全体のまとめの感想文を書こうとして、また2話から見直していたのだけれど、あまりにもそれぞれの台詞が素晴らしいので1話ずつ感想を書こうと思った。気になる台詞も記録したい。
私は第1話を見逃しているのだけれど、どうやら第1話は、とても仲の良いご夫婦・忍岩造(小野武彦)とハナ(三田佳子)の様子を描いた話だったらしいです。
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★第1話 NHK公式サイトのあらすじから
78歳のハナ(三田佳子)は夫、岩造(小野武彦)と営んでいた酒店を息子に譲り、近所のマンションで隠居生活をしている。人間60以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ、という信条を持つハナは美しさと若さを保ち、10年ぶりの同期会でもひとり鼻高々だ。折り紙だけが趣味の岩造は「ハナと結婚してよかった」が口癖。優しい夫や子供や孫にも囲まれ、まあまあ幸せな老後だと思っていた矢先、岩造が突然…
…旦那さんの忍岩造が1話の最後で急にお亡くなりになる。それからのお話…
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★第2話
78歳の忍(おし)ハナ(三田佳子)は夫、岩造(小野武彦)を突然亡くし、葬儀を終えた後は呆然自失で自慢の外見を気にする気力もない。だが、折り紙だけが趣味だった夫のために個展を開こうと奮起。遺品となった折り紙を整理すると、自宅から遠く離れた外科の診察券と一枚の写真を見つける。日付の書かれた写真は若い男のもので、そのイケメンはお通夜に来ていたと、孫のいずみが覚えていた。ハナにはなんの手掛かりもなく…
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●感想
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★第1話 NHK公式サイトのあらすじから
78歳のハナ(三田佳子)は夫、岩造(小野武彦)と営んでいた酒店を息子に譲り、近所のマンションで隠居生活をしている。人間60以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ、という信条を持つハナは美しさと若さを保ち、10年ぶりの同期会でもひとり鼻高々だ。折り紙だけが趣味の岩造は「ハナと結婚してよかった」が口癖。優しい夫や子供や孫にも囲まれ、まあまあ幸せな老後だと思っていた矢先、岩造が突然…
…旦那さんの忍岩造が1話の最後で急にお亡くなりになる。それからのお話…
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★第2話
78歳の忍(おし)ハナ(三田佳子)は夫、岩造(小野武彦)を突然亡くし、葬儀を終えた後は呆然自失で自慢の外見を気にする気力もない。だが、折り紙だけが趣味だった夫のために個展を開こうと奮起。遺品となった折り紙を整理すると、自宅から遠く離れた外科の診察券と一枚の写真を見つける。日付の書かれた写真は若い男のもので、そのイケメンはお通夜に来ていたと、孫のいずみが覚えていた。ハナにはなんの手掛かりもなく…
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●感想
リアルです。リアルな家族の姿。慌しいお葬式。気丈に振舞うハナさん。細々と世話を焼く娘婿・黒井和夫(田中哲司)…あ、田中さんがいる。
お葬式が終わってからハナさんは暫く息子の家族の家に暮らした。そして自宅のマンションに帰ってくる。ドアの前に立って直ぐに中に入らない。まるで夫がいない家に帰りたくないかのように。寂しいね。そしてベランダに出て、鉢植えの中に夫の残したらくだの折り紙を見つけて泣く。ああ…ほんとうにこういう感じだと思う。すごく悲しい。
1ヵ月後に友人のロクちゃん(小松政夫)から電話。ロクちゃんが優しい。「一人でいて喋らないから言葉が出てこない、生きてるのも億劫」 夫の折り紙グループ展を思い出し、翌日ロクちゃんと会う約束をする。
翌日夫のグループ展に出かける。実は夫が創立した折り紙グループのメンバーは夫のことを慕っていなかったと知る。また悲しい。ロクちゃんに会って、夫は「要らない人だった」と告げる。「折り紙だけが趣味の人」 ロクちゃんが優しい。彼のアイデアで夫の折り紙の個展をやることを思いつく。ハナさん、すぐに元気になる。やる気。ロクちゃんいい人です。
息子・雪男の家へ。個展の計画。落ち込みやすい嫁・由美(安藤玉恵)に絵を依頼。肖像画は?折り紙の絵? 嫁もやる気。
家で遺品整理。娘・苺(松下由樹)と孫・いづみ(中田青渚)。 葬儀の名簿に連絡先のない「森薫」の名前。いづみが葬儀で会った「森薫」はイケメン青年。その「森薫」の写真を岩造の財布から発見。写真の日付は2003年のハナが骨折した日。皆で岩造の折り紙の生徒さんだろうかと話す。また国分寺の整形外科の診察カードも出てくる。夫はそこで8月に診察されていた。その日夫は新橋に行っていたはず。秘密? 気になる。
ハナが国分寺の整形外科を訪ねる。ハナさんはずいぶん元気がいい。おしゃれなのね。医師に夫の事を尋ねる。夫は転んで頭を打ったとのこと。
息子・雪男が岩造の遺言書を発見。驚き。雪男と苺と共に家庭裁判所に出向く。
遺言で遺言執行人と指定された雪男が一瞬うろたえるが、「まかされた」と言われ嬉しそう。
そして…
「第5条 森岩太郎は遺言者忍岩造と森薫との子である」
弁護士が一旦咳をして「えーと…」と言いにくそうだ。3人とも無言。
「森薫?」
遺言で遺言執行人と指定された雪男が一瞬うろたえるが、「まかされた」と言われ嬉しそう。
そして…
「第5条 森岩太郎は遺言者忍岩造と森薫との子である」
弁護士が一旦咳をして「えーと…」と言いにくそうだ。3人とも無言。
「森薫?」
淡々と遺言書を読み上げる弁護士。
ここから急にコミカルに…
しっかり者の苺「森薫さんはイケメンですか?」
弁護士「え…と…女性ですね…。忍岩造さんとの間に息子さんをもうけて…認知はされていませんが…」
3人の表情がバラバラ。口をOに開けたまま驚くハナ。思わず自分の手を見る苺。目が泳ぐ。女性二人をすがるように見る雪男。
ここから急にコミカルに…
しっかり者の苺「森薫さんはイケメンですか?」
弁護士「え…と…女性ですね…。忍岩造さんとの間に息子さんをもうけて…認知はされていませんが…」
3人の表情がバラバラ。口をOに開けたまま驚くハナ。思わず自分の手を見る苺。目が泳ぐ。女性二人をすがるように見る雪男。
ハナ「その女性は掛け軸を?」驚くハナ
そこに被さる岩造の映像「俺、ハナと結婚して本当よかった」←秀逸編集
そこに被さる岩造の映像「俺、ハナと結婚して本当よかった」←秀逸編集
苺「付言?…感謝?…」 画面の左、画面で半分切られたハナさんの驚く表情。
付言には「自分にもう一つの家庭があったこと、本当に申し訳なく、どれほど驚かせ悲しませているかと思います。心から謝ると同時に、どうかみんな手を携えて仲良く暮らしてくれる事を願っています。…自分は許されない事をしました。しかしハナとの人生は嘘偽りなく楽しく幸せなものでした」
裁判所の廊下でハナさん「うそつきめ~!」
すごいな~。すごい話ですよこれ。こんな話普通はないと思う。しかしずいぶんドラマチックな…。優しい夫にもう成人した子供がいた。びっくりびっくりびっくりですよ~。それなのに、演出が…台詞が…コミカルなのがいい。もうしっかり心つかまれた。
最初のハナさんの寂しさがリアル。ロクちゃんの優しさもいい。家族がいて…これ家族の話なんですよね。個展のアイデアでハナさんの気持ちが上がる。そして森薫…遺言書…と気持ちが休まらないですね。