能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2015年7月6日月曜日

お猫様H:お日様の下



猫との信頼関係を築くのは時間がかかる。おっとりした性格で最初からフレンドリーなお猫様もいるのだろうが、うちのお猫様はたぶん繊細。頭はいいと思うのだけどその分警戒心も強いのだろう、完全に心を開いてくれるまでには時間がかかった。

お猫様と暮らすのは初めてなので、何をやっても「猫とはこういうものなのだろう」と思っていたが、以前に比べると今の方がずっと親密。時間をかけて少しずつ心を開いてくれた。

半年ぐらい前まではお腹に触ると、身体を縮めて前脚で人の手をホールド、ガジガジ噛んで後ろ足でケリケリしていた。しかしこの頃は寝ているお腹を触っても伸び伸びと身体を伸ばしたまま、されるがままになってくれる。

今でも抱っこは嫌いらしいが、寝ているところを横からハグするのは許してもらえる。近づくと大抵「ウニュ~」と呻きながら身体を伸ばしてお腹を見せてくれる。…誘っている。

思わずお腹に鼻をくっつけてモフモフする。ふわふわだ。ああ幸せ。

そのままモフモフしていると、お猫様はおもむろに頭をあげ、ワタクシの額をザリッと一舐め。痛い…痛い。衝撃が走る。こんなに痛いものか。サンドペーパーで額を擦られたようだ。イタイヨウ…。


コンパクトカメラをマクロ設定にすると接写ができる。黒猫は光を吸収するのでいい写真がなかなかとれないのだけど、お日様の強い光の中で撮るとなんとか動きのある写真が撮れる。お猫様の舌はずいぶん長い。



2015年7月5日日曜日

映画『ジュラシック・ワールド/Jurassic World』(2015):超B級アクションゲームソフト




 

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Jurassic World2015年)/米・中/カラー
124分/監督:Colin Trevorrow
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今年は本当に映画を見ていない。2月に見た『バードマン…』以来1度も映画館に行っていない。だってお猫様が可愛すぎるから外出できない。

さて久しぶりに今映画は何をやってるのかと思って調べたら、なんとジュラシックものをやっているではないか…。怪獣、恐竜、モンスターなんでもいいや。ああいうものの映画は大好物。よし見に行こうっ。


★ネタバレ注意

さてこの映画はね…うーん…もうハリウッドはアクションものはダメかもね…と思った。制作に知性が全く感じられない。中身はスッカスカ。脚本がダメ。演技もダメ。CGで巨大怪獣(恐竜ではない)を暴れさせて観客にへー…と言わせておけばいいや…という映画です。怪獣が暴れるのはいいんだけど、なんだかお腹一杯…。

脚本を4人で書いてるみたいなんですけど、ものすごくやっつけっぽい。キャラクター全員の魅力ゼロ。とくにあの主役の女。なんだよあれ。動物園で働いてるのに白ブラウスに白スカートでハイヒール。馬鹿ですね。結局その格好のまんまジャングルを何時間も走り回るという…。もうあれだけで「こりゃだめだね」と思った。リアリティゼロ。あんなキャラ設定にした制作出て来いっゴルラッ(怒)。

他にも誰一人として心を寄せられるキャラがいない。あまりにも浅すぎる。人間が出てくるといっても、あれじゃアクションゲームの駒なだけ。いてもいなくてもいいんだわ。CGにお金をかけすぎて役者のギャラが出せなかったのかと思う。役者さん達もかわいそうだ。

内容にも新しいものは無し。ただ恐竜/怪獣はジュラシックパークの10倍ぐらい出てくる。…あ…人も1000倍ぐらい増えた。うじゃうじゃいる。

とにかく最初から最後までCGCGCGCGCGCGCG…をこれでもかこれでもかと詰め込んだ映画。恐竜は面白いんですけどね。でもあんな恐竜にリアリティはゼロだな。翼竜が人を持ち上げられるのか…とか、モササウルスはあんなにデカイのか…女性をあんな風にしていいのかな…アシカで遊ぶシャチじゃねーだろ…とか、T-Rexは頭でっかちすぎて実はまったりしていたという噂もあるぞ…とか、あのいかにもな恐竜声の設定はどうよとか、ヴェロキさん達は犬じゃねーぞ…とか、恐竜描写にリアリティなし。いかにも制作の若い男の子達が「こういうの見たいよな、これやろうやろう」と悪乗りして作ったようにしか見えない。ちょっと前の『エクゾダス』と同じね。CGばかり派手にしてそれでいいや…みたいな映画。

なぜ私がリアルリアルと口うるさく繰り返すのか?それは、フィクション(特にSF嘘の話の映画というものは、主題以外の周りの部分…人物設定や環境、メカ、演出等全ての細部…をリアルにすればするほど、フィクションの部分が面白く見えてくるからです。嘘の話は嘘で飾らない方がいい。嘘はリアルさの中で映えるんです。せっかくの素材がもったいない。SFの名作映画の中にはリアルさに凝ったものが結構ある。リドリー・スコットの『エイリアン』(1979年)、クローネンバーグの『ザ・フライ』(1986年)なんていやになるくらいリアルでした。いい映画だった。キモイケド。

とにかくこの映画は、あれだけの派手な映画なのに中身はゼロ。
派手なCGだけ見て

へーほー…

と思うだけの

B級映画

でございました。
お尻フリフリ走るヴェロキちゃんは可愛かったです。


2015年7月1日水曜日

NHK 木曜時代劇『かぶき者慶次』全11回・感想



いいドラマでした。穏やかなドラマで安心して見れた。なんだか昭和の香り。ゆっくりとした空気が流れる落ち着いた大人の時代劇。

時代は江戸時代初期。関ヶ原の戦の後、武将・前田慶次が故・石田三成の遺児を自分の息子として育てたとするフィクション(だと思う)。歴史を背景としたフィクションで、ドラマもそのことを中心に回っていくのだけど、実はこのドラマのポイントはそこじゃない。このドラマの魅力は、非常に古典的=昭和的な家族の再現…古きよき時代の家族を懐かしむようなドラマであること。


まずお父さん(主人公)。変わり者とはいえ社会的な地位もあって尊敬されている。(普段は穏やかで料理を作ったりしていても)ゆるぎない家長としての威厳。一見ひょうきん者でユーモラスだが根は頑固。家族思いで優しいとはいっても、これ見よがしにベタベタした愛情表現はしない。それでも危険が及べば命を懸けて家族を守る。正しいことにはあくまでも意志を通す。時にはキレる(毎回誰かを怒鳴っている)。外には愛人(?)もいたりする…それがバレても悪びれることもない。一見奥さんを恐れているが、実はそんなふりをしておどけているだけ…。藤竜也さんの前田慶次は古臭い昭和の親父なんです。だから素敵なのよ。

強いお父さんがいてしっかり者のお母さんがいて、そこに年頃の子供達がいて、そろそろ結婚の話も出てきた…そんな話なのね。

藤竜也さんと江波杏子さんの夫婦の関係が素晴らしい

主人公・前田慶次は、一見自分勝手な変わり者の親父なんだけど非常に魅力的。人物に芯が通っている。ユーモラスだが締めるところは締める。腕には力。子供達にも尊敬される父親。奥さんにも愛されている。そう。愛人がいても、優しい言葉がなくても、奥さんは前田慶次さんを愛しているのね。この夫婦は絶対的に信頼し合っているんです。

この夫婦が本当によかった。愛人とか別居とか、そんなものはこの夫婦には取るに足らないこと。二人の信頼関係はそんな雑音ではびくともしない。妻は夫を立て信頼し夫は言葉少ないながらも妻を信頼し感謝している。お互いベタベタしなくても絶対的な信頼関係で結ばれた夫婦。そんな関係が素晴らしい。

社会の中で、まず家があって家長がいる。それを妻が支える。しっかりしたお父さんとお母さんがいるから、子供たちがすくすくと真面目に育つ。年配の俳優さん達が醸し出す落ち着いた雰囲気の中で、若い俳優さん達もそれぞれがほほえましい。礼儀正しく真面目に育ったいい子供達。だからこの家族は見ていて気持ちがいい。しみじみといいなぁと思う。


このドラマは様式美です。昔はあたりまえだった家族のあるべき姿。何よりもしっかりとした家族愛が軸にあるから、何が起こっても安心して見ていられる。奇をてらわない演出。全てが古典的な様式美。だから穏やかに心地よいドラマ。

最初はずいぶんゆっくりなドラマだと思ったのだけど、この雰囲気に馴染むと大変心地よく、回を重ねるごとに人物達にも愛着が湧いてくるし、三成の息子云々も目が離せない…というわけですっかりこのドラマのファンになってしまった。俳優さん達を見ても、もともと年配の視聴者に向けられた時代劇作品だったのでしょうが、近年の大河ドラマの迷走に比べると、落ち着いていてしみじみといいドラマ。むしろこの落ち着きは新鮮にさえ思える。

ベテランの俳優さん達がとにかく素晴らしい。藤竜也さん。江波杏子さん。火野正平さん。前田美波里さん。伊武雅刀さん。この俳優さん達の芝居の落ち着いた雰囲気の中で、若い俳優さん達が瑞々しく輝く。またこういうドラマが見たい。


余談だけれど、それならこのドラマを大河ドラマ枠に持って来たらどうだろう? たぶん無理ですね。かなりゆっくりの展開に様式的な内容でも楽しめたのは、これが全11回のドラマだから。この穏やか過ぎるドラマの雰囲気を全50回の大河に持って来たらたぶん間延びして退屈。大河ドラマにはやっぱり花火的な華が必要でしょう。

このドラマの魅力は、昭和の時代にはどこにでもあった古風な家族ドラマを、時代劇の枠で丁寧にこじんまりとした小作品にまとめたこと。いいドラマでした。昭和の頑固親父が懐かしい。録画をまた見直したい。

 
 

2015年6月30日火曜日

日本テレビ『Dr. 倫太郎』全8回・感想



面白かったです。あまりリアルな話ではないけれど。

このドラマの面白さは、なによりもいい俳優さん達を見る楽しみ。まーなんといい俳優さんばかりを集めたものか。脇役までいい役者さん。贅沢。高橋一生さんや内田有紀さんの扱いなんてもったいない。高畑淳子さんのダメ母もすごい。あんな役をなさるのは初めて見た。びっくり。ちょっと極端で漫画みたい。余貴美子さんはさすが…優しいお母さん。小日向文世さんの理事長。そうだ松重豊さんも贅沢な脇役。

それにしても蒼井優さんの芸者さんは本当に素晴らしい。彼女は本当にいい女優さん。お若いのにもう大女優の貫禄。上手い上手い。古典的な美人顔じゃないのに芸者さん姿になると艶があって本当に綺麗だ。彼女には独特の華がありますね。着物の襟から出た首が細くて綺麗。夢乃とあきらの変化がすごくてそれが一番の見所でした。

堺雅人さんはやっぱり不思議な俳優さんだと思う。彼は現代の日本女性の理想の男性像なんでしょうか。線が細くて肩幅も狭いしお顔はいつも笑ってる。怒ってても笑い顔。日本の若い女性は彼のような見るからに優しい男性がいいのかな。独特の雰囲気があって何をやっても堺さんに見えてしまう。半沢直樹もこの倫太郎先生も、性格は全く違うのにやっぱり堺さん。たぶん堺さんのカリスマが強いんでしょう。彼にも不思議な華がある。黒目が大きくてちょっと漫画っぽい雰囲気。

…そうなの。このドラマは精神科医なんて非常に深刻な内容を扱っているのに、全体の雰囲気が軽くて漫画っぽくて、これでいいのかなとつい思ってしまった。毎回一人づつ患者さんが治っていくのもいかにも嘘っぽいし、最終回で夢乃さんがあっさり治っちゃうのもリアルじゃないし、そもそも精神科医が「患者さんを愛しましょう」なんてそんなの無理でしょう。医者の身体がいくつあっても足りない。倫太郎先生だって夢乃ちゃんを本気で好きになっちゃって医者を辞めるなんて言い出すし。それでは本末転倒。やっぱり軽いわネ。

しかしドラマとしてあのまま夢乃ちゃんと結婚するのもまずいだろうし、かといってあの別れ方もどうも軽いし、やっぱり真面目な話として掘り下げたドラマではないんでしょう。精神科医を題材にした娯楽ドラマという感じだな。いいのかな。

でも俳優さん達は素晴らしいので十分楽しめました。全体にコメディの雰囲気もあったし軽く楽しめた。個人的には遠藤憲一さんがいい。あの俳優さんは最近いくつかのドラマを見てからとても好き。ガサガサした声もちょっと荒っぽい感じも素敵ね。私は堺さんの優男より遠藤憲一さんがいいわ (*´_`*)

 

 

2015年6月25日木曜日

Down To The Bone - The Lowdown (2000)



久しぶり。

 
 
Down To The Bone - The Lowdown (2000)

Album: Spread the Word - Album III
Released: Nov 14, 2000 ℗ 2001 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,
 

もう3年近く前にこのバンドのことをここに書いたんだけど、久しぶりにエントリーを見直してみたら映像のリンクが切れていたので、Youtube上を漁ったら公式のチャンネルが出てきた。
 
この曲も3年前に出すつもりだったのだけど、当時音源が無くて出せなかったもの。久しぶりだけどここに載せておこう。この曲もロンドンで2001年頃によく踊った。もう14年も前なのね…。


Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)---DTTB-1
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2
Down To The Bone - 17 Mile Drive (1997)---DTTB-3
Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999) ---DTTB-4
Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)---DTTB-5
Down To The Bone - The Zodiac (1999)---DTTB-6
Down To The Bone - Bump 'N' Hustle (1999)---DTTB-7
Down To The Bone - On The Corner Of Darcy Street (1997) ---DTTB-8
Down To The Bone - The Lowdown (2000)

2015年6月24日水曜日

NHK・あさイチ6月19日・谷川俊太郎さんプレミアムトーク



私は詩がまったくダメな人間。言葉を読んで努力をしないと意味が頭に入ってこない。詩を味わう以前に詩を味わうために考えこむ時間がもったいなくてまず興味が湧かない。即物的な人間なんだろうかと思う。情も薄い。

自分から詩を書こうなんて考えたこともない。詩を書くために頭の中で回る自分の自意識が気持ち悪くて自分で全部否定してしまう。詩なんてゼッタイに書けない。恥ずかしい。

そんな風だからたぶん詩も信じていない。詩人もたぶん信頼していない。どんな人達なんだろうと思う。自分の言葉に酔っちゃったりするんだろうか?それだけでうひゃ~…なのだ。


だからこそ詩人とはどんな人なのか興味津々。

録画していた谷川俊太郎さんのこのトークは本当に面白かったです。人生の大先輩を「面白い」なんて失礼な言い方なんだろうけど他の言葉が見つからない。「興味深い」とは違うと思う。本当に面白い…楽しいお方。

たぶん谷川さんのお話を聞くのは初めて。詩人・谷川さんのことはもちろん存じ上げておりますが、そもそも詩に対して距離があるので、谷川さんがどんなお方なのか全く知らなかった。


このお方はやっぱり言葉の達人。おっしゃる事がものすごくわかりやすい。ものすごくクリア。

一般に人間の話し言葉というものは、その場の状況や感情に流されて(自意識=照れや恥などの)色んな付属品やゴミがついていて、本当は何が言いたいのか判らないことも多いものなんだけど、谷川さんのお言葉は、

明確。

ものすごくクリア。はっきりとしてわかりやすい。質問に対する答えの言葉がこんなに明確にわかりやすいインタビューはめったにないかも。それが本当にすごいと思った。
 
言葉によどみが無い。ノリだけ雰囲気だけの言葉が無い。物事の説明が的確。会話の相手の言葉に対しても冷静。

詩そのものに対しても冷静。言葉での表現についての現実的な考え方にも大変驚いた。
 
 
インタビューの内容も面白い。谷川さんご本人が面白い。宇宙人。一人っ子。お一人がお好き。(詩人なのに)言葉があまり好きじゃない、人は木の年輪みたいに年を取る。電気関連が好き。クラシック音楽好き。オーディオマニア。本と電子メディアについて…電子メディアの件は同感です。ほんとにそう。
 
このお方ちょっと好きだ素敵。

 
それにしても人生の大先輩の方々のお言葉は淡々として明確なことが多いのが面白い。以前TVで見た高倉健さん、瀬戸内寂聴さん…お二人とも飾らないお言葉がとても印象的だった。年齢を重ねると妙な自意識や感情に流されることなく、思った言葉が一直線に出てくるようになるんだろうか?真っ直ぐな言葉はかっこいいと思う。
 
 
以下トークから谷川さんのお言葉。時々また思い出して読みたいので書きとめておこう。
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・僕、言葉あまり好きじゃない。出来るだけ言葉を使いたくない。
・宇宙人と言われている。宇宙人に常識なんかないですよね。詩に出ているそうだ。
・若い頃は自分のポジションが気になる。僕は一人っ子で兄弟喧嘩もしてないし、親ともうまくいったから…自分の場所を宇宙の中の1点と思った。…地球上の人間関係が無いんですよ。だから宇宙の中の生き物みたいに思った。
・「無常識」に見えてもしょうがないかな。でも生活は大事にする人間なんですよ。…僕はまず生活。まず金をちゃんと稼いで妻子を養うって基本的にずーっと変わってない。
・(奥さんと)喧嘩したことない。相手の主張に反省することが多い。日々反省。
・(情が無いことについて)…どうもそうらしいですね。でもだんだん情が出てきますね。年取ると。例えばね、年とってくると同世代の友達がいなくなる。友達を大事にしようというふうになる。僕友達いらない人だったから。一人がいいって人。今も基本的にそうだけど、友達も大事。
・(情から詩を書くのではなく)僕は離れて書く。人間にしろ書く対象にしろ、ひいて書かないと書けない。
・(『子供達の遺言』のアイデアは)…子供に遺言なんてえらそうで出来ないから、子供に遺言された方がいい。
・(赤ちゃんの気持ちはどう書くのか)…気持ちって言うより認識っていうもの。感情ではなくて理詰めで赤ん坊の立場に立ってる。自分の中に赤ん坊も幼児も少年もいると思っている。人間は同心円的に…年輪みたいに年をとっていくと思っている。中心にはいつも生まれたばかりの自分がいる。だから幼児の気持ちも赤ん坊の気持ちも、ある程度想像ができる、自分の中から。
・若い頃、詩を書くのそんなに好きじゃなかった。言葉とか詩とか、あんまり好きじゃない。だっていいかげんじゃない言葉って…すごく。だからこそ詩をかかなきゃって思う。言葉を超えたいと思って詩を書く。言葉ってどうしようもない。言葉って困ったもんだって気がするの。
・基本的に言葉っていうものに疑いを持ちながら書いてる。人間関係もそう。本当の言葉って無いんですよ。意味が無いの。だからもともと不可能なことをやるのが詩っていうもんなんだろうねって思うんですけどね。
・絵を見ながら言葉が生まれてくるのを待ってる時間の方が長いですね。なんかぽこっと出てくる。それから直していく。
・この頃詩を書くのが面白くなってきた。他の欲望が無くなって来たんですね。
・(本について)…一種の工芸品みたいな…それが詩集としては必要なんだなと思いました。ただ文字データがあればいいだけじゃないんですよ。だから…電子メディアで読むのと本になったのを読むのと全然違いますね。
・(電子メディアは)味気ない。意味しか通じない。詩は意味以外のものがいっぱいあるわけなんですよ。言葉の音とかね。そこから湧いてくるイメージとか。ディスプレイで読むと他の情報と全く同じように詩が見えてしまう。詩が立ってこない。
・本になるとその本の個性みたいなものが詩を応援してくれてるというのかな…そういう感じがすごくいい。
・実はね僕ね、詩が好きで詩が必要で詩人になったわけじゃないんですよ。音楽のほうずっと大切だった人間なの。音楽がなかったら生きていけないけど、詩はなくても生きていける。
・(音楽を)聴いたあとに言葉が出てくる。
・(詩は)自由に解釈してください。解釈はいっぱいあっていい。多少間違った解釈でも、その読んでくれた人が感じたとおりに感じてもらえれば一番嬉しい。自分でも思いつかない解釈があると嬉しい。
・詩を書くことで安心する。安定するのが嬉しくて詩を書いてるってとこもある。
・(詩はどのように生まれるか)…下のほうから足を通って湧いてくる。待っていると思いがけない言葉がふっと湧いてくる。日本語っていうすごい豊かな土壌に自分が根を下ろしていて、その土壌から吸い上げてくるみたいな感覚なんですね。
・リズムで書いた詩って全然面白くない。(後で推敲するけど)最初はぽこっと出てくるほうがいい。
(幸せなとき)眠ってる時。
・(詩は)嘘。基本的に嘘。言葉の上だけのことですね。美しい日本語を書く事を一所懸命やってるから、美しい日本語は嘘だろうが本当だろうが美しくて、人を感動させるんじゃないでしょうか。
・(現代の言葉について)どんな日本語でもOK、活き活きしていれば。活き活きしてるのが一番大切。



2015年6月16日火曜日

ブライアン・メイの彫像

 
 
 
 
今まで無かったのが不思議だ。
そっくり。