能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2022年4月3日日曜日

昔の人々が出て来た涙…2004年頃『カムカムエブリバディ』23週/最終週 108話



今もず~っと毎日見てます。なんと今週(日本の4月4日月曜日の週)はドラマの最終の週だそうだ。なんと…あと4話で終わってしまう…。朝ドラを最初の週から見たのは生まれて初めてです。なんだか感無量。長い道のり。朝ドラってすごいのですね。朝ドラを見るってこんな感じなんだね…と感慨に浸る。


今108話を見た。なんと冒頭でるいちゃん(深津絵里)とジョーさん(オダギリジョー)が岡山のジャズ喫茶「Dippermouth Blues」を経営してるっぽい映像。たぶん2020年ぐらいかな?ということは1945年生まれのるいちゃんは75歳ぐらい?ジョーさんは80歳ぐらいかな?ほぉ~すごいねぇ。お二人とも白髪でした。もしかして京都の回転焼き屋をリタイアして岡山に戻って喫茶店を引き継いだのだろうか。穏やか。


そして主題歌が終わってから時代は2003年末。この時点でるいちゃんは58歳。ジョーさんは60歳を過ぎてるのかな。岡山での「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」に皆が集まってきます。

・大阪のお母さん・クリーニング店の和子おばさん(濱田マリ)
・それにジョーさんの恩人・木暮さん(近藤芳正)
・雉真の勇おじさん(目黒祐樹)
・「Dippermouth Blues」の柳沢健一さん(世良公則)定一さんの息子さん
・そしてもちろんトミー北沢(早乙女太一)!
・ベリーちゃんも!  

みんなそろってお~嬉しいねぇ。なんかいいなぁ。やっと軸が戻ってきた笑。やっぱり岡山や大阪のメンバーが出てくると和む。このドラマはまず最初の安子編ではまりましたもん。勇君が村上虹郎さんから目黒祐樹さん、雪衣さんが岡田結実さんから多岐川裕美さんになって帰ってきた時にも感激しました。嬉しいね。

さてあと1週間。安子ちゃんはどうなったのだろう? 種明かしがありそう。楽しみに待ちましょう。アニー(森山良子)さんはシアトル生まれと言っていましたが、安子ちゃんじゃないのか。1925年生まれの安子ちゃんは2003年の時点で78歳。どうなのだろう。


それにしても長い道のりだった。ひなた編の感想は書きませんでしたけど見てました。最初はなぜひなたちゃん(川栄李奈)が時代劇好きの設定なのか疑問だったのですが、これは「サムライ・ベースボール」とアメリカとのコネクションのためだったのですね。おそらくこのアメリカとの関係で安子ちゃんの行方がわかるということなのでしょうけれど、いや~なかなか複雑だ。ずいぶん回り道笑。

しかしひなた編は結構ブレましたね。私はもっとひなたちゃんのパーソナルなお話が見たかった。ひなたちゃんは私の同世代なのですけど、この世代の通ってきた世の中の様子や服装、髪型が、70年代以降このドラマではほとんど描かれなかったのですよ。ひなたちゃんは商店街と回転焼き屋と映画村の中だけに存在していて、ほぼ世間と関わらずに生きているような感じ。

80年代初期の聖子ちゃんに明菜ちゃん、たのきん、チェッカーズにマイケル・ジャクソン。DCブランドに80年代後半のバブル。肩パッド。ディスコ、ワンレン・ボディコン、太い眉毛。世の中の景気がやたら良くて日本が超強気だったこと。そしてバブルがはじけて1995年の震災、サリン。2001年の同時多発テロ…。この世代は沢山の変化を経験してきているのです。それがほぼ描かれずに映画村の話だけになってしまったのはもったいない。桃山剣之介/モモケン(尾上菊之助)、伴虚無蔵(松重豊)、結局ひなたが振られる五十嵐文四郎(本郷奏多)あたりの話は、ひなたちゃんが脇役になってましたもんね。結構ブレブレ。もうすこしひなたちゃんの人生を掘り下げて欲しかった。

だって2003年末の時点で彼女は38歳。それまで彼女は結婚も真剣な恋もせずに、今でも「回転焼き屋の娘さん」のイメージ。時代の移り変わりとひなたちゃんの変化を描かなかったのはドラマとしてもったいない。もっと彼女が主人公になって色んな経験をしてほしかった。


とかなんとか言いながら、それでも楽しんで見てました。
ひなたちゃんはかわいくて頑張ってたし、るいちゃんは年を重ねて変わっていくし(深津さんおみごと)、80年代のジョーさんはジョン・レノンみたいで和んだ。

あと残り4話。
肝心なのは、

安子ちゃんはどうなった?


さてあと4日でどう種明かしされるのか楽しみです。


2022年3月22日火曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』第10話最終回



見ました最終回。いや~よかったですねぇ。ハッピーエンド
素晴らしい素晴らしい素晴らしい。

これはいいエンディング。幸せが起こってこれで決まり…ではなくて、これから幸せが始まる…という感じでした。それがいい。雛子ちゃんと大牙君はこれからですもんね。これから楽しいことが起こるんだわと思う。嬉しいね。よかったよかった。


それにしても雛子ちゃんの心がずいぶん後になるまでわからなかったですね。まさか社長とアフリカなんて…とは思ったけれど、プチボナールでの試食で雛子ちゃんがあらたまって挨拶と感謝の言葉を言い始めたのを見て、3%ぐらい…もしかして「ありがとうございました…お世話になりました。私はアフリカに…」と言うのかと一瞬思った笑。

いやそれとも浅海さんはいなくなるし、大牙君ともないのか…う~んどうなるのでしょうこれ。やっぱり誰ともくっつかずに仕事を選ぶ女のエンディングになるのか。…ひぇ~それはつまらんのぉ。

というのもここでは何度も書いているのだけれど、今どきの日本のドラマは主人公が誰ともくっつかないのですよね(私が見るドラマは)。だから…やっぱりまたこれもそうなのかなぁと思いながら見守った。

そしたら雛子ちゃん…なんと働く女としても最高の地位に上りつめ、浅海さんは夢を持ってアフリカへの冒険に旅立ち、プチボナールのシェフ達も会社のみんなも皆ハッピー、雛子ちゃんの側には大牙くんがいて、秘書のようにスピーチの原稿を書いている。大牙君と雛子ちゃんはまたいつものようにワキアイアイと楽しそうだし…そうか…そういうことか。雨降って地固まる…。

そして二人が見つめ合って、大牙君がいきなりちゅーをしたぞ。おっ。そしてじっと見つめると「目の前のチャンス、ものにしようかなって…」おぉいいですねぇ。雛子ちゃん目ぱっちり大牙君をじーっと見つめる。ピアノの音。大牙「すみません」。二人じっと見つめあい瞬きぱちぱち。あっ雛子が動いたっ。下から素早く小鳥のような軽いチュ-をする。瞬き。相手の唇を見つめ、今度は右手を大牙君の肩に乗せ左手を大牙君の首の後ろにそっとし、押し付けるようにチューをする!おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ。拍手パチパチパチパチ。そして下から覗き込むように大牙君の目を見つめる雛子ちゃん。微笑む。おおぉ雛子ちゃんお姉さんだ。嬉しそう。いい。いいね。 あ…ゆずちゃんがきた。


おおおおおぉっとこれはいい場面。いいねぇ。
やっと、やっとやっと前向きなドラマが見れたわ。
すばらしい。素晴らしい素晴らしい素晴らしい。

そして立ち去った雛子を目で追いながら、何が起こったのかを把握しようとする大牙。ソファーでずっこける。よほど嬉しかったらしい笑パチパチパチ拍手笑笑笑。

いいね。ほんと。皆幸せになった。いい話。いいことだ。ゆずちゃんも社員のみんなもみんな幸せになった。いやこれから幸せになるんだろうねと思える余韻のあるエンディング

高畑さん、本当に可愛い。メンバーもみんないい。明るいエンディング。雛子ちゃん全部手に入れたね。大牙君にも意思表示したし、幸せはこれから始まるのね。嬉しいね。ハッピーだわ。みんなよかった。拍手拍手拍手。笑顔になった。

いいドラマでした。よかったよかった。



2022年3月15日火曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』第9話



う~むやっぱり感想を書いておこう。
第9話。最終回の前の回ですが、今回はキャラクターの心理が見えました。


ワタクシは以前から「日本のドラマはどうも男女がくっつかない。つまらんのぉ」と何度か書いてきたのですけど、今回もどうなるかわからなくなってきました。さて雛子ちゃんは誰かとくっつくのか?それともくっつかないのか?


まず浅海社長
どうやら彼は、今まで若い人達がやる当たり前のことをやってきていないらしい。映画とか遊園地とか、うちでカレーを作って一緒に食べるとか…マクドナルドやケンタッキーとか …商店街でたいやきにコロッケを立ち食いとか、お祭りとか徹夜でゲームとかオールナイトの映画マラソンとか…学生がやるような普通の事を全然やってきてないっぽい。

この9話の浅海社長は無邪気な子供みたいなのですよ。そして「遊園地って楽しいね」などと言う。そんな遊園地とかカレー作りとか…普通の無邪気なことが一緒にできるのが雛子ちゃん。雛子ちゃんとなら一緒に子供みたいに無邪気でいられる…だから楽しい…雛子ちゃんと一緒なら幸せだ…と思っているらしいです。

…ということは、元妻とは遊園地にもいかなかったのか?商店街でラーメンも食べずに三ツ星フレンチ、イタリアン、ホテル、スカイラウンジ、会員制バーばかりだったのか? …それはつまらん。いや忙しすぎて何もできなかったのかも。

というわけで、浅海さんは雛子ちゃんと一緒に過ごす「子供になれる無邪気な時間」を望んでいるらしい。雛子ちゃんとなら一緒に遊べる。楽しい。だから雛子ちゃんに惹かれる。確かに雛子ちゃんは子供みたいで可愛い。

ところがその浅海さんに向かって雛子ちゃんは
「あなたにキャベツなんて似合わない。浅海社長はうちでカレーを食べてちゃだめなんですよ、社長はもっとすごいすごい人なんです。」
と言った。ぉおおおおお…厳しいね。

というのも、その雛子ちゃんの浅海さんへの言葉は要するに、
「あなたと和んでカレーを食べたいとは思わない」
ということなのですよね。一緒に遊園地にも行きたくない。あなたと和みたくない。
…つまり、
「あなたが望むような無邪気な付き合い方はしたくない」
ときっぱり言ったわけだ。

だから浅海さんは無言で雛子ちゃんの家を出た。雛子ちゃんに完全に拒絶されたと思ったのだろう。また彼は殻に閉じこもるかも。浅海さんかわいそうだ。


そして大牙くん
彼は今まで雛子ちゃんに対して「押して押して押して押せば何とか…好き好き好き好きちゅーもしちゃえ…」と頑張っていたのに、雛子ちゃんちに浅海社長がいてカレーを作って食べてて…その他諸々…で色々と察したらしく、最後に雛子ちゃんに、「自分の想いばかり押し付けてすみません。おれはもう終わりにします。」 うわあああああああ。えええええええ大牙くんやめちゃうの???ええええ…やめないでくださいよ。久しぶりに熱のある押せ押せオトコキャラが面白かったのに…。もう少しがんばってよ~

というわけでこのドラマの主人公もまた雄ウサギを二匹、どちらも逃がしそうなのですよね。さーてどうなるか?


雛子ちゃんが一人がいいのならそのまま。また誰ともくっつかないエンディング。

ハッピーエンドその壱・浅海さん編
浅海さんを受け入れてカレーを一緒に食べるのなら…
ただし雛子ちゃんがしばらく浅海さんの「無邪気に遊びたい願望」に付き合わなければならないですね。浅海さんのことが好きなら、少し我慢してしばらく彼の「子供返り」に付き合う。浅海さんをしばらく自由に遊ばせて、また彼が仕事をしたくなるまで待つ。そして…(リレーションフーズは解散するだろうから)そのメンバーで浅海さんと一緒にまた会社を新しく興すとか…。ベンチャーキャピタルに出資してもらえば何とかなるかもしれませんよ。浅海さんがその気になるまで少し時間がかかるかもしれないけれど。

ハッピーエンドその弐・大牙くん編
雛子ちゃんが「あ…大牙くんが去っていく、それはイヤだ。やっぱり大牙くんがいい。今まで気付かなかったけどわたし大牙が好きだったのよね」と自分の気持ちに気がついて、大牙くんを追いかける…。というわけで、めでたく大牙くんと仲直り。

私が想像できるのはそんなところか…。
しかしどちらに転んでも振った相手とはもう会えないですよね。う~む。
私は…大牙くんのほうがいいと思うけどなぁ。喧嘩しながら仲良くうまくいきそう。浅海さんはちょっと難しいかもなぁ…。雛子ちゃんがしばらく大人になって彼を受け止めないといけないですもんね。大変じゃない?

そもそも雛子ちゃんて、誰が好きなの?

ところでこのドラマ、TV JAPANでは月曜日に放送なのですけど、日本では水曜日だそうだ。ということは、日本の今日の夜10時に最終回の放送があるのですね。な~んと。ネタバレを読まないように気をつけよう…。来週楽しみです。



2022年3月9日水曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』第8話



最後のハグ。これです。

このドラマは見たいシーンをよく見せてくれる。大変素晴らしい。それだけでもうOK OK OK。これからどうなるのか見続けたい。


今回は大牙君(志尊淳)が(メニューのリークに)責任を感じて落ち込んで会社に出てこない。そこで雛子ちゃん(高畑充希)が彼の家に訪ねて行く。この高畑充希さんが本当に面白い。コミカルさが自然。愛嬌。すごくうまい女優さんなのだと思う。彼女を見ながら笑う。

それにしても雛子ちゃんはちゅーされて翌日からよく大牙君と普通に喋れるな。強いね。お姉さん。雛子ちゃんは性格が男前なのね。

神社の境内で拗ねる大牙君に対して超早口で「あ~もぉぐちぐちぐちぐち…めんどくさいなぁ!」笑。いいっすね。あの表情が最高に。おかしい。すごい早口。「そーかそっか、そうかそうか…」…もう漫画みたいに面白い。かわいい。


そして言い返してきた大牙君に「ばかじゃないの?あんたバカだよ、もっ正真正銘のバカッ!バカバカバカバカバ~カ!…このタコッ!」爆笑。パチパチ拍手。この台詞をこんなに可愛いらしく、しかし視聴者に媚びることなくサバサバと自然に演じられる女優さんは少ないと思う笑。楽しいね。高畑さんすごいと思う。


しかしそれにしてもこれくらい本音がぶつけ合えられる二人なら付き合っても、もしかしたら結婚してもうまくいくのではないか。あれぐらいの喧嘩が出来るぐらいが結婚には丁度いいですよ。


そして最後のハグシーンでまたパチパチと拍手。大牙君が雛子ちゃんにスローで駆け寄っておおおおおおおぉ!モリアガル… 今回はほのぼのと穏やかな笑顔の拍手。なかなかドラマチックでよしよしよし。安易にチューしないのもよかった。ハグハグ。あったかいね。見たいものを見せてくれる。ありがとうございます。


それからストーリーも進みました。浅海社長(松田翔太)の謎が少し解けた。野上フーズ・ホールディングスの野上さん(笠松将)が浅海社長を訪ねてきて…「(もともと野上さん達が)開発したシステムを浅海社長が盗んだ。そして勝手に特許を取得した。それを返せ。権利を放棄しろ」と言う。それに答えて浅海社長は「盗んだ意識はない。帰れ」と言う。…なるほどそういうことなのか。野上さんが雛子ちゃんの会社に絡んでくるのはそういうことですか。これが本当だとしたら浅海社長は悪い人になる。

これはこのままなのかな。浅海社長は口下手なので何を考えているかわからない。後で雛子ちゃんが浅海社長に「野上さんの勘違いか」と聞けば、「わからない。ここにくるまでに色んな人を傷つけてきたし、いろんな人から恨みを買ってる。何があってもおかしくない」と曖昧な言い方をする。それはいかんだろう。はっきりさせればいいのに。雛子ちゃんには謝っていたけれど、それでは問題の解決にはならないぞ。野上さんと決着をつけなければ、野上さんはまた雛子ちゃんの邪魔をしてくる。困るでしょう。

なんだか浅海社長に関してはいろいろと塞がってますね。もうあれだけ大牙君と雛子ちゃんがうまくいきそうなら、もう浅海社長の出る幕はないと思う。どうなる?



2022年2月28日月曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』第7話



今見た。もう…そりゃーもー大興奮。今回も2回ほど大きな声が出た。

あの大牙君(志尊淳)。ほぉー…びっくりしたわ。あれはきっと…数日前の夜に(前回)高梨雛子ちゃん(高畑充希)が泣いてるのを見て思わずハグしちゃったから、それで自分の中にスイッチが入ったのだろうね。彼はこの回はもう雛子ちゃん1点を見つめてる。それで飲み屋で同僚のおじさん達に「わかりやすくアプローチした方がいい」「ぶつかっていけ」と言われて、ぎこちなくも雛子ちゃんにぶつかって行ってます。

しかし結構強引。いきなり休日にアポなしで家に押しかけていく。そして雛子ちゃんもすっぴんで部屋もリアルに雑然としてるのに彼を部屋に入れる。すごいね。ケーキを買ってきてくれちゃうし。ゲームを一緒にしちゃうし。なんかもうわきあいあいと馴染んでますね。楽しいな。「俺といると楽しいくないっすか」だって。全く気付かない雛子ちゃん鈍感すぎ笑。そしていきなり料理を始める大牙。おい~。

そして雛子ちゃんの後ろから両手を回し…ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~笑…ひゅぅぅぅぅぅぅぅぅ~バンザイをして拍手パチパチパチパチパチ。いいね。いい。あははははははははははは。雛子ちゃんかわいい。いいっすね。見てるこちらが照れるわ笑。そんなに近づいたらドキドキするよねぇ。なに~この男の子結構強引。なんだか変だけど。雛子ちゃん鈍感すぎ笑笑。 …え?その後ご飯を一緒に食べる場面がなかったよ。


この回は働くママの話…真面目な社会問題も扱っているのですよ。どうやって仕事と家庭を両立させるのか。かなり切実な場面があった。いいドラマです。


しかしワタクシはキャラクターのトキメキにトキメク。最後いきなりのチューはどうよっ。夜の会社で二人きり。また見つめて「俺といると楽しい?」雛子ちゃんは鈍感ニコニコ。そして大牙君がいきなり手を伸ばし、テーブルの向こうからぬぉ~っと上半身を乗り出して雛子ちゃんの頭を引き寄せてチュ~っと。ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ笑…満面の笑顔でまたバンザイ拍手パチパチパチパチパチ大騒ぎ。よしっ。いいぞ。結構長いチュー。雛子ちゃんまんざらでもないのか?だって嫌な人がチューしてきたら一瞬で避けるでしょ。チューが継続してた。どうなの???OKなの?翌日ぽーっとしてましたね。

さて残り3回だそうですがまとまるのかな。野上フーズホールディングスの野上さん(笠松将)と付き合い始めた柚さん(片山友希)は彼に利用されているのですよね。辛いな。 最後は疑惑発覚か?もしかして大牙君が関わってるの?どういうこと?ドキドキ。最後の雛子ちゃんのアップが可愛かった。

ヤッパドラマはね、人物達がときめいてくれた方が楽しい。

後のチューの場面よりこっちの方がドキドキした


2022年2月21日月曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』第6話



おぉぉぉぉ~盛り上がってまいりました。たった今第6話を見終わった。突然感想文を書く。


このドラマは日本では2022年1月12日スタート。現在第6話まで放送。


★ネタバレ注意

こういう若い人向けのドラマはいつも軽~い気持ちで見始める。私が東京を離れてからもう随分長い時間が経ったのだけれど、今の東京はどんな感じなのかな~とか、いまどきの東京の若者はどんな感じなのかな~などと気楽に見る。大抵は見てそのままなことが多いのですけど、時々すごく面白くなる。今回もそう。

今回は最後にとうとう…「ぇぇぇぇぇ? ヤダ~」と思わず声が出た。ですよね。びっくりしたわも~。泣いてる女の子を キュッ…と。キャ~~~…ありがたや…


まずこのドラマは高梨雛子の高畑充希さんがかわいい。彼女は面白い。本当に表情が豊か。彼女を見てるだけで引き込まれる。カワイイ。面白い。愛嬌だな。すごく愛嬌のある女優さん。すごく面白いです。楽しい。演技が自然。すごくうまい女優さんなのだろうと思います。彼女に惹き付けられる。これから彼女=雛子がどうなっていくのか? 楽しみ。応援したくなる。ショートのヘアもかわいい。


しかしこのドラマの魅力は他にある。恋愛もの+浅海社長の謎ですね。

浅海社長(松田翔太)はどういう人なのだろう? ミステリー。もうこの謎…浅海社長の中身がわかるまで、このドラマはやめられない。知りたいもんね。どうしてあんなに篭ってしまったのだろう?自分の気持ちが外に出せない人?これが知りたいです。興味津々。さて雛子ちゃんは彼が心を開くきっかけになるのか???

そして大牙君(志尊淳)とはどうなるのだろう?これも知りたい。今回第6話でとうとうハグしてましたけど、ぃゃ~ん…どうなるの?これ。見逃せません。

でもじゃあどうなるの?浅海社長はどうなる?これは難しい選択。ストーリーがどちらにころぶのか今のところさっぱりわからない。今は雛子ちゃんは浅海社長が好きなのですよね。

そしてライバル・野上フーズ・ホールディングスの野上さん(笠松将)が言うところの浅海社長の過去とは何だろう?彼は何かを明かしてくれるのか?

まぁ私が興味のあるのはそこです。今回最後の大牙君とのシーンはキューンとしました。いいですねぇ…。


さぁ、雛子ちゃんどうする?大牙君とステップフォワードか?それとも浅海社長の心を溶かすのか?さぁさぁさぁ…どうする???? ドキドキ



2022年2月1日火曜日

NHK 正月時代劇『幕末相棒伝』2022



やっと録画を見た。面白かった!
日本での放送は1月3日。NHK総合「正月時代劇」枠。

坂本龍馬 :永山瑛太
土方歳三 :向井理


これはこれは…大変面白かった。


私は幕末は詳しく知らないのですよ。何度ドラマを見ても覚えられない。だからどんなに有名人でも彼らがどのような人物達なのかよく知らない。イメージがわかるのは西郷さんぐらい。実は坂本龍馬も土方歳三もよく知らない。ドラマや映画で彼ら有名人を見る時も「こうあって欲しい」というイメージも無い。

そんなわけでこのドラマはキャラ設定が面白かった。その上に役者さん達のエネルギーが見えた。面白かった。


幕末のことはよくわからないが(このドラマがフィクションぐらいはわかる)、脚本がうまいのだろう、テンポがよくてわかりやすくストーリーがどんどん進んで飽きさせない。キャラクター達がそれぞれ立っているのも話がわかりやすい。時間1時間半の中で完結するように話の進行が速いので飽きない。大変面白い。

演出もいい。カメラワークもかっこいい。全体にすごくいい雰囲気で、男性の役者さん達が皆輝いていた。岩倉具視(中村梅雀)の得体の知れない感じ。ニヤニヤ曲者・伊藤甲子太郎(佐藤隆太)。岩のように動かぬ大きな西郷さん(谷田歩)。そして徳川慶喜の渡辺大…おおおおおこれは思いつかなかった…彼は慶喜に似てますねぇ。白い衣装でいかにもトノサマだ。 

そして彼らをドラマチックに撮るカメラが素晴らしい。ええじゃないか…の街の奥行きが映画のよう。大きな屋敷の門を下から撮るカメラ。料亭の人物達を廊下の端から撮るカメラ。画面が大変美しい。映画のようだ。

もう大絶賛だな。


永山瑛太さんの坂本龍馬がすごくおかしい。なんだかこういうはちゃめちゃなキャラは久しぶりに見た。やんちゃ、ワンパク小僧、いたずら小僧、悪ガキ、ガキ大将がそのまま大人になったようなキャラ。おもしろいわ~。こういう型破り男のキャラは近年あまり見ませんね。男がオトコクサイ。ちょっと昔の1970年代80年代のドラマを思い出した。


近年のドラマの男性キャラは、み~んなおとなしくて優しくて煮え切らない。それが今どきのいい男像なのだろうからしょうがない。…『カムカム…』の稔さんもジョーも優しいし、『最愛』の加瀬さんと宮崎大輝、『イチケイ…』の入間みちお、『逃げ恥じ』の平匡くん、『#リモラブ』の青林、…み~んなみんな優しくて小綺麗で穏やか。今は皆そうなのね、現代の女性達は男性に穏やかなキャラを求めているのだろう。


しかしこの『幕末相棒伝』。永山瑛太の坂本龍馬ははじけていた! やんちゃ。髪ぼさぼさ。お風呂に入らないから身体が痒くてぼりぼり掻く。臭い。だらしがない。大袈裟で大雑把。ガサツでがしゃがしゃと騒がしい。大声を出す。表情豊か。すぐにキレる。大声で笑う。ご飯を口いっぱい頬張ってそのまま喋ってご飯を吹き出す。豪快。美人にデレデレして鼻の下を伸ばし、美人の手を取って両手でもみもみしてぴしっと平手打ちにされてひっくり返る。 しかしだらしが無さそうに見えても、締めるべき時は締める。熱血!

そんなキャラを永山瑛太さんがノリノリで演じている。悪ガキそのまんま。それがまず一番よかった。瑛太さんは御本人もそういうキャラなのかなと思ったぐらい馴染んでいる。彼もこの龍馬を演じるのが楽しそう。

そして芝居も化学反応。普段は上品で物静かな役が似合う向井理さんも言葉がずいぶん荒っぽくオトコクサイ芝居をしている。脂ぎって荒々しい向井理さんは新鮮。カタブツで不機嫌で大声ですぐ怒鳴る。すぐ怒る。いい。すごくいい。彼はやっぱりかっこいいね。

紅一点、おしの(掘田真由)もいい。小柄でかわいらしいのに締めるところは締める強い女。愛想笑いをして龍馬をうまくあしらう様子もかっこよかったです。


脚本家の方を調べたら…土橋章宏さん。1969年生まれの52歳の男性の脚本家さんだそうだ。ああ…この世代のお方なら70年代や80年代のドラマのやんちゃな男キャラを知っていらっしゃるのだろう。だからああいう昔風のオトコクサイキャラが描けるのか。

昔のドラマは面白かったですよ。男が元気がよすぎてバカで面白かった。濃かった。冗談セクハラも多いけれど、それをビシッと平手打ちにして笑い飛ばす女性達も強かった。昔は人と人の関わり方が密で激しくてドラマも面白かったと思う。


みんなよかった。面白かった。男達が豪快なドラマは面白い。はじけきった坂本龍馬に大きな拍手。大笑い。


★あらすじ
大政奉還を目前にした幕末。将軍・徳川慶喜が銃撃される。彼の暗殺を企てたのは誰か?犯人を捜す命を受けたのは坂本龍馬と土方歳三。与えられた時間は二日間。犯人が見つからず大政奉還が成立しなければ、幕府と討幕派の戦が始まる。さて誰がやった?



2022年1月26日水曜日

大阪編が終わったのかな…1964年頃『カムカムエブリバディ』第13週 60話



なんと…もう大阪編が終わったのかも。59話でるいちゃんは自暴自棄のジョー君を海で救い、今回60話ではとうとう結婚してしまう。すごいな。るいちゃん早いね。勇気がある。まだ20歳ぐらい?すごいと思う。

前回57話の感想では、ジョー君がダメダメだと書いたのですけど、るいちゃんは諦めてません。すごいわ。それよ。それがね…愛を貫く女性の強さ。強い愛。きっと幸せなんだろうな。すごいと思う。私には出来ないですもん。あ、そうか…とすぐやめる。ジョー君は特に物を投げたりして大変だもの。面倒見きれない。るいちゃんすごいわ。


それにしても大坂編はもう終わりだろうか?もう大坂編の人々は出てこないの?私この大坂編の人々が大好きだった。クリーニング店の優しい竹村平助(村田雄浩)+和子(濱田マリ)夫妻。それからジャズ喫茶の穏やかな木暮洋輔(近藤芳正)さん。それにほのぼの近所の西山おじさん(笑福亭笑瓶)。それにいつも宙を見つめるイイ奴トミー(早乙女太一)。みんないい人ばかり。すごく好き。だから彼らがもう出てこないのかと思うと寂しい。

なぜるいちゃん達はそんないい人達を離れて京都に行ってしまったのだろう?


るいちゃんは場所を変えますね。岡山も離れた。また大阪も離れる。心機一転。また再出発。しかし移動を重ねる人生も結構大変だと思うぞ。

このドラマは、るいちゃんが土地を離れた後、前の場所に全く戻らないのが不思議。岡山の実家には全く帰っていないのだろうか。勇叔父さんには会いにいっていないのか。それなら大阪のクリーニング店のおじさんおばさんにも会いに帰ってこないのかな。なんか…また彼らに会いたいですよね。木暮さんにも。ジョー君はトランペットを完全に諦めるのだろうか。

まだまだどうなるかわかりません。キレるジョー君とうまくやっていけるのだろうか。


楽しんで見てます。るいちゃんの深津絵里さんが若い娘さんに見えるのが本当にすごいと思う。ジョー(オダギリジョー)君はまたほのぼのジョー君に戻るのか。それともまた時々キレるのか。どうなるかわからないぞ。るいちゃんがんばれ。

ベリー(市川実日子)さんは京都の人なのでまた出てくるかな。今日のベリーさんはピンクの着物がすごく綺麗だった。


2022年1月20日木曜日

おい大月錠一郎!…~1964年『カムカムエブリバディ』第12週 ~57話



しばらく『カムカムエブリバディ』の感想を書いてなかったのですけど、今もほのぼのと見てます。ルイちゃん編になって随分時間も過ぎました。12月末から始まったルイちゃん編は、その後彼女が大阪に落ち着いて、才能のあるトランペッター大月錠一郎と出会い、結婚の約束をするところまでいったのですが…。


この57話で、一旦東京に出たジョー君は原因不明の症状でトランペットを吹けなくなり、岡山に帰ってくることになった。それでばったりルイちゃんと出会うわけですが…。

おい錠一郎!めんどくさいわ~。
なんかジョー君、キャラが変わった?


東京でプロになる…と上京したのにうまくいかなくなった。うむ。 しかし彼はその様子を、大阪に残してきた婚約者のルイちゃんに何も言わない。ルイちゃんが何度お手紙を書いても返事も書かない。そのままほったらかし。

ひどいじゃん。


上京してうまくいかなくてバツが悪いとか…そういう理由らしいのだけれど。ジョー君て、そんなにプライドが高い人だったっけ? 大阪にいた時はすごく控え目で穏やかで、ぼ~っとしたほのぼのキャラだったのに。

だってトランペットのコンテストにも周りから押されるまで出場しないくらい控え目だったじゃん。それなのに東京でうまくいかなかったからって…急にプライドが高くなったのか。

もし彼が大阪のみんなに「俺はお前達より全然大きいんだよ。こんな小さい所出て行って東京でスターになってやるぜ」などと大見得を切って出て行ったのならともかく、彼はみんなに祝福されて温かく送り出されたのですよね。身体の調子が悪いのはしょうがないじゃない?彼はなぜそんなにプライドが高くなったの?


そして大阪に帰って来て、ルイちゃんにばったり会って、突然「(笹川社長の娘の)奈々のことが好きになった。せやからお前とは終わりや。」って、ええええええええ何を言ってるのよ。馬鹿じゃないの。ジョー君て、女の子を「お前」なんて言うようなキャラだったの?サイテーじゃん。

…で、実際はどうなの?ジョー君は奈々さんとつきあってるのかな。そんな描写はなかったですよね。じゃあなぜ嘘をつくのだ。


もうさぁ、ルイちゃん…まだ19歳でしょ。なぜそんな辛い思いをしなければならないのよ。ジョー君が東京でうまくいかずに大阪に帰って来てバツが悪いのは、ジョー君の勝手な思い込み。うまくいかなかったのを自分で勝手に恥じてるわけでしょ。勝手に自己完結してる。ルイちゃんに説明もせずに。

ルイちゃんはジョー君のことがただただ好きなだけで、トランペットがうまいからとか…あまり関係ないですよね。彼女は条件付でジョー君のことが好きなわけではない。

ジョー君は何を勘違いしているのだろう。トランペットが吹けなくなったからルイちゃんに嫌われるとでも思ったのだろうか。自分がかっこわるいと思ったのだろうか?バカデスネー。女の子はそんなもので好きになったり嫌いなったりしませんよ。


もっと普通でいいじゃん。東京から帰って来て「うまくいかんかった。残念やった」と素直に正直に言えばいいのに。誰もそれでジョー君を嫌いになったりしませんよね。


それから最後の場面で、奈々さんがその場にたまたまやってきて、ルイちゃんが目の前にいるのに「こんにちは」も言わない。もっと普通でいいのにね。普通に挨拶して「こんにちはー」で会話を始めればいいのに。東京で何があったか説明すればいいのに。もっとはっきりして欲しいわ。ほんと。

ルイちゃんやめたほうがいいかも。こんな小さい不都合も説明できずに、恋人をほったらかしにして、恋人が手紙を書いても無視するような男はまず誠実じゃないですよね。不誠実。おまけに自己完結型。会話もできない。こういうのは結婚しても問題になりますよ。 

男は正直で誠実であればよし。そして会話ができればいい。それだけでいいんですよ。それだけでいいの。妙な男のプライドとか…んも~めんどくさくてしょうがないわ。もうこんな男ぽいっと捨てちゃいたい。


トミー君とベリーちゃんがいいよね。



2021 紅白歌合戦観戦記 2021/12/31



毎年恒例の紅白感想文を書く。


今回の一番の目玉はトリのMISIAさんと藤井風さんの「Higher Love」でしょう。いや~すごかった。この曲は藤井さんの作曲なのだそう。それで夢の共演。MISIAさんをサポートして藤井さんが大声でハモる。MISIAさんがすごいのはよく知られたことですけど、彼女に向かい合って大声を出す藤井風 24歳。も~このお方は大物だ。彼はカリスマがある。既に大物 24歳。だからお二人とも揃って大物アーティストの共演に見えてしまう。化学反応が起こってました。

共に高みに上っていく。すごいね。藤井さんがMISIAさんに全く遠慮していないのも驚き。彼は楽しそうだ。嬉しそう。愛だね。愛が見えた。藤井さん嬉しいんだろうな。幸せそうだもの。彼のピアノでMISIAさんがどんどん上に上っていく。高く高く。いや~すごいものを見た。こういうテレビでの共演で化学反応が起こるのは面白い。大昔にテレビでASKAさんと岩崎宏美さんのすごいデュエットを見た事がある。もう30年ぐらい前だと思う。こういうことはたまに起こる。それにこれ紅白だからライブですもん。すごいね。大変素晴らしかった。この二人のライブが見たいわ。今回の紅白はこの二人が全部持ってった。



まずは目玉の話をしましたが、それでは全体の印象。

今回の一番の違和感は、紅白のステージじゃなかったことです。色合いが白と赤じゃなかった。それが寂しかった。暗かった。全体に黒いバックに壁のような花花花…印象が暗かったです。NHKホールじゃなかったというのも大きな理由かもしれません。

今回赤と白の演出を止めたのは、どうやら(ポリコレ的に)男女を白と赤に分けて戦わせるのをやめよう…ということだったらしいのですが。いや~残念。なぜなら紅白って日本人にとっては昔からお祝いの色だから。メデタイ色。明るく楽しい色の組み合わせ。だからこそ「紅白歌合戦」も元々は「紅白で明るく大騒ぎして年を越そうよ」という意味ではなかったのかと思う。それが青や黒のバックに花花花…って、それはメデタイ色ではない…と思った。花はちょっと萎れてたかも。元気がなかった(あくまでも個人的な印象です)。

これからこの「紅白」の扱いがどうなるのかわからないのですけど、私は昔の人間で、赤と白のお目出度い「紅白」が無くなるのは寂しいと思った。…それならどうだろう…これからは男・白と女・赤で分けるのが問題なら、歌手の方々の自由な選択で白か赤か決めてもいいのかも。「今年は私は赤組で歌うからドレスを着るけど、来年は白いパンツスーツで白組で歌おう」とかでもいいじゃん。



さて音楽です。今回も大晦日に旦那Aとわいわい感想を言いながら見て、その後しばらく熟成。そしてあらためて二回目、「ヘッドフォンで曲を聴いて」その印象で感想を書く。


今回考えさせられたのは、
なぜこの紅白のステージでは演歌歌手が輝くのか。それに比べてアーティストの曲、特に動画サイトなどで人気の出た曲はどう見えるのか? 

…というのもステージに出て来た時の印象が全く正反対のタイプの方々がいると今回特に思ったから。

エンタテイナーとして、演歌の方々は全員心地良く見れる。全員歌が上手い。そしてお客へのサービスも見える。ステージ上から歌でコミュニケーションをとる正統派のエンタメ。楽しい。

一方、近年のアーティストの中には別のタイプが確かにいる。淡々と歌う人。客を拒絶するように歌う人。勝手に歌う人。楽曲は面白いのだけれど、そんな曲を紅白で初めて聴く場合は、私は正直戸惑ってしまうこともある。

客とコミュニケーションを取るアーティストはステージで映える…特に紅白みたいなステージでははっきりとわかりますね。今年も様々印象のアーティストがいました。


それではまたまた私が個人的に好きだったり、面白かったリスト。見ながらメモしたカジュアルな感想。

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LiSA「明け星」
うまいね 絞り出す声
郷ひろみ「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」
郷さんはいい。お若い よく走る
山内惠介「有楽町で逢いましょう」 
昭和歌謡。ヘッドフォンで聴けばもっといい。アレンジもいい。山下さんはお綺麗なのよ。うふふ 楽しいわ
Awesome City Club「勿忘」
いい曲 いい歌 ギター おしゃれ
GENERATIONS「Make Me Better」
ダンスの曲だから馴染む 作曲はニューヨークのJustin Reinsteinさん いい曲
純烈「君がそばにいるから」  
純烈も楽しい いいなぁコテコテのエンタメ 皆エエおとこ ユーモア 歌うまい
天童よしみ「あんたの花道~ブラバンSP~」 
よしみさんは元気が出る!ブラスバンドもいい お祭りだ 楽しいわ
上白石萌音「夜明けをくちずさめたら」
この歌は「みんなのうた」で知ったのですよ。ここでも以前取り上げた。この歌を歌ってくださって私はとても嬉しい。アンコちゃん歌も上手いのね。上白石さんは才能に溢れるお方。清い。
まふまふ「命に嫌われている」 
演歌の反対側にいると感じたお方。すごい歌詞。生バンドで歌っていらっしゃるのね。すごいわ。
水森かおり「いい日旅立ち」 
清水寺での生歌唱がよかったです
松平健「マツケンサンバ II」 
いいっすねぇ~ お茶目 曲がいい 楽しい ダンサー ダミ声が伸びる お祭りですもの
〜明日への勇気をくれる歌〜東京都交響楽団 
すぎやまこういち氏 ドラクエのインスト 美しい
AI「アルデバラン」 
最後モリアガル いい歌 稔君の学ラン+安子ちゃん
三山ひろし「浮世傘~第5回 けん玉世界記録への道~」 
カメラに食いつくようにお歌いになる がっつり目力もすごいぞ。楽しいね。エネルギー。歌がうまい 低音の正確さが気持ちいい けん玉もノリノリでやっていらっしゃるのがすごいなと思う 三山さんはエンタテイナー!
平井大「Stand by me,Stand by you.」 
心地良い いい歌 ギターもいいね
ケツメイシ「ライフイズビューティフル」 
いい歌 お客さんとのコミュニケーションが素晴らしい 歌詞に聴き入った
Perfume「ポリゴンウェイヴ」
全く歌わない彼女達は特殊枠 やっぱりダンスがうまいな~ 職人芸 プロ中のプロ かっこいい。曲線(人の身体)のPerfumeに、直線で構成されたバックとのコントラストがいい
millennium parade×Belle(中村佳穂)「U」 
曲がいい 上手いバンド しかし客とのコミュニケーションが見えない 演者もマスクで顔が見えない 勝手にやってる感じ 今風 アート系 昔のトーキングヘッズとか思い出した
細川たかし「望郷じょんから」「北酒場」 
大親分 面白い 「望郷じょんから」はアートっぽいと思った そして「北酒場」は大衆エンタメ すごいな。楽しい。このお方をステージで見たらきっと圧倒されると思う 大泉クンもうまいね 紅白っぽくなった 細川さんは王道エンタメ いい
坂本冬美「夜桜お七」 
安定 好き いい女 毎年言ってる 艶っぽい このお方はステージが見てみたい 美人が歌う演歌はいいのですよ
藤井風「きらり」「燃えよ」
家でぼそぼそやっていて「なめてるな」と思ったら企画だったのね。ステージに出てきてよかった。藤井さんのことは去年の夏ごろに知った。中学生の頃に幻想即興曲を弾いている動画が出てきて「これはヤバいな」と思った。好きな曲も数曲ある。テレビで演奏をなさるのを見るのは初めて。このお方はカリスマがありますね。うまいわ なにからなにまで大物。風貌も自信満々な様子もキメキメのカメラ目線もオオモノ。神童からスターへ。すでにオオモノの風情。もふもふ緑のスリッパ。大柄なのね。堂々としてすごいな24歳 ほんまにぃ~
星野源「不思議」 
おしゃれ スティーリー・ダンを現代に持ってきたみたいな センスのいいメロディーメイカー 
あいみょん「愛を知るまでは」 
以前は弾き語りの女の子だったけれど、今回はフルバンドを率いてリーダーになってた。堂々と歌を聞かせるかっこいいミュージシャン 成長したわね
BUMP OF CHICKEN 「天体観測」「なないろ」
「天体観測」はご褒美だ。すんごいうれしい。10年ぐらい前に聴いてた。彼らのことはPerfumeのかしゆかさんが当時ファンだと言っていて知った。すごくいいバンド。BUMP OF CHICKENさんの歌詞はなぜか何曲も涙が出た。本当です。
さだまさし「道化師のソネット」
さださんはコミュニケーター 歌で語りかける
東京事変「緑酒」 
面白い歌詞 林檎さんの金切り声 かっこいい 上手いバンド 着物も素敵
薬師丸ひろ子「Woman“Wの悲劇”より」
綺麗 美しい いい歌だなあ 名曲。今の若い人には彼女の歌はどのように聞こえるのだろう 彼女はアイドルだったのですよ こんなに芸術的な曲がアイドルの歌だったのだ 
石川さゆり
「火事と喧嘩は江戸の華」with MIYAVI, KREVA
ロックでラップ 旦那Aにおおうけ さゆりさんかっこいい 
「津軽海峡・冬景色」
大御所 歌うまい 小柄な方なのに大きく見える 綺麗
氷川きよし「歌は我が命」
語りかけるように 歌詞が響く 心を込めて 綺麗ね 拍手
布袋寅泰「さらば青春の光 <紅白SP>」
ロックの人 これはチープトリックとか懐かしのパワーポップ 聞きやすい ギターが楽しいね 布袋さん笑顔で楽しそうだ
MISIA
「明日へ 2021」すごいね 彼女は空気を変える
「Higher Love」これはいい 夢の共演 いい歌 藤井さんの声がいい 声を張り上げて 化学反応 愛だわ これは愛 愛ですよ。いやすごいすごいすごい素晴らしい 楽しそうお二人とも 最後のMISIAさんの声がすごい

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2021年12月30日木曜日

TBS 金曜ドラマ『最愛』 全10話・感想



年末ホリデーをエンジョイ中でブログを休んでますが、ちょっと忘れないうちにドラマの感想を書いておこう。


TBS 金曜ドラマ『最愛』。日本での放送は10月15日から12月17日まで。

このドラマの脚本とスタッフは、2014年の同TBS金曜ドラマの『Nのために』と同じ方々が多いらしい。ああ…あのドラマも素晴らしかったのですよ。あのドラマは結構感動して、このブログにもうまいことを書こうとしたら気負ってしまって感想そのものを書けなくなってしまった。だからこのドラマは、忘れないうちに感想を書いておこうと思った。たった今最終回の録画を見終わった。


いいドラマ。十分楽しんだ。真ん中あたりで話が右に左にうろうろしているように思えて「もしかしたらスタイルばかりのリアリティのないファンタジー・ドラマ???」と一時は思ったのだけれど、最後まで見てよかったです。

一言で言うなら… Entertaining/面白がらせてもらえたドラマ。 傑作とか感動の物語…というほどではないけれど、所謂Whodunit/誰がやったのだ?/(日本語で言うなら)ミステリーものとしては面白かったし、とにかく色んな面で楽しめた。


タイトルが『最愛』ですが、これは加瀬さんの愛なのかな。…ということですよね。そう思えばあらためてマイルドに感動もしてしまったかも…。そういうことですよね。


彼がそうだったのか…というのは最後になるまでわからなかったのだけれど、全部を見終わって今思えば、実はドラマの始めの頃に少しだけヒントがあったと思い出した。このドラマは1話ごとの冒頭に、登場人物のモノローグが流れるのだけれど、第3話か4話あたりだったか(録画が残ってないので確認できない)、加瀬さんが真田家の家族に対して「僕を家族のように受け入れてくれたこの人々=家族に全てを捧げよう」とかなんとか…そのようなことを話していたのですよ。それを聞いてほんの少しだけ「ん~?」とは思った。しかしその後、彼を直接事件に結びつけるヒントはあまりなく、結局は最後に事実がわかるまで上手い具合に騙されました。やられましたね。面白かった。楽しんだ。

脚本も演出も役者さんも巧み。最後に事実が明かされるまで「誰がやったんだ」と予想する。その対象は…時には朝宮梨央(薬師丸ひろ子)であったり、後藤信介(及川光博)であったり、やっぱり加瀬賢一郎(井浦新)か…とそれぞれに疑いの目を向け、いやもしかしたら朝宮梨央(吉高由里子)本人の記憶が弟の優君(高橋文哉)のようにあやしいのでは、彼女ではないのか…とも疑う。そんな風に見れば見るほど最後の結末が知りたくなった。


ドラマが終わってしまって十分楽しめたのだから今は何の文句もないのだけれど、途中には、実はあまりの演出のかっこよさが鼻につき、また俳優さん達のあまりにそろった美麗さも鼻につき、音楽のかっこよさや、いかにも狙った音楽の挿入の仕方も鼻につき、カメラワークのかっこよさも鼻につき…笑笑笑「んも~いろいろとこのドラマはやる気満々でついていけないわ笑」などと、斜めから見ていてのだけれど、

結局すっかり話に飲み込まれてしまってましたね。ヤレヤレ。面白かったわ。


美麗でいかにもトレンディ(←死語か)な俳優/女優さんたちを見ても…、なんだかなぁ~もっと泥臭い人がいてもいいのね…などと思ってました。なんつーか、今どきの日本の役者さんは美しすぎるのよ。井浦新さんかっこよすぎ。加瀬さんなんてもっと美麗ではない地味なおじさんでもよかったんじゃないの笑…と昭和の人間は思うのだ。すみません。

だって今どきの日本の俳優さん達は、みんな綺麗だから時々ドラマのリアリティが薄くなるのですよね。それはこのドラマだけの問題ではない。先日見終わった『日本沈没』も、数名のベテランの役者さん達を除いて、特にあの「日本未来推進会議」のメンバーが若い役者さんばかりで全くリアリティがなかった。いやあのドラマは全てにリアリティが無さ過ぎて感想を書くのもやめたのですけど。


ただこのドラマは、リアリティが無いとは言っても楽しめたのた。それで十分。驚いたのは田中みな実さんの声が低いこと…ルックスとの印象が違っていてびっくりした。そして、一番嬉しかったのは真田梓の薬師丸ひろ子さま。彼女は同世代。だから彼女がデビューした時のこともよく覚えてるし、有名な「カ・イ・カ・ン…」もそうだし…とにかく私世代にとって彼女は同世代の大スターなのです。その彼女が、今も麗しい麗しい麗しい…。ほんとに薬師丸さんはお綺麗なのですよね~。上品で。声も素敵。でもあの「恥ずかしがりやの隣の少女」の印象だった彼女が、こんなに優美な「ザ・女優さん」になられるなんて、なんだか嬉しいわ。ほんと。ちょっと薬師丸さんに感動した

というわけで、最後まで見たらいいドラマでした。みんな上手いな。後藤信介の及川さんがいかにも悪そうなお顔をしていたのに、最後は穏やかなお顔になっていたのをみて「いや~やられたわ、騙された」と笑う。面白かったです。



2021年12月22日水曜日

ずいぶん乱暴だなぁ…安子編 完『カムカムエブリバディ』第8週 ~38話



安子ちゃん編が終わってしまった。
すいぶん乱暴な展開になってましたぞ。驚き。

最後は色々と問題の多い展開でしたが、ガミガミと怒る気にならないのは、このドラマの最初の頃…初期第3週までの安子ちゃんと稔君の純愛が素晴らしかったから。あの頃はよかった。

あれから5週…時代で言えば1945年~1951年ぐらい…6年間ぐらい経ったのか。ずいぶん様子が変わりました。大変なことになった。そして今週の安子編最後は怒涛の大どんでん返し。最後の37話から38話は、まぁ~びっくりしたわ。

なんだかドミノ倒しのようだった。この回は何度か思わず「ちがうやろ!」とテレビに向かって大声が出た。


★ネタバレ注意

流れ
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 安子に求婚
安子 困る
サンタと安子 橘を立て直そうと話す
 楽しそうな安子とロバートを目撃
安子 その場で妙な取り繕い、言い訳をする
 飲んで荒れる
  酔って帰宅。
  雪衣と一晩 ☚やめろおぉぉ
サンタ 朝 それを目撃
    信用金庫に行くと雉真家を出る
安子 るいに雉真家を出ると告げる 
   るいは雉真に残るようにと言う
   「でも会いに来るわ お弁当も作るし」
サンタ 行方をくらます ☚ばかやろぉ
    大阪に行ったらしい
安子 サンタを捜しに大阪へ 
   ロバートに相談 ☚またロバートか
   過労で倒れる ロバートに助けられる ☚なぜ都合よく
   「ただ当たり前の暮らしがしてえだけじゃのに」☚だったら勇君と結婚しろ
ロバート 安子に求婚 ☚だめ怒 ちがうそれ
安子 断る
   「るいが私の幸せ。るいを置いては行けない」
るい 安子を追って大阪へ
   安子とロバートのハグを目撃 帰宅
安子 帰宅
るい 「I hate you, mom.」
安子 ふらふら雨の中
ロバート またやってくる ☚都合よく神出鬼没
安子 「私をアメリカに連れて行って」☚ちがうやろそれは怒

…んで、雪衣さんはどうしたの?誰の子
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ずいぶん乱暴な展開。

安子ちゃんはさぁ、るいちゃんが大切なら、どうして勇君と一緒にならないの? 彼はそんなにイヤ? どう考えても安子ちゃんは勇君と一緒になるのが一番自然なのですよね。なによりも勇君は今までもず~っと安子ちゃんの理解者ですごく親切だったのですよ。昔安子ちゃんが大阪に行った時も、勇君がお金を渡して家を出るように応援してくれた。勇君はいつもいい人だった。すごくいい人。

安子ちゃん そろそろ勇君の優しさに気付いてもよかったのでは。

勇君と結婚すれば、安子ちゃんはるいちゃんと堂々と一緒にいられる。義父の千吉さんもいい人で、彼女の橘家への未練も許してくれている。そして雉真さんちは大金持ちなのですよね笑。るいちゃんの教育とかこれからのことも安心だし、それに安子ちゃん本人の生活だって安定している。今後もなにも心配はいらない。おまけに、夫になる勇君は安子ちゃんにぞっこん。初恋の安子ちゃんと結婚できたら彼も幸せ。きっと安子ちゃんを大切にしてくれる。彼は安子ちゃんの稔君への想いも理解してくれている。これ以上いい結婚相手はいないと思う。最初は違和感があっても時間をかけたらきっと幸せになれる。女は愛されて結婚したほうがいい。

安子の優先順位の一番はるいちゃん。

そのるいちゃんの幸せを考えても、勇君との結婚は理にかなってる。

安子ちゃんがなぜ勇君を拒むのかがよくわからない。そんなに嫌い?なぜ?生理的にイヤなのかな。おかしいですね。だって勇君も十分かっこいいもんね。


そこに突然求婚するアメリカ人。それも変だ。ロバート君とは今までふわふわとした友人関係だけですよね。特に愛を温めるような関係でもなかったような。それなのに突然ロバート君が「結婚してクダサイ」と言う。おかしい。

で、安子ちゃんもさすがにYESとは言わない。「るいと離れられない。るいが私の幸せ」と言って断る。それなのにるいちゃんに「I HATE YOU.」と言われて、都合よくやってきたロバートに泣きつき「私をアメリカに連れて行って」と言う。
なんじゃそら
なんじゃそら
なんじゃそら
なんじゃそら!

おかしいやろ。おかしいっすよそれ。
やすこちゃん、稔君も泣くぞ。なんでアメリカンなの????


ちょっ、ちょっとちょっとちょっと待って。アメリカンはやめた方がいいって。悪いことは言わない。やめたほうがいい。外国に行く事をそんなに簡単に決めてはいけません。それに今の時代ならともかく、安子ちゃんの時代は1951年だ。戦争からまだ数年しか経っていない。苦労しますよ。大変なことだ。本当にやめたほうがいい。

う~ん…唸るね。これは安子ちゃんを擁護できない。結局るいちゃんを捨ててるように見えるのですよ。まずいだろそれは。

ほんっとに…アメリカ人なんてやめたほうがいい。1951年にアメリカの白人なんか最悪だ。ロバートさんはきっといい人。でも彼の家族や親戚や友人や、彼の住む街の人々…会う人会う人皆がいい人だとは限らない。皆に「敵国の女がやってきた」と思われてもおかしくない。

勇君と結婚して雉真家の嫁になる苦労と、ロバートさんと結婚してアメリカに住む苦労を比べたら、天国と地獄みたいに違うと思う。アメリカに行ったら、まずるいちゃんと離れ離れ。それに当時は一旦アメリカに行ったら簡単には帰ってこれない。るいちゃんに二度と会えないかもしれない。そして今後、肝心のロバートさんとも継続して上手くいくかどうかはわからない(どんな結婚も必ずしも上手くいくとは限らない)。それにロバートさんにもし何かあったら助けてくれる人もいないかも。ロバートさんの帰るアメリカの地が都会だったらともかく、もしトウモロコシ畑に囲まれたド田舎の町だったらどうする?周りがいじわるな白人ばかりだったら?。アメリカって2021年になっても未だに #StopAsianHate なんて運動が起こるような国よ。1951年に日本人の嫁入りなんて大変すぎる。

そもそも安子ちゃん、ロバートさんのために全てを捨ててでも…どんなに苦労をしても彼と一緒になりたいほどロバートさんを好きじゃないですよね。今までの二人にそんな強い愛は育っていないはず。

な~んか…ものすごく心配。尋常じゃない。
安子ちゃん、昔はあんなにしあわせそうな女の子だったのに泣。
もうなんだか悲劇だとしか思えないのだこの話。どうすんのよ。


というわけで、ドラマの展開に怒るというよりも、安子ちゃんがものすごく心配になってしまった。それにしてもロバートもイイカゲンな奴だ怒。そんな…ろくに知りもしない元敵国の女性に安易に求婚なんかするなよ。イノセントな日本の女性を惑わすな。私はロバートの方に頭にきてる。

…と溜息をつく。
海外嫁入りを甘く見ないほうがいい。
白人と結婚したからすんなりと幸せになるとは思わないほうがいい。
ほんと。そういうドラマも苦手だわ。


それはともかく岡山編(安子編)は良かった。

さすがに最後はぐだぐだだったと思うけれど笑、全体にはすごくいいドラマでした。登場人物がみないい人(サンタは酷すぎだけど)。特に初期の頃の、戦前の昭和のいい雰囲気がすごくよかったから、あれから色んなものが壊れていったのがとても悲しい。もし安子ちゃんが勇君と結婚して雉真にいてくれたら、もう少しあのいい昭和の雰囲気が続きそうだったのにね。

俳優さん達もみんな素晴らしかったです。特に主演の上白石萌音さん。本当に素晴らしい女優さん。最初の頃の15歳くらいの女の子はかわいかったし、戦後はお母さんの顔になってた。すごい女優さんだと思います。大きな拍手。おつかれさまでした。



2021年12月11日土曜日

村雨くんと世良さんの歌…『カムカムエブリバディ』第6週 30話



ずいぶんストーリーが進みました。時代も流れて第6週は1948年。終戦から3年が過ぎた。

安子ちゃんは、一旦雉真家を出て大阪で商売を始めるものの、事故に遭い、また岡山の雉真家に娘のるいとともに暮らすことになる。それでも橘家の再興をあきらめられず、安子は一人、商店街に出ておはぎの行商をする。そこでアメリカ・進駐軍の将校ロバート・ローズウッドと出会う。 そこで今まで独学をしていた英語を使いロバートと会話。米軍のクラブに呼ばれてその豊かさに圧倒される。


この30話のパーティーでの安子ちゃん/上白石萌音さんは、台詞の無い長いシーンを表情で演技。まぁ~この女優さんは上手いわ。「きよしこの夜」を聴いて歌に引き寄せられ、「Sunny Side Of The Street」を聴いて涙ぐみ…。台詞でも言ってましたが…複雑な混乱した気持ちを涙目のうるうるの表情がよくあらわしてました。彼女の中で色んな想いがぐるぐる回って言葉を無くしている感じでしょうか。うまいねぇ。


しかしそれにしても、村雨辰剛さんがアメリカ人将校とは驚きだ。スウェーデン人がアメリカ人を演じて、アメリカ訛りの英語と日本語を喋るって…相当高度な演技をしてますよねぇ。それは例えるなら…日本人の俳優さんが、アメリカのテレビドラマに出て、広東語と広東語訛りの英語を喋る香港人を演じるような…そんな事をしてるわけですよね。複雑だわ。村雨さんはNHKのガーデニングのテレビに出ているのをお見かけしましたが、あまりに日本語が上手すぎて不思議なくらい。

このドラマの設定では、安子ちゃんと仲よくなるのかな? そういえば変な話ですけど…村雨さんと稔君の松村北斗さんとは、人種が違うだけでお顔のタイプは結構似ているかも…と思ってしまった。松村北斗さんのお顔をゴツゴツと西洋人にすると村雨さんみたいなお顔になるのではないか笑。お二人ともうす~い顔。…たとえば濃いアル・パチーノとかスタローンとかとは全く違うお顔ですよね。面白い。さては…安子ちゃんのタイプなのか?


第4週で安子ちゃんが家族を失ってから、展開が結構早いです。朝ドラらしく結構すいすいと話が進む。そんなのも「朝ドラ」独特のテンポなのだろうなと思って見てます。

このアメリカ人将校ロバートさんの話ですが、結構夢物語かもなぁ。だって当時は、日本の娘さんがストリートでアメリカの軍人に話しかけられて、簡単にほいほいついて行く様な感じではないと思うのですよ。当時の日本の娘さんはアメリカ人の男は怖いと思う。大きくて恐ろしかったと思うのよ。このロバートさんともなんだか急に打ち解けていい雰囲気過ぎる。それに安子ちゃんも普段着でパーティー会場には入りづらいだろう…。ファンタジーだな。「朝ドラ」はそれでもいいのですけどね。


そして今回第30話の世良公則さんの
「On the Sunny Side of the Street」はボーナス! びっくりした。世良さんいいお声。味がある。なんか懐かしいわ。ちょっと興奮した。


あ~いそぉづっかしんの こっとんばんがぁ~
  だんんなぁ んたぁに 
    にっあっっさとぉいつも
~ぉまぁ ~えはぁ わっらっんのさぁ

んなっしい ん~なんぃ~  
  なっちぃ ったぁよぉおおおお…

…懐かしいね



2021年11月26日金曜日

毎日唖然、言葉失う…『カムカムエブリバディ』第4週・16~20話



うわ~…今週は辛い週。毎日最後に唖然としました。

火曜日はお母さんとお婆ちゃん、
木曜日はお父さん、
そして金曜日は…。

え~~~~~~…全然わかってませんでしたよ。こんな展開になるなんて予想してなかった。かなり辛い。えー…どうする?どうしよう。あまりのことに…なんか…どう受け止めていいのかわからないほど。

どうしよう…ほんとに。稔君が帰って来てまた安子ちゃんといちゃいちゃするのを待っていたのに。え~…唖然…唖然ですよ。どうしよう。 名残惜しいのです。皆の幸せな様子をもっと見たかった。稔君がもっと見たいよ~。

なんだかびっくりして涙も出なかった。

そうだ。そうなのだ。朝ドラは展開が早いのですよね。だからどんどんストーリーが進んでいく。戦争の時代もこの1週間で終わってしまった。とても早い。

幸せだった先週の終わりから、安子ちゃんの生活が全部変わってしまったことに驚いてる。

こんなふうになってしまうなんて。安子ちゃんが心配になってきた。亡くなった人々のことも悲しいけれど、それ以上にドラマとして安子ちゃんは大丈夫なのか?安子ちゃんのこれからが心配で心配で…状況を悲しむ以上に、これからどうなるのだろう…と驚きの方が大きい。

さてこれからどうなるか? 『おしん』は佐賀を出た後は暫く一人で行商をやってましたね。それにしても安子ちゃんはまだお若いのに家族も亡くして、たった一人で…まだ赤ちゃんは小さいしどうするのだろう。心配だ。


辛い話ではあるけれど、ドラマとして本当に素晴らしい。どんどん引き込まれて毎日翌日の放送が待ちきれない。

17話火曜日のお父さんの慟哭。木曜日のお父さん/金太と男の子の話…お父さんが(幻で)算太や家族に会った木曜の19話は、最後のナレーションでびっくりしてまた最初から2回も見直した。20話の最後の安子ちゃんの光の消えた目と、音の消えた世界をふらふらになって神社に走る様子。信じられずにこれもまた最初から見直した。

安子ちゃんの上白石萌音さんは23歳だそう。お若いのに本当にすごい女優さん。彼女の細やかな表情の変化…彼女の演技に毎日心奪われてます。

このドラマは脚本も俳優さん達も演出もカメラワークも全てが素晴らしい。本当に素晴らしい。



2021年11月18日木曜日

え~❤ドキドキしたわ…『カムカムエブリバディ』第14話・15話



え~…ちょっと…ドキドキしてしまったわ。このドラマいいドラマ。

なんか…わたし、ドラマでこんなに感激したの久しぶりかも。ほんとにドキドキした。

今日はまだ18日木曜日なんですけど、この地の午後の4時過ぎにTV JAPANで、日本の19日の放送分…第15話が放送されたので待ちきれずに見た。


なんと、いい話…。

うわ~。最初からびっくりしましたよ~雉真千吉お父さん…うわ~みんないい人ばかり。こんなに幸せなドラマは珍しいかも。

この15回は本当に幸せな回でした。うわ~❤❤❤


私はね、あの稔君の学ランにちょっと参ってしまっているのだ。

なつかし~ ふぅ…

もう40年ぐらい前なのですけど、私の田舎の中学、高校の制服が学ランとセーラー服だったのです。…で、男子生徒の学ランなんて高校を卒業してから一度も近づいたことがない…。

だから学ランを見るのが本当に久しぶり。なんかドキドキする。昔の感覚を思い出しているのだろうと思う。学生服/学ランって、普通のティーンの男の子達がすご~くかっこよく見えていたのですよ。真っ黒であの帽子に詰襟に…みんなピシッとして見える。だから先輩や同級生への淡い思いも、彼らが学生服を着ていた姿と共にあるわけだ。だから、なんか…トキメク笑。


この稔君がかっこよくって…本当に綺麗なお方。すっっっごいかっこいい。こういうの…思い出と共にね…稔君の学生服に毎回ぽ~っとなってしまう。本当に素敵。

そして安子ちゃんが、も~~~~~

かわいい のです。ほんとうにかわいい…❤❤❤

だからそんな二人が…15話は二人が本当に幸せな回で…ちょっと記録したくなった。


★ネタバレ注意

最後のシーン。神社の境内で、稔君が先に進んで安子ちゃんが追いかけていたら稔君がぱっと振り向く。そしたらその胸に安子ちゃんが、あ…と倒れこむ。ひ~

そして安子ちゃんがちょっとびっくりして…あ~~~~かわいい…と思ったら、なんと稔君の左腕が前に動いて向こう側の右手が安子ちゃんの背中に回って安子ちゃんをキュッと抱き締めた。…うわ~~~~~~うわ~~~~~❤❤❤

幸せ…しあわせ

その安子ちゃんが抱き締められる様子を見て…
「きゃ~かわいいかわいいかわいいかわいい…」と思わず声が出た。

…うわ~このドラマ最高


いいドラマ。すごい嬉しい。幸せなドラマ。ありがとう。録画は保存する。


もーなんか…楽しいね。私は稔君の「ヤスコチャン…」の声の響きが好きなのですよ。毎回いいなぁ…と聞いていたのだけれど、今日は「ヤスコ…」って言ってましたよ。うわっ…ヤダ…またニヤニヤする笑。


今週の木曜の第14話と金曜の第15話は、本当にいい回でした。

登場人物達がみんないい人なのですよね。

14話15話・勇君がほんとにいい人。も~本当にいい人。勇君は…凛々しい。

14話。お爺ちゃんの「幸せになれ」。
15話 お婆ちゃん「お爺ちゃんもきっと、喜びよる」  

14話。稔君の父・雉真千吉さんと、安子ちゃんの父・橘金太さんの、橘の店先での会話がよかった。お二人とも初めて会って話をするわけですが、どちらも丁寧な言葉で礼儀正しく会話を続ける様子が素晴らしかったです。どちらかが家柄や職業でマウントを取るわけでもなく、お互いに相手を敬って丁寧な言葉づかい。初対面同士だからもちろん距離はあるのだけれど、お互いに相手に対する礼儀があるから心地良い距離があって、それでも共通の事柄…息子を戦地に送る心配…では距離が縮まったようにお互いを思いやる。あのシーンは脚本も演技も痺れました。これぞ大人の会話。お互いに礼儀を尽くす大人の会話は非常に美しいと思った。

このドラマ、そんなドラマです。

安子ちゃんの健気さも気立てのよさも、稔君の真面目さも、勇君のまっすぐな凛々しさも、雉真家、橘家のお父さん達も。なんだか…このドラマはみんなが眩しい。 雉真家のお母さんの美都里さんはこのドラマでは悪役なのだろうけれど、彼女もちょっと色っぽくて素敵なのですよね。彼女はこのドラマのスパイス。 そして橘家のお母さん・小しずさん。綺麗で古風なお母さん。このお母さん役の西田尚美さんは今までにも現代劇で何度かお見かけしたのですけど、今まで見たどの役よりもこの役のお母さんの着物姿が本当に綺麗だと思いました。優しくて綺麗な日本のお母さん。

色々と…書き始めると、愛が止まらない、もう登場人物達が好きになってる。

安子ちゃんと稔君って…ラブラブ1ヶ月? 
え~…ずーっといちゃいちゃしていて欲しい。



2021年11月10日水曜日

なんで泣いてるん?安子ちゃん…『カムカムエブリバディ』第8話



最後はびっくりしましたねぇ。これはモリアガル。そして画面の左下に…TO BE CONTINUED…。なんじゃーっそこで終わるのか!今日は揺さぶられました。びっくりした。


安子ちゃんにお見合い話。それで彼女はどうやら思い切ったらしい。安子ちゃん電車に飛び乗って大阪を目指す。すっごい行動力。まずそこにオバチャンは驚いた。なかなかやるなぁ。

そして稔君の封筒に書かれた住所にアポなし突撃する。すごい笑


私は70年代の子供ですから…『木綿のハンカチーフ』という歌があったのですよ昔。都会に出た人はもう振り向かないのではないかと…。確かに稔君は安子ちゃんに手紙は書いてくれるけれど、彼には彼なりに都会の水に馴染んだ都会の生活が…な~んて思っていたわけです。


地元の5歳くらい(?)年下の地味な女の子がアポなしで訪ねてきても
困るのではないか

結局二人で映画を見たりうどんを食べたりしてましたけど、稔君、実は「この子、重いな…」と思ったのではないかと心配しました。ほんと。


しかし安子ちゃんには安子ちゃんの考えがあった。彼女はおそらく家のためにお見合いを受けるつもりで心を決め、だからお見合いにYESを言う前に…最後の思い出に初恋のお兄さんに会っておきたい。そんな風に覚悟を決めて大阪まで出かけていったのではないか。もちろん大阪で稔君に会えたら「もう心残りはない」と、お見合いにOKをしようと思っていたのかも。

だから、楽しい大阪での1日を二人で過ごして汽車に乗ったら、大粒の涙。
そうかそうかそうか…もうこれでさようなら。

そして、AIちゃんのお歌が聞えてくる。なんという、なんという演出。おいおいおいおい…いいね


そして安子ちゃん、ひととおり泣いて居眠り。ところであの時代に汽車で大阪から岡山までは何時間だったのだろう?3時間とか4時間かな。安子ちゃん、やっぱりすごい行動力だと思います。私16歳ぐらいの時はそんな行動力はなかったです。今もない

そして岡山駅に到着。目を覚まして立ち上がったら、学生服の袖。あれ?勇君がたまたま乗り合わせたか?

ちがうのよ、王子様がそこに立っているではないか。わあああああああああああああ。すんご~い驚き。

「なんで…?」と呟く安子ちゃんに、
「そねぇにちせぇカバン1つで、配達もねぇじゃろう…なんで泣いてるん?安子ちゃん、何があったん?」

ちょっと稔君…声がいいね。あの「ナンデナイテルン?ヤスコチャン…」に、ほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。それで…TO BE CONTINUED…ですもの。ひ~次が待ちきれない。

ふぅ…たった15分でモリアガル…。揺さぶられますね。参りました。いいドラマ。

え…ということは、稔君は安子ちゃんのことが結構好きなの?そうなの?この二人って…。そうなの? それは直球でいい話ではないか。


あの川岸で夕日を見る場面もよかったです。稔君が、黙ってマントを脱ぐと安子ちゃんの肩にかける。にやにやと見ているこちらが照れ笑い。青春だな。いいな

モリアガルわ。期待を裏切らない笑。
なんか…ほんとうにいい話。ほのぼの。

え…でも…稔君はなぜ安子ちゃんに何時間も話しかけなかったのだろう。なぜなぜ




2021年11月7日日曜日

NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』を見始めた



もしかして…初めての連続テレビ小説になるかも…。

4話目から見始めた。たまたまテレビをつけたらやっていて「なんだかよさそう」…というわけで録画機の予約ボタンを押した。これから毎日録画される。

まだ4話と5話しか見ていないのだけれど、既に俳優さん達に惹きつけられてる。


14歳…橘安子の上白石萌音さん。かわいい。イノセント。本当に普通にいそうな中学、高校生の女の子。あのイノセンスは演技の力なのだろう。目をキラキラさせて近所の上品なお兄ちゃんを見つめる。恥じらいとドキドキな嬉しさとの混ざった笑顔。かわいいですよ。リアル。すごいです。その「上品なお兄さん」の弟に、身分違いだからと言われて英語のラジオを聞きながら泣く。それを「14歳なら泣きたいこともあるだろう」とそっとしておくお婆ちゃんと母親。なんか…いいな。若い女の子の純情とイノセンスは美しいものだ。

その安子の初恋の相手、近所の上品なお兄さん…雉真繊維の跡取り息子の大学生…雉真稔の松村北斗さん。この若い俳優さんがまた…絵に描いた様に端整な…お兄さん。うす~いお顔が凄く綺麗。整った輪郭にツンと尖った鼻先が上品。端整すぎてあまり表情が大きくないのもまた上品。ところが大きく笑った口から見える犬歯が意外に尖っていてちょっとびっくりする。あの大きな犬歯の違和感がこのお方の色気なのだろう。 14歳の女の子がこんなに上品で綺麗な大学生のお兄さんに会ったらそりゃー恋をしますよ。ルックスに説得力がある。清潔で綺麗な優しい大学生のお兄さん…昔の青年なら古風だわね。いいですねぇぇぇ。


このお二人のやり取りがかわいい。イノセント。美しい。とにかく安子さんの恥じらいがかわいくて…。 思い出しますよ、自分の中学や高校の頃の淡い想い。年取ってからこういう昭和風味のボーイミーツガールの話を見ると、「ああ…こんな時代もあったよねぇ…」と懐かしくなる。

このドラマは現時点で1939年なのだけれど、40年ぐらい前の私の田舎の中学高校の頃もこんな感じでしたよ。同級生の男の子の制服の…アイロンの綺麗にかかった白いシャツの背中にドキドキしたりしてた。ほんとに…懐かしい。笑顔になる。


そしてそのボンボンの弟/安子の同級生…雉真勇の村上虹郎さん。ああ…このお方もいい俳優さん。村上さんは2018年のTBSの日曜劇場『この世界の片隅に』の水原哲のあの切ない表情が忘れられない。ほんとにあの役の村上さんは素晴らしかった。既婚の幼馴染に寄せるもどかしく切ない想い…しかしどうにもできない…。昔の時代の好青年の一瞬の悲しい表情が素晴らしかった。今回の役もちょっと似てますね。野球部で坊主で不器用。安子のことが好きだけれど、兄のようにスムースに話せない。それがもどかしい。嫉妬から発した言葉で安子を傷つけてしまう。不器用な昭和の青年。村上さんはいい配役だと思う。楽しみです。


さて…5話が終わった時点で、安子と稔は文通をすることになったみたいですが…。文通だもの。いいなぁ。素敵。スマホのテキストで言わなくてもいい事まで書いてしまう現代よりもロマンチック。いいな。


脚本は藤本有紀さん。私は以前藤本さんの脚本で2012年・NHK大河ドラマ の『平清盛』を見たときには、ずいぶん変だ変だとこのブログに文句を書いたのですが、その後に見た2013年・NHK土曜ドラマの『 夫婦善哉』は素晴らしかった。昭和初期設定の人情モノ。男女の心の描写が素晴らしかった。だからこの『カムカムエヴリバディ』にも期待。もうたった5話(見たのは2話だけ)でストーリーに引き込まれてる。


これから戦争の時代になるのできっと悲しいストーリーもありますね。私の乱暴な想像ですけど、安子が結ばれるのはもしかしたら弟の勇のほうかもしれんと思ったがどうだろう。それとも『おしん』のように本当に好きなお兄さん稔と結ばれるのか。しかし『おしん』のボンボン田倉 竜三はダメ男だったのですよね。だからおしんの苦労がドラマになったのだけど、このドラマの稔はあまりにも上品な好青年でドラマチックにはなりにくそうだ。

さてどうなるか…楽しみ。



2021年9月28日火曜日

テレビ朝日 木曜ドラマ『緊急取調室』Season4 全9話・感想



TV Japanにて。日本での放送は2021年7月8日から9月16日。全9話。

刑事ドラマシリーズ。刑事・真壁有希子が、左遷先の「警視庁捜査一課 緊急事案対応取調班」(通称・キントリ)で一癖も二癖もある犯人たちと対決する刑事ドラマ・シリーズ。シーズン4。

シリーズもの。毎回お題があってお馴染みのメンバーが事件を解決していく。
シーズン4では、大きなテーマを1話と2話で前編…最終の9話を後編として描く。その間の2話から8話までは個別の事件を扱う。

このドラマも先日感想を書いた『イチケイのカラス』のように、それぞれの回が読み切りの小説のよう。毎回なるほどなるほど…と面白かった。キャラクター達はそれぞれ魅力的だが、ストーリーはほぼ真壁有希子を中心に進む。これは天海祐希さんの魅力を堪能するドラマ。一に天海、二に天海、三に天海。

キントリの俳優さん達が皆ベテランのオジサマ方で雰囲気は真面目。キントリのメンバーはでんでんさん、小日向文世さん、田中哲司さん。その周りにも魅力的な男性達が並ぶ。それ以外の女性メンバーは一切出てこない。 彼らは時にほのぼのと仲がいいのだけれど、『イチケイのカラス』のようなコメディ感は無い。非常に男性的なドラマ。実力派のオジサン俳優さん達の中で紅一点の天海祐希さんが輝く。彼女は勇ましい。キャラ設定はほぼ男性。しかしだからかっこいい。すかっと気持ちがいい。

驚いたのは国土交通副大臣・宮越の大谷亮平さん。以前『逃げるは恥だが役に立つ』ではいい人を演じていたのに意外。悪役が似合う。とても悪そうだ。


またこのドラマは特に(取調べを受ける)ゲストの俳優さん達が素晴らしかった。

 1話/2話 桃井かおり
 3話 岡山天音
 4話 高橋メアリージュン
 5話 小池徹平
 6話 瀧内公美
 7話 板谷由夏
 8話 宮澤エマ

彼らの演技に度々引き込まれた。


このドラマと『イチケイのカラス』は同時期に放送されていて、比べてしまった。特にイチケイの主人公の竹野内豊さんとキントリの天海祐希さんの役のキャラクター設定。

『イチケイのカラス』の感想では、主人公の入間みちおが「もしかしたら現代の日本女性の理想の男性像なのではないか」と書いたのだけれど、それでは『キントリ』の真壁有希子はどうだろう?

私はこのドラマを見ていて、真壁有希子とは「日本の女性がなかなか実現できないスーパーウーマンの姿」なのではないか…と思ってしまった。このキャラクターもまたある意味日本の女性達が夢見る理想の女性像なのでは。


しかしながら実際には、真壁有希子のことを「現代の日本女性の完璧な理想の女性像」だと言いきれないそこが面白いところ。入間みちおが多くの日本の女性にとっての理想の男性像であることとは少し違う。

というのも、日本の女性達は…仕事の場では真壁有希子のように、男性社会の中でも偏見を跳ね飛ばしバリバリと働いて颯爽とかっこよく、また大変優秀で男以上に勇敢で大胆。また周りの実力派の男性達にも同格の仲間として認められ、大変尊敬される…ことを求めている/夢見ている。…しかしそれにもかかわらず、

同時に、日本の女性は一個人としては、今でもやっぱり心の40%ぐらいは「女らしい」とか「上品」とか「かわいい」「セクシーで魅力的」などと…男性からも、女性からも見られたい。…そこはなかなか捨てられない。捨てきれない。捨てる事を許されていない。

日本の女性達は…、
 ●真壁有希子のように有能で勇ましくかっこいい女性像と、
 ●女性らしく可愛らしい女性像の二つの間で

揺れているのではないか? 迷うからこそ真壁有希子のようなキャラは「並の理想を飛び越えるほど極端に勇ましいスーパーウーマン」…一方の側のひとつの理想として人気なのかもしれない。


今そういうキャラは結構あるのかも。私はきちんとドラマを見ていないのだけれど「私失敗しないので」の米倉涼子さんの印象も似ている。

私は少し前から、近年の日本のドラマは、なぜ彼女達のように気が強くて有能な…(一般的な日本の男性の好みとは違いそうな)あまり女性らしいとは言えないキャラを描くのだろうと疑問に思っていた。その答えは、日本の社会での女性の立ち位置にあるのかも。

真壁有希子とは…、まだまだ完全な男女平等が難しい日本で「女性だから…」と不自由さを感じている日本の女性達の夢。全てのしがらみや、世間の目、評判…などを全て跳ね飛ばし、自由にのびのびと勇ましく優秀で、同じく優秀な男性達にも尊敬されていて、バリバリと事件を解決するかっこいい真壁有希子。そんな型破りの彼女に日本の女性達は「ああいうふうになれればいいのにね」と元気付けられているのかもしれない。


ところで西洋には「女性らしさを感じさせないスーパーウーマン・タイプ」が存在した。英国の首相サッチャーさんは日本で言うところの「女らしさ」をほとんど感じさせなかった。アメリカのヒラリーさんもそうだろう。彼女達は早く結婚をして母親になり、その後は豪腕の政治家/リーダーとして活躍した。彼女達は西洋の70年代のウーマンズリブの時代が育んだ非常に男性的な女性達だった。

今現在の西洋の女性政治家達のことはよく知らないのだが、今はまた違うと思う。今の米国副大統領カマラ・ハリスさんは必要以上に女性らしいと私は感じる。彼女もまた今の時代が生み出した女性政治家なのだろう。


興味深いのですよ。ドラマは世の中を反映する。真壁有希子のような強い女性キャラは、(私の記憶では)30年前の日本のドラマにはほぼ存在していなかった。時代が変わって、日本の女性達が夢見る理想の女性像も変わったということなのだろう。



2021年9月23日木曜日

フジテレビ 月9『イチケイのカラス』全11話・感想



TV Japanにて。日本での放送は2021年4月5日から6月14日。全11話。


東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)。刑事裁判官・入間みちおの自由奔放で型破りな裁判。彼と共に真実をつかもうと奔走するイチケイメンバーの活躍。


面白かったです。毎回おなじみのイチケイのメンバーがお題を解決していく。それぞれの回が読み切りの小説のようで、毎回ほぅほぅなるほど…と面白く見れた。全体に大きなテーマがあるわけではないけれど、キャラクター達がユーモラスで、その魅力に馴染んで毎回楽しかった。


黒木華さんの坂間千鶴はきりりと真面目な優等生。今回の黒木さんは、以前見た『凪のお暇』でのキャラクターとは違い、キリリと真面目すぎるお堅い人物。上手い女優さん。小日向文世さん、中村梅雀さん、新田真剣佑さんなどなどイチケイ内での皆のやりとりもユーモラスでいい。

最高裁判所判事の草刈民代さんが悪役で…珍しいと思ったら、最後はやっぱりいい人。結局視聴者は俳優さんが御本人のイメージに合った役をなさると安心してしまう。草刈民代さんは悪役よりいい人/正しい人のほうがしっくりくる。最初はそれでも草刈さんが悪役なら面白いと思った。


しかしなによりもこのドラマは入間みちお=竹野内豊さんの魅力。一に竹野内豊、二に竹野内豊、三に竹野内豊という感じだ笑。竹野内さんの魅力満載。このお方を見るためにこのドラマを見る。

私が竹野内さんのドラマを見たのはたぶん今まで2回だけ。前回は2017年のNHK『この声をきみに』。(このブログでの感想で)私はそのドラマの竹野内さんのことをダメオヤジと書いている。可愛いダメオヤジ。「面白い俳優さん」だと書いた。

今回もドラマの1回目で、入間みちおの飄々とした様子を見て「ああ面白いな。また同じタイプの優男かな?」と思った。しかし回が進むにつれて…入間みちおは飄々とした優男ばかりではない…大変有能な人物…と惹き込まれていく。それだけではない…入間みちおは大変正しい人+いい人でもある…。結局竹野内さんを見て面白い面白い…とドラマを見続けた。ストーリーももちろん面白いけれど…まぁ入間みちおが魅力的な人物である…このドラマの魅力はそこ。


私は竹野内さんの作品をほとんど見ていない。だから彼が様々なタイプの役をなさるカメレオン職人的な俳優さんなのか、それとも毎回(御本人の魅力で)似たタイプの役をなさるお方なのか全く知らない。しかし前に見たNHK『この声をきみに』も、この入間みちおも…どちらもまぁなんというか飄々としてユーモラス…つかみどころがないが「いい人」。その印象があまりにも竹野内さんに馴染んでいるものだから、私は「もしかして…竹野内さんて御本人がこういう感じのお方なの?」と思いはじめてしまった。

竹野内さんが俳優さんとしてこういう人物を演じるのが巧いのか、それとも竹野内さん御本人がこういう感じのお方なのか…?どちらなのだろう。ともかく…竹野内豊さんが魅力的であったということです。


それにしてもこの入間みちおみたいな人物というのは、今の時代の日本の女性の理想の男性像なのかもしれないなぁ…とも思ったのですよ。私は。

・顔もいい、スタイルもいい
・長身+細身
・あまり筋肉を感じさせない優男
・深みのあるいい声
・たぶんセクシーな声
・それなのにむき出しのセックスアピールが無い=薄い
・そのためか髭面なのに清潔感がある
・上品
・いつも小さくウフフと笑う
・50歳ぐらいなのになんだかかわいい
・少年のように無邪気
・ユーモラス
・面白いことを捜し、なにごとも面白がる
・飄々としてつかみどころがないが嫌味もない。
・平和的
・癒し系
・50歳ぐらいの中年男なのに威圧的なところもない
・ギラギラしていない
・押し付けがましくない
・エラそうじゃない
・ゴリ押しもしない
・女性を立てサポートする
・しかし健全な距離も保ってくれる
・フレンドリー
・犬を可愛がる
・優しい
・おだやか
・しかし仕事は真面目
・真実を追究する
・実はやり手+超有能
・頭がいい
・そして義理人情にも厚い
・思いやりに溢れ
・誠実な人柄

…こんなところだろうか。この入間みちおは…今どきの日本の女性の理想の男性像なのかも。オトコとしてはずいぶん薄い印象なのだけれど…今どきの日本の女性は、ギラギラしたオトコクサイ50歳オヤジは好きではなさそう。今はこういう優しい上品な男性がモテそうだ。

昭和の時代は渡瀬恒彦さんとかギラギラと強烈な色気のある人が人気だったのですよ、時代は変わったのかも。

それにしても竹野内豊さん50歳。まず50歳に見えない…印象は40歳ぐらいかな。50歳の俳優さんが、こんなに脂っ気のない綺麗な優男を演じられるのも特殊かもしれません。永遠に若者。いい香りがしそう。

竹野内さん御本人はどんなお方なのだろう?



2021年9月15日水曜日

NHK BSプレミアム『ライオンのおやつ』全8話・感想



TV Japanにて視聴。日本での放送は2021年6月27日から8月15日まで。全8回。
1回目を見逃してしまって2回めから視聴を開始。


余命を宣告された29才の雫(土村芳)は、美しい島のホスピス「ライオンの家」で最後の日々を過ごすことを決める。温かいスタッフと、そして共に暮らすゲストの人々…雫は「ライオンの家」の皆と家族のように暮らす。やがて旅立つ日を迎える。


見逃した1話の中では余命を宣告された雫の葛藤が描かれたようなのだが、2話目からの彼女は既に「ライオンの家」の住人。日々の時間は穏やかに流れていった。

「ライオンの家」の毎週日曜日の午後3時はおやつの時間。ゲストはそれぞれ好きなおやつを書いた紙を箱に入れてリクエスト。その中から抽選で選ばれたおやつを皆で食べる。


ホスピスを切り盛りするマダム(鈴木京香)は言う

   おやつは心の栄養。人生のご褒美です
   おやつがあることで人生が豊かになります



第2話 雫が最初に見送るホスピスの友人・タケオ。台湾での子供時代に家族で食べた豆花の思い出を語り、「もうすぐ家族に会える」と旅立っていく。

第3話は幼い女の子モモちゃん。弱っていくモモちゃんが雫に言う
「天国に知ってる人いないんだよね。向こうで会ったら仲良くして欲しいの
雫「いいよ」
モモ「ほんと?」
雫「こちらこそよろしくね」
モモ「ありがとう」
…そして旅立ったモモちゃんは肉体から解放されて自由になる。

この場面を見ていいドラマだと引き込まれた。このドラマは死をただ辛く悲しいだけのものだとは扱っていない。死は天国への旅立ちの時。


マドンナがホスピスを開いた理由

  一人でも多くの人に幸せに旅立って欲しい。

何故「ライオンの家」なのか?

  ライオンは百獣の王。
  敵に襲われる心配はありません。
  安心して食べたり寝たりすればいいんです。



第4話は作詞家の先生。荒れていた先生はライオンの家で少しずつ心を開く

  人の幸せは、周りの人をどれだけ笑顔にできるか

最後まで前向きに生きようとした粟鳥洲友彦。彼も皆に囲まれ旅立っていく。

一人二人と旅立つゲスト達。
その度にマドンナは旅立つ者達へ、「よい旅を」と声をかける。

  魂の新たなステージに行くのだと思う。そうあって欲しいと


雫の意識が薄れる頃、雫は「ママ」と宙に話しかける。幻覚か夢か…彼女は幼い頃に亡くした母親に会っている。お母さんが訪ねてきてくれた…母は雫に言う

よく頑張って、最後までちゃんと生ききった。えらいよ

そして雫は旅立っていく。


マドンナ
生きることは、誰かの光になること。そうやってお互いを照らし合っているんだと思います」


これほど「旅立つこと=死」を真正面から扱ったドラマはあまりないかもしれない。旅立つ人を家族や友人で見送る作品はいくつか見たように思うが、主人公本人が旅立つ話はあまり見た事がない。


死は誰にも平等に訪れる旅立ちのプロセス。その時はいつかやってくる。その最後の時間が、愛と思いやりに包まれて穏やかなものであればいい。このホスピスのゲスト達ように身も心も安心して、周りの人々に全てを受け入れてもらえて、穏やかに送り出してもらえるのであれば幸せだ。

そして旅立つ者が温かく送り出された先には…「向こう側の世界」があるのかもしれない。もしその場所が存在しているのなら、残された者達もそれほど悲しまなくていいのかもしれない。旅立った者達は決して存在が消えるわけではない。向こう側に旅立っただけ。いつかまた会えるかもしれない。

そのような「死の捉え方」がこのドラマには散りばめられていた。  


長い年月を過ごし、家族や友人達の旅立ちを幾度か見送った経験を持てば、そんな想像が本当であればいいなと思うようになる。人は(命のあるもの全ては)亡くなっても完全に消えるわけではない。きっとどこかに存在している。そして残された者達は、愛する人々が今存在する場所で幸せであってくれればいいと願う。

こういう話は、一般にスピリチュアリズムと言われているのだけれど、私もいつからか信じるようになった。旅立ってしまった大切な人達が今もどこかで幸せに暮らしているならいい。こちらから会うことは出来なくても、彼らはきっとどこかで見守ってくれている。残された者達はその想像に癒される。


旅立つ前の最後の日々が、優しさに包まれたものであればいい。いい話です。


土村芳さんの繊細な演技。ホスピスのスタッフとゲストの方々も皆素晴らしかった。優しい時間がゆっくりと流れた。

鈴木京香さんのマドンナが姿も声も全てが愛に満ちていて…なんと素晴らしい。彼女はホスピスのお母さんのような存在なのだけれど…慈悲深い女神様のようだ。

お行儀のいい白いわんわんが本当に可愛かった。お利口なわんわん。



ふたつ気になった事がある。

雫のお父さん。あまりにも娘に疎外されて可哀想だった。お父さんにとって雫は、一人で育てた大切な大切な娘。たとえ再婚して子供が生まれても、雫が(もう一人の娘とともに)最愛の娘であることは変わらない。お父さんは雫に会いたかったと思う。もっと一緒に過ごしたかったと思う。

それから雫が恋をして…自分からキスをした田陽地さん。彼女がキスをした時…もっと雫ちゃんに優しいリアクションを返してあげてほしかった。女の子が勇気を出してキスをしているのだから、男の子はそんな戸惑った顔をしないで。もっと笑顔で優しく雫ちゃんの肩を抱きよせてあげて。二人の友情として。雫ちゃんへの思いやりとして…もっと肩や頭に触ってハグして雫ちゃんを安心させてあげてほしかった。難しいのかなぁ…友情と愛情のハグ…。