能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2023年2月22日水曜日

ピアニスト・亀井聖矢さんを覚えておこう そしてリストはシフラ



この亀井聖矢さんのことを初めて知ったのは今年1月の『あさイチ』。番組ではリストの「ラ・カンパネラ」を弾いていらした。「お、うまいね~」

そして今日TV Japanの『あさイチ』の枠の後に放送された『クラシック倶楽部』。その番組でまた亀井聖矢さんがピアノを弾いていらした。彼の『あさイチ』でのカンパネラを覚えていたので早速拝聴。このライブの撮影は2020年の9月。ということはこの演奏の時の亀井さんは19歳。

亀井さんは2001年12月生まれ。去年の年末に21歳になったばかり。お若いのにもうすでに様々な賞を受賞なさっているそうで、去年2022年には、ロン=ティボー国際コンクールピアノ部門 第1位、評論家賞、聴衆賞を受賞なさったそうだ。すごいですね。

このお方はまだ21歳ならこれから個性が出てくるお方なのかもしれませんね。それでも『あさイチ』の「ラ・カンパネラ/La campanella」と、今日の『クラシック倶楽部』の「鬼火/Feux follets」と「マゼッパ/Mazeppa」はとても気持ちよかった。


「ラ・カンパネラ」はリストのよく知られる曲で、様々なピアニストの方々が弾いているのだけれど、この曲は好き嫌いが出やすい曲かもしれません。私は「ラ・カンパネラ」を始めとするリストの曲はまずジョルジ・シフラ以外のピアニストは聴かない。聴けない。もう30年ぐらい前から私は頑なにリストはシフラと決めていて、なかなか他のリスト弾きには心を開けない。ジョルジ・シフラ(György Cziffra)(1921~1994)とはハンガリー出身のフランスで活躍したピアニスト。リスト弾きで有名。

シフラのリストはいい。絶品。シフラはとにかく好き好き好き。なぜか?ダイナミック。エネルギーが大きいから。

全ての優れた芸術の条件として私が思うところを(私が個人的に心動かされるものを)私はこのブログでは何度か書いてきているのだけれど、とにかくパフォーミング・アート(他のアートも)は人から出るエネルギーが大切。そのエネルギーに心動かされる。エネルギーは大きければ大きいほどいい。そういう派手派手で激しく華やかなものが好き。

だからピアノはシフラ。しかしシフラはリスト以外はいただけない。何故か知らねどシフラの弾くショパンは聴けたものじゃない。癖が強すぎて気持ちが悪い笑(CDに入っていたのを1回聞いたらあまりに気持ち悪くて途中で放り投げたので何が悪いのかも語れない)。しかしリストだけはシフラが世界最高。


いや…それで亀井さんのリストもうまいなぁと思った。クラシック無知な私の受けた印象だけなのだけれど、彼の名前はここに記録しておこうと思いました。うまい。華やか。ドラマチック。お若いからなのだろうエネルギーが大きい。楽しい。クラシック音楽もエネルギーが大きければピアノでもオーケストラでも踊りたくなる。亀井さんのリストを聴いて踊りたくなった。(今シフラと比べてみたら印象が全く違いましたね。でも亀井さんのも好き)


余談ですけど…前述のシフラのリストはいいですよ。シフラの演奏は、激しいパートは戦車がどどどどっと迫ってくるような重低音。音の壁がすごい。エネルギーがとてつもない。重い爆音。一音一音がクリアで跳ねる時は異様なくらいポンポン跳ねる。キレがよすぎ。激しいパートは激しすぎる。それなのにロマンティックで優雅なパートは涙が出るほど美しい…心が溶ける。様々な音が極端過ぎる。しかしその音のうねりが琴線に振れる。音に惚れる。本当です。

シフラに出会ったのは、親の持っていたクラシックのLPのボックスセットで小学生の時。それから20代にいくつか東京でもCDを買って、その後ロンドンに移り住んでからは(彼が1994年に亡くなったことから)追悼CDのシリーズが出ていたので集めた(彼のショパンが酷いのはそれで知った)。ともかくシフラが好き。シフラは私にとってはロックスターです。かっこよすぎ。LOVE。また聴こう。久しぶりにCDを聴こう。

ピアノは昔から齧る程度…味見する程度には聴いてる。詳しいことは解らないけれど、聴いて感覚だけによる好き嫌いは確かにある。アルゲリッチ(Martha Argerich)のエネルギーは激しい。激しくてダイナミック。ショパンは、さぁ~誰だろう…フランソワ(Samson François)いやアシュケナジー(Vladimir Ashkenazy)か。ショパンは曲によって好き嫌いがあるかも。数年前にベートーベンのソナタはブレンデル(Alfred Brendel)がいいと知った。それから内田光子さんのモーツァルトも近年知った。基本の人々をほんの少し。…知識が昭和で止まっている。

ピアノはとにかく沢山の選択があり過ぎて、中途半端には到底理解できるものではないのだろう。時々思い出したようにピアノ曲を聴くけれど、いつも結局シフラに戻ってきてあまり他に広がらない。あんなに有名なホロヴィッツもほとんど聴いていない。

激しい奴が好き。激しくてゴージャスでロマンティックなやつがいい。元気のいいクラシックを聴くときはポップスやロックを聴くのと気持ちは変わらない。

というわけで若くて元気のいい亀井聖矢さんを記録しておこう。お名前はまさやさんと読むのですね。


今Youtubeで「mazeppa」と検索したらVan Cliburn International Piano CompetitionでのYunchan Limさんの演奏が出てきた。2022年の金賞の方だそうです。なんとダイナミック+ドラマチックで美しい。韓国の方でまだ18歳。最年少の金賞受賞だそうだ。すごいな。この曲は弾く人によって色が変わりますね。

今CDを取り出してきてシフラの「マゼッパ/Mazeppa」を聴いてきた。やっぱり癖が強い。ぽんぽん跳ねてます。跳ねてるのに重厚。うわ~真ん中はドラマチック過ぎ。泣きそう。すご~い。mesmerizing。くらくらする。リストのこれを聴いて19世紀の貴婦人が失神するのがわかる笑。このシフラのピアノをやかましいと言う人がいても私は驚かない。だからいい。



2023年2月21日火曜日

映画『めまい/Vertigo』(1958):画面が芸術的・古い名作は若い時に見るべし






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『Vertigo (1958)/米/カラー
/2 hours 8 minutes/監督:Alfred Hitchcock』
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コロナ禍が始まってまるまる3年。今もまだ映画館で映画を見るまでに至っていない。

コロナ禍以前に映画館に行っていた時は、まず新作の映画の宣伝を見てそれをRotten Tomatoesなどの映画評サイトでチェックし、良さそうなら映画館に行ってみようか…という具合だったのだが、その習慣もすっかりなくなってしまった。
その代わり、今は思いついた時にテレビで昔の映画を録画して見たり、Netflixやアマゾンプライムでドラマや新作を見ている。 それにしても配信サービスの新作なら世間一般で流行っている時に見ることも出来るのに、実際には勝手な時間に勝手なタイミングで見ることの方が多く、そんなわけで全体的に「今が旬の映画作品」を見ることはほとんどなくなってしまった。

去年の年末は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の感想を書くことに時間を取られていて、見た映画の感想も書かずにそのままになってしまっていた。そろそろ書き留めておこう。


ヒッチコックの『めまい』は1958年の作品。出演はジェームズ・ステュアートにキム・ノヴァク。名作だそうだ。そういえばこの映画は今まで見ていなかった。たまたま年末にテレビでやっていたので録画して鑑賞。

昔のハリウッド映画です。ヒッチコック作のサスペンス映画。原作はフランスのミステリーだそうだが、映画の舞台は米国サンフランシスコ。
タイトルは『めまい/Vertigo』。主人公のスコティ(ジェームズ・ステュアート)の高所恐怖症によるめまいの症状から。彼のめまいがストーリーの大きな鍵。


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映画の感想の前にアメリカのニュー・シネマについて書いておこう。

アメリカの映画は1970年以前と以降ではまったく別のものに変わる。

(今調べたのだけれど)1968年以前、アメリカの映画界にはヘイズ・コード/Hays Codeというものがあり、それにより様々な表現の規制があったのだが1968年以降にその規制がなくなった。また同時期には欧州を中心に「ニューシネマ運動」が世界中で起こっていて、映画の表現方法が若い世代により実験、開拓されていた。

…だから私が子供時代から見ていた70年代以降のアメリカの映画は暴力的でリアルでセクシーで生々しいものだったのか…

『イージーライダー』『真夜中のカーボーイ』『明日に向かって撃て!』『キャバレー』『チャイナタウン』『カッコーの巣の上で』『大統領の陰謀』 それらの60年代後半~70年代に名作と言われるリアルで荒々しい表現の映画は、それ以前のキラキラしたハリウッド映画とは全く別もの。1960年代半ば生まれの私は、そのような70年代の名作映画を見て「映画とは生々しくリアルであればあるほど良い、リアルで生々しい表現こそが映画の醍醐味である」と信じて育った。それらの映画は日本では「アメリカン・ニュー・シネマ」などと呼ばれ、また英語圏では「New Hollywood」「The Hollywood Renaissance」「American New Wave」などと呼ばれている。
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このヒッチコックの映画は、その「New Hollywood」以前に制作された映画。

いかにも作られたフィクション。おとぎ話。人が亡くなる事件を扱ったサスペンスなのに、画面はキラキラと美しい。ミステリアスな女「マデリン」を演じる女優さんは(英国人ヒッチコックの好みなのだろう)骨太大柄ギリシャの彫刻のような男顔美女キム・ノヴァク…彫刻のように美しいが頑丈な印象の女優さん。そしてフリーの探偵「スコッティ」を演じるジェームズ・ステュアートはスタイリッシュでお洒落。美男美女が出てくるマーダー・ミステリー。あまりリアリティはない。

この映画に1970年以降のリアリズムを求めて文句を言うのは意味がない。最初からリアリティなどは無い前提で作られている映画。事件があって展開があって捻りがあって、終わったかと思ったらまた先があって…としっかりフィクションとして書かれた脚本はまるでミステリー小説/本を読んでいるかのよう。この映画の人物達に繊細な感情の動きなどを求めてはいけない。俳優さん達は台詞を喋って、行動して、それにより何かが起こって…と、まるで舞台劇のようにストーリーは進む。

ひとつひとつの場面は絵画のように美しい。画面上のレイアウトや演出、カメラワークは冒険的。色彩も鮮やか。画面の中の色の配置がいちいちデザインされている。しかしそれがますます「嘘っぽさ」を強調しているようにも思える。

 
★ネタバレ注意
(ネタがなんぼの話なので未見の方はお読みになりませぬよう)



そしてストーリー。

ミステリー小説をそのまま映像化した…というのか舞台劇風というのか、ストーリーもいかにもフィクション。それでも女主人公マデリンがスコッティを騙そうと仕掛ける様々なトリックがいかにも嘘っぽいとわかっているのに、観客もいつのまにかそれを信じ始めてスコッティと共に騙されそうになるのが面白い。ふむふむと頷きながら見る。

そして一旦ストーリーは落ち着いて次のパート…マデリンにそっくりなジュディが出てきた時からまたまた嘘っぽさが増加。マデリンとジュディは明らかに同じ女性なのにスコッティがいつまでも騙されるわけがなかろう笑。スコッティさん騙されすぎ。

その嘘っぽさがいかにも昔のハリウッド映画で、それはそれで楽しめばいいのだけれど、どうしても「なんだよそれ~」と笑いが漏れるのはしょうがない。

そして最後はああそうか…そうなっちまったか…とふむふむ、そうかそうかと頷いて見終わる。そうですかそうですか。

やっぱりこういう嘘クサい話というのはどうものめりこめない。たぶん世代的なものもありますね。ワタクシは映画を沢山見過ぎた年寄りなのでこういう「いかにもな作り話」を素直に楽しむことはできなくなっているのかもしれぬ。この映画も18歳ぐらいの時に見たら間違いなく感動していたと思います。名作は若い時に見るべし。


見てよかったか?よかった。なぜ?あのヒッチコックの『めまい』だから。一度見ておいて損はない。じゃあ映画として面白かったか?うん。しかし感動はしない。ああそうか…とオチにもあまり心動かされず淡々と見終わった。結構尺が長い。何が良かったか?画面が絵みたいに綺麗。画面が美しくデザインされている。演出、カメラワークも冒険的で面白い。芸術的な価値があると思う。昔の観客にはかなりショッキングな映画だったのだろうと思う。衣装が綺麗。キム・ノヴァクはギリシャ彫刻のようだ。ごついけど。英国人の男には一定数ああいう彫刻のような大柄な女性を好む男がいますね。いるいる。

それにしても、あのスコッティがマデリンにそっくりなジュディを見つけた後「面倒をみてやる」と言いながらジュディにマデリンの髪型をしろだの、マデリンと同じ服を着ろだの、ジュディ本人を全く見ることなく、マデリンのコピーを作ろうとしているところには腹が立ちましたねぇ。最低の男でしょう笑。最悪だな。そんな男は殴ってさっさと逃げ出しなさいよジュディちゃん。

というわけでヒッチコックの名作は一度見ておいて損はない。古い名作はイノセントな若い時に見るべし



2023年2月16日木曜日

Stacey Ryan - Over Tonight (2023)



Stacey Ryanさんの曲をもう一曲



Stacey Ryan - Over Tonight (2023)
Over Tonight - Single
Stacey Ryan
Released: January 13, 2023
℗ 2022 Stacey Ryan, under exclusive license to Island Records,
a division of UMG Recordings, Inc.
 
Lyrics



カナダのシンガー・ソングライター ステイシー・ライアンさんの今出ている曲です。前回の「Don't text me when you're drunk」はアップテンポでしたが、これはいい雰囲気の曲。彼女はおいくつかなのかな。この歌で彼女は若い女の子の繊細な恋心を歌っています。

この曲の状況は、(今までにも何度か一緒に夜更かしする機会があったくらい仲がいい)男トモダチに女の子の方が惹かれ始めていて「…彼が今夜泊って行ってくれないかな~どうかなぁ…」と思いめぐらせている状況。

コーラスでの「But were you about to tell me something that changes how I compartmentalize where you lay in my mind?」は、
女の子が「私が心の中に分類したあなたの(オトモダチの)位置を変えさせるようなこと」を彼が言おうとしてるのかな~と期待している。彼に先に動いて欲しいのですね。そしてその後すぐに「あなたが朝の光の中でどんな風に見えるのかな~」などと想像している。 

[Verse 2]では、もし二人が今夜親密になったら、24時間後に二人がどんな様子になっているかな~と女の子が想像している…と旦那Aが言っていた。


男友達がトモダチから恋人になるかもしれない状況で、女の子が色々と考えを巡らせている歌

しかしこの状況、なかなかトリッキーで…というのも二人はすでに仲のいい友人同士。学校のクラスメートでしょうか。他の共通の友人も沢山いる。
ある日の深夜、予想に反してお互いいい雰囲気になってしまった。そろそろ「じゃあまた明日」の時間なのに、今夜彼は帰るのを先延ばしにしている。彼の bedroom eyes/セクシーな目線も苦しい…ドキドキ。
しかしもし二人がここで一歩踏み出してうまくいかなかったとしたら、今までのような居心地のいい友達関係には戻れない。だから簡単に…じゃあチューしようか…と踏み出せない。どうしようかな…でももっと近づきたいな…と悶々とする。わくわくと不安が同時進行。うまいね。

お互い惹かれあっていて抑えきれないほどなのに、一歩踏み出せない状況、自分を抑えている状況というのが、一番セクシーでドキドキする状況だと思いますね~ワタクシは。そういう状況を歌った歌というのはあまりないです。だからうまいと思う。

Stacey Ryanさんの歌詞は、その描かれた心模様が細かい。前回の「Don't text me when you're drunk」でもずいぶんうにゃうにゃと言っているなと思った。この歌「Over Tonight」の女の子の気持ちもすごくリアル。

いつもよく聴いている軽薄なダンスミュージックよりずっと繊細だ。
すごい才能のアーティストを見つけたかも。



Over Tonight
Stacey Ryan
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[Verse 1]
午前3時 
あなたの身体はまだ私の側に
私達はただの友人関係 
でもあなたはそれを少しトリッキーにする
あなたはいつもダーク・ブルーな時間に去っていく
でも今回は いつもとちょっと違う

ずっと前にあなたは 
私を「無関心さん」と呼んだ
今は 私に違う思いを抱かせる
感情的になるのはやめようと同意したけれど
私 それを約束したわけじゃない

[Pre-Chorus]
私達は目を覚ましたまま横になって 
先延ばしにしてる
さよならを言うことを 
セクシーな目線とともに
もう私から言うのは遅いのかな?
認めるのは難しいの、でもboy

[Chorus]
あなたがいなければ 私のベッドは冷たい
分析し過ぎないようにしているけれど
でも あなたは今 
「私が心の中に区分けしたあなたの位置を変えるようなこと」
を言おうとしてた?
あなたが(朝)日の光の中でどんな風に見えるかを考えてた
あなたを夢見るのではなく
もしかしたら 今晩泊っていってくれないかな

[Post-Chorus]
今夜泊って 今夜泊っていって
これで終わりにしなくてもいいでしょ


[Verse 2]
24時間後の 私達の未来
私達はあなたの家にいて 
ここにもっと早く来れなかったねと言ってる
私達が共有する秘密は もっと深くなって
それぞれ 私がもっと感じる毎に

[Pre-Chorus]
私達は目を覚ましたまま横になって 
先延ばしにしてる
さよならを言うことを  
セクシーな目線とともに
あなたはためらってるけれど でもやっと言うのね
あなたの頭に何を隠しているのかを 

[Chorus]
あなたは言う「僕のベッドは君無しでは冷たい」
考え過ぎないようにしてるけど
でも あなたは今 
「私が心の中に分類したあなたの位置を変えるようなこと」
を言おうとしてた?
あなたが朝日の光の中でどんな風に見えるのかを考えてた
あなたを夢見るだけではなく
たぶん 今晩泊っていってくれないかな

[Post-Chorus]
今夜泊って 今夜泊っていって
今夜で終わりにしなくてもいい
今夜泊って 今夜泊っていってよ
これで終わりにしなくてもいいでしょ


[Bridge]
あなたをこんなに欲しいのは いけないことかな?
他のプランを全部キャンセルして
あなたの時計を 私のナイトスタンドに残して
そうすれば あなたはまた帰ってくる


[Chorus]
あなたがいないと寒いから (You, yeah)
分析し過ぎないようにしているけれど
でも あなたは今 (But were you about to)
「私が心の中に区分けしたあなたの位置を変えるようなこと」
を言おうとしてた? (Compartmentalize)
あなたが日の光の中でどんな風に見えるか考えてた
あなたを夢見るだけではなく
もしかしたら 今晩泊っていってもいいのに (Stay over)

[Post-Chorus]
今夜泊って 今夜泊っていって
今夜で終わりにしなくてもいい
(This doesn't have to be over tonight)
今夜泊って 今夜泊っていってよ
(Come on, come on, come on)
これで終わりにしなくてもいいでしょ

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Songwriters: Asia Whiteacre / Brett McLaughlin / George Ponce / James G. Morales / Matthew Morales / Stacey Ryan
Over Tonight lyrics © Sony/ATV Music Publishing LLC


Stacey Ryan and Zai1k - Don't Text Me When You're Drunk (2022)



お猫様H:冬はブランケット



ここのところ1日中2階で寝ている猫さんですが、寒い日にはたま~に下に降りてくる。今年もやっぱり下の階にやってきた。雨の日だったかな。




2023年2月12日日曜日

Rihannaリアーナのスーパーボウル(2023) Halftime Show!



今年はいまいちかな~

どうやら彼女、最初と最後の曲以外は Lip sync/口パクでしたね。うちのテレビでは口パクに見えた。うちのテレビが悪いのかもしれないけど。たぶん最初の曲と最後の「Diamonds」と、それからたぶん「Umbrella」も歌ってたかな。しかし中間のダンス曲/EDMは歌っていないと思う。

ここのところ…、たまたま昨日は安全地帯のライブ映像を見てすごいすごいと言っていたのだけれど、そのせいなのかこのライブにはどうも生のエネルギーが欠けているように思えた。

何よりも彼女は曲がよくない。こんなにダメとは知らなかった。もっとキャッチーな曲があったと思うのだけれど。もちろんこれは私の個人的な好みの問題。しかし曲に魅力がなければ結局スター本人のパワーと生の声のエネルギーが大切になってくる。生で歌っていれば曲にメロディーがなくてもライブは魅力的に見えるものなのに。

気になったので去年のハーフタイム・ショーを今見直したのだけれど、去年はほとんどがラップ曲でメロディのある曲のほうが少なかったのに、全員が生で歌っていたのですよね。生の声のパフォーマンス。だからすごくエネルギーに溢れていてかっこよかったです。去年のショーはすごくよかった。

今年のリアーナはなにかが欠けていた。たぶん生の声のエネルギー。


演出はよかったです。彼女の赤い衣装以外は。天井から吊ったステージも、スタジアムを立体的に使っていて素晴らしかったし、沢山の白いダンサー達も楽しい。大きな会場では大勢のダンサーが同じダンスを踊るのは効果的な見せ方。しかしリアーナはなぜ赤いステージの上で赤い衣装を着ていたのだろう。あれは遠くからは彼女が見えなかったと思う。

それでも会場は生のリアーナが出てきただけでも大興奮だったと思うので、ショーとしては何の問題もなかったのだろうと思う。

ところでショーの最後の方でバンドが出てきたけれど、元EXTREMEのヌーノがいた!!!やっぱりね。出てくるかと思ってた。出てた。でもテレビに映った時間はたぶん3秒 笑 カナシ~ どうせギター弾いてないしね。

というわけで、巷では彼女が出てきたことが嬉しくて、おまけにお腹が大きかったものだから「ニンシンだ!」とみんな騒いで、どうやらショーの途中でツイッターが壊れたらしい。すごいね。やっぱり彼女はすごい人気なのね。ルックスいいもんな。かっこいいのは間違いない。おめでとうございます。

彼女が本当に歌っていたかどうかは、動画サイトに公式の映像が出てきてからまた確認しようと思う。とりあえず最初に見た印象はこのような感じ。

★追記
今Youtubeに公式の動画が上がったので見てきた。リアーナさん全部歌ってるみたいですね。しかしうまいな~。うますぎて口パクかと思ってしまった。たぶん全部歌ってると思いますよ。すごいね。歌はやっぱりあまり好きじゃないけど。でもうちのテレビより音がいいので曲そのものもずっとよく聴こえた。

また追記…リアーナさんの他のライブも聴いてきた。やっぱり今日のライブはリップシンクだわ。あれはオケを録音するときに生歌も録音してそれを口パクしたんだろう。だからあんなに完璧でフラットだったのだろうね。



2023年2月11日土曜日

安全地帯 - I Love Youからはじめよう (1988)



歌のパワー



安全地帯 - I Love Youからはじめよう (1988)
Album: Anzenchitai 6 – Tsukini Nureta Futari
Released: January 1, 1988
℗ 1988 UNIVERSAL STRATEGIC MARKETING JAPAN,
a division of UNIVERSAL MUSIC LLC



紅白メモ第4弾
かっこいいですね~。これは幸せなライブだ。最高。

スタンダードなロックでシンプルな曲だからこそのパワー。圧倒されるほどかっこいい。玉置さんの声の力強さが歌の説得力。しっかりとした声で「I Love You, I Love You, I Love You More」と玉置さんが歌えば全てが大丈夫な気がしてくる。最高にポジティブなメッセージ。最高にかっこいい

今の難しい時代に「I Love You」と繰り返すこと。
大切です。名曲です。


紅白を見ていて、この曲の強いエネルギーに元気を貰いました。聴いているうちに笑顔になった。 紅白の映像はスタジオでの演奏だったそうですが、それでも歌に強いエネルギーを感じた。本当に玉置さんの声はものすごい説得力。

そしてバンド・安全地帯のかっこよさ。70年代からの長い時間、共に演奏をなさってきたメンバーの方々。彼らのバンドとしての結束力と安定と余裕と優雅さはベテランのバンドならではのものだと思います。本当にかっこいいです。

このライブビデオは去年の紅白の後、今年1月に公式のYouTubeに上がっていました。最高にかっこいいライブ映像。 武道館いいなぁ。また武道館でライブが見たい。

最高の音楽とは、人が奏でるもの。人が歌うもの。シンガーが歌で訴えかければ、観客はその声から大切なものを受け取ることができる。アーティストと観客の美しいコミュニケーション。幸せな時間。だからライブはやめられない。

この安全地帯のライブ映像を見るとますますそう思います。



2023年2月10日金曜日

星野源 - 喜劇 (2022)



幸せの歌


Gen Hoshino - Comedy (2022)
Comedy – Single
Gen Hoshino
Released: April 8, 2022
℗ Victor Entertainment



紅白メモ第3弾
この曲も歌詞がすごくいい歌だということを紅白で知った。耳に聴こえてくる音楽がいいこと、バンドが上手いことはもちろん、字幕を見ていて歌詞の良さにも心動いた。後でネットで調べたらすごくいい歌。


不器用に生きてきた二人が、ある日ひょんなことから出会って愛を育む。出会えてよかった。喜びが溢れる。幸せの歌。


映画のために書かれた歌だそうです。だから内容は映画に沿ったものなのかも。しかし聴き手が歌詞を勝手な解釈で受け止めてもいい。私はこの歌に夫婦の日常の中のほのぼのとした幸せを感じた。温かい。


「生まれ落ちた日からよそ者」
だと言う主人公が「あなた」に出会い
「ただ秘密を抱え 普通の振りをしたあなたと 
  探し諦めた 私の居場所は 作るものだった」
幸せな居場所を二人で作っていく
「血に勝るもの 心たちの契約を」
これはケッコンかな 元々は他人同士の二人の 心たちの契約
そして二人は手を繋ぎ家に帰る
「今日は何食べようか「こんなことがあった」って君と話し…」
日々 二人は仲良し
「いつの日も 君となら喜劇よ」「ふざけた生活はつづくさ」
いつも笑顔 楽しい日々 二人は幸せ。
今目の前にある幸せを認識する。だから
「私の光はただ此処にあった」

やっと気の合う相手が見つかって
「あの日ほどけた 淡い呪いに 心からのさよならを」
二人が一緒なら もう独りじゃない
綺麗な花を見て「こんな綺麗なんだ」と相手に伝えたい
二人で喜びをシェアする幸せ。
「どんな日も 君といる奇跡を」
そして毎日の
「命繋ぐキッチン」
「ありがとうでは 足りないから 手を繋ぎ」
「いつまでも 君となら喜劇よ」
「分かち合えた日々に 笑い転げた先に ふざけた生活はつづくさ」



ほのぼの。二人が一緒にいられることの幸せ。毎日楽しいから日々の出来事はまるで喜劇のよう。笑いながら日々は過ぎる。日々の発見や楽しさを二人で分かち合えることの幸せ。この時間が長く続きますように。日常の幸せが沢山見えてくる。そんな歌。ほのぼの。

人生は喜劇のように予測不可能。いつ何が起こるかわからない。
タイトルの「喜劇」にはそういう意味もあるかも。

紅白の感想で書いたのはアレンジの巧みさ、バンドの音のセンスの良さ。本当に心地よい大人のポップス。名曲。


星野源 - SUN (2015)