ジャコ様のベース。久しぶりに聴く。
Jaco Pastorius Big Band - Soul Intro / The Chicken (Live)(1983)
Album: Invitation (Live)
Released: Dec 1, 1983
℗ 1983 Warner Bros. Records
Jaco Pastorius Big Band
Jaco Pastorius (b)
Jaco Pastorius (b)
Don Alias – percussion
Randy Brecker – trumpet 👈❗
Peter Erskine – drums
Bobby Mintzer – tenor and soprano saxophone
Othello Molineaux – steel drum
他
Randy Brecker – trumpet 👈❗
Peter Erskine – drums
Bobby Mintzer – tenor and soprano saxophone
Othello Molineaux – steel drum
他
先日からベースがベースが…と言ってますが、「…そういえば神バンドのBohさんが大暴走をやるんだっけ」と思いついたのでパソコンをつついたら動画が出てきた。
新しいフレットレスのベースを沢山弾いていらしてすごく面白かったです。ベース弾きまくり。すごいです。即興で弾くメロディに中近東とかインドを感じる音もありました。不思議な音。すごく面白い。
途中でジャコ・パストリアスの「The Chicken/チキン」を演奏なさってました。ああ…ジャコ様といえばフレットレスか…。細かいことはわからないけれど、フレットレスというだけでもベースの音の質感(?)が少し似てくるのかな。他にもWeather Reportの「Birdland」もちょっとだけ演奏なさってましたね。
そういえばジャコ様の音楽も長い間聴いていなかったな。じゃあとり上げよう。とはいってもこの曲は彼のオリジナルではない。
この曲は、ジェームス・ブラウンのバンドのサックス奏者だったAlfred "Pee Wee" Ellis/ピーウィー・エリスさんの作曲。1969年の作品。ジャズファンクのスタンダード曲で、ジャズクラブ界隈をうろうろしていると必ず誰かがやる曲…どこかで聴こえてくる曲。有名曲です。
私がこの曲を知ったのはジャコさんのライブ・アルバム『Invitation』(1983)。これは1982年8月、日本でのオーレックス・ジャズ・フェスティバルで「Word of Mouth Big Band」として来日した時のもの。フュージョンを齧り始めてジャコさんに暫くハマっていた1990年代初期にアルバムを購入。
この曲がジャコさんの曲ではないのは知っていたけれど、まさかピーウィーさんの作曲だとは今日まで知らなかった。すごくびっくり。というのもワタクシピーウィーさんをロンドンのジャズクラブで3回ほど拝見しているから。ほとんどファンと言ってもいいくらい。ピーウィーさんのライブのファン。
最初に彼を見たのはたまたま思いつきで入ったソーホーのRonnie Scott's Jazz Clubでのライブ。2回目3回目はカムデンのThe Jazz Café。そういえばカムデンでこの「The Chicken」を演奏なさった時には「この曲はね、昔ジャコが日本でいい感じにやってくれてね…」なんて御本人がお話しになっていた。この曲が彼の作曲だったのを今まで知らなかったなんて…かなり情けない…。
というわけでまずはジャコさんのやった1982年のビッグ・バンドのライブをとりあげる。
ベースが好きならジャコさんの名前は必ず聴こえてくるわけなのだけれど、彼のオリジナルは素人には難しい。アルバムも『Jaco Pastorius』や『Word of Mouth』より、このライブアルバム『Invitation』の方が聴きやすかった。
この「The Chicken」はノリがよくてうねうね踊れるので好き。聴き易い。実は今日までこのライブの映像があることも知らなかった。探してみるもんだ。嬉しいな。
さてピーウィーさんver.の「The Chicken」のライブもあるかと調べたら出てきた。ファンカムかな?これがすごくいい。無茶苦茶かっこいいぞ。きれがいい。ノリノリです。すごいな。全体のノリとキレはジャコさんのビッグバンドよりこっちのほうが好きだわ。ピーウィーさんのサックスが最高。傑作ライブじゃないかこれ?
Pee Wee Ellis Assembly - The Chicken (2012)
Pee Wee Ellis - ts, comp.
Tony Rémy - g
Peter Madsen - keys
Patrick Scales - eb
Guido May - dr
Tony Rémy - g
Peter Madsen - keys
Patrick Scales - eb
Guido May - dr
このライブは2012年。動画の説明にJazzkeller 98 im Schloss Miltachとあるのでドイツですね。これはいいライブ。ロンドン時代の知り合い(←うそです)ギターのトニー・レミーさんもいる。キレがいい。昔は長い即興の演奏はわけもわからず聴いていたように思うけれど、近年はジャズ系のライブにも慣れてきているので、今こういう演奏を見ると本当にいいです。すごくいい。
楽器それぞれのソロは、
01:36:サックス(先生流石です超かっこいい。後のベースもいい)
05:49:ギター(お元気そうでなにより。相変わらず素敵なギター)
08:57:キーボード(だんだん盛り上がる。11分過ぎからノリノリ)
12:12:ドラム(カチッと硬く軽い音がとても気持ちいい。このバンドのノリの要かも。ドイツ人の方だそうです。)
ベースは通して後ろでべクべク鳴ってる。
・Jaco Pastorius - Kuru/Speak Like a Child (1976)
・Joni Mitchell - Black Crow (1976)
・Joni Mitchell – Coyote (1976)