能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2013年9月15日日曜日

映画『チェイス・ザ・ドリーム/At Any Price』:自由無きアメリカ



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At Any Price2012年)/米/カラー
105分/監督:Ramin Bahrani
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いままでいろんな映画の感想を書いてきたけれど、これほど感想を書くのが難しい映画もなかったです。この映画を見て感想のアイデアを書き留めてからもう数ヶ月過ぎた。

ともかく文章を進める前に、この映画が今のアメリカを知るのに非常に興味深い作品であることをまず大きな声で宣言しておきたい。


というのもこの映画、アメリカではどういうわけか一般にも批評家にも大変評判が悪いからだ。一般参加で評価できるアメリカのデータベースサイトIMDBでは10点満点中5.6点。プロの批評家の評価を集めて平均点を出したサイトRotten Tomatoでは、なんと100点満点中50点!

そんな映画に私が興味を持ったきっかけは、そもそもほとんどの批評家がこの映画を酷評しているのに、ただ一人有名な映画評論家ロジャー・イーバートさんが絶賛していたことによる。

Ramin Bahrani, the best new American director of recent years.  Dennis Quaid gives one of the performances of a lifetime. (ラミン・バーラニ、近年最高の若い監督だ。デニス・クエイドは生涯最高の演技をしている)

今年4月に亡くなった米映画界の重鎮イーバートさん。私は以前からイーバートさんの映画評を信頼していた。その彼がこの映画のことを最大級に褒めている。まずそれで興味を持った。というのも普段辛口の彼がこれほど手放しで映画を褒めることはあまりないからだ。一般の酷評と彼の賛辞、私はどちら側になるのかを自分の目で確かめてみようと思った。


内容は、アメリカのとうもろこし大規模農場を営む経営者一家の話あらすじを読んでこの映画に興味を持ったのも、以前見たドキュメンタリー映画『フード・インク/Food Inc.と重なるテーマだったため。映画『フード・インク/Food Inc.』の内容は、現在のアメリカの農家の多くが(食品産業界を牛耳る)巨大企業の手足として仕事をしているという現状を描いたものだが、この映画『At Any Price(どんな代価/犠牲を払っても)』もまさにその中にでてくるような農家の話。


前置きが長くなってしまったが、まず私の個人的な解釈を単刀直入に書いておきたい。

この映画の趣旨はアメリカの資本至上主義がいかにアメリカ人の自由を奪っているのか。現在のアメリカ人がいかに選択の自由を失っているのか。いかにどんづまりな状況であるのか。いかにお先真っ暗なのか…。その深刻な状況を観客にイヤと言うほど見せつけるというもの。」

その内容の深刻さから、ほとんどのアメリカの観客は(一般もプロの評論家も)この映画の本来の意図=現状に対する問題提議に気付くことも出来ない。なぜなら問題があまりに大きすぎて直視することが出来ないからだ。残るのはイヤ~な気持ちだけ。現在のアメリカのイヤ~な暗闇を見せつけられて、あまりにも気分が悪くなるためにまともな評価もできない。この映画の低評価の真の理由はそのせいだろう思うほどだ。

もしこの映画を、アメリカの平和な田舎に住む農場経営一家が、困難や苦労、失敗を乗り越えて最後にはみんな幸せになる映画だなどと期待したら、言いようもないほどガッカリさせられる。いや腹が立つだろうと思う。

今回はただ映画の感想というよりも、この映画を見て私が考えたことを書きたい。私にあまり詳しい知識が無いためかなり稚拙な文だとは思うが、とりあえずここに記録しておこうと思う。アメリカの今はどうなっているのか…そんな内容です。


ネタバレ注意

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※追記(20203月)
このエントリーを書いたのは2013年。あれから米国の食品産業はずいぶん変わった。人々が有機農業で採れた食料、加工食品を購入することで有機農業をサポートし続け、現在オーガニック食品を扱った大型スーパーは大変な人気。また一般のスーパーにもオーガニック食品は増えている。2013年のこの文章では「米国では遺伝子操作された食物は避けられない」と書いているが、2020年の現在、オーガニック食品は普通に手に入るようになった。食の選択は可能。状況は改善している。
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主人公ヘンリー・ウィップルは、とうもろこし生産の大規模農場を経営している。同時に遺伝子操作された種子の販売会社=リバティ(自由)社の種のセールスマンでもある。リバティ社からとうもろこしの種を買い、それをまた小規模の農家に売って利益を得ている。

主役はあのデニス・クエイド。アメリカのどこにでもいる赤ら顔のマッチョ男。正直者で頑張り屋、気が短いけど気のいいアメリカの父ちゃん・デニス・クエイド。彼の息子は(無駄に)美形のザック・エフロン君。ママも若くて美人。そして美しい広大なトウモロコシ畑。広大なトウモロコシ畑はアメリカ人の心の故郷だ。そんな映画なら最後はみんな幸せになるに決まっている。アメリカ人の好む映画とは、「雨が降ろうが嵐が吹こうが最後はみんな幸せ」が基本。近年特にそういう類の映画が多い。だから90%以上の観客が、この映画にデニス・クエイド印の「Feel Good Movie(気持ちのいい映画)」を期待したとしても彼らには何の罪もない。


それなのにこの映画、観客の期待と全く正反対のことをやってくれている。デニス・クエイドは強欲で狡猾な個人事業主。アイドル顔のザック・エフロン君は、ほとんど夢も希望も無い田舎のドラ息子。全てがグダグダ。アメリカの美しい田舎なんてこの映画には全く存在しない。ただ美しいのは地平線まで広がる緑のとうもろこし畑。しかしその美しい風景も映画の後半にはその人工的な不自然さや異様さばかりが目についてしまう。

そんなこの映画の印象は、そりゃー暗いです。前述のように、明るい映画を期待していたら言いようもないほどガッカリさせられる。だけどちょっと視点を変えてこの映画を見てみると、現在のアメリカ全体を包んでいるもっと大きくて深刻な問題が浮かび上がってくるから興味深い。


デニス・クエイドが狡猾で嫌なオヤジになったのは彼のせいなのか。美形の息子がオヤジを嫌ってグダグダやってるのは本当に彼のせいなのか。長男が農場から南米に逃げているのは誰のせいなのか。アメリカに住んでいれば誰もが信じられるはずの夢や希望を、彼らが信じられないのは、本当に彼らのせいなのか…。実際に彼らには選択の自由があるのか…?

無いんです。
全ては大企業に牛耳られている。


大量生産し利益を上げる。そんな食品産業の構造を支えているのは、この映画の家族のような大規模農場経営の農家。彼らのような多くのアメリカの農家は、ほんの少しの有機農場を除いて、大企業の指示の元、がんじがらめになって(効率のいい)遺伝子操作された作物を生産している。彼らには自由が無い。

そのせいだろうか、一見農場経営とサイドビジネスに成功しているかに見えるローカルヒーロー、デニス・クエイドは決して幸せではない。遺伝子操作された種のセールスマンとして大企業の手足となれば、収入は増えても(契約の為)自由は無い。競争も激しい。手段を選ばない経営方針のため周りに敵も多い。常にストレスに苛まれ、そのストレスを癒すためにつまらない憂さ晴らし。息子はそんな父親を軽蔑している。二人の息子は父親の後を継ぐつもりはない。なぜなら、もう農場には夢が見れないからだ。

もう農場には夢が見れない…。


実は夢が見れないのは農家だけではない。ここで目線を少しずらせば、一般のアメリカ人の生活も、この映画の人物達とそれほど変わらないことに気付かされる。彼らの問題は今の多くのアメリカ人達の抱える問題と多かれ少なかれ同じなのだ。

全ては大企業に牛耳られている。
彼らには自由が無い。


まず食品産業。例えば、今のアメリカ人に遺伝子操作された作物を100%避ける自由(加工食品を含む)があるのか。ほとんど無い(アメリカの一般的なスーパーの商品の75%は遺伝子操作された作物を使用している。ちなみにそんな遺伝子操作された作物が100%安全であるとの証明はまだされていない)。当然のことながら、そんな状況を生み出したのは食品産業を牛耳る大企業。

実は、問題は食品産業だけではない。例えば医療保険業界。非常に大雑把ではあるが、例えば医療を牛耳る民間の大手の保険会社のもと、このアメリカで万民が安くて良質な医療を受けられる自由があるのか。例えば国民保険のほぼ存在しないこの国で、皆が自由に民間の医療保険を選択し加入できるのか。いやそれ以前にこの国で、既存の民間医療保険業界に対抗できる公設の医療保険組織(国民保険)を設立することは可能なのか。そもそも巨大企業が政治に多大な干渉をしているこの国に、真の民主主義は存在しているのか…。

こういう事柄をつついていけば、問題はいくらでも出てくるはずだ。問題提議型のドキュメンタリー映画を片っ端から見ていけば、今のアメリカの現状をもっと知ることが出来るのだろうと思う。だけど誰がそんなものを面白いと思うだろう。見れば見るほどアメリカの国民が、大企業の利益を生み出すために、がんじがらめに縛られているのを実感するだけだろうと思う。


問題はアメリカだけのものではない。アメリカが風邪をひけば日本が肺炎になる。ヨーロッパも中国も熱を出すだろう。例えばアメリカの食品産業での問題は、TPPで日本の輸出入の国境が緩くなると同時に、そのまま日本が受け止めなければならない問題に変わってしまう(いやもうすでにかなりの影響を受けているはずだ)。明日は我が身。アメリカの問題は、日本にとって単に対岸の火事として眺めていられるものではない。

もし日本人が今後、食の安全を守ろうと思うのなら、自ら知識を得て自分の口に入れるものを知的に選択していくしかない。日本人も選択するための知識を身につけないと、アメリカのようにいずれ選択の自由が無くなる状況を招くことになるかもしれないのだ。


はからずも映画の感想と言うより、アメリカ批判の文章になってしまっているが、こういう事を言うのも、私がこの国に立ち直ってもらいたいがためなのだ。アメリカになんとしてでも立ち直ってもらわなければ、世界はダメになる。しかし今のアメリカの現実は決して甘いものではない。

企業の横暴を覆すほど、アメリカの市民に知識や知恵があるのか…無い。そもそも誰かが問題提議をしても国民に国を動かすほどの力があるのか…ほとんど無い。なぜなら、ほとんどのアメリカ人は過去2030年の間に大企業の作り上げた社会のシステムにがんじがらめに囚われており。現状を変えようとしてもどこから手をつければいいのかさえ分からないからだ。下手に直そうとすれば痛手を追う。現時点ではほぼ暗闇しか見えないような状況なのだ。

そんなイヤな空気を、この映画はうまく捉えていると思う。


ほとんどの評論家がこの映画を酷評したのも、後半部の極端な展開に注意を奪われて、この映画が掲げる本来の問題提議が見えなくなってしまったせいだろうと思う。印象に残るのはイヤ~な気分だけ。

比較的若い評論家達がこの映画の意図を受け止められず、映画界の重鎮イーバートさんがこの映画を評価したのも、彼が昔のアメリカ映画をよくご存知だったからではないかと思う。このような暗い映画は70年代のアメリカには珍しくなかった。市民が問題意識を持っていた70年代のアメリカでは、国内の暗部を描き出した芯のある映画が制作されていた。もし現代のアメリカの市民が、こういう暗い映画を問題提議として評価し、さらに求めるようならアメリカにも希望がある。しかし現実は難しいのだろうと思う。

苦渋の表情で悩み苦しむデニス・クエイドの顔を見ながら、「アメリカはここまで落ちぶれたのだろうか…」と言葉も無いほど悲しく不覚にも泣きそうになった。私達の席の周りでも話の暗い展開に、観客から何度か溜息が聞こえていた。アメリカの人々にはこういう深刻な「Feel Bad Movie」を、ただむやみに否定ばかりせず、その真摯な映画の本質を見きわめる目を持ってほしいと切に思う。

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★遺伝子組み換え作物とその現状

日本の方々のためにアメリカの農業について軽く説明をしておきたい。前述のように、アメリカの農作物(特に穀物)は遺伝子操作をされたものが多い。遺伝子組換え作物は一般にGMgenetically modified)作物と呼ばれる。
 
GM作物の開発は、種子を専売する巨大な企業(世界シェア90%のモンサント社が有名)の実験室で行われる。そこの科学者によって開発されたGM作物は、自然のものに比べて害虫や病気などに強く、より多くの収穫を得ることが出来る。農家はこのGM作物の種子を買ってそれを育て、より多くの利益を得る。
 
のようなGM作物の種子を販売する企業は、自社の開発したそれらの種子を販売するに当たり、次回作には農家が自ら採種した種子を使わないとの契約を、栽培農家との間で結んでいることが多い。もし農家が契約違反をすれば訴訟に持ち込まれる。
 
現在のアメリカで(特に穀物農家にとって)遺伝子操作をしていない作物を育てる自由はほとんど無い。GM作物を育てなければ他との競争に負けるからだ。要は現在のアメリカの穀物農家は、独立した農場経営が非常に難しいということだ。彼らの多くがGM作物の種を販売する企業の言いなりということになる。
 
このような話は、前述のドキュメンタリー映画『フード・インク/Food Inc.に実際の現状が詳しく描かれている。TPP解禁になって海外の食品が日本にも広く出回るようになる前に、一度見てアメリカの食品産業の現状を知っておく事をお勧めします。日本人が将来、食の選択の自由を奪われないことを心から願います。
 
 
 

2013年9月12日木曜日

Perfume;のっちの歩幅



今日はのっち。このお方は目がクールです。白目の割合が多い。かっこいいな。この人もステキなおねーさーんになった…。(画像はお借りしてます)







綺麗ですね。


さて今回特におっと思ったのがこの画像。



 

かっこいいんですよ…足が長くてね。50mぐらいの身長の怪獣サイズになって、のっしのっしと東京のビル群を見下ろしながら優雅に歩く姿が見てみたい…。歩幅どれぐらいあるのかな…。



 

2013年9月11日水曜日

Perfume:あ~様を眺める幸せ



これも同じようにちょっと色を調整。(画像はお借りしてます)
 
お目目キラキラ…




綺麗ですね。
 
このお方も本当に大人になった。
 
 
 

2013年9月10日火曜日

Perfume:ゆか三昧



徒然なるままに…(画像はお借りしてます)色だけ調整
 

 
 
もう大人よ
 
 

わけゆかもいいぞ。



この瞬きがポイント
綺麗ですね
 
 
 

2013年9月9日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第36回「同士の誓い」



今週ちょっと面白かったです。やっとなんか…動き始めたかな…という感じ。

もう会津は過去の話で、明治の同志社誕生物語みたいなものになってるんで、頭を切り替えなくては。とりあえず物事が進み始めたんで歴史ドラマっぽくなってきた。もーJoe君が八重ちゃんにベタベタハグハグする話なんてどーでもいーんだもの…つまらんわ…。


そんなわけで大変大雑把なあらすじ。

187510月頃。八重ちゃん(綾瀬はるか)が女紅場で教えていると、突然解雇されそうになる。耶蘇教のJoe(オダギリ・ジョー)と婚約したのが問題らしい。槙村さん(高嶋政宏)は、もし八重ちゃんが「絶対耶蘇にはならん」と生徒の前で宣言するならば止めなくてもいいと言う。八重ちゃん「旦那様の信じるものをないがしろにすることは出来ない。」すると槙村さん「口先だけでいい…。」結局、曲がった事が大嫌いな八重ちゃんは生徒に向かって「この結婚は自分で決めた。嘘はつけん!」と宣言して女紅場を止めてしまう。Joeは嬉しい。
 
その頃、巷でも耶蘇教に対する町人達の抵抗は激しい。そこを大垣屋さん(松方弘樹)が取り繕ってくれる。元公家の屋敷で18751129、同志社開校。生徒数8人。
 
187613日、Joeと八重ちゃん結婚。八重ちゃんはキリスト教徒になった
 
その頃、鹿児島では西郷どん(吉川晃司)が学校を開いて生徒を教えている。大山さん(反町隆史)が西郷どんに政府に帰ってきてくれと頼む。学校には不満分子も多くて、このままでは戦争になるかも…と心配している。そこで西郷どん「枯葉が落ちにゃ次の花が咲けん…それでよか…」
 
 
なんだか…強い八重ちゃんが帰ってきました……というよりも、この時代の京都がどんな様子で、キリスト教や外国人がどれほど嫌われていたか…というのが興味深い。いやーちょっと前まで、キリスト教は禁止(タブー)であり、また尊皇攘夷なんて外国人を嫌う動きも多くあったわけですから…なるほどな…。そんなところに、(Joe君が日本人だとはいえ)外国人の先生がいて、おまけにタブーな耶蘇の匂いまでするといったら、そりゃー嫌がられて当然でしょう。このドラマでは、町の親分大垣屋さんがなんとなくまとめてましたけど、実際にどうやったら可能になったんですかね。そのあたりの歴史は面白いなと思った。
 
八重ちゃん個人の心境の変化というのはあまり見えませんでした。彼女も今まで仏教徒で仏様を信じていたでしょうから、Joe君の奥さんになる前に(タブーだった)耶蘇教徒になっていいものかどうか…の葛藤はあったんでしょうか。いや無いのかなー。
 
 
現代の日本人というのは一般的に「西洋はステキ…」みたいなノリがあるみたいで、誰でもウェディングを教会でやったりするんで(この八重ちゃんみたいに)機会さえあれば仏を捨ててキリスト教徒になれる日本人は結構多いんじゃないか…と思うんだけどどうでしょう。
 
実は、とある宗教の信者になるって、その宗教の中身を知れば知るほどなかなか簡単ではないと思う。私、メリケン人と結婚して西洋に住んで長いですけど、未だにキリスト教徒になろうなんて全く思わないです。無宗教でいろんな学説を自由に学べたほうがいいもんな…。西洋人でも現代は宗教にすがることは一般的ではないです。よほどでないと日常でも何かの宗教の信徒になる必要性はほとんどないと思う。(…ところでワタクシはメリケン人の旦那Aに和装をさせて、ワタクシも文金高島田+角隠しに白無垢で嫁にいったぞ。日本の神宮で天照大神の前で誓いの言葉…とかやったのだ。旦那Aは「刀は刺さなくていいのか…?チョンマゲのカツラは被らないのか…? サムライ、スゲー!」とノリノリだったぞ。)
 
 
しかし100年以上前の西洋人にとってのキリスト教は、そりゃーもー今では想像も出来ないぐらい大変大変真剣なものです。あまりにも真面目すぎて、よその国の文化を壊して侵略しても平気なぐらいのゴリ押しの宗教だったわけで…そのあたり、会津の女・八重ちゃんは平気だったのかどうか…知りたい。
 
最初はキリスト教云々というより、おそらく「一緒になる旦那様の信じることを共に信じたい…」とか、そういう日本の女性らしい古風な動機だったんじゃないかと思いますが、あれだけ戦争で人を殺した所謂罪深い人キリスト教徒になって自らの心を救おうとした…とか、そういう考えって彼女の中にあったんでしょうか。実に面白いお題だと思うんだけど、そんな尺はないな…。
 
 
最後にまたまたカメのダメ出し。

Joe君、もうやたら人前で人をハグハグしないでほし…。いったい誰があんな現代人みたいなJoe君の演出がいいと思ったんですかね…。時代考証全く間違ってますよ。いくらメリケン人だって100年前はハグハグなんてしません。あまりに気になったので現代のメリケン人の旦那Aに聞いてみたら、彼の祖父母だってそんなに人前でハグハグしなかったそうです…たった40年ぐらい前でも。

八重ちゃんの時代の英国はガチガチのヴィクトリア朝で、男女は信じられないぐらいガチガチに分けられてたような時代なんで、同時代のメリケンもそれぐらいかなりお堅い状況だったろうと思います。特に宗教関係の人なんてガチガチだったと思う。
 
…よって、Joe君が誰彼かまわずハグハグするのを見るとモ~我慢できん!(怒)チョー違和感…イヤデス。ハグハグアメリカ男への妄想を、明治のアメリカかぶれの日本人にさせる必要もなかろう…ほんとあきれる。どーでもいいけど。