東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)。刑事裁判官・入間みちおの自由奔放で型破りな裁判。彼と共に真実をつかもうと奔走するイチケイメンバーの活躍。
面白かったです。毎回おなじみのイチケイのメンバーがお題を解決していく。それぞれの回が読み切りの小説のようで、毎回ほぅほぅなるほど…と面白く見れた。全体に大きなテーマがあるわけではないけれど、キャラクター達がユーモラスで、その魅力に馴染んで毎回楽しかった。
黒木華さんの坂間千鶴はきりりと真面目な優等生。今回の黒木さんは、以前見た『凪のお暇』でのキャラクターとは違い、キリリと真面目すぎるお堅い人物。上手い女優さん。小日向文世さん、中村梅雀さん、新田真剣佑さんなどなどイチケイ内での皆のやりとりもユーモラスでいい。
最高裁判所判事の草刈民代さんが悪役で…珍しいと思ったら、最後はやっぱりいい人。結局視聴者は俳優さんが御本人のイメージに合った役をなさると安心してしまう。草刈民代さんは悪役よりいい人/正しい人のほうがしっくりくる。最初はそれでも草刈さんが悪役なら面白いと思った。
しかしなによりもこのドラマは入間みちお=竹野内豊さんの魅力。一に竹野内豊、二に竹野内豊、三に竹野内豊という感じだ笑。竹野内さんの魅力満載。このお方を見るためにこのドラマを見る。
私が竹野内さんのドラマを見たのはたぶん今まで2回だけ。前回は2017年のNHK『この声をきみに』。(このブログでの感想で)私はそのドラマの竹野内さんのことをダメオヤジと書いている。可愛いダメオヤジ。「面白い俳優さん」だと書いた。
今回もドラマの1回目で、入間みちおの飄々とした様子を見て「ああ面白いな。また同じタイプの優男かな?」と思った。しかし回が進むにつれて…入間みちおは飄々とした優男ばかりではない…大変有能な人物…と惹き込まれていく。それだけではない…入間みちおは大変正しい人+いい人でもある…。結局竹野内さんを見て面白い面白い…とドラマを見続けた。ストーリーももちろん面白いけれど…まぁ入間みちおが魅力的な人物である…このドラマの魅力はそこ。
私は竹野内さんの作品をほとんど見ていない。だから彼が様々なタイプの役をなさるカメレオン職人的な俳優さんなのか、それとも毎回(御本人の魅力で)似たタイプの役をなさるお方なのか全く知らない。しかし前に見たNHK『この声をきみに』も、この入間みちおも…どちらもまぁなんというか飄々としてユーモラス…つかみどころがないが「いい人」。その印象があまりにも竹野内さんに馴染んでいるものだから、私は「もしかして…竹野内さんて御本人がこういう感じのお方なの?」と思いはじめてしまった。
竹野内さんが俳優さんとしてこういう人物を演じるのが巧いのか、それとも竹野内さん御本人がこういう感じのお方なのか…?どちらなのだろう。ともかく…竹野内豊さんが魅力的であったということです。
それにしてもこの入間みちおみたいな人物というのは、今の時代の日本の女性の理想の男性像なのかもしれないなぁ…とも思ったのですよ。私は。
・顔もいい、スタイルもいい
・長身+細身
・あまり筋肉を感じさせない優男
・深みのあるいい声
・たぶんセクシーな声
・それなのにむき出しのセックスアピールが無い=薄い
・そのためか髭面なのに清潔感がある
・上品
・いつも小さくウフフと笑う
・50歳ぐらいなのになんだかかわいい
・少年のように無邪気
・ユーモラス
・面白いことを捜し、なにごとも面白がる
・飄々としてつかみどころがないが嫌味もない。
・平和的
・癒し系
・50歳ぐらいの中年男なのに威圧的なところもない
・ギラギラしていない
・押し付けがましくない
・エラそうじゃない
・ゴリ押しもしない
・女性を立てサポートする
・しかし健全な距離も保ってくれる
・フレンドリー
・犬を可愛がる
・優しい
・おだやか
・しかし仕事は真面目
・真実を追究する
・実はやり手+超有能
・頭がいい
・そして義理人情にも厚い
・思いやりに溢れ
・誠実な人柄
…こんなところだろうか。この入間みちおは…今どきの日本の女性の理想の男性像なのかも。オトコとしてはずいぶん薄い印象なのだけれど…今どきの日本の女性は、ギラギラしたオトコクサイ50歳オヤジは好きではなさそう。今はこういう優しい上品な男性がモテそうだ。
昭和の時代は渡瀬恒彦さんとかギラギラと強烈な色気のある人が人気だったのですよ、時代は変わったのかも。
それにしても竹野内豊さん50歳。まず50歳に見えない…印象は40歳ぐらいかな。50歳の俳優さんが、こんなに脂っ気のない綺麗な優男を演じられるのも特殊かもしれません。永遠に若者。いい香りがしそう。
竹野内さん御本人はどんなお方なのだろう?