能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2017年5月11日木曜日

T-Square - Bad Moon (1994)



超人・本田雅人



T-Square - Bad Moon (1994)

 VISUAL ANTHOLOGY VOL.III [DVD]
販売元: ヴィレッジ・レコード
発売日 2005/12/21
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Album:  夏の惑星
Released:  April 21 1994
レーベル:  ソニーレコード
 

T-Squareは流行ったんですよ…バブルの頃に。F1のテーマソングでおそらく国民の誰もがSQUAREの曲は聴いていた。ところが私はこの頃は洋楽のロックしか聴かなかったのでSQUAREは「Truth」ぐらいしか知らなかった。本田さんのことも2005年くらいまで知らなかったのかも(よく覚えていない)。

40歳を過ぎてハマったJ-フュージョンは面白かった。40歳になるまでこんな素晴らしい物が日本にあったことを知らなかったとは…。

ところで日本人のフュージョンには独特のノリがあるんじゃないかと思っている。海外に出てから何度か「日本人は完璧主義=perfectionist」と聞こえてきた事があった。英国では友人に直接言われた事もある。どうやら何事も細部にこだわる日本人の細やかさが、海外の人々にそういう印象を与えるらしい。

そんな日本人が音楽をやれば、日本人らしいグルーブが出るのも自然なことなのだろう。神経が細部まで行き届いてカチッとしているのがその魅力なんじゃないのか。全体はカチッとしているけれど、個人個人でグルーブが違うからライブバンドになると化学反応が起こって面白い音が鳴る。

たぶんカラダをぐねぐね揺らして踊るための音楽ではない。特にちょっと前の世代のバンドは硬い音の曲が多いような気もする。しかしそれはそれでまた気持ちいい。

本田さんの作る音楽なんて、ノリやグルーブだけで演奏できるものではないのかもしれないとも思う。決められた範囲内に高速で音を刻み込む…正確さがまず第一。皆上手い方々なのでその正確さの上に独特のグルーブが生まれる。則竹さんのドラムなんて、アメリカのどっしりしたお父さん型のドラマーとは全く違いますよね。でもまたそれがいい。

そんなことを日本のフュージョンを聴くと考えてしまう。日本のトップの方々は決して海外の大物にに劣っているわけではないと思います。正確さとスピード感と…特に本田雅人さんに関しては彼の規格外の才能があまりにも特殊なので他と比べられない。唯一無二です。

ほんとにこういう方々はもっと海外で知られてもいいと思うんですよね。
せめてiTunes…

このライブは映像作品『Farewell and Welcome Concert 1998』。本田さんがT-SQUAREを脱退した時に新旧のメンバーが揃った「引継ぎライブ」の模様だそうです。本田雅人さん35歳。214からのソロ、それから647の高速ソロがとにかくすごい。これでもかこれでもかと延々と高速ソロを演奏し続ける。超人ですね。


Farewell and Welcome Concert 1998
安藤正容 (G.)

則竹裕之(Ds)
須藤満(B)
難波正司(Key)
宮崎隆睦(Sax)

和泉宏隆(Key)
本田雅人(Sax)


T-Square/Masato Honda – Megalith (1991)
T-Square - Bad Moon (1994)
Masato Honda/本田雅人 – Blue Black (1999)
Masato Honda/本田雅人 with Voice of Elements – 4P Layers (2006)






Masato Honda/本田雅人 – Blue Black (1999)



ギター・梶原順!

 
Masato Honda/本田雅人 – Blue Black (2000)

WHAT IS FUSION [DVD]
販売元: ビクターエンタテインメント
発売日 2001/05/23
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Album:  Carry Out
Released:  July 23 1999
レーベル: ビクターエンタテインメント



昨日から本田さんの動画をいろいろと見ていたら変拍子話なんてどうでもよくなったっす。やっぱ素直にノレるやつがいい。跳ねるやつ、踊れるやつがいい。

この曲…このビデオは以前からとり上げようとり上げようと思っていた。このライブ映像の目玉は、本田さんももちろんいいけれど、梶原順さんのギターソロ。絶品。超かっこいい。

梶原さんのソロが200あたりから始まる。もぉーかっこいい。217232のギターから…踊るわ。くわーかっこいいな。座ってなんかいられない。踊らずにはいられない。232306までのなめらかなソロもいい。んわーかっこいい…好き好き好き。

バンド全体がカチッとしたリズムでノリが前のめりなのも独特です。元気がいい。十分踊れるリズムだけれどファンキーなわけじゃない。それもまた魅力。全体がカチッとしていてもドライブ感があるのは青木さんのベースかな。則竹さんのドラムはカチッとしてる。松本さんのキーボードは軽快。本田さんの超絶技巧。正確。400から最後までのサックスのソロもすごいです。このバンド…すごいですよ。ほんとに。

こういう方々が世界にほぼ知られていないのが本当にもったいない。本当にすごいのに。

スタジオVer.よりもライブがいい。数段いい。フュージョンやジャズの上手いバンドというのは、ライブがあまりにも素晴らしいので、スタジオ音源はあくまでも予習用とかバックアップに聴こえてしまう。ジャズもフュージョンも肝心なのは生のライブ。

Blue Black12007年年末(だったと思う)のカウントダウンライブでアコースティックVer.を見た。STB139スイートベイジル。ギターはもちろん梶原さん。アンプラグドでもやっぱりかっこよかったです。しかしこの曲は電気の通ったアレンジも1度見てみたかった。

10年前頃に何度も通った本田さんのライブで、旦那Aはすっかり梶原順さんのファンになってました。この映像の彼のソロは本当にいい。


Real-Fusion Tour 2000
本田雅人(Sax)、
梶原順(G)、
松本圭司(Key)、
青木智仁(B)、
則竹裕之(Ds)


T-Square/Masato Honda – Megalith (1991)
T-Square - Bad Moon (1994)
Masato Honda/本田雅人 – Blue Black (1999)
Masato Honda/本田雅人 with Voice of Elements – 4P Layers (2006)


2017年5月10日水曜日

Masato Honda/本田雅人 with Voice of Elements – 4P Layers (2006)



天才・本田雅人




Masato Honda with Voice of Elements – 4P Layers (2006)

MASATO HONDA with Voice Of Elements LIVE 2006 at Shibuya-AX [DVD]
販売元: BSフジ
発売日 2007/03/28
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Album:  本田雅人 with VOICE OF ELEMENTS
Released:  July 26. 2006
レーベル: ビクターエンタテインメント



前回は変拍子と言いながら変拍子ではない曲を選んでしまった。というわけで変拍子(だと思う)の曲。J-フュージョン。いやこれは変拍子ではないのかも…わからない。

30代の半ば(2000年頃)にロンドンでスムース・ジャズ、アシッド・ジャズ辺りのライブに行って、西洋の有名どころのフュージョンのアルバムなんかも薄―く聴いたりし始めたんだけれど、5年後に突然日本に帰ってくることになって「さてどうするよ」と思いついたのが、

J-フュージョン

インストのバンドっていうのはCDを聴くよりもライブのほうが全然面白いので、ロンドンでせっかく面白くなり始めたジャズクラブ通いの熱を冷ましたくなかった。そうだ日本にもいいミュージシャンがいるじゃないか…。
 
まず最初は有名どころのCasiopeaSquareあたりのアルバムから探り始めたところ、T-SQUAREの本田雅人さんという方を知る。本田さん繋がりで須藤満さんに則竹裕之さん…この3人の元T-SQUAREのメンバーが、東京でよくライブをなさっている事を知る。そこからまた東京でのジャズクラブ通いが始まった。
 
動画サイトで下調べをして良さそうだったら過去のアルバムを買う。ライブの映像がかっこよかったらDVDも買う…。そんな風に本田さん関連のCDDVDどんどん増えていった。
 
本田さんは色んなプロジェクトを様々なミュージシャンとの組み合わせでなさっていて、その一つが本田雅人・須藤満・則竹裕之・松本圭司…のVoice of Elements
 
この組み合わせでは1度だけライブを見た。2007年ぐらいかな。場所は目黒のブルースアレイ。
 
よかったですよ~。このバンドは本当にいい。無茶苦茶かっこよかったです。
 
当時はかなり本田さん界隈の方々にハマっていて、追っかけまがいにライブをよく見に行った。STB139スイートベイジルとかジロキチとかいろいろ見た…とは言っても1年ぐらいの間だったかな。
 
彼等はほぼ同世代なんだけど「久しぶりに外国から帰ってきたら20代に幼かった同級生がやたらかっこいい大人になっていた」みたいな感じがした。40代前半の彼等はドキドキするぐらい素敵でした。目黒のブルースアレイでは須藤さんが目の前を通ったり、開演前に後ろのトイレに行ったら本田さんが目の前にいたり、ジロキチでは則竹さんが休憩時間に客席に出てきてすぐ目の前を歩いていたり😝、松本さんが直ぐ隣で誰かと話していたり…箱が小さいので、彼らとの距離が近くてドキドキした。大スターなのに…😍 ああいうのちょっとうれしいよね。
 
さてこの変拍子曲4P Layersはまずアルバムで聴いて「?」。ライブの映像で見て「?」。それからライブで見てもやっぱりリズムが取れなかった。その目黒でのライブでは立っていたので体を揺らしていたんだけれど、やっぱり冒頭でつまづく。どうも拍子が取れない。今でもどうやってカウントしていいのかわからないです。
 
それなのにキャッチー。冒頭以外はちゃんとノれる。たぶんとても難しい事をやっているのにキャッチーで聴き易い…というのは本田さんの力。彼は技術がすごいだけじゃなくてまず曲がすばらしい…本田さんは天才だと思います。ほんと。海外に出なかったのは時代がそういうものだったというだけ。腕と才能は海外でも十分戦えるレベルだと思う。いや才能は日本とか海外とかいうレベルを超えてると思う。天才よ。iTuneで海外に作品を出せばいいのにと思う。
 
日本のフュージョンはノリが固いように感じるんですよ。技巧が超絶で正確でもノリが固い感じが多い。カチッとしてる。実はあまり踊れない。それでも超絶技巧の上に時々とても情緒的なメロディーが出てきたりする。テクがバリバリなのにメロディが歌謡曲(Casiopeaなんて特にそう)…それが独特で、もしかたらそれが日本のフュージョンの魅力なんじゃないかなとも思ったりもした。
 
本田さんはもう少しドライな感じ。ベタなメロディはあまりない。巷ではハイパー・フュージョンとよばれていたらしい。とにかくカチッと超絶技巧をやりながらかっこいい曲をお書きになる。実は速くてかっこいいだけじゃなくてバラードも最高。実はバラードが一番上手いんじゃないかとも思う。とにかく凄い方です。ライブを見ていたあの頃からもう10年も経ってしまったなんて嘘みたい。また見たい。
 
東京を離れてJ-フュージョンのライブに行けなくなってから、作品からも遠ざかっていたんだけれど、今回仮バンドのアルバムを聴いてからまたフュージョン関連に興味が湧いてきたかも。ちょっと本田さんとか過去のCasiopeaとか聴きなおしてみようかな。


Voice Of Elements Tour 2006
本田雅人(Sax)
松本圭司(Key)
須藤満(B)
則竹裕之(Ds)



T-Square/Masato Honda – Megalith (1991)
T-Square - Bad Moon (1994)
Masato Honda/本田雅人 – Blue Black (1999)
Masato Honda/本田雅人 with Voice of Elements – 4P Layers (2006)




2017年5月8日月曜日

The Dave Brubeck Quartet - Kathy's Waltz (1959)



可愛い…3拍子のリズムにのる4拍子のメロディ?



The Dave Brubeck Quartet - Kathy's Waltz (1959)

Album:  Time Out
The Dave Brubeck Quartet
Released: Dec 14, 1959
℗ Originally released 1959. All rights reserved by
SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT



仮バンドのアルバムがいい。いろいろとネット上の情報も読んでみた。なんとアルバム2番目の「Chuku」は13拍子なんだそうだ!ほーっそれはわかるわけが無い。面白いねぇ。すごいなぁ。

というわけでちょっと変拍子が気になり始めた。旦那Aにも仮バンドのことを話してみた。1曲目の「Common Times Logic」を聞かせたらとても気に入ったらしい。奴は今時間が取れなくてまだアルバム全部を聴いていないんだけれど、今度座ってじっくり聴きたいと言っている。

変拍子のことを話したら…「Dave Brubeckは変拍子が多いよ。聴いてみたら?」あの「Take Five」の?「 うんBlue Rondo à la Turkなんて面白いよ」…ここのところ旦那ADave BrubeckTime OutiTunesで購入してよく聴いていたらしい。

…で聴いてみた。あ…気持ちいいな。まったりしていい。アルバムは1959年リリース。海亀も生まれる前の大昔。なんだかとても可愛い曲が多い。陽気でのん気。のんびりふわふわ踊る。ピアノが気持ちいい。時々ショパンとかあの辺りの音もするぞ。


この『Time Out』は全ていい曲なんだけど、特にこの「Kathy’s Waltz」が特に気に入った。娘さんに捧げた曲だそうです。可愛い曲。でもこの曲はリズムが面白いんですよ。
●最初はまったり4/4拍子で始まる。可愛い。
106に速いワルツに変わる。
●それから301頃、ベースとドラムは同じワルツを続けているのにピアノだけ4/4拍子を奏で始める。その4/4拍子のメロディが1分間続き、
400にまた何事も無かったように😊ワルツに戻る。
●最後はゴージャスなエンディング。ベースとドラムはワルツを奏で続ける。

最初は耳と頭が混乱する。気になったのでYoutubeのコメントやネット上をうろうろしたら、それらしい説明が出てきた。もしかしたらもっとベースやドラムもいろいろやってるのかも。

この曲がなによりもすごいのは、ワルツに4/4拍子と曲中でリズムが変わっているのに、その継ぎ目が滑らかでグルーブが全く失われていないこと。リズムが立ち止まることなくまったりと継続して踊れる。この3分から4分にかけてはどっちのリズムで踊ろうかな…と迷う😊。ベースを聞けばずーっとワルツでもいけるし、ピアノを聴けば4拍子の曲。面白い面白い。

この曲は大発見。このアルバムも全体がとても気持ちいい。たまにはジャズもいい。エレガント。お洒落。他のアルバムも聴いてみようか。