かわe |
件のテレビ討論会を、メモを取りながら集中して見ていたら、それまでおとなしく待っていたお猫様が痺れを切らして愛情を要求し始めた。彼女はお姫様なので素直に人間の膝の上に乗って甘えることはしない。尻尾を立ててこちらを横目で見ながらテレビの前を無言で通り過ぎる。何度も通り過ぎる。退屈しているらしい。
テレビの録画をとめて「ハイハイわかりました」と、こちらが立ち上がった途端にお猫様はダダッと走る。それを走って追いかける。階段を駆け上り2階の窓から外を見てすんすんと鼻を鳴らし、また次の部屋に走っていって窓をチェック、また次の部屋に走っていく。人間はただひたすら彼女を追って走る。毎晩お猫様を追って人間は家中を走る。
そうやって暫く走ったら休憩。その日は、出しっぱなしのアイロン台に乗ってダラダラし始めた。頭を撫でたり耳にドライなチューをしたり「可愛いねいい子だね大好きI love you…」と話しかけて一緒にダラダラする。これはその時のお写真。
この後でお猫様に顔を寄せて一緒に自撮りを何枚も撮った。