能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2021年5月24日月曜日

L'Impératrice - FOU (2021)


いいっすねぇこれは


L'Impératrice - FOU (2021)
(Live at Quotidien)
▼おっとこれも画面の中のWatch on YouTubeをクリックしてね
MV
Album: Tako Tsubo
Released: March 26, 2021
℗ 2021 microqlima


動画サイトでおすすめに出て来た。たまにはおすすめをクリックしてみるものだ。いい曲ですよこれは。しかしMVは妙なビデオですな。ちょっと嫌な感じ。神経に障る。いかにもアートなのですけど…わざわざこんな妙なビデオにすることもなかろうに。MVなんて普通でいいの。曲の邪魔。曲はすごくいいのに。なので上のライブのビデオのほうがいいと思います笑。

★L'Impératrice
ランペラトリス。フランス・パリのポップバンド/ディスコバンド。2012年から活躍中。Wikipedia以外あまり情報も出てこなかったのだけれど、フランスではよく知られているらしい。かなり上手いバンドだと思う。かなりいい。80年代初期のフュージョンバンドみたい。ヨーロッパのバンドは欧米と音が違うので面白い。それにしてもこのバンドはMVが妙なロクでもない物が多い。不快。どうしてですかね。おフランスの洒落はわからん。ビデオは普通でいいのよ普通で。

今年3月にリリースされたアルバムは『たこつぼ』だそうだ笑  ←おっとたこつぼって西洋では心臓病の名前らしいぞ。なぜたこつぼなの?

バンドのメンバーは6人
  Flore Benguigui: Vocal
  Charles de Boisseguin: Keyboards
  Tom Daveau: Drums
  David Gaugué: Bass
  Hagni Gwon: Keyboards
  Achille Trocellier: Guitar


2021年5月23日日曜日

英ドラマ FX『ブリーダーズ 最愛で憎い宝物/Breeders』(2021) シーズン 2:思春期の息子と我の強い父親





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『Breeders』(2020-) TV Series – Season2/英 ・米
/カラー/約30分 ・全10話
Creators: Chris Addison, Simon Blackwell, Martin Freeman
Season 4 US Release Date: March 22, 2021
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米国FXでの放送は2021年3月22日から5月17日まで。全10話。

先日シーズン2を見終わった。感想を書くためにもう1回視聴。やっぱり面白い。ますます考えさせられる。食わず嫌いで嫌がる旦那Aにも今見るように進めている。週末に第一話を見せたら「思ったより悪くないね」と言いやがる。「ちょっと見たほうがいいわよこれ」…子供がいてもいなくても。


ロンドンに暮らすポールとアリーのWorsleys家の夫婦。シーズン1 の頃から6年が過ぎた。彼らの長男ルークは13歳。妹エヴァも10歳(シーズン1 ではルークが7歳、エヴァが4歳)。

シーズン1 の…真夜中に騒ぐ子供達を怒鳴りつけるような…バタバタとケオスな子育ての時代は終わって、今シーズンの子供達はずいぶん大人びてます。今回の大きなテーマはWorsleys家の夫婦が、繊細な長男ルークとどう向き合っていくのか。そして中年期を迎えたポールとアリーの心。

正直で恐ろしいほどリアル、そしておかしいのに、見につまされる。ああ子供を育てるって大変だ。ティーンの子供の気持ち、それに中年期の両親の戸惑いもよくわかる。


★ネタバレ注意

すぐにキレる、気が短か過ぎる父親ポール。前回と同じように今回もF-word満載。彼はあまりにも気が短くて問題なので「アンガー・マネジメント」のセラピーにも通っているのに、効き目は全くなし。それどころか「怒りは健康的だよ。俺は親父のように怒りを抑えたくないんだよ。誰が自分の親父みたいになりたいと思う?あんなの胃潰瘍になる。怒りは爆発させた方がいいのだ」などとセラピストに説教する笑。こんな男の性格がヤワなセラピーなどで変わるわけがない笑笑笑。

ところがそんな「ダイレクトで直情的で、だからこそ男らしくて健康的」だと信じているポールの父親としてのあり方が、繊細な長男ルークを日々傷つけていた…。

シーズン2の要は父親ポールと息子ルークの…何と言ったらいいのか…

相性の悪さ

なのかなぁ。親子の相性の悪さ。難しい問題。お父さんと息子の性格が正反対だったら…。


ティーンの子供と向き合う。難しいテーマ。何よりも…子育てをしていない私には、正直なところ完全に未知の世界。もちろん私自身も一度はティーンだったしその頃のこともよく覚えているけれど、今の時代にティーンの…自分とは性格が違う子供を育てることの難しさは、ほとんど想像することもできないほど遠くの世界。


父親ポールは…マーティン・フリーマンさん。御本人は1971年生まれの49歳。私より少し年下だけれど、まぁそれほど世代的には変わらない。だから彼が演じるポール(40代後半ぐらいだろうか?)の思い描く「理想の父親像」「理想の息子のあり方」、そして彼の考える「理想の父と息子の関係」もだいたい想像できる。

例えばポールは、ルーク君の13歳の誕生日だからと、彼へのプレゼントにちょっと高級なカメラ…だとか、エレキギターにアンプで大きな音を出したいだろう…とか「13歳のオレの息子はこんなものが好きだろう」と、自分勝手に決め付けて「それがいいだろういいだろう」と自分の好みを息子に押し付けようとする。

きっとポールはルーク君に、元気で外交的で、いつも外に出て友達も沢山、毎日外でサッカーの練習をして、男の子らしく活発な息子でいて欲しいのだろう。 そして息子が「カメラやギターが欲しいだろう…」などと言うのも、それらはきっと自分が13歳の時に欲しかったものだったのだろう。そんな自分本位で自分勝手な父親ポールは、ルーク君の話を聞くこともせず、どんどん勝手に物事を決めていく。

ところがルーク君が欲しいのは「新しいスマホ」。
ルーク君は繊細で、アーティスト気質。
クラスメイトは皆俗物だと言い、学校のクラスでもいつも一人。


「俺の息子が、娘が…そんなはずはない」それがこのシーズンの大きなテーマかもしれません。特にルークとポールは性格が正反対。辛いね。


そういえばルーク君は13歳。ということは…だいたい日本で言うところの「中二病」というやつかもしれない。だいたい13歳ぐらい。身体の変化に精神の変化も加わって、そのせいで両親との関係も変わってくるし、学校の友人や先生との関係なども変わってくる。自己のアイデンティティも定まらないし、13歳の頃とは…誰もが一度は通る悩みの多い時代。

それにしても私は子供はいないし、普段から子供に接する機会も少ないし、それにティーンの子供と親の関係のリアルな状況を見る機会もあまりない。 このドラマを見て改めて親の立場として、子供のそんな「中二病時代」に向き合うことを「さて私ならどうするだろう?どうすればいいのだろう?」と自分に問いかけてみたら…

ほぼ100%…全く想像すらできない


ことに気がついた。ああ…ここなのかもしない。「親になるってどういうこと?」の問い。これこそやってみなければ全くわからない。こればかりは想像しても仮説さえ立てられない。「ティーンの子供にどう接するのか?」これが…親になることの一番大きな山なのかもしれない。


ところで私はこの(問題の多い)気の短か過ぎるポールさんが決して嫌いではないのだ。ポールは直ぐにキレるし爆発するし常にイライラして強気のゴリ押しばかりやっている…子供にとっては、もう本当にめんどくさい父親なのだけれど、しかし彼の心の中は手に取るようにわかる。正直で真面目で…そして彼は彼なりにとことん子供を愛しているのね。子供達を心配するから子供達の間違いを厳しく正そうとするし、細々と重箱の隅をつつき、理想を押し付け、無理強いもする…。彼は子供達のいい父親であろうと一生懸命。それなのに、うまくいかない…うまくできない。いつも空回り。

そんな「子育てのうまくいかなさ」が本当にリアルで、おかしくて、また哀しくて…。脚本が巧みなのだろう。こんなにリアルに親子の関係を描いたドラマもなかなかないのかもしれない。

子育ては大変。しかしポールとルークはぶつかりながらもそれぞれ間違いなく成長している。


ポールとアリーの夫婦。中年期に入って彼らもまたそれなりの戸惑いや心配事もあるのだけれど、それでもこの二人は仲がいい。二人とも驚くほどお互いに正直で、時にはののしり合いの口喧嘩もするのだが、それでもやっぱり二人はいい友人同士。シーズン1 の感想でも書いたが、この二人は心の底にある同じ価値観でつながっている。だから色々あっても大丈夫。

それから愛らしく…しかしとても常識的なポールの両親。温かくてすごくいい人々。この二人の元でなぜポールはあんなに短気に育ったのだろう笑。 そして人生を謳歌するアリーの母親。彼女もかっこいい女性。そして彼女の素敵な恋人。このドラマは脇の人物達の描写も巧み。特にポールの両親の思慮深い言葉には何度も頷いた。


それにしてもシーズンの締めの9話と10話は…あまりにも想定外で…びっくりした。このシーズン2の中途半端な最後は意図的なものだろうか?こんな終わり方をしたら、いろいろと考えてしまうではないか。びっくりした。Worsleys家は大丈夫じゃないのか?

Worsleys家のことは最後の最後まで全く心配していなかった。アリーが「家族が壊れている」とか「もとに戻らない」などと言う台詞を聞きながらも、「な~んだ家族が壊れるって…大袈裟だなぁ。まだまだWorsleys家は大丈夫大丈夫」だと思い、ルーク君が父親ポールにしっかりと対立、抗議しているのもいいことだと思った。ルークが父親にパンチをかましたときも「よしっやったっ!」と思わず笑った。その場面もやっぱりコメディだと思っていた。最後まで全く深刻に捉えていなかった。

しかし…結果はかなり深刻…なの?
一体全体どうするのだろうこのドラマ??
さぁどうなる。このまま終わってしまうのか?


EPISODES --------------------------------------------------

1 No Surrender
長男ルークの13歳の誕生日が近づく
2 No Fear 
ルークは繊細で神経過敏。学校でも苦しんでいる 中二病か?
3 No Connection
子供達は大きくなりすぎて以前のような家族の団欒も難しい
4 No Faith
長女エヴァが宗教に興味を持った?
5 No Baby
アリーが妊娠?
6 No Choice
不妊治療。夫婦の危機。
7 No Excuses
夫婦の危機は続く。ルークが学校に馴染まない。
8 No Friends
ルークの新しい友達。エヴァ、アリー、ポールそれぞれの友人達。
9 No Power Part I
ポールの両親の結婚50年記念日パーティ。ルークの嘘と失踪。
10 No Power Part II
アリーの母親の再婚。ルークの抵抗。
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2021年5月20日木曜日

Regard, Troye Sivan, Tate McRae – You (2021)



みんなかわいい



Regard, Troye Sivan, Tate McRae – You (2021)
You – Single
Released: April 16, 2021
℗ 2021 Ministry of Sound Recordings Limited
 


現在UK Upfront Club Chartに入ってる曲…と思ったらなんと昨日米国の『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に出演したのね。知らなかった。ほぉすごいじゃないですか。

皆さんお若いですね。な~んと全米TVデビューってすごいと思う。シンガーのお二人は25歳と17歳。DJもまだ27歳。みんなお若いお若い。


★Regard
コソボ/アルバニア人のDJ。1993年生まれの27歳。元々DJ Regardと名乗っていたお方。ちょっと前2019年にに欧米で「Ride It」という曲が大ヒットしました。その後Rayeさんと「Secret」を出してマイルドにヒット。「Ride It」のヒットで色んなアーティストとのコラボが始まったみたいですね。すごいな。出世したな。

★Troye Sivan
オーストラリア出身のシンガー・ソングライター/俳優/ユーチューバー。19995年生まれの'25歳。おぅルックスがいいですね。可愛い。これは女子高生にもてそうだ。2006年より活躍中。今までにアルバムを2枚出していて、アメリカでも結構売れたらしい。このお方もゲイだそう。最近は本当にゲイのアーティストが多いです。

★Tate McRae
カナダ出身のシンガー・ソングライター/ダンサー。2003年生まれの17歳。お若い!声がとても可愛いと思ったらまだティーンだったのですね。


You
Song by Dj Regard, Tate McRae, and Troye Sivan
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Yeah
僕に見えるのは君だけ 君だけ
Oh, 君だけ

チャンスもくれずに 離れていくなんて
罪に気付かなかったら 僕はどうやって謝ればいい?
怒りたくもなるよ だって君は理由を言わなかった
でもまだ 僕はさよならを言えない

Ooh, yeah 
僕が平常に戻ろうと思っても また君に戻ってしまう(yeah)
友達と話す時も 君の事を話してる(yeah)
ヘネシーが強くて(酔っ払うと)僕に見えるのは君 君 そう君(ooh)
Yeah, ooh (yeah)
No、僕はまだ次に進めてないよ でも信じて 進もうとはしたんだ(yeah)
もし僕が電話をしたら どうか切らないで(yeah)
ヘネシーが強くて(酔っ払うと)僕に見えるのは君 君 そう君


私いつも考えすぎるのよ
でもまだ そこまでいってない
わかることは 私の心は
あなたのコルベット車のバックシートにあること
私 あなたに最悪にやられたわ
私を思い通りにしたでしょ
あなたのでたらめにうんざりするべき
でもあなたの全てに だめ 抵抗できない

チャンスもくれずに 離れていくなんて
私が罪に気付かなかったら どうやって謝ればいい?
怒りたくもなるわ だってあなたは理由を言わなかった
でもまだ 私はさよならを言えない

Ooh, yeah
僕(私)が平常に戻ろうと思っても また君(あなた)に戻ってしまう(yeah)
友達と話す時も 君(あなた)の事を話してる (yeah)
嫉妬心が強い時 僕(私)に見えるのはYou You そう君(あなた)(ooh)
Yeah, ooh (yeah)
No、僕(私)はまだ次に進めてない でも信じて 進もうとした(yeah)
もし僕(私)が電話をしたら どうか切らないで(yeah)
嫉妬心が強い時 僕(私)に見えるのはYou You そう君(あなた)

君 君だけ
あなた あなただけ  

他人にあなたの面影を見る どこへ行っても(どこへ行っても)
人の会話にあなたの声が聞える あなた(君)の言った言葉の全てが
電話のあなたをブロックしようとした 千回も
わかってる さよならを言わなくちゃ

そう さよならを言わなくちゃ

Ooh, yeah
僕(私)が平常に戻ろうと思っても また君(あなた)に戻ってしまう(yeah)
友達と話す時も 君(あなた)の事を話してる (yeah)
ヘネシーが強い時 僕(私)に見えるのはYou You そう君(あなた)(ooh)
Yeah, ooh (yeah)
No、僕(私)はまだ次に進めてない でも信じて 進もうとした(yeah)
もし僕(私)が電話をしたら どうか切らないで(yeah)
ヘネシーが強い時 僕(私)に見えるのはYou You そう君(あなた)

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Source: Musixmatch
Songwriters: Troye Sivan / Kristoffer Eriksson / Tom Mann / Frederik Eichen / Isaac Quinn / Tate Mcrae / Dardan Aliu
You lyrics © Universal Tunes, Promised Land Music Ltd., Matter Music Limited



米ドラマ FX『Pose』(2021) シーズン3-1994・第4話まで放送中







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『Pose』 (2021) TV Series-Season 3/米/カラー
/約60分・全7話/
製作:Steven Canals, Brad Falchuk, Ryan Murphy』
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アメリカでは5月2日からFXのドラマ『POSE』のシーズン3 が放送されてます。先週の日曜日に第4話が放送された。私はこのドラマの大ファンでシーズン1 から感想を書いているのだけれど…、今回はなんとファイナル・シーズンだそうだ。なんだもう終わっちゃうのね。

シーズン1は傑作だと思った。そしてシーズン2では「質が堕ちた、方向が変わった」と私はこのブログで文句を書いた。こういうテーマならもっといいドラマができるはずだと期待した。去年は新型コロナのために撮影が出来ず、放送もなかった。そして今年はファイナル・シーズン。

今回は既に良作の兆し。今4 話まで放送されているのだけれどとてもいい。シーズン2 で気になった「彼らを見つめる冷たい外からの目線/面白いものを外から観察する目線」が減って、今シーズンはまた(シーズン1 のように)個々のキャラクターに寄り添って彼らの内面を描く内容になっている。よかった。


特に先週の第4話/エピソード4 は素晴らしかった。 内容は…ビリー・ポーターさんの演じるプレイ・テルのAIDSの病状が悪化。そこで彼が(随分前に離れた)彼の家族に会いにいく。プレイ・テルが実家に帰ってお母さんやお姉さん達、幼馴染に会う話。

唸りました。このエピソード4 だけで一つの短編映画のようだと思った。特に劇中のビリーさんの歌「This Day」はTVの画面に釘付けになった。彼は本物。本当にすごい歌のアーティスト。今まで見た中で最高の歌い手じゃないかとさえ思った。 そのことを書こう書こうと思っていたら、昨日ビリー・ポーターさんのニュースが聞こえてきた。


『POSE』のプレイ・テル、そしてブロードウェイ・スターのビリー・ポーターさんは、14年前の20017年にHIV陽性者だと診断されていた。


日本のYahoo!ニュースで知った。このニュースが海外のメディアに今出てきたのは、もしかしたら『POSE』のエピソード4 が放送されたからかも知れぬとも考えた。というのもプレイ・テルの話は、ビリーさん御本人がHIV陽性者であることと平行しているから…だからあんなにリアルだったのか。だからあんなに苦しくなるほどの熱演だったのか。だからあれほど心を動かされたのか。


私が最初に『POSE』でのビリーさんを見ていて「あっ」と思ったのは、3年前のシーズン1 でのシーン…プレイ・テルが初めてHIV陽性者であることを医師から告げられる場面だった。検査の結果を告げられたプレイ・テルが一人病院の部屋に残って椅子に座り…押さえ切れず彼の感情と涙があふれ出す場面。彼は一人泣く。そして感情をなだめ心を整えて部屋から出る。そして外で待っている友人達に「大丈夫だったよ」と笑顔で告げる。嘘をつく。  …その一連の場面が心に残った。そこから私はビリー・ポーターさんに注目するようになった。

あのシーンの表情は…ビリーさん御本人の過去の経験からくるものだったのだ。本物だったのだ。そんなことを昨日のビリーさんのニュースを見て考えた。



私は正直未だに(おそらく)HIV、AIDSのことをよくわかっていない。1983年にクラウス・ノミが、1991年にフレディ・マーキュリーが、1992年にティナ・チャウが、ああそうだ1990年にはキース・ヘリング、1989年にはロバート・メイプルソープの記事も見た。1985年にはロック・ハドソンのニュース。1993年にルドルフ・ヌレエフもそうだったとは…今まで知らなかったかも。どうだったろう。

あの頃、80年代半ばから90年代にかけて、それらの海外のニュースは確かにメディアから聞こえてきていた。記事を目にしていた。そういえば1991年にはマジック・ジョンソンがそうだとも聞いた。 しかしその後、いつの間にか日常でHIV、AIDSのことが話題になることはなくなっていった。1995年以降にはHIV、AIDSの大きなニュースを見た記憶もなかった(と思う)。その後その病気のことがどうなっていたのか私は全く知らなかった。

一番最近でHIV、AIDSのことを聞いたのは、米国のリアリティ・ショー『Rupaul’s Drag Race』のシーズン1 のエピソードだった。コンテスタントのオンジャイナ/Onginaさんが、番組内でHIV陽性者だと明らかにした。そしてぼんやりとではあるけれど「HIVも最近はいい薬があって以前ほど命に関わる病気ではないらしい」ということも同じ頃に知った。マジック・ジョンソンさんは今もお元気だとも聞いている。

(病気の詳しいことはわからないが)だからビリーさんがHIV陽性者であると聞いても今心が重く沈むことはない。彼はお元気だしきっと大丈夫。今はきっといい薬があるのだろうと思う。 

それにしても昨日のビリーさんのニュースを聞いて、『POSE』のプレイ・テルのキャラクターの設定がHIV陽性者であることは最初から意図したことなのだろうかと思った。第4話を見ればわかる。ビリーさんはプレイ・テルを全身全霊で演じていらっしゃる。


このドラマで私が見たいのは人間のストーリー。彼らがゲイだからトランスジェンダーだから…という前提だけのストーリーではないのだろうと思う。人であるなら誰もが経験する事柄…人生での戸惑い、家族や友人との絆や友情、そして仲たがい、人との関係での喜びや、また苦しみ…そんな普遍的な話が見たい。

今回のシーズンは完結編。それぞれのキャラクターのストーリーをまとめようとしているようにも見える。第1話はシーズンの華やかなオープニング…1994年のボール・ルームの様子。第2話はプレイ・テルのアルコール過剰摂取の問題。そしてブランカがボーイフレンドの家族を訪ねる話。第3話はエレクトラと彼女の母親との過去。そして第4話はプレイ・テルの家族。 シーズン2のように「世間 VS 私達のコミュニティー」のテーマよりも…個々のキャラクターをめぐる人と人の関係の話が多い。個人の心の話、個々の心情や、過去を掘り下げた話…そう、私はこういう話がシーズン2でももっと見たかった。


それにしてもこれで最後のシーズン。シーズン1が1987年で、2が1990年、今回3が1994年ならば、そろそろ終わりなのも納得。 しかしこういう話は1987年で始まったのなら、毎シーズン1年ずつ進んで全部で5シーズンぐらいやってほしかった。もっともっと個々のキャラクター達の家族や、子供時代、学校での経験や、アイデンティティの意識の流れ、出会い、愛、そして友情。そして彼らならではの生き辛さや困難。また彼らに理解を示してくれた(外の)人々との関係などなど…もっともっと掘り下げて欲しかった。このキャラクター達のストーリーがもっと見たい。

『POSE』シーズン3 は全7話。米FXにて日曜日に放送中。残り3話。
女性達がますます綺麗です。







2021年5月18日火曜日

Mark Knight & Beverley Knight (ft. London Community Gospel Choir) - Everything's Gonna Be Alright (2021)



コーラスの力



Mark Knight & Beverley knight - Everything's Gonna Be Alright (2021)
Everything's Gonna Be Alright (feat. London Community Gospel Choir) – Single
Mark Knight & Beverley knight
Released: April 23, 2021
℗ 2021 Toolroom Productions Ltd



コーラスは気持ちいい。ゴスペルは気持ちいい。現在UK Upfront club chartで上昇中。曲の構成は単純なのですけど、コーラスがよければ全てよし。よく踊れる70年代ディスコ調。Chic風。いいっすね。記録します。


★Mark Knight
英国の作曲家/ミュージシャン/サウンド・デザイナー。1973年生まれの48歳。もう随分前から有名な方ですね。1989年から活躍中。大御所。

★Beverley Knight
英国のシンガー・ソングライター/女優/レコード・プロデューサー。彼女も1973年生まれの48歳。このお方の名前も以前から聞いていたと思う。英国ではよく売れたお方なのかな。

お二人とも名前がKnightなのでご夫婦かと思ったら、そうではないみたい。

★London Community Gospel Choir
1982年結成。英国ロンドンのゴスペル・コーラス・グループ。様々なステージやレコーディングで多くのアーティスト達のバックをつとめ、数々の音楽賞も多数受賞。有名なグループみたいですね


とても大雑把な意訳。はげましソングですね。


Everything's Gonna Be Alright
Mark Knight & Beverley knight feat. London Community Gospel Choir
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(Oh) Well
(Oh)
全て大丈夫 (Oh)
(Oh) 大丈夫
(Oh)
全て大丈夫 (Oh)

空に向かって 心を持ち上げて 
わかってるでしょ きっといい日はやってくる 
もっといい日が
しっかりつかまって 諦めないで
だって愛が道を教えてくれる
愛が教えてくれる

あなたの中の愛を しっかりとつかまえて
心の奥底に感じて
全てを通して あなたの中の光が輝いてる
全てを通して

しっかりつかまって 天高く届くように 言って
全て大丈夫
ほら光が中から 輝いてる 言ってる
全部大丈夫
歌って
全て大丈夫 そう
もう一回 言って
全て大丈夫

時には 信じられない時も
あなたの目には あなたが泣いた沢山の涙
でも 私を頼ってくれてもいい
あなたと私 一緒に、いつまでも 起き上がろう

あなたの中の愛にしっかりとしがみついて
あなたの中の愛 強い愛
心の中に 感じて
あなたの中の光が 全てを通して光り輝く
全てを通して

しっかりつかまって 天高く届くように 言って
全て大丈夫 全て大丈夫
ほら光が中から輝いてる 言って
全て大丈夫 
全て大丈夫 歌って 歌って
全て
全て大丈夫 全て大丈夫

Yeah
Yeah, yeah

(全て大丈夫) 全て大丈夫
(全て大丈夫) 信じてる?歌って歌って

(全て大丈夫) 全て大丈夫
(全て大丈夫) 全部 全部
ほら大丈夫

しっかりつかまって 天高く届くように 言って
(全て大丈夫, yeah)
全てを通して あなたの中の光が輝いて言ってる
(全て大丈夫 yeah, yeah) (Oh)
しっかりつかまって 天高く届くように 言って
(全て大丈夫 yeah, yeah) (Oh)
全てを通して あなたの中の光が輝いて言ってる(全て大丈夫 yeah)

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2021年5月16日日曜日

お猫様H:木漏れ日



外を見てます



猫さんと和んでいて…猫さんの頬に鼻を寄せたりしていると、時々猫さんがこちらを舐めてくれる。口の周りは困るので人間は顔を上げて頬やアゴを突き出す。彼女はざーりざーりと舐めてくれる。嬉しいけれど痛い。しかしそこは少し我慢して猫さんの愛を受け止める。頭を後ろに引いたりすると彼女はちょっと文句を言うのです。だから我慢する。人間はとても嬉しいのです。


庭に咲いたパクチー/コリアンダーの花。



2021年5月13日木曜日

TBS系 『しあわせの記憶』・感想






TV Japanでの放送は今年の4月24日だったのだけれど、日本でのオリジナルの放送は2017年1月8日だったそうだ。


このドラマはケン・ワタナビを楽しむドラマ。やっぱケンさんはいい男だ。これだな。ケンさんは何をやっても異様にルックスがいい。脚も長くてスタイルもいい。さすがラストサムライ。あの映画からもう15年ぐらい経っているのにやっぱりかっこいい。

このドラマのケンさんは昭和のダメオヤジです。そうか…ケンさんが昭和のダメオヤジを演るのか。最初から最後までケンさんのカリスマとダメオヤジぶりににやにやする。キャラクターがほぼ(笑わせにこない)寅さんのようだ。


ネタバレ注意

それにしても渡辺謙さんは…ラストサムライのカリスマが凄すぎて、それに彼はもちろんハリウッド・スターにブロードウェイ・スターだし…、このようなコミカルなダメオヤジキャラはもうなさらないのかと思ってました。

ドラマが始まって数分で、パンツ一丁の身体にシーツを巻きつけて、うろたえたまま娘さんを追いかける様子に笑った。うわ~ダメオヤジ~。すご~い…笑。

その後もず~っとお呼びでないダメダメオヤジをケンさんがコミカルに演じていらっしゃいます。茶目っ気沢山。ああ…そうか…実際渡辺謙さんは、動画サイトなどでインタビューなどの様子を見ても、どうやら少しコミカルなお方みたいなのですよね。もしかしたらケンさん御本人はラストサムライの勝元というより茶目っ気たっぷりのオジサンなのかもしれない。

私はケンさんのファンなのかどうなのか…実は未だによくわからないのだけど…ケン・ワタナビが出てくると嬉しくなる。あの異様にいいルックスと大きな存在感/カリスマが…なんだろう…やっぱりエンタメなのだろうなあ…と思う。御本人の存在がエンタメ。見てるだけで楽しい。


ドラマはちょと設定が妙な話でした。長女・北川景子さんが会社社長。その妹・二階堂ふみさんがぽーっとして方向の定まらない女の子。そのお母さんが麻生祐未さん。 過去にいろいろとあって家を出てしまった(寅さんのような)ダメオヤジ・ケンさんが、家に帰ってきて…色んなものの綻びを修繕してくれるという話。

そのオヤジが綻びを修繕していく内容は、漫画調というのか…ユーモラスで、あまりリアリティはないけれど十分楽しい。ケンさんのお呼びじゃないダメオヤジぶりが面白くて…そこが見所。人をすぐどついたりはたいたり怒ったりする。迷惑ですねぇ~。しかし憎めないキャラだ。昭和のオヤジだ。白い猫を抱えてカリカリをあげる姿もかわいい。あの猫はカメラの前でよくあんなに度胸があるものだ。

というわけで、結局帰ってきたダメオヤジは、奥さんと娘さん達をそれぞれ誰かと結びつけて、そして家族は解散。だから(家族の)『しあわせの記憶』という話なのですけど。な~んだか妙な展開ですよね。

温かい家族の絆の話かと思ったら、結局みんなバラバラになっちまう。う~む…私はダメオヤジと奥さんに元に戻ってほしかった。十分うまくいきそうなのにね。しかし過去にいろいろとあると…元には戻れないものなのだろうか? そこは戻ってほしいなぁ。

だから最後は一人になったダメオヤジがちょっとかわいそうになった。これからこのオヤジはどうするのだろう?心配だわ。