能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2013年12月2日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第48回「グッバイ、また会わん」



今週も吼えます。

…先週に引き続きの文句ですが…今週よーく分かった。なぜ京都編の「八重の桜」がつまらないのか…。それはですね、今のこのドラマ、比較的無名の一女性・新島八重さんの半径10メートル程の範囲内の話で全て回っているからですわ…。

そりゃーつまらんわな…。

そりゃそうだ…。
もうこんなの朝ドラでやれば…?と思いますよ…。
 
個々の方々の演技はいいと思う。役者さんに罪はない。脚本家さんも会津編・京都守護職編では、東北から薩摩まで日本全国を股にかけた歴史の動きを描けていたのだから、力量が無いとは言えないと思う(京都編でやる気が無くなったのであればしょうがないですけど…)。だからこそどうして今みたいなことになったのか分からない。
 
八重ちゃんの周り10メートル範囲内しか描かれていないから、結局歴史の動きに関わった新島襄さんとか、山本覚馬さんをはじめとする面白い人達の話もぜーんぶ無くなってしまった感じ。明治政府の方々なんて殆ど出てこないじゃん。これ、歴史ドラマじゃないですよね。
 
もっと気になるのは、京都編になってから、歴史の動きが見えなくなったばかりでなく、八重ちゃんそのものの性格まで変わってしまったこと。今の八重ちゃん、会津編のあの気丈で真っ直ぐな娘さんとはまるで別人でしょ。無神経に故郷・会津にまで洋装で出かけていって、そのうえ薩摩に謝ったり…。兄嫁には厳しいのに、夫が亡くなればメソメソ人目もはばからず泣く。もうどういう人か全然分からない。
 
 
途中で脚本家が変わったのを見ても、京都編から明らかに方向転換をしたと思えるんだけど、そうなった意図もよくわからないですよね。過去の成功作「篤姫」と比べてみるといい。「篤姫」も大奥でほぼ半径10メートル範囲内な話だったとはいえ、時代が動いた時には幾島を飛ばしたり、勝さんが活躍したり、(とりあえず)いろいろと歴史話はあったじゃないですか。篤姫本人が歴史に関わりがあった。だから後半にかけて面白くなったのに…。
 
でも今の八重ちゃんは、大事件が身内のヨロメキだとか、学校の生徒と喧嘩だとか…、まー話が小さい小さい。あーつまらん…。これ大河ドラマとしては、もう主人公選びに失敗した…と言ってもいいんじゃないかなぁ…。ファンの方々、ごめんなさいね。

会津編が硬派な歴史ドラマで素晴らしかっただけに、京都編での方向転換は、ほんとうに疑問。どうしてこうなった…。
 
私、2015年の吉田松陰の妹の大河の話にかなり頭にきてます。だから今八重ちゃん大河の問題を語りたいのね。同じ失敗を繰り返して欲しくない
 
 
さて今回は秋月さんと平馬くんがちらっと出てきたのが良かったわ…
 
 
 
 
  
襄さんの臨終のシーンは、襄さんは素晴らしかったけど、八重ちゃんの大泣きは興ざめ。綾瀬さんは素晴らしい女優さんだと思うけど、45歳の中年女性が14年間連れ添った最愛の夫を亡くす場面には見えなかった28歳の娘さんが恋人にすがってぎゃーぎゃー泣いてるように見えた。あんな…夫が息も絶え絶えで苦しんでいるのに、夫の声も聞こえないぐらい泣くなんてほぼありえない。襄君の方が八重ちゃんを心配してるんだもん…死にそうなのに…。私は身内の者の死の瞬間には泣けませんでした。息が止まった後でばーっと涙が出る。もちろん人それぞれだとは思いますが。
 
この場面の違和感も、女優さんの演技が下手というより、ご本人の年齢の若さからくるものでしょう。悲しいから泣きゃあいいってもんじゃない。45歳の中年女性が最愛の夫を亡くす場面のリアリズムの問題。女優さんが若すぎるのなら、せめて脚本、演出家の方がこういうリアリズムを追及したほうがいいんじゃないか。それともスタッフさんが全員若すぎるんだろうか。
 
 
女優さんの外見がいつまでも若いのも気になる。2年前の「江」や去年の「時子」は論外。あんなのふざけてます。でも今回の八重ちゃんも45歳には見えない。あんなに髪が真っ黒、眉毛もくっきり肌もツヤツヤで若いと長年の夫婦の歴史もさっぱり見えないのね。二人で時を重ねてきたように見えない。だから別れの話にも深みがなくなるんです。いつから女優さんたちは老けメークを嫌がるようになったんだろう。今年に限らず近年多いですよね…老けメークをしない女優さん。役者のプロなのに何を考えているんだろう。特に今回、秋月さんが老けてるのを見てますますそう思った。彼みたいな役者さんは素晴らしいです。
 
大昔の大河「黄金の日日」の十朱幸代さんのねね51はすごかったぞ。最後、老けメークと演技で、老いた女性の寂しさが心に染みた。昔の女優さんたちはすごかったです。今の女優さん達ももっとこういうことを真面目に考えて欲しい。
 
 
 
 

2013年11月25日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第47回「残された時間」



毎週文句を言いながらもなんとか感想マラソンを繋いできたのですが、どうもここら辺で息切れし始めたらしい…。感想が書けない。

新島襄さんの熱演だって素晴らしいと思うし、いろいろと同志社関連で頑張っているのも、歴史ドラマといえば歴史ドラマっぽい。

しかし、なんというか…全く心が動かなかったです。

理屈では分かるんですよ。襄さんが心臓を患って志半ばにして……という感動的な場面なはずなのも。しかしなぜか唐突な感じがしてちっとも泣けなかった。心も動かなかった。

だってね、先週、先々週と八重ちゃんの家族の不倫や駆け落ち問題をやってるときは、襄さんは完全に蚊帳の外。存在感ゼロでしたもん。何をやってたのか殆ど記憶が無い。

そもそもこのドラマ、八重ちゃん周りの事件が中心なせいか、同志社関連の話も(襄さんがそれほど情熱を注ぐほど)きちんと描かれてきたようには見えないんです。流れが全く見えない。

そんなわけで、突然の悲劇が襄と八重を襲う…と言われても「ああそうですか…」という感じ。やっぱり京都編になってから脚本が荒くなって、個々の人物描写もあまりなされていないし、いろんなエピソードがバラバラに出てくる感じなんで、話しに集中出来ないんですな…もったいないですね。

だいたい覚馬君なんて、なにやってる人なの?この人ももったいない。

それにしても襄さんは最初から最後まで優しいだけのいい人キャラで、ちっとも歴史を動かした人物に見えなかったです。だってこの襄さんは八重ちゃんにとってただ都合のいい優しい旦那ってだけなんだもの。これは脚本が悪い。だから女大河はダメなのよ…。

そんなわけで今週は…
すまぬ…

2013年11月18日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第46回「駆け落ち」



小粒な話が続きますが、まあそのあたりの文句はもう言いますまい。どうこう言ってももうあと残り4回。後は来るものを拒まず楽しみましょう。

先週はワタクシ、八重ちゃんに文句ブーブーでしたが、いやいやドラマが悪かったわけではないです。ガミガミビッチな八重ちゃんもまたよし。そのほうが史実に近いですもん。むしろ一時期、やたらと反戦平和主義な八重ちゃんになってたときのほうがずーっと違和感がありました。

さて今回は先週の時栄追い出し事件の後で、娘・久栄が反撃に出ます。八重ちゃんに向かうと

「あんたに母親面される覚えはねえ!アタシのママを追い出したじゃないか!レミゼラブルぐらい読んで母親の気持ちぐらい理解しろよ!」

ひえぇ~~~~こえぇ~~~~強烈!すげーやっぱ反抗期のティーンはきっついなー…。これは子無し八重ちゃんにはキツイ言葉ですね。まーよく言った。なんだかスカッとしましたわ正直(笑)。

そんないさかいの元は久栄ちゃんのボーイフレンド(後の)徳富蘆花(健次郎)くん。この俳優さん見覚えがあるな…と思ったら「江」の秀頼だった方だそうです。太賀さん?よく覚えてますよー秀頼。この俳優さんが上手くて、あの「江」なのに泣いた気がする…いや気のせいかな(笑)。

今回もたぶん今日が最初で最後の出演だろうに、

いきなり上手い!

きらめく才能。お若いのにすごいですね。この徳富さんと久栄さんの場面は二人ともなんだかとても可愛かった。


全体的に今のこのドラマ、それぞれ関係の無いショートエピソードが淡々と並べられているような感じなので、あまり心にぐっと来るものはないのですが、場面場面のそれぞれの台詞や演出はとても良かったと思う。健次郎と久栄も、佐久さんも、襄さん親子もとても良かった。だからもったいないな、もっと話がまとまってればなーとは思いますよね。俳優さん達がいい演技をしてるのに、なんだか全体がバラバラな印象なんだもの。

1話完結型のファミリードラマに、ちょっとだけ学校話や政治の話が出てくる感じ。歴史のうねりなんてまったく見えない。だからやっぱり大河とは言えないですよ今のこのドラマ。

あとは…久しぶりにユキちゃんが出てきて可愛かった。



2013年11月17日日曜日

悲報・吉田松陰のい・も・う・と!



ああああああああああ
なんでなんでなんでなんで…?
もう今度ばかりは我慢できん!
怒り心頭!
何かがおかしい。なんでなんだ、
なんで男の歴史劇を作ってくれない?

2015年の大河は松陰ご本人じゃなくて「い・も・う・と」だそうだが、

誰?だれそれ?

もうがっかり過ぎ…。
いったいNHKはなにを考えているんだろう。

またおんなかよ。また幕末かよ。また無名の人物かよ。
こんなんで1年ももつの? 
今回ばかりはあきれてものも言えない。
無名の女主人公は今年八重ちゃんで苦戦してるのに
何も学ばなかったんだろうか?
それとも全く反省してないの?
もうさすがに見ないかも。


だいたい女性視聴者を呼びこむためには女の主人公じゃなきゃいけないなんてアイデアが馬鹿すぎる。だいたい日本の歴史で何人の女が名前を残したのよ?北条政子も春日局もやってネタ切れならもう誰をやってもいいのかよ?○○の奥さん?○○の妹?○○の娘? ○○のなかに有名人の名前入れれば誰だっていいのか?

もうやってられねー!

もう女の大河なんてやめてくれ!
だいたい八重ちゃんだって会津戦争以外は○○の妻で○○の妹だもんな。今年の八重ちゃんの大河も前編の会津編は素晴らしかったですよ、八重ちゃんの出ていない場面は…。しかしそのせいで「主役の八重をもっと出せ」という意見があったらしい。

…で結果、京都編は覚馬や新島襄の偉業を全てすっとばして、八重ちゃんがすぐ首をつっこむ家族の不倫と駆け落ち学園ドラマ腕相撲決着話。あーつまらん実につまらん!せっかくの大河が昼ドラ風味で散々じゃねえか…。おまけに八重ちゃんは10年前の敵の娘に土下座しちゃうしさ…。

今度の松陰さんの「い・も・う・と」さんの大河も、お兄ちゃんの人生を横で見て時々出しゃばって、後はガールトークとか家族の問題とかそんなのばっかりで1年間もやるわけ?

もううんざりだ!


吉田松陰はウルトラマンタロウ篠田三郎さんで十分!

もう大河は終わっていいと思う。


2013年11月11日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第45回「不義の噂」



大河も不倫ものになってしもうた。ま、歴史上の人物も人間ならそういう話があってもいいんですが…ええもちろんいいんです。ワタクシ不倫ドラマ評論家といたしましては、今回は盛り上がるしかないでしょう。ええ大河ですけど。

ともかく今回、何が素晴らしかったって…

谷村美月さん

の名女優ぶり。上手い上手い…。この女優さんはほんとうに素晴らしい。まー23歳でこんな演技が出来るとは。台詞の「」がいいんですよ。すぐに言葉が出ないところに、ためらいや戸惑いが見える。上手いな~本当にいい女だ。素晴らしい女優さん。
 
 
さてそんな谷村さんの上手さもあってか、今回はただただ時栄さんが可哀想…という話になってしまいました。もう誰が主役なのか分からないですね。だって今回の八重ちゃんは空気読めない直情型の出しゃばり小姑にしか見えなかったもの。あーなんでそこで夫婦の事に口を出すのかな…と何度も思いました。時栄さんも覚馬君も一緒になって20年の歴史があるんだから、本人達が納得してるのならあんたが口出しすることじゃないやろ。ほんとに余計なことを…。史実とはいえこの描き方だと時栄さんが可哀想です。
 
 
ということで、その記録。
 
1. 覚馬+時栄は夫婦で穏やかな日々を過ごす。
2. KY な娘・久栄が騒ぐ「青木さんはイヤや。母が変…」
3. 時栄と青木が縁日から帰ってくる
4. 真面目な八重ちゃんが騒ぐ(黙れ小姑)
5. 青木→覚馬に文句「時栄さんが可哀想だ」(あ…余計な事を。しかし理屈は通っている)
6. 時栄→覚馬に何も無い優しくしたのを青木が勘違いしただけ」
7. 八重→覚馬に詰め寄る「兄様どうするんだ」(出しゃばるな小姑)
8. 覚馬→八重に「口を出すな。何も無い」(覚馬も反省。時栄のことも受け入れている)
9. 青木、家を出る
10. 大垣屋→八重に「時栄はよくつかえてきた。許してやってくれ」(大垣屋さんにもなだめられる)
11. 覚馬+時栄=洗礼を受けてキリスト教徒になる「夫婦としてまたやりなおそう」(前向きに)
12. 八重→時栄に「いままでありがとなし」(今更とってつけたように時栄にわざわざ感謝。あてつけか)
13. 青木が時栄の前に突然現れる「あんたが誘ったんじゃないか」(ストーカーのいいがかり)
14.  時栄抵抗→青木に「二度と会いとうない」(時栄さんは困っている)
15. 本屋に見られる。噂広まる。(運が悪い)
16. 八重→時栄を問い詰める「何もなかったんだべ?」(時栄を全く信用していない)
17. 時栄「100%白とは言えない」(不実があったのかどうかはあいまい。心がよろめいたことを言っているのか)
18. 八重「出て行け」(あ…言っちまった)
19. 覚馬→八重に「今度のことは俺から出たことだ。もういい、騒ぐな
20. 時栄「(もうこんな針のむしろは耐えられんので)山本家とは離縁させて下さい」(あーあ)


結局八重ちゃんがかき回してるだけなんですよ。八重ちゃんがガタガタ言って時栄さんを追い詰めてしまった。全くもって余計なお世話。

だってね、青木君は頭に血の上った子供=ストーカーで迷惑なだけ。時栄さんも20年間、山本家で自由を許されずに我慢してきたのであれば、ハンサムな若い男に言い寄られてちょっと心がなびいてもしょうがない。…とはいっても時栄さん、青木君といてもそれほど嬉しそうには見えない。むしろいやがっている。青木君が覚馬に「時栄さんが可哀想だ」と言えば、覚馬も反省して時栄とやり直そうと言う。時栄も嬉しそうにうなずく。母・佐久もそれでいいと同意している。

それなのに八重ちゃんが畳み掛けるようにいちいち「兄様、時栄さんをどうするんだ」「時栄さん、今までどうもありがとなし(今まで感謝してなかったのか)」「時栄さん、何もなかったんだべ?」といちいちダメ押しをしている。時栄さんのこと全く信用してないのね。おまけに「出て行け!」。いやな女だな…。黙ってれば丸く収まったのに。そもそもあんたはもう新島家の嫁で山本家には口を出すべきではないのよ。あんたみたいな小姑が見張ってたら嫁は居心地が悪くてしょうがないんです。結局こんな小姑がいるから時栄さんも逃げ出したかったのかも。

潔癖ティーンの久栄がガタガタ言うのはしょうがない。中二病第二反抗期ですから。母親の間違いに敏感に騒ぐのもしょうがない。そこを言い聞かせて事を抑えるのが八重ちゃんの役目だろうに、子供と一緒になって「白黒はっきりさせろ」と覚馬にも時栄にも詰め寄って事を大きくしてしまう。ほんとにいやな女だ

家の評判云々があっても、そもそも覚馬本人が覚悟を決めて背負うつもりなんだから、それなら家族総出で目をつぶれば何とかなったはず。ほんとになぁ。まぁ本屋さんに見られたのはまずいですけど。それでも時間をかけて家族ががっちりまとまっていれば、周りも納得したんではないか…。

そのあたりは、現代劇ではないので私もよく分からないです。明治の時代でキリスト教徒という環境であれば厳しいのもしょうがないのかも。そのあたりがリアルな表現なのか、それともただ八重ちゃんがイジワルなヒステリー小姑なだけなのか…よく分かりません。

ともかく時栄さんが家を出たのは史実らしいのでなんとも…。それにしても相変わらず山本家は他人に冷たいですね。とくに今回は覚馬がいいと言っているのを遮って八重ちゃんが時栄さんを追い出しているので、イジワル小姑な感じが際立ちますな…。

どうでもいいですけど…大河的には(笑)。
 
 
 

2013年11月4日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第44回「襄の遺言」



落ち着いて見れた。…とは言っても京都編になってからは、大河の流れというより歴史に関係ない内容がぶつ打つ切れになって羅列されているような印象なので、そのあたりの修正はもう無理。大河として面白いわけではないけれど、細切れのエピソードの中で俳優さん達がよかったので、それを書こうと思う。

1. 加藤虎ノ介さん=伊藤博文

この俳優さんいいですね。すごく気になる。そういえば去年の「平清盛」では西光をやってた方。坊主になって光った人。あの時も印象に残ってますが今回もいい感じ。歴史的に重要な人物とはいえ、この大河では主人公・八重+Joeの前に立ちはだかる狸オヤジという役柄なので実にもったいない。しかしこのイヤなオヤジぶりがまた素晴らしいです。新島Joe君と対面していても、食えない男の感じがよく出ててすごくいい。こういう人には純粋なJoe君は全く歯が立たないでしょう。短い場面なのにそんな感じがよく出ててすごいなと思う。
 
2.谷村美月さんー山本時栄

色っぽいですね。以前も書きましたがこの女優さんはお若いのにどうしてあんなに落ち着いているのか不思議1990年生まれで、まだ23歳だそうです。大阪の方で関西弁に慣れているせいなのか自然で、大人だし、母親だし、色っぽくていい女なんですよ。生まれた年を見ても信じられない。本当に上手い女優さんなんだろうと思う。小柄で、丸い顔立ちもどちらかと言えば可愛い感じなのに幼い感じが全くしない。どうしてあんなに落ち着いているんだろう。今回、(問題の)青木さんとのやりとりがありましたが、青木さんが年下に見えるし、時栄さんは既婚の女性=年上のお姉さんに見えるんですよ。なんだか落ち着いていてお母さんみたいにさえ見える。すごいと思う。
 
3.稲森いずみさん=松平照姫

会津戦争の終戦時、みんなを指揮して堂々と大きくて強い女性だった方が、今回本当に小さく見えた。大殿が部屋に入った時、座っている様子が弱々しくてどきっとした。あの小さい感じを演技で出しているんだとしたら本当にすごいと思う。この女優さんは日本髪がよく似合ってとことんお姫様に見える。すごいです。
 
4.綾野剛さん=松平容保

会津編ファンとしては、このお方が出てくると落ち着いていい。話がひきしまる。やっぱり会津の話はこの殿あってのことでしょう。八重ちゃんがいくら京都で頑張ってても、殿にかなわないのはしょうがないと思う。綾野さんも初回の若殿の頃に比べるとずいぶん落ち着きました。この俳優さんははまり役だったと思う。
 
 
俳優さん達はこんな感じ。ちょっと気になった点が一つ。
 
女学校をめぐって八重ちゃんと外国人教師がぶつかる場面。私は全く知らなかったのですが、ネット上で調べてみると、どうやら同志社女学校はアメリカンボードが出資していて、新島襄さんは元々雇われ校長的な立場だったらしい。当時の日本の決まりで、形だけ日本人(新島襄)運営とはしていても、実際にお金を出しているのはアメリカンボード。そのため外国人の宣教師達は学校を彼らの学校だと思っていたらしい。当然彼らは学校経営も支配しようとしたために、日本人教師達とぶつかることになったそう。
 
ドラマでは、八重ちゃんがJoe君のいない間、女学校を外国人の横暴から守ろうとするように描かれていましたが、実際は宣教師達に抵抗すればするほど出資の元がなくなるかも…ということで大変無謀。後で佐久さんが八重ちゃんを諭していましたが、ここは佐久さんが正しい。
 
しかしながら、もめていた場面も、佐久さんが学校を辞める事で収まったように描かれていたのは、現実にはありえないです。現実的な西洋人相手の喧嘩なら、あの場面で佐久さんが一人辞めたからって場が収まるはずがない。彼らにとって佐久さんはあくまでも蚊帳の外。(佐久さんが辞めても)自分達が学校を運営するという主張は一歩も譲らないはずです。

結局最終的にはそのあたりの溝が埋まることはなかったらしい。日本人には誇りがあっただろうし、宣教師達は出資者として当然の主張があった。最初から話が全くかみ合わなかったんですね。このあたりの話は興味深い。