能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2024年3月6日水曜日

米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) 第3話 Tomorrow is Tomorrow :ハリウッド・スケールの活劇の回



-----------------------------------------------------------------------------
『Shōgun』(2024) TV Mini Series
/米/Hulu, FX/カラー/55–70 minutes
Creators: Rachel Kondo, Justin Marks
Based on Shōgun by James Clavell
No. of episodes: 10話
Release: February 27, 2024 – April 23, 2024
---------------------------------------------------------------------------



米国 FXにて。オリジナルの放送は2024年3月5日。
昨日放送。早速週末まで待ちきれずに一人で視聴。


この回はアクション回です。ハリウッド仕立てのお金をかけたアクションが見れる。

もうすっかりワタクシ取り込まれてますね。不満はない。面白い。真田さんがかっこいいな~…真田さんはラストサムライからもう無茶苦茶かっこよくて、真田さんと言えば「うじおぉ~」と旦那Aが喜ぶ。オトコから見ても真田さんはかっこいいそうです。もちろんケンさんも。



★ネタバレ注意



さて今回も日本側とポルトガル側の対立が描かれる。…吉井虎永(真田広之)がポルトガルの(黒い)野望を知ったため船の出航を許可しなかったことから、不満を溜めるポルトガル側。

そして虎永の大阪城からの脱出を疑う石堂和成(平岳大)。ジョン・ブラックソーン(コスモ・ジャーヴィス)が機転を利かせて騒いだことで脱出成功。

ところが道中、虎永の一行はキリシタン大名の木山右近定長(ヒロモト・イダ)と石堂の軍勢に襲撃される。なんとか港まで逃げ船に乗り込むが、漁船に乗り込んだ敵が行く手を阻む。そこで虎永は巨大なポルトガル船に助けを求める。


山中で木山の軍勢に襲われるバトル・シーン。早速真田さんの殺陣が見られるのが嬉しい。そしてポルトガル船にガードされながら敵に囲まれた港を脱出する様子がいかにもハリウッド・スケール。お金をかけてますね~。この回はドラマの3話目。ただ危機から脱出するだけの回でこんなにお金をかけて撮るとは…なんと贅沢な。

このブログの第2話では「日本の文化が丁寧に表現されていて~」などと書いたけれど、この回はアクション回。ただただ映画を見るように楽しんだ。面白かった。


ハリウッドが日本の時代劇をお金をかけて撮ってくれることの醍醐味。お金がかけられているから日本のドラマでは撮れないシーンもしっかり映像として見せてくれるのが嬉しい。今回は漁船をなぎ倒すポルトガル船に興奮した。ジョンの船を(第1回でジョンが助けた)ロドリゲスが救うのも嬉しい。娯楽ドラマとしてよく出来てると思う。楽しかった。

もうすっかりハマった。「ハリウッドの時代劇なんて極端なエキゾティズムが…」なんて重箱の隅をつついて心配するよりも、ただただ大掛かりな娯楽活劇として楽しんだ方がいいのだろうなと思い始めた。すごく面白い。


Battlement

バトルメント…日本語で馴染みの言葉がでてこないのだけれど、西洋でいうところのお城の城壁の上に人が歩けるようになっている場所…通路。このドラマの大阪城のデザインでは、城壁の上に長い長いバトルメントが出てくる。西洋の城のデザインですね。全てCGなのだけれど、上からドローンで撮ったような場面はゲームの画面のようだと思った。ちょっと面白い。

● 日本の女の描写が進歩した?

「...women to pillow with you.」前回のくノ一アタックで怪我をしたジョンを見て医者が「緊張をほぐすのなら女がいるだろう」と言う。戸田鞠子(アンナ・サワイ)がそれをジョンに説明をする場面。それに答えてジョンが「こいつが黒魔術師じゃなかったらpimp/女衒だろうね」と言う。すると鞠子がはっとしたように「男性のコンパニオンのほうがいいですか?」と真顔で聞くのがおかしい。ああ衆道か。1600年当時の女性の鞠子さんにはそれが普通なのだな。なるほど笑。

このドラマはいかにも…なステレオタイプの日本女性の描写を避けているようにも見える。第2話でジョンがお風呂に入るように指示される場面があったので「あ~きたきた、またまた日本の風呂の場面、いつもそれ」などと思ったらジョンが断ってお風呂のシーンがなかった。ほっとした。

というのも…1990年ぐらいまでは「日本と言えば女性と風呂のシーン」がまかり通っていたのよ。いかにもなステレオタイプ。『ミスター・ベースボール』って知ってる? 昔から日本の女性と言えば、蝶々夫人…弱々しくおしとやかでかわいそうな日本の女、白人がやってくれば風呂に入れてくれる日本の女のイメージ。あ~いやだいやだ。このドラマではお風呂の場面がなかっただけでも時代は変わったんだなと思った。

おまけに第2話の最後は恐ろしいくノ一登場。いいですね~。日本の女をなめるな。日本の女にも虎や龍や蛇や荒馬がいることを忘れるべからず笑。