能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年3月4日日曜日

Perfume Official Youtube Channel 海外からの幸せコメント1


祝オフィシャルYoutubeチャンネル! 祝コメント欄開設!
見ていたら外国からのファンのコメントが面白いんで、英語のだけ訳してみた。かなりいい加減な意訳だけど、こんな感じだと思う(笑)。皆さんの興奮が伝わってきます。Perfume愛されてます。とりあえず、最初の4曲。

Spice
彼女達は本当のドリームファイターだ/この曲を聴くたびに飛び上がってダンスするの(下手だけど笑)。Perfumeはヤバイ!0:40 - 0:43 カミサマ誰かこれgifにして(大笑)/グローバルサイトが待ちきれない。3人がどれだけすごいのか世界が知るときだ!PVありがとうPerfumeサン/驚くほど素晴らしい。綺麗/彼女達に弱点は無い、世界で最高のグループだ/モー興奮するよ!やっと世界の市場にやってきたね!アメリカの最初のショーには絶対行くよ/香港に来てね。愛してます/Perfumeがもっとほしい!!!ビデオももっと!/ああああああドウシヨウカミサマ、コレはすごいことになった、おめでとう!/スタッフさん、もっとアップして!!/やっと!オフィシャルのビデオにコメントできるわ/あ~ちゃんあ~ちゃんあ~ちゃん/カミサマ/あ~ちゃんは俺の嫁/私このチャンネルのためだけにアカウント作ったわ/好き!!!!/イェーーーーふーーーー!!/ぱふゅーーーーーむ!/もうこのシアワセをコントロールできない!!!!あああああああああああ/きれいー!愛してます。iTunesでの新曲が待てない。買います/Perfumeは世界を征服する/ああああ幸せ!!!!ペルーから愛してます/もう海賊版はいらない!/ありがとうカミサマありがとうPerfume愛愛愛してます/宇宙のPerfume,最高だ、これから世界を征服するのだ/イェーイ!!!私最初?コレはうれしい!!! Perfume戦うのだ!!!

Glitter
HDをください!/一番好き。このチャンネルを作ってくれてありがとう!!世界はもうすぐやってくる/このステキ3人はもうすぐ世界中で有名になるよ。約束する/世界のファンはフルのHDビデオが見たい!Youtubeで音楽を検索する時はそういうのを期待してるの/やっと…昔の曲とタメを張れる曲。ロックだ/これ大好き。ハッピーで大切なの。この曲が辛いときに助けてくれたのよ。フルだともっと嬉しいけど。でもコレは素晴らしいこと。ありがとう/ありがとぉぉおおお/やったぜ

Laser Beam
ほんとぉぉぉぉにありがとうPerfume!!ありがとありがとありがとぉ!感激しちゃったわ…(^O^)/フルお願い。でも愛してますPerfume/これもうDVDで持ってるんだ。HDください!!!/私も泣く。ありがとうPerfume!!とうとう!Perfumeは世界のステージに上がるのだ。このチャンネルで!!/ありがとうPerfume 

ねえ
すごい足技!私なら足首折れたかも(爆笑)/これどうして一部だけなの。アメリカに来てくれるの待ち遠しい。ほんとにほんとに彼女達のライブが見たい。彼女たちと音楽に恋をしてるんだ。いつアメリカに来るのか誰か知らない???アリガトウ/ネエネエネエネエ~キョオハドコニイコオカナァ♪♪/JPNiTunesにきたら買え!! iPodを持ってようがいまいが買え!それでPerfumeに俺達が世界からも日本のファンと同じように応援している事を知らせるのだ/僕達はかしゆかとのっちとあ~ちゃんを愛する!!/フルが欲しい!!!ははは/オフィシャルのPerfume PVへのコメントが見れるなんてちょっと変うれしい!/やっとコメント欄開けたんだね。愛してます/コメントも書けるし…ビデオも見れるし!やったね



2012年3月1日木曜日

Perfumeはやっぱりすごいな


キリン氷結の新CM、動画サイトで見たけれど、Perfume、また綺麗になってる。ほんっとに勢いに乗ってる人達というのは、見ててわかるというか、キラキラオーラがすごいなー。あのCMでのダンスのシーンなんて、3秒も無いくらい短いのに、あれだけでキレがすごすぎて、おおっと思ってしまう。「ねえ」のCMのダンスも、おおっと思ったけど、今回もやっぱりいいですね。彼女達はほんとにすごいですよ。ダンスはもう他の追随を許さないレベル。もう見てるだけで幸せ。


Perfumeがいると人生はもっと幸せ…



2012年2月29日水曜日

Perfumeを海外へ-番外編2 考察=これからのこと


Perfumeの皆様。レーベル移籍、iTunes世界配信、オフィシャルYoutubeチャンネル、オフィシャル・インターナショナル・サイト開設、おめでとうございます。これでやっと海外に向けて第一歩ですね。これでやっと本格的に海外の話が出来るようになります。夢はかなう!

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そう、今回のこの発表、すごいことだけど、実際にはスタートラインに立ったばかり。これから、配信を開始して実際にどれぐらいのファンが曲を買ってくれるのか、今までに違法ダウンロードで聴いていたファンを呼び込んで、再度新たに曲を買わせることが出来るのか。今回のスタートが遅かった分、2年前に楽曲を買ってくれたはずの、一度は逃した客を回収することができるのか。売れればもうけもの。売れなくても当たり前ぐらいの気概が必要かも。

どうやらファンは世界中に散らばっているらしい。アジア全般(…と思ったらアジアとロシアには配信してないんですね。なんで?)、東欧、中南米各国、それに欧州の英語圏以外の国々。彼女達が開拓できる市場は、英語圏のイギリスやアメリカだけではない。不思議カッコイイニッポンはどこからも注目らしいのだ。実際にはどこで売れるかさえわからない。これは楽しみだ。
だから、これから、やれハリウッドだのビルボードだのグラミーだの全米ツアーだの、いろいろと期待は大きいと思うけど、まず地道に曲を売っていくことから考えてほしい。早速動画サイトに、新曲を入れたCMのメイキングがアップされていたけど、こういうものに「ハリウッドデビュー」などという文字が踊る日本のメディアもおかしい。アメリカのメイベリンやカバーガール等の化粧品のCMの撮影をしているのならともかく、撮っているのは日本のチューハイのCMなのだ。こういうおろかな日本のメディアは困ったものだと思う。日本のCMをハリウッドで撮っても、ハリウッドデビューにはならないんですよ! どうして私がこんな意地悪な言い方をするのか。それは、これからが彼女達にとって、本当に世界に出ていけるかどうかの真剣勝負だからです。これからいろんなことがあると思う。メディアの方にはもっと冷静でいてほしい。



まず、ピルボードチャート( Billboard 200) など忘れた方がいい。(もちろんユニバーサルの内部の方はやる気満々だと思うし、もちろん上手くいけば素晴らしいけど) 以前「Perfumeを海外へ」のメインエントリーでも書いたように、彼女達とチームPerfumeには、他に決して真似のできない独自性があって、そんなところが既に海外の一部のファンにもうけている(尊敬を勝ち取っている)のだから、その方向を(今は)絶対に変えるべきではないと思うのだ。

ビルボード(Billboard 200)で売れるタイプと、Perfumeは全然違う。ビルボードタイプになるにはまず方向性を変えなければいけないだろう(英語で歌う、露出の多い服、語学力、海外のTV出演など)。そういうものは、少女時代や、2Ne1などのK-popの方々が、アジア人として既にやれるだけの事をやっている。だからああいうものはK-popの方々に任せておけばいい。彼女達はライバルではない。むしろPerfumeも含めたアジア人全体を引き上げるためにがんばってくれていると考えた方がいい。(彼女達は実際に非常に難しい市場に挑戦している。)


じゃあ、ビルボード(Billboard 200)タイプでなければ、どこなのか。私はやっぱり不思議カッコイイニッポン路線でしばらく行くしかないと思うのだ。初音ミクもきゃりぱみゅもそう。彼女達はけっしてビルボードチャート(Billboard 200)に上がることはないだろうけど、その独自性で強烈な印象を残すことが出来たと思うからだ。(きゃりぱみゅの「つけまつる」は Top World Albumチャートで8位だそうだ)
Perfumeもしばらくはこっち系でいったほうがいい。ただ、Perfumeはスケールが違う。質も完成度も違う。叩き上げならではの豊富な経験、精神的な強さもある。ぜんぜん上だ。だからこそ成功の可能性はある。成功とは記憶に残るアーティストになること。大切なのは、Perfumeが面白くてカッコイイグループなのだという事を忘れないように。安売りをする必要はいっさいない。
例えが古くて申し訳ないけど、79YMOLAグリークシアターライブのビデオを見た方もいらっしゃると思う(これがベストの例ではないかもしれないが)。YMOはビルボードチャートBillboard 200)にアルバム1枚が81位にはいっただけだったのだが、このライブ、彼らの演奏が素晴らしくて、最初はすまして聴いていたおしゃれな客が、最後にたまらなくなって、わいわい踊り始めるというもの(この場面は現在ネットには上がっていない)。訂正;大変申し訳ない。思い違いをしてました。この観客がわいわい踊り始めるライブ、グリークシアターだと思ってたのですが、実はフジテレビで放送された『YMO LA SATELLITE TV LIVE』(1980年) "Yellow Magic Orchestra World Tour '80 From Tokio To Tokyo" Live at A&M Charlie Chaplin Studio, L.A. (Nov.7,1980)のものでした。Youtubeにもあがってました。力と質があれば、チャートなんて関係ないのだ。当時テクノは超最先端でかっこいいもの。日本だか中国だか(そんな格好の)変なアジア人のバンド、演奏したらすごかったという。アレですよ。83年ロンドンでのカシオペアもそう。ああいうショーはきっと忘れられないものとして残る。
ビルボードなんかの数字を気にして大衆迎合路線でやるより、ずーっといい。ビルボードチャートインは努力した結果で、目指す目標ではない。目標は記憶に残るアーティストになること。レガシーは永遠に続くのだ。


だから、メディアもファンも、たかがアメリカのチャートに入ったとか入らないとかで一喜一憂する必要は全く無い。そもそもあんなものに入る曲は音楽的にそれほど面白いものではない。PerfumeにはPerfumeの市場がある。海外の日本大好きトンガリっ子や、音楽通、メディアアート好きのようなHIPな客(センスのいい客)をターゲットに、ハイテク日本のダンスロボットになって最初は小さな市場でもいいから、このあたりのファンをがっつり押さえてほしい。ビルボードなんかに媚売ってたらこういうステキなファンを失ってしまう。
今回の配信で、売れたら行く場所のあたりをつけ、確実な規模のショーをやる。現在のPerfumeは日本でアリーナを3日分、一日で完売しちゃうような勢いらしいが、海外で実現可能なステージは5000人いや2000人クラスかもしれない。ステージ構成だって変えなきゃいけないだろう。「なんだまたこんなサイズに逆戻りか」と思うかもしれない。それをやるかどうかも本人達次第だ。でも、もし行ってみようと思うのなら、謙虚に、初心忘れず、海外の拠点にも「ファンに会いに来たよーありがとうライブ」を手抜きをせず、地道にやっていってほしい。少しずつ味方を増やしていくつもりで。そんな時、日本のメディアはいろんな事を書きたてるかも(または全く書かないかも)しれないけれどいっさい気にする必要はない。行くのなら海外のお客さんに喜んでもらうことを優先して。(それとも満を持してドッカーンとアリーナクラスを1回だけやったほうがいいのか… Japan Expoの可能性もある…

おっと、それから過去の『コンプリートベスト』、『GAME』、『トライアングル』のアルバムも出来るだけ早く配信してほしい。今、この配信のニュースで喜んでる海外ファンも多いみたいなので(Youtubeのオフィシャルチャンネルに行くとコメントが英語ばっかり。笑)彼らのこの興奮の冷める前にぜひ。とくに『GAME』と『トライアングル』は過去のPerfumeの印象を決定づけた曲が多いので、はずしてはいけない。『JPN』をつまらないという層も必ずいる。


ああ、それにしても、こんな私のうだうだは単なる杞憂かもしれないのだ。配信が始まったとたんに、どーっと売れて、いきなりヨーロッパツアーとかいっちゃうかもしれません。いやそれ以上にユニバーサルのトップからイケイケ指令が出たら、上のような悠長なことを言っている場合ではないゴリ押し戦略になるかもしれません…。とにかくがんばってほしい。
Perfumeのみなさま、どうかおからだを大切に。応援しています。




2012年2月28日火曜日

Perfumeを海外へ-番外編1 ヤッター!!!


ヨシ! ヨシ! ヨシ! ヨシ! 
ヨシヨシヨシヨシヨシヨシッ!!!!!! 
たった今ニュースを発見!
Perfumeヤリマシタ!!!
ヤッテくれましたーーーーーーーー!!!
キターーーーーーーーーーーー!!!!!
大大大大大興奮!
とうとうPerfumeのみなさま!
世界に羽ばたきます!!!
やりましたっ!
今度こそ本気です!
世界50国配信決定!!! 
やっとやっと iTunes配信!!!やったー!
ユニバーサルに移籍!
オフィシャルYoutubeチャンネルッ!
ヨシヨシヨシ、いけいけいけーっ!
うれしすぎて
ドキドキする
ハァ ハァ ハァ
心臓がくるしい…
平清盛の論文をまた手直ししていたけど
コウシチャイラレナイ…
うれしくて、うれしくて…
泣きそうだ。モウ…
よかったねみんな…
うれしいようれしい…
横のPerfume飾りをはずさなくてよかった(涙笑)


NHK大河ドラマ「平清盛」第8回「宋銭と内大臣」


視聴率、苦戦しているようだ。そのことについて今日は真面目に考えたい。
最初にこの回を見たとき、つい途中で眠くなってしまい、うつらうつらしてしまったので、もう1度見ることにした。2度目に見ると1度目よりも面白い。話の内容も既に見ているので解りやすい。実は以前にも2回見たら1回目より面白かったことがあった。なぜだろうと考えてみた。
なんとなく思うところがあったので、もう一度見てみたそれで気付いた。この平清盛、一場面一場面が異様に短いのだ。殆どの場面は1分未満から1分ほど。一場面で話が盛り上がる前に、ぶつっと切れて次の場面になってしまう。数えてみたら、なんとこの1話で28場面もあった。一場面で3分以上のものが2つしかない。一つは、上皇の菊の宴で344秒。もう一つは藤原頼長(山本)が清盛を呼び出した場面で748秒。それ以外は全てほぼ1分前後だ。短い場面など20秒しかない。これでなぜ2度目が1度目よりも面白いのかがわかった。場面の切り替わりが早過ぎて、1度見るだけだと何が起こっているのか非常にわかりずらいのだ。
低視聴率の理由も、これではないだろうかと思い始めた。というのもこのドラマ、どうもつかみどころがない気がしていたのだ。もう8回目だし、そろそろ人物のリアルな人となりもわかってきそうなものだが、どうもはっきりしない。性格描写が足りない気がする。それぞれの人物がまだよく解らない。上皇(三上)もたまこさま(檀)も、得子さん(松雪)も、義清(藤木)も何を考えているのかわからない。得子さんはどうしてあんなにいつも怒っているのだろう。たまこさんはどうしてあんなに空気なのか。平家もそう。忠正叔父さん(豊原)は、なぜそこまで清盛を嫌うのか、理屈はわかっても感情の根拠が無い。要は魅力的な人物、または「理解できる」人物が少ないのだ。
一人ひとりの演技をじっくり見てみると、みんないい表情をしている。優しい家貞(梅雀)なんて特に魅力的だ。なのに好きになれるほど印象的な場面の記憶がない。もしかしたら脚本上、一つの場面が短すぎて人物描写まで出来ないのではないだろうか12分で変わり続ける場面を追いかけていくのがやっとで、ストーリーや人物描写、演技を楽しんでいる暇が無い。非常に忙しい。結果、毎回なにが起こっているのかさえわかりずらい。確かに今回、頼長と清盛の場面は長かった。しかし、あの場面もそれほど緊張感のある見せ場には見えなかった。なぜだろう。それは唐突だからだ

過去の大河『龍馬伝』を思い出してみる(これも視聴率は低かったらしいが、話としてよく出来ていると思うので、比較するため例とした)。家族と龍馬、老いた父親が浜辺で話す場面。武市半平太と奥さんの最後の晩餐。山内容堂が武市を牢屋に訪ねる場面。後藤象二郎と龍馬の清風亭の対決。これら、私にとって思い出深い場面は全部一場面が長かった。話の構成も、前の場面を積み重ねながら次第にこれらの場面につなげていく描き方だったと思う。
早速録画していた『龍馬伝』を見直してみた。やはり1話の中に35分の場面が5回ほどある。1から3分程のいくつかの場面が繋がって一場面と考えられるものもあり、ひとつの流れとして話が20分も続くものがある「第29回・新天地長崎」。「第40回・清風亭の対決」の場面など14分も続いた。対決場面に至る前に5分の場面が2回あって話を盛り上げている。話が解りやすい。

単純に場面の数を比べてみよう。『龍馬伝』
29回 1話 19場面(丸山町を全20分の一場面とすれば8場面
40回 1話 13場面
それに比べて『平清盛』
8回 1話 28場面 かなり違う。

録画を残しているので、過去の『平清盛』も見直してみた。印象に残った第4回「殿上の闇討ち」では23分の場面もいくつかあって、もう少し落ち着いて見れた。今回の回が特に落ち着きが無かったのかもしれないが、『龍馬伝』と比べると違いははっきりしている。

ともかく、視聴率は苦戦している。いままで、理由も無く好き嫌いだけで批判をするのはやめようと思っていたが、ここにきて、私の個人的な意見をまとめてみようと思った。問題点のリストだ。今回の第8回を主に対象にしている。
1.編集
面場面の切り替わりが早過ぎる。このままではキャラクター全員のつかみどころが無いまま回数を重ねてしまう。人は人に惹かれてドラマを見る。もう少し、腰を落ち着け、人物描写をしっかりするような編集であってもいいのではないか。
2.脚本
編集とどちらが先なのかわからないが、問題は同様だ。一場面が短すぎて、登場人物の描写が満足に行われる前に次の場面に移ってしまう。これでは、どの人物に心を寄せればいいのかわからない。
3.コーンスターチ
リアルだからいいのだと思っていた。しかし今回8回目。だんだんうるさくなってきた。今回の1場面、弟家盛(大東)が女性と会う竹林の小道。竹を通した日の光がさわやかで、初々しい若者の逢瀬の場面として綺麗に仕上げることもできただろうに、家盛の顔のまわりを漂う白い煙。やっぱりおかしいと思う。やりすぎだ。市場にも庭にも室内にも白い煙が見える。せめて場面を選んで適宜必要な効果としてやってほしい。このせいで、人物の顔が見えないことが多い。
4.カメラ=光の処理
光の加減も変だと思う。白が異様に強すぎる。室内から撮った映像は軒下と柱の向こうに見える庭と空が、真っ白でまぶしくてしょうがない。床に反射した光もまぶしい。屋外の映像は空の白が強すぎて、人物の顔が見えない。白が際限なく広がって人物を消している。これはコーンスターチのせいだけではない。『龍馬伝』でも空が白くてまぶしい場面はあったが、これほどではなかった。カメラの感度の設定がおかしいのではないか。
5.音楽
今回どうも無駄に曲が流れた。崇徳天皇(井浦)と義清の場面のピアノ。清盛邸での宴会の後、夜の場面でのピアノ。最後の清盛邸で、明子懐妊の知らせの場面のあたりも、かなりうるさいオーケストラの曲が流れていた。唐突なのだ。必要が無い。場面にマッチしていない。特に今回はどうしたものかと思った。(音楽に関しては今回のみ気になりました。以前に気になったことはないです。タルカスも「遊びをせむとや…」の歌も素晴らしいと思う
こんなところかな。視聴率が苦戦している折、一視聴者としてなぜなのか感じるまま書き連ねてみた。衣装やセットは綺麗でいいと思うし、俳優さん達もかんばっていると思う。ただ忙しい編集と多すぎる場面の切り替わり、映像の妙な光の加減で良さが消されてしまっている。もったいないと思う


2012年2月27日月曜日

第84回 アカデミー賞授賞式



アカデミー賞授賞式を見た。

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作品賞ならびに5部門で受賞した『アーティスト』。日本ではまだ公開されていないらしい。このエントリーは(ネタバレはしていないと思うのですが)私の個人的な印象、及び感想を書いているので、気分を害される方がいるかもしれません。人の意見に左右されず純粋にこの映画を楽しみたいと思う方は読まないでください。
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まず、文句から。
作品賞、監督賞受賞の『アーティスト』。これはなかろう。うーん。でも分からないでもない。このアカデミー賞、ハリウッドの映画業界人クラブの内輪受けの賞だもの。この映画、フランス人が作った大昔のハリウッドに対する憧れオマージュ(尊敬と賛辞)映画。ハリウッドの映画人たちもこれぐらい(ハリウッドの過去の栄光を)正面切ってほめられたら、そりゃあうれしくないわけがない。でもハリウッド自らは、こんなにあからさまな昔のコピー映画は作れないと思う。そんなの思いつく人さえいないと思う。だってちょっと恥ずかしいもの。でもね、あのスノッブなフランス人が作ってくれたら、こりゃうれしいうれしい大絶賛ですよ…という結果だと思う。もうハリウッドはだめかもしれん。
映画自体は、よくまとまってるし、(賞をとった)俳優も、いかにも往年のハリウッドスターみたいで上手いし、ほんとにそれらしく出来ているんだけど、だけど…。本物の白黒のハリウッド映画みたいな魔法がない! だって、真似事のコピーにしか見えないもの。小手先でちょこちょこっと作りました、という感じだ。私には、フランスのちょっとおしゃれな映画人が「昔のハリウッド風につくったら面白いからやってみようぜ」的に作ったものとしか見えないのだ。こういう映画をギミック(仕掛け、策略)という。
しかし、それでいいのか、ハリウッド…。
もちろん映画単体としての質はいいし、多くの人が楽しめると思うのだが、こういうギミックものが、今年1番の映画として世界で最高の賞をもらうのはどうかと思うのだ。そこが問題なのだ。ハリウッド、もう才能もアイデアも枯渇してしまったのか…。
たとえば、70年代のロックバンド、クイーン。フレディ・マーキュリーの声にそっくりのボーカリストを擁したロックバンドが、もし現代にいたとする。で、いかにもクイーンらしいブライアン・メイばりのギターに、ボヘミアン・ラプソディみたいな多重録音のコーラスなど満載の、キャッチーなメロディーの新曲ばかりのアルバムを今年2012年に作ったとする。で、それが今年のベスト・アルバム賞をもらったとしたら、音楽ファンとして素直に喜べるだろうか? …ま、そんなような感じを受けた。ぶつぶつ…。
それにこの映画、作品賞以外にも、主演俳優とかいろいろと過剰受賞をしていたのも気に入らない…のでちょっと機嫌が悪い。

でも、いい場面もあった。あのメリル・ストリープさんが今までに17回もノミネートされ、3回も受賞してるのに、やっぱりうれしそうに目に涙を浮かべて喜んでいるのを見るとこちらも泣いてしまうし、『The Help、ヘルプ ~心がつなぐストーリー~ (2011)』の女優オクタビア・スペンサーさんが助演女優賞をもらって慌てふためいて泣いてるのもほんとに感動的だった。ああいうほんものの感情は、心を動かされる。心からおめでとうございますと言いたい。
ところで、同じ『The Help』の主演女優、芯の強い女性を演じたヴィオラ・デイヴィスさん。受賞は逃したものの、彼女は昨日の授賞式で、映画の役と全然似ても似つかないくらい(あまりにも)美しくて、何度も画面に映ったのに、主演女優のノミネートで名前が呼ばれるまで、誰だか全然わからなかった。びっくりだ。女優として体張ってるなという感じだ。彼女はいつか賞をもらうだろうと思う。応援したい。
そういえば、また『The Help』で同じく助演女優賞にノミネートされたジェシカ・チャステインさんもいい。『Tree of Life、ツリー・オブ・ライフ』にも出てて見たのは2回だけなのだけど、二役で全然別人。上手い。これから注目ですね。
私はやっぱり女優、俳優ががっつり真面目に役に取り組んで、女優魂、俳優魂をを見せてくれるような映画のほうがいい。ギミックはいかんと思う。


その他
ビリー・クリスタルがご老体に鞭打って司会をやっていたが、今のアメリカの映画界、芸能界の問題は、ビリー・クリスタルを引き継いで、安心して司会を任せられる20歳くらい年下の実力派コメディアンがまだ出てきていないということだ。ハリウッドも人材不足なのだなと思う。ほんとに、ビリ・ークリスタルなんてもう20年もやってるんだもの。