能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2020年10月13日火曜日

米ドラマSHOWTIME『The Comey Rule』(2020) 全2話:大統領はワンマン社長






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『The Comey Rule』(2020-) TV Mini-Series/米 
/カラー/全2話・210 min 
Based on: A Higher Loyalty by James Comey 
Written and Directed by: Billy Ray 
Original release: September 27, 28, 2020 
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米国発TVのミニシリーズ。放送はケーブルSHOWTIMEにて9月27日、28日の二日間。


実在の人物による回顧録をベースにしたドラマ。著者は元FBI(アメリカ連邦捜査局)長官ジェームズ・コミー/James Comey氏。彼がFBIの長官だった任期は、オバマ政権時2013年9月4日から、トランプ政権に変わって5ヶ月間が過ぎた2017年5月9日まで。 

本来FBI長官の任期は10年にもかかわらず、彼はトランプ大統領に解任された。そして彼が書いた回顧録が『A HIGHER LOYALTY/より高き忠誠・真実と嘘とリーダーシップ』。この本をベースに彼が長官時代にかかわった2つの案件をドラマ化。


普段から政治の細々とした事柄を追っていない私のような者にとってこのドラマは「近年アメリカの政界で何があったのか」の復習/おさらいのようなドラマ。しかしながらこのドラマが、今年2020年の大統領選挙の直前にリリースされるということは、制作の側からの政治的バイアスがあることも知っておくべきだろう。制作の意図に一方的に惑わされないためには、まずこのドラマが

公正なジャーナリストによる事実の再現ドキュメンタリーではなく
既にバイアスのかかっている個人の回顧録を元に作られたものであること
また選挙戦に向けて制作の意図が視聴者の心を一方向に動かそうとするものであること。
そのため制作側の意図で多少事実の歪曲/脚色がされているだろうこと

を知っておく必要がある。最初から人の心を動かす意図で作られたドラマを見て、100%事実だと信じ込むことは避けねばならぬ。あくまでもエンタメとして見るほうがいいのだろう。事実を知りたければ検索して自分で調べればいい。


…というわけで、事実をよく知らない私には批評するのも難しい「実話ベース」の話なのだが、エンタメとして見ればかなりいいドラマ。面白い。脚本も演出も俳優さん達も巧み。素晴らしい。

まずこのドラマの主役、ジェームズ・コミー氏は、本のタイトルが示すように国と任務に「より高き忠誠」を誓った=大統領に従わなかった…善人。FBIのトップとして任務に忠実で、また大勢の部下にとって理想的な上司。皆に尊敬され愛された英雄だ。


彼がかかわった2つの案件とは。 

1. 2016年の大統領選前、クリントン候補の私用メール・アカウント疑惑。
2. トランプ氏が大統領に選出されてから、コミー氏が解任されるまでのやりとり


1話は、クリントン候補のメール疑惑に関して:
まずコミー氏の人となり。彼がFBI長官に任命される前、オバマ大統領がコミー氏と短く会話する。大統領はコミー氏に「あなたが任命されたら、このような会話は不可能になる。(FBIと権力は距離をとるべきだ)」と告げる。コミー氏も同意。彼のFBI長官としての立ち位置を示す。そしてFBIスタッフとの関係の紹介。 
1話の本題は、2016年の選挙直前。一旦7月に閉じたクリントン氏のメール疑惑のケースが、選挙日11日前になって再開されるドタバタ。

2話は、トランプ氏が大統領に選出されてからコミー氏の解任まで:
この2話目がこのドラマの主題。トランプ氏が国の大統領としていかに倫理的に相応しくないのか…をコミー氏とトランプ氏の関係から描く。トランプ氏は大統領になってすぐコミー氏を個人的に呼び出し、(自分にとって都合の悪い)ロシアに関する案件でコミー氏に個人的に「君に私への忠誠を期待する」と指図…大統領によるFBI長官の懐柔の現場を再現。

もちろんコミー氏はトランプ大統領に従わない。その後コミー氏はトランプ氏が大統領になってから5ヶ月で職を解任されることになる。


トランプ氏はどのような人物なのか? 

このドラマで描かれるトランプ氏はまるでマフィアのボス…いやワンマン社長そのまんま。彼は彼のトランプ帝国でのワンマン社長のやり方をそのままホワイトハウスにも持ち込んでいるらしい

能力に関係なく誰でも気に入ればかわいがる。気に入らなければクビ。このお方は、自社内でもそんなやり方を長年ずーっとやってきたのだろう。彼は同じやり方で大統領になってからも自分に都合のいいようにFBIの長官まで自分の意のままに操ろうとする。…きっとそれはコミー氏に対してだけではない。今まで4年間、様々な人々がトランプ大統領から任命され、そしてどんどん辞めていったことはニュースでもよく知られたこと。

トランプ氏がご自分の会社でワンマン社長であることは何の問題もない。しかしもし大統領が同じように振舞えばそれは独裁者と同じ。  

それがこのコミー氏の回顧録の再現で制作者側が伝えたかったことなのだろう。大統領選の直前に「現在の大統領とは基本的な倫理さえ持ち合わせていない人物」なのだとあらためて視聴者に知らしめる。その意図は成功している。役者さんの上手さとともに非常に面白いドラマだった。


分別のあるメディア/批評家は、この「事実を元にした」ドラマがいくつかの不正確さを含んでいる事を見逃さず、そのためプロの批評家によるこのドラマの採点は(ドラマとしての質の高さにもかかわらず)それほど高くはない。Rotten Tomatoesで68/100点。問題はコミー氏が良い人物に描かれすぎているということらしい。

しかしドラマとしてはかなり面白い。コミー氏のJeff Daniels氏、それからトランプ大統領を演じたBrendan Gleeson氏も素晴らしい。特に脚本のトランプ氏の言動がよく再現できているのが面白い。そして大変恐ろしい。


…最後に告げられる事実。クリントン氏メール疑惑の1話で描かれたFBIの捜査官たちは、トランプ氏が大統領になってから4年後の現在、誰一人も残ってない。アメリカ国民はそれがどういう意味なのかを考えるべきだろう。


私はアメリカの政治に関して一定の距離を置いて見ようとしているのだけれど、今のトランプ政権の謎を知るには、まずトランプ氏御本人の事を知るのが一番。

変わり者…あれほどの珍しいタイプの人物がどういうわけで大統領になっているのか? どういうわけで彼を支持したい人々がいるのか…を知ることは、今のアメリカの現状を知る上でのキーとなる。あるべき理想と個人の私利私欲が入り乱れたアメリカの政界。事実は小説よりも奇なり。これからも観察していく。

さて今回の大統領選はどうなるか?私には未だにどちらが勝つのかわからない。トランプさんはもう辞めたほうがいいよなぁ。トランプ氏は変人なのでどうにもならないのだけれど、彼を支持する人々が現実的にとても恐ろしいです。なんとかまともなリーダーが選ばれてほしい。



2020年10月9日金曜日

2020年米大統領選: ペンス副大統領vsハリス上院議員TV討論会・書き起こし訳


資料用の粗い訳7日の副大統領候補の討論会の感想を書こうと思って軽く訳を始めたら止まらなくなってしまった。死ぬほど長い。丸1日かかった。ものすごく疲れた。

パソコンのフォルダーにワードデータで入れておくつもりだったのだけれど、結局「討論会の感想文」の側に置いていた方が後で見るのに都合がいいので、ここに貼ることにした。

私は普段政治にあまり興味がないのだけれど、大統領選は4年に一度のお祭り。討論の内容をよく聞けば色々と学べる。結構興奮する。

おおまかに訳した後で、メディアのファクトチェックと比べ、不正確な内容は線を引いた(例えば)。司会の質問は紫色の文字内容を知るためだけの粗い訳で略した部分も多くあるので正確ではない。自分用のメモ。

 

2020 United States vice presidential debate


Date:Wed, Oct 7, 3:00 PM HST
Location:Kingsbury Hall, Salt Lake City, UT 
司会:Susan Page of USA Today

共和党:Vice President Mike Pence
民主党:California Senator Kamala Harris 


両候補とも事前には質問を知らない。
9項目,それぞれ10分間, 候補者は2分間考えを述べること

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Susan Page:  ①バイデン候補と政権は、来年の1月と2月にトランプ政権がやらないことの何をするつもりか? ホットスポットの商業施設や学校を閉じるのか?マスクの装着を義務化するか?

Kamala Harris:  トランプ政権の大失策。21万人の死者。700万人の感染者。5軒に1軒の事業の閉鎖。医療関係者も犠牲者。3000万の失業者。トランプ大統領は128日に病気について報告されたのに国民に言わなかった。313日より早く言うべきだった。そして今もプランがない。バイデン候補にはプランがある。感染のルートを追い、検査し、ワクチンを打つ。無料で。そして国を救う。

Susan Page:  米国の死亡率は先進国で一番高い。カナダの2倍半。なぜこんなに高いのか

Mike Pence:  トランプ大統領は最初からアメリカの健康を考えた。初期にトランプは中国からの入国を止めた【例外も】。バイデンはそれに反対した。中国からの入国と止めたことでトランプは貴重な時間稼ぎをしてくれた。それが命を救った。検査キットを調整できた。今までに11500万のテストがなされた。医者とスタッフに必要なものも与えられた。2月にはワクチンや薬などの開発も始めた。それが多くの人を救った。Operation Warp Speedのおかげで何千万ものワクチン接種が年末までに可能になる。バイデンのプランは私達の盗作だ。

Kamala Harris:  効いてない。210,000人も死亡した。128日には知っていたにもかかわらず。トランプは「皆に冷静でいてほしかった」と言った。

Mike Pence:  亡くなった方のご家族の事を考えない日はない。心は彼らと共にある。しかし今までの努力が効いてないと言うなら、それは多くの努力や犠牲に対して不幸なことだ。専門家Dr. Fauciから聞いた事は全て国民に伝えている。医療の専門家も、もし3月の2週目に国の半分の経済活動を閉じなかったら、220万人の命が失われただろうと言った。

Susan Page:  11日前にローズガーデンの前にいて、そこでイベントが行われ職員や議員たちが数多く感染した。ソーシャルディスタンスもとらず、マスクもせずに感染が広がった。国民が政府に従うと思うか?ホワイトハウスで感染を防ぐ努力をしていないのに。

Mike Pence:  国民は8ヶ月も健康に気をつけてきた。トランプ大統領は国民が情報を受け入れて行動すると信じている。1日に人々が2500人も亡くなっていた時に我々は必要品を地域に送った。どうするべきかを国民に伝えたし…いろいろやった略…。大統領にはやることがある。高等裁判所の空き…。

ローズガーデンは…、戸外のイベントだし、科学者もアドバイスをした。私とトランプは国民を信じる。ハリスとバイデンは義務ばかり話す。国が国民の健康も管理すると言う。グリーンニューディールも。我々はアメリカ国民の自由を守る。

Kamala Harris:  国民への尊敬について話しましょう。事実を語ることと真のリーダーになるための勇気を持つことが国民を尊敬するということだ。

Mike Pence:  いつもやってる

Kamala Harris:  言いたくないこともあるだろうけど国民は情報を知るべき。それで個人が自分を守れるから。国民への気遣いを話しましょう。国民はこの政府の無能さで多くの犠牲を払った。彼等は家族を守る為の情報を与えられていなかった。

Susan Page:  医療専門家はワクチンの受けられる人は全て受けるべきだといっている。しかし国民の半分は今受けられるようになっても受けたくないと言う。もしトランプ政府がワクチンを許可したら国民は受けるべきか?

Kamala Harris:  医療専門家が受けるべきだと言うのなら私は最初に受ける。トランプが受けろといったら受けない。

Susan Page:  この感染症で様々な影響が出ている。大統領もかかったことは事の重要性を強調した。2番目のトピック。大統領と候補は共に高齢で投票者は心配している。②もし大統領が倒れた場合の保障措置と手続きのことは、大統領と話しているのか?もし話していないならどうするのか?

Mike Pence:  その前に前のトピックについて言いたいことがある。ワクチンは記録的な早さで出来る。1年以内に。製薬会社5社で3段階目のテストをしている。今何千万のワクチンが製造されている。国民の不安を煽らないでほしい。我々はワクチンを手に入れる。ハリス上院議員、国民の命を政治利用しないでいただきたい。年末までにはワクチンが出来る。国民の命を救う。あなたが国民のワクチンに対する信頼を傷つけることは認められるものではない。実際我々は感染症での失策がどんなものかよくわかっている。

2009年(オバマ政権で)豚インフルエンザが流行ったとき…略…あの政府は全て間違っていた。我々は彼らから学んだ。彼等は国の備蓄を空にしプランもなかった【嘘】。我々はそこから学んだのだ。我々は誇りをもっている。そしてハリス上院議員どうかワクチンへの信頼を傷付けないでほしい。

Susan Page:  ハリス上院議員、同じ事を聞きます。バイデン候補と大統領が倒れた時の保障措置と手続きは話しているのか?もしあなた方が勝ったら話すべきか?

Kamala Harris:  バイデン候補からZoomで、彼と共に選挙戦に出てくれないかと連絡を貰った時のことは生涯で最も記憶に残ること。母は19歳で米国に来た。25歳にカリフォルニアで私を産んだ。私がここにいることを母は誇りに思っているだろう。バイデン候補と私は似た環境で育った。同じ価値観…勤労と、公共サービスの価値と尊厳について、そして人々の尊厳のために戦うことの大切さを教えられた。バイデン候補は、私のキャリア…女性として初のサンフランシスコの地方検事に選出され、私が刑事司法制度の改革において法執行機関の革新的モデルをつくったことから、彼と共に務めるよう求めてくれたと思う。

私は初めての有色人種の女性で、また黒人女性として初めてカリフォルニア州司法長官に任命され、米国で2番目に大きな司法省を運営していた。米国司法省に次いで2番目だ。そこで全てをやった…国境を越えた犯罪組織に取り組み、家の所有者を利用していた大手銀行や、退役軍人を利用していた営利大学にも手を入れた。そして現在、米国上院に務め…史上2人目の黒人女性の上院議員だ。その上院情報委員会に務め、世界中のホットスポットから米国への脅威について機密情報の報告を受けている。世界中を旅し、紛争地帯で我が国の兵士達にも会った。バイデン候補は、我々には共通の目標があること…アメリカの国民を励まし鼓舞すること…をわかっているから私に声をかけてくれたと思う。トランプの4年間の後に、私たちは共通の価値観と原則に基づいて私たちの国を統一する

Susan Page:  トランプ大統領もバイデン候補も2016年までは健康の報告をしていなかった。近年トランプ大統領の医者は、彼の健康についてはっきりと答えていない。大統領の健康についての情報は国民が知るべきか?

Mike Pence:  大統領とファーストレディへの沢山のお見舞いに感動している。しかし大統領がWalter Reed Hospitalで受けたケアは特別。彼らが実践した透明性は続く。国民は大統領の健康について知る権利がある。党派を超えたサポートに大変感謝している。バイデン候補にも感謝。それにあなたへの歴史的指名も祝福します。

4年目には私もこのステージにいるとは思っていなかった。しかし現実はこの困難な年の真ん中でこれほどアメリカ国民にとって重要な選挙はなかった。しかし正しい選択は明らかだ。

Susan Page:  ハリス上院議員、同じ事を聞きます。国民は大統領や候補者の健康の情報を知る権利があるか?この難しい時期に。

Kamala Harris:  もちろん。バイデン候補はおどろくほど明白なのだ。トランプはそうではない…健康状態も、税金の支払いについても。トランプ大統領が750ドルの税金を支払った事を私達は知っている。またトランプ大統領は4億ドルの借金を負っている。借金をしている。最高司令官でもあるトランプが誰から借金をしているのか私達は知ったほうがいい。なぜなら国民は誰が大統領の決定に影響を与えているのかを知る権利があるから。大統領は国民のために物事の決定をしているのか、それとも自分の利益のためにそうしているのか?

バイデンは長年情報を透明/明白に示している。バイデンは正直で率直。しかしトランプは全てを隠している。

Mike Pence:  バイデン候補は公務に47年間もいて尊敬する。ハリス上院議員の公的尽力も尊敬します。トランプ大統領はビジネスマンで雇用を作る人だ。数千万ドルの税金、給与税、固定資産税を払い、数千万のアメリカの雇用を作り出した。大統領はそんな公的報告書は正確ではないと言う。また大統領は大量の金融情報を公開している。しかし違いは、バイデン候補は47年間公務に就いていて、それに比べて大統領は4年前に彼の全ての経験を持って…経済を回復させ、税金を削減し、条例を元に戻し…アメリカのエネルギーを解き放ち、自由で公正な貿易のために戦い、その全ては…、もしバイデンとハリスが選ばれたら…、

Susan Page:  3番目のトピックへ続けましょう…経済です。コロナによってアメリカの国民に影響を与えた別の側面だ。雇用危機が起こっている。金曜日に、9月の失業率は7.9%まで減ったと聞いたが、雇用の成長は止まっている。それは航空業界の解雇と一時解雇の前だったのに。ディズニーを始め、何十万もの落胆した労働者たちは仕事を探すのをやめた。年初に1100万あった仕事はまだ置き換えられていない。最も影響を受けたのはラテン系と黒人と女性。バイデン・ハリスキャンペーンは経済を後押しするための新しいプログラムを提案した。富裕層や企業へ4兆円の税金を課すことでそれを支払おうとしている。エコノミストは、成長を促進し雇用をつくる起業のベンチャーを抑制すると言う。④増税は経済の回復を危険にさらすのか?

Kamala Harris:  経済の問題ではトランプ大統領とバイデン候補は根本的に違う。バイデンはアメリカの労働者と家族の健康と強さでアメリカの健康と強さを測ると信じる。一方トランプは経済の強さを人々がどれだけ裕福であるかで測る、だから彼はトップ1%と大企業の利益になる税法案を通し…そしてそれが国民が支払うべき2兆ドルの赤字をもたらした。最初の日に、バイデンはその法案を廃止する。そして国民に投資する。その計画はインフラへの投資…道路や橋を改善し、クリーンエネルギーや再生可能エネルギーにも投資する。技術革新にも投資する。この国には過去に科学を信じ研究開発に投資した時期があり、それで世界のリーダーになった。バイデンは教育に投資する。例えば2年間コミュニティカレッジに行きたい人には無料になる。収入が125,000ドル未満の家庭の出身なら無料で公立大学に通えるようにする。そして一律、学生ローンの借金は10,000ドル削減されるようにする。それがバイデンの考える経済…国民に投資するということだ。アメリカの企業が海外に仕事を回しやすくするような(大企業への減税の)税法案を通すのとは正反対だ。

Susan Page:  ペンス副大統領、政府は経済が順調に回復しているというが、経済報告によると違うそうだ。国民は数ヶ月ではなく1年以上かかると備えるべきか?

Mike Pence:  トランプ大統領がオフィスに入ったとき、アメリカは大恐慌以来最も遅い景気回復を経験していた。バイデンが副大統領だったとき、彼らは課税し、支出し、規制しようとした。トランプ大統領は全面的に減税。アメリカ人の平均的な4人家族は、2,000ドルの税金の節約になた。トランプ大統領の減税後、賃金の上昇とともに、多くのブルーカラーの勤勉な国民4人家族の平均世帯収入は4,000ドル増加した。しかしバイデンは当選した初日に増税すると言う。2,200万人の雇用を失ったパンデミックを経験した直後、1,160万人の雇用を追加できたのは減税をする大統領がいたから。規制を戻し、エネルギーを解放し、自由で公正な貿易のために戦い、家族に直接支払いをするために米国議会から4兆ドルを確保し、給与保護プログラムで5000万人500万人】の雇用を救った。アメリカ国民とアメリカの労働者を助けるために費用を惜しまなかった。バイデンとハリスは増税する。経済を2兆ドルのグリーンニューディールの下に埋めようとしている。あなたはその米国上院で最初の共同スポンサーの一人でしたね。彼らは化石燃料を廃止しフラッキングを禁止し、それは中部地域で数十万のアメリカ人の仕事を犠牲にする。バイデンは中国に経済的降伏をしたがっている。私たちが就任したとき、国際貿易赤字の半分は中国だけだった。バイデンは、トランプ大統領が仕事と労働者のため戦うために発効したすべての関税を廃止したがっている。バイデンは民主主義は投票にあると言う。そのとおり。アメリカの経済と復活は投票にかかっている…これからの4年の成長と好機とともに。

Kamala Harris:  先週の討論会で明らか。討論会は正確さと事実に基づくべき。バイデンはクリア。400,000ドル以下の年収の人の増税はしない。

Mike Pence:  バイデンは先週トランプの減税を廃止すると言った。それで平均的家庭が2000ドル減税できるのに。

Kamala Harris:  バイデンは400,000ドル以下の年収の人の増税はしない。㊟フラッキングも廃止しない。バイデンは大不況を復興させたRecovery Actの責任者だ。トランプとペンスは既に効いていた復興の成功に乗っただけ。トランプの今の不況は大恐慌にさえ比べられているほど。一方バイデンはオバマのAffordable Care Actをやった…それで医療保険を買えなかった2,000万人以上のアメリカ人に医療をもたらした。トランプはそのAffordable Care Actも廃止しようとしている。もしあなたに既存の病があったら医療保険が受けられなくなる【雇用者にはある/個人にはない】。もしあなたに心臓病、糖尿病、乳がんがあったらあなたを痛めつけるだろう。もしあなたが26歳以下で両親の保険にはいっていたら、あなたもその影響を受ける。

㊟フラッキング:岩から石油を採取する新しい方法。、天然ガス・石油を含む頁岩の層まで深い穴を掘り、砂と化学物質を混ぜた大量の水を非常な高圧で注入することで、ガス・石油を採取する方法

Mike Pence:  オバマケアは災難。人々はよく覚えている。私とトランプは医療ケアのプランがある。既存の疾患があっても彼らを保護する。それにあなたはフラッキングを廃止すると言った。バイデンは支持者に「化石燃料を廃止する」と言った。2兆ドルのグリーンニューディール…はより多くの税金、より多くの規制、フラッキングの禁止、化石燃料の廃止、アメリカのエネルギーの粉砕、そして中国へ経済的降伏することは経済衰退を導く。トランプと私はこれからの4年間で経済をVの字型に回復させる。

Susan Page:  気候変動にトピックを移しましょう。ペンス副大統領、南部で記録的なハリケーンが発生した。ヘリケーン・デルタもメキシコ湾岸を脅威に晒している。西部では記録的な山火事が起こった。あなたは科学者が言うように⑤人為的な気候変動が、山火事をより大きく、より熱く、より致命的にしたと思うか?そしてハリケーンをもっと雨量が多く移動が遅く、もっと危険にしたと思うか?

Mike Pence:  私は環境と土地の保全に関する私たちの記録を非常に誇りに思う。大統領はOutdoors Actに署名し、それは公有地と公園への100年で最大の投資で、私たちの水は世界で最もきれいなものの1つだ【不正確】。トランプは環境に土地の保全に真剣に取り組んでいる。気候は変動している。どうするかが問題だ。トランプは科学者の声を聞く。バイデンとハリスはパリ気候協定に私達を戻そうとする。彼らの言うグリーンニューディールは、アメリカのエネルギー産業を壊し、家庭の光熱費を値上げし、仕事を奪う。トランプと私の信じる自由市場経済のおかげで環境もクリーンになった。米国はパリ協定に参加している国々よりも二酸化炭素排出を削減している。革新技術のおかげだ。天然ガスとフラッキングで実現した。国民もその記録を見る事が出来る。バイデンとあなたは化石燃料の廃止とフラッキングの禁止に取り組んでいる

Kamala Harris:  それは違う。

Mike Pence:  我々の革新技術によって、環境は良くなっている。山火事に関して、我々は森林管理が必要だと信じ、カリフォルニア州知事のGavin Newsomeもそれに同意した。ハリケーンに関して、米国海洋大気庁は難しい問題だと…、100年前よりは少ないし…、気候に敏感な人々はハリケーンと山火事を使って…グリーンニューディールを売ろうとしている。トランプと私はアメリカ国民の仕事を一番に考える。

Susan Page:  ハリス上院議員、あなたは上院でグリーンニューディールの共同スポンサーだそうですが、バイデン候補は先週グリーンニューディールを支持しないと言った。しかし彼の選挙活動で彼の公式サイトはグリーンニューディールは大きな概念だと言う。どういうことだ?

Kamala Harris:  まず我々はフラッキングを禁止しない事を繰り返す。それが事実。バイデンは雇用を増やす事を考えているし、だから年収40万ドル未満の人には増税しないのだ。彼の評判のいいウォール街の会社Moody'sは、トランプよりも700万人多くの雇用を作ると言う。それらの雇用はクリーンエネルギーと再生可能エネルギーに関するものになる。バイデンは西海岸の山火事や湾岸の嵐を認識している。アイオワ州の農民から洪水で収穫を失ったと聞いた。バイデンは科学を信じる。私も上院では初期に環境担当委員会に務めた。トランプ政権は「科学」と「気候変動」の言葉を公式サイトから消した。現政権は科学を信じていない。バイデンは気候変動問題に取り組むし雇用も作る。トランプはカリフォルニアの山火事について訪ねられたとき「科学は効き目がない」と言った。人にとってのこの実存的な脅威に関して誰が国を上手く率いていけるのかを話し合いましょう。バイデンは再生可能エネルギーに投資し、何百万もの雇用を創出し、2050年までには温暖化ガスのゼロ、2035年までに炭素の中性化を達成すると言っている。彼にはプランがある。トランプ政権からの話は問題に関しては後退するばかり。そして我々は気候協定を再締結する。

Susan Page:  副大統領、あなたは気候変動が実存的な脅威だと思うか?

Mike Pence:  気候は変動している。科学にも従う…しかしハリスは彼女達が国民に増税を課す事実を否定してばかりいる。バイデンは先週の討論でトランプの減税を廃止すると言った。それにフラッキングの禁止も国民は皆その記録を見たほうがいい。それにあなたはグリーンニューディールの最初の上院共同スポンサーだ。バイデンがグリーン・ニューディールを否定したが、公式のキャンペーン・サイトにはまだ載っている。また彼女は今もアメリカをパリ気候協定と手を結ぶと言った。米国民は環境を大切にしてきた。それを続ける。我々はアメリカの革新技術と天然ガス、フラッキングの開発でCO2排出量の削減に大きな進歩を遂げた。我々には2兆円もかかるグリーン・ニューディールはいらない。バイデンは事業用不動産を400万ドルで…改善したいと言う。無意味だ。雇用もなくす。トランプはアメリカ一番だ。彼は雇用を一番に、環境を考え、科学を信頼する。

Kamala Harris:  雇用について。副大統領、あなたはトランプの達成したものに中国との貿易戦争を述べた。それ負けましたね。その貿易戦争でアメリカは30万人の製造業の仕事を失った18ヶ月の間に146,000の雇用が創出された】。農民達は破産した。製造業は不況。現行の政権の終わりまでに我々はどの政権下よりも雇用を失ったと言われている。国民はわかっている。20代の高校、大学を卒業した若者達は「仕事はあるのか?」と疑っている。家賃が月末までに払えるかを考え、その半数は払えないと心配している。これが今の経済状態。この政権の大惨事的な失策のせいだ。

Mike Pence:  中国との貿易戦争に負けたって?バイデンは戦ってさえいない。バイデンは何十年間も共産党中国のチアリーダーじゃないか。ハリスさん、自分の意見は言ってもいいが事実を曲げてはいけない。バイデンが副大統領だった時、20万人の製造業の仕事が失われ、オバマさえ「元には戻らない、魔法の杖が必要だ」と言った。しかし我々は3年間の間に減税で規制を緩めた。アメリカのエネルギー産業を解き放ち、50万人の雇用を創った【今年16万の雇用が失われた】。…それが我々がパンデミックを乗り越えてやろうとしていることだ…。あなたのグリーンニューディール、あなたの大規模な新しい指令、あなたのパリ気候協定、それは前の政権で仕事を殺したのと同じように今回も仕事を殺すだろう。

Kamala Harris:  バイデンはアメリカの自動車産業を救ったが、あなたはそれを否定した。事実を明確に。

Susan Page:  中国について。次のトピックです。中国との関係は複雑。中国は米国の農産物の巨大な市場だ。気候変動と、北朝鮮の問題について対処するためのパートナーとなる可能性もある。トランプは今夜も、コロナウィルスに関して「中国に支払わせる」と非難した。ペンス副大統領、⑥中国と米国の関係について説明してください。困った相手なのか?敵なのか?

Mike Pence:  投票記録について話そう。NAFTA/北米自由貿易協定によって多くの工場が閉鎖になった。自動車産業は国境の南(メキシコ)に移動した。トランプはNAFTAと戦い、米国、メキシコ、カナダとの協定は国法となった。ハリス上院議員はその3国間の協定USMCAに上院で反対した10人の一人だ。その協定はアメリカの自動車産業の労働者にとっては大きな勝利だった。そして米国中西部北部の乳製品の農家にとっても大きな勝利だった。しかしあなたは、それが環境問題に十分ではないと言い、急進的な環境の議論をアメリカの自動車労働者やアメリカの仕事よりも優先した。人々は知るべきだ。ニューズウィーク誌は2019年に、カマラ・ハリスは上院で最もリベラルなメンバーだと書いた。バーニー・サンダースよりも米国の誰よりもリベラルだと。コロナウィルスは中国のせい。トランプは喜んでいない。彼は今日も「中国とWHOはアメリカ国民に真摯ではなかった」と言った。彼ら(中国とWHO)は2月中旬までコロナウイルスに関する情報を得るためのアメリカの職員を中国に入れさせなかった。トランプは最初からそれに立ち向かった。トランプは1月の終わりまでに中国からの入国拒否を決定した【一部例外も】。バイデンはそれに反対した。トランプは中国に対して強く立ち向かう。関係を改善したいとは思うが、まず競争の場を平準化し、コロナウイルスについて中国に説明責任を負わせる。

Susan Page:  同じ質問です。中国との関係をどうするか?

Kamala Harris:  トランプ政権の中国への見解とアプローチはアメリカ人の命、雇用、基盤を失わせた。彼らはオバマ政権が成し遂げた全てを廃止することばかりに妙に熱心だ。例えばホワイトハウス内にパンデミックを監視のオフィスが設置されたのだが、この政権は取り除いた。オバマ政権による中国内の疾病監視の専門家チームは帰国させられた。21万人のアメリカ人が亡くなった。トランプ政権の言う貿易戦争で、300の製造業が失われ不況となった。その貿易戦争のために、アメリカの消費者は商品に何千ドルも支払っている。信頼できる調査機関は、以前の同盟国の指導者達が、米国大統領/最高司令官のトランプよりも、中国共産党の党首・習近平を尊敬し尊重していると示した。これが今私達がいる場所なのだ。この政権の失策のせいで。

Susan Page:  4年間で状況は変わった。中国との関係も、NATOとの関係も緊張関係に変わった。2020年におけるアメリカのリーダーシップの役割についてあなたはどう思う?

Kamala Harris:  外交政策:それは複雑に聞こえるかもしれないが、実際には人と人の関係だ。約束を守り、誠実であること、あなたの味方になってくれた人には味方になる。誰が敵かを認識すること。しかしトランプは我々の友人を裏切り独裁者達と手を結んだ。例えばロシア。私は上院の諜報委員会の委員を務めた。アメリカの諜報機関は、ロシアが2016年の米国大統領選挙に干渉し、2020年にも影響を与えていると言った。FBIディレクターChristopher Rayは、トランプがアメリカの諜報機関の言葉よりもウラジーミル・プーチンの言葉を信じるのだと言った。NATOのとの関係では…トランプはイランの核の交渉に関する合意の場から立ち去り、それによりイランは核兵器を製造して我々はより大きな脅威に晒されている。トランプの一方的な外交政策と、孤立主義のために我々を危険に晒した。外交とは人との関係で、それは我々の軍と共に、この国の強さであった。トランプは理解していない。彼は誠実であることを理解していないから。

Mike Pence:  我々がアメリカ大使館をイスラエル国の首都エルサレムに移したとき、トランプ大統領は約束を守った。バイデン政権は口先だけ。我々は友人国達と共に立つが要求もする。現在NATOは今まで以上に私たちの共通の防衛に貢献している。アジア太平洋地域全体でも強い同盟関係にある。我々は敵に強く立ち向かう。(例えば)我が軍に犠牲者を出さずに中東の大きな地域(ペンシルベニア州のサイズ)からISISカリフ制を破壊し、リーダーのアルバグダディを倒した。また我々の心はKayla Muellerと共にある。彼女の死に責任のある2人のISISメンバーは米国で裁かれている。Jihadi Johnは戦闘地で処刑された。バイデンが副大統領の時、Kayla Muellerを救えたはずだった。軍隊が大統領執務室に入ってきて計画を提示し。彼女が18ヶ月間も拘束され、虐待されて殺されたと知った時は辛かった。バイデン達は1ヶ月も躊躇していた。軍隊が参入した時、彼女はその2日前に他所に移動されていた。当時もしトランプが大統領だったら、彼女は今も生存していただろう。…ISISカリフ制を破壊した。イランの核合意への再参入について話すのなら、前政権は18億ドルをテロの主要な国家支援者に送金した。トランプは合意から離反し、カシム・ソレイマニが2人のアメリカ人を傷つけるため【証拠がない】にバグダッドへ向かっていた時には彼を取り除いた。アメリカはより安全であり、私たちの同盟国はより安全だ。

Kamala Harris:  Kayla Muellerの家族へ、哀悼の意を捧げます。決して起こるべきではなかった。ソレイマニにへの攻撃について。イラクで反撃があって、我々の兵は深刻な脳損傷を負った。トランプはそれを頭痛だと言った。それがトランプだ。トランプは我が軍の兵士達をまぬけで負け犬だと呼ぶ。アーリントン墓地では、我々の倒れた英雄の墓の上に立ち「㊟何のため?」と言った。彼はジョン・マケインも捕虜だったから英雄だとは言えないと言った。現在の最高司令官が誰であるか…彼が何を気にかけているのかいないのか。ロシアはアメリカ兵の頭に賞金をかけて殺そうとしていると公の報告があるにもかかわらず、トランプはウラジーミル・プーチンと6度会って一度もその話をしなかった。バイデンなら、私たちの国の安全や民主主義と安全のために命を犠牲にしている私たちの軍隊への脅威に関して、ロシアに説明を求めるだろう。

㊟何のため/What's in it for them?「それは彼らにとってどんな利点があるの?」「なにかこれで彼らの得になったわけ?」犠牲になって亡くなった兵士/英雄への非常に失礼で無神経な言葉。それを最高司令官である大統領が言っている。

Mike Pence:  軍隊に関するトランプ大統領への中傷は馬鹿げている。私の息子はアメリカ海軍に配備され海兵隊のキャプテンだ。大統領は我が軍の全ての兵士達に敬意を表している…

Susan Page:  最高裁についてのトピック。上院司法委員会は、エイミー・コニー・バレットの最高裁判所への指名に関する公聴会を開く予定。保守的な過半数は画期的なロー対ウェイド判決を覆し、中絶を制限する可能性が高い。ペンス副大統領、あなたはインディアナ州の元知事だ。ロー対ウェイド事件が覆された場合、インディアナ州に何をしてもらいたいか?⑦あなたはあなたの故郷の州に中絶を禁止させたいか?

Mike Pence:  前のトピックで言い残した事を言う。イランの将軍であるクアセム・ソレイマニは、何百人ものアメリカ軍人の命を奪った。彼がバグダッドに向かった時トランプは躊躇しなかった。クアセム・ソレイマニは処刑された。バイデンとハリスはそれを批判した。バイデンはオサマ・ビンラーディンに対する襲撃にも反対した【注意するように言った】と記録に残っている。アメリカ人の命を守り、アメリカ人の軍人を守るために行動することを躊躇しない最高司令官がいることは絶対に不可欠。だからトランプ大統領。最高裁について。エイミー・コニー・バレットが司法官になるのを期待する。素晴らしい方で生涯の経験を最高裁にもたらすだろう。来週の公聴会で、カバノー判事があなた方から受けたものとは違って、彼女が公正な聴聞会を開くことを願う。以前にもあったような彼女のクリスチャン信仰への攻撃が見られないことを願う。ハリス上院議員、あなたは私たちの司法候補者の1人がコロンブス騎士団で、プロライフの見解を持っているという理由だけで攻撃しましたね。エイミー・コニー・バレット裁判官が尊重されることを希望する。

Susan Page:  同じ質問。ロー対ウェイド事件が覆された場合、カリフォルニアに何をしてほしいか?⑦あなたの故郷の州が中絶に制限を設けないことを望むか?

Kamala Harris:  バイデンと私は信仰者です。誰かを信仰のために落とすことはない。バイデンは選ばれたら史上2人目のカトリック教徒になる。私達は今選挙の真っ只中。既に400万人以上が投票を済ませた。まずホワイトハウスに誰が入るのかを国民に決めてもらおう。その選択は大変重要だ。私は常に女性が自分の体について決定する権利を求めて戦う。ドナルド・トランプと副大統領のマイケル・ペンスが決めるべきではない。他も見てみましょう。Affordable Care Act法について。パンデミックの真っ最中、21万人以上が死亡し、700万人のウィルスの感染者は将来…既存の病持ちと見なされる。その上トランプはAffordable Care Act法を廃棄としている。彼らが勝てば、既存の病持ちに人々を救うものはない。2,000万人以上が健康保険を失うことになり、その両親の26歳以下の子供達も保険を失う。彼等はそんなAffordable Care Act法を廃棄しようとしている。バイデンは、補償範囲を拡大し、公的オプションまたは私的補償範囲を選択できるようにし、保険料を引き下げ、メディケアの適格性を60歳に下げようと言っている。これが真のリーダーシップ。

Susan Page:  ペンス副大統領、大統領は既存の病持ちの人々にも保証をすると言っているが、あなたが支持している政権はAffordable Care Act法を攻撃している。もしAffordable Care Act法がなくなったら、既存の病持ちの人々をどう救うのか?大統領はどうするのか?

 Mike Pence:  前の質問について。生命の尊厳を掲げる大統領の副大統領を務めることを誇りに思う。バイデンとハリスは中絶を支持し納税者の資金を使おうとしている【嘘】…出産直前の後期中絶に至るまでだ。彼等は全米家族計/Planned Parenthood of Americaの資金を増やす。私たちは子供の生存権を強く支持する。最高裁について、エイミー・コニー・バレット裁判官が決定したらあなたとジョー・バイデンは最高裁の席を増やすつもりか(pack the court)?150年間9議席を持っていた最高裁判所に議席を追加するつもりか?彼等はルールさえ変えようとしている。国民は知る権利がある。

Kamala Harris:  歴史の勉強をしましょう。1864年、エイブラハム・リンカーンは再選しようとしていた。選挙の27日前、最高裁判所の議席が一つ空いた。リンカーンの党はホワイトハウスだけでなく上院でも力を持っていた(選挙日前に最高裁判官を決めることができた)。しかし公正なリンカーンは今決めるべきではないと言った。国民がまず次の大統領を選挙で決めて、選ばれた次の大統領が最高裁判官を決定するべきだと。現在アメリカの国民は投票をしている。最高裁判官が誰になるかを選ぶのも国民が決めるべきだ。

Mike Pence:  人々は今投票している。国民はバイデンとあなたが、事が思い通りにならなかったら最高裁の座席を増やすのか知りたいはずだ。彼等は質問に答えない。彼等は最高裁の座席を増やすつもりだ。国民のみなさん、もしあなたが最高裁の尊厳を守り、権力と司法の分離を支持するなら、バイデンとハリスを拒否しなければ。113日に来てトランプ大統領に投票してください。私達は最高裁判所の分離権力と9議席を支持。

Kamala Harris:  最高裁判官の議席を増やすかどうか話しましょう。私は上院司法委員会に座っていることから、任命と生涯任命を目撃した…連邦裁判所の、地方裁判所の、控訴裁判所の。ただ観念的で、法曹組織によって有能でないと審査された標準以下の者。トランプ大統領が生涯任命のために控訴裁判所に選出した50人に黒人は一人もいない。それが彼らだ。最高裁の座席を増やす話をするのなら、その話もしましょう。

 Susan Page:  次のトピック。人種間の平等について3月。ケンタッキー州ルイビルのBreonna Taylor26歳の救急治療室の技術者。彼女は麻薬捜査で警察官が彼女のアパートに侵入した際、射殺された。警察自らの身元を明かしたと言ったが、Taylorさんのボーイフレンドはそれを聞かなかった。それで彼は銃を発砲し、警官を負傷させた。警官はアパートに20発以上発砲した。自己防衛だと言う。彼女の死に関連して警察はだれも起訴されていない。⑧ハリス上院議員、この事件に公正さは認められますか?

Kamala Harris:  そうは思わない。Breonna Taylorさんの母親Tamika Palmerさんと家族とも話したけれど、公正な正義を受けるべきだ。彼女は美しい若い女性。看護師になる夢を持っていた。街の事情を学び救急看護師になって命を救うのが夢だった。彼女の命は不当に悲惨に暴力的に奪われた。それからアメリカの国民は、846秒間…武装した制服を着た警察官の膝の下でアメリカ人の男性が拷問され殺される場面を目撃した。そして国中で、全ての人種、年齢、性別を越え、他人同士が、方を並べて腕を組み、法の下、平等な正義という理想を達成するために戦っている。私もその平和な抗議に参加した。暴力を容認はしないと強く信じているが、私達は常に理想を求めて戦うべきだ。私は検察官で、このことはよく理解している。悪い警官は良い警官にとっても悪いものだ。アメリカでの警察と刑事司法制度の改革が必要。バイデンと私が(警察官の)首絞めと頸動脈ホールドを禁止するのはそのため。もしそれがなされていたらジョージ・フロイドは今も生存していたはず。法律に違反した警察官のために国家登録を要求する。刑事司法改革の問題については、私立刑務所と現金保釈を取り除く。マリファナを非犯罪化し、マリファナで有罪判決を受けた人々の記録を抹消する

Susan Page:  ペンス副大統領へ同じ質問。Breonna Taylorに正義は行われたのですか?

Mike Pence:  心が痛みます。我々の心はBreonna Taylorのご家族と共に。私は司法制度、証拠を検討する大陪審を信頼している。元検察官のあなたが、大陪審が全ての証拠を見て全て間違っていたと思うのには驚く。ジョージ・フロイドに関しては許されない。正義がなされなければ。しかしその後の暴動や略奪も許されない。ソルトレイク市のFlora Westbrookさんは今夜ここにいる。私は数週間前、暴動と略奪者によって焼かれた彼女のサロンのあった場所にいた。彼女は生活を立て直そうとしている。バイデンとハリスはアメリカは体系的に人種差別主義的だと言う。バイデンは法執行機関はマイノリティに対して暗黙の偏見を持っていると信じているが、法執行機関に仕える人々にとっては大きな侮辱だ。私は毎日法執行機関の制服を着ている人々に告げる。トランプはあなたの味方だ。Tim Scott上院議員が共和党と民主党のグループを集めて警察改革法案を可決しようとした時、ハリスさんあなたは部屋から立ち去った。またあなたは上院議員のTim Scott上院議員の法案を議事妨害した。それは新しい責任とリソースをもたらしただろうに。法執行機関を支援し、公共の安全を提供し、アフリカ系やマイノリティの隣人を支援するかのどれか一つを選ぶ必要はない。トランプ大統領と我々は法執行機関と共にあり、アフリカ系の方々の生活を向上させる。失業率と…学校と…

Kamala Harris:  私の国の法律を施行することの意味について副大統領から講義を受けたくはない。このステージ上で、児童の性的暴行から殺人までの全てを、自ら起訴したことあるのは私だけだ。アメリカの家族を苦しめた大手銀行を起訴したことがあるのも私だけ。退役軍人を利用した営利的大学を起訴したのは私だけ。現実は、選挙日まで27日間しかない状態で、先週アメリカ合衆国の大統領が討論会において、7000万人のアメリカ人の前で、白人至上主義者を否定しなかったということ。彼に否定するチャンスがなかったわけではない。トランプが否定をしなかったのだ。そして「後ろに控え、待機していろ」それがトランプのやりかた。彼はメキシコ人を強姦犯や犯罪者だと呼んだ。大統領になって最初にやったのはイスラム教徒の排除。シャーロッツビルでは人々が人種的正義の必要性について平和的に行進をしていて、若い女性が殺害され、道の反対側ではネオナチが松明を掲げ人種差別的悪口と反ユダヤ主義の中傷を叫んでいた。トランプがそれについて問われた時、彼は「両方の側にいい人々がいる」と言った。これがアメリカの大統領なのだ。この国にはもっといい大統領が必要。バイデンならこの国を一つにする。…私達の多様性の美しさを認識すれば、我々を分断することより私達はどれほど似通っているか。

Mike Pence:  それが人々がメディアを嫌う理由のひとつだ。今ハリスがやったようにメディアは我々の側の公約を編集する。ハリスさんも、街のモニュメントに対して大統領が両サイドに言った事を都合よく編集した。彼はKKK、ネオナチ、白人至上主義者を繰り返し非難した。トランプ大統領がネオナチを否定しないとあなたは言うが、彼にはユダヤ人の孫がいる。彼は全てのアメリカ人を尊重する。あなたがサンフランシスコの地方検事だった頃、アフリカ系は、白人やヒスパニックよりも軽度の麻薬犯罪で起訴される可能性が19倍高かった。あなたがカリフォルニア州の司法長官だったとき、あなたは州で不釣り合いなほど多くの黒人の投獄を増やした。州の刑事司法改革について何もしなかった。米国議会にたどりつくまで何もしなかった。あなたは自分のことばかり。…トランプ大統領と私はアフリカ系アメリカ人のため、刑事司法、教育の選択と、機会のために戦ってきた。…もっとやる。

Susan Page:  最後の問題は一番大切。選挙について。

Kamala Harris:  彼は私のキャリアを否定した。説明したい。カリフォルニア州の司法長官を務めた後、私が行った仕事はこの国がやらなければならないことのモデルになる。バイデン大統領の下で。それは現行の政権ができなかったこと。首絞めや頸動脈を締めることの禁止だけではない。…バイデンと私がやることは…、私は私のエージェントにカメラを常に装着することを制定した州の最初の役員だ。我々は最初にそれを制定し、そのために暗黙の偏見について法執行のためのトレーニングが必要だった。なぜならバイデンと私は暗黙の偏見が存在することを認めるからだ。副大統領あなたは違うと思うだろうけれど。また再入国に関しても改革をした。それらが私達が行ったことで今後もやろうとしていることだ。法執行と地域社会の安全の維持、アメリカの刑事司法制度を改革することに取り組むこと…それに関して副大統領から私達の経験に対して講義をうけるつもりはない。

 Susan Page:  最後の質問です。選挙について。トランプ大統領は、選挙後の平和的な権力の移転を約束することを何度か拒否した。⑨もしあなたが勝ち、トランプ大統領がそれを受け入れなかったら、あなたとバイデン候補はどうするか?

Kamala Harris:  バイデンと私はキャンペーンで築かれた連合を誇りに思っている。今までの選挙戦の中で最も幅広い連立政権だと思う。民主党からのサポート、独立派の、そして共和党からも。George W Bush大統領の内閣7人のメンバーも我々をサポートしている。Colin Powell Cindy McCainJohn Kasichも、500人を超える将軍、引退した将軍、元国家安全保障の専門家や顧問が私たちのキャンペーンを支援している。なぜなら彼等は、バイデンが民主主義のために、民主主義の正統性のために、そしてホワイトハウスに正義を取り戻そうと、真剣に取り組んでいることを知っているからだ。アメリカ国民を信じている。民主主義を信じている。私が皆さんに言いたいことです:投票。投票し、期日前投票し、投票する計画を立てて、IWillVote.comにアクセスしてください。JoeBiden.comにもアクセスできる。私達はこの27日間で、この国のこれからの4年間の進路を決定するパワーを持っている。パワーは私達の手にある。私達が投票により、私達の声を示せば、私達は勝つだろう。私たちは誰にも私たちの民主主義を破壊させない…トランプが先週の討論ステージで行ったようには…7000万人の前で彼が公然と投票を抑制しようとしたようにはさせない。一方バイデンは同じステージで「投票してください」と言った。わたしも言う「投票してください。」

Susan Page:  同じ質問。もしトランプが負けて平和的な権力の移転を拒否したら。

Mike Pence:  私達は勝つ。バイデンとハリスがうだうだ言っている間、首都のエスタブリシュメントとその一部バイデンのエスタブリシュメントは47年もそのまま。トランプ大統領は普通のアメリカの人々の運動を開始した。私は、2016年に歴史的な勝利をもたらしたアメリカ人を信頼している…彼らが大統領の記録を…我々が軍を再建し、減税と規制のとりやめて経済を復活させ、公平な貿易のために戦い、アメリカのエネルギー問題を解き放ったことを見ていたと信頼している。私たちはあらゆるレベルの連邦裁判所に保守派を任命した。毎日、法執行機関の人々の側に立ち、そしてそれらの我々アメリカ人の運動は4年間の間にますます力強くなった。選挙の結果を受け入れるかについて、ハリス上院議員、あなたの党は過去3年半を費やして、前回の選挙の結果を覆そうとしてきた。驚くほどだ。バイデンが米国の副大統領だったとき、FBIは実際にトランプ大統領と私の選挙運動をスパイした【証拠がない】。今週リリースされた文書では、CIAが実際にFBIに照会し、それらの申し立てはヒラリー・クリントンの選挙運動からのものであると文書化した。この国が雪崩のような何を見てきたのか、3年間の大部分に妨害や共謀がないことが判明し案件が解決するまでの間に。ハリス上院議員、あなたと議会の同僚は電話でアメリカ合衆国大統領を弾劾しようとした。ヒラリー・クリントンは実際にバイデンに、いかなる状況においても彼が選挙を認めるべきではないと言ったという。私達は勝つ。トランプ大統領と私はバイデンとハリスが規則を変更し、郵便投票を作成するのを防ぐために毎日裁判所で戦っている。彼らは不正投票の大きな機会を生み出すだろう。我々は自由で公正な選挙を行っている。そして自信がある。トランプ大統領はまた4年間再選されることを心から信じている。

Susan Page:  今夜の質問は私が書いたのですが、最後は誰かの質問を取り上げる。ユタ州討論委員会は、州の学生に、彼らが何を聞きたいかについてのエッセイを書くように求めた。Brecklyn Brown…ユタ州スプリングビルのスプリングビル中学校の8年生からの質問で締めよう。

 「私がニュースを見るとき、私が見るのは民主党員と共和党員の間で議論していることだけです。ニュースを見ると、市民が市民と戦っているだけです。私がニュースを見るとき、私が見るのは、お互いを解体しようとしている2つの候補政党だけです。私たちの指導者が仲良くできない場合、市民はどのように仲良くなるはずですか?

Mike Pence:  公共の事柄に興味をもっていることを賞賛する。私も小さいころからニュースに興味を持った。アメリカは自由で開かれた議論の交換を信じている。私たちは文字通り、世界の歴史の中で最も自由で最も繁栄した国だろう。これだけは伝えたい…地元のニュースネットワークで言っていることがアメリカ人と同義であると思い込まないでほしい。例えば先日亡くなった故Justice Ruth Bader Ginsburg裁判官と故Antonin Scalia判事の関係。彼らは合衆国最高裁判所で正反対…1人は非常にリベラルで、もう1人は非常に保守的。しかし彼女が亡くなってから学んだことは、2人と彼らの家族は最も親しい友人だったこと。ここアメリカでは、ハリス上院議員と私が今夜舞台に立っているように、活発に議論し異議を唱えることができる。しかし議論が終われば、私たちはアメリカ人として共にある。それがこの国中の大都市や小さな町で人々がしていること。私たちは毎日、アメリカの人々と同じくらい良い政府にするために毎日働いている。私たちは良い議論が好きだ。私たちはいつも一緒にお互いのためにそこにいる。特に今年の困難の間にそれを学んだ。

Kamala Harris:  まず私は若いリーダーたちの意見を聞くのが好き。あなたの言葉を聞くとき未来は明るいと思う。それで私達が何者でどうあるべきかを見通せるから。それはリーダシップの表れで、私達が目指すものだから。バイデン候補がなぜ大統領になろうとしたのか…それは先程話したCharlottesvilleの事件の後、皆もそうであるように彼も動揺し…そこには憎しみと分裂があった。何が彼を駆り立てたのか…Brecklynが言ったように過去4年間にそれが起こっているから。バイデン候補は党派を超えて両党に働きかけてきた長い間の評判がある。それが彼が大統領としてやろうとしていること。バイデン候補は人々を持ち上げ、人々の尊厳のために戦ってきた。バイデン候補を知りたいなら彼は痛みを知り、辛さを、そして愛を知っている。だからBrecklynさん、あなたが未来について考えるとき、私は未来は明るいと信じる。それはあなたのリーダーシップ、そしてあなたが投票を通して一人一人の声のために戦うおかげ。

我々はこの選挙に参加するのです。なぜならあなたの努力を通して、将来あなたの投票を通して、私たちが未来を決めるために。本当のリーダーシップを見るために。

Susan Page:  締め




2020年米大統領選ウォッチ-その2: ペンス副大統領vsハリス上院議員TV討論バトル



10月7日に行われた副大統領候補のテレビ討論



今回の討論の両候補は、


トランプ大統領側=マイク・ペンス副大統領/Mike Pence
(共和党/The Republican Party) 
 
バイデン候補側=カマラ・ハリス上院議員/Kamala Harris
(民主党/The Democratic Party) 



海亀の点数

ペンス副大統領3.5

ハリス候補6.5

 


今回はおとなの討論会でしたね。討論会らしい討論会。あまり喧嘩にもならずしかし熱も上がらず、前回の大統領の討論会に比べればずっと静か。おとなです。

特に言動や態度にそれぞれ落ち度があるわけでもなく。ペンス副大統領がだらだらだらだら…とあまり中身のないこと延々と喋り出したらやめられないとまらない…それが一番気になったぐらいか。あれはかなりイライラしました。というわけでそれぞれの印象は、


礼儀正しいが
型にはめられたロボット的 
中身のない原稿をだらだら読むばかりの
田舎紳士 
対 
わかりやすい話、
笑顔のコミュニケーター、 
エネルギーに溢れ、若い、
話を聞いてくれそうだ 
経験豊かな野心家、できる強力女性候補

この副大統領候補の討論会の目的は、大統領と大統領候補=主役のサポートをすること。まず主役を褒め称えた上で実務を語る。その実務の中身が重要。さてお二人は何を喋っていたのか?お二人はどういう方々なのか? 

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 ★カマラ・ハリス上院議員


一番の驚きはカマラ・ハリスさん。私は普段はほとんど政治家に興味がないので、今回彼女の喋る姿を見るのは初めてだったのですが(深夜のトークショーで見たけれどあまりよく見ていなかった)…結構驚いた。出来る女。おまけに表情も豊かで親しみやすい。同世代でお友達になれそうな感じ。なによりも彼女はものすごいハイキャリアの女性なのね。すごい肩書き。びっくりした。 


ハリスさんは話が上手い。ペンス副大統領がもごもごだらだら喋っているのに比べると、ハリスさんの言葉ははっきり。聞きやすい。特に彼女の表情が豊かなのは、いつも悲しそうなぺンスさんとは対照的。これがカリスマというものなのだろう。少なくとも印象からは…ハリスさんはエネルギーに溢れ、やる気満々、いろんな事をやってくれそうで期待できる

自己宣伝が何よりも上手いのにも注目。あまりに出来すぎているので「このお方はこれだけのことを本当にやってきたのだろうか?」と逆に疑いたくなってしまうほど。女性で有色人種で、彼女が史上初めて…ということがいくつかあってすごいお方。

話す内容もわかりやすい。ただし彼女も準備した原稿の内容を伝える事が第一で、司会者の質問には答えていないことが多い。それにできるだけ「ゆれる保守層」にアピールする戦略か、人工中絶/女性の権利についてなどはほとんど主張していない。それでもバイデン候補を立て、何よりも大切なのは、

彼女はこれからバイデン大統領に率いられた政府が何をやるつもりなのか、を言葉に出して伝えていた。ということ

彼女が話した順番にこれからの計画についての内容を抜き出してみよう

経済を立て直すには…富裕層に増税し、国民に投資する…インフラ。クリーン+再生エネルギー事業。技術革新。教育。温暖化対策。外交は友人と手を結び敵が誰かを知る。医療保険は補償範囲を拡大し、公的オプションまたは私的補償範囲を選択できるようにし、保険料を引き下げ、メディケアの適格性を60歳に下げる。警察と刑事司法制度の改革。法律に違反した警察官のために国家登録を要求する。刑事司法改革の問題については、私立刑務所と現金保釈を取り除く。マリファナを非犯罪化し、マリファナで有罪判決を受けた人々の記録を抹消する。法執行と地域社会の安全の維持、アメリカの刑事司法制度を改革することに取り組む。

これだけの事を言っている。素晴らしい。実現可能かどうかはともかく、彼女とバイデンが国を良くしようと思っていることは十分伝わってきた(少なくとも私は内容に同意する)。それがまずポジティブに聞こえた。


それ以外は、現トランプ政権への批判。そもそもトランプさんが口先ばかりの人で、おまけに現在の共和党も、改革より古臭い理念にしがみついている党なので、ハリスさんがトランプ政権を批判するのはあまり難しいことではなかっただろう。活き活きと批判してましたね。それがたぶん65%以上を占めた。かなり多い。

しかしハリスさんも、言いたいことが多すぎて、あまり司会者の質問を聞いているようには思えなかった。質問をほとんど避けてロクに答えず、言いたいことばかりを言っているようにも見えた(これは司会者の質問が悪いのもあるのだけれど・後述) しかしそれも彼女のカリスマで「まぁいいか」と許せてしまうのはたいしたもの。まぁ魅力的な女性ですよね。私は好きかも。しかしこのお方はこんなにすごいの?ほんとに?

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 ★ペンス副大統領


彼も困ってますよね。トランプ大統領が討論をほぼ出来ない人なので、彼が実務を話す役割になっているわけなのだけれど…。実際ペンスさんが今回喋ったことは、今までトランプ政権がやったことに尾ひれをつけてなんとか説明し、後は相手候補とそのチームをこき下ろすことばかり。そして彼がこの討論で直接訴えかけたのも、保守的な国民に対してだけ。政治的に中間にいる「まだ決めていない投票者」達をひきつけることにも、彼はそれほど興味がないのではないか?

もともと彼には原稿があって、その原稿に書いてある中身を何度も何度も繰り返しているようにも聞こえた。だから司会者の質問にもほとんど答えない。そして時間制限を守らない。何度も何度も制限時間を超えてだらだらだらだら喋り続ける。いらいらさせられる。


彼が準備してきた原稿の第一のお題はバイデン側のこき下ろし。バイデン側の温暖化対策について、グリーンニューディールで税金が上がると話題を変え、やつらはフラッキング(新しい天然ガスと石油の採掘法)を廃止するからと嘘の証言をする。増税をするから注意しろ。彼等は規制ばかりして私達から自由を奪う。バイデンは中国の味方。やつらは最高裁判所判事の数も変える。 

そしてもう一つの原稿のお題はトランプ政権の過去4年間の誇大広告。コロナ対策もうまくやった。減税減税減税。環境もよくなった。科学は化石燃料産業をそのままで改善する。雇用も増えた。アメリカはより安全。 しかしながらメディアのファクトチェックを見たら、彼は結構不正確な内容を言っている。


彼の一番の問題は、現政府のこれからの4年間のプランや計画や目標をほぼ何も言わなかった…ということだろう。具体的な希望を聞かせてもらえない。だから余計に彼の喋りはだらだらメリハリがなく聞こえてしまう。トランプ大統領との過去4年間をハリスさんに攻められて言い訳ばかりしている印象。負けている。彼が新しく投票者を増やしたようには思えなかった。ペンスさん御本人もあまり勝てると思っていないのではないか。もう諦めているのではないか?

ペンス副大統領がこの討論で唯一よかったのは、最後に子供の質問に対して「党派を超えても友達になれる」ときちんと答えていたこと。ハリス上院議員が、子供の質問を無視してバイデン候補の宣伝ばかりを言っていたのに比べて、ペンスさんは誠実だと思った。 

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この討論会の本当の意味とは

大統領/候補がお二人とも高齢で、そのためこの副大統領/候補のお二人がスライド式に大統領になるのではないか…というのは誰にでもわかること。


ペンスさんが大統領になったら、アメリカはギチギチの堅苦しい神様の国になってしまう。私はそれに全面的に賛成はそもそも出来ないと思う。 

私はハリスさんのことは全く知らなかったので期待していなかったのだけれど、意外にこのお方ならやれるのかもしれないと思ったのは自分でも驚き。本当にこのお方はこんなにすごいのか? 政治の経験も豊富、ご本人にカリスマがあって、きちんと人とコミュニケーションが出来る人。カマラさんのご両親はジャマイカ系の経済学者とインド系の科学者。ああご両親が共に学者なのね。なるほど頭がいい。まさか今のアメリカで女性の有色人種の大統領が可能だとは思わなかったけれど、彼女ならやれるのかもしれない。すごいな。

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最後に司会者の点数 

2点/10

時間は貴重。彼女はどうやらこの討論の質問を御本人で考えたらしいのだけれど…全体の時間が90分しかない中で、彼女の質問は 長すぎるだらだらしてる。実際に候補者に質問をするまでに、質問のバックグラウンドになる助走/説明を延々と30秒以上やっている。質問にいたるまでの助走があまりにも長いので、肝心の質問に集中できない。また同じ内容の質問をしているはずなの候補者それぞれに対して質問の言葉を変えているのも問題。質問の意図が非常にわかりづらい。 

要は、質問が冗長で、まとまりに欠け、意図が不明で、質問のやり方が下手なせいで本来興味深いはずの項目でさえ愚問に聞こえる。質問が驚くほど下手糞だから結果候補者からわかりやすい答えを引き出せていない候補者たちも質問がわかりづらければ、答えをはぐらかして質問に答えずに主張ばかりしてしまう。それも司会者のせい。非常にいらいらさせられた。

こういう討論会の質問はもっと短く、明快に、ぱっぱっぱっぱっとやってほしいわ。最後の子供の質問が一番よかった。

一応今回の質問の項目を書いておこう

① 新型コロナ 対策
② もし大統領が倒れたらどうする
③ 国民は大統領の健康について知るべきか?
④ 経済
⑤ 気候変動の問題
⑥ 中国
⑦ 最高裁 人工中絶
⑧ 人種問題
⑨ どちらかが負けて権力の移行をする時
○子供の質問「政府が右左で戦っているのに国民はどうやって仲良くなれるの?」