能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2019年6月13日木曜日

映画『ノン・フィクション/Non-Fiction/Doubles vies』(2018):退屈な偽インテリ映画







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Doubles vies2018年)/仏/カラー
108分/監督:Olivier Assayas
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これも先週の週末見た。実はこの映画を先に見たのだけれど、面白くなかったので口直しに翌日『ロケットマン』を見に行った…というぐらいなのであまりポジティブな感想は書けません。


まずいい所を書いておこう。

お家やアパルトマンのインテリアが素敵なのはさすがですね。お洒落だわ。なんとなく雑然としているのにお洒落なのは建物が古いからですかね。流石。


それでは辛口の感想。

近年フランス映画を観ようと思う時は、ハリウッドの大掛かりなドンパチ映画よりももう少し大人な人間のドラマが見たいと思う時。哲学のフランス様ならやってくれるだろう。ちょっと前のカトリーヌ・ドヌーヴの映画もよかったし…。

この映画の登場人物達は、編集者と作家。そして彼らの奥さんやガールフレンドは女優や政治関係の仕事をしている設定…などという話らしいので大人な映画なのだろうと思った。編集者と作家なんて…インテリな話っぽいじゃないか。良さそうな映画じゃないか。

ところが蓋を開けてみたら、ありゃ~~~~これは苦痛

この映画は………大学のゼミで「デジタル化の波はこれから私達の生活をどのように変えるのか?」というお題で生徒が延々と論議をしているような…それだけの映画。話していることの中身は殆ど無い…いやこういう内容の論評ならもっといい物が他に沢山出ているだろうに…。

とにかく人物達が、そのお題についてよく喋る喋る。ウダウダウダウダウダウダウダウダウダウダ…とこれからのデジタル化はどうなのよ?…と延々喋ってます。最初の30分ぐらいそのような内容での台詞が延々とマシンガンのように続く続く。これは…もしかして監督だか脚本家だかの、将来に対する懸念をそのまんま登場人物達にうだうだ喋らせただけで映画を取ったのではないか…と思った。最初の30分で退屈した。


じゃあドラマはどうなのか? それぞれの人物達の行動やそれに伴った感情はどうなのか?

ほとんど描写されていませんよね。それぞれの人物達の(フランス映画らしい)複雑な関係性も次第に見えてくるのだけれど、この人物達はほとんど感情が無いのかな? いろいろと複雑な状況でもケロッとしてるんですよね。…で、またe-bookの話やSNSやブログの話をうだうだうとやっている。うーん…この人達は困ったり傷ついたり泣いたりしないのかな。あ…そうかフランス人は大人過ぎて、そういう事柄はあまりにも日常的で普通で、サラサラとあまり感情が動かないのかな? 

そんな人生はつまらないだろう。変な映画だわね。


それにしても余談ですがフランス映画を見ていていつも思う事がある。フランスの若い女優さんはオッパイが綺麗ですね。今回もとても綺麗でした。いいですな。

しかしそれだけだな。

全然おもしろくなかったわ。こんな素人臭い理屈ばかり捏ねて、人間らしい感情が無い人々に心寄せられるわけもなし。e-bookの事を心配するよりも、もっと笑ったり怒ったり泣いたり…心を豊かにする事を心配した方がいいと思います。

久しぶりに思いっきり退屈な映画でした。
…というわけでワタクシは翌日『ロケットマン』を見に行ったのでござる。