能登半島地震 ─ 寄付・支援情報
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2017年6月15日木曜日
関西テレビ 『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』全10回 感想
日本での放送は2017年4月11日から6月13日。
アクションアクションアクション…硬派でびっくりしたドラマ。みどころはそこ。アクションです。
若い小栗旬さんがアクションが出来るのは驚かない。西島秀俊さんもカラダを鍛えていそうだ。しかし田中哲司さんがあれだけ動けるとは思わなかった。野間口徹さんも新木優子さんもアクションをなさってましたよね。ひゃーびっくりしたわ。
実は内容は真面目に見ていなかったんですよ。ドラマは人物の内面を描いたものの方が好きなので、普段から刑事もの、事件ものに引き込まれることはあまり無いんだけれど、このドラマは回を追うごとにアクションと雰囲気で引き込まれてしまった。
硬派です。ゆるいところが全く無い。最初から最後まで真面目真面目真面目。
テロだとか国家転覆だとか大きな話です。アクションと雰囲気を主に見て筋をきちんと追っていなかったので、全ての回がきちんと繋がって辻褄が合っていたのか、リアリティのある話だったのかよくわからないんですけど、雰囲気はとてもよかった。緩急などと言って緩い笑いに逃げないのがいい。全体に殺伐としていた。人物達にほとんど笑顔の場面が無いのも珍しい。…まー国家転覆のテロが毎週起こるなどということは現実には無いだろうからリアリティはないのかな。
緊張と殺伐さとアクションを見せるためのようなドラマですけど、これはこれで面白い。エンタメとして成り立ってます。
暴力描写の演出はギリギリ大丈夫。グロと痛いのは苦手だけれどこのドラマは大丈夫。暴力はストーリー上必要であればOK。痛いところを強調しなければいい。このドラマはグロを餌に視聴者を釣っていない。暴力描写がギリギリのところで不快になっていないのが上手いなと思った。しかしよく人が簡単に死ぬドラマだ。
全体に殺伐としているのよ。最後まで硬派で通しましたね。いいことです。あまり他では見ないので珍しい。例えば同時期にやっている『小さな巨人』は演出がコメディです。このドラマのように最初から最後まで素面で真面目な硬派をやるのはとてもいいと思う。
小栗さんがいい感じ。彼はお顔が童顔だと思っていたのに、このドラマでは男臭くていい表情をなさってました。全体に硬派で他の俳優さん達も皆いい感じでしね。演出が真面目に俳優さん達を撮れば皆いい表情をなさいますね。いいことです。皆かっこよかった。
俳優さん達がよく見えるかどうかは演出次第。
ところで最後はどうなった?それぞれのメンバーが何をやっていたのかわからなかった。元爆発物処理班の樫井さんの書いてる設計図に「標的 警視庁」と書いてあったので、今度はあのメンバーがテロリストになるのかな? しかしいくら上司や政治家が酷いやつだからって自らがテロリストになっちゃぁいかんでしょう。続きはないのかな。国を敵にまわしたらテロリストのドラマになってしまいますね。
ともかく面白かったです。全体の硬派な雰囲気がよかった。皆様おつかれさまでした。
2017年6月14日水曜日
U.K. – Nevermore (1978)
ジャズです。
不思議綺麗なギター。
U.K. – Nevermore (1978)
Album: U.K.
Released: Dec 31, 1977
℗ 1978 The copyright in this sound recording
is owned by Virgin Records Ltd
is owned by Virgin Records Ltd
ここ3日ほど聴いてる。U.K.のファースト・アルバム『U.K./憂国の四士』。いいです。
去年の10月、『Night After Night』の事を書いたときに、思いついてU.K.のアルバムCD3枚を購入…なんとなくそれだけで満足してそれから聴いていなかった。←そういうことはよくある。
この1枚目のアルバムは聴いたと思っていたけれど、どうやら勘違いをしていたらしい。このアルバム…聴いていなかったみたいうわー。
今年の4月にギタリストのAllan Holdsworthさんがお亡くなりになって、藤岡先生が呟いたり、ヌーノ君の言葉をネット上で見かけたりしていて、アランさんのことはここのところ気になってました。ちゃんと聴き直そう…。
3日前に足湯を30分…と思ってアルバムを聴き始め、「あれ…この曲知らないぞ…」と思ったのがこの「Nevermore」と「Mental Medication」。
そういえば25年ぐらい前、プログレ好きギター弾きの先輩とU.K.のことを話していたら「1枚目がいいよね」と言っていて、私わからなかったんだ…そうだ聴いてなかったんだこのアルバム。U.K.にギタリストがいたのって1枚目だけなのよね。Allanさんは1枚目で脱退していたのだ。
ひゃ~…。
ということは…ワタクシ、U.K.のドラムはボジオさんだと思い込んでいて、Bill Bruford さんがいたこともちゃんと把握してなかったらしい…ふぉ~。
というわけで今聴いてます1枚目。
これは2枚目とは違うバンドだ。いい。テリー・ボジオさんのいるパワフルなU.K.も好きだけれど、この1枚目『U.K.』はもっと真性プログレ。時間がゆっくりと過ぎる。いいです。
さすがギタリスト注目のアランさんのギターが素晴らしい。不思議複雑で綺麗。それにこの「Nevermore」と「Mental Medication」はアランさんが作曲なさっているそうなんだけれど、この2曲はジャズ+フュージョン寄り。今聴けば個人的にすごく気持ちいい音。音がジャズだ。いいなぁ。
この2曲は足湯につかりながら「おおおっ」と驚いた。いい。こういう曲をなさりたいからアランさんはU.K.を辞めちゃったのかなぁ。
「Nevermore」は名曲ですね。気持ちいい。冒頭のアコギが綺麗❤
3:05からプログレギター。キーボードとの掛け合いがかっこいい。4:30から浪漫。いい声。5:15から現代音楽。それからまたプログレで締め。
とても高尚ないい雰囲気の曲だけれど歌詞は「ソーホーに行こう」…ロンドンのソーホーは夜の繁華街。夜遊びに行く歌?なのに音が高尚です。すごく綺麗。…夜遊びに出かけて騒いで色んなところに迷い込んで酩酊して朝を迎える話…かな?短編小説のようだ。
それにしてもこういう真性プログレは時間がゆっくりと流れるので、今の時代に流行らないのもしょうがないのかも。現代は忙しすぎる。しかしむしろこんな忙しい時代だからこそ、こういう細やかで繊細な音楽をゆったりと聴くのもいいのかもなぁと思った。足湯につかりながら『U.K.』を聴いてぼーっとするのもいい。
・U.K. – Nevermore (1978)
・U.K. - Night After Night (1979)
・U.K. - The Only Thing She Needs (1979)
2017年6月8日木曜日
映画『グランドフィナーレ/Youth – La giovinezza』(2015):老いとプライド…茶飲み友達
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『Youth – La giovinezza(2015年)/伊・仏・英・スイス/カラー
/241分/監督:Paolo Sorrentino』
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そろそろ去年見た映画の感想を書いておこう。ずいぶん怠けた。見てから1年以上も経っているので覚えてないことも多いと思うけれど、自分のための記録として書きとめておこう。見た時に感じた印象を記録。内容は間違っているかもしれません。真面目に考えたつもりだけれどいいかげんかも。
見たのは2016年の1月頃。
イタリア人のパオロ・ソレンティーノ監督の作品。この監督さんは2013年に『グレート・ビューティー/追憶のローマ=he Great Beauty /La grande bellezza』でアカデミー賞・外国語映画賞を受賞。あの映画はいかにも芸術的ヨーロッパ映画でした。
この監督さんはまだ40代なのに、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』で描いたのは、初老のオヤジの黄昏と再生。あの映画は芸術的過ぎてよくわからないところもあったけれど、大変美しい映画でした。フェリーニの『甘い生活=La dolce vita』の主人公の数十年後の話…みたいな内容だった。
・映画『追憶のローマ/La grande bellezza/The Great Beauty』:ローマの薫りに酔う
さてこの映画もフェリーニ色が濃厚。疲れたオヤジが高級スパ+ホテルで療養するというのは『8 1/2』の設定に似ている。内容は違うけれど。
この映画は見てすぐには意味がわからなかった。茶飲み友達の爺二人が高級スパでうだうだするコメディ…だと最初は思った。
ところが2週間ほど経って外食をしている時に突然思いついた。
「あの映画は老いとプライドの話」であると。
映画の原題は『Youth=若さ、若々しさ、若い頃』主人公はマイケル・ケインとハーヴェイ・カイテル。二人とも大御所。それぞれの分野で若い時に傑作を書き、傑作を描いて大変な名声を得た。二人ともスイス・アルプスの高級スパ+ホテルで日々を過ごしている。
マイケル・ケイン/フレッドは著名な作曲家。娘に言われて、自然に囲まれた高級ホテルで療養中。過去の大傑作「シンプル・ソング」の公演を指揮して欲しいと英国王室から依頼されているが、それも断って頑なに引退を宣言。彼はもう過去の曲を指揮するつもりはない。
一方ハーヴェイ・カイテル/ミックは著名な映画監督。彼も過去の傑作で知られる。彼は今も現役。マイケル爺と同じ高級ホテルに滞在しながら次作の脚本の執筆に取り組む「次の作品は俺の最高傑作になる」。
お二人とも仲よくうだうだと時を過ごす。一見茶飲み友達爺二人の日常を描いた楽しいコメディ。ところが最後に大どんでん返しがやってくる。
★ネタバレ注意
この映画は二人の芸術家の老いの話ですね。老いとプライドの話。二人とも過去の栄光が忘れられず、そのプライドにがんじがらめになっている。二人とも「過去の俺は凄かった」と自負していて、同時に「もうあのような作品は作れない」こともよーくわかっている。しかしそれは世間には言えないし認めたくもない。あたりまえですね…で、お二人とも内心辛いわけだ。それぞれ自らの老いをうまく受け入れられずにいるわけです。
お二人のその苦しみに対する向き合い方は正反対。
マイケル・ケインの作曲家は完全リタイアを決め込んで逃げてしまっている。(指揮をするのに老いがどれほど関係あるのかわからないけれど)彼はもう人前に出て「あの「シンプルソング」の作曲家ね」とは言われたくない。過去の栄光にすがりたくない。今さら大昔の作品で「例のあの作曲家ね」と思い出されたくもない。プライドですね。もうお願いだからそっとしといて頂戴よ…と思っている。プライドで意固地になっているから、英国の女王様のリクエストでさえ彼を動かすことはできない。頑なです。
一方ハーヴェイ・カイテルの映画監督は、一見悠々自適。陽気。しかし実は彼も「もう過去のあのような傑作」が撮れないことはうすうすわかっている。しかし周りには「俺はまだやれるんだぜ」と現役宣言。若いスタッフを集めてミーティング。アイデアを出してニヤニヤ。…ところが実は自信が無い。だから周りに「傑作を撮るぜ」と言いながらも具体的な話はせず、マイケル・ケイン爺と冗談を言い合ってゲラゲラ笑ってお茶を濁し、真剣に映画製作に取り組んでいないわけです。彼も現実から逃げている。これも捩れたプライド。
お二人とも「俺はもうだめなんだよね」という事実をスマートに受け入れられず、だからといってそれに真剣に向き合うこともできず、隣人ウォッチをしたりプールでハダカの女を見て喜んだりしてお茶を濁している(笑)。逃げているんですね。映画の大半はそんな茶飲み友達のジジイ二人の日常を追いながら時間が過ぎる。面白いです。
ところが後半、大どんでん返しがやってくる。
悪魔のようなハーヴェイ・カイテルの
この老いても美しく気の強い
世の中には「言わなくてもいい事をわざわざ言ってしまう悪魔のような奴がいる」…それがジェーン・フォンダ
この場面でハーヴェイ・カイテル爺がどのような表情をしているのか覚えていないのですが、結局この場面がハーヴェイ爺のその後の行動を決めることになる。
そしてその後、最後にマイケル・ケイン爺が一念発起。なぜ考えを変えたのか、映画内でその説明がはっきりとあったのかどうか記憶にないのですが、ともかくマイケル爺はいろんなもやもやをクリアし、英国王室のための公演で観客の前で堂々と「シンプル・ソング」を指揮する…そこでエンディング。
…マイケル爺はハーヴェイ爺の悲しい結末を見て「俺はもう逃げ続けるのはやめよう」と思ったのかもしれません。自分なりのやりかたで老いを受け入れ老いと共に生きていこうと思ったのかも。
まーしかしこの映画の意味は見た直後はわからなかった。突然ハーヴェイ爺の件が起こって「は?なんで?」と思った。急に方向が変わるのですぐに内容を消化できなかった。 たぶんこの解釈で間違っていないと思うんだけれど、理解するまでに2週間もかかってしまった。こんな映画も珍しい。
色々と他の人物達の話も出てくるし、進行もゆっくりなので分かりづらいんだけれど、話の大きな軸はこういうことだと思います…と思ってネット上のみんなの感想を読んでみたら、こういう見方をしている人は殆どいない。あれ私間違ってるのか?
この映画もソレンティーノ監督の前回の映画『グレート・ビューティー/追憶のローマ』と同様、絵画のように大変美しい映画でした。しかしマイケル・ケイン爺とハーヴェイ・カイテル爺のやりとりがあまりにも微笑ましいので、最初はコメディ映画だとばかり思っていた。実は深い話でしたね。
それにしても、この映画もまた「男の老いと過去の栄光について」の話です。『グレート・ビューティー』もそうでした。この監督さんはまだ40代半ばなのに、どうしてこのようなテーマを描くのだろう?不思議。まだお若いのにね。
プールの場面で出てくる
2017年6月6日火曜日
Dimension – NEWISH (2007)
お洒落なロック寄りフュージョン。
Dimension – NEWISH (2007)
Album: 「20」~NEWISH~
Released: Nov 21, 2007
℗ 2007 B-Gram RECORDS,INC.
昨日はうだうだうだうだとカシオペアについて長文を書いた。ほんとに長々と長過ぎ。全部想像だけなのにウダウダウダウダウダウダウダウダウダウダと駄文を…。今日は短くしよう。
スクエア、カシオペアときたら最後はディメンション/DIMENSIONです。このバンドも10年程前にJ-Fusionを漁っていたら出てきた。
結成は1992年。メンバーは3人。
小野塚晃(キーボード)
勝田一樹(サックス)
増崎孝司(ギター)
サックスの勝田さんがゴージャス・バブリーなルックスで「これはお洒落なバンドかな」と最初思った。10年前当時絶賛発売されていたアルバム『My Rule (2007)』と『20 -NEWISH- (2007)』を購入。ライブアルバムも6番と13番を購入。そうそうDIMENSIONはアルバム・タイトルが番号でした。大変多作なバンドで毎年アルバムを出しているらしい。今年25周年で30作だそうです。すごい~!
さてこの曲「NEWISH」は20作目『20 -NEWISH- (2007)』の1曲目。CDショップの視聴コーナーで聴いてひと聴き惚れ。うわかっこいい❤この歪んだ大人ギターがたまらんぞ。好き好き。インスト曲はなかなか惚れることはないのだけれど、この曲はとても好き。何度聴いてもいい。好きだ好きだ好きだ❤❤❤❤
ギターの増崎さんがTOTOのスティーヴ・ルカサー、勝田さんがデイヴィッド・サンボーンに影響を受けているそうで、それならバンドも悪いわけがなかろう…というわけでDIMENSIONもちょっと聴いてみた。勝田さんのサックスは少しハスキーでお洒落。都会的。本田雅人さんのクリアで綺麗なサックスの音とはまた違った魅力でいいなと思った。
残念ながらDIMENSIONは深く掘り下げる前に日本を離れることになって、ファンになるまで知る事が出来なかったんだけど、好きな音を出すバンドなのかも。私もTOTOやデイヴィッド・サンボーンは好き。DIMENSIONの方々はほぼ同世代なので若い頃に同じような音楽を聴いていたはず。世代的に気持ちのいい音を出しているのかも。ロック寄りのフュージョンもいい。
今持ってるCDをこれからもう一度聴き直そうと思います。
それにしてもこのバンドは現在リズム隊が固定メンバーじゃないのが不思議。私はバンドの要はまずリズム隊だと思うんですよ。リズム隊が変わればバンドの音、グルーヴも変わるはず。普通はバンドの音を確立させるためにリズム隊は変えないほうがいいと思うんだけれど、このバンドはもしかしたらそれを逆手にとって作品によりリズム隊を変えて違う音を作っているのかも。
ベースは2005年まで青木智仁さんが担当されていたそう。現在のドラマーは則竹裕之さん。
そういえば『20 -NEWISH- (2007)』はドラムにLionel Cordew、ベースがChris Minh Dokyでレコーディングはニューヨークだそうです。このアルバムはよく踊れる。ノリがいい。お洒落な音のSmooth Jazz。かっこいいわ。
DIMENSIONもSTB139スイートベイジルで2回見た。ゴージャス勝田さんがサックスを吹きながら客席の間を歩いてました。楽しかったです。このNEWISHのイントロが流れた時は鳥肌が立つほど舞い上がった。増崎さんはバカボン鈴木さんのライブでも本田さん達と一緒に見た。当時はJ-Fusion関係をいろいろと見てました。現カシオペアの鳴瀬さんや難波弘之さんの野獣王国も小さいライブハウスで見た。面白かったです…音がとても大きかった。今でも東京にいたらいろいろと見に行ってただろうと思います。東京の方々がちょっと羨ましい。
また長くなったぜ。
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