能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2024年4月3日水曜日

喧嘩上等



たった今まで旦那Aと騒がしい喧嘩をしていた。台風に嵐に雷を総動員して火山も大噴火。虎が荒れ狂い龍が火を噴く。

喧嘩をすると外国語が上達する。言葉を使って相手を黙らせ理屈で相手の首の根を押さえてギリギリと縛り上げ、過去の記憶を辿って相手が息もできないように言葉の弾丸を撃って撃って撃ちまくり、言葉の刃で相手の心を切り裂き抉って血を流させる。もし相手が旦那Aじゃなかったらきっと殴られていると思う。

結婚をして30年近くにもなれば相手を傷つけるための言葉の弾丸のストックも増える増える。長い間弾が増えて増えて増え続けるからマシンガンを撃ち始めたらもう止まらない。相手を撃って撃って撃ち尽くしてボロボロにし、自分の撃っている銃も暴発してお互い息も絶え絶えになる。どちらもかなり負傷するから今休戦中。きっとこのまま終戦になる。いつものように。 いつも雨降って地固まるからなんとかなる。

結婚は結婚し続けるからなんとかなるのです。結婚を無理なく続けるために時々派手な嵐を起こしたりマシンガンを撃ったり火山を爆発させたりする。嵐が吹き荒れるから後には綺麗な小花も咲く。



Dannii Minogue & Autone - Thinking ‘Bout Us (2024)



彼女はきっと帰ってこない



Dannii Minogue & Autone - Thinking ‘Bout Us (2024)
Thinking ‘Bout Us – Single
Dannii Minogue, Autone
February 2, 2024
℗ 2024 Central Station Records



現在英国のCommercial pop club chart及びUpfront club chartの上位に上がっている曲。ダニー・ミノーグさんはカイリー・ミノーグさんの妹さん。今52歳だそうですよ。すごいね。

女性が出ていく歌。しかしかなり優しい言い方をしている。「一人になって自分を取り戻したらまた帰ってくるわ」。おそらく男性が「わかれたくない」と言うから相手に優しく別れる理由を説明しているのだろう。また帰ってくるからと。

でもきっと彼女は帰ってこない。さようならをしたらもうお終いですね。


★Dannii Minogue
ダニー・ミノーグさん。オーストラリア出身の歌手・女優・ファッションデザイナー。姉はポップ歌手のカイリー・ミノーグさん。

★Autone
Brett Austinさん。オーストラリア・シドニーを拠点に活動するDJ/プロデューサー。オーストラリアやニュージーランドではよく知られたDJ。世界中でライブも行っている。


Thinking ‘Bout Us 
Dannii Minogue & Autone
---------------------------------------------------------------------

[Verse 1]
いつも私達が喧嘩する時 あなたの目の中に見える
これが間違ってるのもわかってる わかってる
なんとか正しく言おうとしても 私には決してうまく言えない
それがいつもいやだった 長い間

[Pre-Chorus]
Oh-oh, 今夜私はあなたから立ち去ろう
そうすれば 血を流す私達を止めることもできる
回復には少し時間がかかると思う
Darling, わかってる これが難しいって わかってる


[Chorus]
私自身を愛してるときの方が あなたをもっと愛せるの
私はきっと帰ってくる 誰かを愛する準備ができたら
約束する いつかきっとあなたによくしてあげられる
私達のことを考えてるの 私達のことを
私達のことを考えてる 私達のことを 私達を
I'm thinking 'bout us
I'm thinking 'bout us, us, us, us (Us)
I'm thinking 'bout us, thinking 'bout us
(I'm thinking 'bout)


[Verse 2]
ここから立ち去らなければ それしか道はないの
あなたにわかって欲しい そう願ってる
成功するのか失敗するのかも 何も変わらない
私に必要なこのスペースを確保しなければ

[Pre-Chorus]
Oh-oh, 今夜あなたにさようなら
そうすれば 血を流す私達を見ることもない
回復には少し時間がかかると思う
Darling, わかってる 大変だって わかってる (Oh)

[Chorus]
私自身を愛してるときの方が あなたをもっと愛せるの
誰かを愛する準備ができたら きっと私は帰ってくる
約束する いつかきっとあなたによくしてあげられる
私達のことを考えてるの 私達のことを
私達のことを考えてる 私達のことを
You know I'm thinking 'bout us (Ooh-ooh)
I'm thinking 'bout us, us, us, us (Thinking 'bout us)
I'm thinking 'bout us, thinking 'bout us
(I'm thinking 'bout)

[Bridge]
(Oh, oh)
私達のことを考えてる
(Oh, oh) Oh
私達のことを考えてる
(Oh, oh) Oh
私達のことを考えてる 私達のことを (Ooh)


[Chorus]
私自身を愛してるときの方が あなたをもっと愛せるの
誰かを愛する準備ができたら きっと私は帰ってくる
約束する いつかあなたによくしてあげられる
私達のことを考えてるの 私達のことを
私達のことを考えてる 私達のことを 私達を
You know I'm thinking 'bout us (Oh-oh)
I'm thinking 'bout us, us, us, us (Thinking 'bout us)
I'm thinking 'bout us, thinking 'bout us (Thinking 'bout us)

[Outro]
I'm thinking 'bout us
You know I'm thinking 'bout us

---------------------------------------------------------------------
Written By Anthony Egizii, Brett Austin & David Musumeci



2024年4月2日火曜日

米ドラマ FX『将軍/Shōgun』(2024) 第6話 Ladies of the Willow World :歴史を元に脚色が巧み



-----------------------------------------------------------------------------
『Shōgun』(2024) TV Mini Series
/米/Hulu, FX/カラー/55–70 minutes
Creators: Rachel Kondo, Justin Marks
Based on Shōgun by James Clavell
No. of episodes: 10話
Release: February 27, 2024 – April 23, 2024
---------------------------------------------------------------------------



米国 FXにて。オリジナルの放送は2024年3月26日。


なんと『将軍』ももう6話、後半に入った。このドラマは全部で10話なのであと4話しか残っていない。この頃は何事も時間が過ぎるのが早い。

このドラマは英国人ジェームス・クラベル氏の1975年の小説『将軍』が元になっているのだけれど、史実の「関ケ原の戦い」頃の史実を元にしながらも脚色を加え設定を変えながらドラマにしているのがなかなか上手いものだと感心する。フィクションのドラマとしても十分面白いけれど、ストーリーの元になった史実がどう変えられているのかを見てもかなり面白い。このドラマはむしろ三浦按針の話というよりも、按針の目線から描く「日本の(史実をもとにした)ドラマ」。メインは日本の歴史…だから日本人にも面白いと思う。

それからまた(特に)按針の扱われ方には、原作が書かれた当時の1970年代の欧州人による目線が感じられるのも面白い。今なら首を傾げるような話も1970年代ならこれでありなのだろうとも思える。第1話で私は「エキゾティズムが強調されていて…やっぱりなんちゃって時代劇か」などと文句も言っていたけれど、今はすっかりこのドラマのリズムに慣れた。楽しんでます。

特に真田広之さんがプロダクション全体に目を光らせてくださっていること、現場に多くの日本人の方々が関わっていること、それから俳優さん達が皆日本の方々であること…により日本人がメインのパートはかなりいい。かっこいい戦国日本の様子は、ハリウッド式にお金をかけていることもあって見ごたえがある。お金をかければこれだけかっこよくなるのだねとあらためて感心する。俳優さん達も本当にかっこいい。惚れ惚れ。

特に今回は落ち葉の方の二階堂ふみさんがよかった。彼女は独特のオーラがある。先日ジェシカ・ラングのことを「女の情念が…」などとここで書いていたのだけれど、二階堂さんにも「怖い女」のオーラが見える。もちろん彼女の演技の力。怖い女と言えば…そういえば黒沢監督の『乱』の楓の方を演じた原田美枝子さんも凄かった。ああいう感じ。情念とか、気の強さ、ちょっと狂気をはらんだような女優さんの演技に私は惹かれる。二階堂さんのオーラはかなりのものだと思った。



★ネタバレ注意





日本の歴史を元に脚色


●鞠子と落ち葉の方の過去

このドラマの人物達は歴史上の人々を元にしているのだけれど、史実を元に(海外の人にも)わかりやすく脚色しているのが面白い。
今回は鞠子さん(アンナ・サワイ)と落ち葉の方(二階堂ふみ)の過去に触れていた。鞠子さんのモデルが細川ガラシャであり彼女の父親が明智氏であることは今までにも語られていたが、今回は落ち葉の方の背景が語られていた。

落ち葉の方のモデルは淀殿…史実では織田信長の妹・お市の方と浅井長政の娘で信長の姪。しかしこのドラマでは落ち葉の方(瑠璃姫)が黒田信久=織田信長の娘であった設定になっている。そして鞠子とその瑠璃姫が安土城で育ち幼馴染だったということだそうだ。

史実で細川ガラシャが淀殿と幼馴染であったことはないと思うが、このドラマが二人を幼馴染の設定にしているのであれば、鞠子さんは虎永側、落ち葉の方は石堂側と、後に大きな戦になった時に彼女達が敵同士になる。それがドラマチックで都合がいいということだろう。なるほど脚色として上手いものだと思う。

●文太郎はそれほど悪人ではない

鞠子の夫・戸田文太郎広勝
(阿部進之介)は、史実では細川忠興で細川ガラシャの夫。この細川忠興のキャラクター・文太郎は、前回はかなり乱暴者に描かれていたけれど、彼は「鞠子があまりにも冷たく心を開いてくれない」と実は悩んでいた。なんと文太郎は鞠子さんを愛している。じゃあなぜ鞠子さんは文太郎に冷たいのか…その理由は、彼女が明智氏の娘で戸田氏よりも位が上だったから…などという説明もされている。なるほど。

文太郎は「鞠子が自分に心を開いてくれない、それなのに按針と仲良くしているから気に入らない」と言う。なるほど…なんだかちょっと文太郎がかわいそうになってきた。文太郎は悪い人ではない。それに彼は強い武将なのですよね。酔っぱらっているのに弓を引かせたら的を外さない。この人物は戦でヒーローになるのだろう。

●石堂の野心・邪魔者は消せ

史実の五大老の設定が、このドラマではわかりやすく脚色…史実の五大老と五奉行がまとめて「五大老」となっていて、石堂和成(平岳大)=石田三成が五大老のリーダーになっている。石堂は吉井虎永=家康(真田広之)を失脚させ、今度は伊藤輝鈍=宇喜多秀家(篠井英介)を五大老に据えようとしている。しかし大老の一人・杉山如水=前田利家?(トシ・トダ)がそれに反対する…そこで石堂は大坂を離れようとした杉山を殺害。なんとなんと…。

●落ち葉の方はなぜ虎永を嫌うのか・家康黒幕説

落ち葉の方と石堂との会話で、彼女がなぜ虎永を嫌うのかも明かされた。彼女は彼女の父・黒田信久=信長の暗殺が虎永=家康によって謀られたと思っている。実行したのは明智氏だったけれど黒幕は虎永だったと。なるほど。これはある程度歴史に詳しい人でないと思いつかない話だと思う。実際そのように考察する学者もいる。秀吉だという説もあるし。 この虎永が黒幕…そのように落ち葉の方が思っている設定が原作にあるのなら、クラベル氏はかなり歴史をリサーチしたのだろうと思った。

●紅天は大坂夏の陣か

大坂城を命からがら抜け出した戸田広松=細川藤孝(西岡徳馬)が網代へたどり着く。そして大坂の今の様子を虎永に伝える。そして杉山の死の情報が伝えられると、虎永と武将達は「紅天」…大坂城を攻め落とし虎永が天下を取る=将軍になる…を実行するときが来たと決心する。…ということは、この脚本ではもしかしたら関ケ原をとばして一気に「大坂夏の陣」に突入するのかもしれませんね。これも原作にあるのだろうか。だとしたらなかなか上手いものだと思う。


按針パート・1970年代の西洋人による目線

西洋の目線で面白エキゾチック・ジャパンを描いたパート。しかしこの『将軍』の話はもちろんあくまでも1600年頃に英国人が日本にたどり着いたらどのような感じなのかを描くドラマでもあるわけで、それならエキゾチック・ジャパン描写は避けられない。しかしそれ以上に原作が描かれた時代が1970年であることも忘れてはいけない。

今回面白いなと思ったのは、ジョン・ブラックソーン/按針(コスモ・ジャーヴィス)が前回の「キジ事件」から「日本の人の命の扱いが到底受け入れられないから故郷に帰りたい」と虎永に告げれば、「それならすこし女遊びをしてこい」と虎永が按針に遊女をあてがう内容。…これを見ていて思った。これってもしかしたら大昔1970年代に「仕事で日本に来た西洋のビジネスマンが交渉相手の会社から接待として女性をあてがわれる」…そのような1970年代当時の話を聞いたクラベル氏が面白話として盛り込んだのではないかと。それともクラベル氏がそのような経験をしたのか笑。本当かどうかは知らないが昔の日本のそのような話は私も聞いたことがある。

そして面白いのは、按針君がいかにも現代の英国人的というのか…やたらと女性に対しては気おくれして居心地が悪そう…Awkward(気まずい、ぎこちない、ぶざまな)様子で、それがすごくおかしい。按針君眉毛が下がって困り顔。その困り顔がまるで小学生みたいに「え、女の人ですか…え、ぼくどうしよう…」と言っているよう。この俳優さんのキャラクターではないかと思うが、按針君が子供みたいな顔をしているのがすごく面白かった。英国にはこういう人いる…男同士でビールをガンガン飲んでサッカーに興じ、パブで子供みたいにオイオイ大騒ぎして自由で悪ガキのようなのに、ガールフレンドや奥さんの前では「Yes, ダーリン」としゅんとしておとなしくなる男。いるいる 笑。

娼館のマダムと鞠子さんの会話、それからミステリアスでセクシーなお菊さんの場面をかなり長い時間をかけて描いているのも西洋受けの話なのだろうと思う。

按針君が大変いい思いをしたそうで大変恐縮している様子がおかしかった。よかったね。それから彼は神奈川に土地を与えられて大砲や水軍を任されることになったらしい。すごいな。


2024年4月1日月曜日

FAFITO – You Don’t Know (Shy Cookie Remix)(2023)



お洒落な



Fafit – You Don’t Know (Shy Cookie Remix)(2023)
You Don't Know (Remixes) – Single
Released: December 10, 2024
℗ 2023 FAFITO STEPHENS



数週間前にUK Commercial pop club chart か Upfront club chart に入っていた曲。アシッドジャズ風。お洒落。ロンドンの音。まさにFAFITOさんが活動開始した1998年頃にこういう音が流行っていました。途中で入るピアノの音がいい気持ち。


★FAFITO
Fafito Stephensさん。英国のRecording Artist/Songwriter/Rap/Beat Producer。ロンドン生まれのロンドン育ち。1998年に活動開始…ということは今は40代後半かな。アーティストとコラボ多数。

Shy Cookie
MOBO Award の受賞者のDJ LuckやMC Neat、Jay Jayのプロダクション・ワークで知られる UK Garage シーンのプロデューサー。1998年に活動開始。このお方はキャリアの途中で大学で音楽を学び暫く教えていたのかな。その後スタジオやレーベルを立ち上げてプロデュースと共にMCをしたりと多才。


イースターはプロヴァンス風ビーフ・シチュー+赤ワイン学び始め Chateau La Freynelle, Cabernet Sauvignon, 2020



いや…違うのだ。イースターだからこれを作ったわけではない。
イースターだから週末の休みが長い…というわけで旦那Aも休みでのんびりできるし、じゃあ冷凍庫にシチュー用の牛肉があったから週末はそれで何か作ろうかと思った。

調べたらイースターとは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」だそうで今年は3月31日の日曜日。イースター/復活祭で大切な日は「キリストが復活した日曜日」
それで復活祭に関する習俗として(今どきは厳しくはないらしいが)西方教会と東方教会では、伝統的に四旬節および大斎の期間中禁じられていた肉、乳製品、卵(東方教会では魚肉も)が復活祭の日の日曜日に初めて解禁になるのだそうだ。と言うことは…本当は日曜日までは肉を食べてはいけなかったのかな???😊

というわけでイースター前にお肉を食べてしまったけれど…宗教にあまり関係のないお休みの日ののんびりごはんというわけで今回もまたまたビーフシチューをつくる。



まずは復習。

 ブルゴーニュ風
前回ビーフシチューを作ったのは去年のクリスマス…ブルゴーニュ風ビーフ・シチュー/ブフ・ボギニョン/Boeuf Bourguignon。


ボギニョンは基本的には、ベーコンを炒めて牛肉に焼き目をつけ、炒めた粗みじんの玉ねぎ、人参、にんにくに小麦粉を加えて炒め、赤ワインにトマトペーストとハーブを入れて3時間煮る。後に炒めたマッシュルーム、小玉ねぎを加えて30分煮る。一旦ワインを入れたら煮るだけでできる料理。 …しかしあのクリスマスの日は長時間煮こんだつもりが、ストーブの火が消えていて翌日食べることになったのだけれど笑。


 ブルゴーニュ・ワイン
しかしそれでも収穫もあった。あのシチューを作るのに使ったワインはAlbert Bichot社のBourgogne Vieilles Vignes de Pinot Noir, 2020。旦那Aがラベルのブルゴーニュの名前を見て何も考えずにスーパーで買ってきたお手頃ワイン22ドル。半分以上をシチューに使い残りを飲んでみたけれど「すごく軽い」。十分おいしいけれどこんなに軽いもの?…と無知なワタクシは「安いから軽いのかな?」などととんちんかんな文句を言っていた。


興味を持ったので調べてみた。Albert Bichot/アルベール・ビショーさんというのは1831年に創立したブルゴーニュの銘家なのだそう。私はフランスのワインが長い距離をハワイまでわざわざやってきてくれただけでありがたいと思ったのだけれど、なんと名門のワインだったの?え、22ドルなのに?ちょっと嬉しくなったぞ。

というわけで興味を持ったのでブルゴーニュ・ワインについても少し調べた。ブルゴーニュの赤ワインはこの土地原産のピノ・ノワール種のぶどうを100%を使ったワイン。ブルゴーニュのワインボトルはなで肩(ボトルを交互に向かい合わせて保存すると場所をとらないことからこの形になったらしい)。そしてピノ・ノワールは石灰岩と粘土の土地の丘に育ち、果実の皮が薄く繊細で、そのため赤ワインも比較的タンニン(渋み)が穏やかで豊か、かつマイルドな酸味と香りの高さなのが特徴なのだそう。なるほど、もしかして私が「軽い」と思ったのはそういうことか。

英国にいた頃からワインは何も知らずにつき合いやいただきものを飲んでいたけれど今まで全く無知。どこのどれがどういう味なのかもほとんど知らなかった。わかりもせずにとりあえず飲んでいたのはシャルドネぐらいだ。そんなわけで時に飲みづらいくらい「濃い、重い赤ワイン」にぶつかって…それはどういうものかと疑問に思っていた。例えばある時は、家にあったいただきものの赤ワインでチキンの赤ワイン煮を作ったらチキンが青みがかった紫色になったことがある 笑。たぶんイタリアのワインを間違って使ったのだろうと思う。ワインによって味も色も質感も違うのはどういうことだろうと思っていた。今まで全く知らなかった。

ところが今はネットで調べればいろいろと情報が出てくるのね。面白い。とりあえず今回ブルゴーニュ産のピノ・ノワールはそれほど「重くない」んだね…というのがわかってよかった。

少しアルベール・ビショーさんの赤ワインをシャルドネと一緒に買い足してストックした。


プロヴァンス風
さて今回はプロヴァンス風ビーフ・シチュー/Daube de boeuf à la provençaleを作る。これも赤ワインを入れるシチュー。この南仏風のシチューはブルゴーニュ風とは何が違うのか?

基本的にはベーコンを焼き、固めの牛肉に焼き色をつけ、赤ワインを被るほど入れて煮立たせ、そこに人参と玉ねぎの粗みじん、生のトマトのざく切りとトマトペースト、にんにく、ハーブに胡椒の粒、それからクローブを刺した玉ねぎを入れて3時間。最後にパセリとオレンジの皮、絞ったオレンジジュースを入れて仕上げる。私は黒オリーブを入れないのだが本来は黒オリーブを入れることも多いらしい。美味しいのはオレンジの皮とジュース。爽やかです。


プロヴァンスと言えば南仏だけれど…じゃあワインはどうする。今回色々と調べたら、プロヴァンス産のワインもあるのですね。それを使った方がいいのだろうけれど知らなかった。

● ボルドー・ワイン
というわけで今回使ったのはボルドー産の赤ワイン…Chateau La Freynelle Cabernet Sauvignon, 2020、15ドル。スーパーでオススメされていたので15ドルならお手頃だと買ったワイン。今回もシチュー鍋に半分は消えるのでこれでよし。

ボルドー産のカベルネ・ソーヴィニヨンをブルゴーニュ産のピノ・ノアールと比べようと思った。
 

このワインもはるばるフランスからやってきてくれたワイン。Chateau La Freynelle/シャトー・ラ・フレイネル社についても調べてみた。この会社は1789年にナポレオン指揮下の将軍ジャン・バルト氏が、当時シャトー・ラ・フレネルと呼ばれていた場所に定住して最初のブドウの木を植えたのが始まりだそう。そこから7世代バルト家に代々受け継がれたそうで、現在は1992年より(フランス革命の頃から初めて一家に生まれた娘さんの)Veroniqueさんがオーナーだそう。彼女が大改革をして社のワインの質を上げたのだそう。 女性オーナーさんなのですね。かっこいいな。

ヨーロッパのワインは浪漫だ。太平洋の真ん中にいる今だからこそ遠い距離を旅してきてくれた欧州のワインはありがたいなと思う。欧州の文化を少しもらっている気がする。ボトルを開けた時に「この空気はフランスの空気だね」と旦那Aと笑う。


ボルドー・ワインのボトルは丸いいかり肩。このワインに使われたぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン 100%。ボルドー地方原産の代表的赤ワイン用ぶどう。このぶどうは小粒で果物の皮が厚く、種が大きく果肉の割合が少ないので、ワインは色が濃く渋みも強くなるそうだ。出来立てのワインは「ガシッ」とタンニンが豊富で刺激が強いけれど長期熟成が可能で熟成により複雑で魅力的な香りを得ることができるとのこと。

さっそく飲んでみた。ピノ・ノアールに比べて濃い。重い。濃いフルーツの味がする。酸味。 いかにも赤ワイン味。なるほど、そうか…これがカベルネ・ソーヴィニヨンか。同じ赤ワインなのにずいぶん違うのが面白い。ちょっと硬い感じがしたので乱暴に空気を通したら少し柔らかくなった気がした。ちょっと重いせいかすぐ酔っぱらう。


シチューもおいしくできた。今回は食べる日の前日に1時間ほど煮込んで火を止めそのまま冷まし、食べる日の午後にまた1時間半ほど煮込んで冷まし…食べる時にまた温めて食べた。2日をかけてゆっくりと煮込んだので肉も柔らかくおいしかった。冷めている時間もゆっくりと煮込むことになるのでおそらく3時間以上煮込んだことになると思う。煮込みを2日かけたこのやり方の方が楽なのでこれからもこうしようと思った。

これから煮る クローブを刺した玉ねぎは省略
食べる前にオレンジの皮とジュースを
完成です
デザート

今までうちでは長年マッシュポテトと食べていたけれど、このプロヴァンス風シチューはパスタやお米にあわせることも多いことを今回知った。


以前に少し書いたフランス料理の本はこれ。絶対に失敗しないフランス料理の本…Carole Clements氏とElizabeth Wolf - Cohen氏の『The French Recipe Cookbook』(1995)。アメリカの本。


しかし最近はネット上で本格的なレシピも手に入る。このプロヴァンス風シチューもGoogleの検索で言語をフランス語にしたら本場のレシピが出てきた。後はGoogleで翻訳すればなんとかなる。便利な世の中になったものだと思う。


※追記
ワインメモ
🍷Château La Freynelle, Bordeaux Cabernet Sauvignon 2020
Vivino.com Score:  3.8
Winery:  Château La Freynelle
Grapes:  Cabernet Sauvignon
Region:  France / Bordeaux
Wine style:  Bordeaux Red
Alcohol content:  13.5%


2024年3月27日水曜日

米ドラマ FX『フュード/確執/Feud: Capote vs. The Swans』(2024) Feud シーズン2:全8話 ニューヨーク上流階級の再現






----------------------------------------------------------------------------
『Feud: Capote vs. The Swans』 (2024)
TV Series/米/カラー
/1話45分・全8話/
作:Ryan Murphy, Jaffe Cohen, and Michael Zam
監督:Gus Van Sant, Max Winkler, and Jennifer Lynch
脚本:Jon Robin Baitz』
-----------------------------------------------------------------------------



なぜカポーティはNYの上流階級の女性達と交流しようとしたのだろう???


ヒットメイカー、ライアン・マーフィーによるドラマ『Feud/確執』のシーズン2「Capote vs. The Swans」。


ドラマ『Feud』シリーズは過去の有名人達の諍いやいがみ合いをとりあげて描くシリーズなのだろう。シーズン2では作家トルーマン・カポーティと彼の女友達…1970年代のニューヨークの上流階級の女性達との争いを描いた。

彼と彼女達の「Feud/確執/争い」のきっかけは、カポーティが1975年にエスクワイア誌に書いた短編小説「La Côte Basque 1965」…彼が上流階級の女友達/彼女達のプライバシーを小説として暴露したことによる。ドラマでは最終の第8話が終わるまで彼と彼女達の仲が元に戻ることはなかった。

-------------------------------------------------
Feud: 確執、不和、宿恨、反目、争い
-------------------------------------------------


最初はどのような「争い」の話なのだろうと思っていたが、実際のドラマはカポーティの『La Côte Basque 1965』後の酒に溺れた晩年の様子と、女性達/スワン達のそれぞれのその後の様子を描いたものだった。一旦エスクワイア誌の暴露記小説が世間に出てからは、女性達とカポーティが接触することはない(クロエ・セヴィニーの演じる C.Z. Guestのみ交流があった)。そのためドラマは「Feud」とは言いながらも劇中で「争い」が起こるわけではない。

カポーティは女性達との友情を失った頃から酒に溺れ、迷い、創作もままならず次第に落ちていく…そのような彼の晩年を描いた伝記的なドラマだった。



★ネタバレ注意



最初に第1話を見て、カポーティと女性達を取り巻く当時の時代の背景を知ることが必要だと感じたので、まずは資料を読んだ。その中で一番良かった記事がエル誌のこれ:

★毒家族に生まれて Vol.10 トルーマン・カポーティ~毒親育ちの少女を救おうとした鬼才作家~

このドラマで描かれたのは(脚色はあるものの)ほぼこの記事と同じ。最初はドラマについていけるのかと心配したが、この記事にはずいぶん助けられた。


(書かれた当時は)ただ有名人のゴシップであっても、長い時間が過ぎればそれは文化的な歴史の記録となる。このドラマのカポーティをめぐる話も、1970年代当時は単なる有名人のゴシップ記事だったのだろうと思う。しかしそれが今でもファッション誌の記事となり、またそれを題材にしたドラマや映画が作られる理由は、カポーティとスワン達の生きた世界が(前時代的に)大変豪奢で別世界的であり、彼らを取り巻くNY社交界の様子は歴史的/文化的にも特別な意味があったからなのだろうと思う。

ドラマは当時のゴシップ記事の再現。しかし主人公は時の人/有名なベストセラー作家トルーマン・カポーティ。そして彼の友人達…超がつくほどの大富豪の奥様方…当時のニューヨークの上流階級の女性達は華やかで豪華で洗練されていたからこそ彼女達のことは今でもファッション史の一幕として語り継がれているのだろう。


ライアン・マーフィー氏がこの時代をドラマにしようとしたのは、カポーティ―の晩年を描こうとしたのと同時に、(今は失われた)華やかな古い時代のニューヨークの上流階級の様子を映像として描きたかったからなのだろうと思った。劇中でも「現代のGilded Age/金箔の時代」の言葉が使われていたが、古い時代の上流階級が存在した時代は1970年代に終わりを告げた。マーフィー氏が描きたかったのはニューヨークの上流階級の「最後」の姿。かつてイタリアの映画監督ヴィスコンティが19世紀から20世紀初頭の貴族の生活を映像化したのと同じように、マーフィー氏も1970年代までニューヨークに存在していた上流階級の様子を描きたかったのだろうと思う。

全編に当時の固有名詞がふんだんに出てくる。モデルやアーティスト、スタジオ、写真家に雑誌、作家、映画などなど、1970年代の固有名詞がこれでもかこれでもかと何の説明もなく出てくる。ドラマを見ていてそれらの固有名詞がどれだけ理解できるのか、ファッション・スノッブ用のテスト問題であるかのようだ。まったく呆れるほどスノッブなドラマ。しかしそれを描かなければカポーティの生きたスノッブな世界を表現することは不可能だったのだろう。


本題の「Feud/争い」の内容はそれほど重要ではない。
カポーティ本人は自分の書いた小説のために女性達との友情が絶たれ、勝手に酒に溺れて弱っていくし、一方女性達は集まって文句を言うばかりで何か行動を起こすわけでもない。だから「争い」が起こるわけでもない。


ドラマの目的は、
あくまでもカポーティの晩年を描くこと。
そしてニューヨークの最後の上流社会の再現なのだろうと見た。


私が一番興味を引かれたのは、カポーティと母親の関係。カポーティの母親リリー/Lillie Mae Faulkを演じるのはジェシカ・ラング/Jessica Lange。

ジェシカ・ラングさんは感情的で業の深い女性を演じたら世界一。女の情念を演じたら天下一品。オンナとは恐ろしい…それを演じる最高の女優。色気も生半可ではない。心をわしづかみにされるよう。彼女は今年74歳だそうだが、今でもねっとりと生々しくオンナオンナでセクシーですごいと思う。彼女は昔からそう。独特。このドラマでも息子のカポーティを誘惑するように身体をくねらせ上ずった声で話しかける様子を見て、まったくこの女優さんは今でもこんなにオンナなんだとくらくらした。好きだ。

余談だが彼女の舞台を昔ロンドンで見た。『欲望と言う名の電車』のブランシュを演じていらした。前から5列目ぐらいの席で見た。


ところで私はゲイの方々の多くは彼らの母親と「何か特別な繋がりがある」のではないかと以前から思っている。様々なインタビューや手記などでゲイの方々と彼らの母親との関係を知るたび、何かよく知られた「パターン」があるのではないかと思うほど。このドラマでもカポーティと母親の強い関係が描かれていた。

カポーティの母リリーは美しい人だった。母親というよりもオンナであることを優先する人だったらしい。カポーティは母に憧れる。しかしリリーは彼がゲイであることも受け入れなかったそうだ。屈折した母親への愛情。彼は常に母に愛されたいと願っていた。

リリーが夫(カポーティの父)と離婚し大富豪カポーティ氏と再婚したのはトルーマンが9歳の時(トルーマンはカポーティ氏の養子となる)。カポーティも母親の再婚と共にニューヨークで暮らし始める。そしてリリーはニューヨークの社交界に出入りするようになった。しかし南部出身のリリーが(階級社会がまだ残っていた)ニューヨークの上流階級に受け入れられることはなかった。その後それを苦にして彼女は命を落としたという。


カポーティはなぜ上流階級の人々の集う社交界に出入りするようになったのか?なぜわざわざ(彼を道化者だとさえ呼ぶような)上流階級の人々に近づこうとしたのか…その理由は彼の母親にあった。ニューヨークの社交界に溶け込めなかった母親を見ていたカポーティは作家として成功し、自らも上流階級の人々と交流するようになる。

知的な作家のグループや出版業界の落ち着いた友人関係もあっただろうと思う。しかしカポーティは彼の母親の叶わなかった夢「社交界に仲間として受け入れられる」ことを望んだ。そして上流階級の美しく華やかな女性達との交流を愛した。彼はおそらく自分がそこに完全には受け入れられないこともわかっていたのだろうと思う。しかしそれでも彼はニューヨークの最後の「Gilded Age/金箔の時代」…その華やかで豪華で美しい人々が集う上流階級の社交界にメンバーとして受け入れられることを願った。


1966年、カポーティは『冷血/In Cold Blood』の大成功の後、各界の著名人を集めて20世紀最大の舞踏会と呼ばれる「Black and White Ball」を主催した。誰かのパーティにゲストとして招かれるのではなく、彼は最大の舞踏会の主催者として社交界に君臨したかったのだろう。その様子を伝える記事…

★20世紀最大の舞踏会「Black and White Ball」を知っている?
https://www.harpersbazaar.com/jp/fashion/celeb-fashion/a32135713/black-and-white-ball-200415-hb/



『冷血』の成功と「Black and White Ball」の後、カポーティは大作を書かなくなる。いくつかの短編を書いた後、1975年に件の「La Côte Basque 1965」がエスクワイア誌に掲載され、その後の彼は1984に亡くなるまでアルコール中毒に苦しみながら過ごしたという。

彼の死後1986年に「La Côte Basque 1965」を含む作品を集めた『叶えられた祈り/Answered Prayers』が出版される。生前カポーティ本人が「私のプルースト的作品になるだろう」と書き進めていた『叶えられた祈り』が完成することはなかった。


第8話はカポーティが亡くなる前に『叶えられた祈り』が完成していたと想定した「完全な創作ドラマ」となっている。「La Côte Basque 1965」で傷つけた友人の女性達とのその後を描いた内容であったが、その作品を書いている間、母親の幻がカポーティを苦しめる。まさに毒親。その後劇中でカポーティは自らその原稿を燃やしている。

ドラマの最後に『叶えられた祈り』の完成した原稿は未だ見つかっていないと記された。


私は第7話まで、このドラマはカポーティの晩年の様子を描いただけのゴシップ再現ドラマだとばかり思っていた。しかし第8話での彼の母親との関係が描かれてもう少しカポーティのことが理解できた気がした。

おそらく『叶えられた祈り』は完成しなかったのだろうと思う。冷血』の後、カポーティは燃え尽きたのだろう。
彼は『冷血』で大成功したノンフィクション・ノベルのスタイルで(彼が愛し親しんだ)ニューヨークの最後の上流社会を描こうとした。母の無念を晴らすかのように上流社会の女性達と交流。洗練され美しい上流社会に深く踏み込み、その明暗をノンフィクション・ノベルとして描きたかった…自ら「プルースト的」だと呼ぶ作品を書きたかったのだろう。

しかしその夢はかなわなかった。酒に溺れた彼に大作を書き終える力は残っていなかった。


第1話の感想で書いた通り、熟年の女優さん達がほぼ同世代なのでそれも楽しかった。昔『アリー my Love/Ally McBeal』で可愛かったキャリスタ・フロックハートさんが、ジャクリーン・ケネディ・オナシスの辛辣な妹を演じていてまるで別人なのに感心した。女優さん達全員が素晴らしかった。そしてカポーティを演じたTom Hollanderさんがすごかった。大きな拍手。


これがドラマとして高い評価となるのかはよくわからない。好みは別れると思う。全4話ぐらいで収まる内容だとも思った。ただ時代の再現映像として好きな人にはとても興味深いドラマだと思う。私は楽しんだ。このドラマで今まで知らなかったカポーティの晩年を知ることが出来てよかった。




2024年3月25日月曜日

Gotye, Kimbra, FISHER, Chris Lake, Sante Sansone - Somebody (2024)



別れの歌



Gotye, Kimbra, FISHER, Chris Lake, Sante Sansone - Somebody (2024)
Somebody (2024) – Single
Release: April 5, 2024
© 2024 Samples 'n' Seconds Records, 
under exclusive licence to Universal Music Operations Limited



今英国のcommercial pop club chart/upfront club chartに入っている曲。アメリカのダンスチャートにも入っていたと思う。

この曲は2011年にリリースされたGotyeさんとKimbraさんのシングル曲「Somebody That I Used to Know」のリミックス。この曲は2011年のBillboard Hot 100をはじめとして全世界18ヶ国で1位を獲得。2012年に一番よく売れた曲。しかし私はその当時この曲を知らなかった。

昔の大ヒット曲のリミックスなので今また売れているということでしょうか。


★Gotye

Wouter André "Wally" De Backerさん。1980年生まれのシンガー・ソングライター。元々はベルギー生まれで、2歳の時にオーストラリアに移住。

★Kimbra
Kimbra Lee Johnsonさん。1990年生まれ。ニュージーランドのシンガー・ソングライター。ポップスの曲にR&Bやjazz、rockの要素を加えた曲を書くことで知られる。ARIA Music Awardsに二つのGrammy Awards、それから7つのNew Zealand Music Awardsを受賞。

★FISHER
リミックス担当。Paul Nicholas Fisherさん。オーストラリア出身のDJ、Music Producer。TechnoやHouseの曲を手がける。現在は米国ロサンゼルス在住。2012年から活動開始。

★Chris Lake
リミックス担当。英国のelectronic dance music producer、そしてDJ。1982年生まれ。Houseやprogressive houseを手がける。

★Sante Sansone
リミックス担当。イタリア人のDJ。1994年生まれ。2010ねんより活動開始。英国のレーベルと契約し曲をリリース。欧州各地で活躍中。



※訳注
よくわからない歌詞があったので旦那Aに聞いてみたらこういう意味だと言う。

● You said that you could let it go

この itとは「彼の昔の恋愛」の意味で
=You said “I can let it (=my old relationship) go”.
あなたは「僕は昔の女との関係を終わりにしてもいい」と言った

● And I wouldn't catch you hung up on somebody that you used to know
そしてこの行の主語も上の行から続いて「あなた」で、
=You said “You won’t catch me hung up on my ex girlfriend
あなたは私に「君は僕の元カノへの未練/執着を見る(捕まえる)ことはないよ」と言った。

…という意味だそうだ。あ~これはわからなかった。確かにこれなら意味が通るので採用。


Somebody
Gotye, Fisher, Chris Lake, Kimbra & Sante Sansone
---------------------------------------------------------------------

[Verse 1: Gotye]
ある種の哀しみの中毒になることもある
終わることを受け入れるように いつも終わることを
だから僕たちの関係に 意味がないとわかった時
Well, 君は言った 僕らは友達でいてもいいと
でも僕は 正直終わってよかったと思ってるよ

[Verse 2: Kimbra]
時々 あなたがいつも私を欺いてたことを考えてる
でもあなたは それが私のせいだとといつも思わせた
でも私はそんな風には生きたくない
あなたが言った全ての言葉を深読みしてみる
あなたは(彼女とのことを)終わりにしてもいいと言ったし 
それに私に(あなたの)以前知ってた人への未練を見ることはないって言ったでしょ 


[Chorus: Gotye]
でも僕を切り捨てなくてもいいだろ
何事もなかったかのように、僕らがなんでもなかったかのように
それに僕は君の愛なんていらない
でも君は僕を他人のように扱う それがすごく辛い
No, 君はそんなに自分を貶めて酷いことをする必要はなかったんだよ
君の友人にレコードを取りに来させて 連絡先の番号まで変えるなんて
でもそんなもの いらないのかもね
今 君は 僕が過去に知っていた誰かでしかない

[Outro: Gotye]
Somebody (I used to know)
Somebody (Now you're just somebody that I used to know)
Somebody (I used to know)
Somebody (Now you're just somebody that I used to know)

---------------------------------------------------------------------
Written By Gotye, Luiz Bonfá, FISHER, Chris Lake, Sante Sansone, Kimbra & Lucas Taranto