。それでいくつかのアーティスト達と一緒に写真も撮ったんですけど、すごくステキだった(嬉しかった)…。

●キツネ様について教えてください。
SU-METAL:キツネ様には会った事がないのでよくわからないんですが、でも私達はいつもこの小さな神様からメッセージをもらうのでそれに従ってます。この欧州ツアーもキツネ様に導かれてやってるんです。私達はこれまで想像もしなかったような事を沢山実現できたので、本当にこれはキツネ様に導かれているんだと感じてます。

●メタルミュージックを聴くとどう感じる?怒る?パワフル?
SU-METAL:私と音楽の関係性にもよるんですが、いつもライブでは普通の時とは違って感じます。普段の私はシャイで、実際にダンスをしたりヘッドバンギングをしに行くこともないんだけど、SU-METALになってライブをやるときは恥ずかしくないんです。だからライブの時は新しい自分を発見します。

●レディ・ガガをサポートするんですね。ドキドキしてる?
SU-METAL:私達全員凄く楽しみにしてます!夢みたいです。

●レディ・ガガの音はカワイイメタルとはずいぶん違うけど、彼女のファンはどう受け取ると思う?
SU-METAL:そうなんですよ。音楽的には全然違うんです。だけど私達自身もBABYMETALの前にはメタルを知らなかったんです。最初に聴いたときは「なんだこれ?」と思ったんだけど、(メタルも)とても興味深いし楽しめるようになったので、普段メタルを聴かないレディ・ガガさんのファンの皆さんも、私達と同じように感じるかもしれません。

●もしBABYMETALをやっていなかったら、今何をやってたと思う?
SU-METAL:学校に行って普通にお勉強してたと思います。外国に行ってとかなんとか…なんて無かったと思う。

●どこかまだ行ってないところで行きたいところは?
MOAMETAL:オーストラリアに行きたいです。コアラを抱っこしてライブしたい!(←喜べ豪州ファンども!)

●どのチョコレートのタイプが好き?
MOAMETAL:ミルクチョコレート
SU-METAL:ダークチョコレート(←大人やね)
YUIMETAL:ミルクチョコとホワイトチョコレート

3人でデスマッチをやったら誰が勝つ?
(じゃんけん)…でMOAMETALに決める。

MOAMETALさんとYUIMETALさんは先日誕生日だったそうですが、どうやってお祝いしたの?
YUIMETAL:私の誕生日はパリのショーの日だったので、「ヘドバンギャー!!」でいつもはSU-METALがリードを歌って私達が叫ぶところで、(誕生日だったので)私がリードを歌いました。それにファンの人達がハッピー・バースデイ・サインを掲げてくれてたのでとても嬉しかったです。

●プレゼントは何をもらったの?
MOAMETAL:お花とケーキ!

●何?(←on your riderの意味がよくわかりません)
MOAMETAL:フルーツとポテトチップとチョコレート。

●キャラクターの中でどれが自分に一番近いと思う?
MOAMETAL:私の好きなアニメは「Love Live」でそのキャラにHonoka Kosakaというのがいるんですけど、それが一番似てると思います。でも一番なりたいのは「風の谷のナウシカ」のナウシカかな。
YUIMETAL:私は「リトルマーメイド」になりたい。そしたら海に住めるから。
SU-METAL:私は「マンマ・ミーア!」の主人公になりたいです。とてもポジティブな人だからです。

babymetal.jpへのリンク

------------------------------------------------------------
最後の方は、いかにもアイドルインタビューな内容ですが、とにかくカワイイ。しかしSU-METALさんは、かなり落ち着いていて内容もサラっと素直に、きちっとした言葉で話していて素晴らしいです。キツネ様への質問も上手くあしらってるし、レディ・ガガに関する多少トリッキーな質問もかなり上手くこなしている。「普段はシャイ」だと言ってますが、いやいやこの落ち着きぶりは既に大物かも…。


2014年7月13日日曜日

BABYMETAL:ライブバンド「BABYMETAL+神バンド」への愛を語る



今回の欧州公演の様子を追うことは楽しかった。本当に楽しかった。今もまだ興奮でなんだか頭が落ち着かないのでまたうだうだ書こうと思う。

どうしてBABYMETALの欧州公演は大成功だったのか…?

そのあたりを書き留めたい。「~だからウケたのだ」…それをまとめたい。BABYMETALの魅力とは、コンセプトの妙にジャンルを超えたキャッチーな良曲、才能のあるバンドとシンガー、パフォーマー、それにダンスに衣装…と、様々な要素が混ざり合って起こった化学反応だと思うのですが、今回は特にステージ上の3つの焦点、「神バンド」「ゆいちゃん+もあちゃん」「すぅさん」の3点に注目。もちろん褒めて褒めて褒め倒す!


1. 神バンド様への愛を語る=上手いバンドはどこでもウケる

今回の3都市でのワンマンライブの信じられないような盛り上がり、そして難攻不落のメタルフェスでさえも手中に収めた大成功は、実質50%以上「神バンド様」のお手柄(私の個人的な意見です)。今回のツアーでは、神バンドさん全員がスターになりました。本当にかっこよかった。

日本で最高レベルの実力者達が見せた本気。男気。決して穏やかではないだろう欧州のメタルヘッド達を、音でねじ伏せ、フロントの3人の女の子達を音で守った4人の男達。超絶かっこよかったです。

「女の子がメタルをやる…?」と半信半疑でやってきた観客、そして気に入らなかったらペットボトルでも何でも投げるつもりでやってきた「硬派なメタルヘッド達」をまず

あっ!

と言わせ唸らせたのは神バンドの出す轟音。上手いっ。曲がかわるたびにどんどん顕わになる職人芸と力技。とんでもない技術なのに簡単そうに見せる余裕。無茶苦茶かっこいい。個別のソロで観客は息を呑み、技への驚きが賞賛と興奮に変わる。そこにフロント3人が加わった「誰が見ても正真正銘本物のライブバンド=BABYMETAL&神バンド」は、今まで何十年とHR/HMだけを聴き続けてきた硬派なオヤジ達をも納得させる実力を見せ付けた。これがまず今回の一番の成功の理由。神バンドこそがBABYMETALを世界レベルに引き上げた陰の立役者。

それにしても、こんな人達がいたとは…。なんと嬉しい。まだ皆さんお若いんですね。BABYMETALでの白塗りメイクもとてもいい。一見メイクでは強面ですが素顔は皆優しいお兄さん。普段は先生やスタジオミュージシャンの方々だそうですが、今回は全員が脚光を浴びてスターになりました。それぞれのファンも大量に獲得したのでは…。私もすっかり「神バンド」のファンになってしまった。やっぱり楽器が出来る人は問答無用でかっこいい 昔からバンド好きだった血が騒ぐ。こういう若い世代の凄腕のミュージシャン達を知れて本当に嬉しいです。


2. ゆいちゃんもあちゃんへの愛を語る=ライブでの起爆剤

BABYMETALのライブが最高に盛り上がるもう一つの理由は、YUIMETALMOAMETALの頑張り。このお二人の発するエネルギーがBABYMETALのライブを狂乱の祭りにしてしまう。とにかく可愛い。無茶苦茶楽しい。だけど可愛い楽しいだけじゃない。実はとんでもなく男前でかっこいい。彼女達はライブでの起爆剤。彼女達がステージに現れて歌いダンスを始めると、魔法のように観客が興奮し始める。どうしてでしょう。

同じ部屋で子供が数人騒いで走り回っているようなケオス感。彼女達のダンスはとにかく激しい。エネルギーがとてつもない。彼女達の発するエネルギーに刺激されて、見ているとこちらの頭のネジも23本ポンと外れる。ヤバイです。

実はライブの最後の方では酸欠で苦しいんじゃないかと思う。それでも踊り続ける。とにかく踊って踊って踊りつくす彼女達の頑張りは最高に男前でかっこいいです。そんな彼女達を見ると、どんなに頑固なメタルオヤジでも応援せずにはいられなくなるのだろう。彼女達こそがBABYMETALのライブを特別なものにする華。

今回のライブでも若い男の子達がバカみたいに騒いでましたが、あの興奮もゆいちゃんともあちゃんの発するエネルギーが伝染したものでしょう。「俺も俺も…」と騒ぎ始める。結果BABYMETALのライブは狂乱のバカ騒ぎになってしまう。

そんなわけで今回は何よりもお二人の頑張りに心を動かされました。初めての西洋でのステージで、予想の出来ない客層、何が起こるか分からない不安な状況の中、毎回毎回一生懸命プロとしてステージをやりきった姿には本当に感動しました。ロック魂を感じました。
 
 
2. すぅさんへの愛を語る=ライブの女王
 
16歳にしてこのカリスマ。彼女の凄さはただ歌が上手いことだけじゃない。最もすごいのは彼女のステージ上での偉大な風格。堂々として自信に満ち溢れ、どんな大人数の客を前にしても全く動じることなく、ただ女王様のように君臨してその場を仕切ってしまう。この人はあがることはないんだろうか? 
 
そもそも今回の欧州ツアーは、初めての土地、初めての観客層、時差ぼけもあるし、どのようにウケるのかもわからない状況で始まっただろうに、全てのステージで堂々と最高のパフォーマンスをしてみせた。轟音の中、よくとおる歌声で、聴いていて本当に気持ちいい。彼女の天性の声、歌の上手さ、堂々とした佇まいは本当に特別。宝物。観客にもそれがはっきりとわかるからこそ、曲が進むにつれて賞賛はリスペクトへと変わる。まさか国を超えてまであのカリスマが保てるものだとは思わなかった。本当にすごい人です。何十年に一度現れる正真正銘の大スターでしょう。
 
 
★「神バンドの神業」「ゆいもあちゃんのダンス」「すぅさんのボーカル」これらの部品が全て揃ってBABYMETALは完璧なライブバンドになる。こんな面白いもの、奇跡かもしれない。バンドの力技も、ゆいもあちゃんのかっこよさも、すぅさんのカリスマも、全てBABYMETALのライブには無くてはならないもの。もしこのどれかが欠けたとしたらBABYMETALがこれほど魅力的に見えるのかどうか…は、それぞれの部品のどれかをはずしてどんな感じになるのかを想像してみるとよくわかる。この3点が揃うからこそBABYMETALのライブはどこに行っても狂乱の祭りになってしまう。熱量がとんでもない。これこそライブの醍醐味。ライブの魔法。その証拠にほぼ全曲、アルバムの元曲よりもライブのほうがずっといい。いいバンドとは常にそういうものだ。メタルのジャンルがかなり行き詰っていると言われる現在、BABYMETALは、キャリア何十年のベテラン達もかなわないような奇跡を起こせるバンドなのかもしれないと思いはじめた。
 
アメリカツアーも楽しみです。