能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2017年11月20日月曜日

Superfruit – Imaginary Parties (2017)



お洒落


Superfruit – Imaginary Parties (2017)

Album:  Future Friends
Released:  Sep 15, 2017
℗ 2017 RCA Records, a division of Sony Music Entertainment



昔のフュージョンもいいけれど、今の音楽もいい。


CDを買ったのだ。このCDをオンラインで買ったらMP3もタダでついてきたぞ。ラッキー いいCDです。

このお二人はね、もう可愛いかわいい。


Superfruit - BAD 4 US (2017)
Superfruit - Heartthrob (2017)
Superfruit - GUY.EXE (2017)
Todrick Hall - Black & White (feat. Superfruit) (2017)

Superfruit - Imaginary Parties (2017)

 

2017年11月19日日曜日

映画『Jane』(2017):ジャングルのジェーン・美しさは世を動かす助けになるのか




▼今年の9月に米のトーク・ショーに出演なさった時の映像
2:15頃にチンパンジーの孤児ウンダを野生に返す時の映像が出てきます

Wounda's Journey: Jane Goodall releases chimpanzee into forest

 
 
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Jane2017年)/米/カラー
90分/監督:Brett Morgen
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いつの時代にも「変わり者/エキセントリック」と呼ばれる人がいる。

現代は(基本的には)誰もが生きたい生き方を選ぶことが出来る…またそれを夢見てそれを実現する為の努力をすることもできる…自由な時代なのだろうと思う。

しかし1970年代ぐらいまでは世の中はそれほど自由ではなかった。男性にも今ほどの自由はなかっただろうし、それ以上に女性が好きな生き方を選択するのは難しかったろうと思う。


このドキュメンタリー映画の主人公は、Dame Jane Morris Goodall/ジェーン・グドールさん。英国生まれの著名な動物行動学者、霊長類学者です。

動物好きの方なら彼女の名前を聞いた事があるかもしれない。

ジェーン・グドールさんとは…、
若い頃からアフリカ・タンザニアに移住しチンパンジーのフィールド調査に携わる。アマチュア研究者でありながらも大発見をして世界にその名を知られるようになり、動物行動学でPh.Dを取得した後、チンパンジーの研究を熱心に継続。革命的な研究成果によってチンパンジー研究の第一人者となる。野生動物研究・教育・保護団体を設立し、現在も執筆の傍ら、世界中を巡り、講演や教育活動を行っている…そのようなお方です。現在83歳。

海亀は、子供の頃に「野生のチンパンジーは道具を使ってシロアリの狩りをする」という記事を読んだのを今も覚えている。なんとこの女性が発見したチンパンジーの生態だったんですね。このお方のことはお名前は知っていたけれど、あの記事の内容がこのお方の発見だとは今まで知らなかったです。ちょっと感動。

近年グドールさんの若い頃の研究の様子を記録したフィルムが新しく発見されたらしい。この映画は、その古いフィルムの映像を中心に構成。彼女の若い頃の様子をドキュメンタリーにまとめたものです。


★感想

美女は絵になる。

偏見の塊と言われそうだけれど…ジェーンさんはお綺麗です。ちょっと戸惑ってしまうぐらいお綺麗な女性なんですよ。実は予告のトレーラーを見た時は、ジェーンさんがあまりにもお若くて綺麗なので「もしかしたらドキュメンタリーの形をとったドラマなのか?」と思ったくらい。女優さんが演じているのではないかと思うくらい彼女は美しい。

そうじゃないんですね。
この映像の女性は間違いなくグドールさん御本人。


…まずこの古いカラー・フィルムの保存状態に驚く。このフィルムが撮影されてからもう50年は経っているはずなのに、映像が信じられないくらい綺麗。普通はカラー・フィルムなんてもっと劣化するものだろうに、どうしてこんなに綺麗なのだ。

…映像の保存状態がいいから、記録された内容もよく見える。

 …よく見える映像の中のジェーンさんがまぁなんと綺麗なのだろう。お若い。可愛い。化粧っけの無いラフな格好なのにモデルさんのように美しい。それにもまた驚く。驚愕です。


映像の中の彼女が美しいのには理由がある。

この映画の映像の多くは、彼女の最初の夫…オランダの貴族出身の動物カメラマン/映像作家のHugo van Lawickさんによって撮影されたもの。元々Lawick氏は、彼女の研究に興味を示したナショナル・ジオグラフィック誌から派遣された動物カメラマン。彼はグドールさんの研究を記録する仕事でアフリカにやってきたのに、どうやらまんまと彼女の美しさの虜になったらしい。その後二人は結婚。男の子が一人生まれる。

映像の中の彼女が美しい理由は、旦那様がカメラを通して見た愛する奥様の映像だからなんですねきっと。この映像は被写体の女性に恋をしている男性の目線。だからいい。だからジェーンさんが信じられないほど美しい。参りましたね。微笑ましいな。

実は映画を通して一番記憶に残ったのはそこ
(いいのか悪いのかよくわからないけれど)。
 
ジェーンさんとチンパンジーの信じられないほど親密な交流を正確に記録している映像なのに、何よりも心に響くのはジェーンさんの美しさ。この映画は、動物の記録映画というよりも、

旦那さんが撮影した
愛する奥さんのイメージビデオ
…のよう。
 
それがすごーくこの映画を微妙にしている気もした…いいのこれ?微笑ましいんですけど…でもこれ本当に真摯な動物研究の記録なの?
 
 
実はこの映画を見終わって一番感動するのは、

ジェーンさんの生き方、
エキセントリックぶり

1960年代1970年代なんて、まだ女性の真の解放さえ実現されていなかった時代。どの国でも「女性は家にいて家庭を守り良い母親になる」のが当時の普通の女の子の人生だったわけです。そんな時代にこのジェーンさんというお方は、世間の目を全く気にすることなく、好きな事だけを見つめて好きなことだけのために生きた。とんでもないエキセントリックな女性だと思う。
 
いや憧れますよもちろん。決して非難などしない。こういう女性は大好きです。こういう生き方ができるなんて海亀(若い頃の)究極の夢です。ものすごく尊敬するしものすごく憧れる。実は私も子供の頃から野生動物が好きで、アフリカに住んでみたいなと思ったこともある。
 
しかし私には絶対無理。なぜなら海亀は凡人で俗物だからです。心も身体も強くないから…いい訳なんて百だって並べられる。彼女のような潔い生き方なんて私には絶対に出来ないです。だからこういう女性はただただ尊敬してしまう。
 
 
いつの時代にも、自分の意志を貫いて「好きなこと、良いと思うこと、正しいと思うこと」に人生を捧げる方々がいる。何事であれ強い意志を貫いて人生を送るのは男性にさえ難しいことなのに、世の中には女性でもそういう生き方をなさる方々がたまにいらっしゃるわけです。
 
このジェーンさんも、生活には困ることの無い中流階級の出身で、知性もあり、あれだけ美しいのであれば、どこにいても何一つ不自由することなく、女性として幸せな普通の生活が送れただろうと思う。
 
ところが彼女は1960年代に、「ただひたすら動物が好き。アフリカに住みたい。男の子にも結婚にも全く興味が無い」…若い頃からそういう女の子だったらしいんですね。ある意味「変わり者」と言ってもいい…。
 
好きなこと、やりたいことがはっきりしていたから、チャンスがあったらパッと摑む。そして未知の分野だろうと、未開のジャングルだろうと、全身で飛びこんでいって世界的な発見をしてしまう。彼女の人生そのものがすごい話なんですよ。
 
単純な話、どうしてこういうことが出来るんだろうと思う。不思議なんですよね。
 
 
そもそもアフリカのジャングルに若い女性がテント暮らしを何ヶ月も何ヶ月も続けるなんて信じられない話です。映像で見る彼女は涼しく微笑んでいるけれど、ジャングルなんてそんな気持ちのいい所じゃないと思う。
 
湿気、汗、まともなシャワーもない、トイレ問題。寝心地の悪いベッド。そしてやっかいな生き物たち(蚊、ダニ、ノミ、毛虫、毒虫、蜂、蟻蟻蟻…、ムカデ、蛭、蛇…)、得体の知れない病原菌の数々、怪我、病…、
 
研究の対象のチンパンジーも実質獰猛な猛獣。ひと噛みで肩の肉をもぎ取られるかもしれない。腕を引っ張られて脱臼。なぎ倒されて骨折、負傷…そんな可能性だってあったはず。野生動物特有の匂い…様々な不快な匂い。寄生虫…。
 
それに、若い女性が未開の土地に暮らすということはそれだけでも危険。女性であることによる身体の弱さ。ありとあらゆる危険…。もしかしたら命を落とす可能性だってあったかもしれないのに…。
 
彼女はきっとあの可憐なルックスの印象とは全然違う…私達の想像以上に頑強な肉体と強靭な精神力を持ったとてつもなく強い女性なのだろうと想像する。
 
 
この映画ではそういう現実の「辛いこと、苦しいこと」はあまり見えてこない。辛い事件の報告はあってもリアルな苦しみは見えない。構成のせいなのか全体に生々しさがなくどこか淡々とした印象なのは、撮影された時代の感性が今とは違うからなのだろう。

だからスクリーン上でただただ綺麗な女の子が大きなチンパンジーと楽しく戯れている様子は、もう

おとぎ話にしか見えない。

本当に妙な映画なんですよ。動物研究の本質を見せることなく、また彼女の実際の苦労を見せることもなく、かなり表面的なイメージビデオ風な映像を見て、観客は「自然って素敵ね」と思う…。見る前は、そういう映画だとは思っていなかったです。もっとリアルな野生動物研究の記録だと思っていた。

その事を旦那Aに話したら
「だからタイトルがJaneなんじゃないの?」
ああそうか…。これは単なる野生動物研究の記録映画じゃないんですね。主役はあくまでもジェーンさん。チンパンジーではない。これはあの伝説の霊長類学者ジェーンさんの素晴らしい研究とその勇気ある人生の全てを、彼女の若い頃の映像を見ながら称える映画。ジェーンさんという一人の女性の生き方を称える、彼女のファンのための映画。それでなんとなく納得。


それにしても美女は絵になる。

(私も女なのに正直に言わざるを得ない)もしジェーンさんが普通の地味な(あまり見映えのしない)ルックスだったら…、世の中は、これほど彼女を…彼女の研究を素晴らしいと称えただろうか…。

チンパンジーと一緒に無邪気に笑っている彼女はおとぎ話の中の妖精のように美しい。彼女がニコニコと笑っていかにも楽しそうに「研究」している様子を見ると、もしかしたらジャングルの生活もそれほど辛くないんじゃないかと思えてしまう。「いいなぁ…楽しそうだなぁ」と思ってしまう。それも不思議。彼女がスクリーンに映ると全てが魅力的に見えてしまう。

こういうことは言うべきではないのだろうけれど、
1960年代当時(彼女が研究するまで)未知の生き物だったたチンパンジーに(研究の成果の素晴らしさはもちろんのこと)世界中の興味の目を向けさせたもう一つの理由は、もしかしたら彼女の美しさにもあったのかもしれないとも思ってしまった。

「こんな美女が仲良くなれるのならチンパンジーは私達が思うよりももっと興味深い生き物なのかもかもしれない…」

なぜなら世間とはそういうものだから。


彼女はその美しさ故に男性ばかりの研究学会で苦労をし、しかしまたそれと同時にその美しさ故に研究の成果を告げる自らの声を世間により大きく響かせることも出来たのかもしれない。

そう思ってしまうほど映像の中の彼女は美しい。

彼女のジャングルでの美しいお姿が、愛に満ちた旦那さん目線の映像で残されたのは私達にとっての幸運。彼女のことが知れてよかった。


2017年11月16日木曜日

Joni Mitchell – Coyote (1976)



ジャコ様がいてこそ。


 
Joni Mitchell – Coyote (1976)

Album:  Hejira
Released:  Nov 1, 1976
℗ 1976 Asylum Records

Album:  Shadows and Light (Live)
Released:  Sep 1, 1980
℗ 1980 Elektra/Asylum Records


アルバムHejiraからもう1曲。最初に聴いた時からこの曲が一番印象に残っていたのでやっぱりここに置いておこう。好き。しかしこの歌は歌いにくい歌ですよ。

これもジャコさんのベースありきの歌。上のライブ映像はまたShadows and Lightから。この曲も久しぶりに聴いた。やっぱりいいわこの曲。カチッと硬質な音。キレがいい。ポーンと鳴る高音がいい。


余談だけれど、動画サイトを探して、この曲の他のライブ…『The Last Walts』でのライブも聴いてみたけれど全然違う。アレンジがあきれるほどだるだる全然ダメだ。もう別の曲だもんね。なんだか音が流れていてしまりがない。硬質の緊張感が全然ない。普通の歌になってる。いや…『The Last Walts』そのものは素晴らしいんですけど(一度テレビで見た事がある)あのライブでのアレンジはこの曲「Coyote」には合っていないと思う。

他と聴き比べてみればよくわかる。このHejira』のアルバムと、『Shadows and Light』のライブがいかにすごかったか。バックのミュージシャン達がいかに凄かったのか。今回あらためて感嘆してる。あまりのよさに震える。

ジョニさんも含めてミュージシャンの方々の年齢が若いのにも驚く。この1979年のライブでリーダーのジョニさんは36歳。ドン・アライアスさん40歳。そしてジャコ・パストリアスさんは27パット・メセニーさん25マイケル・ブレッカーさん30若い若い。映像でも皆さんお若いもんね。

…しかしジャコ様かっこいいな💕足が長いわね。好き💕スキ

この『Shadows and Light』の映像はVHSのビデオテープで持っているんだけれど、暫く見ていなくて、ちゃんとTV画面で見たくなってDVDを注文してしまった。ギャーッ楽しみ。それに昔買ったCDは完全版じゃなかったのね。抜けてる曲があったので全部まとめてMP3でも購入。しばらく浸ろう。

Hejira』は静かな曲も全ていい。


追記 
2023年・歌詞を訳してみた。今までこのお方の歌詞を詳しく見たことはなかったのだけれど(音だけ聴いていた)、彼女は70年代に女性解放が謳われている時期に「自由な女」の歌を歌っていたのだろうなと感じた。ツアーで米国中を旅してまわり、様々な男達(コヨーテ達)に出会う。常にツアーで旅をしている自分のことをフリーウェイに閉じ込められた囚人だと呼び、田舎町の土臭い男たちに「あなたはヒッチハイカーを拾っただけよ~」と言っている歌でしょうか。誰にも囚われない自由な女の歌なのだろう。

On the road to Baljennie, near my old home town
バルジェニー カナダ・サスカチュワン州の町
 He went running thru the whisker wheat
小麦の穂先が猫の髭のように見える様子
● He's too far from the Bay of Fundy
ファンディ湾 カナダの北東に位置する湾
● And the air conditioned cubicles
コヨーテ男がファンディ湾の自然から遠く都会の会社の個室にいるの意味
 You put here in this Eskimo
自分のことを(冷たい)エスキモー女だと言っている。
コヨーテはその女に火を点けた。

Coyote
Joni Mitchell
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後悔はないわ コヨーテ
私達は それぞれ違う状況からやってきた
私は夜通しスタジオで起きていて
あなたは牧場で早朝に目を覚ます
繁殖用の雌馬の尻尾にブラシをかける
太陽が昇る頃に
そして私はオープンリールのテープと共に家に帰る
理解し合うこともない
骨と肌と瞳にどれほど近づいても
唇に触れても
とても寂しいと感じる
それでもなにか繋がりがあると感じている
ラジオ局のリレー放送のように
あなたはひき逃げ犯人じゃない, no, no
ただ走り去る
あなたはただのヒッチハイカーを拾っただけ
フリーウェイの白線に囚われた者を

農場が燃えているのを見た
どこか田舎の見知らぬ場所
真夜中に
私達はその悲劇を通り過ぎた
とあるロードハウスの灯りに落ち着くまで
地元のバンドがプレイする場所
ローカルの人々はフロアを蹴って踊っていて
次に私が見たのは
あのコヨーテがドアの入り口にいた
彼は私をコーナーに追い詰め 私にNOと言わせない
彼は私をダンスフロアに連れ出し
私達は親密にゆっくりとダンスしていた
彼には家に奥さんがいた
ホールの奥にも別の女性がいる
彼はそれでも私を欲しがった
どうしてそんなに酔っぱらうの?
そんな風に私を導くの?
あなたはただのヒッチハイカーを拾っただけ
フリーウェイの白線に閉じ込められた囚人に

コヨーテの顔を真正面から見た
私のふるさとの近くのバルジェニーに向かう道で 
彼は小麦の原を走り抜けた 
何かを追いかけ獲得するように
鷹は彼と戯れていた
コヨーテは真っ直ぐに飛び上がって 誘惑する
彼はあの目を持っていた あなたの瞳のような
サングラスの下の
パブリックルームをこっそりと調査して
番号のついた鍵穴から覗いてみる
そこはプレイヤー達が傷を癒す場所
そして束の間の恋人を連れてくる場所
彼らの錠剤とパウダー
情熱のプレイを通り抜けるための
後悔はないわ コヨーテ
私はまた立ち上がる
あなたはただのヒッチハイカーを拾っただけ
フリーウェイの白線に閉じ込められた囚人を

コヨーテはコーヒーショップにいる
彼はスクランブルエッグの穴を見つめている
私の香りを指先につける
ウェイトレスの脚を眺めながら
彼はファンディ湾から遠く離れ 
アパルーサ馬や鷹や潮からも遠く離れて
そしてエアコン付きの会社の個室にいる
タイプライターのカーボンのリボンは
はっきりと言葉を書き綴る
彼が立ち上がって戦わねばならないのか
それともここから出ていくのか
私も逃げようとした
自身のエゴから逃げ、抗うために
これ、この炎と共に
あなたはこのエスキモー女に炎を与えた 
このヒッチハイカー
この囚われた者
細い白線の
フリーウェイの白い線に

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Songwriters: Joni Mitchell

2017年11月15日水曜日

お猫様H:猫とだらだらなごむ



 
ブラッシングが終わった後、猫とだらだらベタベタする。かわいいねぇ。全身ふわふわ柔らか。気持ちいい。小さな頬のふわふわに鼻を押し付けてまぶたにちゅーをする。いいにおい。噛まれるのもうれしい。


 
 

2017年11月14日火曜日

Joni Mitchell – Black Crow (1976)



ジャコさんのベースの音。




Joni Mitchell – Black Crow (1976)
 
Album: Hejira
Released: Nov 1, 1976
℗ 1976 Asylum Records

Album: Shadows and Light (Live)
Released: Sep 1, 1980
℗ 1980 Elektra/Asylum Records


このライブの映像は映像作品『Shadows and Light (1980)』から。1979年のジョニ・ミッチェルさんのライブ。バック・バンドのメンバーが大物ばかり。凄い時代。

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Joni Mitchell - electric guitar, vocals
Pat Metheny - lead guitar
Jaco Pastorius - fretless bass (Fender Jazz)
Don Alias - drums, percussion
Lyle Mays - electric piano (Rhodes), synthesizer (Oberheim FVS-1)
Michael Brecker - saxophones
The Persuasions - backing vocals on "Why Do Fools Fall in Love" and "Shadows and Light"
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今までジャコ・パストリアスさんのことを書かなかった理由は、(昨日書いたように)私がジャコさんの音楽のファンになる前に御本人のファンになってしまったことによる。ちと恥ずかしい。彼のことはアイドル的にかっこいいなと思ったのに、ベースのことは実はよくわからなくて彼の音楽のこともあまり語れなかったから。

でも今なら以前よりはもう少し彼の音楽を理解できるかもしれない。


若い頃に(たぶん今でも)ジャコさんの凄さがよくわからなかったのは、私がベースのことを全く知らないことによる。ベースの音が大好きなのに実はベースには触ったこともない(たぶん触る機会が今までなかった)。だからベースを弾く方々がプロもアマもジャコさんのことを神様のように語る理由がわからなかった。

先日の神/仮バンドのBohさんのトーク動画を見ていたら、フレットレスのベースで正確な音を出すのがいかに難しいのかということを説明なさっていた。知らなかった情報。フレットレスってそんなに難しいんだ…。ジャコさんがフレットレスを弾いていたのは知っている。ああきっとそういうのも凄いことの一つなのだろう。フレットレスの上に、あのリズム、あのフレーズ、あの技巧、あの音…私にはわからない色々な凄い事がきっと沢山あるんだろうと思う。それがわかる方々が少し羨ましい。


25年ほど前に彼の関わった音楽を手当たり次第に聴いていた頃に、一番好きだったのはジョニ・ミッチェルさんの曲だった。第一の理由はインストではなく歌だったから。単純にわかりやすかった。

ジャコさんのベースの音も好き。ジャコさんのベースはジョニさんのバックをしている時がたぶん一番好き。音の相性がいいのだろう。ベースの音もとても綺麗に聴こえる。

単純にジョニさんの作る音が気持ちよかったというだけなのかもしれないけれど。


この曲はアルバム『Hejira』からの好きな曲。ベースの音の綺麗な「Coyote」とどちらにしようか迷った。スタジオver.はベースのポーン・ポーンと高く響く音が気持ちいい。ジョニさんの楽曲ではジャコさんの音もクリアに美しく響く。それにギターの音も綺麗。この曲を聴くとなぜか泣きそうになる。


何事も、自分の知らないジャンルや分野に一歩足を踏み出すのは勇気がいる。いや踏み出す勇気どころか、単純に知る機会も無ければ一生知らないことだって沢山あるだろう。音楽も同じ。20代にどのような理由であれ、ジャコさんに出会って(背伸びをしながらも)それまで知らなかった音楽の分野に触れたことは本当によかったと今になって思う。

彼に導かれるままフュージョンやジャズを齧り、ジャコさんが関わらなければおそらく知ることもなかっただろうジョニ・ミッチェルさんの音楽にも出会うことが出来た。

20代に無理してジャズやフュージョンを齧ったから、その後もそのジャンルに継続して興味を保ち続けることができたし、後に英国で出会ったスムース・ジャズ、アシッド・ジャズにも抵抗無く馴染む事が出来た。その後日本のフュージョンや海外の大御所の音楽にも興味を広げられたのはきっと20代にジャコさんを知ったおかげ。

ちょっと齧っただけで、わからないからと投げ出さなくてよかったと思う。当時買い揃えたCDは今も棚に収まっている。聴こうと思えばいつでも取り出して聴ける。


このエントリーを書きながら今ジョニさんの『Mingus』を聴いている。いいアルバム。コヨーテが鳴く冷たい空気の流れる曲。静かなジャコさんのベースが聴こえる曲。本当に綺麗だ。

それにしてもジョニ・ミッチェルさんは素敵だ。声が好き。乾いたギターの音が好き。彼女の曲は琴線に触れる。

今なら英語が読める。歌詞ももう少し真面目に調べてみよう。

追記
2023年・訳した。どうやらツアーで疲れた時に書いた歌のようだ。
自分をやつれたカラスに例えている。


Black Crow
Joni Mitchell
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カラスが飛んでいる
黒く ぼろぼろの
木から木へ
彼は黒く 私を導くハイウェイのように
ほら 下降している
何か 光るものを拾うために
私は あの黒いカラスのように感じて
飛んでいる
青い空の中

フェリーに乗ってハイウェイへ
それから水上飛行機へドライブした
飛行機からタクシーへ
そしてタクシーから列車へ
私はあまりに長い間 旅をし続けて
どうやったら自分の家がわかるようになるのか
もう一度見るのか
私は 黒いカラスが飛んでいるよう
青い 青い空の中

愛と音楽を探し求めて
私の人生は
イルミネーションのよう
頽廃と
そして下降 落ちて 堕ちて 堕ちて
堕ちてから 全ての光るものを拾い上げる
まるで黒いカラスが飛ぶように
青い空の中

あの朝 見た
一晩中起きていた後で
バスルームの明かりで自分のやつれた顔を見た
窓の外を見た
そして私は ボロボロの魂が飛び立つのを見た
黒いカラスが飛んでいた
青い空の中

Ooh, 私はまるで黒いカラスが飛んでいるようなもの
青い空の中


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Songwriters: Joni Mitchell


Jaco Pastorius & Pee Wee Ellis - The Chicken (1969 The James Brown Band original)
Jaco Pastorius - Kuru/Speak Like a Child (1976)
Joni Mitchell - Black Crow (1976)
Joni Mitchell – Coyote (1976)