能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2024年7月1日月曜日

Aluna & Paul Woolford – Heatstroke (2024)





Aluna & Paul Woolford – Heatstroke (2024)
Heatstroke - Single
Aluna, Paul Woolford
Released: 14 June, 2024
℗ 2024 Mad Decent


少し前にUK upfront club chart, commercial pop club chartに入っていた。メモします。このシンガーのAlunaさんは声に特徴がありますね。


★Paul Woolford
英国リーズ出身の音楽プロデューサー、DJ。1976年生まれ。2002年に活動開始。地元リーズのクラブBack to Basicsでレジデント務め、2008年にはイビザでレジデントを務めるようになる。各地でコンスタントにツアーを継続。またレーベルIntimacyを運営。

★Aluna
Aluna Francisさん。英国のシンガー・ソングライター。1988年ウェールズ生まれ。両親はジャマイカ系とインド系で、両親の離婚の後は米国ニュージャージーと英国ロンドンで育つ。彼女は2012年に英国のelectronic music duo「AlunaGeorge」のメンバーとしてデビュー。ジャンルはElectropop、synth-pop、alternative R&B、R&B、UK garage等々様々。デュオは2013年にアルバム「Body Music」をリリースし、同アルバムは2013 BRIT AwardやSound of 2013のリストにあがった。同年Disclosureとのコラボ曲「White Noise」で英国シングルチャート2位に。その後AlunaさんはAlunaGeorgeを続けながら、 2020年にソロに転向。2020年にソロアルバム『Renaissance』、今年2023年7月にセカンドアルバム『MYCELiUM』をリリース。この曲では高音のボーカル。


Heatstroke
Aluna & Paul Woolford
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[Intro]
Move your body
身体を動かして
Move your, move your body


[Verse]
人々は言う 私は禍だって
でも私はあなたに必要な女よ
私の狂った視線の先に中毒になって
あなたは私を通して物を見てる

私が銃弾を受けるわ, babe
あなたは私の無謀な逃げ場
あなたの波に合わせて
あなたがいつも私を無謀にさせる


[Chorus]
さあ乗って 身体を動かして
あなたのソウルが必要なの このパーティを続けるために
Let's go, 熱くしましょう
熱射病に
Heatstrokeになろう

[Post-Chorus]
Heatstroke
熱射病

[Refrain]
Move your body
身体を動かして
Move your, move your body


[Chorus]
さあ乗って 身体を動かして
あなたのソウルが必要なの このパーティを続けるために
Let's go, 熱くしましょう
熱射病になるほど
Heatstrokeになろう (Heatstroke)

さあ乗って 身体を動かして (Yeah)
あなたのソウルが必要なの このパーティを続けるために
(Need your soul, yeah)
Let's go, 熱くしましょう (Let's go)
熱射病になるまで
Heatstrokeになろう
(Let's get, let's get, let's get it hot in here)


[Bridge]
Come move your body
身体を動かして
Yeah, heatstroke, let's get heatstroke

[Refrain]
Move your body
身体を動かして
Move your, move your body


[Chorus]
さあ乗って 身体を動かして (Move your body)
あなたのソウルが必要なの このパーティを続けるために
Let's go, 熱くしましょう
熱射病に (Heatstroke)
Heatstrokeになろう

さあ乗って 身体を動かして
あなたのソウルが必要なの このパーティを続けるために
Let's go, 熱くしましょう
熱射病に
Heatstrokeになろう

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Writers:  Aluna, Lauren Faith & Paul Woolford





2024年6月30日日曜日

ハワイのフルーツLongan/龍眼/ロンガン/リュウガン・そしてフルーツを考える



昨日スーパーに行ったらローカルのフルーツのコーナーにこれがあった。Longanだそうだ。龍の目と書く。これ、以前ネットで見たかも。ハワイのローカルな果物だそうだ。買ってみようか。どうかな~…これたぶんライチの親戚ですね。私は昔ライチの生を食べた時にあまり好きではなかった。このバッグは大きい。もし嫌いだったらどうしよう。ちょっと迷ったけれど…しかし今回は好奇心の方が勝った。

買ってきました。
このバッグはほぼ1kg。大きいですね。
中を出してみるとこういう大きさ。クルミより少し小さいくらい。
皮がゴワゴワして硬いのでナイフを使った。
一旦皮に傷を入れたらあとは手で剥ける。
なんかグミみたいな半透明のものが出てきました。
半透明。
果肉をナイフで半分に切ったら真ん中にピカピカの黒いタネ。綺麗。…これが回りの白と共に龍の目に見える意味だそうです。
つやつやピカピカのタネ。

味は…

一瞬「やっぱこれ嫌いかな…と思った笑。ライチと同じ種類ですね。ライチより少し弾力があるかな。味は甘い。薄い甘さ。少し酸味。ちょっと妙な癖がある。なんだか生臭いかも。味は悪くないけど。これが初めて食べるロンガンの正直な第一印象。


…南国に住んで思ったことがある。トロピカルフルーツってちょっと癖がありますよね。どのフルーツもそう。温帯の日本で桃や梨やリンゴを食べて育った者には、どのトロピカルフルーツもほんの少し「ん?」と思う印象がある。

たとえばパパイヤ。熟さない青いものは野菜としてさっぱりと美味しいけれど、オレンジ色に熟して甘いパパイヤはほんの少しぷんと臭い。マンゴーもほんの少しぷんとする。パイナップルはジュースの刺激が強くて口の中がひりひりする。パッションフルーツ/リリコイは超酸っぱくて青臭い。ドラゴンフルーツは味が薄い?(暫く食べていないな) 旦那Aが大好きなアップルバナナはバナナにしては酸っぱい。アボカドも濃厚。もちろん全部それなりにおいしい…のだけれど、ちょっとだけ「ん?」って思う瞬間がありません?南国のフルーツ。

南国の元気なエネルギーとか台地のエネルギーを沢山吸い取って実るトロピカル・フルーツは、温帯に育った者には少し刺激が強いのではないかと思った。


このロンガンもそんな感じよ。ちょっと妙な味。ライチに似ている。私が最初にライチを食べたときは期待し過ぎだったと思う。…「楊貴妃が好んだライチ」と聞けば「それはとても美味しいのだろう」と期待しすぎた。そしたら甘くもなく酸味も薄く…なんか味が薄い?ちょっと生臭い?そのような印象だったと思う。まぁライチが目の前にあっても手を出さないかなと思った。ロンガンも似てますね。ちょっと臭い。でも…もしかしたらライチよりおいしいかも。


庭仕事から帰ってきた旦那Aにも食べさせてみた。「どお?」「うん…おいしいよ、おいしい、おいしー」と2、3個続けて食べた。「あ、それならさぁ、これどんどん食べてよ、私こんなに沢山(1kg)食べられないと思う。デザートみたいに食後まで待ってるんじゃなくて間食としてスナックみたいにどんどん食べてよ。身体にもいいらしいよ」「うんいいよ、おいしいよこれ」…へ~旦那Aは美味しいらしい。よかったよかった。


それじゃあ私の好きなフルーツとは?…私このブログで以前にも(そもそも)フルーツがあまり好きではないと書いたような気がする。しかし何の違和感もなく美味しいと思うのは「桃」です。日本の夏の白桃です。あれは世界最高に美味しい。掌を満たす程の大きさの大きな白桃。いい香り。素敵な触り心地。熟していて薄皮を手でつまんで上から下につるーんと剥ける白桃。そしてその美しい桃にガブリと齧りつく。歯を立てればジュースがじわじわと溢れる。果肉に歯を沈みこませると上品な香りと甘さが口に広がる。ああ…白桃。あれがね…ハワイにいると食べられない。

それからラズベリーはかなり好き。洋ナシもスキ。…他はリンゴもオレンジも普通に好きだけれど。あ、今フルーツにわくわくしない理由のひとつは昔の日本のフルーツが美味し過ぎたというのがあると思う。そうだ、日本の巨峰は感動するほどおいしい。あれもつるんと皮を剥いてぷるんと食べたい。あれほど美味しいブドウはアメリカにはないです。日本だけ。日本のイチゴも世界最高。生で食べるフルーツは日本がいい。世界一おいしい。

日本のフルーツが美味しすぎるのだわ。そうだわ。そしてハワイは…トロピカル・フルーツの生な荒々しさ…南国のフルーツのエネルギーが濃厚すぎて「飽きる」というのもあるかも。パイナップルなんて安く食べられるのに飽きてしまいました。

トロピカルフルーツはエネルギーが大きいので、食べる人間もしっかりと対峙しなければならないような感じがある。パイナップルは大きな包丁を出してきて「やっつける」という感じ。周り中ジュースだらけにしながらパイナップルをやっつけて「どうだ、まいったか」と言う。マンゴーも香りの強い甘いジュースで手がベタベタになるのを我慢してカットする。パパイアはあの真ん中のキャビアを掻き出すめんどくさい作業がある。そう、トロピカルフルーツは真剣に対峙しなければならぬ。温帯地域で育った人間には、トロピカルフルーツと向き合うのは戦いのようだ。気合を入れて向き合わなければならない。だからちょっとめんどくさいなと思う。


それを思えば…このロンガンは比較的食べやすい。これ、バッグに入れたままにせずに、あらかじめ洗ってテーブルに出せる器に入れて、いつでも食べたいときに器ごと冷蔵庫から出してちょっとひとつ、ちょっとふたつ…と食べれば、気楽に食べられるお手軽フルーツになるかも。


ロンガンは…珍しいフルーツだと勢い込んで真剣に対峙するとちょっとがっかりする地味な味かもしれない。しかし例えば会話の友…みたいな感じで気負わずに誰かと雑談をしながらカジュアルに口に入れるフルーツとしては結構便利なフルーツかも。美味しいかどうかは真面目に考えない方がいい。あまり気負わずに食べたほうが美味しく感じるかも。

そんなわけで、今ロンガンはシーズンだそうで。とりあえずうちは1kgのロンガンを食べてみようと思います。多すぎたらそのまま冷凍してもいいらしい。

これ食べ方のコツをつかめば、毎年シーズン中に1度は食べるフルーツとして生活に馴染むかもしれません。もう少し食べてみます。


え…今調べたら結構高かった。ぇええええええええびっくり。安いと思ってた。お店のラベルに出ていた値段は1ポンド(453 g)の値段で、私はそれを全部の値段だと思ったらしい。ひゃ~これ2ポンドの袋なので倍の値段だった。うわ~そんな値段なら買わない…なんだなんだなんだなんだ…。半分の量で売って欲しい。



2024年6月27日木曜日

アメリカ大統領選挙:初の公開討論会・バイデン氏vsトランプ氏・老害二人



今年は大統領選の年ですが、私は今年はあまり真剣になるのをやめようと思っている。選挙を争う候補のお二人があまりにも高齢過ぎる。今のところトランプ氏が有利…なのかな?無理もないですね。バイデン氏はあまりにも高齢…。

まぁそんなわけで今日の公開討論会もさらっと見るつもりでいた。

そして…やっぱりそうでしたね。バイデン氏にはほぼチャンスがない。残念ですが彼の今の状態で「彼にこの国の未来を任せよう」と思う人は少ないと思う。今日の討論会のバイデン氏は完敗でしょう。困ったことになった。


私はそもそも外国人で米国での選挙権がないので、大統領選も観察者として外から眺めるしかないのだけれど、いずれ市民権を取る時に(将来取るかもしれない)正しい選択ができるよう政治家の発言や国の状況は今もできるだけ理解しようとしている(怠け者なのであまり詳しいとは言えない)。

今のところ私は観察者であるから、民主党であれ共和党であれ「絶対的にどちらがよい」という強い意志があるわけではない。しかし私自身がアジア人でマイノリティで女で、環境問題や医療、銃規制や子供の教育…等の「国の理想と未来」を考えれば、今はどちらかといえば民主党であろう…というのがアメリカに来て今まで16年ほどの米国の政治の印象。共和党がいい政治をするのであればそれでもかまわないが、今は民主党のほうがいい政治をやっていると思う。今住んでいるハワイも全米一番のブルー州/民主党の州なので居心地がいい。


そのような考えで毎回大統領選を見ているのだけれど、今回のバイデン氏はいかんでしょうね。チャンスはないだろう。彼御本人が悪いのではない。彼が率いる政府とそのおおまかな方向性は今でも信じられる。しかし大統領が齢81歳は高齢過ぎる。彼が81歳でこれから4年間大統領を務めるのは無理。どう考えても無理。
 

それなら今日の討論会でのトランプ氏はどうだったのか?

私はね、呆れましたよ。彼は本当に大ぼら吹き。すごいぞ。彼が喋る言葉を聞きながら私はいちいち声を上げて嘆き悲しんだ…この男はどれだけ嘘を並べ続けるのだろうと。そして彼の言葉の全ては「何から何までバイデンが悪い、この男が悪い、バイデンのせいでこうなった、酷い、アメリカは今最低なんだ、この男はアメリカの歴史上最悪の大統領だ」と延々とバイデン氏を非難し続ける。

正直トランプ氏を次の大統領にと期待する人々の気が知れない。彼らはトランプ氏に何を見ているのだろう。

ドランプ氏の吐く数えきれないほどの嘘。そして自分に対しては「俺が全部やった、俺のおかげだ、俺の俺の俺の…」と何から何まで自分の手柄だとまた嘘を吐き続ける。この討論会は世界中の(おそらく)何百万人もの人々に見られているのに、平気な顔で嘘を吐き続ける次期大統領…。まさに世も末。本当に共和党のサポーターの方々は何ということをしてくれたのだろうと思う。もっとましな人はいなかったのか。


(まだ私はしっかりと見ていないが)米国のメディアに今回の討論会のFACT CHECKの記事が出ている。トランプ氏が言った言葉にどれだけの嘘があるのかが出ている(もちろんバイデン氏にも間違いはあるけれどトランプ氏ほどではない)。政治にそれほど詳しくない私でさえ討論を見ていて呆れかえったぐらいだから、トランプ氏は相当な数のホラを吹いている。彼はどれだけ恥知らずな男なのだろう。

FACT CHECK 例えばこれ
● 2024 presidential debate fact-check: How accurate were Joe Biden, Donald Trump?
Fact checking the CNN presidential debate



それからもう一つ忘れてはいけない…バイデン氏のことを「歴代最低の大統領」だとこき下ろし続けるトランプ氏の人柄はどうだろう。次期大統領にもう少し思慮深さを求めることはできないのか。国を代表するリーダーにはもう少し品性とか知性、常識、思慮深さが必要なのではないか? この…相手に向かって吠えかかる闘犬のような男が、これから国内の各界の人々、そして世界各国の代表とどのような関係を築いていくのか…トランプ氏に投票する人々は、そういうことを心配はしないのだろうか。


何よりも一番の心配は、彼の在任中の4年間のホワイトハウスの中の状態。
…まず大統領はスーパーマンではない。スーパーマンである必要もない。しかし大統領としてもっと大切なのは優秀なチームが作れるかどうか。大統領は、国をどの方向に導きたいのかの意志の元、ホワイトハウスに優秀なメンバー(それぞれの分野の専門家達)を集め、彼らの意見/アドバイスを聞いて、その上で最良の決断をする。当然、大統領にはまずそれぞれの専門家の話す内容を理解する頭脳と知識は最低限必要。

トランプ氏が前回大統領になった時、最初はホワイトハウスに優秀な人々が集まったと聞いている。ところがトランプ氏が大統領の間、そのメンバーがことごとく辞めていったのは有名な話。トランプ氏の無知と癇癪が問題だったらしい。結局、それまで政治の経験がなかったトランプ氏は、ホワイトハウスに入ってきたはいいが、優秀なメンバーに囲まれて無知を晒し彼らとの関係がうまく作れなかった。そしてその後、彼の元を去った人々が暴露本を書いた。それらの本を読むまでもなく、大統領としてのトランプ氏は人との関係を上手く築けないのではないかと心配になってくる。

優秀な人々がトランプ氏の元を去っていく…そしてホワイトハウスの力が弱まる。そうなった場合、米国が敵国からの攻撃を受けやすくなるのは予想できること。国が危険な状態になる可能性もあるだろう。
  

トランプ氏とは、ホワイトハウスにやってきて、自分に胡麻をする企業やグループを贔屓し、自分に逆らう存在を徹底的に排除する。そして自分の周りを太鼓持ちの企業や個人ばかりで固め彼らを優遇し、結果的に国内の経済、環境問題や他国との関係に大きなダメージを与える男。そして彼の次に選ばれる大統領と政府は、長い時間をかけて彼の間違いの後始末、ダメージの修復作業をすることになる。大きな無駄である。

星条旗の旗を振り「Make America Great Again」のスローガンと共に、そのような問題の多い人物を大統領の椅子に据える愚かな米国の国民。

これから地球がどうなっていくのか…ただ見守るしかない。


さて民主党に希望はあるのか?全くないわけではない。バイデン氏が自ら名誉の引退を宣言し、民主党が他の候補者を立てる…例えばカリフォルニアの知事 Gavin Newsom(56歳)を候補者として連れてきたら勝てるかもしれない。どうなりますかね。


2024年6月25日火曜日

最近購入した本:『三体』他の本



ここ数年お恥ずかしながら本を読んでいないので、久しぶりに本を購入してちょっと嬉しくなっている。というわけで最近購入した本自慢をする。

アマゾンUSとJPで注文していた本がうちにやってきた。


まず旦那Aが読みたいと言うので

『The Three-Body Problem』
 by Liu Cixin
 Translator:Ken Liu


旦那Aは早速読み始めて面白いと言っている。先日Netflixのドラマを見たので「読みたいね」と購入


そしてワタクシ用の

『三体』
 by 劉慈欣
 翻訳:大森望, 光吉さくら, ワン チャイ, 立原 透耶 (監修)


大人買い。これから私も『三体』読書マラソンに参加。久しぶりのSFなので嬉しい。漢字で人の名前を見たほうが私にはわかりやすい(名前のアルファべット表記は混乱する)ので日本語版で読みたかった。先ほどパラパラと見たら、この日本語版も英語版と同じで文化大革命から始まるようだ。よかった。


そして『三体』英語版と共に注文した

『The Paper Menagerie』
 by Ken Liu


これは日本語版の『三体』の感想を探していて見つけた情報。とあるブログの日本のSFファンの方がこの『The Paper Menagerie/紙の動物園』がいいと仰っていたのでこれも注文することにした。この本は中国系アメリカ人のKen Liu氏のSFの短編小説。そしてこのKen Liu氏は英語版の『三体』の翻訳者でもある。この本『紙の動物園』は、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞(英語版)の3賞全てを受賞したそう。とりあえず英語版で読んでみる。


そしてアート・ヒストリー

『The Story of Art Paperback (1995)』
 by E.H. Gombrich


これは西洋美術史の名著です。英国にいたときから買おうと思っていた。リファレンス用としていい資料。


そして趣味

『Essential Finger Exercises: Piano Paperback』
 by Ernst von Dohnanyi (Composer)


これはピアノの指の練習用の本。中指と薬指と小指を鍛えるための楽譜だそう。海亀は子供の頃にピアノをやっていたのだけれど中学でやめてしまった。その後ずーっと心残りで、ハワイに落ち着くことになってやっと電子ピアノを購入。楽譜は子供の頃使っていたものや新しく購入したもので練習した(ハノンもやった)。才能がなくて下手なのだけれど、5年ほど練習してとりあえずソナチネ1ほぼ全曲まで復活(前もそれくらい)。モーツァルトやベートーベンやバッハもちょこっと弾けるようになったのだけれど、昔持っていた楽譜:Émile Waldteufelの「Les Patineurs(スケーターズ・ワルツ)」を弾こうとして躓いた。そもそも私はダンスミュージックが好きでワルツもノリノリで弾きたいのに、ダンスミュージックならではのフレーズのリピートで挫折した。そして黒鍵の多い転調がうまく出来ない(黒鍵が多すぎ)。

48年前の全音ピアノピース ボロボロだ 
上はネットでプリントした楽譜

いやそれ以前にモーツァルトやベートーベンも指がダメで綺麗に弾けなかった。「Les Patineurs(スケーターズ・ワルツ)」で大きく挫折して弾かなくなって5年ほど。しかし心残りだった。それでもう1回挑戦しようとこの練習本を購入。

それにしても楽器は才能が大きいと思う。私は本当に楽器の才能がない。よく踊るのでリズム感は悪くないと思う(運動神経も昔は悪くなかったと思う)が、どうしようもなく楽器が下手…脳と指先の動きの伝達に何か不具合があるのじゃないかと思うほど下手(絵は描けるぞ)。そして数字も苦手(楽譜が難しい)。上手い人がどんな曲を聴いてもすぐに耳コピでカバーが出来るのが本当に羨ましい。とりあえずコツコツとまた指の練習から始めたい。


Manu Dibango - Soul Makossa (1972)



ディスコのゴッドファーザー



Manu Dibango - Soul Makossa (1972)
Album: Best Of Manu Dibango
Released: April 3, 2020
℗ 2020 Mercury Music Group
▼これはたぶん公式ではないと思うので消えるかも
でもダンスが和む みんな上手ね



米国の非営利・公共放送ネットワークPBS (Public Broadcasting Service) Hawaiiのチャンネルにて現在ディスコのドキュメンタリー番組を放送している。シリーズは全3話。先日第1話から録画して見ている。

元々はBBCが英国で去年の12月に放送したプログラムらしい。BBCがディスコのドキュメンタリーを作るとは…さすがダンスミュージック好きの英国らしい。

番組の名前は『Disco: Soundtrack of a Revolution(ディスコ:革命のサウンドトラック)全3話』。内容は1970年代初期に出現したディスコは元々は地下のゲイクラブで発達したもので…そしてまた1970年初期の時代はゲイ・ライツ・ムーブメント(男性同性愛者の人権運動)や女性解放運動が盛んな頃で、ディスコは新しい時代の幕開けのBGMであった…という話。

それで出てきたこの曲「Soul Makossa」1972年にアフリカのカメルーンでリリースされたこの曲の輸入盤が米国ニューヨーク・ブルックリンのクラブのDJの目にとまりクラブで流れるようになってその界隈で大ヒット。私は初めて聴いたのだけれどビートが気持ちいいのでメモしておこう。1972年なんてそんな昔になんとかっこいい音。サックスが素晴らしい。延々と踊れる。

それにしてもこの歌詞「ママクーママサーマクマクサー」はマイケル・ジャクソンの「Wanna Be Startin' Somethin」の「ママセーママサーママクサー」の元ですね。その後リアーナも使っていた。

★Manu Dibango
Emmanuel N'Djoké "Manu" Dibangoさん(1933 – 2020)。カメルーンのmusician、songwriter。 サックスとヴィブラフォンを演奏する。 jazz, funkに伝統的カメルーンの音楽を合わせるスタイルを確立。「 Soul Makossa」はアフリカでリリースされた曲の中で世界中で一番サンプルされた曲で、1972年に米国で輸入盤が売れた後、米国で公式にリリースされてUS Billboard Hot 100 chartの35位を記録。


2024年6月24日月曜日

新しい学校のリーダーズ:2024年6月13日付 英国『NME』誌の記事 ロンドン公演ライブ・レビュー



ここのところ新しい学校のリーダーズのライブのファンカムを見ている。彼女達のライブは面白くてやめられなくなる。ノリのいい踊れる曲の数々。全員ソロが歌えて上手い。才能に溢れるすごいグループだと思う。彼女達は曲の振り付けを全て自分達で考えているのだそうだ。どの曲のダンスもリズムのとり方がかっこいい。次世代のリズム感。彼女達は毎回本当にいいライブをやっている。


このブログは13年前に「Perfumeを海外へ」というお題で始めた。「もし日本のアーティストが海外に進出するならどうするか」のテーマでここに文を書いたのだが、当時2011年頃の様子に比べて、今の日本のアーティスト達の海外への売り方は本当に変わったのだと日々実感している。

13年前は、日本の文化は(特に西洋では)あまり知られておらず、単にアジア人というだけでそっぽを向く西洋人も多いから難しい…だからアイドル的なキャラ売りをするのではなく、(海外仕様にして)MCも少な目に音楽とダンスなどの技術で客を圧倒するようなライブをやればなんとかなるかも…などと私はここに書いていた。MCはやらなくてもいいなどとも書いた。

実際には、その後Perfumeは彼女達らしく和気あいあいと海外のファンとMCでコミュニケーションしてライブを成功させ(あ~ちゃんの度胸)、またBABYMETALは反対にMCや本人のアイドル的キャラ売りを封印、プロとして歌とダンスと演奏で圧倒するようなライブで海外で大成功した。両方のグループがそれぞれ手探りをしながら世界に挑戦し成功した。

私が13年前に思っていたこと…
「日本のアーティストの本人アイドル売りやMCは海外には(特に西洋には)通じないのではないか」。


ところが今は違うのですね。特に今の新しい学校のリーダーズのライブの様子を見ていると本当に時代は変わったと思う。彼女達はどの国でライブをやっても、よく喋り、よく観客と目を合わせ、煽り、個々のキャラ売りをし…彼女達はまさに国境や国籍を越えて海外のファンと気負いも無く自然にやりとりをしている。世界中のどこでライブをしてもまるで日本でのライブのよう。本当に信じられない程のステージ度胸と馬鹿力。SUZUKAさんのカリスマがものすごく、彼女のMCは毎回どの国でも爆発的にウケる。海外の観客を操り大笑いさせている。彼女が奇声をあげてのけぞり叫ぶたびに会場が笑い、ファンカムを見る私もニヤニヤが止まらなくなる。

これが今の日本のアーティストの世界への売り方なのだろう。昔とは違う。今の世界中の音楽ファンは向こうからやってきてくれる。彼らは新しいものを求めている。日本には面白いグループやアーティストがいる。世界の音楽ファンは日本の面白いアーティストの歌をYouTubeで聴いて曲を知り、公式とファンカム両方の映像で彼らのライブの様子を見る。そして「私もこれが見たい」「この動画の本物を生で見たい」…観客はライブで何を見るのかをわかった上でチケットを購入する。そのような観客の集め方になっている。日本のアーティストはもう海外の観客の反応に合わせて、MCがあるとかないとかを迷う必要もなさそうだ。観客の方がアーティストのライブのスタイルを全てわかった上でやってきてくれる。

新しい学校のリーダーズも、先日ニューヨーク公演を成功させた藤井風さんも、今世界をツアー中のBABYMETALも、BAND-MAIDやAdoさん…等々、今は様々な日本のアーティストがそれぞれの方法で海外でのライブを成功させている。すごい時代になったものだと思う。


新しい学校のリーダーズの英国ロンドンのライブの後でNME(New Musical Express)誌のライブ・レビューが出ていた。最後の言葉「(AG!は)とてつもなくロックンロール!」そのとおり!彼女達はバリバリのロック野郎達だと私も思う。いつの間にかライブ映像を見ながら私も「We are marching!」と歌うようになった。そしてロンドンの最後で「London calling!…」とやり始めたときは思わず笑いながら拍手して共に叫んだ。うまい。彼女達は期待を裏切らない。かっこいいぞ。惚れたね。


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元記事はこちら
https://www.nme.com/reviews/live/atarashii-gakko-live-review-london-indigo-o2-setlist-3764777
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ATARASHII GAKKO! in London: 

an electric debut from Japan’s youth leaders
日本の若者のリーダーによる衝撃的なデビュー
June 10, Indigo at The O2:
Showcasing material from new album ‘AG! Calling’, the J-pop ambassadors bring sharp choreography, hip-hop swagger and punk spirit to their first London show
ニュー・アルバム『AG! Calling』からの新しい曲を披露しながら、J-popのアンバサダーは、シャープな振り付け、ヒップホップの威張りとパンクの精神をロンドンのショーで見せつけた

By JX Soo
13th June 2024

ATARASHII GAKKO! が彼女達の初の世界ツアーのヨーロッパ・ツアーを終了するまで残すところあと1公演になった。そしてO2 Indigoにはお祝いの空気が漂っている。2017年のデビュー以来、SUZUKA、KANON、RIN、MIZYUのカルテットは、日本からの最も魅力的な文化的輸出品の一つになった。学生服に身を包み(グループ名は「新しい学校のリーダーズ」の意味)、彼女達はJ-popではよく知られたアイドル文化に近いようだが、しかし彼女達の本格的で、表現豊かな才能と、爆発的で、度々攻撃的なパフォーマンスは、彼女達にオルタナティブで独創的なエッジを加えている。彼女達のエネルギーは日本のジャズ・パンクの伝説的存在 H ZETTRIO や、ビースティ・ボーイズの跳ね上がりに届くほどだ。アメリカのレーベル88risingと契約後、AG! の世界的な知名度は急上昇…彼女達はコーチェラからクロッケンフラップまで、世界中のフェスティバルのステージを支配してきた。

そのようなわけで彼女達がロンドンでの初のヘッドライン・ショー(6月10日)を、通過儀礼についての歌「Toryanse」でオープンしたのは相応しいと感じられる。彼女達は世界に挑む準備ができていると感じている。「AGにまかせて!」…彼女達の新しくリリースされたアルバム『AG! Calling』の良曲「Omakase」でSUZUKAは宣言し、状況はすぐに興奮状態になった。このスリリングな前半戦で、ATARASHII GAKKO! は息を呑むように様々なスタイルの領域を横断した…「Giri Giri」ではグルーヴィーなベースラインとトラップ・バウンスの間を飛び回り、またYohji Igarashiによる「Pineapple Kryptonite」のリミックスではハード-ノッキング・テクノに熱狂、そしてネット上のバイラル・ヒット「オトナブルー」ではセクシーな昭和レトロ・ポップに導いた。

彼女達の初期のジャズに影響を受けたレパートリーでは、SUZUKAのスモーキーなボーカルにスポットライトが当てられていたが、グループの新しいビート -ヘビーなサウンドではRINを中心に据え、矢継ぎ早に発射される声から鋭い鼻の唸りまで彼女の堂々とした歌を強調している。しかしAG!は何よりも強力なチームとして存在している。彼女達のびっくりするような振り付けは時に大変魅力的で、また風変りでもある…「Arigato」で4人は箒を使って最高に巧妙な仕掛けを作り出した…箒でポールダンスのルーティンからエアギターまでの全てを表現した。

他の場面…ダンス・ブレイクのハードに打ち付けるブーム・バップ・グルーヴで、4人は観客の上下に跳ねる手の海を操り、リンボーダンスからムーンウォーク、ロボット・ムーブにブレイクダンスまで楽々と移行した。ATARASHII GAKKO! は彼女達の反抗的で挑発的な性格でこそ愛され、それらの瞬間に彼女達はその特異性を輝かせる。SUZUKAは中指を突き立てて「Suki Lie」を歌い始め、Mizyu と Kanon はポニーテールを振る動きと熱狂的なヘッドバンギングで彼女達の甘いハーモニーを際立たせる。

ATARASHII GAKKO! は初期の実験的なジャズ-パンクの時代から進歩している。国際的なオーディエンスにアピールすることになった新しいサウンドを彼女達は完全に操っている。それらは彼女達の取り組んでいる進行中のクロスオーバーで、途中にはいくつかの英語の歌もあった。彼女達は「We are AG around the world(私達は世界のAG)」アニメ映画『The Tiger’s Apprentice』の主題歌「HELLO」で宣言する。

いかにもあたりまえのように…もちろん彼女達のカリスマのせいなのだけれど、「Forever Sisters」の温かいディスコが「CANDY」の甘いヒップ-ハウスに流れ込むと、彼女達の常軌を逸したエネルギーが部屋に伝染するように誰もが共に踊り始める。ATARASHII GAKKO! は凄まじい熱を詰め込む…「WOO! GO!」ではジャージークラブのバウンスと鼻に皺を寄せるほど素晴らしい重低音をもたらし、「Fly High」のストロボ・ライトを伴うルーティンは、セットの痺れるようなハイポイントだ。観客は「Tokyo Calling」のリフレインを叫び返し、「NAINAINAI」では世界一のスローガンがなくてもAG! の明らかな魅力を証明している。

アンコールを締めくくるのは…相応しく元気いっぱいのパフォーマンスの「ケセラセラ」で…スズカは誠実で自発的な洞察を打ち明けた「ヨーロッパには沢山のAGのファンがいる…どうして??」彼女は叫ぶ「私の心は爆発する!」。観客は彼女と一緒に笑う、しかしAG!はその昔、彼女達が実際に女子高生だった時には、小さな地下サーキットで公演をしていたグループだったのだ。彼女達の魅力は単に「クールジャパン」を抽出しただけではない…単に目新しさだけで世界の波に乗るのでもなく、彼女達の魅力はその独創性と才能、そして純粋な努力によるものだ。

観客は待ち構えている、そしてスズカは楽々とそれをこなす…彼女は「Tokyo Calling」のコーラスを修正し…制服を着たスーパーファンからサイリウムを持った高齢者まで…観衆と共にチャントを先導する「London Calling!」皆が繰り返す。それは目くばせしたくなるもので、それはまさにATARASHII GAKKO! の精神そのものを捉えていた。とてつもなくロックンロール!


ATARASHII GAKKO!’s setlist was:
‘Toryanse’
‘Omakase’
‘Giri Giri’
‘Pineapple Kryptonite’ (Yohji Igarashi Remix)
‘OTONABLUE’
‘Arigato’
‘Hello’
‘Forever Sisters’
‘CANDY’
‘Fantastico’
‘Woo Go’
‘Suki Lie’
‘Fly High’
‘Tokyo Calling’
‘NAINAINAI’

Encore:
‘Free Your Mind’
‘Que Sera Sera’


James Hype - Wild (2024)



シンプルで音がいい



James Hype - Wild (2024)
Wild – Single
James Hype
Released: March 22, 2024
℗ 2024 STEREOHYPE


現在Global Dance Chartに入っている曲。しばらく前にUK upfront club chartとUK commercial pop club chartにも入っていた。フレーズのリピートのみでドカドカ鳴らしてひねりも無く2分とちょっとですぐ終わりますが、リズムがノリノリなので売れたのでしょう。ビートが気持ちいいのでメモしておこう。

★James Hype
James Edward Lee Marslandさん。英国のDJ、Record Producer。1989ねん生まれ。13歳に音楽に目覚め15歳からDJを試みる。16歳には地元のクラブのwarm up DJとしてレジデンシーを獲得。18歳でプロのDJに。また2020にはレーベルSTEREOHYPEをスタート。